JP2005113452A - 間仕切壁構築方法および間仕切壁 - Google Patents

間仕切壁構築方法および間仕切壁 Download PDF

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Abstract

【課題】 作業時間を短縮しつつ一定品質の開口を設けることを、搬送に手間のかからない部材により実現すること。
【解決手段】まず、一方の間柱10を設置する(a)。次に、開口枠20を、スライド部材30に設置済み間柱10を嵌め込むことにより、この間柱10に取り付ける(b)。次に、他方の間柱10を、設置済み間柱10との間で開口枠20を挟む位置に設置する(c)。ここで、他方の間柱10は、開口枠20のスライド部材30に嵌め込まれた状態で設置する。このとき、他方の間柱10は、一方の間柱10との間で開口枠20を挟む位置に設置するため、間柱10の間隔を間違いなく開口枠20の横幅に合わせられる。そして、開口枠20を高さ調整の後(d)、間柱10に固定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、間隔を空けて設置された一組の間柱の間に開口枠が設けられてなる間仕切壁を構築する間仕切壁構築方法、この方法において使用される開口枠、および、この方法により構築可能な間仕切壁に関する。
従来から、室内を仕切るための間仕切壁として、窓や扉などを取り付けるための開口を有するものを構築することが行われている。
このような間仕切壁を構築するには、開口を取り囲む開口枠を構成するための部材を現場に持ち込み、開口の形状などに合わせて寸法や取付角度の調整をしながら開口枠を組み立てた後、この開口枠を、間隔を空けて設置した一組の間柱の間に取り付ける、といった施工方法が一般的である。
ただ、このような施工方法では、現場で全ての調整を行う必要があるため、現場作業に時間がかかるばかりか、一定の品質を得にくく、あらかじめ寸法の決められた扉や窓枠などを開口部分に取り付ける工程において、僅かな寸法や角度のズレが原因で扉や窓を設計通りの位置にピッタリと取り付けることができないことが多かった。
このような問題を解決するため、本願出願人は、あらかじめ定められた形状および寸法で構成された開口枠が設けられており、調節部により一端から他端までの長さを調節可能なユニット構造の開口ユニットを提案している(特許文献1参照)。
これにより、現場で開口枠を組み上げる必要がなくなるだけでなく、天井の高さに合わせて全体の長さを調節するだけで、定められた寸法の開口を設けることができるため、作業時間の大幅な短縮を実現しつつ一定品質の開口を設けることができる。
特開2000−021228号公報
しかし、上述の開口ユニットは、開口枠に間柱が取り付けられた構造であり、開口ユニット自体が大きくなってしまうため、搬送に大きな手間がかかり、また、一度に数多くの開口ユニットを搬送することが難しかった。
本願発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、作業時間を短縮しつつ一定品質の開口を設けることを、搬送に手間のかからない部材により実現するための技術を提供することである。
上記課題を解決するため請求項1に記載の間仕切壁構築方法は、間隔を空けて設置された一組の間柱の間に開口枠が設けられてなる間仕切壁を構築する間仕切壁構築方法であって、第1設置工程,枠取付工程,第2設置工程および枠固定工程を経て間仕切り壁が構築される。まず、第1設置工程は、一組の間柱のうち一方の間柱を設置する工程である。また、枠取付工程は、間柱に取り付けた状態でこの間柱の長さ方向に沿ってスライド可能となるスライド部材が、間柱の長さ方向に沿って配置される辺を構成する縦部材に設けられた開口枠を使用し、この開口枠を縦部材に設けられたスライド部材によって一方の間柱に取り付ける工程である。また、第2設置工程は、一組の間柱のうち他方の間柱を、一方の間柱との間で開口枠を挟む位置に設置する工程である。そして、枠固定工程は、間柱に取り付けられた開口枠を、縦部材に設けられたスライド部材と共にスライドさせることにより、間柱の長さ方向に沿った位置を調整した後、間柱に固定する工程である。
この間仕切壁構築方法によれば、完成品の開口枠を使用して間仕切壁を構築することができるため、作業時間を短縮しつつ一定品質の開口を設けることができるのは勿論のこと、開口枠と間柱とが別体の部材であるため、これらが一体に構成されたものに比べて搬送に手間がかかることはない。また、開口枠と間柱とが別体の部材であることから、これら部材を効率よく収納した状態で搬送できるため、一度に数多くの部材を搬送することができる。
また、間隔を空けて設置される一組の間柱は、一方の間柱に開口枠が取り付けられた後、他方の間柱が設置されるが、このとき、他方の間柱については、一方の間柱との間で開口枠を挟む位置に設置するため、間柱の間隔を間違いなく開口枠の横幅にピッタリと合うように構成できる。これにより、一組の間柱を設置した後、この間柱の間隔を調整し直す必要性は生じえない。
また、間柱に取り付けられる開口枠は、スライド部材により間柱の長さ方向に沿ってスライド可能となるように取り付けられるため、間柱の長さ方向に沿った位置つまり高さを容易に調節することができる。このように、開口枠の高さを調整するときには、開口枠を間柱に取り付けられた状態とすることができるため、開口枠が間柱に取り付けられていない状態のように不安定な状態で開口枠の位置を維持する必要がなく、開口枠の位置を変えながら高さ調整を行う作業を容易なものとすることができる。
また、本発明の間仕切壁構築方法であれば、開口枠を挟むようにして一組の間柱を設置することができるため、簡単な作業で間柱を設置するのと同時に開口枠を間柱に取り付けることができる。
近年、間仕切壁を構築するにあたり、間柱の設置,開口枠の取付,床面のレベル調整(レベリング)といった工程を経ていた従来の流れを、作業時間を短縮するために、間柱を設置した後でレベリングを行うようにする場合がある。ただ、レベリングは、作業者の手作業により行われるため、床面の高さを均一にすることが難しく、天井から床面に至る距離(高さ)が正規の寸法通りにならないことがある。このように床面の高さが正規の寸法通りになっていないと、建具(開口枠など)を削るなどして加工する無用な作業工程が発生してしまうため、作業時間が長くなってしまう。さらに、この建具を加工する作業は、作業現場にて手作業で行うことしかできないため、結果的に開口枠の取付精度を低下させる要因になってしまう。そのため、上述したように、簡単な作業で間柱を設置するのと同時に開口枠を間柱に取り付けられることは、開口枠が取り付けられる前にレベリングが行われて開口枠の取付精度を低下させることを防止するのに好適といえる。また、レベリングを行う際、作業者は、開口枠の床側を目安にしてレベル調整を行えるため、レベリング自体の精度が高くなることも期待できる。
さらにいえば、上述した間柱の設置,開口枠の取付,レベリングといった工程は、通常、それぞれに適した技術を有する作業者により行われているが、本発明の間仕切壁構築方法では、完成品の開口枠が用いられ、かつ、上述したように簡単な作業により取り付けられるため、開口枠を作業現場にて組み立てる場合のように高度な技術を有する作業者(例えば、大工)を必要としない。これは、例えば、間柱を設置するのに適した技術のみを有する作業者に、間柱を設置する作業と共に開口枠を取り付ける作業を行わせたとしても、建具を加工するなど無用な作業が発生することはなく、充分な取り付け精度で開口枠を取り付けることが可能だからである。
