JP2005109074A - 光増幅制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 増幅用光ファイバを励起する励起光源を有する複数の光増幅器により構成された光増幅装置の励起電流を制御する光増幅制御装置において、励起光源の光出力は、レーザーダイオードの経年条件や環境条件によって変化する。励起光源の最大光出力を発出する励起電流値を大きくする場合にも安定した光増幅制御の実現を可能とする。
【解決手段】 光増幅器の増幅利得モニタ結果に応じて、第一の励起光源の励起電流を、所定の最大値に達する範囲で増減させて利得制御を行い、かつ所定の最大値に対応する増幅利得を超える増幅利得に対しては、第二の励起光源の励起電流を増減するように切り替えて利得制御を行い、第一の励起光源に特性変化があったとき、特性変化に応じて所定の最大値を変化させるとともに、第二の励起光源への制御切り替えの閾値を変化させるように制御する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、希土類イオン等を添加した増幅用光ファイバを励起する励起光源を有する複数の光増幅器により構成された光増幅装置の励起電流を制御する光増幅装置に関する。
近年、インターネットの普及等によりネットワークを介して伝送される情報量が急激に増加しており、高速光通信システムでは波長分割多重(WDM:wavelength division multiplexing)伝送方式によって光ファイバの情報伝送の大容量化を実現している。
WDM伝送方式を用いた光通信システム(WDM伝送システム)では互いに波長の異なる複数の搬送波を使って複数のデータを1本の光ファイバに多重して伝送する。よって、WDM伝送システムにおいて使用される光増幅器は、複数の信号光を一括して増幅することが要求される。また、光ファイバによって伝送される信号光パワーは、信号光を個別に増減設できるADM(add drop multiplexing)装置等によって光ファイバあたりの信号光の数を変更することができるため、一定ではない。そのため、WDM伝送システムにおいて使用される光増幅器は、光ファイバあたりの信号光の数が変化した場合でも、増幅利得を一定にするAGC(automatic gain control)方式や、入力した信号を増幅した後の信号レベルを一定にするALC(automatic level control)方式等が用いられる。
WDM伝送システムに用いられる光増幅装置は、ダイナミックレンジの確保や、励起光源の最大光出力の制限や、S/N比、雑音指数(NF:noise figure)等による信号伝送品質の最適化のため、複数の励起光源を備えた複数の光増幅器を多段接続する手段が講じられる。複数の励起光源の制御として、1つの光増幅器の2つの励起光源を制御し必要な励起光出力を供給する場合、前方励起光源による励起光出力を固定とし、後方励起光源による励起光出力のみを制御する技術がある(例えば、特許文献1参照)。また、2つの光増幅器のそれぞれの励起光源を制御し必要な励起光出力を供給する場合、入力信号光パワーが小さく初段の光増幅器のみでは信号光パワーのレベルを制御目標レベルまで増幅できない時は、初段の光増幅器の利得は最大値程度に一定制御され、制御目標レベルまでの利得を2段目の光増幅器によって得られるように制御する技術がある(例えば、特許文献2参照)。
光ファイバの情報伝送の大容量化を実現するWDM伝送システムの場合、波長多重信号光を一括して増幅する場合に課題となる利得の波長依存性(ゲインチルト)がないこと、そして入力光パワーの変化によって利得の波長依存性がないことを実現するために、2段の光増幅器の構成において、各励起光源を駆動する励起光出力の比率を特定の値にすることで波長特性の平坦化を実現する技術がある(例えば、特許文献3参照)。また、2つの光増幅器を縦続に接続した前段と後段の光増幅器において、それぞれ入力光パワーと出力光パワーをモニタしてそれぞれの励起光源に帰還をかけて各光増幅器の利得を一定にするAGC制御を行って、各光増幅器の利得の波長依存性が入力光パワーが変化しても一定になるようにする技術がある(例えば、特許文献4参照)。
