JP2005111636A - 背圧センサの使用方法 - Google Patents

背圧センサの使用方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005111636A
JP2005111636A JP2003351954A JP2003351954A JP2005111636A JP 2005111636 A JP2005111636 A JP 2005111636A JP 2003351954 A JP2003351954 A JP 2003351954A JP 2003351954 A JP2003351954 A JP 2003351954A JP 2005111636 A JP2005111636 A JP 2005111636A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage value
pressure sensor
workpiece
path
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003351954A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4440595B2 (ja
Inventor
Koichi Shigematsu
重松  孝一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Abrasive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Abrasive Systems Ltd filed Critical Disco Abrasive Systems Ltd
Priority to JP2003351954A priority Critical patent/JP4440595B2/ja
Publication of JP2005111636A publication Critical patent/JP2005111636A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4440595B2 publication Critical patent/JP4440595B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Dicing (AREA)

Abstract

【課題】噴出ノズルが被加工物に接近することにより被加工物を検出する構成の背圧センサを備えた加工装置において、噴出ノズルが被加工物に衝突するのを防止して被加工物の損傷を防止する。
【解決手段】エアー供給源45から第一の経路44及び第二の経路46にエアーを供給せずに、差圧センサ47が出力する電圧値が所定の第一の電圧値であるかを確認した後に、エアー供給源45から第一の経路44と第二の経路46とにそれぞれエアーを供給し、差圧センサ47が出力する電圧値が所定の第二の電圧値であるかを確認し、両確認ができたときは、噴出ノズル駆動部6の駆動により噴出ノズル40を移動させて被加工物10の加工面の位置を検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、背圧センサを備えた各種の加工装置における背圧センサの使用方法に関するものである。
各種の加工装置においては、加工を行うに当たり、被加工物の位置、厚さ等を予め測定することが必要となる場合がある。
例えば、各種の電子機器に利用される半導体チップは、表面側に回路が複数形成された半導体ウェーハを切削装置等を用いてダイシングすることにより形成されるが、電子機器の小型化、軽量化を図るために半導体チップもより薄く形成することが望まれており、この要望に応えるために、先ダイシングと称される技術が実用に供されている。この先ダイシングとは、最終的な半導体チップの厚さに相当する深さの溝を予め半導体ウェーハの表面に形成しておき、その後に半導体ウェーハの裏面を研削することにより当該溝を裏面側から表出させて個々の半導体チップに分割する技術であるため、表面に形成する溝の深さが所定の深さになるように、溝の形成に先だって半導体ウェーハの表面の垂直方向の位置を認識しておく必要がある。そこで、溝の形成に切削装置を用いる場合には、切削装置に背圧センサを搭載し、背圧センサを用いて半導体ウェーハの表面の位置を検出することも行われている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に開示された背圧センサにおいては、エアーを噴出する噴出ノズルが、パルスモーターやボールネジからなる駆動機構によって昇降する構成となっており、噴出ノズルが加工して半導体ウェーハに接近した際のエアーの圧力の変化に基づき、噴出ノズルと半導体ウェーハとの距離を求めることとしている。
