JP2005111487A - ネジ鉄筋をアークスタッド溶接法で接合する方法及び同方法に用いるアークシールド体 - Google Patents

ネジ鉄筋をアークスタッド溶接法で接合する方法及び同方法に用いるアークシールド体 Download PDF

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Abstract

【課題】 2本のネジ鉄筋を突き合わせてアークスタッド溶接法で接合する方法、及び同方法に用いるアークシールド体を提供する。
【解決手段】 アークシールド体1は貫通孔4を有する筒状体とし、両端部の内周面にネジ鉄筋2,3と略同一仕様のネジ部4a、4bを形成し、中間部には余盛形成用の溝部を形成し、溝部の外周壁に複数のガス抜き孔を設ける。先端にフラックス13を取り付けたネジ鉄筋及びフラックスを取り付けないネジ鉄筋をそれぞれ、アークシールド体1の貫通孔の両側からねじ込み、いずれか一方のネジ鉄筋の端部を溝部のガス抜き孔近傍に位置させて、両端部を相対峙させる。他方のネジ鉄筋を、モータ等の駆動手段によって回転する溶接装置の電極兼チャック9で支持させ、アークシールド体1を固定した状態で他方のネジ鉄筋を回転させてねじ込み、双方のネジ鉄筋の端部を突き合わせて通電し、ネジ鉄筋相互をアークスタッド溶接法にて接合する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、2本のネジ鉄筋を突き合わせてアークスタッド溶接法で接合する方法、及び同方法に用いるアークシールド体の技術分野に属する。
(1)従来、鉄筋相互をアークスタッド溶接法で接合する方法としては、棒鋼のスタッド材を板状の母材へ接合するのに適した形状とされた通例のアークシールド体を用いて接合部を囲み、少なくとも一方の鉄筋を軸心方向に移動させて当該鉄筋相互を突き合わせ、アークスタッド溶接法で接合する方法が公知である(例えば、特許文献1及び特許文献2)。
しかし、上記アークシールド体は、貫通孔へ挿入される鉄筋表面の凹凸を吸収できる構成とされていない。そのため、鉄筋が異形棒鋼から成るときは、アークシールド体の貫通孔の内周面や孔縁と、鉄筋の節やリブが引っ掛からないように、予め鉄筋表面を滑らかに切削する必要があり、そのための手間が掛かりコストが嵩む問題点があった。
そこで、本出願人は上記の問題点を解決するべく、以下に示す接合方法及びそれに用いるアークシールド体を開発し特許出願するに至った(非特許文献1)。
(i)鉄筋接合用のアークシールド体は筒状体に形成し、その貫通孔には中間位置近傍に間隔を開けて、鉄筋表面の凹凸を吸収する、鉄筋の外径と略等しい内径のリング状又は円筒状の耐熱性部材を嵌め込み、前記耐熱性部材の相互間に開けた間隔部分を余盛形成用の溝部として、同溝部の外周壁に複数のガス抜き孔を設けた構成とする。接合する一方の鉄筋の先端にフラックスを取り付け、上記アークシールド体の貫通孔の両側から鉄筋の端部を挿入し相対峙させる。そして、前記鉄筋の軸心と平行に溶接装置の本体部を配置し、該溶接装置の電極兼チャックでアークシールド体の両側の鉄筋をそれぞれ支持させ、前記電極兼チャックを接近する方向(軸心方向)へ移動させて、双方の鉄筋の端部を突き合わせると共に通電して鉄筋相互をアークスタッド溶接法で接合する。鉄筋表面の節やリブの形状に関係なく、鉄筋表面の凹凸は耐熱性部材によって吸収されるので、鉄筋の端部表面を滑らかに切削する必要がなく、加工の手間を省略でき、コストの削減にも寄与する。
(2)突き合わせたネジ鉄筋相互を接続(圧接)する方法としては、内周にネジが切られた鋼製のカプラーの両側からネジ鉄筋の端部をネジ込んで、ネジ鉄筋相互を接続する、所謂カプラー継手の技術が公知である(例えば、特許文献3〜特許文献6)。
特開2002−120069号公報 特開平10−175075号公報 特開昭55−142856号公報 特開昭56−122460号公報 特開昭62−258041号公報 特開平8−239953号公報 特願2003−140338号の明細書及び図面
上記(1)の(i)の接合方法は、鉄筋の節やリブの形状に関係なく、鉄筋相互を接合できるが、接合する際に、鉄筋を軸心方向に移動させるために大きな駆動力を要する。そのため、油圧シリンダ等の大掛かりな駆動手段を備えた溶接装置を用意しなければならず、コストが嵩む。また、前記接合方法に用いるアークシールド体は、本体部と鉄筋表面の凹凸を吸収する耐熱性部材とが別部材とされているので、個々に製造する必要があり、やはりコストが嵩む。
これらの問題点は、鉄筋の節やリブの形状を生かした構成のアークシールド体や溶接装置を用いていないことに起源しており、鉄筋の種類をネジ鉄筋に限定した場合には、該ネジ鉄筋の特性を生かした構成のアークシールド体や溶接装置を用いることで上記問題点を解決できる余地が残されている。