図4は従来の技術を説明する図(1)である。10,20は光増幅器、11,12,21,22は信号光を分岐する光カプラ、13,23は信号光と励起光を合分波する光カプラ、14,15,24,25はフォトダイオード等の受光素子(PD)、16,26は励起光源(PS)、17,27はAGC回路(AGC)、18,28は増幅用光ファイバ、31は可変光減衰器(ATT)、32は光を分岐する光カプラ、33はPD、34はALC回路(ALC)である。
図4において、光増幅器10では光カプラ11,12で信号光の一部を分岐し、PD14,15で該信号光をモニタし、AGC17はPD14,15で検出された光レベルの比である光利得を一定に保つようにPS16に帰還をかける。光増幅器20でも光増幅器10と同様に、光カプラ21,22で信号光の一部を分岐し、PD24,25で該信号光をモニタし、AGC27はPD24,25で検出された光レベルの比である光利得を一定に保つようにPS26に帰還をかける。前記内容により、光増幅器10,20の利得波長特性を光入力に対して依存しないようにし、光増幅器10と20の利得波長特性は組み合わせられた状態で均一な利得が得られるように設定されている。
また、光増幅10と20の間に配置されたATT31の減衰量を、ALC34にて光カプラ32とPD33によってモニタされる光増幅器20の光出力のレベルに応じて制御することによって一定に保たれる。
図5は従来の技術を説明する図(2)であり、光増幅器の増幅用光ファイバを2つの励起光源で制御する光増幅器が3台縦続に接続された光増幅装置と、該励起光源を一括して制御する形態を示している。
図5において、40,50,60は光増幅器であり、41,51,61は信号光をモニタするために信号光の一部を分岐する光カプラ、42,52,62は光カプラ41,51,61にて分岐されたモニタ用信号光を電気信号に変換するフォトダイオード等の受光素子(PD)、43は可変光減衰器(ATT)、71は分散補償ファイバであり、4は以上により構成される光増幅装置である。また、1は光増幅制御装置、2は励起光制御部、3はAGC/ALC制御部である。
図6は従来の技術を説明する図(3)であり、前記の光増幅器40,50,60の構成を示している。
図6において、87は希土類イオン等を添加した増幅用光ファイバ、81,86は光アイソレータ、82,84は信号光と励起光を合分波する光カプラ、83は励起光を発生する前方の励起光源(PS)であり、85は励起光を発生する後方の励起光源(PS)である。
図7は励起光制御部の動作を説明する図(1)であり、図5に示す3台の光増幅器40,50,60の有する励起光源を、光増幅器40,50,60に対するあらかじめ設定した利得の比率の元で制御する励起光制御部2の制御動作を示している。
図5にて、入力される信号光INは光カプラ41を介して光増幅器40で増幅され、ATT43にてレベルを調整し、光増幅器50で増幅される。増幅された信号光は光カプラ52を介し、分散補償ファイバ71にて光パルスの広がりと波形の歪みによる分散を打ち消し、光増幅器60で増幅され光カプラ61を介して信号光OUTとして出力される。光カプラ42,52,62では信号光をモニタするために信号光の一部を分岐している。分岐された信号光はPD42,52,62にて光電気変換されてAGC/ALC制御部3に入力される。AGC/ALC制御部3は入力される電気信号のレベルから光カプラ41,51,61での信号光レベルを監視し、光増幅器40と光増幅器50での利得、つまり光カプラ41と光カプラ51間での利得を一定に保つようにAGC制御する。ここでATT43への減衰制御に関する記載は省略している。そして、光カプラ61での信号光レベルを一定に保つようにALC制御する。
図6にて、光増幅器40,50,60では、入力される信号光inは、光信号を一方向のみに通過させる光アイソレータ81を介し、前方の励起光源(PS)83にて発生する励起光と光カプラ82にて結合され、増幅用光ファイバ87にて該励起光によって増幅される。また、信号光は、後方の励起光源(PS)85にて発生する励起光と光カプラ84にて結合され、増幅用光ファイバ87にて該励起光によって増幅される。増幅された信号光は光アイソレータ86を介して出力される。前方の励起光源(PS)83は励起光制御部2が発生する制御信号fによって制御され、後方の励起光源(PS)85は励起光制御部2が発生する制御信号rによって制御される。