特開2001−298003号公報
しかしながら、噴出ノズル、エアーが流通するパイプ、圧力の測定系統等の故障によって適正な圧力差を検出できず、制御が不能になり噴出ノズルの移動(下降)が止まらなくなって暴走すると、噴出ノズルが半導体ウェーハに衝突して半導体ウェーハを損傷させるという問題がある。このような問題は、切削装置に限らず、噴出ノズルが被加工物に対して接近する構成の背圧センサを備えた他の加工装置においても生じる問題である。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、噴出ノズルが被加工物に接近することにより被加工物を検出する構成の背圧センサを備えた加工装置において、噴出ノズルが被加工物に衝突するのを防止して被加工物の損傷を防止することである。
本発明は、被加工物を保持するチャックテーブルと、チャックテーブルに保持された被加工物の加工面の位置を検出する背圧センサと、チャックテーブルに保持された被加工物の加工面に加工を施す加工手段とを備えた加工装置における背圧センサの使用方法であり、背圧センサは、被加工物に対してエアーを噴出する噴出ノズルと、噴出ノズルをエアーの噴出方向または噴出方向と反対の方向に駆動して被加工物に対して接近または離反させる噴出ノズル駆動部と、噴出ノズルにエアーを供給するエアー供給源と、噴出ノズルとエアー供給源とを連結する第一の経路と、エアー供給源に連結されエアーを大気に解放する第二の経路と、第一の経路と第二の経路とに連結され第一の経路の圧力と第二の経路の圧力との差に対応した電圧を出力する差圧センサと、差圧センサが出力した電圧の値を認識する制御部とから構成され、エアー供給源から第一の経路及び該第二の経路にエアーを供給せずに、差圧センサが出力する電圧値が所定の第一の電圧値であるかを確認する第一の電圧値確認工程と、エアー供給源から第一の経路と第二の経路とにそれぞれエアーを供給し、差圧センサが出力する電圧値が所定の第二の電圧値であるかを確認する第二の電圧値確認工程と、差圧センサが出力する電圧値が、第一の電圧値確認工程では所定の第一の電圧値であり、第二の電圧値確認工程では所定の第二の電圧値であるときは、噴出ノズル駆動部の駆動により噴出ノズルを移動させて被加工物の加工面の位置を検出する検出工程とから少なくとも構成されることを要旨とする。
そしてこの背圧センサの使用方法は、加工手段は、回転軸と、回転軸の先端に装着された回転ブレードと、回転軸を回転可能に支持するスピンドルハウジングとを備えた切削手段であり、噴出ノズルは、スピンドルハウジングに直接的または間接的に装着され、回転ブレードを被加工物に対して接近または離反させる切削手段駆動部を備え、切削手段駆動部が噴出ノズル駆動部を兼ねる構成であることを付加的要件とする。
本発明では、実際の測定を行う前に、エアーを供給しない状態とエアーを供給する状態とでそれぞれ差圧センサから出力される電圧を計測してそれぞれ所定の電圧値であるか否かを確認し、異常があるか否かを予め判断するようにしたため、装置の異常に起因して被加工物が損傷するのを防止することができる。
また、加工手段が切削手段である場合において、切削手段駆動部が噴出ノズル駆動部を兼ねる構成とすると、装置の構成が簡略化されると共に、回転ブレード及び噴出ノズルの制御も容易となる。
本発明の実施に用いる加工装置としては、例えば図1に示す切削装置1がある。この切削装置1には、Y軸方向に配設された回転軸20と、回転軸20の先端に装着された回転ブレード21と、回転軸20を回転可能に支持するスピンドルハウジング22とから構成される切削手段2を備えている。切削手段2は、被加工物の加工面に加工を施す加工手段である。
スピンドルハウジング22の側部には、被加工物の特定の領域、例えば切削すべき領域や切削溝が形成された領域を撮像手段30によって撮像して検出するアライメント手段3が固定されており、更に、アライメント手段3には被加工物の加工面の位置を検出する背圧センサ4が装着されており、背圧センサ4はアライメント手段3を介して間接的にスピンドルハウジング22に固定された構成となっている。なお、アライメント手段3を介さずに背圧センサ4を直接スピンドルハウジング22に固定してもよい。
切削手段2は、Y軸スライダー5によってY軸方向に移動可能に支持されている。Y軸スライダー5は、Y軸方向に配設されたY軸ガイドレール50と、Y軸ガイドレール50に摺動可能に支持されたY軸移動基台51と、Y軸移動基台51に形成されたナット(図示せず)に螺合するY軸ボールネジ52と、Y軸ボールネジ52を回転駆動するY軸パルスモータ53とから構成され、Y軸パルスモータ53に駆動されてY軸ボールネジ52が回動することにより切削手段2がY軸方向に移動する構成となっている。