上記(2)の接続技術はアークスタッド溶接法による接合方法の技術分野と異なる。すなわち、鋼製のカプラーは鉄筋相互を接続するために不可欠な部材であり、取り外せば鉄筋相互の接続が解除されるが、アークシールド体は接合した後に撤去される点で本質的に異なる。
本発明の目的は、ネジ鉄筋の特性を生かした構成のアークシールド体と溶接装置を用いることで、小さな駆動力でネジ鉄筋相互をアークスタッド溶接法で接合することができ、溶接装置の小型化とコストの削減に寄与する、ネジ鉄筋をアークスタッド溶接法で接合する方法、及び同方法に用いるアークシールド体を提供することである。
本発明の次の目的は、単一部材でネジ鉄筋表面の凹凸を吸収することができる構成とし、製造が簡単でコストの削減に寄与するアークシールド体を提供することである。
上記従来技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係るネジ鉄筋をアークスタッド溶接法で接合する方法は、
2本のネジ鉄筋を突き合わせてアークスタッド溶接法で接合する方法において、
アークシールド体は貫通孔を有する筒状体とし、その両端部の内周面に前記ネジ鉄筋と略同一仕様のネジ部を形成し、且つ中間部には余盛形成用の溝部を形成し、該溝部の外周壁に複数のガス抜き孔を設けること、
先端にフラックスを取り付けたネジ鉄筋及びフラックスを取り付けないネジ鉄筋をそれぞれ、アークシールド体の貫通孔の両側からねじ込み、いずれか一方のネジ鉄筋の端部を溝部のガス抜き孔近傍に位置させて、両端部を相対峙させること、
他方のネジ鉄筋を、モータ等の駆動手段によって回転する溶接装置の電極兼チャックで支持させ、アークシールド体を固定した状態で前記他方のネジ鉄筋を回転させてねじ込み、双方のネジ鉄筋の端部を突き合わせて通電し、ネジ鉄筋相互をアークスタッド溶接法にて接合することを特徴とする。
請求項2に記載した発明に係るネジ鉄筋をアークスタッド溶接法で接合する方法は、
2本のネジ鉄筋を突き合わせてアークスタッド溶接法で接合する方法において、
アークシールド体は貫通孔を有する筒状体とし、その両端部の内周面に前記ネジ鉄筋と略同一仕様のネジ部を形成し、且つ中間部には余盛形成用の溝部を形成し、該溝部の外周壁に複数のガス抜き孔を設け、前記溝部にフラックスを設置すること、
接合するネジ鉄筋をそれぞれ、アークシールド体の貫通孔の両側からねじ込み、いずれか一方のネジ鉄筋の端部をフラックスと当接させて、両端部を相対峙させること、
他方のネジ鉄筋を、モータ等の駆動手段によって回転する溶接装置の電極兼チャックで支持させ、アークシールド体を固定した状態で前記他方のネジ鉄筋を回転させてねじ込み、双方のネジ鉄筋の端部を突き合わせて通電し、ネジ鉄筋相互をアークスタッド溶接法にて接合することを特徴とする。
請求項3に記載した発明に係るネジ鉄筋をアークスタッド溶接法で接合する方法は、
2本のネジ鉄筋(17、18)を突き合わせてアークスタッド溶接法で接合する方法において、
アークシールド体は貫通孔を有する筒状体とし、その両端部の内周面に前記ネジ鉄筋(17、18)と略同一仕様のネジ部を形成し、且つ中間部には余盛形成用の溝部を形成し、該溝部の外周壁に複数のガス抜き孔を設けること、
先端にフラックスを取り付けたネジ鉄筋(17)及びフラックスを取り付けないネジ鉄筋(18)をそれぞれ、アークシールド体の貫通孔の両側からねじ込み、いずれか一方のネジ鉄筋(18)の端部を溝部のガス抜き孔近傍に位置させて、両端部を相対峙させること、
前記ネジ鉄筋(17、18)の軸心と平行に溶接装置のシャフト部を配置し、アークシールド体の両側のネジ鉄筋を溶接装置の電極兼チャックでそれぞれ支持させること、
他方のネジ鉄筋(17)を支持する電極兼チャックは、軸心方向に移動可能な外筒と、ネジ鉄筋(17)へ横方向から嵌め入れて支持し、回転させることが可能に前記外筒に嵌め込まれた内筒とを有し、アークシールド体を固定した状態で、前記電極兼チャックの内筒を回転させシャフト部に沿ってネジ鉄筋(17)をねじ込み、双方のネジ鉄筋の端部を突き合わせて通電し、ネジ鉄筋相互をアークスタッド溶接法にて接合することを特徴とする。
請求項4に記載した発明に係るネジ鉄筋をアークスタッド溶接法で接合する方法は、
2本のネジ鉄筋(17、18)を突き合わせてアークスタッド溶接法で接合する方法において、
アークシールド体は貫通孔を有する筒状体とし、その両端部の内周面に前記ネジ鉄筋(17、18)と略同一仕様のネジ部を形成し、且つ中間部には余盛形成用の溝部を形成し、該溝部の外周壁に複数のガス抜き孔を設け、前記溝部にフラックスを設置すること、
接合するネジ鉄筋(17、18)をそれぞれ、アークシールド体の貫通孔の両側からねじ込み、いずれか一方のネジ鉄筋(18)の端部をフラックスと当接させて、両端部を相対峙させること、
前記ネジ鉄筋(17、18)の軸心と平行に溶接装置のシャフト部を配置し、アークシールド体の両側のネジ鉄筋を溶接装置の電極兼チャックでそれぞれ支持させること、