なお、上述した枠取付工程においては、少なくとも第1設置工程において設置される間柱にのみ、スライド部材によりスライド可能に取り付けられるように構成された開口枠を使用すればよい。また、第2設置工程において設置される間柱にも同様にスライド可能に取り付けられるように構成された開口枠を使用してもよく、この場合、請求項2に記載のような工程を経るようにすればよい。
請求項2に記載の間仕切壁構築方法において、枠取付工程では、開口枠として、対向する二つの縦部材それぞれにスライド部材が設けられた開口枠を使用し、この開口枠を二つの縦部材のうち一方の縦部材に設けられたスライド部材により一方の間柱に取り付ける。そして、第2設置工程では、他方の間柱を、開口枠における二つの縦部材のうち他方の縦部材に設けられたスライド部材に取り付けた状態で設置する。
この間仕切壁構築方法によれば、開口枠は、対向する二つの縦部材が間柱それぞれにスライド可能に取り付けられた状態で高さ調整を行うことができる。そのため、片方の縦部材のみが間柱にスライド可能に取り付けられた状態で高さ調整を行うよりも、より安定した状態で容易に高さ調整を行うことができる。
ところで、以上説明した間仕切壁構築方法において利用可能な開口枠としては、請求項3に記載のようなものを考えることができる。
請求項3に記載の開口枠は、開口が形成されてなる間仕切壁を構築するにあたり、間隔を空けて配置された一組の間柱の間に設けられる開口枠であって、間柱の長さ方向に沿って配置される辺を構成する縦部材に、間柱に取り付けた状態で間柱の長さ方向に沿ってスライド可能となるスライド部材が設けられている。
このように構成された開口枠によれば、請求項1に記載の間仕切壁構築方法により構築される間仕切壁の一部として有効に機能することができる。
特に、この開口枠においては、少なくとも片方の縦部材にのみスライド部材が設けられていればよいが、両方の縦部材それぞれにスライド部材が設けられていれば、請求項2に記載の間仕切壁構築方法により構築される間仕切壁の一部としても有効に機能することができる。
なお、この構成におけるスライド部材は、間柱に取り付けた状態で間柱の長さ方向に沿ってスライド可能となる部材であって、スライド可能とするための構造は特に限定されない。例えば、間柱が長さ方向に沿って溝が形成された構造のものであれば、この溝に嵌め込まれた状態でスライド可能となる突起を有する部材をスライド部材とすることが考えられる。
また、間柱を挟み込むことによりスライド可能となる一組の板状体を有する部材をスライド部材とすることも考えられる。この構成において、一組の板状対は、少なくとも対向する二方向から間柱を挟み込むように配置されるものとすればよいが、請求項4に記載のように、開口に対する出入方向に間隔を空けて配置されるものとすればよい。
この後者の場合であれば、一組の板状体が開口に対する出入方向に間隔を空けて配置されているため、開口枠が間柱に取り付けられた状態であれば、間柱に固定していなくても、この開口枠が出入方向へズレてしまうことを防止できる。そのため、開口枠を間柱に取り付けてから高さ調整を行うにあたり、より安定した状態で容易に高さ調整を行うことができる。
また、上述のスライド部材は、開口枠本体に設けられた部材であるが、開口枠本体と一体に形成されてなる部材であってもよい。また、開口枠本体に別の部材として設けられたものであってもよく、この場合、例えば、一組の板状体と、これら板状体それぞれを連結する連結部とで構成し、この連結部が開口枠本体にネジ類または釘類にて固定されるものとすればよい。
このように、スライド部の連結部を開口枠本体とネジ類または釘類にて固定する場合、請求項5に記載のように、連結部におけるネジ類または釘類による固定部分を、この連結部における間柱との接触面に対して開口枠本体側へ窪んだ形状としておき、この接触面にネジ類または釘類が重ならない構造とすればよい。
このように構成すれば、開口枠本体とスライド部材との固定に使用したネジ類または釘類はスライド部材の窪みに収められて連結部と間柱との接触面に干渉しない。そのため、ネジ類または釘類が接触面に干渉して開口枠と間柱の間に隙間を発生させることにより、ガタツキや異音が発生するなどの原因となってしまうことを防止できる。
また、スライド部の連結部を開口枠本体とネジ類または釘類にて固定する場合、間柱に(間柱自身の)長さ方向に沿った溝部が形成されていれば、請求項6に記載のように、連結部におけるネジ類または釘類による固定部分を、開口枠本体を間柱に取り付けた際、開口の出入方向と平行な面に対する位置が、間柱に形成された溝部と重なる位置に配置しておき、かつ、ネジ類または釘類として頭部分として間柱の溝部に収められる大きさのものを使用してもよい。
このように構成すれば、開口枠本体とスライド部材との固定に使用したネジ類または釘類は間柱に形成された溝部に収められて連結部と間柱との接触面に干渉しない。そのため、ネジ類または釘類が接触面に干渉して開口枠と間柱の間に隙間を発生させることにより、ガタツキや異音が発生するなどの原因となってしまうことを防止できる。
また、間仕切壁を構築するにあたり、天井側および床側それぞれに固定され、間柱の先端側および他端側を嵌め込んで設置するためにランナーを使用する場合であれば、請求項7に記載のように、このランナーと同じ部材をスライド部材として設けるようにしてもよい。
このように構成すれば、スライド部材として、専用の部材を用意しなくても間柱を設置するために使用される部材を流用することができるため、間仕切壁を構築するために要するコストを削減することができる。
特に、ランナーは、間柱を嵌め込んで設置するために使用される部材であるため、特別な加工を施さなくても、間柱を嵌め込んだ状態でスライド可能となる構造を実現することができる。
また、通常、ランナーは、長さ方向に垂直な面を断面視した場合、一組の板状体それぞれにおける連結されていない側の端部が、連結されている側の端部より狭い間隔となっている。これにより、間柱に取り付けられた開口枠は、ランナーの板状体で対向する二方向から間柱を押圧して取付位置が保持される。そのため、例えば、開口枠の下端と床面との間に高さを微調整するための板材などを挟まなくても、開口枠に高さ方向に沿った力を一時的に加えるだけで容易に高さを調整することができる。また、上述したように、開口枠が出入方向へズレてしまうこともないため、高さの調整および出入方向の調整を行うために開口枠と間柱とを押圧器具(例えば、万力など)により複数箇所にわたって挟んで保持しておくといった作業が必要ない。
なお、この構成において、スライド部材として使用するランナーは、請求項8に記載のように、床面に沿って配置される辺を構成する横部材から縦部材に至る外周部分に、この外周部分に合わせて曲げられた形状のものを設け、このランナーのうち縦部材に固定された領域がスライド部材として機能するものとすればよい。
このように構成すれば、開口枠がランナーにより取り囲まれた構成となるため、開口枠がランナーで取り囲まれていない構成と比べ、開口枠自体の形状を崩れにくくすることができる。
よって、例えば、開口枠の運搬時や、間仕切壁の構築に拘わる作業中などにおいて、開口枠を変形させる方向に負荷が加わった場合でも、開口枠がランナーで取り囲まれていない構成と比べて、開口枠が変形して開口の形状や寸法などがズレてしまう、といったことが起こりにくい。
また、請求項9に記載の間仕切壁は、間隔を空けて設置された一組の間柱の間に、請求項3から8のいずれかに記載の開口枠が取り付けられてなる間仕切壁である。
このように構成された間仕切壁によれば、請求項1,2に記載の間仕切壁構築方法により構築される間仕切壁と同様の作用・効果を得ることができる。
次に本発明の実施の形態について例を挙げて説明する。
間仕切壁1は、図1に示すように、間隔を空けて配置された一組の間柱10の間に、四角形の開口100を取り囲む開口枠20が設けられ、開口100を除く領域に壁板110が取り付けられてなるものである。なお、本実施形態における開口100は、床側まで開いた形状のものである。
