JP2005107355A - 偽造防止媒体および偽造防止ステッカー - Google Patents

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Abstract

【課題】虹彩性多層フィルムにおけるカラーシフトがより鮮明に観察できると共に、各光吸収層の形成領域において種々の虹彩色が観察されるようにした偽造防止媒体ならびに偽造防止ステッカーを提供する。
【解決手段】二種以上の薄膜が交互に積層されていて光学干渉を生じる第1の虹彩性多層フィルム11と第2の虹彩性多層フィルム12との間に、光吸収性を有する第1の光吸収層13を部分的に配置すると共に、該第1の虹彩性多層フィルムと第2の虹彩性多層フィルムとを接着層によって貼り合わせ、且つ、該第2の虹彩性多層フィルムの該接着層と接していない面には、光吸収性を有する第2の光吸収層14を、該第1の光吸収層側から観察したときに該第1の光吸収層の形成領域と重ならない領域が少なくとも存在するように設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、虹彩色を呈すると共に目視角度を変えることにより色相が異なって観察される偽造防止媒体および偽造防止ステッカーに関するものであり、特に複写機などによる忠実な複製を防止できるようにした偽造防止媒体および偽造防止ステッカーに関するものである。
従来、偽造を防止する手段としては、例えば、物品そのものを真似することが困難なものとするとか、或いは真似することが困難なものを本物であることの証明として物品に取りつけて本物と偽物とを区別できるようにする方法などがある。後者の代表的なものとしては、近年多用されているレリーフ型ホログラム、回折格子、リップマン型ホログラムなどのホログラムを利用した偽造防止手段がある。ここで利用されるホログラムの中で、例えばレリーフ型ホログラムは、干渉縞を微細な凹凸状に再現したものであり、ここで生じる光の回折と干渉により見る角度(すなわち、ホログラムを支持している角度)に応じて固有のカラーシフト(反射光の色変化)を起こす。従って、このようなホログラムを偽造防止の一手段として用い、その部分におけるカラーシフトの有無を確認することにより、真正物であるか否かが容易に判定でき、真偽の確認が迅速かつ容易に行われるようになる。ところが、近年では上述のようなホログラムは、ホログラム原理やホログラムを構成する層などの構造が簡単であるため、偽造されやすくなりつつあり、これを利用した偽造防止もその効果が薄れてきている。
これに対し、前記したホログラムと同様のカラーシフト(反射光の色変化)効果を有するものとして、セラミックスや金属などからなる光学特性の異なる薄膜を基材上に多層に積層した多層薄膜構造物が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この多層薄膜構造物は薄膜の光学特性と膜厚との組合せにより得られる光の干渉作用を利用してカラーシフトが得られるようにしたものであり、特定の波長域に反射・透過特性を有し、観察する位置を違えることにより、この反射・透過特性が変化し、見える色が異なるようになっている。従って、このような多層薄膜構造物を偽造されたくないものの一部に担持させておき、真偽の判定が必要な時に対象物のカラーシフトの有無を確認することにより、真正物であるか否かを容易に判定することができる。この時、この多層薄膜構造物はそれを形成する基材が透明フィルムのままでは色の変化が判りづらいこともあって、多層薄膜の下地として黒などの濃色で着色された着色層または金属反射膜を付加する場合がある。
これらのホログラムや多層薄膜構造物におけるカラーシフト(反射光の色変化)は、目視角度の違いによる色の変化が偽造物に対して真偽の判定を可能とし、特にコピー機、カラーコピー機などを利用して不正に複写をしようとした場合にはこのような光学特性までもは再現することが不可能であるため、偽造・変造を困難とし、さらには偽造・変造を諦めさせるよう作用する。