他方のネジ鉄筋(17)を支持する電極兼チャックは、軸心方向に移動可能な外筒と、ネジ鉄筋(17)へ横方向から嵌め入れて支持し、回転させることが可能に前記外筒に嵌め込まれた内筒とを有し、アークシールド体を固定した状態で、前記電極兼チャックの内筒を回転させシャフト部に沿ってネジ鉄筋(17)をねじ込み、双方のネジ鉄筋の端部を突き合わせて通電し、ネジ鉄筋相互をアークスタッド溶接法にて接合することを特徴とする。
請求項5に記載した発明に係るネジ鉄筋をアークスタッド溶接法で接合する方法に用いるアークシールド体は、
2本のネジ鉄筋を突き合わせてアークスタッド溶接法で接合する方法に用いるアークシールド体において、
アークシールド体は、接合するネジ鉄筋の端部を両側からネジ込んで突き合わせ可能に、貫通孔の両端部の内周面に前記ネジ鉄筋と略同一仕様のネジ部が形成された筒状体とされていること、
前記ネジ部の相互間に余盛形成用の溝部が形成され、該溝部の外周壁に複数のガス抜き孔が設けられていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項5に記載したネジ鉄筋をアークスタッド溶接法で接合する方法に用いるアークシールド体において、
溝部の外周壁には、ネジ部のネジ山より若干内方へ突き出したフラックス用の係止部が形成されており、貫通孔から挿入されたアルミニウムを主成分とするフラックスが前記係止部に引っ掛けられ設置されていることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項5に記載したネジ鉄筋をアークスタッド溶接法で接合する方法に用いるアークシールド体において、
ガス抜き孔は、溝部の半周より狭い範囲に設けられていることを特徴とする。
本発明に係るネジ鉄筋をアークスタッド溶接法で接合する方法は、ネジ鉄筋と略同一仕様のネジ部を形成したアークシールド体と、ネジ鉄筋を回転させながら軸心方向へ移動させることが可能な構成の溶接装置を用いているので、駆動手段(モータ)を駆動させるだけで容易に一方のネジ鉄筋の端部を他方のネジ鉄筋の端部にねじ込むことができる。すなわち、従来のように油圧シリンダ等の大掛かりな駆動手段がなくても、モータの小さな駆動力でネジ鉄筋の端部相互を接合することができ、溶接装置の小型化とコストの削減に寄与する。
また、アークシールド体は、貫通孔の両側からねじ込まれるネジ鉄筋の端部表面の凹凸(ネジ山)を、好適にネジ部が吸収する構成であるので、従来に用いていた耐熱性部材のような鉄筋表面の凹凸を吸収する部材を別途、用意する必要がない。そのため、アークシールド体は、耐熱性磁器などの単一部材で製造することができ、製造が容易で、製造コストを安価にできる。
アークシールド体は貫通孔を有する筒状体とし、その両端部の内周面に当該ネジ鉄筋と略同一仕様のネジ部を形成しており、そのアークシールド体の両側からネジ鉄筋の端部をねじ込み相対峙させる。一方のネジ鉄筋を、モータ等の駆動手段によって回転する溶接装置の電極兼チャックで支持させ、同ネジ鉄筋を回転させてねじ込み、双方のネジ鉄筋の端部を突き合わせて通電し、ネジ鉄筋相互をアークスタッド溶接法にて接合する。
図1は、請求項1に記載した発明に係るネジ鉄筋をアークスタッド溶接法で接合する方法の実施例を概念的に示している。この接合方法は、専ら請求項5に記載した発明に係るアークシールド体を用いる。
アークシールド体1は、図1に示すように、接合するネジ鉄筋2と3の端部2aと3aを両側からねじ込んで突き合わせ可能に、貫通孔4の両端部の内周面に前記ネジ鉄筋2(3)の凹凸(ネジ山)と略同一仕様(略同一のピッチ、リード角等)のネジ部4a、4bが形成された筒状体とされている。前記ネジ部4aと4bの相互間には、接合部の余盛形成用の溝部5が形成され、該溝部5の外周壁の全域に複数のガス抜き孔6…が設けられている(図2〜図4を参照、請求項5記載の発明)。前記アークシールド体1の貫通孔4の両側からねじ込まれるネジ鉄筋2(3)の端部表面のネジ山は、好適にネジ部4a(4b)に吸収されるので、従来に用いていた耐熱性部材のような鉄筋表面の凹凸を吸収する部材を別途、用意する必要がない。そのため、アークシールド体1は通例のアークシールド体と同様に、耐熱性磁器などの単一部材で製造することができ、製造が容易で、製造コストを安価にできる。
本実施例で用いる溶接装置7は、上記アークシールド体1の固定手段であるクリップ8が設けられている。そして、電極兼チャック9は駆動手段であるモータ10と回転軸11を介して連結されており、前記モータ10は直動ベアリング12によって上下方向(軸心方向)に移動可能に支持された構成とされている。
上記構成のアークシールド体1と溶接装置7を用いてネジ鉄筋2と3の相互は、以下の手順で接合する。
