JP2005110575A - 意匠おかき及びその製法 - Google Patents

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哲弘 高木
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Abstract

【課題】 おかきの表面に図形、文字等によって意匠模様を施す。
【解決手段】 膨らみ防止を施した板状餅を焼いて膨らみの少ない硬質のおかきを形成し、該おかきに炭酸ガスレーザを照射して照射部を焦がすことにより表面に焦がし模様の意匠を施す。おかきの表面に、今までは不可能とされた焦がし模様の意匠を施すことができるため、おかきに高級感をもたせることができ、又、他のメーカのおかきとの差別化を図ることができる。炭酸ガスレーザ照射は、コンピュータ制御により、レーザ照射の範囲を簡単に制御できるため、所望の輪郭の意匠模様をおかきに表すことができる。このため、模様が異なる少量、多品種のおかきの生産に対応できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、おかきの表面にレーザ照射によって意匠を施した意匠おかき及びその製法に関するものである。
煎餅では、表面を平坦に焼き上げて、焼き鏝で文字や模様を施すことが古くから行われている。
出願人は、おかき製造を生業としており、おかきの付加価値を高めるため、及び他メーカのおかきとの差別化を図るために、おかきの表面に、煎餅と同様にして文字、図形等で意匠を施すことを試みた。
ところが、うるち米でつくられる煎餅と違って、餅米でつくられるおかきは、焼くと膨らんで表面が大きく変形する。このため、おかきの表面に焼き鏝を当てても、焼き鏝の型模様が、おかきの表面に均一に当たらず、該型模様に忠実な意匠を表すことができなかった。又、おかきは膨らんで内部が空洞となっており、壊れ易く、焼き鏝を当てる際に少し手荒くすると破壊してしまう。
そこで、出願人は、レーザ照射によって、金属、合成樹脂、木、皮革等の殆んどの素材の表面に模様を施すことができる点に着目し、おかきにレーザを照射して意匠を施すことを試みた。
ヤグレーザ(YAGレーザ)及び炭酸ガスレーザで試みたが、何れも成功しなかった。
ヤグレーザでは意匠らしき形跡すら表れなかった。
炭酸ガスレーザでも、レーザ照射部分がぼんやりと色が濃くなる程度で、文字や図形を正しく認識するには至らなかった。
本発明の課題は、おかきに焼き模様を施すことである。出願人は、遠赤外の光源である炭酸ガスレーザによれば、条件次第ではおかきの表面に文字や図形による意匠の形成が可能ではないかと、鋭意研究を重ねた。
本発明の意匠おかきの製法は、餅米を主成分とし膨らみ防止が施された板状素地を焼いて、膨らみの少ない硬質のおかきを形成し、該おかきに炭酸ガスレーザを照射して照射部を焦がすことにより表面に焦がし模様の意匠を施す。
炭酸ガスレーザの照射によっておかきの表面に焦がし模様の意匠を施すため、おかきの表面が平坦ではなく凹凸があっても意匠模様の形成に何ら問題はない。従って、焼き鏝では不可能とされた焦げ模様の意匠を、おかきの凹凸表面に施すことができる。この意匠模様によって、おかきに高級感を持たせることができ、又、他のメーカのおかきとの差別化を図ることができる。
炭酸ガスレーザ照射は、コンピュータ制御により、レーザ照射の範囲を簡単に制御できるため、所望の文字、図形等による模様をおかきに表すことができる。このため、模様が異なる少量、多品種のおかきの生産にも対応できる。
おかきは薄板状の餅片を焼いたものであり、本発明では餅に、焼いたときの膨らみを防止する膨らみ防止手段を施した。実施例の膨らみ防止手段は、つきたての餅生地に、海苔、胡麻、昆布、乾燥小魚、乾燥野菜等の賞味物を粉砕したものを、餅生地重量に対して3〜10%加えて混練することである。
蒸した餅米を餅にす上記賞味物を混ぜて餅つきをしても可い。
実施例の場合、餅生地は、水分以外は餅米100%であるが、餅米の割合が80%以上で、残りがうるち米であってもよい。
うるち米の割合が多いほど、焼き上がりは硬くなり、後記の如く、炭酸ガスレーザ照射によって意匠を形成するための条件は良くなるが、餅米の割合が80%以下であると、おかきの風味、歯ごたえ、舌触りが損なわれ、煎餅のそれに近くなってしまう。
膨らみ防止手段を施した餅生地を、冷蔵庫で72〜84時間冷やして固め、固まった餅を厚み3〜6mm程度の薄板状に切断し、乾燥させておかき素地を形成する。
おかき素地を型抜き、又は所定の大きさに切り分けて素地小片を形成し、該素地小片を乾燥させる。
乾燥した素地小片をオーブンで焼き上げる。
焼き温度は、150〜180℃、オーブン内の滞留時間は15分とする。これは普通のおかきの焼き温度よりも30〜40℃程度低く、滞留時間は5分程度長い。
素地小片には、前記賞味物を粉砕したものが混入されており、賞味物自体は焼いても膨れないので、餅米を主体とする素地小片であっても、焼き膨れることは抑えられる。素地小片の膨らみが抑えられることは、焼き上がった素地小片、即ち、おかきの内部が空洞となることが抑えられ、結果的におかきは硬く焼き上がることになる。
出願人の経験から、焼き温度を低くして普通のおかきよりも時間をかけて焼くことも、膨らみが小さく、硬質のおかきの形成に効果的である。
圧縮試験器を使用し、おかきの表面が割れるまでの数値を調べた。
使用した圧縮試験機は、安井機器株式会社製のBT−805であり、おかきの表面を加圧するロッドは、パイレックスガラス製で直径3mm、先端は半径1.5mmの半球状に膨ら
んでいる。
厚み5mmの素地小片を170℃で15分焼いたおかき10枚について、圧縮試験機によ
る表面破壊の数値を調べた。