次に、図7を用いて、前記の光増幅器40,50,60の増幅の制御に係る励起光源83,86を制御する光増幅制御装置1について、特に、励起光制御部2の制御動作について説明する。
図7の横軸は励起光制御部2の入力となる制御値である。つまり、AGC/ALC制御部3が、入力されるモニタ信号のレベルから光カプラ41,51,61での信号光レベルを監視し、光増幅装置40,50での利得(光カプラ41,51間のレベル差)が一定に、そして光増幅器60の光出力レベル(光カプラ61のレベル)が一定になるように励起光制御部2に出力する制御値である。該制御値は、例えば制御電圧値であり、励起光源の励起電流は該制御値に応じて制御される。
光増幅器40はグラフ(ア)(イ)、グラフ(キ)(ク)に示すように制御される。光増幅器50はグラフ(ウ)(エ)、グラフ(ケ)(コ)に示すように制御される。光増幅器60はグラフ(オ)(カ)、グラフ(サ)(シ)に示すように制御される。そして、光増幅器40の前方の励起光源が該励起光源の特性から決定される最大光出力を発出する励起電流(縦軸)に対応する制御値(横軸)を閾値(a)、光増幅器60の前方の励起光源が該励起光源の特性から決定される最大光出力を発出する励起電流(縦軸)に対応する制御値(横軸)を閾値(b)、光増幅器50の前方の励起光源が該励起光源の特性から決定される最大光出力を発出する励起電流(縦軸)に対応する制御値(横軸)を閾値(c)、光増幅器40,50,60の後方の励起光源が該励起光源の特性から決定される最大光出力を発出する励起電流(縦軸)に対応する制御値(横軸)を閾値(d)とする。ここで、前記の光増幅器40,50,60の後方の励起光源が該励起光源の特性から決定される最大光出力を発出する励起電流(縦軸)に対応する制御値(横軸)は同一とした。また、各閾値によって区分された領域をそれぞれ領域(A)、領域(B)、領域(C)、領域(D)、領域(E)としている。ここで、縦軸は励起光制御部2の出力である励起光を示しているが、該励起光によって駆動される励起光源の光出力、および利得に等価となる。
領域(A)では、光増幅器40の前方の励起光源による増幅(グラフ(ア))と光増幅器60の前方の励起光源による増幅(グラフ(オ))によって光増幅器40,60が制御され所定の利得を確保し、所定のレベルの信号光OUTを確保する。
領域(B)では、光増幅器40の前方の励起光源による利得の一定した増幅(グラフ(イ))と光増幅器60の前方の励起光源による増幅(グラフ(オ))と光増幅器50の前方の励起光源による増幅(グラフ(ウ))によって光増幅器40,50,60が制御され所定の利得を確保し、所定のレベルの信号光OUTを確保する。
領域(C)では、光増幅器40の前方の励起光源による利得の一定した増幅(グラフ(イ))と光増幅器60の前方の励起光源による利得の一定した増幅(グラフ(カ))と光増幅器50の前方の励起光源による増幅(グラフ(ウ))と光増幅器60の後方の励起光源による増幅(グラフ(サ))によって光増幅器40,50,60が制御され所定の利得を確保し、所定のレベルの信号光OUTを確保する。
領域(D)では、光増幅器40の前方の励起光源による利得の一定した増幅(グラフ(イ))と光増幅器50の前方の励起光源による利得の一定した増幅(グラフ(エ))と光増幅器60の前方の励起光源による利得の一定した増幅(グラフ(カ))と光増幅器40の後方の励起光源による増幅(グラフ(キ))と光増幅器50の後方の励起光源による増幅(グラフ(ケ))と光増幅器60の後方の励起光源による増幅(グラフ(サ))によって光増幅器40,50,60が制御され所定の利得を確保し、所定のレベルの信号光OUTを確保する。
領域(E)では、光増幅器40,50,60の励起光源が最大光出力を発出する領域である。
前記のように、光増幅装置4に入力される信号光INのレベルが大きい場合(必要とする利得が小さい場合)には図7の左側の領域で制御し、信号光INのレベルが小さい場合(大きな利得を必要とする場合)には図7の右側の領域で制御することにより、信号光OUTを所定のレベルにするために、光増幅器40,50,60の励起光源を一括して制御するものである。