接合する一方のネジ鉄筋2の端部2aにフラックス13を取り付ける。フラックス13を取り付けない他方のネジ鉄筋3の端部3aを、上記アークシールド体1の貫通孔4の一側から溝部5のガス抜き孔6近傍の位置までねじ込む。上記フラックス13を取り付けたネジ鉄筋2の端部2aは貫通孔4の他側からねじ込み、ネジ鉄筋3の端部3aと間隔を開けて相対峙させる。
アークシールド体1が軸心方向に移動しないように、同アークシールド体1を溶接装置7のクリップ8で固定し、ネジ鉄筋2の他端部2bに電極兼チャック9を取り付け同ネジ鉄筋2を支持させる。その電極兼チャック9をモータ10で正転させネジ鉄筋2をねじ込む(前進する)方向に回転させる。ネジ鉄筋2へ電極兼チャック9等を介して駆動力を供給するモータ10は、同ネジ鉄筋2の端部2aがアークシールド体1のネジ部4aと噛み合って、前進しようとするネジ鉄筋2に引っ張られて軸心方向に移動するので、ネジ鉄筋2は何ら障害なくアークシールド体1へねじ込まれる。
ネジ鉄筋2の端部2aをねじ込み、相対峙させたネジ鉄筋3の端部3aと突き合わせて通電すると同時に、モータ10を反転させてネジ鉄筋2の端部2aを鉄筋3の端部3aから離し、アークを発生させる。このとき、ネジ鉄筋のネジ山とアークシールド体1のネジ部との噛み合いによって、相互に大きな隙間が生じることがなく、溶融金属が垂れ落ちることがない。ちなみに、モータ10を反転させた際は、同モータ10は後退しようとするネジ鉄筋2に押し戻されて軸心方向に移動するので、やはりネジ鉄筋2は何ら障害なくねじ戻される。
所定の時間経過後に、再び、モータ10を正転させてネジ鉄筋2の端部2aをネジ鉄筋3の端部3aにねじ込む。最後にアークシールド体1と溶接装置7を撤去すると、接合作業は完了する。
上記の接合方法は、ネジ鉄筋と略同一仕様のネジ部を形成したアークシールド体1と、ネジ鉄筋を回転させながら軸心方向へ移動させることが可能な構成の溶接装置7を用いているので、モータを回転させるだけで容易に一方のネジ鉄筋の端部を他方のネジ鉄筋の端部にねじ込むことができる。すなわち、従来のように油圧シリンダ等の大掛かりな駆動手段がなくても、モータの小さな駆動力でネジ鉄筋の端部相互を接合することができ、溶接装置の小型化とコストの削減に寄与する。
なお、本実施例では、フラックス13を接合する一方のネジ鉄筋2の端部2aに取り付けたが、他方のネジ鉄筋3の端部3aに取り付けても同様に実施できる。
また、本実施例では、フラックス13を取り付けたネジ鉄筋2を回転させてねじ込んだが、フラックス13を取り付けないネジ鉄筋3を回転させてねじ込んでも良い。
更に、本実施例では、フラックス13を取り付けないネジ鉄筋3の端部3aを、先にアークシールド体1の貫通孔4にねじ込んだが、フラックス13を取り付けたネジ鉄筋2の端部2aを、先にアークシールド体1の貫通孔4にねじ込んでも良い。
図5は、請求項2に記載した発明に係るネジ鉄筋をアークスタッド溶接法で接合する方法の実施例を概念的に示している。この接合方法は、専ら請求項5、6に記載した発明に係るアークシールド体を用いる。
アークシールド体14は、上記アークシールド体1と略同一の構成とされている。すなわち、接合するネジ鉄筋2と3の端部2aと3aを両側からねじ込んで突き合わせ可能に、貫通孔4の両端部の内周面に前記ネジ鉄筋2(3)の凹凸(ネジ山)と略同一仕様(略同一のピッチ、リード角等)のネジ部4a、4bが形成された筒状体とされている(図5及び図6を参照)。前記ネジ部4aと4bの相互間には、接合部の余盛形成用の溝部5が形成され、該溝部5の外周壁の全域に複数のガス抜き孔6…が設けられている(図7を参照)。そして、前記外周壁の対向する部位には、ネジ部4a(4b)のネジ山より若干内方へ突き出した、フラックス15を引っ掛ける係止部16、16が形成されている。フラックス15はネジ部4a、4bの山側内径Rよりも若干小さい外径rの板状体に形成されており、貫通孔4から挿入された前記フラックス15は係止部16、16に引っ掛けられ設置されている(図5〜図7を参照、以上、請求項5、6記載の発明)。つまり、アークシールド体14の貫通孔4へネジ鉄筋の端部をねじ込みフラックス15に当接させるだけで、簡単にフラックス15の設置(取付)作業は完了する。そのため、予めネジ鉄筋端部にフラックスを取り付ける必要がなく、取り付け作業の手間を省略できる。もちろん、図1等に示したアークシールド体1と同様に、貫通孔4の両側からねじ込まれるネジ鉄筋2(3)の端部表面のネジ山が、好適にネジ部4a(4b)に吸収されるので、従来に用いていた耐熱性部材のような鉄筋表面の凹凸を吸収する部材を別途、用意する必要がなく、アークシールド体14は通例のアークシールド体と同様に、耐熱性磁器などの単一部材で製造することができ、製造が容易で、製造コストを安価にできる。
本実施例で用いる溶接装置は、図1に示した溶接装置7を用いるが、構成は既に説明したので省略する。
上記構成のアークシールド体14と溶接装置7を用いて鉄筋2と3の相互は、以下の手順で接合する。
