JP2005111060A - 移乗機 - Google Patents

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保 古川
Makoto Furuya
誠 古屋
Masaaki Ito
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Abstract

【課題】身体の動作が不自由な被介護者、殊に、座位保持が充分にできない被介護者であっても、安定的に支持するのに有利な移乗機を提供する。
【解決手段】移乗機は、台車1と、台車1に立設された立設部2と、立設部2に保持されたアーム部材3と、被介護者100を乗せると共に第1係止部47と第2係止部48とをもつ支持シート4と、台車1の車幅方向の中央域に位置する第1フック5と、台車1の車幅方向において第1フック5の外側に位置する第2フック6とを有する。第2フック6は第1フック5よりも上方に配置されている。これにより被介護者100の背面に対面する背もたれ部分49を支持シート4において増加させている。
【選択図】図1

Description

本発明は身体の動作が不自由な被介護者をベッド等から移乗させる移乗機に関する。
従来、移乗機として、図14に示すように、移動可能な台車1Xと、台車1Xに立設された立設部2Xと、立設部2Xに保持されたアーム部材3Xと、被介護者の背面を支持するように被介護者を乗せると共に第1係止部47X及び第2係止部48Xをもつ支持シート4Xと、立設部2Xに設けられ台車1Xの車幅方向の中央域に位置する第1フック5Xと、アーム部材3Xに設けられ台車1Xの車幅方向において第1フック5Xの外側に位置する第2フック6Xとを備えるものが知られている(特許文献1)。図14に示すように、この第2フック6Xは第1フック5Xとほぼ同一の高さとされている。
特開2003−126180号公報
上記した移乗機によれば、2箇所の第2フック6Xと1箇所の第1フック5Xとの3点支持で、支持シート4Xを用いて被介護者を支持する構造とされている。このため身体の動作が不自由の被介護者であっても、安定的に支持される利点が得られる。しかしながら、近年、着座状態を保持する座位保持すら充分にできない被介護者についても、ベッドとトイレとの間、ベッドと車椅子との間等を移乗機で移乗させることがますます要望されている。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、身体の動作が不自由な被介護者、殊に、座位保持が充分にできない被介護者であっても、更に安定的に支持することができる移乗機を提供することを課題とする。
上記した課題を解決すべく、様相1に係る移乗機は、移動可能な台車と、台車に立設された立設部と、立設部に保持されたアーム部材と、被介護者の背面を支持するように被介護者を乗せると共に互いに離間した第1係止部及び第2係止部をもつ支持シートと、立設部またはアーム部材に設けられ台車の車幅方向の中央域に位置すると共に前記支持シートの前記第1係止部を脱着可能に係止する第1フックと、立設部またはアーム部材に設けられ台車の車幅方向において第1フックの外側に位置すると共に前記支持シートの第21係止部を脱着可能に係止する第2フックとを具備する移乗機において、
第2フックは第1フックよりも上方に配置され、被介護者の背面に対面する背もたれ部分を支持シートにおいて増加させていることを特徴とする。
様相1に係る移乗機によれば、第2フックは第1フックよりも上方に配置されているため、支持シートの上縁が持ち上げられ、ひいては支持シートにおいて被介護者の背面に対面する背もたれ部分の面積が増加する。このため身体の動作が不自由な被介護者を安定的に支持することができる。殊に、座位保持すら充分にできない被介護者であっても、安定的に支持することができる。
様相2に係る移乗機は、移動可能な台車と、台車に立設された立設部と、立設部に保持されたアーム部材と、被介護者の背面を支持するように被介護者を乗せると共に互いに離間した第1係止部及び第2係止部をもつ支持シートと、立設部またはアーム部材に設けられ台車の車幅方向の中央域に位置すると共に前記支持シートの前記第1係止部を脱着可能に係止する第1フックと、立設部またはアーム部材に設けられ台車の車幅方向において第1フックの外側に位置すると共に前記支持シートの前記第2係止部を脱着可能に係止する第2フックとを具備する移乗機において、
アーム部材は、上下方向に位置調整可能に設けられており、且つ、
アーム部材を上方向に位置調整させたとき、第2フックは第1フックよりも上方に配置され、被介護者の背面に対面する背もたれ部分を支持シートにおいて増加させていることを特徴とする。
様相2に係る移乗機によれば、第2フックは第1フックよりも上方に配置されているため、支持シートの上縁が持ち上げられ、ひいては支持シートにおいて被介護者の背面に対面する背もたれ部分の面積が増加する。このため身体の動作が不自由な被介護者を安定的に支持することができる。殊に、座位保持すら充分にできない被介護者であっても、安定的に支持することができる。なお様相1,2によれば、台車としては、電動走行方式であっても良いし、手作業により走行する方式であっても良い。
