JP2005109388A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Shigeyuki Sugihara
茂行 杉原
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Abstract

【課題】中耐圧MOSトランジスタ等をデュアルゲート化する。
【解決手段】シリコン基板1上に、Pウエル2、Nウエル3を互いに隣接して形成する。ここで、Pウエル2,Nウエル3はそれぞれPウエルマスク、Nウエルマスクを用いて、次に、ゲート絶縁膜4上の全面に、LPCVD法によりポリシリコン層5を堆積する。そして、Pウエルマスクを用いて、第1のフォトレジスト層6を形成し、これをイオン注入マスクとして、ヒ素等のN型不純物をポリシリコン層5内にイオン注入し、これをN型化する。次に、第1のフォトレジスト層6を除去し、Nウエルマスクを用いて、Nウエル3上に開口部を有する第2のフォトレジスト層7を形成し、この第1のフォトレジスト層6をイオン注入マスクとしてボロン等のP型不純物をポリシリコン層5内にイオン注入し、これをP型化する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関し、特に、ゲート電極からオフセットされた位置に高濃度拡散層を有する半導体装置の製造方法に関する。
従来、中耐圧や高耐圧のMOSトランジスタ(以下中耐圧MOSトランジスタ等という)は、10V以上の高いドレイン耐圧を得るために、高濃度拡散層をゲート電極からオフセットさせている。
近年、このような中耐圧MOSトランジスタ等を微細化MOSトランジスタと同一チップ上に集積化させるプロセス開発が試みられている。微細化MOSトランジスタについてはデュアルゲート(Dual Gate)が用いられるのが一般的である。そこで、中耐圧MOSトランジスタ等についてもデュアルゲートプロセスを適用する必要があった。
なお、デュアルゲートプロセスについては、以下の特許文献1に記載されている。
特開2000−243855号公報
従来のデュアルゲートプロセスの場合、ポリシリコンから成るゲート電極へのイオン注入はソース・ドレイン形成用のイオン注入と同時に行われていた。
しかしながら、図3に示すように、中耐圧MOSトランジスタの高濃度拡散層50は、ゲート電極51からオフセットさせるために、ゲート電極51をフォトレジスト層52で被った状態でイオン注入しなければならない。このため、この高濃度拡散層50形成用のイオン注入では、ゲート電極51に不純物注入を行うことができず、中耐圧MOSトランジスタのデュアルゲート化ができなかった。
そこで、本発明は、ゲート電極材である半導体層を形成した後に、この半導体層にウエルの形成に用いたマスクを用いて不純物をイオン注入し、その後半導体層を選択的にエッチングしてゲート電極を形成するようにした。
本発明によれば、中耐圧MOSトランジスタ等のデュアルゲート化が可能になり、デュアルゲート構造を有する微細化MOSトランジスタと同一チップ上に集積化することが可能になる。

次に、本発明の実施例に係る半導体装置の製造方法ついて図面を参照しながら説明する。図1〜図2において、左側にNチャネル型中耐圧MOSトランジスタ形成領域の断面図を示し、右側にPチャネル型中耐圧MOSトランジスタ形成領域の断面図を示す。
図1(a)に示すように、シリコン基板1上に、Pウエル2、Nウエル3を互いに隣接して形成する。ここで、Pウエル2,Nウエル3はそれぞれPウエルマスク、Nウエルマスクを用いて、シリコン基板1の表面にイオン注入を行い、その後熱拡散を行うことで形成する。そして、Pウエル2、Nウエル3の表面を熱酸化してゲート絶縁膜4を形成する。なお、Pウエル2、Nウエル3の表面には素子分離用のフィールド酸化膜が形成されるが図面では省略している。
次に、 図1(b)に示すように、ゲート絶縁膜4上の全面に、LPCVD法によりポリシリコン層5を堆積する。そして、全面にフォトジスト層を塗布形成し、前記Pウエルマスクをもう一度用いて、このフォトレジスト層の露光及現像を行い、Pウエル2上に開口部を有する第1のフォトレジスト層6を形成する。そして、この第1のフォトレジスト層6をイオン注入マスクとして用い、ヒ素等のN型不純物をポリシリコン層5内にイオン注入し、これをN型化する。
次に、第1のフォトレジスト層6を除去し、図1(c)に示すように、再び全面にフォトレジスト層を塗布形成し、前記Nウエルマスクをもう一度用いて、このフォトレジスト層の露光及現像を行い、Nウエル3上に開口部を有する第2のフォトレジスト層7を形成する。そして、この第2のフォトレジスト層7をイオン注入マスクとしてボロン等のP型不純物をポリシリコン層5内にイオン注入し、これをP型化する。これにより、Pウエル2上のポリシリコン層5にはN型不純物が注入され、Nウエル3上にポリシリコン層5にはP型不純物が注入される。
次に、図2(a)に示すように、N型不純物とP型不純物がイオン注入されたポリシリコン層5を選択的にエッチングして、N型中耐圧MOSトランジスタの第1のゲート電極8と、P型中耐圧MOSトランジスタの第2のゲート電極9を形成する。第1のゲート電極8は前記イオン注入工程でN型化されており、第2のゲート電極9は前記イオン注入工程でP型化され、デュアルゲート構造を成している。
その後、図2(b)に示すように、第1のゲート電極8に隣接してN−型ソース層10a及びN−型ドレイン層10bを形成する。この工程は、Nウエル3上を不図示のフォトレジスト層で被い、第1のゲート電極8をマスクとしてヒ素等のN型不純物をPウエル2内にイオン注入し、その後フォトレジスト層を除去し、熱処理を行うことで行われる。
また、第2のゲート電極9に隣接してP−型ソース層11a及びP−型ドレイン層11bを形成する。本工程も同様であり、Pウエル2上を不図示のフォトレジスト層で被い、第2のゲート電極9をマスクとしてボロン等のP型不純物をNウエル3内にイオン注入し、その後フォトレジスト層を除去し、熱処理を行うことで行われる。N−型ソース層10a及びN−型ドレイン層10bの形成、P−型ソース層11a及びP−型ドレイン層11bの形成の順番は逆でも構わない。
次に、図2(c)に示すように、第1のゲート電極8から離れた位置にN+型ソース層12a及びN+型ドレイン層12bを形成する。この工程は、N+型ソース層12a及びN+型ドレイン層12bの形成領域に開口部を有する不図示のフォトレジスト層を形成し、この開口部を通してリンや砒素等のN型不純物をイオン注入することで行われる。
また、第2のゲート電極9から離れた位置にP+型ソース層13a及びP+型ドレイン層13bを形成する。本工程も同様であり、P+型ソース層13a及びP+型ドレイン層13bの形成領域に開口部を有する不図示のフォトレジスト層を形成し、この開口部を通してボロンやBF等のP型不純物をイオン注入することで行われる。
これにより、デュアルゲートのNチャネル型中耐圧MOSトランジスタ及びPチャネル型中耐圧MOSトランジスタが完成する。なお、上記実施形態では、Nチャネル型中耐圧MOSトランジスタ及びPチャネル型中耐圧MOSトランジスタの形成方法について説明したが、同様の構造を有した、Nチャネル型高耐圧MOSトランジスタ及びPチャネル型高耐圧MOSトランジスタの形成方法についても同様である。
また、これらの中耐圧MOSトランジスタ等と共に、デュアルゲート構造を有した低耐圧の微細化MOSトランジスタを同一半導体基板上に形成することができる。
本発明の実施例による半導体装置の製造方法を説明する断面図である。 本発明の実施例による半導体装置の製造方法を説明する断面図である。 従来例の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。