このように、光増幅器を縦続に接続した光増幅装置を一括して制御することは、光増幅装置としての高速応答性能の向上、そして光増幅制御装置の数を減らすことによるコスト削減の効果が期待できる。
以降の説明を分かりやすくするために、2つの励起光源を有する光増幅装置の励起光制御について記載する。
図8は励起光制御部の動作を説明する図(2)であり、横軸、縦軸は図7と同じであるが、説明の都合上縦軸は励起光によって得られる利得とする。
図8では、該2つの励起光源による利得関係をグラフ(タ)で示しており、該利得関係を実現するために1つの励起光源による利得関係はグラフ(チ)(ツ)、他の1つの励起光源による利得関係はグラフ(テ)(ト)に設定されていることを示している。
該1つの励起光源は、横軸で示される励起光制御部2の入力となる制御値が閾値(e)にて、該1つの励起光源の特性から決定される最大光出力を発出する励起電流(制限値L1)となる。閾値(e)を基点として、該1つの励起光源はグラフ(チ)からグラフ(ツ)に、該他の1つの励起光源はグラフ(テ)からグラフ(ト)に変更されるように、励起光制御部2は励起電流を制御する制御係数を変更するように設定されている。
特開平5−145162号公報(第2頁) 特開平8−102718号公報(第5〜6頁) 特許第2734969号公報(第2〜3頁) 特許平8−248455号公報(第3〜5頁)
以上記載したように、光増幅器の利得制御に関与する励起光源として一般的に用いられているレーザーダイオードは励起電流が入力されることで光出力を得ており、該励起電流と該光出力は完全な比例関係にあるわけではなく、一定の励起電流を入力しても一定の光出力が得られない等の不安定性がある。一つの光増幅制御装置が一つのもしくはごく少数の励起光源を制御する場合には、AGC、ALC等のフィードバック制御によって安定化を図れるが、多数の励起光源を制御する場合には該励起光源のばらつきや不安定性が重畳して増大し、安定化を図ることは難しくなる。
また、前記の図8で説明したように、グラフ(チ)(ツ)やグラフ(テ)(ト)は閾値(e)にて励起光の傾きを変更するために、励起光を制御するための制御係数を切り換える方式が採用されている。つまり、励起光制御部2の入力値である制御値と閾値の関係に応じて、励起光源を駆動する励起電流値を制御する回路の係数を切り替えている。
しかし、励起光源の最大光出力は経年条件や環境条件によって変化し、一般的に経年変化によって同じ励起電流から得られる励起光源の出力パワーは減少する。つまり、同じ制御値によって得られる励起光源の出力パワーは減少する。そのために、図8で説明したような光増幅装置を構成する一つの光増幅器には、ある制御値に対して割り当てられた利得を確保する必要がある。しかしながら、経年変化等によって減少した出力パワーを補うため励起光源の最大光出力を出力する励起電流(図8では制限値(L1)で示している。)を大きくする手法が用いられる。
図9は課題を説明する図であり、前記の制限値(L1)を大きくする場合の課題を示している。
制限値(L1)を制限値(L2)に変更する。つまり、励起光源の特性から決定される最大光出力を発出する励起電流(制限値(L1))を、経年劣化等によって同じ励起電流から得られる励起光出力が減少するため増加する、つまり励起電流を制限値(L2)にする。これによって、図8で説明した1つの励起光源による利得関係のグラフ(チ)(ツ)はグラフ(ヌ)(ネ)のように自動的に変わってしまう。そして図8で説明した他の1つの励起光源による利得関係のグラフ(ノ)(ハ)は図8と同じであるため、1つの励起光源と他の1つの励起光源による光増幅器の利得は、本来、図8のグラフ(タ)で示される利得を必要としていたが、閾値(e)にて該1つの励起光源による利得(グラフ(ヌ))によりグラフ(ニ)で示すように必要とされる以上の利得が得られることになる。
よって、図9で説明した現象が図5に示した構成の光増幅装置に適用すると該光増幅装置の利得超過を生じさせ、発振現象を引き起こす場合がある。これは、光増幅装置として利得制御の高速化のために複数の光増幅器を一括してあらかじめ設定した利得配分のもとで制御することによるものである。