様相3に係る移乗機によれば、被介護者の背面を支持するように被介護者を支持シートに乗せているとき、被介護者の尻部の少なくとも一部は支持シートから露出することを特徴とする。この場合、被介護者の少なくとも一部の尻部は支持シートから露出されているため、被介護者のトイレの使用時に有利である。殊に、座位保持すら充分にできない被介護者のトイレの使用時に有利である。更に、汚れた尻部の清掃にも便利である。
様相4に係る移乗機によれば、アーム部材を上方向に位置調整させたとき、アーム部材をその位置調整位置にロックするロック要素が設けられていることを特徴とする。この場合、上方向に位置調整させたアーム部材をその位置調整位置にロックすることができる。従ってアーム部材の予想外の動きを防止でき、支持シートに支持されている被介護者の支持性を高めることができる。
様相5に係る移乗機によれば、ロック要素は、アーム部材に設けられた被ロック部と、被ロック部に係脱可能に設けられ被ロック部をロックさせるコの字形状をなすロック爪体とを有することを特徴とする。この場合、上方向に位置調整させたアーム部材をその位置調整位置にロックすることができる。従ってアーム部材の予想外の動きを防止でき、支持シートに支持されている被介護者の支持性を高めることができる。
様相6に係る移乗機によれば、台車の側面を視認する側面視で、第1フックよりも上方に配置されている第2フックを通る鉛直線は、第1フック上または第1フックに接近して設定されていることを特徴とする。この場合、被介護者を支持シートで支持しているとき、その被介護者の体重に起因するモーメントの発生を低減でき、支持シートに支持されている被介護者の支持性を高めることができる。殊に、座位保持すら充分にできない被介護者の支持性を高めることができる。
様相7に係る移乗機によれば、台車は前輪と後輪とを有しており、台車の側面を視認する側面視で、第1フックよりも上方に配置されている第2フックを通る鉛直線は、台車の前輪と後輪との間に設定されていることを特徴とする。この場合、被介護者を支持シートで支持しているとき、支持シートに支持されている被介護者の支持の安定性を高めることができる。殊に、座位保持すら充分にできない被介護者の支持性を高めることができる。
様相8に係る移乗機によれば、台車は前輪と後輪と前輪及び後輪の間に設けられた中間輪とを有することを特徴とする。この場合、移乗機を床面等において方向変換するとき、旋回半径を小さくできる。更に、台車の側面を視認する側面視で、第1フックよりも上方に配置されている第2フックを通る鉛直線は、台車の中間輪を通るように設定されていることが好ましい。この場合、被介護者を支持シートで支持しているとき、支持シートに支持されている被介護者の支持の安定性を高めることができる。
様相9に係る移乗機によれば、台車を上方から視認した上面視において、台車は便器に挿入できる挿入開口を有することを特徴とする。この場合、挿入開口を介して台車を便器にセットすれば、被介護者を便器に移乗させることが容易となる。また被介護者の尻部が支持シートから露出している形態の場合には、被介護者を支持シートで吊持したまま、被介護者がトイレを使用することが可能となる。殊に、座位保持すら充分にできない被介護者のトイレの使用時に有利である。
様相10に係る移乗機によれば、支持シートは、内面側に被介護者の胴部に外側から巻かれる巻きシート部を有することを特徴とする。この場合、巻きシート部を被介護者の胴部に外側から巻き付ければ、被介護者の支持性を更に高めることができる。殊に、座位保持すら充分にできない被介護者の支持性を高めることができる。
本発明によれば、身体の動作が不自由な被介護者、殊に、座位保持すら充分にできない被介護者であっても、安定的に支持するのに有利な移乗機を提供することができる。
発明を実施するための最良の形態について、以下の実施形態に基づいて説明する。
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態を図1〜図11を参照しつつ具体的に説明する。図1〜図3は移乗機を使用している状態を示す。図4は不使用状態の移乗機の側面視を示す。図5は不使用状態の移乗機の平面視を示す。図6はアーム部材をその位置調整位置にロックさせるロック要素を示す。図7は当該ロック要素の要部を示す。図8は被介護者を支持する支持シートを展開した展開図を示す。
本実施形態に係る移乗機は、図1及び図2に示すように、走行面13に沿って移動可能な台車1と、台車1の前部1fに固定状態に立設された立設部2と、立設部2に保持されたアーム部材3と、被介護者100の背面を支持するように被介護者100を乗せて吊持する支持シート4と、支持シート4の一部分を係止するように立設部2の上部に設けられた第1フック5と、支持シート4の他の部分を係止するようにアーム部材3に設けられた第2フック6とを備えている。
図1に示すように、台車1は、2個1組の前輪10と、2個1組の後輪11と、前輪10及び後輪11の間に設けられた2個1組の中間輪12とを有する。移乗機を走行面13上で水平方向に沿って矢印R1,R2方向(図2参照)に旋回させて方向変換するとき、中間輪12を旋回支点とすれば、移乗機の旋回半径を小さくすることができる。故に、狭い空間であっても移乗機の方向を変換することができる。なお前輪10及び後輪11は向き変換可能とすることができる。