間柱10は、それぞれ金属製で断面が四角形の筒状部材であり、天井側に取り付けられたランナー120に一端側が嵌め込まれ、床側に取り付けられたランナー130に他端側が嵌め込まれて設置される。また、この間柱10には、図2に示すように、開口100に対する出入方向に沿った面それぞれに、間柱10の長さ方向に沿った2本の溝部12が形成されている。
開口枠20は、開口100を取り囲む木製の四方枠22、四方枠22の外周に沿って取り付けられたスライド部材30などによって構成される。
これらのうち、スライド部材30は、天井側または床側に取り付けられたランナーと同一の部材を、四方枠22の沓摺(床面側に配置される横部材22h)を除く縦部材22vおよび横部材22hを取り囲むように曲げた形状の部材である。そして、図2に示すように、対向する一組の板状体32が、開口100に対する出入方向に間隔を空けた状態で配置され、一組の板状体32の間に間柱10を嵌め込むことによって、開口枠20全体が間柱10に取り付けられる。
また、このスライド部材30は、図3(a)の上面図および図3(b)の側面図にて示すように、板状体32それぞれを連結する連結部34を、スライド部材30側からネジ36を四方枠22に向けてねじ込むことにより四方枠22に固定されている。この固定部分におけるネジ36は、開口枠20を間柱10に取り付けた状態において、開口100の出入方向と平行な面102に対する位置が、間柱10に形成された溝部12と重なる位置でねじ込まれている。さらに、このネジ36としては、その頭部分が溝部12に収まる大きさのものが使用されており、開口枠20を間柱10に取り付けた状態でも間柱10には接触しない。
以下に、上述した間仕切壁1を、あらかじめ天井側および床側それぞれにランナー120,130が取り付けられた室内に構築する方法について、図4に基づいて説明する。
(1)第1設置工程
まず、一組の間柱10のうち一方の間柱10を設置する(図4(a)参照)。ここでは、一方の間柱10の端部を、それぞれランナー120,130に嵌め込んだ後、ランナー120,130側から間柱10に到達するように釘を打ち込んで固定することにより一方の間柱10を設置する。
(2)枠取付工程
次に、上述した開口枠20を、スライド部材30のうち一方の縦部材22vに固定されている領域30vに第1設置工程にて設置された間柱10を嵌め込むことにより、この間柱10に取り付ける(図4(b)参照)。
(3)第2設置工程
次に、一組の間柱10のうち他方の間柱10を、第1設置工程にて設置された一方の間柱10との間で開口枠20を挟む位置に設置する(図4(c)参照)。ここでは、まず、他方の間柱10を、上述した第1設置工程と同様、端部をそれぞれランナー120,130に嵌め込んだ後、一方の間柱10との間で開口枠20を挟む位置まで移動させる。続いて、この他方の間柱10を、枠取付工程にて一方の間柱10に取り付けられた開口枠20のスライド部材30のうち、他方の縦部材22vに固定されている領域30vに嵌め込む。そして、この他方の間柱10を、ランナー120,130側から間柱10に到達するように釘を打ち込んで固定することにより設置する。
こうして、第2設置工程を終えた後、開口枠20は、各スライド部材30vがそれぞれ間柱10に嵌め込まれただけであるため、間柱10の長さ方向に沿ってスライド自在な状態となる。
(4)枠固定工程
次に、間柱10に取り付けられた開口枠20を、各スライド部材30vにてスライドさせることにより、間柱10の長さ方向に沿った位置つまり高さを調整した後、間柱10に固定する(図4(d)参照)。ここでは、開口枠20の高さ調整を行った後、四方枠22の内側から間柱10まで到達するようにネジをねじ込むことにより、開口枠20を間柱10に固定する。なお、この固定部分におけるネジは、開口100の出入方向に沿った面に対する位置が、間柱10に形成された溝部12と重ならない位置でねじ込まれる。
(5)壁板取付工程
そして、開口100を除く領域に壁板110を取り付けることによって、間仕切壁1が構築される(図1参照)。
[効果]
上述したような間仕切壁構築方法によれば、完成品の開口枠20を使用して間仕切壁1を構築することができるため、作業時間を短縮しつつ一定品質の開口を設けることができるのは勿論のこと、開口枠20と間柱10とが別体の部材であるため、これらが一体に構成されたものに比べて搬送に手間がかかることはない。また、開口枠20と間柱10とが別体の部材であることから、これら部材を効率よく収納した状態で搬送できるため、一度に数多くの部材を搬送することができる。
また、間隔を空けて設置される一組の間柱10は、一方の間柱10に開口枠20が取り付けられた後、他方の間柱10が設置されるが、このとき、他方の間柱10については、一方の間柱10との間で開口枠20を挟む位置に設置するため、間柱10の間隔を間違いなく開口枠20の横幅にピッタリと合うように構成できる。これにより、一組の間柱10を設置した後、この間柱10の間隔を調整し直す必要性は生じえない。
また、間柱10に取り付けられる開口枠20は、スライド部材30により間柱10の長さ方向に沿ってスライド可能となるように取り付けられるため、間柱10の長さ方向に沿った位置つまり高さを容易に調節することができる。このように、開口枠20の高さを調整するときには、開口枠20を間柱10に取り付けられた状態とすることができるため、開口枠20が間柱10に取り付けられていない状態のように不安定な状態で開口枠20の位置を維持する必要がなく、開口枠20の位置を変えながら高さ調整を行う作業を容易なものとすることができる。
また、上述したように、開口枠20を挟むようにして一組の間柱10を設置することができるため、簡単な作業で間柱10を設置するのと同時に開口枠20を間柱10に取り付けることができる。
また、上述した間仕切壁構築方法であれば、開口枠20を挟むようにして一組の間柱10を設置することになるため、間柱10を設置する工程において同時に開口枠20を間柱10に取り付けられることになる。
また、開口枠20は、第2設置工程の後、スライド部材30のうち対向する二つの領域30vが間柱10それぞれにスライド可能に取り付けられた状態で高さ調整を行うことができるため、より安定した状態で容易に高さ調整を行うことができる。
また、スライド部材30には、一組の板状体32が開口100に対する出入方向に間隔を空けて配置されているため、開口枠20が間柱10に取り付けられた状態であれば、間柱10に固定していなくても、この開口枠20が出入方向へズレてしまうことを防止できる。そのため、開口枠20を間柱10に取り付けてから高さ調整を行うにあたり、より安定した状態で容易に高さ調整を行うことができる。
また、開口枠20を間柱10に取り付けた際、四方枠22とスライド部材30との固定に使用したネジ36は間柱10に形成された溝部12に収められてスライド部材30の連結部34と間柱10との接触面102に干渉しない。そのため、ネジ36が接触面に干渉して開口枠20と間柱10の間に隙間を発生させることにより、ガタツキや異音が発生するなどの原因となってしまうことを防止できる。
また、本実施形態において、スライド部材30は、間柱10の先端側および他端側を嵌め込んで設置するために使用されるランナーと同一の部材であるため、スライド部材として専用の部材を用意しなくても他の用途で使用される部材を流用することができるため、間仕切壁1を構築するために要するコストを削減することができる。
特に、ランナーは、間柱10を嵌め込んで設置するために使用される部材であるため、特別な加工を施さなくても、間柱10を嵌め込んでスライド可能となる構造を実現することができる。
