JPH06343403A - コンニャク製品及びその製造方法並びに製造装置 - Google Patents

コンニャク製品及びその製造方法並びに製造装置

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JPH06343403A
JPH06343403A JP5166193A JP16619393A JPH06343403A JP H06343403 A JPH06343403 A JP H06343403A JP 5166193 A JP5166193 A JP 5166193A JP 16619393 A JP16619393 A JP 16619393A JP H06343403 A JPH06343403 A JP H06343403A
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Japan
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konjak
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JP5166193A
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English (en)
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Akinori Watabe
昭典 渡部
Kunio Fukuda
國男 福田
Hideo Taguchi
日出夫 田口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、味がこんにゃく組織内にしみ込み
やすくした煮物用こんにゃくを提供することと、このこ
んにゃくを簡単に製造する製造方法及びその装置を提供
する。 【構成】 このこんにゃくは、まず、こんにゃく精粉に
アルカリイオン水を所定量注入し、加温しながら混練し
てこんにゃく糊を従来の方法で作成する。そして、この
こんにゃく糊5を成形型4に充填し、該こんにゃく糊5
が固化する前に、線状体6を複数本平行に突き刺し、こ
んにゃく糊の固化直前乃至は固化後に線状体6を引き抜
いて製造する。こんにゃく1には、線状体6の引き抜い
た後に線状体6の形をした貫通孔2が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、貫通孔を多数形成した
コンニャク製品とその製造方法に関する。さらに、前記
コンニャク製品の製造に用いる製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の日本では、食生活の欧米化に伴い
過剰に栄養を摂取するようになったため、肥満や成人病
が問題になり、低カロリー食品,自然食品が注目される
ようになった。そうした食品の一つに、コンニャクがあ
る。しかし、従来のコンニャクは、料理時に味がしみ込
みにくいために調理に長時間を要することと、あまりに
低カロリー過ぎるため適度な栄養補給食品となし得ない
等のため、その消費量が増大しなかった。
【0003】そこで、コンニャクに味がしみ込み易くす
るため、コンニャクを手でちぎったり、コンニャクの表
面に包丁で切り込みをいれたりして、調理する料理方法
が考えられてきた。しかし、こうした方法では、調理に
手間と長時間がかかってしまうため、製造段階で、味が
しみ込みやすいコンニャク、すなわち、多数の微小な気
泡を混入させたコンニャク製品を製造することが、考え
出された。
【0004】コンニャクに多数の気泡を混入する方法と
して、特開平1−160464号公報、特開平3−21
0162号公報等が知られている。前者には、混練筒部
に供給されたコンニャク原料に、加圧空気と凝固材とを
注入しながら混練羽根で混練することにより、コンニャ
ク原料中に大径の気泡を混入させるコンニャク製品の製
造方法が開示されている。後者には、コンニャク糊の混
練調製時に、空気を溶存させた加圧水を供給し、コンニ
ャク中に微粒体の独立気泡を混入させるコンニャク製品
の製造方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
煮汁がしみ込みやすく工夫したコンニャク製品は、コン
ニャク外側の表面積を増加させるものであって、表面積
のみの増加には限度があるうえ、増加量の調整が難しか
ったあった。しかも、製造装置が大がかりで、設備費が
かかるという問題点があった。
【0006】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決することを目的とするものである。すなわち、コ
ンニャクを煮付けるとき、煮汁がコンニャク片の中まで
十分に浸入し、味がコンニャク組織内にしみ込み易くし
た味付け用に適したコンニャク製品を提供することと、
このコンニャク製品を簡単に製造する製造方法及びその
製造装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のコンニャク製品は、平行した細い貫通孔