図4は、台車1をもつ移乗機を側方から視認した側面視を示す。図4に示すように、立設部2は、台車1の前部1fのうち車幅方向の中央に固定された柱状をなす固定部20と、固定部20の上部に矢印H1,H2方向に昇降可能に保持された昇降部21とで形成されている。固定部20は前面20a、右側面20b、左側面20c、後面20dをもつ。固定部20には、駆動モータ22aを有する昇降機構22が内蔵されている。駆動モータ22aは昇降部21を昇降させる駆動源であり、台車1に内蔵された偏平型のバッテリ23を電源として駆動され、これにより被介護者100を昇降させることができる。偏平型のバッテリ23が台車1に内蔵されているため、移乗機の重心が下がり、移乗機を安定させるのに有利である。
図5は、台車1をもつ移乗機を上方から視認した上面視を示す。図5に示すように、アーム部材3は、平面視(図5参照)でU字形状をなしており、従って、台車1の車幅方向(矢印W方向)に沿って延設された中央バー30と、中央バー30から後方に向けて互いに平行に台車1の前後方向(矢印FR方向)に沿って延設された2個1組の延設バー31とを有する。延設バー31は先端にグリップ部31xをもつ。2個1組の延設バー31により、被介護者100を吊持するための吊持空間32が形成される。
図5に示すように、台車1は、移乗機の前後方向にのびる互いに平行な2個1組の走行フレーム25と、走行フレーム25を連設する連設フレーム26と、走行フレーム25間に設けられ洋式便器等の便器7に挿入できる挿入開口27を有する。挿入開口27は台車1の後部1r側に形成されている。従って、台車1は、平面視でコの字形状をなしている。なお、アーム部材3を矢印Y1,Y2方向に旋回させたとしても、アーム部材3を構成する2個1組の延設バー31は同一高さとされている。
図5に示すように、第1フック5は中央フックとも呼ばれるものであり、係止力をもち、台車1の車幅方向(矢印W方向)において中央域に位置するように昇降部21に吊持空間32に対面するように設けられている。第1フック5は、合計2個のフック孔5cを有する。また、第2フック6は側部フックとも呼ばれるものであり、係止力をもつものであり、2個1組をなしており、図5に示すように、フック孔6cを有する。第2フック6は、台車1の車幅方向(矢印W方向)において第1フック5の外側に位置するように、アーム部材3を構成する2個1組の延設バー31の外面においてグリップ31xに寄せて設けられている。
図4に示すように、アーム部材3の中央バー30は立設部2の昇降部21に回動可能に枢支されており、この結果、アーム部材3は上下方向(矢印Y2,Y1方向)に旋回可能とされている。これによりアーム部材3は上下方向に位置調整可能とされている。よって、アーム部材3は、高さが相対的に低い水平位置である第1位置M1と、高さが相対的に高い立起位置である第2位置M2に切り替え可能とされている。アーム部材3を下方向(矢印Y1方向)に旋回させて第1位置M1としたとき、アーム部材3は台車1の上面1uに沿うような向きとなり、水平方向に沿うように配置される。このようにアーム部材3を下方向(矢印Y1方向)に旋回させて水平位置である第1位置M1としたとき、図4に示すように、図14に示す従来技術の移乗機の場合と同様に、第2フック6は第1フック5とほぼ同様の高さ位置に配置される。ここで、アーム部材3及び第1フック5は昇降可能な昇降部21に設けられているため、昇降部21が矢印H1,H2方向に昇降したとしても、アーム部材3が第1位置M1に設定されている限り、図4に実線で示すように、第2フック6は第1フック5とほぼ同様の高さ位置に配置される。
また図4に仮想線で示すように、アーム部材3を上方向(矢印Y2方向)に旋回させて第2位置M2に立起させたとき、側面視(図4)によれば、アーム部材3は鉛直方向に沿うように縦方向に沿って配置される。この場合、第2フック6は第1フック5よりも上方に配置される。具体的には、図4に仮想線で示すように、第2フック6は第1フック5の真上またはほぼ真上に持ち上げられる。即ち、アーム部材3が上方向(矢印Y2方向)に旋回して第2位置M2となっているときには、アーム部材3の下方に中間輪12が位置する。
本実施形態によれば、図6に示すように、アーム部材3の旋回位置をロックするロック要素90が設けられている。ロック要素90は、アーム部材3を旋回させて第1位置M1及び第2位置M2の双方に切り替えたとき、アーム部材3をその位置M1,M2にロックするものである。図6に示すように、アーム部材3の中央バー30は昇降部21のホルダ部21mに回動可能に枢支されている。ロック要素90は、アーム部材3の中央バー30に設けられた複数個(2個)の被ロック部91と、被ロック部91に係脱可能に設けられ係止時に被ロック部91をロックさせる複数個(2個)のロック爪体95とを有する。被ロック部91はアーム部材3に設けられているため、アーム部材3が上下方向に旋回されると、それに応じて被ロック部91は方向変換される。ロック作用の相手材として機能するロック爪体95は、図6に示す矢印A1方向(ロック方向),A2方向(ロック解除方向)に移動可能とされている。付勢バネ96によりロック爪体95は、常時、矢印A1方向(ロック方向)に付勢されている。ロック要素90のロックを解除するときには、付勢バネ96に抗してロック爪体95を矢印A2方向(ロック解除方向)に移動させれば、ロック爪体95は被ロック部91から離脱するので、ロック作用が解除される。ロック爪体95には案内用の回転ローラ97が取付具98により取り付けられている。ロック爪体95を矢印A1方向(ロック方向),A2方向(ロック解除方向)に移動させるとき、回転ローラ97がホルダ部21mの案内部21nに沿って転動するため、移動が円滑となる。