接合する一方のネジ鉄筋3の端部3aを、上記アークシールド体14の貫通孔4の一側からフラックス15に当接するまでねじ込む。他方のネジ鉄筋2の端部2aは貫通孔4の他側からねじ込み、ネジ鉄筋3の端部3aと間隔を開けて相対峙させる。その後は、図1に示した接合方法と同様に、アークシールド体14が軸心方向に移動しないように、同アークシールド体14を溶接装置7のクリップ8で固定し、ネジ鉄筋2の他端部2bに電極兼チャック9を取り付け同ネジ鉄筋2を支持させる。その電極兼チャック9をモータ10で正転させてネジ鉄筋2をねじ込み、端部2aをネジ鉄筋3の端部3aと突き合わせて通電すると同時に、モータ10を反転させてネジ鉄筋2の端部2aを鉄筋3の端部3aから離し、アークを発生させる。所定の時間経過後に、再び、モータ10を正転させてネジ鉄筋2の端部2aをネジ鉄筋3の端部3aにねじ込む。最後にアークシールド体14と溶接装置7を撤去すると、接合作業は完了する。
上記の接合方法も、ネジ鉄筋と略同一仕様のネジ部を形成したアークシールド体14と、ネジ鉄筋を回転させながら軸心方向へ移動させることが可能な構成の溶接装置7を用いているので、モータを回転させるだけで容易に一方のネジ鉄筋の端部を他方のネジ鉄筋の端部にねじ込むことができる。すなわち、従来のように油圧シリンダ等の大掛かりな駆動手段がなくても、モータの小さな駆動力でネジ鉄筋の端部相互を接合することができ、溶接装置の小型化とコストの削減に寄与する。しかも、本実施例では、予めネジ鉄筋の端部にフラックスを取り付ける必要がなく、取り付け作業が省略でき、やはりコストの削減に寄与する。
なお、本実施例でも、電極兼チャック9を取り付けない側のネジ鉄筋3の端部3aを、先にアークシールド体14の貫通孔4にねじ込んだが、電極兼チャック9を取り付ける側のネジ鉄筋2の端部2aを、先にアークシールド体14の貫通孔4にねじ込んでも良い。
図8は、請求項3に記載した発明に係るネジ鉄筋をアークスタッド溶接法で接合する方法の実施例を概念的に示している。この接合方法は、長尺のネジ鉄筋17、18相互を接合するために実施される。ちなみに、本発明に係る接合方法も、図1に示した接合方法と同様にアークシールド体1を専ら用いる。
即ち、アークシールド体1は、接合するネジ鉄筋17と18の端部17aと18aを両側からねじ込んで突き合わせ可能に、貫通孔4の両端部の内周面に前記ネジ鉄筋17(18)の凹凸(ネジ山)と略同一仕様(略同一のピッチ、リード角等)のネジ部4a、4bが形成された筒状体とされている。前記ネジ部4aと4bの相互間には、接合部の余盛形成用の溝部5が形成され、該溝部5の外周壁の全域に複数のガス抜き孔6…が設けられている(図2等を参照、請求項5記載の発明)。
本実施例で用いる溶接装置19は、2個の電極兼チャック20と21を有している。その一方の電極兼チャック20は溶接装置19のシャフト部22の一端に固定されている。そして、接合するネジ鉄筋へ横方向から嵌め入れることができるように切り欠き部が形成されており(図示を省略)、該切り欠き部から嵌め入れた電極兼チャック20をネジ鉄筋にボルト23で固定できる構成とされている。
他方の電極兼チャック21は、軸心方向に移動可能な外筒24と、接合するネジ鉄筋へ横方向から嵌め入れて支持し、回転させることが可能に前記外筒24に嵌め込まれた内筒25とを有する。具体的には、外筒24はシャフト部22に嵌め込まれた摺動部材26へ連結されている。そして、接合するネジ鉄筋へ横方向から嵌め入れることができるように開放角θの切り欠き部24aが形成されている(図9を参照)。外筒24の内周部には、内筒25の外周部に形成されたガイド片25aを嵌め込むための溝部24bが形成されている(図8及び図11を参照)。外筒24の外周部には、内筒25を回転させるためのモータ27が約180°の間隔で2個設けられている(図9を参照)。
内筒25は、外筒24と同様に接合するネジ鉄筋へ横方向から嵌め入れることができるように開放角θの切り欠き部25bが形成されている(図9を参照)。内筒25のガイド片25aが外筒24の溝部24bに嵌め込まれ、円周方向への回転が可能で、軸心方向への移動が拘束される構成とされている(図8及び図11を参照)。前記内筒25は、外筒24の両端部から突出しており、一方の突出部25cには、嵌め入れた電極兼チャック21をネジ鉄筋に固定できるように、ボルト28が向かい合う配置で2個設けられている(図9を参照)。他方の突出部25dには、外筒24の外周部に設けられたモータ27の駆動力を内筒25に伝達するために、外周部に沿ってギア部29が形成されている(図8及び図10を参照)。内筒25のギヤ部29が形成されていない切り欠き部25bの開放角θより、モータ27、27の配置間隔α、β(本実施例では180°)が広いので、少なくとも一方のモータ27が常にギヤ部29と噛み合うことになり、断続的に内筒25を回転させることができる。