また、通常、ランナーは、長さ方向に垂直な面を断面視した場合、一組の板状体32それぞれにおける連結されていない側の端部が、連結部34側の端部より狭い間隔となっている。これにより、間柱10に取り付けられた開口枠20は、ランナーの板状体32で対向する二方向から間柱10を押圧して取付位置が保持される。そのため、例えば、開口枠20の下端と床面との間に高さを微調整するための板材などを挟まなくても、開口枠20に高さ方向に沿った力を一時的に加えるだけで容易に高さを調整することができる。また、上述したように、開口枠20が出入方向へズレてしまうこともないため、高さの調整および出入方向の調整を行うために開口枠20と間柱10とを押圧器具(例えば、万力など)により複数箇所にわたって挟んで保持しておくといった作業が必要ない。
また、スライド部材30は、四方枠22の沓摺を除く外周部分に合わせて曲げられた形状であるため、四方枠22がランナーにより取り囲まれた構成となり、開口枠20自体の形状を崩れにくくすることができる。よって、例えば、開口枠20の運搬時や、間仕切壁1の構築に拘わる作業中などにおいて、四方枠22を変形させる方向に負荷が加わった場合でも、四方枠22がランナーで取り囲まれていない構成と比べて、四方枠22が変形して開口100の形状や寸法などがズレてしまう、といったことが起こりにくい。
さらに、四方枠22の上辺にもランナーが位置しているため、開口枠20と天井側に取り付けられたランナー120との間に上枠支持部材16(図1参照)を取り付ける際、この上枠支持部材16が出入方向へズレてしまうことを防止できる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な一実施形態に限定されず、このほかにも様々な形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態においては、間柱10が天井側および床側に固定されたランナー120,130間に設置されるように構成されたものを例示したが、本実施形態の間仕切壁構築方法は、間柱10がランナーを用いずに設置されることにより構築される間仕切壁においても当然実施することができる。
また、上記実施形態においては、開口枠20を間柱10に取り付けた際、四方枠22とスライド部材30との固定に使用したネジ36が間柱10に形成された溝部12に収まることにより、ネジ36が四方枠22とスライド部材30との接触面に干渉することを防止するように構成されたものを例示した。しかし、四方枠22とスライド部材30との固定に使用するネジが、四方枠22とスライド部材30との接触面に干渉することを防止するための構成としては他の構成を考えることもできる。例えば、図5に示すように、スライド部材30の連結部34におけるネジによる固定部分を、この連結部34における間柱10との接触面102に対して開口枠20側へ窪んだ固定溝38が設けられたものとし、接触面102にネジ36が重ならない、または、接触面102にネジ36の先端のみが重なるような構造が考えられる。
このように構成すれば、開口枠20とスライド部材30との固定に使用したネジ36はスライド部材30の固定溝38に収められて連結部34と間柱10との接触面102に干渉しない。そのため、ネジ36が接触面102に干渉して開口枠20と間柱10の間に隙間を発生させることにより、ガタツキや異音が発生するなどの原因となってしまうことを防止できる。さらに、この構成であれば、溝部12が形成されていない部材(例えば、木製の間柱)を間柱として使用することができる。
また、上記実施形態においては、スライド部材30として、間柱10を嵌め込んだ状態でスライド可能となるランナーを採用したものを例示したが、スライド部材としては他の部材を採用することもできる。例えば、間柱10に、図6に示すような溝部12に沿って形成されたスライド溝14を設けておき、このスライド溝14に嵌め込まれた状態でスライド可能となる突起42を有する部材40をスライド部材とすることが考えられる。
また、上記実施形態においては、スライド部材30が開口枠20に固定された別の部材であるものを例示したが、これらは、同一の部材により一体に形成された部材としてもよい。
また、上記実施形態においては、間仕切壁を構築するために、(1)〜(5)の工程を順番に行う場合を例示したが、これらの工程の順番は、実施可能であれば、(1)〜(5)の順番通りでなくてもよい。例えば、(3)の第2設置工程を行う前に、(1)の第1設置工程にて設置した間柱10に開口枠20を固定する、つまり、(4)の枠固定工程の一部を行うようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、スライド部材30として、ランナーと同一の部材が四方枠22の外周に沿って曲げられた形状となっているものを例示した。しかし、四方枠22の縦部材22vおよび横部材22hよりも短く切断された複数のランナー50を、スライド部材として四方枠22の外周に複数取り付けてもよい。
間仕切壁の正面図 間柱および開口枠の結合部分を示す斜視図 開口枠の間柱との結合部分を示す上面図(a)および側面図(b) 間仕切壁を構築する工程を示す図 別の実施形態における開口枠の間柱との結合部分を示す上面図(a)および側面図(b) 別の実施形態における開口枠の間柱との結合部分を示す上面図(a)および側面図(b)
符号の説明
1…間仕切壁、10…間柱、12…溝部、14…スライド溝、16…上枠支持部材、20…開口枠、22…四方枠、22h…横部材、22v…縦部材、30…スライド部材、32…板状体、34…連結部、36…ネジ、38…固定溝、40…部材、42…突起、50…ランナー、100…開口、102…接触面、110…壁板、120…ランナー、130…ランナー。
これにより、現場で開口枠を組み上げる必要がなくなるだけでなく、天井の高さに合わせて全体の長さを調節するだけで、定められた寸法の開口を設けることができるため、作業時間の大幅な短縮を実現しつつ一定品質の開口を設けることができる。
特開2002−021228号公報
ところで、以上説明した間仕切壁構築方法において利用可能な間仕切壁としては、請求項3に記載のようなものを考えることができる。
請求項3に記載の間仕切壁は、隔を空けて配置された一組の間柱と、この間柱の間に設けられる開口枠と、により構築される間仕切壁であって、開口枠が、間柱の長さ方向に沿って配置される辺を構成する縦部材に、間柱に取り付けた状態で間柱の長さ方向に沿ってスライド可能となるスライド部材が設けられている。
このように構成された間仕切壁によれば、請求項1に記載の間仕切壁構築方法により構築される間仕切壁の一部として有効に機能することができる。
特に、この間仕切壁の開口枠においては、少なくとも片方の縦部材にのみスライド部材が設けられていればよいが、両方の縦部材それぞれにスライド部材が設けられていれば、請求項2に記載の間仕切壁構築方法により構築される間仕切壁の一部としても有効に機能することができる。
また、請求項9に記載の開口枠は、開口が形成されてなる間仕切壁を構築するにあたり、間隔を空けて配置された一組の間柱の間に設けられる開口枠であって、間柱の長さ方向に沿って配置される辺を構成する縦部材に、間柱に取り付けた状態で間柱の長さ方向に沿ってスライド可能となるスライド部材が設けられており、天井側および床側それぞれに固定され、間柱の先端側および他端側を嵌め込んで設置するために使用されるランナーと同じ部材が、スライド部材として設けられている。
また、請求項10に記載の開口枠は、床面に沿って配置される辺を構成する横部材から縦部材に至る外周部分に、この外周部分に合わせて曲げられた形状のランナーが固定されており、このランナーのうち縦部材に固定された領域がスライド部材として機能する。
本発明は、間隔を空けて設置された一組の間柱の間に開口枠が設けられてなる間仕切壁を構築する間仕切壁構築方法、および、この方法により構築可能な間仕切壁に関する。