本発明は、上記のような光増幅装置の発振現象等の不安定動作を防止するために、希土類イオンを添加した増幅用光ファイバを励起する励起光源を有する複数の光増幅器により構成された光増幅装置の励起電流を制御する光増幅装置において、励起光源の最大光出力を発出する励起電流値を大きくする場合にも安定した光増幅装置の実現を可能とする光増幅制御装置の提供を目的とする。
本発明に係る光増幅制御装置は、増幅用光ファイバと、該増幅用光ファイバを励起する励起光源を複数個有する光増幅器に対し、増幅利得を制御するように前記励起光源の励起電流を制御する光増幅制御装置であって、前記光増幅器の増幅利得モニタ結果に応じて、第一の励起光源の励起電流を、所定の最大値に達する範囲で増減させて利得制御を行い、かつ該所定の最大値に対応する増幅利得を超える増幅利得に対しては、第二の励起光源の励起電流を増減するように切り替えて利得制御を行い、前記第一の励起光源に特性変化があったとき、該特性変化に応じて前記所定の最大値を変化させるとともに、前記第二の励起光源への制御切り替えの閾値を変化させるように制御するようにしたことを最も主要な特徴とする。
本発明に係る光増幅制御装置は、希土類イオンを添加した増幅用光ファイバを励起する励起光源を有する複数の光増幅器により構成された光増幅装置の励起電流を制御する光増幅装置において、経年劣化等により、励起光源の特性から決定される最大光出力を発出する励起電流(制限値)では該励起光源の最大光出力を発出することが難しくなる場合に、励起光源の最大光出力を発出する励起電流を大きくすると、該励起光源を含む光増幅装置の他の励起光源の利得が変わっていないために該光増幅装置としての利得が増加することになるので、閾値付近での制御出力値の不連続や急変を抑圧し制御系の安定動作を確保するために、該制限値に対応した閾値も自律的に変更することで安定した光増幅装置を実現する光増幅制御装置を提供することが可能となる。
以降、図面を用いて本発明の詳細を説明する。
図1は、本発明の概要を説明する図であり、図9で説明した課題を解決するものである。
図1にて、図9で説明したように制限値(L1)を変更して制限値(L2)にした場合に、図9のグラフ(ヌ)の制限値(L2)に対応する制御値、つまりグラフ(ヌ)とグラフ(ネ)の接続点に対応する制御値を新たな閾値(f)として変更することにより、2つの励起光源による利得(グラフ(マ))を当初の利得(図8のグラフ(タ))と同じにする。つまり、光増幅器全体の利得の変動をないようにするものである。
本発明の特徴である、制限値の変更と共に閾値を併せて変更することで安定した光増幅制御の実現を可能とすることを、前記の図1にて説明した。以降、本発明の光増幅制御装置の構成について説明する。
図2は、本発明の一実施例に係る光増幅制御装置の構成を説明する図(1)であり、101,102はバッファ回路、103は光カプラ41と光カプラ51もしくは光カプラ61のレベル差を検出するレベル差検出回路、201はレーザーダイオード電流駆動制御回路、202は減算器、203は乗算器、204は加算器、205は演算制御及びレジスタ回路、206はSW回路、207は励起光源であるレーザーダイオードを電流駆動するトランジスタ、208はレーザーダイオードの駆動電流を検出する抵抗、301は励起光源であるレーザーダイオード、302はレーザーダイオードのバックモニタ、209はバッファ回路、210はレーザーダイオードのバックモニタのレベルを検出する検出回路であり、100はAGC/ALC制御部であり該101〜103により構成され、200は励起光制御部であり該201〜210により構成され、300は励起光源であり該301,302により構成されている。
バッファ101は光カプラ41における信号光のレベル信号をバッファし、バッファ102は光カプラ51もしくは光カプラ61における信号光のレベル信号をバッファする。
レベル差検出回路103は該バッファ101,102からのレベル信号のレベル差を検出する。前記の場合がAGC制御における動作であり、ALC制御の場合は、該バッファ101は基準となるレベルをバッファすることで該レベル差検出回路103はバッファ102からのレベル信号とバッファ101からの基準となるレベル信号のレベル差を検出する。
レーザーダイオード電流駆動制御回路201は該レベル差検出回路103からの検出値とレーザーダイオード301の駆動電流を比較し、比較した差分に応じたレーザーダイオード電流駆動を制御する。