又は内面に凹凸部を形成した貫通孔を多数形成したもの
である。
【0008】そして、前記コンニャク製品は、コンニャ
クの原料に凝固材を加えた後混練したコンニャク糊に、
多数本の線状体を平行に突き刺し、コンニャク糊の固化
直前ないしは固化後に線状体を引き抜いて製造する。
【0009】そして、前記コンニャク製品の製造装置
は、基板の一面に、多数本の線状体又は表面に凹凸部が
形成された線状体を平行状態に一定の長さで林立・植設
させた穿孔具とコンニャクの原料に凝固剤を加えた後混
練したコンニャク糊の収容槽とからなるものである。
【0010】
【作用】本発明によるコンニャク製品は、コンニャクの
製造過程のコンニャク糊が固化する前に、多数の平行し
た線状体を突き刺し、又は、コンニャク糊の固化直前な
いしは固化後に線状体を引き抜くと、線状体を引き抜い
た後に貫通孔が形成される。この線状体を引き抜き時期
がコンニャク糊の固化より前だと、前記貫通孔の径が小
さく形成される。
【0011】上記コンニャク製品は、上記のように、平
行した細い貫通孔が多数形成され、さらには、その貫通
孔の内面に凹凸部が形成されているため、コンニャクを
味付け、煮付け等をする際、煮汁等が前記貫通孔又は貫
通孔内面の凹凸部内に浸入し、そこからもコンニャク組
織の内部にしみ込むので、味のしみ込みが大いに促進さ
れる。また、原料調製段階でハトムギの微粉末が添加さ
れたコンニャク製品は、表面にハトムギの微粉末が露出
し、該ハトムギ部はコンニャク組織より早く味がしみ込
むので、ハトムギの独特の味覚と舌触りに加えて、味付
けが一層促進される。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明によるコンニ
ャク製品とその製造方法及びその製造装置の実施例を説
明する。図5は、本発明によるコンニャク製品の部分切
欠き側面図であり、貫通孔が概略的に描いてある。図5
(A)に示されたコンニャク製品1は、平行した細い貫
通孔2が多数形成されているものである。また、図5
(B)に示されたコンニャク製品1は、前記貫通孔2の
内面にさらに多数の凹凸部3が形成されているものであ
る。該貫通孔2の内面に形成されたコンニャク内部の凹
凸部3の形状は、煮汁、味付け剤等と触れるコンニャク
の表面積を増加させ得るものであればよく、特に特定の
形状に限定されない。コンニャクの原料は、通常使用さ
れているものでよいが、粉砕したハトムギを原料段階で
添加したものが好ましい。
【0013】つぎに、前記コンニャク製品の製造方法及
びその装置について説明する。図1は、本発明の基本的
な製造装置の実施例を示すものである。コンニャク精粉
からコンニャク糊を作る工程は従来の方法と変わらな
い。ハトムギ(焙煎したハトムギでもよい)を添加する
場合は、乾燥したものを50ないし500メッシュに粉
砕し、コンニャク精粉50ないし100重量部に対して
100重量部添加する。この原料を傾斜角略38度をな
した攪拌羽根を備えた混合タンク中で均一に混合し、つ
ぎに、混練タンクに移して、石灰よりこしらえたアルカ
リイオン水を所定量注加・混合し、加温しながら混練し
てコンニャク糊とする。このコンニャク糊5をコンニャ
ク収容槽兼成形型4に充填し、該コンニャク糊5が固化
する前に、線状体6を多数本平行に突き刺し、そのまま
該コンニャク糊を冷却し、その固化直前ないしは固化後
に線状体6を引き抜く。固化したコンニャク5’から線
状体6・・を引き抜く際、コンニャク5’が線状体6と
共に引き上げられてしまう時は、コンニャク5’の上面
の2,3か所にコンニャク押さえ杆(図示せず)を位置
させるとよい。コンニャク1には、線状体6の引き抜い
た後に線状体6の形をした貫通孔2が形成される。この
線状体の引き抜き時期がコンニャク糊の固化より前だ
と、前記貫通孔の径が小さく形成される。
【0014】前記コンニャク1に貫通孔2を形成するた
めに用いる穿孔具8は、多数の平行した線状体6を基板
7に一定の長さで林立・植設させて構成する。該穿孔具
8の昇降は、昇降腕9を把持して手操作で行ってもよい
が、シリンダやクランク等を用いて昇降させる機構にし
てもよい。また、前記コンニャク糊収容槽兼成形型4を
コンベヤ等で搬送し、成形型4の移動に同期させて前記
穿孔具8を昇降させるように設計することもできる。場
合によっては、穿孔具8ではなく、成形型4の方を昇降
させるようにすることもできる。
【0015】前記線状体6は、耐蝕性のステンレス製
で、0.1〜3mm径程度のものが好ましい。形状は、
図1では、断面円形又は4角形で表面が滑らかなものを
示したが、コンニャク1に形成される貫通孔2の内表面
積を増加させるために、線状体6の表面に図2図示のご
とく凹凸部10を形成するのが好ましい。該凹凸部10
の形状は、図2(A),(B),(C)で例を示した
が、これらに限定されるものではない。
【0016】
【発明の効果】本発明によるコンニャク製品は、上記の
ように構成されており、次のような効果を有する。すな
わち、このコンニャク製品は、平行した細い貫通孔が多
数形成されているので、味付け・煮しめ用等に切っても
貫通孔が貫通したままである。したがって、調理時に、
煮汁等がコンニャク製品の外表面ばかりでなく貫通孔か