従来から、室内を仕切るための間仕切壁として、窓や扉などを取り付けるための開口を有するものを構築することが行われている。
このような間仕切壁を構築するには、開口を取り囲む開口枠を構成するための部材を現場に持ち込み、開口の形状などに合わせて寸法や取付角度の調整をしながら開口枠を組み立てた後、この開口枠を、間隔を空けて設置した一組の間柱の間に取り付ける、といった施工方法が一般的である。
ただ、このような施工方法では、現場で全ての調整を行う必要があるため、現場作業に時間がかかるばかりか、一定の品質を得にくく、あらかじめ寸法の決められた扉や窓枠などを開口部分に取り付ける工程において、僅かな寸法や角度のズレが原因で扉や窓を設計通りの位置にピッタリと取り付けることができないことが多かった。
このような問題を解決するため、本願出願人は、あらかじめ定められた形状および寸法で構成された開口枠が設けられており、調節部により一端から他端までの長さを調節可能なユニット構造の開口ユニットを提案している(特許文献1参照)。
これにより、現場で開口枠を組み上げる必要がなくなるだけでなく、天井の高さに合わせて全体の長さを調節するだけで、定められた寸法の開口を設けることができるため、作業時間の大幅な短縮を実現しつつ一定品質の開口を設けることができる。
特開2002−021228号公報
しかし、上述の開口ユニットは、開口枠に間柱が取り付けられた構造であり、開口ユニット自体が大きくなってしまうため、搬送に大きな手間がかかり、また、一度に数多くの開口ユニットを搬送することが難しかった。
本願発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、作業時間を短縮しつつ一定品質の開口を設けることを、搬送に手間のかからない部材により実現するための技術を提供することである。
上記課題を解決するため請求項1に記載の間仕切壁構築方法は、間隔を空けて設置された一組の間柱の間に開口枠が設けられてなる間仕切壁を構築する間仕切壁構築方法であって、第1設置工程,枠取付工程,第2設置工程および枠固定工程を経て間仕切り壁が構築される。まず、第1設置工程は、一組の間柱のうち一方の間柱を設置する工程である。また、枠取付工程は、間柱に取り付けた状態でこの間柱の長さ方向に沿ってスライド可能となるスライド部材が、間柱の長さ方向に沿って配置される辺を構成する縦部材に設けられた開口枠を使用し、この開口枠を縦部材に設けられたスライド部材によって一方の間柱に取り付ける工程である。また、第2設置工程は、一組の間柱のうち他方の間柱を、一方の間柱との間で開口枠を挟む位置に設置する工程である。そして、枠固定工程は、間柱に取
り付けられた開口枠を、縦部材に設けられたスライド部材と共にスライドさせることにより、間柱の長さ方向に沿った位置を調整した後、間柱に固定する工程である。
この間仕切壁構築方法によれば、完成品の開口枠を使用して間仕切壁を構築することができるため、作業時間を短縮しつつ一定品質の開口を設けることができるのは勿論のこと、開口枠と間柱とが別体の部材であるため、これらが一体に構成されたものに比べて搬送に手間がかかることはない。また、開口枠と間柱とが別体の部材であることから、これら部材を効率よく収納した状態で搬送できるため、一度に数多くの部材を搬送することができる。
また、間隔を空けて設置される一組の間柱は、一方の間柱に開口枠が取り付けられた後、他方の間柱が設置されるが、このとき、他方の間柱については、一方の間柱との間で開口枠を挟む位置に設置するため、間柱の間隔を間違いなく開口枠の横幅にピッタリと合うように構成できる。これにより、一組の間柱を設置した後、この間柱の間隔を調整し直す必要性は生じえない。
また、間柱に取り付けられる開口枠は、スライド部材により間柱の長さ方向に沿ってスライド可能となるように取り付けられるため、間柱の長さ方向に沿った位置つまり高さを容易に調節することができる。このように、開口枠の高さを調整するときには、開口枠を間柱に取り付けられた状態とすることができるため、開口枠が間柱に取り付けられていない状態のように不安定な状態で開口枠の位置を維持する必要がなく、開口枠の位置を変えながら高さ調整を行う作業を容易なものとすることができる。
また、本発明の間仕切壁構築方法であれば、開口枠を挟むようにして一組の間柱を設置することができるため、簡単な作業で間柱を設置するのと同時に開口枠を間柱に取り付けることができる。
近年、間仕切壁を構築するにあたり、間柱の設置,開口枠の取付,床面のレベル調整(レベリング)といった工程を経ていた従来の流れを、作業時間を短縮するために、間柱を設置した後でレベリングを行うようにする場合がある。ただ、レベリングは、作業者の手作業により行われるため、床面の高さを均一にすることが難しく、天井から床面に至る距離(高さ)が正規の寸法通りにならないことがある。このように床面の高さが正規の寸法通りになっていないと、建具(開口枠など)を削るなどして加工する無用な作業工程が発生してしまうため、作業時間が長くなってしまう。さらに、この建具を加工する作業は、作業現場にて手作業で行うことしかできないため、結果的に開口枠の取付精度を低下させる要因になってしまう。そのため、上述したように、簡単な作業で間柱を設置するのと同時に開口枠を間柱に取り付けられることは、開口枠が取り付けられる前にレベリングが行われて開口枠の取付精度を低下させることを防止するのに好適といえる。また、レベリングを行う際、作業者は、開口枠の床側を目安にしてレベル調整を行えるため、レベリング自体の精度が高くなることも期待できる。
さらにいえば、上述した間柱の設置,開口枠の取付,レベリングといった工程は、通常、それぞれに適した技術を有する作業者により行われているが、本発明の間仕切壁構築方法では、完成品の開口枠が用いられ、かつ、上述したように簡単な作業により取り付けられるため、開口枠を作業現場にて組み立てる場合のように高度な技術を有する作業者(例えば、大工)を必要としない。これは、例えば、間柱を設置するのに適した技術のみを有する作業者に、間柱を設置する作業と共に開口枠を取り付ける作業を行わせたとしても、建具を加工するなど無用な作業が発生することはなく、充分な取り付け精度で開口枠を取り付けることが可能だからである。
なお、上述した枠取付工程においては、少なくとも第1設置工程において設置される間柱にのみ、スライド部材によりスライド可能に取り付けられるように構成された開口枠を使用すればよい。また、第2設置工程において設置される間柱にも同様にスライド可能に取り付けられるように構成された開口枠を使用してもよく、この場合、請求項2に記載のような工程を経るようにすればよい。
請求項2に記載の間仕切壁構築方法において、枠取付工程では、開口枠として、対向する二つの縦部材それぞれにスライド部材が設けられた開口枠を使用し、この開口枠を二つの縦部材のうち一方の縦部材に設けられたスライド部材により一方の間柱に取り付ける。そして、第2設置工程では、他方の間柱を、開口枠における二つの縦部材のうち他方の縦部材に設けられたスライド部材に取り付けた状態で設置する。
この間仕切壁構築方法によれば、開口枠は、対向する二つの縦部材が間柱それぞれにスライド可能に取り付けられた状態で高さ調整を行うことができる。そのため、片方の縦部材のみが間柱にスライド可能に取り付けられた状態で高さ調整を行うよりも、より安定した状態で容易に高さ調整を行うことができる。
ところで、以上説明した間仕切壁構築方法において利用可能な間仕切壁としては、請求項3に記載のようなものを考えることができる。
請求項3に記載の間仕切壁は、間隔を空けて配置された一組の間柱と、この間柱の間に設けられる開口枠と、により構築される間仕切壁であって、開口枠が、間柱の長さ方向に沿って配置される辺を構成する縦部材に、間柱に取り付けた状態で間柱の長さ方向に沿ってスライド可能となるスライド部材が設けられている。