上記構成のアークシールド体1と溶接装置19を用いて鉄筋17と18の相互は、以下の手順で接合する。
上記接合する一方のネジ鉄筋17の端部17aにフラックス13を取り付ける。フラックス13を取り付けない他方側のネジ鉄筋18の端部18aを、上記アークシールド体1の貫通孔4の一側から溝部5のガス抜き孔6近傍の位置までねじ込む。フラックス13を取り付けたネジ鉄筋17の端部17aは貫通孔4の他側からねじ込み、ネジ鉄筋18の端部18aと間隔を開けて相対峙させる。
前記ネジ鉄筋17、18の軸心Nと平行に溶接装置19のシャフト部22を配置し、アークシールド体1の両側に配置した一方のネジ鉄筋17に、電極兼チャック21の外筒24と内筒25を嵌め入れボルト28で固定する。このとき、ネジ鉄筋17を回転させた際に、該ネジ鉄筋17の軸心が振れないように、ネジ鉄筋17の軸心と内筒24の軸心が略一致するように調整する。上記接合する他方側のネジ鉄筋18に、電極兼チャック20を嵌め入れボルト23で固定する。このとき、ネジ鉄筋17を回転させた際に、アークシールド体1が共回りしないように、詳細な図示は省略するが、予めアークシールド体1の側部に嵌合片を形成しておき、その嵌合片を電極兼チャック20の切り欠き部に嵌め入れ固定しておく。
電極兼チャック21の内筒25をモータ27、27で正転させネジ鉄筋17をねじ込む方向に回転させる。ネジ鉄筋17を支持する電極兼チャック21は、同ネジ鉄筋17の端部17aがアークシールド体1のネジ部4aと噛み合って、前進しようとするネジ鉄筋17に引っ張られて軸心方向に移動(摺動)するので、ネジ鉄筋17は何ら障害なくアークシールド体1へねじ込まれる。
ネジ鉄筋17の端部17aをねじ込み、相対峙させたネジ鉄筋18の端部18aと突き合わせて通電すると同時に、モータ27、27を反転させてネジ鉄筋17の端部17aをネジ鉄筋18の端部18aから離し、アークを発生させる。モータ27を反転させた際は、電極兼チャック21は後退しようとするネジ鉄筋17に押し戻されて軸心方向に移動するので、やはりネジ鉄筋17は何ら障害なくねじ戻される。
所定の時間経過後に、再び、モータ27、27を正転させネジ鉄筋17の端部17aをネジ鉄筋18の端部18aにねじ込む。最後にアークシールド体1と溶接装置19を撤去すると、接合作業は完了する。
上記の接合方法も、ネジ鉄筋と略同一仕様のネジ部を形成したアークシールド体1と、ネジ鉄筋を回転させながら軸心方向へ移動させることが可能な構成の溶接装置19を用いているので、モータを回転させるだけで容易に一方のネジ鉄筋の端部を他方のネジ鉄筋の端部にねじ込むことができる。すなわち、従来のように油圧シリンダ等の大掛かりな駆動手段がなくても、モータの小さな駆動力でネジ鉄筋の端部相互を接合することができ、溶接装置の小型化とコストの削減に寄与する。
また、長尺のネジ鉄筋相互を接合するのに適した構成の溶接装置を用いるので、長尺のネジ鉄筋相互を容易に接合することができる。
なお、本実施例では、フラックス13をネジ鉄筋17の端部17aに取り付けたが、ネジ鉄筋18の端部18aに取り付けても同様に実施できる。
また、本実施例では、フラックス13を取り付けたネジ鉄筋17を回転させてねじ込んだが、フラックス13を取り付けないネジ鉄筋18を回転させてねじ込んでも良い。
更に、本実施例では、フラックス13を取り付けないネジ鉄筋18の端部18aを、先にアークシールド体1の貫通孔4にねじ込んだが、フラックス13を取り付けたネジ鉄筋17の端部17aを、先にアークシールド体1の貫通孔4にねじ込んでも良い。
図12は、請求項4に記載した発明に係るネジ鉄筋をアークスタッド溶接法で接合する方法の実施例を概念的に示している。この接合方法も、上記実施例3と同様に、長尺のネジ鉄筋17、18相互を接合するために実施される。ちなみに、本発明に係る接合方法は、図5に示した接合方法と同様にアークシールド体14を専ら用いる。
即ち、アークシールド体14は、接合するネジ鉄筋17と18の端部17aと18aを両側からねじ込んで突き合わせ可能に、貫通孔4の両端部の内周面に前記ネジ鉄筋17(18)の凹凸(ネジ山)と略同一仕様(略同一のピッチ、リード角等)のネジ部4a、4bが形成された筒状体とされている。前記ネジ部4aと4bの相互間には、接合部の余盛形成用の溝部5が形成され、該溝部5の外周壁の全域に複数のガス抜き孔6…が設けられている。そして、前記外周壁の対向する部位には、ネジ部4a(4b)のネジ山より若干内方へ突き出したフラックス用の係止部16、16が形成されており、貫通孔4から挿入されたフラックス15が前記係止部16、16に引っ掛けられ設置されている(図6及び図7を参照、以上、請求項5、6記載の発明)。
本実施例で用いる溶接装置は、図8に示した溶接装置19を用いるが、構成は既に説明したので省略する。
上記構成のアークシールド体14と溶接装置19を用いて鉄筋17と18の相互は、以下の手順で接合する。