図7に模式的に示すように、ロック要素90の被ロック部91は、横断面でほぼ四角形状をなしており、互いに背向する2個1対の第1被ロック面91aと、第1被ロック面91aに隣設し互いに背向する2個1対の第2被ロック面91bとを有する。ロック爪体95は、断面でコの字形状をなしており、互いに対向する2個のロック片部95aと、ロック片部95aを連設する連設部95bとを有する。
アーム部材3が下方向に旋回して第1位置M1とされているときには、ロック爪体95のロック片部95aは被ロック部91の第1被ロック面91aに対面して係合する。これによりアーム部材3は第1位置M1にロックされる。これに対してアーム部材3が上方向にほぼ90度旋回して第2位置M2とされているときには、ロック爪体95のロック片部95aは被ロック部91の第2被ロック面91bに対面して係合する。これによりアーム部材3は第2位置M2にロックされる。
なお図6に示すように、ロック解除すると共にホルダ部21mの留め具21vを緩めれば、アーム部材3は上下方向に旋回できるようになる。
図8を参照して支持シート4について説明を加える。この支持シート4は可撓性を有しており、アーム部材3に対して脱着可能とされている。支持シート4は、身体の動作が不自由の被介護者の胴部の背面を支える主シート40と、主シート40に連設され被介護者の太股を下側から支える2個1組の太股支持シート41と、主シート40に連設されアーム部材3に吊持される2個1組の吊持部42とを備えている。2個1組の太股支持シート41は展開時にY形状をなす。
第1係止部47は金属や硬質樹脂等の硬質材料で形成されており、フック状をなしており、2個1組の太股支持シート41の先端41eにそれぞれ設けられている。従って第1係止部47は合計2個設けられている。第2係止部48は金属や硬質樹脂等の硬質材料で形成されており、2個1組の吊持部42の先端42eにそれぞれ設けられている。従って第2係止部48は合計2個設けられている。図8に示すように、支持シート4の内面には、被介護者の胴部に外側から巻かれる巻きシート部44が設けられている。巻きシート部44のうち寸法L1の巻付部分44wは、支持シート4の内面4iに一体的に結合されているが、巻きシート部44のうち寸法L2の巻付部分44wは、支持シート4の内面4iに一体的に結合されておらず、支持シート4の内面4iから離間可能とされている。この結果、巻きシート部44のうち巻付部分44wは、被介護者の胴部に外側から巻き付け可能とされている。このように巻きシート部44を被介護者の胴部に外側から巻き付け、その状態で、巻きシート部44の表面及び裏面に設けられている接合要素としての面ファスナー45同士を接合させれば、巻きシート部44で被介護者100の胴部102を巻いて良好に支持することができる。故に、座位保持が充分にできない被介護者100であっても、その被介護者100の支持性を一層高めることができる。
本実施形態によれば、図1に示すように、台車1の立設部2の昇降部21には、グリップ部28xをもつアーム状の操作部28が設けられている。操作部28は、身体の動作が不自由の被介護者100を介護する介護者110により操作されるものであり、前方(矢印F方向)に向けて延設されており、平面視でU字アーム形状をなす。台車1の立設部2には、移乗機の動作を制御するリモコン操作盤8が脱着可能に設けられている。リモコン操作盤8は、カールされた伸縮可能な導線80を有する。導線80の先端の端子ジャック81は、操作部28の外面に設けられ制御系に繋がる端子孔83に脱着可能に差し込み可能とされている。この端子孔83は、立設部2の固定部20の前面20a、右側面20b、左側面20cにそれぞれ形成されている。従って、介護者110または被介護者100の利き腕で操作し易いように、導線80の先端の端子ジャック81をいずれかの端子孔83に脱着可能に差し込めば、リモコン操作盤8の操作が一層容易となる利点が得られる。
さて、本実施形態に係る移乗機の使用方法について説明を加える。図1及び図2に示すように、先ず、アーム部材3を上方向(矢印Y2方向)に旋回させて第2位置M2とする。この状態において、被介護者100を支持シート4に乗せると共に、支持シート4の第1係止部47を第1フック5に脱着可能に係止させ、且つ、支持シート4の第2係止部48を第2フック6に脱着可能に係止させる。これにより被介護者100は、移乗機に装備されている2箇所の第2フック6と1箇所の第1フック5とにより支持される。即ち、被介護者100は、支持シート4により3点支持状態で移乗機に吊持される。この場合、図1〜図3に示すように、支持シート4の主シート40は被介護者100の背面側を支持する。また、支持シート4の太股支持シート41は被介護者100の太股103をこれの下側から支えるので、被介護者100の支持性を高めることができる。