また、切削手段21をZ軸方向に駆動する切削手段駆動部6は、壁部60の側面においてZ軸方向に配設されたZ軸ガイドレール61と、切削手段2を支持すると共にZ軸ガイドレール61に摺動可能に支持された支持部62と、Z軸方向に配設されて支持部62に形成されたナット(図示せず)に螺合するZ軸ボールネジ(図示せず)と、Z軸ボールネジを回転駆動するZ軸パルスモータ63とから構成され、Z軸パルスモータ63に駆動されてZ軸ボールネジが回動することにより支持部62が昇降してスピンドルハウジング22を昇降させ、これに伴い回転ブレード21を被加工物に対して接近または離反させる構成となっている。
切削手段駆動部6を構成するZ軸パルスモータ63には制御部7が接続されており、制御部7から供給されるパルス信号によってZ軸パルスモータ63が動作する。パルス数とZ軸パルスモータ63の回転に伴う切削手段2の昇降量との間には一定の関係がある。
切削装置1には、被加工物を保持するチャックテーブル8を備えている。チャックテーブル8は、X軸移動テーブル80によって回転可能に支持され、X軸移動テーブル80はX軸スライダー9によってX軸方向に移動可能に支持されている。
ここで、X軸スライダー9は、X軸方向に配設されたX軸ガイドレール90と、X軸ガイドレール90に摺動可能に支持されたX軸移動基台91と、X軸移動基台91に形成されたナット部(図示せず)に螺合するX軸ボールネジ92と、X軸ボールネジ92を回転駆動するX軸パルスモータ93とから構成されており、チャックテーブル8を回転可能に支持するX軸移動テーブル80はX軸移動基台91に固定されており、X軸パルスモータ93に駆動されてX軸ボールネジ92が回動することによりチャックテーブル8がX軸方向に移動する構成となっている。
チャックテーブル8に保持された被加工物10を切削する際は、X軸パルスモータ93に駆動されてX軸ボールネジ92が回動することによってチャックテーブル8が+X方向に移動してアライメント手段3の直下に位置付けられ、撮像手段30によって被加工物10の表面が撮像されて切削すべき位置が検出される。そして、更にチャックテーブル8が+X方向に移動すると共に、Y軸パルスモータ53に駆動されてY軸ボールネジ52が回動することによって切削手段2がY軸方向に移動して回転ブレード21が適宜の位置に位置付けられ、Z軸パルスモータ63に駆動されてZ軸ボールネジが回動することによってスピンドルハウジング22が下降して高速回転する回転ブレード21が被加工物10の所定の位置に切り込んでいく。
このとき、切削手段駆動部6を構成するZ軸パルスモータ63は、制御部7から供給されるパルス信号によって制御されるため、被加工物10に対する回転ブレード21の切り込み量は制御部7によって制御される。また、制御部7は、Z軸パルスモータ63に供給するパルス数によって、回転ブレード21のZ軸方向の位置を認識することができる。
アライメント手段3を介してスピンドルハウジング22に固定された背圧センサ4には、被加工物10に対してエアーを噴出する噴出ノズル40を備えている。噴出ノズル40は、切削手段駆動部6によって駆動されてエアーの噴出方向またはその反対の方向に移動可能となっており、本実施形態では切削手段駆動部6が噴出ノズル駆動部を兼ねている。背圧センサ4においては、噴出ノズル40がエアーピストン41の先端に装着され、エアーピストン41はエアーシリンダ42に対して上下方向(Z軸方向)に移動可能となっている。
背圧センサ4において、噴出ノズル40は、第一の経路44を介してエアー供給源45と連結されている。一方、エアー供給源45には第二の経路46も接続されており、第二の経路46は、絞り部460を介して大気に解放されている。エアー供給源45からは、第一の経路44と第二の経路46とに適宜の割合で気体が供給される。第一の経路44を流通するエアーは噴出ノズル40に供給される。
第一の経路44と第二の経路46との間には差圧センサ47が連結されている。この差圧センサ47にはダイヤフラム470を備えており、ダイヤフラム470は第一の経路44の圧力と第二の経路46の圧力との差に応じて変位し、その変位量に対応した電圧が差圧センサ47から制御部7に対して出力される。エアー供給源45から第一の経路44及び第二の経路46にエアーを供給し、噴出ノズル40の噴出口400のエアー噴出方向に被加工物がない状態(5mm以上離れている状態)で出力される電圧は、例えば第二の経路46の先端に形成された絞り部460を調整することにより1ボルトに設定することができる。