このように構成された間仕切壁によれば、請求項1に記載の間仕切壁構築方法により構築される間仕切壁の一部として有効に機能することができる。
特に、この間仕切壁の開口枠においては、少なくとも片方の縦部材にのみスライド部材が設けられていればよいが、両方の縦部材それぞれにスライド部材が設けられていれば、請求項2に記載の間仕切壁構築方法により構築される間仕切壁の一部としても有効に機能することができる。
なお、この構成におけるスライド部材は、間柱に取り付けた状態で間柱の長さ方向に沿ってスライド可能となる部材であって、スライド可能とするための構造は特に限定されない。例えば、間柱が長さ方向に沿って溝が形成された構造のものであれば、この溝に嵌め込まれた状態でスライド可能となる突起を有する部材をスライド部材とすることが考えられる。
また、間柱を挟み込むことによりスライド可能となる一組の板状体を有する部材をスライド部材とすることも考えられる。この構成において、一組の板状対は、少なくとも対向する二方向から間柱を挟み込むように配置されるものとすればよいが、請求項4に記載のように、開口に対する出入方向に間隔を空けて配置されるものとすればよい。
この後者の場合であれば、一組の板状体が開口に対する出入方向に間隔を空けて配置されているため、開口枠が間柱に取り付けられた状態であれば、間柱に固定していなくても、この開口枠が出入方向へズレてしまうことを防止できる。そのため、開口枠を間柱に取り付けてから高さ調整を行うにあたり、より安定した状態で容易に高さ調整を行うことができる。
また、上述のスライド部材は、開口枠本体に設けられた部材であるが、開口枠本体と一体に形成されてなる部材であってもよい。また、開口枠本体に別の部材として設けられた
ものであってもよく、この場合、例えば、一組の板状体と、これら板状体それぞれを連結する連結部とで構成し、この連結部が開口枠本体にネジ類または釘類にて固定されるものとすればよい。
このように、スライド部の連結部を開口枠本体とネジ類または釘類にて固定する場合、請求項5に記載のように、連結部におけるネジ類または釘類による固定部分を、この連結部における間柱との接触面に対して開口枠本体側へ窪んだ形状としておき、この接触面にネジ類または釘類が重ならない構造とすればよい。
このように構成すれば、開口枠本体とスライド部材との固定に使用したネジ類または釘類はスライド部材の窪みに収められて連結部と間柱との接触面に干渉しない。そのため、ネジ類または釘類が接触面に干渉して開口枠と間柱の間に隙間を発生させることにより、ガタツキや異音が発生するなどの原因となってしまうことを防止できる。
また、スライド部の連結部を開口枠本体とネジ類または釘類にて固定する場合、間柱に(間柱自身の)長さ方向に沿った溝部が形成されていれば、請求項6に記載のように、連結部におけるネジ類または釘類による固定部分を、開口枠本体を間柱に取り付けた際、開口の出入方向と平行な面に対する位置が、間柱に形成された溝部と重なる位置に配置しておき、かつ、ネジ類または釘類として頭部分として間柱の溝部に収められる大きさのものを使用してもよい。
このように構成すれば、開口枠本体とスライド部材との固定に使用したネジ類または釘類は間柱に形成された溝部に収められて連結部と間柱との接触面に干渉しない。そのため、ネジ類または釘類が接触面に干渉して開口枠と間柱の間に隙間を発生させることにより、ガタツキや異音が発生するなどの原因となってしまうことを防止できる。
また、間仕切壁を構築するにあたり、天井側および床側それぞれに固定され、間柱の先端側および他端側を嵌め込んで設置するためにランナーを使用する場合であれば、請求項7に記載のように、このランナーと同じ部材をスライド部材として設けるようにしてもよい。
このように構成すれば、スライド部材として、専用の部材を用意しなくても間柱を設置するために使用される部材を流用することができるため、間仕切壁を構築するために要するコストを削減することができる。
特に、ランナーは、間柱を嵌め込んで設置するために使用される部材であるため、特別な加工を施さなくても、間柱を嵌め込んだ状態でスライド可能となる構造を実現することができる。
また、通常、ランナーは、長さ方向に垂直な面を断面視した場合、一組の板状体それぞれにおける連結されていない側の端部が、連結されている側の端部より狭い間隔となっている。これにより、間柱に取り付けられた開口枠は、ランナーの板状体で対向する二方向から間柱を押圧して取付位置が保持される。そのため、例えば、開口枠の下端と床面との間に高さを微調整するための板材などを挟まなくても、開口枠に高さ方向に沿った力を一時的に加えるだけで容易に高さを調整することができる。また、上述したように、開口枠が出入方向へズレてしまうこともないため、高さの調整および出入方向の調整を行うために開口枠と間柱とを押圧器具(例えば、万力など)により複数箇所にわたって挟んで保持しておくといった作業が必要ない。
なお、この構成において、スライド部材として使用するランナーは、請求項8に記載の
ように、床面に沿って配置される辺を構成する横部材から縦部材に至る外周部分に、この外周部分に合わせて曲げられた形状のものを設け、このランナーのうち縦部材に固定された領域がスライド部材として機能するものとすればよい。
このように構成すれば、開口枠がランナーにより取り囲まれた構成となるため、開口枠がランナーで取り囲まれていない構成と比べ、開口枠自体の形状を崩れにくくすることができる。
よって、例えば、開口枠の運搬時や、間仕切壁の構築に拘わる作業中などにおいて、開口枠を変形させる方向に負荷が加わった場合でも、開口枠がランナーで取り囲まれていない構成と比べて、開口枠が変形して開口の形状や寸法などがズレてしまう、といったことが起こりにくい。
次に本発明の実施の形態について例を挙げて説明する。
間仕切壁1は、図1に示すように、間隔を空けて配置された一組の間柱10の間に、四角形の開口100を取り囲む開口枠20が設けられ、開口100を除く領域に壁板110が取り付けられてなるものである。なお、本実施形態における開口100は、床側まで開いた形状のものである。
間柱10は、それぞれ金属製で断面が四角形の筒状部材であり、天井側に取り付けられたランナー120に一端側が嵌め込まれ、床側に取り付けられたランナー130に他端側が嵌め込まれて設置される。また、この間柱10には、図2に示すように、開口100に対する出入方向に沿った面それぞれに、間柱10の長さ方向に沿った2本の溝部12が形成されている。
開口枠20は、開口100を取り囲む木製の四方枠22、四方枠22の外周に沿って取り付けられたスライド部材30などによって構成される。
これらのうち、スライド部材30は、天井側または床側に取り付けられたランナーと同一の部材を、四方枠22の沓摺(床面側に配置される横部材22h)を除く縦部材22vおよび横部材22hを取り囲むように曲げた形状の部材である。そして、図2に示すように、対向する一組の板状体32が、開口100に対する出入方向に間隔を空けた状態で配置され、一組の板状体32の間に間柱10を嵌め込むことによって、開口枠20全体が間柱10に取り付けられる。
また、このスライド部材30は、図3(a)の上面図および図3(b)の側面図にて示すように、板状体32それぞれを連結する連結部34を、スライド部材30側からネジ36を四方枠22に向けてねじ込むことにより四方枠22に固定されている。この固定部分におけるネジ36は、開口枠20を間柱10に取り付けた状態において、開口100の出入方向と平行な面102に対する位置が、間柱10に形成された溝部12と重なる位置でねじ込まれている。さらに、このネジ36としては、その頭部分が溝部12に収まる大きさのものが使用されており、開口枠20を間柱10に取り付けた状態でも間柱10には接触しない。