数値の小さいものから順に、1.39、1.44、1.46、1.48、1.51、1.53、1.57、1.57、1.61.1.65で、平均は1.52(単位kg、以下「
おかきの表面硬度」の単位とする)であった。
膨らみ防止手段を施さない場合の、厚み5mmの素地小片を、焼き温度200℃、オーブ
ン内の滞留時間を10分で焼いたおかき10枚の圧縮試験による表面硬度は、小さいものから順に、1.17、1.20、1.22、1.27、1.28、1.28、1.31、1.32、1.34、1.36で平均は1.28(単位kg)あった。
上記工程で得られた、膨らみが少なく板状に焼き上がった硬質おかきの表面に、図4に示す炭酸ガスレーザ照射装置によって、焦がし模様の意匠を施す。
炭酸ガスレーザ照射装置は、レーザ照射ヘッドを具えたレーザマーカ本体(3)と、コントローラ(図示せず)と、パソコン(4)とによって構成される。
レーザマーカ本体(3)は、株式会社堀内電機製作所製のLSS-S050VAH-T、コントローラは、株式会社堀内電機製作所製のLSS-S050VAHを用いた。
パソコン(4)に入力した、図形データ、文字図形データ等の模様データをコントローラを通じてレーザマーカ本体(4)に送り、レーザの照射方向を制御する本体内の鏡を動かして、レーザの照射方向を高速で制御する。
レーザマーカ本体(3)は、レーザ被照射物載せ台(5)にレーザ発光口を向けて固定される。
然して、上記載せ台(5)におかきを載せ、レーザマーカ本体(3)からレーザをおかきに照射する。
予めパソコン(4)に入力された軌跡を描く様に、おかきの表面に炭酸ガスレーザが照射され、レーザ照射部が焼け焦げて模様となる。
1枚のおかきに模様を施し終えれば、次のおかきと交換し、該おかきに前記同様に炭酸ガスレーザ照射によって意匠模様を施す。
載せ台(5)に位置合わせしておかきを載せると、どのおかきに対しても所定の位置に模様を施すことができる。
図1、図2、図3は、おかき(1)の表面硬度別の、レーザ照射による「寿」の文字意匠(2)の鮮明の違いを表している。図1、図2は本発明の範囲であり、図2は、おかき(1)の表面硬度が1.4kg以上の場合であり、レーザ照射による文字意匠(2)の輪郭
を認識でき、及第点である。図1は表面硬度が1.5kg以上の場合であり、文字意匠の輪
郭をはっきりと認識できた。
図3は、表面硬度は1.4kg以下の通常のおかきであって、この場合、レーザ照射部が
ぼんやり色が変わる程度で、模様が何を表しているかをはっきりと認識することはできない。
上記は、何れもレーザ出力12ワット、マークスピードは、1字(1模様)約50秒である。
上記の如く、炭酸ガスレーザの照射によっておかきの表面に焦がし模様の意匠を施すため、おかきの表面が平坦ではなく凹凸があっても意匠模様の形成に何ら問題はない。従って、焼き鏝では不可能とされた焦げ模様の意匠を、おかきの凹凸表面に施すことができる。
表面に焦がし模様の意匠を施した今までにないおかきは、高級感や目新しさを感じさせ、又、商標を焦がし模様とすること等により、宣伝の媒介に用いることができる。
これは、他のメーカのおかきとの大きな差別化となる。
炭酸ガスレーザ照射は、コンピュータ制御により、レーザ照射の範囲を簡単に制御できるため、所望の文字や図形の模様をおかきに表すことができる。
コンピュータ上で、模様の変更、新たな模様の作成、模様データの保存等が簡単にできるため、模様が異なる少量、多品種のおかきの生産に最適である。
従来の、煎餅に対する焼き鏝による模様付けの様に、模様のデザインを変える毎に、焼き鏝を製作する手間やコストを省くことができる。
上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
例えば、おかきに対する膨らみ防止は、型抜き素地に多数の針孔又は、切れ目を施すことで実施できる。
素地を焼いたときに膨らもうとする空気が、針孔又は切れ目から放出されて、素地の膨らみが防止されるのである。
素地への針孔、又は切れ目と、前記賞味物の混練を併用しても可いのは勿論である。
鮮明な意匠文字を施したおかきの正面図である。 及第点の意匠文字を施したおかきの正面図である。 従来のおかきにレーザによる意匠文字の実施を試みた正面図である。 おかきにレーザを照射する作業風景を示す図である。
符号の説明
1 おかき
2 文字意匠

Claims (2)

  1. 餅米を主成分とし膨らみ防止が施された板状素地を焼いて、膨らみの少ない硬質のおかきを形成し、該おかきに炭酸ガスレーザを照射して照射部を焦がすことにより表面に焦がし模様の意匠を施した意匠おかきの製法。
  2. 請求項1の製法によって形成した意匠おかき。
JP2003349097A 2003-10-08 2003-10-08 意匠おかき及びその製法 Withdrawn JP2005110575A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008245630A (ja) * 2007-03-06 2008-10-16 Yamatoku:Kk 模様付き板海苔
US7908750B2 (en) 2008-10-01 2011-03-22 Sharon Ree Goick System and method for decorating cakes and confections
JP5260775B1 (ja) * 2012-08-09 2013-08-14 株式会社小善本店 模様付き板海苔とその製造方法
CN104908511A (zh) * 2015-06-10 2015-09-16 马瑞兵 一种可食用的剪纸

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