本実施形態によれば、図1〜図3に示すように、アーム部材3を上方向(矢印Y2方向)に旋回させて立起位置である第2位置M2に設定すれば、車幅方向の外側の第2フック6は、車幅方向の中央域の第1フック5よりも上方に配置される。このため、第2フック6の高さ位置が第1フック5の高さ位置とほぼ同じであった図14に示す従来技術に係る移乗機に比較して、支持シート4の主シート40の上縁40uを上方(矢印U方向)に持ち上げることが可能となる。この結果、被介護者100の背面に対面して背面を支える背もたれ部分49の面積を支持シート4において増加させることができる。このため身体の動作が不自由な被介護者100を一層安定的に支持することができる。殊に、支持シート4を持ち上げて、被介護者100の背面を支える背もたれ部分49の面積を支持シート4において増加させることができるため、座位保持すら充分にできない被介護者100であっても、一層安定的に支持することができる。
このように本実施形態によれば、身体の動作が不自由な被介護者100の背面に対面して背面を支える背もたれ部分49の面積を増加させ、被介護者100を支持シート4で安定的に支持することができるため、被介護者100を支持シート4に乗せて移乗機に吊持状態に支持しているとき、図1に示すように、被介護者100の尻部101の大部分(排便局部を含む。場合によっては排便局部及び排尿局部)を支持シート4から露出させることができる。このように被介護者100の尻部101を支持シート4から露出させれば、被介護者100のトイレの使用時(排便時、排尿時等)に便利である。なお、このように被介護者100の尻部101の大部分を支持シート4から露出させていたとしても、被介護者100の背面を支える背もたれ部分49の面積を支持シート4において増加させていること、太股支持シート41が被介護者100の太股103を下側から支えていること等から、被介護者100の支持の安定性は確保される。
トイレ使用時について説明を加える。即ち、図9に示すように、便器7は、便鉢70と、便座71と、便蓋72とを有する。前述したように台車1の後部1rは洋式の便器7に挿入できる挿入開口27を有する。故に、トイレ使用時には、上記したように被介護者100の尻部101を支持シート4から露出させた状態とし、図9に示すように、被介護者100を介護する介護者110が操作部28を操作することにより、挿入開口27を介して台車1を矢印B1方向(後方)に移動させれば、被介護者100の尻部101が便座71の上方に位置するように台車1を便器7に接近させることができる。即ち、被介護者100の尻部101の高さ位置を便器7の便鉢70のやや上方付近に設定することができる。なお、必要に応じて昇降機構22を作動させてアーム部材3を昇降させることができる。この場合、被介護者100の尻部101は支持シート4から露出しているため、被介護者100を支持シート4で移乗機に保持させたまま、被介護者100はトイレを使用することが可能となる。尻部101が露出しているため、被介護者100の尻部101の汚れを介護者10が清掃するときにも便利である。あるいは、支持シート4に乗っている被介護者100を移乗機から便器7の便座71に移し替えた状態で、被介護者100のトイレ使用を行っても良い。
なお、被介護者100のトイレ使用後には、移乗機に被介護者100を乗せた状態で、介護者110が操作部28を操作することにより、台車1を矢印B2方向(前方)に移動させれば、台車1を便器7から離脱することができる。
また移乗機の支持シート4に支持されている被介護者100を車椅子200に移乗させるときには、図10に示すように、介護者110が操作部28を操作することにより、台車1を矢印B1方向(後方)に車椅子200に向けて相対的に移動させれば、移乗機の台車1を車椅子200の前側に容易に隣設させることができる。このため移乗機の支持シート4に支持されている被介護者100を車椅子200の着座部201に移乗させるのに便利である。図10に示すように、車椅子200は、被介護者100を着座させる着座部201と、被介護者100の背面を支える背もたれ部分202と、被介護者100の脚を支えるアームレスト203、被介護者100の腕を支えるフットレスト204と、走行車輪205と、補助車輪206とを有する。なお、被介護者100が車椅子200に移乗した後には、介護者110が台車1を矢印B2方向(前方)に車椅子200に対して相対移動させれば、台車1を車椅子200から離脱することができる。
なお本実施形態によれば、アーム部材3はこれの中央バー30を旋回中心として上下方向に旋回可能であるため、アーム部材3を下方向に旋回させて水平位置である第1位置M1に設定した状態であっても、図11に示すように、被介護者100を支持シート4に乗せると共に、支持シート4の第1係止部47を第1フック5に脱着可能に係止させ、且つ、支持シート4の第2係止部48を第2フック6に脱着可能に係止させれば、被介護者100を3点支持構造により支持シート4に吊持させることができる。例えば、座位保持が充分行うことができる被介護者100の場合には、アーム部材3を下方向に旋回させて第1位置M1に設定した状態で、その被介護者100を支持シート4で支持することができる。