以下に、上述した間仕切壁1を、あらかじめ天井側および床側それぞれにランナー12
0,130が取り付けられた室内に構築する方法について、図4に基づいて説明する。
(1)第1設置工程
まず、一組の間柱10のうち一方の間柱10を設置する(図4(a)参照)。ここでは、一方の間柱10の端部を、それぞれランナー120,130に嵌め込んだ後、ランナー120,130側から間柱10に到達するように釘を打ち込んで固定することにより一方の間柱10を設置する。
(2)枠取付工程
次に、上述した開口枠20を、スライド部材30のうち一方の縦部材22vに固定されている領域30vに第1設置工程にて設置された間柱10を嵌め込むことにより、この間柱10に取り付ける(図4(b)参照)。
(3)第2設置工程
次に、一組の間柱10のうち他方の間柱10を、第1設置工程にて設置された一方の間柱10との間で開口枠20を挟む位置に設置する(図4(c)参照)。ここでは、まず、他方の間柱10を、上述した第1設置工程と同様、端部をそれぞれランナー120,130に嵌め込んだ後、一方の間柱10との間で開口枠20を挟む位置まで移動させる。続いて、この他方の間柱10を、枠取付工程にて一方の間柱10に取り付けられた開口枠20のスライド部材30のうち、他方の縦部材22vに固定されている領域30vに嵌め込む。そして、この他方の間柱10を、ランナー120,130側から間柱10に到達するように釘を打ち込んで固定することにより設置する。
こうして、第2設置工程を終えた後、開口枠20は、各スライド部材30vがそれぞれ間柱10に嵌め込まれただけであるため、間柱10の長さ方向に沿ってスライド自在な状態となる。
(4)枠固定工程
次に、間柱10に取り付けられた開口枠20を、各スライド部材30vにてスライドさせることにより、間柱10の長さ方向に沿った位置つまり高さを調整した後、間柱10に固定する(図4(d)参照)。ここでは、開口枠20の高さ調整を行った後、四方枠22の内側から間柱10まで到達するようにネジをねじ込むことにより、開口枠20を間柱10に固定する。なお、この固定部分におけるネジは、開口100の出入方向に沿った面に対する位置が、間柱10に形成された溝部12と重ならない位置でねじ込まれる。
(5)壁板取付工程
そして、開口100を除く領域に壁板110を取り付けることによって、間仕切壁1が構築される(図1参照)。
[効果]
上述したような間仕切壁構築方法によれば、完成品の開口枠20を使用して間仕切壁1を構築することができるため、作業時間を短縮しつつ一定品質の開口を設けることができるのは勿論のこと、開口枠20と間柱10とが別体の部材であるため、これらが一体に構成されたものに比べて搬送に手間がかかることはない。また、開口枠20と間柱10とが別体の部材であることから、これら部材を効率よく収納した状態で搬送できるため、一度に数多くの部材を搬送することができる。
また、間隔を空けて設置される一組の間柱10は、一方の間柱10に開口枠20が取り付けられた後、他方の間柱10が設置されるが、このとき、他方の間柱10については、一方の間柱10との間で開口枠20を挟む位置に設置するため、間柱10の間隔を間違いなく開口枠20の横幅にピッタリと合うように構成できる。これにより、一組の間柱10を設置した後、この間柱10の間隔を調整し直す必要性は生じえない。
また、間柱10に取り付けられる開口枠20は、スライド部材30により間柱10の長さ方向に沿ってスライド可能となるように取り付けられるため、間柱10の長さ方向に沿
った位置つまり高さを容易に調節することができる。このように、開口枠20の高さを調整するときには、開口枠20を間柱10に取り付けられた状態とすることができるため、開口枠20が間柱10に取り付けられていない状態のように不安定な状態で開口枠20の位置を維持する必要がなく、開口枠20の位置を変えながら高さ調整を行う作業を容易なものとすることができる。
また、上述したように、開口枠20を挟むようにして一組の間柱10を設置することができるため、簡単な作業で間柱10を設置するのと同時に開口枠20を間柱10に取り付けることができる。
また、上述した間仕切壁構築方法であれば、開口枠20を挟むようにして一組の間柱10を設置することになるため、間柱10を設置する工程において同時に開口枠20を間柱10に取り付けられることになる。
また、開口枠20は、第2設置工程の後、スライド部材30のうち対向する二つの領域30vが間柱10それぞれにスライド可能に取り付けられた状態で高さ調整を行うことができるため、より安定した状態で容易に高さ調整を行うことができる。
また、スライド部材30には、一組の板状体32が開口100に対する出入方向に間隔を空けて配置されているため、開口枠20が間柱10に取り付けられた状態であれば、間柱10に固定していなくても、この開口枠20が出入方向へズレてしまうことを防止できる。そのため、開口枠20を間柱10に取り付けてから高さ調整を行うにあたり、より安定した状態で容易に高さ調整を行うことができる。
また、開口枠20を間柱10に取り付けた際、四方枠22とスライド部材30との固定に使用したネジ36は間柱10に形成された溝部12に収められてスライド部材30の連結部34と間柱10との接触面102に干渉しない。そのため、ネジ36が接触面に干渉して開口枠20と間柱10の間に隙間を発生させることにより、ガタツキや異音が発生するなどの原因となってしまうことを防止できる。
また、本実施形態において、スライド部材30は、間柱10の先端側および他端側を嵌め込んで設置するために使用されるランナーと同一の部材であるため、スライド部材として専用の部材を用意しなくても他の用途で使用される部材を流用することができるため、間仕切壁1を構築するために要するコストを削減することができる。
特に、ランナーは、間柱10を嵌め込んで設置するために使用される部材であるため、特別な加工を施さなくても、間柱10を嵌め込んでスライド可能となる構造を実現することができる。
また、通常、ランナーは、長さ方向に垂直な面を断面視した場合、一組の板状体32それぞれにおける連結されていない側の端部が、連結部34側の端部より狭い間隔となっている。これにより、間柱10に取り付けられた開口枠20は、ランナーの板状体32で対向する二方向から間柱10を押圧して取付位置が保持される。そのため、例えば、開口枠20の下端と床面との間に高さを微調整するための板材などを挟まなくても、開口枠20に高さ方向に沿った力を一時的に加えるだけで容易に高さを調整することができる。また、上述したように、開口枠20が出入方向へズレてしまうこともないため、高さの調整および出入方向の調整を行うために開口枠20と間柱10とを押圧器具(例えば、万力など)により複数箇所にわたって挟んで保持しておくといった作業が必要ない。
また、スライド部材30は、四方枠22の沓摺を除く外周部分に合わせて曲げられた形
状であるため、四方枠22がランナーにより取り囲まれた構成となり、開口枠20自体の形状を崩れにくくすることができる。よって、例えば、開口枠20の運搬時や、間仕切壁1の構築に拘わる作業中などにおいて、四方枠22を変形させる方向に負荷が加わった場合でも、四方枠22がランナーで取り囲まれていない構成と比べて、四方枠22が変形して開口100の形状や寸法などがズレてしまう、といったことが起こりにくい。
さらに、四方枠22の上辺にもランナーが位置しているため、開口枠20と天井側に取り付けられたランナー120との間に上枠支持部材16(図1参照)を取り付ける際、この上枠支持部材16が出入方向へズレてしまうことを防止できる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な一実施形態に限定されず、このほかにも様々な形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態においては、間柱10が天井側および床側に固定されたランナー120,130間に設置されるように構成されたものを例示したが、本実施形態の間仕切壁構築方法は、間柱10がランナーを用いずに設置されることにより構築される間仕切壁においても当然実施することができる。