このような効果が期待できるようにするために、最近ではシール、または転写箔、転写シートなどへの展開が図られている。例えば、目視角度の変化に応じて反射色に変化が生じる多層薄膜層やホログラム等形成層をそれらの一部に担持させ、これらを被貼着物に貼着、または転写させることにより、所望の物品にホログラム等を形成せしめ、上記した各特性を発揮するようにしている。このような場合、さらにより高いセキュリティの付加を目的として、特にその層構成を考慮し、シールを剥離困難とするとか、或いは脆性シール
のような剥離後再生困難となるように構成し、一度貼り付けた後に剥離しようとするとホログラム等の一部もしくは全体が破壊されるようにし、偽造ができなくなるだけではなく、改竄などの操作が加えられたことが一目で判別できるようにしている。
しかしながら、基材上に光学特性の異なるセラミックスや金属などからなる薄膜を多層に積層した多層薄膜構造物の安定製造は難しく、特に広い面積を所定の膜厚にて何層にも形成するためには、コスト高になる問題がある。
特開平7−146650号公報
上述の問題点に鑑みなされた本発明は、虹彩性多層フィルムにおけるカラーシフトがより鮮明に観察できると共に、その一部に設けた各光吸収層の形成領域において種々の虹彩色が観察されるようにした偽造防止媒体ならびに偽造防止ステッカー、特に、偽造や変造などの防止手段の一手段として用いれば、真偽判定が目視にて容易に行われるようになり、さらには偽造、変造、改ざんなどの不正行為を困難ならしめるようにした偽造防止媒体および偽造防止ステッカーの提供を目的とする。
上記課題を解決するためになされ、請求項1に記載の発明は、二種以上の薄膜が交互に積層されていて光学干渉を生じる第1の虹彩性多層フィルムと第2の虹彩性多層フィルムとの間に、光吸収性を有する第1の光吸収層が部分的に配置されていると共に、該第1の虹彩性多層フィルムと第2の虹彩性多層フィルムとが接着層によって貼り合わさっており、かつ、該第2の虹彩性多層フィルムの該接着層と接していない面には、光吸収性を有する第2の光吸収層が、該第1の光吸収層側から観察したときに該第1の光吸収層の形成領域と重ならない領域が少なくとも存在するように設けてあることを特徴とする偽造防止媒体である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の偽造防止媒体において、前記第1の虹彩性多層フィルムと第2の虹彩性多層フィルムとは厚さが異なることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の偽造防止媒体において、前記第1の光吸収層はパターン状に設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の偽造防止媒体において、前記第2の光吸収層がパターン状に設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の偽造防止媒体において、前記第1の光吸収層と第2の光吸収層とは、形状、大きさ、数、配置のいずれか1つ以上が相違していることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の偽造防止媒体において、前記接着層の厚さが、前記第1と第2の虹彩性多層フィルムの光学干渉により呈する色彩に影響無いかまたは影響が少ない程度に、前記虹彩性多層フィルムを構成する各薄膜の厚さよりも厚いことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の偽造防止媒体において、第1と第2の公正性多層フィルムが、二種以上の薄膜が交互に積層されていて光学干渉を生じる虹彩性多層部を少なくとも具備してなるものであることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の偽造防止媒体の前記第2の光吸収層が設けられている側には粘着層が設けられていることを特徴とする偽造防止シールである。