Claims (2)

  1. 半導体基板の表面に第1導電型のウエルを形成する工程と、
    前記半導体基板の表面にゲート絶縁膜を介して半導体層を形成する工程と、
    前記ウエルの形成に用いたマスクを用いて前記半導体層上に、フォトレジスト層を形成する工程と、
    前記フォトレジスト層をイオン注入用マスクとして用いて前記ウエル上の半導体層に第2導電型不純物を選択的にイオン注入する工程と、
    前記半導体層を選択的にエッチングしてゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極に隣接して前記ウエルの表面に第2導電型の低濃度拡散層を形成する工程と、
    前記ゲート電極から離れて前記ウエルの表面に第2導電型の高濃度拡散層を形成する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 半導体基板の表面に第1導電型の第1ウエルを形成する工程と、
    前記第1ウエルに隣接して、前記半導体基板の表面に第2導電型の第2ウエルを形成する工程と、
    前記半導体基板の表面にゲート絶縁膜を介して半導体層を形成する工程と、
    前記第1ウエルの形成に用いたマスクを用いて前記半導体層上に、第1フォトレジスト層を形成する工程と、
    前記第1フォトレジスト層をイオン注入用マスクとして用いて前記第1ウエル上の半導体層に第2導電型不純物を選択的にイオン注入する工程と、
    前記第2ウエルの形成に用いたマスクを用いて前記半導体層上に、第2フォトレジスト層を形成する工程と、
    前記第2フォトレジスト層をイオン注入用マスクとして用いて前記第2ウエル上の半導体層に第1導電型不純物を選択的にイオン注入する工程と、
    前記半導体層を選択的にエッチングして、第1ウエル上の前記ゲート絶縁膜上にゲ第1ゲート電極を形成し、同時に、第2ウエル上の前記ゲート絶縁膜上に第2ゲート電極を形成する工程と、
    前記第1ゲート電極に隣接して前記第1ウエルの表面に第2導電型の低濃度拡散層を形成する工程と、
    前記第2ゲート電極に隣接して前記第2ウエルの表面に第1導電型の低濃度拡散層を形成する工程と、
    前記第1ゲート電極から離れて前記第1ウエルの表面に第2導電型の高濃度拡散層を形成する工程と、
    前記第2ゲート電極から離れて前記第2ウエルの表面に第1導電型の高濃度拡散層を形成する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100780772B1 (ko) 2006-06-30 2007-11-29 주식회사 하이닉스반도체 반도체소자의 듀얼 게이트 형성방법
KR100800164B1 (ko) * 2006-12-28 2008-02-01 주식회사 하이닉스반도체 반도체 소자의 듀얼 폴리 게이트 형성방법
KR100861362B1 (ko) * 2006-06-30 2008-10-01 주식회사 하이닉스반도체 반도체소자의 듀얼 게이트 형성방법

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KR100800164B1 (ko) * 2006-12-28 2008-02-01 주식회사 하이닉스반도체 반도체 소자의 듀얼 폴리 게이트 형성방법

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