また本実施形態によれば、前述したように、アーム部材3を上方向(矢印Y2方向)に旋回させたとき、アーム部材3をその旋回位置にロックするロック要素90が設けられている。このため、上方向(矢印Y2方向)に旋回させたアーム部材3をその立起位置である第2位置M2にロックすることができる。故に、アーム部材3の上方向への旋回により支持シート4を持ち上げたときであっても、その支持シート4に支持されている被介護者100の支持性を高めることができる。同様に、アーム部材3を下方向(矢印Y1方向)へ旋回させた水平位置である第1位置M1においても、アーム部材3をロックすることができ、従って、アーム部材の下方向(矢印Y1方向)への旋回により支持シート4を持ち下げたときであっても、その支持シート4に支持されている被介護者100の支持性を高めることができる。
また本実施形態によれば、台車1の側面を視認する側面視(図1)に示すように、鉛直線38は、第1フック5よりも上方に配置されている第2フック6を通る。この鉛直線38は、台車1の前後方向(矢印FR方向)において、第1フック5上または第1フック5に接近して設定されている。即ちこの鉛直線38は、台車1の前後方向において、鉛直線38に対してプラスマイナス25cm以内の範囲内、殊に15cm以内に第1フック5の位置が設定されている。このため、身体の動作が不自由の被介護者100を支持シート4で支持しているとき、被介護者100の体重に基づくモーメントの発生を低減することができる。故に、支持シート4に支持されている被介護者100の支持性を高めることができると共に、台車1の転倒等を回避することができる。殊に、図1に示すように、第1フック5よりも上方に配置されている第2フック6を通る鉛直線38は、台車1の前輪10と後輪11との間に位置する中間輪12を通るように設定されているため、上記したモーメントの発生を低減するのに有利であり、支持シート4に支持されている被介護者100の支持の安定性を高めることができる。
また本実施形態によれば、下方向(矢印Y1方向)に移動させて第1位置M1とした水平状態のアーム部材3を利用しても、支持シート4に被介護者100を吊持することができる。この支持形態は、基本的には、図14に示す従来技術に係る移乗機における支持形態に相当する。従って、図14に示す従来技術に係る移乗機で使用されていた支持シート4Xであっても、アーム部材3を第1位置M1とした状態において、当該支持シート4Xを使用することができる。
更に、図11に示すように、下方向(矢印Y1方向)に移動させたアーム部材3を利用して支持シート4で被介護者100を支持した状態で、台車1を矢印B1方向(後方)に移動させれば、台車1を車椅子200に隣設させることができる。このためアーム部材3を下方向(矢印Y1方向)に旋回させて第1位置M1に設定した状態であっても、被介護者100を移乗機から車椅子200に移乗させるのに便利である。移乗後には、台車1を矢印B2方向(前方)に車椅子200に対して相対移動させれば、台車1を車椅子200から外すことができる。
本実施形態によれば、不使用時には、アーム部材3を下方向(矢印Y1方向)に旋回させて第1位置M1に設定すれば、アーム部材3の高さ位置を低くでき、故に、移乗機の高さを低くした状態で保管することができ。故に、不使用時における移乗機の保管スペースを小さくするのに有利である。
(実施形態2)
図12及び図13は本発明の実施形態2を示す。実施形態2は前記した実施形態1と基本的には同様の構成であり、基本的には同様の作用効果を奏する。共通の機能を有する部位には、共通の符号を付する。以下、実施形態1と相違する部分を中心として説明する。本実施形態に係る移乗機は、図12及び図13に示すように、移動可能な台車1と、台車1に固定状態に立設された立設部2と、立設部2に固定されたパイプ形状をなすアーム部材3Bと、立設部2の上部に設けられ第1フック5と、アーム部材3Bに設けられた下側の第2フック6f及び上側の第2フック6sとを備えている。
第1フック5は車幅方向の中央域に設けられている。下側の第2フック6f及び上側の第2フック6sは、車幅方向の中央域に設けられている。立設部2は、台車1に固定された固定部20と、固定部20に対して矢印H1,H2方向に昇降可能に設けられた昇降部21とをもつ。
アーム部材3Bは旋回式ではなく、固定式である。アーム部材3Bは水平方向に延設され下側の第2フック6fをもつ第1アーム部材3fと、第1アーム部材3fよりも上方に向けて曲成され上側の第2フック6sをもつ第2アーム部材3sとを有する。第1アーム部材3fは水平方向に沿っていると共に、第2アーム部材3sは後方に向かうにつれて上昇傾斜している。従って、第2アーム部材3sに取り付けられた上側の第2フック6sの高さ位置は、下側の第2フック6fの高さ位置よりも高く設定されている。また上側の第2フック6sの高さ位置は第1フック5よりも上方に配置されている。なお、第1アーム部材3fと第2アーム部材3sとの交差部分は、操作部28とされている。操作部28は立設部2よりも前方(矢印F方向)に突出しており、介護者110による操作が容易となるように設定されている。
図12及び図13は、台車1の側面を視認する側面視を示す。図13に示すように、上側の第2フック6sを通る鉛直線38を仮想的に設定すると、この鉛直線38は、台車1の前後方向において、第1フック5上または第1フック5に接近して設定されている。このため図13に示すように、被介護者100を支持シート4で移乗機に吊持状態で支持しているとき、被介護者100の体重に基づくモーメントの発生を低減することができる。この結果、支持シート4に支持されている被介護者100の支持性を高めることができると共に、台車1の転倒等を回避することができる。殊に、図13に示すように、鉛直線38は、台車1の前輪10と後輪11との間に位置する中間輪12を通るように設定されているため、上記モーメントの発生を低減でき、支持シート4に支持されている被介護者100の支持の安定性を高めることができる。