本発明は、多層薄膜の薄膜構成材料としてセラミックスや金属などの薄膜構成材料からなる多層薄膜構造物ではなく、二種以上のプラスチックフィルムを多層に積層して一定の条件下で延伸して得られる、所謂カラーシフト効果を有する虹彩性多層フィルムの二種類を使用し、それらを接着層で接着して積層構造体とすると共に、形成個所、形状などを違えた光吸収層を前記積層構造体の所定個所に設けたものであるので、カラーシフトがより鮮明になると共に、各光吸収層の形成領域において種々の虹彩色が観察されるようになる。したがって、このような偽造防止媒体および偽造防止ステッカーを偽造や変造等の防止手段の一手段として用いれば、真偽判定が目視にて迅速かつ容易に行われるようになり、さらには偽造、変造、改ざんなどの不正行為を困難ならしめるようになる。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の偽造防止ステッカーの一実施形態を示す平面図であり、図2は図1に示す偽造防止ステッカーのX−X線における断面図である。また、図3は本発明の偽造防止ステッカーの他の実施形態を示す断面図である。さらに、図4は本発明の偽造防止媒体の一実施形態を示す平面図であり、図5は図4に示す偽造防止媒体のY−Y線における断面図である。
本発明の偽造防止ステッカーは、図1〜図3にも示すように、二種類以上の薄膜が交互に積層されていて光学干渉を生じる第1の虹彩性多層フィルム11と、二種類以上の薄膜が交互に積層されていて光学干渉を生じる第2の虹彩性多層フィルム12との間に、光吸収性を有する第1の光吸収層13が部分的に配置されていると共に、第1の虹彩性多層フィルム11と第2の虹彩性多層フィルム12とが接着層15によって貼り合わされており、且つ、第2の虹彩性多層フィルム12の接着層15と接していない面には、光吸収性を有する第2の光吸収層14が、第1の光吸収層13側から観察したときに第1の光吸収層13の形成領域と重ならない領域が少なくとも存在するように設けられている。そして、第2の光吸収層14の上層には粘着層16がさらに積層されている。
また、図4並びに図5に示すように、本発明の偽造防止媒体は、二種類以上の薄膜が交互に積層されていて光学干渉を生じる第1の虹彩性多層フィルム21と、二種類以上の薄膜が交互に積層されていて光学干渉を生じる第2の虹彩性多層フィルム22との間に、光吸収性を有する第1の光吸収層23が部分的に配置されていると共に、第1の虹彩性多層フィルム21と第2の虹彩性多層フィルム22とが接着層25によって貼り合わされており、かつ、第2の虹彩性多層フィルム22の接着層25と接していない面には、光吸収性を有する第2の光吸収層24が、第1の光吸収層25側から観察したときに第1の光吸収層23の形成領域と重ならない領域が少なくとも存在するように設けられている。
上記虹彩性多層フィルム11、12、21、22は、屈折率の異なる二種類以上のポリマーの薄膜を交互に積層してなり、光学干渉が生じるようになっている。薄膜構成材料として用いられるポリマーとしては、高屈折率ポリマーとして、ポリエチレンナフタレート(PEN;1.63=屈折率n:以下同じ)、ポリカーボネート(1.59)、ポリスチレン(1.59)、ポリエチレンテレフタレート(PET;1.58)などが挙げられ、また低屈折率ポリマーとしてナイロン(1.53)、ポリメチルメタアクリレート(1.49)、ポリメチルペンテン(1.46)、フッ素型ポリメチルメタアクリレート(1.4)などが挙げられる。これらのポリマーの中から高屈折率材料より少なくとも一種、低
屈折率材料より少なくとも一種選択し、所定の厚さで交互に積層させることで上記各虹彩性多層フィルムが得られ、特定の波長の可視光に対し所定の吸収あるいは反射を示すようになっている。
第1と第2の虹彩性多層フィルムの厚さは同じであっても異なっていてもよいが、第1と第2の虹彩性多層フィルムの厚さが異なると、図2と図3に示す偽造防止ステッカー1、1’においては、第1の光吸収層13と第2の光吸収層14とは、また、第1の光吸収層23と第2の光吸収層24とは異なる虹彩色を呈するようになる。同様に、第5図に示す偽造防止媒体2においては、第1の光吸収層23と第2の光吸収層24とが異なった虹彩色を呈するようになり、カラーシフト効果がより鮮やかに目視されるようになる。また、図2、3、5に示す偽造防止媒体1、1’と偽造防止ステッカー2は二種類以上の薄膜が交互に積層されていて全体において光学干渉を生じるような構成になっているが、虹彩性多層フィルムの構成はこのようなものに限定されるものではなく、例えば、二種類以上の薄膜が交互に積層されていて光学干渉を生じる虹彩性多層部をその一部に具備してなるフィルム状構造物であってもよい。