減算器202は、減算器202、乗算器203、加算器204によって演算されたダイナミックレンジを制御することができ、該演算値を閾値に一致させるものであり、例えば図1のグラフ(モ)の始点を閾値(f)に一致させる。
乗算器203は図1などで示したグラフの傾きを決めるものである。
加算器204はオフセットレベルを設定するものであり、例えば図1のグラフ(モ)の始点の利得(縦軸)のレベルを決める。
減算器202、乗算器203、加算器204に設定されている制御係数によって演算された演算値によって図1等の各グラフで示された励起電流の制御の動作が決定される。
演算制御及びレジスタ回路205は、該レベル差検出回路103の出力を監視し、該出力値より該当する制御値の領域をSW回路206へ通知する。また、該レベル差検出回路103の出力を監視し、制限値を変更する場合に該減算器202に対する制御係数を変更する。また、励起電流をモニタし該励起電流に対する励起光源の出力(バッファ209の出力)の比の変化に応じて該減算器202に対する制御係数を変更する。また、励起光源300の駆動電流をモニタし制限値になった場合に減算器202に対する制御係数を変更する。
SW回路206は演算制御及びレジスタ回路205からの指示される制御値の領域に対応したあらかじめ設定し準備された前記の制御係数の中から選択する。
トランジスタ207は励起光源であるレーザーダイオードを電流駆動し、抵抗208はレーザーダイオードの励起電流値を電圧値として検出する。
励起光源301は一般的にレーザーダイオードを用いており、トランジスタ207によって駆動される電流に応じた光出力を増幅用光ファイバへの励起光として発出する。
バックモニタ302は励起光源301の励起光をモニタし光電変換し、該光電変換された電気信号はバッファ209にてバッファされる。
検出回路210は前記の励起光源301の状態を監視するものであり、前記のモニタ値と前記の演算制御及びレジスタ回路205からの励起光源301の制限値を示すVrefと比較し励起光源301が制限値になったことを検出する。
前記の励起光源301が制限値になり、該制限値を変更する場合には、演算制御及びレジスタ回路47はVrefをあらかじめ設定されたレジスタの値にすることにより変更する。
本発明の動作について図2を用いて説明する。
制限値の変更と共に閾値も変更する場合には、演算制御及びレジスタ回路205は検出回路210の検出値によって該制限値の変更を判断し、該当する減算器202の制御係数を変更するべく制御する。
制限値の変更と共に閾値と励起電流値を制御する制御係数も変更する場合には、演算制御及びレジスタ回路205は検出回路210の検出値によって該制限値の変更を判断し、該当する減算器202、乗算器203、加算器204の制御係数を変更するべく制御する。
励起電流に対する励起光源の光出力の比の変化に応じて閾値を変更する場合には、演算制御及びレジスタ回路205は抵抗208にて検出されたレーザーダイオードの励起電流値とバッファ209の励起光源の光出力から計算される比の変化を判断し、該当する減算器202の制御係数を変更するべく制御する。
励起電流値を制御する制御係数の変更に応じて閾値を変更する場合には、演算制御及びレジスタ回路205は乗算器203、加算器204の制御係数を変更する時に共に該当する減算器202の制御係数を変更するべく制御する。
励起光源の光出力に応じて閾値を変更する場合には、演算制御及びレジスタ回路205は検出回路210の検出値によって該制限値の変更を判断し、該当する減算器202の値を変更するべく制御する。
前記にて説明した図2の演算制御及びレジスタ回路205、減算器202、乗算器203、加算器204、SW回路206は、以降説明する図3のテーブルを備えた構成によって実現することも可能である。
光増幅装置の光出力レベルを一定にするべく制御を行う場合には、前記にて説明したようにバッファ101は基準となるレベルをバッファすることでレベル差検出回路103はバッファ102からのレベル信号とバッファ103からの基準となるレベル信号のレベル差を検出することになり該出力一定制御を行うことが可能となり、該出力一定制御の場合においても、同様に、制限値の変更と共に閾値も変更する場合、演算制御及びレジスタ回路205は検出回路210の検出値によって該制限値の変更を判断し、該当する減算器202の制御係数を変更するべく制御する。