らも組織内に十分にしみ込むので、味付け調理に要する
時間が短時間ですむ。前記貫通孔の内面に凹凸部を形成
すると、煮汁と触れるコンニャクの表面積が更に増え
て、煮汁等がしみ込みやすくなるうえ、凹凸部の凹み部
分に煮汁が保持されるので、更に料理の時間が短時間で
すむばかりでなく、各種しみ込み味付け剤等を内部スペ
ースに十分に保有した美味で新規なコンニャク製品とな
し得る。
【0017】また、前記コンニャクにハトムギの微粉末
が添加されたものは、コンニャクにハトムギが有すると
いう強壮作用や美肌効果等を持たせることができ、かつ
粒度に応じた好ましい舌触りを持たせることができる。
このハトムギは、コンニャク組織より煮汁がしみ込みや
すいので、ハトムギの微粉末が添加されているコンニャ
クは、ハトムギの微粉末が添加されていないコンニャク
製品より味付けが容易で、かつ、料理の時間が短時間で
すむ。焙煎したハトムギを用いれば、香ばしさを加味さ
せることもでき、コンニャク特有の匂いを和らげるので
好ましい。
【0018】また、前記貫通孔が多数形成されたコンニ
ャク製品は、コンニャク糊に多数本の線状体を平行に突
き刺し、コンニャク糊の固化直前ないしは固化後に線状
体を引き抜くことにより製造されるので、コンニャクの
表面積の増減は、線状体の間隔及び太さ,形状を変える
ことによって簡単にかつ思いどおりに調節できる。
【0019】前記貫通孔が多数形成されたコンニャク製
品の製造装置は、基板の一面に、多数本の線状体又は表
面に凹凸部を形成した線状体を平行状態に一定の長さで
林立・植設させた穿孔具を用いるだけですみ、コンニャ
ク製品の表面積の増減は、線状体の増減又は太さ,形状
の異なる線状体との交換によって簡単に調節できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による貫通孔を形成した実施例のコンニ
ャク製造装置の部分切欠き側面図である。
【図2】(A),(B),(C)とも表面に凹凸部を形
成した図1図示装置の各種線状体の側面図である。
【図3】(A),(B)とも、本発明実施例による貫通
孔を形成したコンニャク製品の部分切欠き側面図であ
る。
【図4】本発明実施例による貫通孔を形成したコンニャ
ク製品の平面図である。
【符号の説明】
1 コンニャク製品 2 貫通孔 3 コンニャク内部の凹凸部 4 コンニャク糊収容槽兼成形型 5 コンニャク糊 6 線状体 7 基板 8 穿孔具 9 昇降腕 10 線状体の凹凸部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行した細い貫通孔が多数形成されてな
    ることを特徴とするコンニャク製品。
  2. 【請求項2】 前記貫通孔の内面に凹凸部が形成されて
    なることを特徴とする請求項1に記載のコンニャク製品
  3. 【請求項3】 前記コンニャク製品が、ハトムギの微粉
    末が添加混合されてなるものであることを特徴とする請
    求項1又は2記載のコンニャク製品。
  4. 【請求項4】 コンニャクの原料に凝固材を加えた後混
    練したコンニャク糊に、多数本の線状体を平行に突き刺
    し、コンニャク糊の固化直前ないしは固化後に線状体を
    引き抜くことを特徴とする請求項1,2又は3記載のコ
    ンニャク製品の製造方法。
  5. 【請求項5】 基板の一面に、多数本の線状体を平行状
    態に一定の長さで林立・植設させてなる穿孔具とコンニ
    ャクの原料に凝固剤を加えた後混練したコンニャク糊の
    収容槽とからなる請求項1,2又は3記載のコンニャク
    製品を製造するためのコンニャク製造装置。
  6. 【請求項6】 基板の一面に、表面に凹凸部が形成され
    ている多数本の線状体を平行状態に一定の長さで林立・
    植設させた穿孔具とコンニャクの原料に凝固剤を加えた
    後混練したコンニャク糊の収容槽とからなる請求項2又
    は3記載のコンニャク製品を製造するためのコンニャク
    製造装置。
JP5166193A 1993-06-11 1993-06-11 コンニャク製品及びその製造方法並びに製造装置 Pending JPH06343403A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000175632A (ja) * 1998-12-11 2000-06-27 Shimizu Kagaku Kk グルコマンナンペーストの製法及びグルコマンナンペースト添加食品
KR20210100764A (ko) * 2020-02-06 2021-08-18 박민정 곤약의 제조방법 및 이에 의해 제조된 곤약 식품

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000175632A (ja) * 1998-12-11 2000-06-27 Shimizu Kagaku Kk グルコマンナンペーストの製法及びグルコマンナンペースト添加食品
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