一方、第1の光吸収層13や第2の光吸収層14は上記第1の虹彩性多層フィルム11や第2の虹彩性多層フィルム12の光学特性をより強調させるため、さらに第1の光吸収層23や第2の光吸収層24は上記第1の虹彩性多層フィルム21や第2の虹彩性多層フィルム22の光学特性をより強調させるために設けるものである。
虹彩性多層フィルム11、12や虹彩性多層フィルム21、22はその膜厚により特定の波長の光を吸収し、それ以外の波長の光を反射させる性質を持っているが、これらの光吸収層13、14や光吸収層23、24にて所定の波長の光を吸収させることにより、反射されて観察される光がより鮮明に見えることになる。
このような機能を奏するように設ける光吸収層13、14、23、24は虹彩性多層フィルム11、12、21、22によって吸収される光を吸収できる色相を有していればその色相に特に限定はなく、一般的には濃色の色相に着色されていればよい。特にその中では黒色がよく使用される。また、前述したように、第1の光吸収層13と第1の光吸収層23は第1の虹彩性多層フィルムと第2の虹彩性多層フィルムとの間に部分的に配置されていると共に、第2の光吸収層14、24は第1の光吸収層13、23側から観察したときにこの第1の光吸収層13、23の形成領域と重ならない領域が少なくとも存在するように設ければよく、具体的には、それらの形状、大きさ、数、配置のいずれか1つ以上を相違させて設ければよい。
他方、接着層15、25は、それによて貼り合わせられる虹彩性多層フィルムを変質させたり、侵したりするものでなければよく、一般的な接着材料を用いて形成すればよい。具体的には、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル系ポリアミド、アクリル系、ブチルゴム系、天然ゴム系、シリコン系、ポリイソブチル系などからなる粘着剤、もしくはこれらの粘着剤にアルキルメタクリレート、ビニルエステル、アクリルニトリル、スチレン、ビニルモノマーなどの凝集成分、不飽和カルボン酸、ヒドロキシ基含有モノマー、アクリルニトリルなどに代表される改質成分や重合開始剤、可塑剤、硬化剤、硬化促進剤、酸化防止剤などの添加剤を必要に応じて添加したものを用い、前記第1と第2の虹彩性多層フィルムの光学干渉により呈する色彩に影響ないか、あるいは影響が少ない程度に、虹彩性多層フィルムを構成する各薄膜の厚さより厚くして形成する。この接着層15や接着層25の形成には、公知のグラビア印刷法、オフセット印刷法、スクリーン印刷法などの印刷方法やバーコート法、グラビア法、ロールコート法などの塗布方法などを用いることができる。
本発明の偽造防止シールの一部に設けられている粘着層16は他の物体に貼り付けるた
めのものであり、それと接する光吸収層14もしくは虹彩性多層フィルム11、12などを変質させたり、侵したりすることのない一般的な粘着材料を用いて形成することができる。具体的には、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル系ポリアミド、アクリル系、ブチルゴム系、天然ゴム系、シリコン系、ポリイソブチル系の粘着剤、もしくはこれらの粘着剤にアルキルメタクリレート、ビニルエステル、アクリルにトリル、スチレン、ビニルモノマーなどの凝集成分、不飽和カルボン酸、ヒドロキシ基含有モノマー、アクリルニトリルなどに代表される改質成分や重合開始剤、可塑剤、硬化剤、硬化促進剤、酸化防止剤などの添加剤を必要に応じて添加したものを用いて形成される。この粘着層6の形成には公知のグラビア印刷法、オフセット印刷法、スクリーン印刷法などの印刷方法やバーコート法、グラビア法、ロールコート法などの塗布方法などを用いることが出来る。
以下に本発明の実施例を述べる。