図3は、本発明の一実施例に係る光増幅制御装置の構成を説明する図(2)であり、401,402はバッファ回路、403は光カプラ41と光カプラ51もしくは光カプラ61のレベル差を検出するレベル差検出回路、501はレーザーダイオード電流駆動制御回路、502は減算器、503は乗算器、504は加算器、505はテーブル回路、506は励起光源であるレーザーダイオードを電流駆動するトランジスタ、507はレーザーダイオードの駆動電流を検出する抵抗、601は励起光源であるレーザーダイオード、602はレーザーダイオードのバックモニタ、508はバッファ回路、509はレーザーダイオードのバックモニタのレベルを検出する検出回路であり、401〜403,501,506〜509,601〜602は図5の101〜103,201,207〜210,301〜302と同じ機能動作を有している。
テーブル回路505は、図5の複数の減算器202、乗算器203、加算器204による演算値を閾値、係数、オフセットとして格納するテーブルを備え、制御及びレジスタ回路によって選択された閾値、係数、オフセットを減算器502、乗算器503、加算器504に設定する。よって、図2の演算制御及びレジスタ回路205、減算器202、乗算器203、加算器204、SW回路206の機能動作と図3のテーブル回路505、減算器502、乗算器503、加算器504の機能動作は等価となり、前記で説明した本発明の実施は図3でも実施可能となる。
以上述べた本発明の実施の態様は、以下の付記の通りである。
(付記1) 増幅用光ファイバと、該増幅用光ファイバを励起する励起光源を複数個有する光増幅器に対し、増幅利得を制御するように前記励起光源の励起電流を制御する光増幅制御装置であって、
前記光増幅器の増幅利得モニタ結果に応じて、第一の励起光源の励起電流を、所定の最大値に達する範囲で増減させて利得制御を行い、かつ該所定の最大値に対応する増幅利得を超える増幅利得に対しては、第二の励起光源の励起電流を増減するように切り替えて利得制御を行い、前記第一の励起光源に特性変化があったとき、該特性変化に応じて前記所定の最大値を変化させるとともに、前記第二の励起光源への制御切り替えの閾値を変化させるように制御するようにしたことを特徴とする光増幅制御装置。
(付記2) 付記1に記載した光増幅制御装置であって、
前記第一の励起光源に特性変化があったとき、該特性変化に応じて前記所定の最大値を変化させるとともに、前記第二の励起光源への制御切り替えの閾値と該励起光源の励起電流を設定する制御係数も変化させるように制御するようにしたことを特徴とする光増幅制御装置。
(付記3) 付記1または付記2に記載した光増幅制御装置であって、
前記第一の励起光源の励起電流に対する該励起光源の光出力の比を監視し、該監視結果に応じて前記所定の最大値を変化させるとともに、前記第二の励起光源への制御切り替えの閾値と該励起光源の励起電流を設定する制御係数も変化させるように制御するようにしたことを特徴とする光増幅制御装置。
(付記4) 付記1に記載した光増幅制御装置であって、
前記第一の励起光源の前記制御係数の変化に応じて、前記第二の励起光源への制御切り替えの閾値を変化させるように制御するようにしたことを特徴とする光増幅制御装置。
(付記5) 付記1に記載した光増幅制御装置であって、
前記光増幅器の増幅利得モニタ結果に応じて、第一の励起光源の励起光出力を、所定の最大値に達する範囲で増減させて利得制御を行い、かつ該所定の最大値に対応する増幅利得を超える増幅利得に対しては、第二の励起光源の励起光出力を増減するように切り替えて利得制御を行い、
前記第一の励起光源に特性変化があったとき、該特性変化に応じて前記所定の最大値を変化させるとともに、前記第二の励起光源への制御切り替えの閾値を変化させるように制御するようにしたことを特徴とする光増幅制御装置。
(付記6) 付記1に記載した光増幅制御装置であって、
前記の増幅用光ファイバを励起する励起光源を複数個有する光増幅器の出力レベルを一定にする制御を行うことを特徴とする光増幅制御装置。