接合する一方のネジ鉄筋18の端部18aを、上記アークシールド体14の貫通孔4の一側からフラックス15に当接するまでねじ込む。他方側のネジ鉄筋17の端部17aは貫通孔4の他側からねじ込み、ネジ鉄筋18の端部18aと間隔を開けて相対峙させる。その後は、図8に示した接合方法と同様に、前記ネジ鉄筋17、18の軸心Nと平行に溶接装置19のシャフト部22を配置し、アークシールド体14の両側に配置した上記他方側のネジ鉄筋17に、電極兼チャック21の外筒24と内筒25を嵌め入れボルト28で固定し、上記一方側のネジ鉄筋18に、電極兼チャック20を嵌め入れボルト23で固定し、ネジ鉄筋相互を支持させる。このとき、アークシールド体14は、上記実施例3と同様の要領で固定しておく。
電極兼チャック21の内筒25をモータ27、27で正転させネジ鉄筋17をねじ込み、端部17aをネジ鉄筋18の端部18aと突き合わせて通電すると同時に、モータ27、27を反転させてネジ鉄筋17の端部17aを鉄筋18の端部18aから離し、アークを発生させる。所定の時間経過後に、再び、モータ27、27を正転させネジ鉄筋17の端部17aをネジ鉄筋18の端部18aにねじ込む。最後にアークシールド体14と溶接装置19を撤去すると、接合作業は完了する。
上記の接合方法も、ネジ鉄筋と略同一仕様のネジ部を形成したアークシールド体14と、ネジ鉄筋を回転させながら軸心方向へ移動させることが可能な構成の溶接装置19を用いているので、モータを回転させるだけで容易に一方のネジ鉄筋の端部を他方のネジ鉄筋の端部にねじ込むことができる。すなわち、従来のように油圧シリンダ等の大掛かりな駆動手段がなくても、モータの小さな駆動力でネジ鉄筋の端部相互を接合することができ、溶接装置の小型化とコストの削減に寄与する。
また、長尺のネジ鉄筋相互を接合するのに適した構成の溶接装置を用いるので、長尺のネジ鉄筋相互を容易に接合することができる。
しかも、予めネジ鉄筋の端部にフラックスを取り付ける必要がなく、取り付け作業が省略でき、やはりコストの削減に寄与する。
なお、本実施例でも、ネジ鉄筋18の端部18aを、先にアークシールド体14の貫通孔4にねじ込んだが、ネジ鉄筋17の端部17aを、先にアークシールド体14の貫通孔4にねじ込んでも良い。
なお、上記実施例1〜4は、溝部5の外周壁の全域に複数のガス抜き孔6…が設けられたアークシールド体1、14を用いたが、この限りでない。図13に示すように、ガス抜き孔6が溝部5の半周(上方半分)より狭い範囲に設けられ、ネジ鉄筋相互を水平姿勢で接合する際に溶融金属が垂れ落ちない構成とされたアークシールド体30を用いても良い(請求項7記載の発明)。
本発明に係るネジ鉄筋をアークスタッド溶接法で接合する方法の実施例1を示した概念図である。 前記接合方法で用いるアークシールド体の正面図である。 図2の縦断面図である。 図2の水平断面図である。 本発明に係るネジ鉄筋をアークスタッド溶接法で接合する方法の実施例2を示した概念図である。 前記接合方法で用いるアークシールド体の縦断面図である。 図6のA−A矢視断面図である。 本発明に係るネジ鉄筋をアークスタッド溶接法で接合する方法の実施例3を示した概念図である。 前記接合方法で用いる溶接装置の一方の電極兼チャックの構造を示した側面図である。 前記電極兼チャックを示した概略底面図である。 前記電極兼チャックの内筒を回転させた状態を示した概念図である。 本発明に係るネジ鉄筋をアークスタッド溶接法で接合する方法の実施例4を示した概念図である。 ガス抜き孔が溝部の半周より狭い範囲に設けられたアークシールド体の正面図である。
符号の説明
1、14、30 アークシールド体
2、3 ネジ鉄筋
2a、3a ネジ鉄筋の端部
4 貫通孔
4a、4b ネジ部
5 溝部
6 ガス抜き孔
7 溶接装置
9 電極兼チャック
13 フラックス
15 フラックス
16 フラックス用の係止部
17、18 ネジ鉄筋
17a、18a ネジ鉄筋の端部
19 溶接装置
20、21 電極兼チャック
22 シャフト部
24 外筒
25 内筒

Claims (7)

  1. 2本のネジ鉄筋を突き合わせてアークスタッド溶接法で接合する方法において、
    アークシールド体は貫通孔を有する筒状体とし、その両端部の内周面に前記ネジ鉄筋と略同一仕様のネジ部を形成し、且つ中間部には余盛形成用の溝部を形成し、該溝部の外周壁に複数のガス抜き孔を設けること、
    先端にフラックスを取り付けたネジ鉄筋及びフラックスを取り付けないネジ鉄筋をそれぞれ、アークシールド体の貫通孔の両側からねじ込み、いずれか一方のネジ鉄筋の端部を溝部のガス抜き孔近傍に位置させて、両端部を相対峙させること、
    他方のネジ鉄筋を、モータ等の駆動手段によって回転する溶接装置の電極兼チャックで支持させ、アークシールド体を固定した状態で前記他方のネジ鉄筋を回転させてねじ込み、双方のネジ鉄筋の端部を突き合わせて通電し、ネジ鉄筋相互をアークスタッド溶接法にて接合することを特徴とする、ネジ鉄筋をアークスタッド溶接法で接合する方法。