図12,図13に示すように、上側の第2フック6sは第1フック5よりも上方に配置されている。このため本実施形態によれば、第2フックの高さ位置が第1フックの高さ位置とほぼ同じであった図14に示す従来技術に係る移乗機に比較して、実施形態1と同様に、支持シート4の主シート40の上縁40uを上方(矢印U方向)に持ち上げることができる。よって、被介護者100の背面に対面して背面を支える背もたれ部分49の面積を支持シート4において増加させることができる。このため身体の動作が不自由な被介護者100を安定的に支持することができる。殊に、背面を支える背もたれ部分49の面積を支持シート4において増加させていることができるため、座位保持すら充分にできない被介護者100であっても、安定的に支持することができる。
本実施形態においても、被介護者100を支持シート4に乗せて移乗機に支持しているときには、図13に示すように、被介護者100の尻部101の大部分を支持シート4から露出させることができる。故に、被介護者100のトイレの使用時(排便時、または、排便時及び排尿時の双方)の便利である。更に、汚れた尻部101を清掃するのにも便利である。
また本実施形態によれば、特に図示はしないものの、支持シート4の第1係止部47を第1フック5に係止させると共に、支持シート4の第2係止部48を下側の第1アーム部材3fの第2フック6fに係止させた状態で、支持シート4に被介護者100を吊持状態に支持することができる。この支持形態は、基本的には、図14に示す従来技術に係る移乗機における支持形態に相当する。従って、図14に示す従来技術に係る移乗機で使用されていた支持シート4Xであっても、当該支持シート4Xを使用することができる。
(その他)
上記した実施形態によれば、台車1の側面を視認する側面視(図1)で、第1フック5よりも上方に配置されている第2フック6を通る鉛直線38は、第1フック5上または第1フック5に接近して設定されているが、これに限定されるものではない。上記した実施形態によれば、被介護者100を支持シート4に乗せて移乗機に吊持しているときには、被介護者100の尻部101を支持シート4から露出させることにしているが、被介護者100の尻部101を支持シート4から露出させることなく支持シート4自体で尻部101を隠蔽しても良い。あるいは、図10に示すように、被介護者100の尻部101を支持シート4から露出させつつも、支持シート4に脱着可能または一体的に取り付けられた副シート4kで尻部101を隠蔽することもできる。
立設部2は昇降機能を有するが、昇降機能を有しない形態でも良い。上記した実施形態によれば、台車1は、2個1組の前輪10と、2個1組の後輪11と、前輪10及び後輪11の間に設けられた2個1組の中間輪12とを有するが、これに限らず、中間輪12を有しない形態でも良い。実施形態1によれば、アーム部材3は旋回可能とされているが、第2フック6が第1フック5よりも上方に配置されていれば、アーム部材3は非旋回構造でも良い。その他、本発明は上記し且つ図面に示した実施形態のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できるものである。
上記した記載から次の技術的思想も把握することができる。
(付記項1)移動可能な台車と、前記台車に保持されたアーム部材と、被介護者を乗せる支持シートとを具備する移乗機を用い、被介護者の尻部を支持シートから露出させつつ、被介護者を支持シートで支持すると共に吊持状態にアーム部材に支持することを特徴とする移乗機の使用方法。この場合、被介護者の尻部が支持シートから露出しているため、トイレ使用時に便利である。更に被介護者の尻部を清掃するのにも便利である。
(付記項2)移動可能な台車と、前記台車に立設された立設部と、前記立設部に保持されたアーム部材と、被介護者を乗せる支持シートと、前記立設部または前記アーム部材に設けられ前記台車の車幅方向の中央域に位置する第1フックと、前記立設部または前記アーム部材に設けられ台車の車幅方向において前記第1フックの外側に位置する第2フックとを具備する移乗機を用い、被介護者の尻部を支持シートから露出させつつ、被介護者を支持シートで支持すると共に吊持状態にアーム部材に支持することを特徴とする移乗機の使用方法。この場合、被介護者の尻部が支持シートから露出しているため、トイレ使用時に便利である。更に被介護者の尻部を清掃するのにも便利である。
本発明は身体の動作が不自由な被介護者を例えばベッドから移乗させる移乗機に利用することができる。