本発明の概要を説明する図 本発明の一実施例に係る光増幅制御装置の構成を説明する図(1) 本発明の一実施例に係る光増幅制御装置の構成を説明する図(2) 従来技術を説明する図(1) 従来技術を説明する図(2) 従来技術を説明する図(3) 励起光制御部の動作を説明する図(1) 励起光制御部の動作を説明する図(2) 課題を説明する図
符号の説明
1 光増幅制御装置
2, 励起光制御部
3, AGC/ALC制御部
4 光増幅装置
10,20,40,50,60 光増幅器
11,12,13,21,22,23,32,41,51,61,82,84 光カプラ
14,15,24,25,33,42,52,62 受光素子(PD)
16,26,83,85 励起光源(PS)
17,27 AGC回路(AGC)
18,28,87 増幅用光ファイバ
31,43 可変光減衰器(ATT)
34 ALC回路(ALC)
71 分散補償ファイバ
81,86 光アイソレータ
101,102,209,401,402,508 バッファ回路
103,403 レベル差検出回路
201,501 レーザーダイオード電流駆動制御回路
202,502 減算器
203,503 乗算器
204,504 加算器
205 演算制御及びレジスタ回路
206 SW回路
207,506 トランジスタ
208,507 抵抗
301,601 レーザーダイオード
302,602バックモニタ
209,508 検出回路
505 テーブル回路

Claims (5)

  1. 増幅用光ファイバと、該増幅用光ファイバを励起する励起光源を複数個有する光増幅器に対し、増幅利得を制御するように前記励起光源の励起電流を制御する光増幅制御装置であって、
    前記光増幅器の増幅利得モニタ結果に応じて、第一の励起光源の励起電流を、所定の最大値に達する範囲で増減させて利得制御を行い、かつ該所定の最大値に対応する増幅利得を超える増幅利得に対しては、第二の励起光源の励起電流を増減するように切り替えて利得制御を行い、
    前記第一の励起光源に特性変化があったとき、該特性変化に応じて前記所定の最大値を変化させるとともに、前記第二の励起光源への制御切り替えの閾値を変化させるように制御するようにしたことを特徴とする光増幅制御装置。
  2. 請求項1に記載した光増幅制御装置であって、
    前記第一の励起光源に特性変化があったとき、該特性変化に応じて前記所定の最大値を変化させるとともに、前記第二の励起光源への制御切り替えの閾値と該励起光源の励起電流を設定する制御係数も変化させるように制御するようにしたことを特徴とする光増幅制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載した光増幅制御装置であって、
    前記第一の励起光源の励起電流に対する該励起光源の光出力の比を監視し、該監視結果に応じて前記所定の最大値を変化させるとともに、前記第二の励起光源への制御切り替えの閾値と該励起光源の励起電流を設定する制御係数も変化させるように制御するようにしたことを特徴とする光増幅制御装置。
  4. 請求項1に記載した光増幅制御装置であって、
    前記第一の励起光源の前記制御係数の変化に応じて、前記第二の励起光源への制御切り替えの閾値を変化させるように制御するようにしたことを特徴とする光増幅制御装置。
  5. 請求項1に記載した光増幅制御装置であって、
    前記光増幅器の増幅利得モニタ結果に応じて、第一の励起光源の励起光出力を、所定の最大値に達する範囲で増減させて利得制御を行い、かつ該所定の最大値に対応する増幅利得を超える増幅利得に対しては、第二の励起光源の励起光出力を増減するように切り替えて利得制御を行い、
    前記第一の励起光源に特性変化があったとき、該特性変化に応じて前記所定の最大値を変化させるとともに、前記第二の励起光源への制御切り替えの閾値を変化させるように制御するようにしたことを特徴とする光増幅制御装置。
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JP2009260372A (ja) * 2009-07-27 2009-11-05 Miharu Communications Co Ltd Mmpldを使用した光増幅方法と光増幅器

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