噴出ノズル40は、先端の噴出口400が被加工物10に対峙する方向に向いており、エアーピストン41が下降することにより、被加工物10と噴出口400とを接近させることができる。エアーピストン41の下方には、噴出ノズル40の下降を制限すると共に、噴出ノズル40が作用位置に位置することを検出するリミットスイッチ43が配設されている。リミットスイッチ43は制御部7に接続されており、噴出ノズル40が作用位置にあるか非作用位置にあるかを検知して制御部7に通知することができる。
噴出ノズル40の噴出口400からのエアーの噴出方向に障害物がない場合は、第二の経路46と同様に第一の経路44も大気に解放されることになるため、第一の経路44の圧力と第二の経路46の圧力とによって、差圧センサ47のダイヤフラム470は平衡状態となる。このとき、平衡状態での出力電圧を1ボルトに設定したため、差圧センサ47から出力される電圧値は1ボルトとなる。一方、噴出ノズル40の噴出口400が被加工物10に接近した状態では、噴出口400が被加工物10によって塞がれるようになり、第一の経路44の圧力が変化してダイヤフラム470の平衡状態が崩れ、噴出口400と被加工物10との距離に応じた電圧が差圧センサ47から出力される。
差圧センサ47には制御部7が接続されており、制御部7は、差圧センサ47が出力した電圧の値を読み取り、その値に応じて切削手段駆動部6(噴出ノズル駆動)を制御することができる。また、制御部7には記憶部70が接続されている。記憶部70には、図2に示す噴出ノズル40の噴出口400から被加工物10の加工面100までの距離Hと差圧センサ47から出力される電圧の値との関係が、例えば図3に示す対応情報として予め記憶されており、制御部7は、差圧センサ47から出力された電圧の値と記憶部70に記憶された対応情報に基づいて噴出口400と加工面100との距離を求めることができる。この対応情報は、差圧センサ47、噴出ノズル40等に異常がないときに測定されるものである。
対応情報を求める前や、被加工物10の加工面100の位置を求める前には、噴出ノズル40の衝突により被加工物が損傷するのを防止するために、差圧センサ47、噴出ノズル40等に異常がないかどうかを調べる。その手順を図4に示すフローチャートを参照して説明する。
最初にエアー供給源45から第一の経路44と第二の経路46とにエアーを供給せずに、差圧センサ470から出力される電圧を測定し、その電圧が所定の電圧値(第一の電圧値)かどうかを確認する(第一の電圧値確認工程、ステップS1、S2)。即ち、第一の電圧値確認工程では、エアー供給源45からのエアーの供給がない場合において差圧センサ47が正常か否かを確認する。ここで、第一の電圧値は例えば5ボルトに設定されており、±0.2ボルト程度の誤差であれば許容範囲内として異常なしとすることができる。
測定した電圧の値が所定の第一の電圧値と一致せず、誤差が許容範囲にない場合は、異常ありと判断してエラーとする(ステップS8)。一方、測定した電圧の値が所定の第一の電圧値と一致しているか、または一致しなくてもその誤差が許容範囲内にある場合は、次に、エアー供給源45から第一の経路44と第二の経路46とにエアーを供給し、差圧センサ470から出力される電圧の値を測定し、電圧値が安定した後に、所定の電圧値(第二の電圧値)にあるかどうかを確認する(第二の電圧値確認工程、ステップS3、S4、S5、S6)。第二の電圧値は、差圧センサ47、噴出ノズル40等に異常がない場合にエアー供給源45から所定の圧力でエアーを供給した際に差圧センサ47から出力される電圧の正常値であり、差圧センサ47や絞り部460の調整によって予め一定の値に定めておくことができる。ここで、第二の電圧値としては、例えばダイヤフラム470が平衡状態にあるときの差圧センサ47からの出力電圧を用いることができ、その場合、本実施形態では第二の電圧値は1ボルトである。測定によって得られた電圧と第二の電圧値との誤差が±0.1ボルト程度であれば、許容範囲内として処理することができる。
第二の電圧値確認工程において測定した電圧が所定の第二の電圧値と一致しておらず、その差が許容範囲内にない場合は、異常ありとしてエラーとする(ステップS8)。一方、測定した電圧が所定の第二の電圧と一致しているか、または誤差があっても許容範囲内である場合は異常なしと判断し、加工面100の位置検出等のその後の測定を開始する(ステップS7)。
このように、第一の電圧値確認工程及び第二の電圧値確認工程において、エアーを供給しない場合とエアーを供給する場合とでそれぞれ差圧センサからの出力電圧を測定し、その出力電圧が所定の値でなく、許容範囲にも入らない場合には、装置のいずれかに異常があると判断することができる。そして、この判断を測定処理前に行うことで、測定を行う前に異常を検出することができるため、異常がある場合にはその後の測定を行わないようにすることにより、装置の異常を原因として被加工物が損傷するのを防止することができる。