実施形態1に係り、被介護者を支持シートで支持している使用状態を示す側面図である。 実施形態1に係り、被介護者を支持シートで支持している使用状態を示す斜視図である。 実施形態1に係り、被介護者を支持シートで支持している使用状態を示す前面図である。 実施形態1に係り、被介護者を支持シートで支持していない不使用状態を示す側面図である。 実施形態1に係り、被介護者を支持シートで支持していない不使用状態を示す平面図である。 実施形態1に係り、ロック要素付近を示す平面図である。 実施形態1に係り、ロック要素の要部を示す斜視図である。 実施形態1に係り、支持シートの展開図である。 実施形態1に係り、支持シートで支持している被介護者を便器に接近させる状態を示す側面図である。 実施形態1に係り、支持シートで支持している被介護者を車椅子に移乗させる状態を示す側面図である。 実施形態1に係り、アーム部材を第1位置に旋回させた状態で、支持シートで支持している被介護者を車椅子に移乗させる状態を示す側面図である。 実施形態2に係り、被介護者を支持シートで支持していない不使用状態を示す側面図である。 実施形態2に係り、被介護者を支持シートで支持している使用状態を示す側面図である。 従来の移乗機を示す斜視図である。
符号の説明
図中、1は台車、2は立設部、22は昇降機構、27は挿入開口、3はアーム部材、32は吊持空間、38は鉛直線、4は支持シート、40は主シート、40uは上縁、41は太股支持シート、44は巻きシート部、47は第1係止部、48は第2係止部、49は背もたれ部分、5は第1フック、6は第2フック、7は便器、8はリモコン操作盤、90はロック要素、91は被ロック部、95はロック爪体、M1は第1位置、M2は第2位置、100は被介護者、101は尻部、110は介護者を示す。

Claims (10)

  1. 移動可能な台車と、前記台車に立設された立設部と、前記立設部に保持されたアーム部材と、被介護者の背面を支持するように被介護者を乗せると共に互いに離間した第1係止部及び第2係止部をもつ支持シートと、前記立設部または前記アーム部材に設けられ前記台車の車幅方向の中央域に位置すると共に前記支持シートの前記第1係止部を脱着可能に係止する第1フックと、前記立設部または前記アーム部材に設けられ前記台車の車幅方向において前記第1フックの外側に位置すると共に前記支持シートの前記第2係止部を脱着可能に係止する第2フックとを具備する移乗機において、
    前記第2フックは前記第1フックよりも上方に配置され、被介護者の背面に対面する背もたれ部分を前記支持シートにおいて増加させていることを特徴とする移乗機。
  2. 移動可能な台車と、前記台車に立設された立設部と、前記立設部に保持されたアーム部材と、被介護者の背面を支持するように被介護者を乗せると共に互いに離間した第1係止部及び第2係止部をもつ支持シートと、前記立設部または前記アーム部材に設けられ前記台車の車幅方向の中央域に位置すると共に前記支持シートの前記第1係止部を脱着可能に係止する第1フックと、前記立設部または前記アーム部材に設けられ台車の車幅方向において前記第1フックの外側に位置すると共に前記支持シートの前記第2係止部を脱着可能に係止する第2フックとを具備する移乗機において、
    前記アーム部材は、上下方向において位置調整可能に設けられており、且つ、
    前記アーム部材を上方向に位置調整させたとき、前記第2フックは前記第1フックよりも上方に配置され、被介護者の背面に対面する背もたれ部分を前記支持シートにおいて増加させていることを特徴とする移乗機。
  3. 請求項1または請求項2において、被介護者を前記支持シートに乗せているとき、被介護者の尻部の少なくとも一部は前記支持シートから露出することを特徴とする移乗機。
  4. 請求項2において、前記アーム部材を上方向に位置調整させたとき、前記アーム部材をその位置調整位置にロックするロック要素が設けられていることを特徴とする移乗機。
  5. 請求項4において、前記ロック要素は、前記アーム部材に設けられた被ロック部と、前記被ロック部に係脱可能に設けられ前記被ロック部をロックさせるコの字形状をなすロック爪体とを有することを特徴とする移乗機。
  6. 請求項1〜請求項5のうちのいずれか一項において、前記台車の側面を視認する側面視で、前記第1フックよりも上方に配置されている前記第2フックを通る鉛直線は、前記第1フック上または前記第1フックに接近して設定されていることを特徴とする移乗機。
  7. 請求項6において、前記台車は前輪と後輪とを有しており、前記台車の側面を視認する側面視で、前記第1フックよりも上方に配置されている前記第2フックを通る鉛直線は、前記台車の前記前輪と前記後輪との間に設定されていることを特徴とする移乗機。
  8. 請求項6において、前記台車は前記前輪と前記後輪と前記前輪及び前記後輪の間に設けられた中間輪とを有することを特徴とする移乗機。
  9. 請求項1〜請求項8のうちのいずれか一項において、前記台車を上方から視認した上面視において、前記台車は便器に挿入できる挿入開口を有することを特徴とする移乗機。
  10. 請求項1〜請求項9のうちのいずれか一項において、前記支持シートは、内面側に被介護者の胴部に外側から巻かれる巻きシート部を有することを特徴とする移乗機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011104663A (ja) * 2009-11-12 2011-06-02 Toyota Motor Corp ロボット装置及びその制御方法

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