また、上記実施形態においては、開口枠20を間柱10に取り付けた際、四方枠22とスライド部材30との固定に使用したネジ36が間柱10に形成された溝部12に収まることにより、ネジ36が四方枠22とスライド部材30との接触面に干渉することを防止するように構成されたものを例示した。しかし、四方枠22とスライド部材30との固定に使用するネジが、四方枠22とスライド部材30との接触面に干渉することを防止するための構成としては他の構成を考えることもできる。例えば、図5に示すように、スライド部材30の連結部34におけるネジによる固定部分を、この連結部34における間柱10との接触面102に対して開口枠20側へ窪んだ固定溝38が設けられたものとし、接触面102にネジ36が重ならない、または、接触面102にネジ36の先端のみが重なるような構造が考えられる。
このように構成すれば、開口枠20とスライド部材30との固定に使用したネジ36はスライド部材30の固定溝38に収められて連結部34と間柱10との接触面102に干渉しない。そのため、ネジ36が接触面102に干渉して開口枠20と間柱10の間に隙間を発生させることにより、ガタツキや異音が発生するなどの原因となってしまうことを防止できる。さらに、この構成であれば、溝部12が形成されていない部材(例えば、木製の間柱)を間柱として使用することができる。
また、上記実施形態においては、スライド部材30として、間柱10を嵌め込んだ状態でスライド可能となるランナーを採用したものを例示したが、スライド部材としては他の部材を採用することもできる。例えば、間柱10に、図6に示すような溝部12に沿って形成されたスライド溝14を設けておき、このスライド溝14に嵌め込まれた状態でスライド可能となる突起42を有する部材40をスライド部材とすることが考えられる。
また、上記実施形態においては、スライド部材30が開口枠20に固定された別の部材であるものを例示したが、これらは、同一の部材により一体に形成された部材としてもよい。
また、上記実施形態においては、スライド部材30として、ランナーと同一の部材が四方枠22の外周に沿って曲げられた形状となっているものを例示した。しかし、四方枠22の縦部材22vおよび横部材22hよりも短く切断された複数のランナー50を、スライド部材として四方枠22の外周に複数取り付けてもよい。
間仕切壁の正面図 間柱および開口枠の結合部分を示す斜視図 開口枠の間柱との結合部分を示す上面図(a)および側面図(b) 間仕切壁を構築する工程を示す図 別の実施形態における開口枠の間柱との結合部分を示す上面図(a)および側面図(b) 別の実施形態における開口枠の間柱との結合部分を示す上面図(a)および側面図(b)
符号の説明
1…間仕切壁、10…間柱、12…溝部、14…スライド溝、16…上枠支持部材、20…開口枠、22…四方枠、22h…横部材、22v…縦部材、30…スライド部材、32…板状体、34…連結部、36…ネジ、38…固定溝、40…部材、42…突起、50…ランナー、100…開口、102…接触面、110…壁板、120…ランナー、130…ランナー。

Claims (9)

  1. 間隔を空けて設置された一組の間柱の間に開口枠が設けられてなる間仕切壁を構築する間仕切壁構築方法であって、
    前記一組の間柱のうち一方の間柱を設置する第1設置工程と、
    前記開口枠として、前記間柱に取り付けた状態で該間柱の長さ方向に沿ってスライド可能となるスライド部材が、前記間柱の長さ方向に沿って配置される辺を構成する縦部材に設けられた開口枠を使用し、該開口枠を、前記縦部材に設けられたスライド部材によって前記一方の間柱に取り付ける枠取付工程と、
    前記一組の間柱のうち他方の間柱を、前記一方の間柱との間で前記開口枠を挟む位置に設置する第2設置工程と、
    前記間柱に取り付けられた前記開口枠を、前記縦部材に設けられた前記スライド部材と共にスライドさせることにより、前記間柱の長さ方向に沿った位置を調整した後、前記間柱に固定する枠固定工程と、を経て間仕切壁を構築する
    ことを特徴とする間仕切壁構築方法。
  2. 前記枠取付工程では、前記開口枠として、対向する二つの前記縦部材それぞれに前記スライド部材が設けられた開口枠を使用し、該開口枠を前記二つの縦部材のうち一方の縦部材に設けられた前記スライド部材により前記一方の間柱に取り付けて、
    前記第2設置工程では、前記他方の間柱を、前記開口枠における前記二つの縦部材のうち他方の縦部材に設けられた前記スライド部材に取り付けた状態で設置する
    ことを特徴とする請求項1に記載の間仕切壁構築方法。
  3. 開口が形成されてなる間仕切壁を構築するにあたり、間隔を空けて配置された一組の間柱の間に設けられる開口枠であって、
    前記間柱の長さ方向に沿って配置される辺を構成する縦部材に、前記間柱に取り付けた状態で該間柱の長さ方向に沿ってスライド可能となるスライド部材が設けられている
    ことを特徴とする開口枠。
  4. 前記スライド部材は、前記開口に対する出入方向に間隔を空けて配置される一組の板状体の間に前記間柱を挟み込むことによって、該間柱に取り付けられるように構成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の開口枠。
  5. 前記スライド部材は、前記一組の板状体と、該板状体それぞれを連結する連結部とからなり、該連結部および当該開口枠本体がネジ類または釘類により固定されており、
    前記連結部におけるネジ類または釘類による固定部分は、該連結部における前記間柱との接触面に対して当該開口枠本体側へ窪んだ形状となっており、該接触面にネジ類または釘類が重ならない構造となっている
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の開口枠。
  6. 前記間柱には、該間柱の長さ方向に沿って溝部が形成されており、
    前記スライド部材は、前記一組の板状体と、該板状体それぞれを連結する連結部とからなり、該連結部および当該開口枠本体がネジ類または釘類により固定されており、
    前記連結部におけるネジ類または釘類による固定部分は、当該開口枠を前記間柱に取り付けた際、前記開口の出入方向と平行な面における位置が、前記間柱に形成された溝部と重なる位置に配置され、かつ、ネジ類または釘類として頭部分が前記溝部に収まる大きさのものが使用されている
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の開口枠。
  7. 天井側および床側それぞれに固定され、前記間柱の先端側および他端側を嵌め込んで設置するために使用されるランナーと同じ部材が、前記スライド部材として設けられている
    ことを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載の開口枠。
  8. 床面に沿って配置される辺を構成する横部材から前記縦部材に至る外周部分に、該外周部分に合わせて曲げられた形状の前記ランナーが固定されており、該ランナーのうち前記縦部材に固定された領域が前記スライド部材として機能する
    ことを特徴とする請求項7に記載の開口枠。
  9. 間隔を空けて設置された一組の間柱の間に、請求項3から8のいずれかに記載の開口枠が取り付けられてなる
    ことを特徴とする間仕切壁。
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