  2. 2本のネジ鉄筋を突き合わせてアークスタッド溶接法で接合する方法において、
    アークシールド体は貫通孔を有する筒状体とし、その両端部の内周面に前記ネジ鉄筋と略同一仕様のネジ部を形成し、且つ中間部には余盛形成用の溝部を形成し、該溝部の外周壁に複数のガス抜き孔を設け、前記溝部にフラックスを設置すること、
    接合するネジ鉄筋をそれぞれ、アークシールド体の貫通孔の両側からねじ込み、いずれか一方のネジ鉄筋の端部をフラックスと当接させて、両端部を相対峙させること、
    他方のネジ鉄筋を、モータ等の駆動手段によって回転する溶接装置の電極兼チャックで支持させ、アークシールド体を固定した状態で前記他方のネジ鉄筋を回転させてねじ込み、双方のネジ鉄筋の端部を突き合わせて通電し、ネジ鉄筋相互をアークスタッド溶接法にて接合することを特徴とする、ネジ鉄筋をアークスタッド溶接法で接合する方法。
  3. 2本のネジ鉄筋(17、18)を突き合わせてアークスタッド溶接法で接合する方法において、
    アークシールド体は貫通孔を有する筒状体とし、その両端部の内周面に前記ネジ鉄筋(17、18)と略同一仕様のネジ部を形成し、且つ中間部には余盛形成用の溝部を形成し、該溝部の外周壁に複数のガス抜き孔を設けること、
    先端にフラックスを取り付けたネジ鉄筋(17)及びフラックスを取り付けないネジ鉄筋(18)をそれぞれ、アークシールド体の貫通孔の両側からねじ込み、いずれか一方のネジ鉄筋(18)の端部を溝部のガス抜き孔近傍に位置させて、両端部を相対峙させること、
    前記ネジ鉄筋(17、18)の軸心と平行に溶接装置のシャフト部を配置し、アークシールド体の両側のネジ鉄筋を溶接装置の電極兼チャックでそれぞれ支持させること、
    他方のネジ鉄筋(17)を支持する電極兼チャックは、軸心方向に移動可能な外筒と、ネジ鉄筋(17)へ横方向から嵌め入れて支持し、回転させることが可能に前記外筒に嵌め込まれた内筒とを有し、アークシールド体を固定した状態で、前記電極兼チャックの内筒を回転させシャフト部に沿ってネジ鉄筋(17)をねじ込み、双方のネジ鉄筋の端部を突き合わせて通電し、ネジ鉄筋相互をアークスタッド溶接法にて接合することを特徴とする、ネジ鉄筋をアークスタッド溶接法で接合する方法。
  4. 2本のネジ鉄筋(17、18)を突き合わせてアークスタッド溶接法で接合する方法において、
    アークシールド体は貫通孔を有する筒状体とし、その両端部の内周面に前記ネジ鉄筋(17、18)と略同一仕様のネジ部を形成し、且つ中間部には余盛形成用の溝部を形成し、該溝部の外周壁に複数のガス抜き孔を設け、前記溝部にフラックスを設置すること、
    接合するネジ鉄筋(17、18)をそれぞれ、アークシールド体の貫通孔の両側からねじ込み、いずれか一方のネジ鉄筋(18)の端部をフラックスと当接させて、両端部を相対峙させること、
    前記ネジ鉄筋(17、18)の軸心と平行に溶接装置のシャフト部を配置し、アークシールド体の両側のネジ鉄筋を溶接装置の電極兼チャックでそれぞれ支持させること、
    他方のネジ鉄筋(17)を支持する電極兼チャックは、軸心方向に移動可能な外筒と、ネジ鉄筋(17)へ横方向から嵌め入れて支持し、回転させることが可能に前記外筒に嵌め込まれた内筒とを有し、アークシールド体を固定した状態で、前記電極兼チャックの内筒を回転させシャフト部に沿ってネジ鉄筋(17)をねじ込み、双方のネジ鉄筋の端部を突き合わせて通電し、ネジ鉄筋相互をアークスタッド溶接法にて接合することを特徴とする、ネジ鉄筋をアークスタッド溶接法で接合する方法。
  5. 2本のネジ鉄筋を突き合わせてアークスタッド溶接法で接合する方法に用いるアークシールド体において、
    アークシールド体は、接合するネジ鉄筋の端部を両側からネジ込んで突き合わせ可能に、貫通孔の両端部の内周面に前記ネジ鉄筋と略同一仕様のネジ部が形成された筒状体とされていること、
    前記ネジ部の相互間に余盛形成用の溝部が形成され、該溝部の外周壁に複数のガス抜き孔が設けられていることを特徴とする、ネジ鉄筋をアークスタッド溶接法で接合する方法に用いるアークシールド体。
  6. 溝部の外周壁には、ネジ部のネジ山より若干内方へ突き出したフラックス用の係止部が形成されており、貫通孔から挿入されたアルミニウムを主成分とするフラックスが前記係止部に引っ掛けられ設置されていることを特徴とする、請求項5に記載したネジ鉄筋をアークスタッド溶接法で接合する方法に用いるアークシールド体。
  7. ガス抜き孔は、溝部の半周より狭い範囲に設けられていることを特徴とする、請求項5に記載したネジ鉄筋をアークスタッド溶接法で接合する方法に用いるアークシールド体。
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