装置に異常がないことを確認した後に行う測定の例として、被加工物10の加工面100の位置を求める場合について説明する。最初に、切削を行うにあたっての基準位置を求める。その手順を図5を参照して以下に説明する。まず、制御部7が切削手段駆動部6のZ軸パルスモータ63を駆動することにより切削手段2を下降させ、図5(A)に示すように、噴出ノズル40を下降させていく。噴出ノズル40が作用位置に位置すると、噴出口400がリミットスイッチ43に接触した状態となる。このことは制御部7に通知され、制御部7では噴出ノズル40が作用位置にあることを認識することができる。
噴出ノズル40を下降させながら制御部7が逐次差圧センサ47から出力される電圧の値を読み取り、所定の位置決め電圧と一致するかどうかを判断することにより、噴出口400と加工面100とが所望の距離になるか否かを判断する。この判断は、記憶部70に記憶された対応情報に基づいて行われる。例えば、噴出口400と加工面100との所望の距離が100μmの場合は、図3のグラフにおける100μmに対応する電圧値である5ボルトが位置決め電圧となり、差圧センサ47から出力される電圧が5ボルトかどうかを判断する。
そして、制御部7が5ボルトを読み取った時は、噴出口400と加工面100との距離が100μmとなった時であり、このときの噴出口400のZ軸方向の位置を基準位置として制御部7に記憶させると共に切削手段駆動部6を停止させる。噴出口400のZ軸方向の位置は、Z軸パルスモータ63に対するパルス数に基づいて把握される。
このようにして基準位置が求まると、この基準位置を基準として回転ブレード21を下降させて切削による切り込み量を制御することができる。例えば図6に示すように、回転ブレード21の下端が噴出口400のZ軸方向の位置より100μm下方にある場合は、求めた基準位置に噴出口400が位置するときは、回転ブレード21の下端は被加工物10の加工面100に位置することになるため、この基準位置からの下方への駆動量によって回転ブレード21による切り込み深さを制御することができる。なお、回転ブレード21により被加工物10を切削する際は、噴出ノズル40が邪魔にならないようにエアーピストン41を上昇させて非作用位置に退避させる。
事前の確認によって差圧センサ47等には異常がないことが確認されているが、万が一異常が発生し、例えば加工面100から100μmの位置を検出してZ軸パルスモータ63を停止させることができず、噴出ノズル40の噴出口400が被加工物10の加工面100に接触したとしても、図5(B)に示すように、噴出ノズル40がリミットスイッチ43を離れて上方に押し上げられる。また、かかる噴出ノズル400の上方への移動があって非作用位置に位置付けられると、そのことがリミットスイッチ43によって検知されて制御部7に通知される。そして、制御部7は、図5(C)に示すように、切削手段駆動部6のZ軸パルスモータ63を制御することにより、エアーピストン41と共に噴出ノズル40を上昇させることができる。従って、噴出ノズル40から被加工物10に対して強い力がかけられることがないため、被加工物10が損傷することはない。
本発明では、差圧センサを備えた加工装置において、加工前に装置に異常があるか否かを確認することができるため、被加工物が損傷させずに加工するのに利用することができる。
背圧センサを備えた切削装置を示す斜視図である。 噴出ノズルと被加工物とを示す正面図である。 記憶部に記憶させる対応情報の一例を示すグラフである。 本発明の手順の一例を示すフローチャートである。 (A)は噴出ノズルを被加工物に向けて下降させる様子を示す説明図であり、(B)は噴出ノズルの噴出口が加工面に接触して噴出ノズルが自由移動する様子を示す説明図であり、(C)は噴出ノズルを上昇させる様子を示す説明図である。 噴出ノズルと回転ブレードとの位置関係の一例を示す説明図である。
符号の説明
1:切削装置
2:切削手段
20:回転軸 21:回転ブレード 22:スピンドルハウジング
3:アライメント手段
30:撮像手段
4:背圧センサ
40:噴出ノズル
400:噴出口
41:エアーピストン 42:エアーシリンダ
43:リミットスイッチ 44:第一の経路 45:エアー供給源
46:第二の経路
47:差圧センサ
470:ダイヤフラム
5:Y軸スライダー
50:Y軸ガイドレール 51:Y軸移動基台 52:Y軸ボールネジ
53:Y軸パルスモータ
6:切削手段駆動部(噴出ノズル駆動部)
60:壁部 61:Z軸ガイドレール 62:支持部 63:Z軸パルスモータ
7:制御部
70:記憶部
8:チャックテーブル
80:X軸移動テーブル
9:X軸スライダー
90:X軸ガイドレール 91:X軸移動基台 92:X軸ボールネジ
93:X軸パルスモータ
10:被加工物
100:

Claims (2)

  1. 被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物の加工面の位置を検出する背圧センサと、該チャックテーブルに保持された被加工物の加工面に加工を施す加工手段とを備えた加工装置における該背圧センサの使用方法であって、
    該背圧センサは、該被加工物に対してエアーを噴出する噴出ノズルと、該噴出ノズルを、該エアーの噴出方向または該噴出方向と反対の方向に駆動して、該被加工物に対して接近または離反させる噴出ノズル駆動部と、該噴出ノズルにエアーを供給するエアー供給源と、該噴出ノズルと該エアー供給源とを連結する第一の経路と、該エアー供給源に連結されエアーを大気に解放する第二の経路と、該第一の経路と該第二の経路とに連結され該第一の経路の圧力と該第二の経路の圧力との差に対応した電圧を出力する差圧センサと、該差圧センサが出力した電圧の値を認識する制御部とから構成され、
    該エアー供給源から該第一の経路及び該第二の経路にエアーを供給せずに、該差圧センサが出力する電圧値が所定の第一の電圧値であるかを確認する第一の電圧値確認工程と、
    該エアー供給源から該第一の経路と該第二の経路とにそれぞれエアーを供給し、該差圧センサが出力する電圧値が所定の第二の電圧値であるかを確認する第二の電圧値確認工程と、
    該差圧センサが出力する電圧値が、該第一の電圧値確認工程では該第一の電圧値であり、該第二の電圧値確認工程では該第二の電圧値であるときは、該噴出ノズル駆動部の駆動により該噴出ノズルを移動させて被加工物の加工面の位置を検出する検出工程と
    から少なくとも構成される背圧センサの使用方法。
  2. 前記加工手段は、回転軸と、該回転軸の先端に装着された回転ブレードと、該回転軸を回転可能に支持するスピンドルハウジングとを備えた切削手段であり、
    前記噴出ノズルは、該スピンドルハウジングに直接的または間接的に装着され、
    該回転ブレードを被加工物に対して接近または離反させる切削手段駆動部を備え、該切削手段駆動部が前記噴出ノズル駆動部を兼ねる構成である
    請求項1に記載の背圧センサの使用方法。
JP2003351954A 2003-10-10 2003-10-10 背圧センサの使用方法 Expired - Lifetime JP4440595B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003351954A JP4440595B2 (ja) 2003-10-10 2003-10-10 背圧センサの使用方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003351954A JP4440595B2 (ja) 2003-10-10 2003-10-10 背圧センサの使用方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005111636A true JP2005111636A (ja) 2005-04-28
JP4440595B2 JP4440595B2 (ja) 2010-03-24

Family

ID=34543036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003351954A Expired - Lifetime JP4440595B2 (ja) 2003-10-10 2003-10-10 背圧センサの使用方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4440595B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007175834A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Tokyo Seimitsu Co Ltd ウェーハ面取り装置及びウェーハ面取り方法
KR101054027B1 (ko) * 2009-06-11 2011-08-04 정종길 공작기계 작동 중 불량 유무를 판단하여 경보를 전달하는 분사노즐 장치
JP2012146871A (ja) * 2011-01-13 2012-08-02 Disco Abrasive Syst Ltd ワーク保持装置
JP2013086188A (ja) * 2011-10-13 2013-05-13 Disco Corp 加工装置
JP2014116487A (ja) * 2012-12-11 2014-06-26 Disco Abrasive Syst Ltd 切削装置
JP2014161956A (ja) * 2013-02-26 2014-09-08 Komatsu Ntc Ltd ワークを適正寸法に加工する寸法管理装置
CN110524389A (zh) * 2019-09-05 2019-12-03 徐州工业职业技术学院 一种智能电气自动化控制的金属打磨装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007175834A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Tokyo Seimitsu Co Ltd ウェーハ面取り装置及びウェーハ面取り方法
JP4639405B2 (ja) * 2005-12-28 2011-02-23 株式会社東京精密 ウェーハ面取り装置及びウェーハ面取り方法
KR101054027B1 (ko) * 2009-06-11 2011-08-04 정종길 공작기계 작동 중 불량 유무를 판단하여 경보를 전달하는 분사노즐 장치
JP2012146871A (ja) * 2011-01-13 2012-08-02 Disco Abrasive Syst Ltd ワーク保持装置
JP2013086188A (ja) * 2011-10-13 2013-05-13 Disco Corp 加工装置
JP2014116487A (ja) * 2012-12-11 2014-06-26 Disco Abrasive Syst Ltd 切削装置
JP2014161956A (ja) * 2013-02-26 2014-09-08 Komatsu Ntc Ltd ワークを適正寸法に加工する寸法管理装置
CN110524389A (zh) * 2019-09-05 2019-12-03 徐州工业职业技术学院 一种智能电气自动化控制的金属打磨装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4440595B2 (ja) 2010-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9293372B2 (en) Wafer processing method
JP5858684B2 (ja) 切削方法
JP4675451B2 (ja) 切削装置
JP6661674B2 (ja) 工作機械のノズル制御装置
US9653366B2 (en) Method of dividing wafer
JP4440595B2 (ja) 背圧センサの使用方法
WO2014020709A1 (ja) 放電加工用電極の交換判定装置および交換判定方法
US7252466B1 (en) Tool position referencing for CNC machines
JP6215069B2 (ja) 切削装置
CN108527678B (zh) 被加工物的切削方法
JP2007223014A (ja) スピンドルユニット
JP5048978B2 (ja) レーザ加工装置
JP6464028B2 (ja) 切削ブレードの外径サイズ検出方法
JP5205996B2 (ja) 放電加工方法
JP2005079265A (ja) 背圧センサを備えた加工装置
JP5600044B2 (ja) 変位量検出方法および被加工物の高さ検出領域の位置付け方法
JP6686063B2 (ja) 工作機械
JP4596934B2 (ja) 切削装置
JP5947026B2 (ja) 切削装置
JP2005142202A (ja) 切削装置及び切削ブレードのセットアップ方法
JP2014116487A (ja) 切削装置
JP5881517B2 (ja) セットアップ治具
JP2000218471A (ja) 工作機械におけるワーク検出方法及び検出ヘッド並びにタレット旋盤
JP5290783B2 (ja) 研削装置のチャックテーブルの基準位置確認方法
JP2005136292A (ja) 板状物の加工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060922

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091215

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100107

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130115

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4440595

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130115

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130115

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140115

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term