まず、PETからなる薄膜とPENからなる薄膜との二種の薄膜を交互に200層に積層してなる厚さが16.5μmの第1の虹彩性多層フィルム上に、下記組成の光吸収層構成材料を用いてスクリーン印刷法によりパターン状の第1の光吸収層を印刷した。一方、PETからなる薄膜とPENからなる薄膜を交互に積層してなる厚さが19μmの第2の虹彩性多層フィルムを用い、この一方の面に下記組成の接着層構成材料をグラビア法で2μmの厚さに塗布し、接着層を形成した。次に、第2の虹彩性多層フィルムと第1の虹彩性多層フィルムとを、第2の虹彩性多層フィルム上の接着層面と第1の虹彩性多層フィルム上の光吸収層形成面が合わさるように貼り合わせて一体化した。続いて、一体化された積層体の第2の虹彩性多層フィルムの他方の面にスクリーン印刷法により下記組成の光吸収層構成材料でパターン状の第2の光吸収層を印刷し、さらにその第2の光吸収層を覆うように下記組成の粘着構成材料をグラビア法で厚さ10μmで塗布し、粘着層を形成した。そして最後に粘着層上に離型紙を重ね合わせ、所定の大きさに断裁し、本発明に係る偽造防止ステッカーを得た。
[光吸収層構成材料の組成]
墨インキ:SS16 911墨 (東洋インキ製造社製) 100部
硬化剤 :SS UR 100B (東洋インキ製造社製) 10部
希釈溶剤:S787溶剤 20部
[接着層構成材料の組成]
K474 PET−G 接着ワニス (東洋インキ製造社製) 100部
[粘着層構成材料の組成]
アクリル型樹脂:
BPS5160 (東洋インキ製造社製) 60部
希釈溶剤:
VC202C溶剤(東洋インキ製造者製) 40部
この様にして得られた偽造防止ステッカーを表面から見ると、ステッカーが貼られた部分が虹彩色を呈しており、目視角度を変えることで色が変わって見えた。また、光吸収層を設けた部分が光学特性をより強調させるために設けているため、光吸収層がない部分よりも輝度の高い虹彩色が鮮明に観察できた。さらに第1の光吸収層がある部分と第2の光吸収層がある部分とでは異なる虹彩色で彩られて観察できた。
一方、上記偽造防止ステッカーを原稿とし、カラーコピーを行ったところ、得られたカラー複写物は一見すると原稿と区別がつかないものであったが、虹彩性多層フィルムに相当する部分における色変化はなく、これにより複製品であることが容易に判別できた。
本発明に係る偽造防止ステッカーの一実施形態を示す平面図である。 図1に示す偽造防止ステッカーのX−X線における断面図である。 本発明に係る偽造防止ステッカーの他の実施形態を示す断面図である。 本発明に係る偽造防止媒体の一実施形態を示す平面図である。 図4に示す偽造防止媒体のY−Y線における断面図である。
符号の説明
1、1’ 偽造防止ステッカー
2 偽造防止媒体
11、21 第1の虹彩性多層フィルム
12、22 第2の虹彩性多層フィルム
13、23 第1の光吸収層
14、24 第2の光吸収層
15、25 接着層
16 粘着層

Claims (8)

  1. 二種以上の薄膜が交互に積層されていて光学干渉を生じる第1の虹彩性多層フィルムと第2の虹彩性多層フィルムとの間に、光吸収性を有する第1の光吸収層が部分的に配置されていると共に、該第1の虹彩性多層フィルムと第2の虹彩性多層フィルムとが接着層によって貼り合わされており、かつ、該第2の虹彩性多層フィルムの該接着層と接していない面には、光吸収性を有する第2の光吸収層が、該第1の光吸収層側から観察したときに該第1の光吸収層の形成領域と重ならない領域が少なくとも存在するように設けられていることを特徴とする偽造防止媒体。
  2. 前記第1の虹彩性多層フィルムと第2の虹彩性多層フィルムとは厚さが異なることを特徴とする請求項1記載の偽造防止媒体。
  3. 前記第1の光吸収層はパターン状に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の偽造防止媒体。
  4. 前記第2の光吸収層がパターン状に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の偽造防止媒体。
  5. 前記第1の光吸収層と第2の光吸収層とは、形状、大きさ、数、配置のいずれか1つ以上が相違していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の偽造防止媒体。
  6. 前記接着層の厚さが、前記第1と第2の虹彩性多層フィルムの光学干渉により呈する色彩に影響無いかまたは影響が少ない程度に、前記虹彩性多層フィルムを構成する各薄膜の厚さよりも厚いことを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の偽造防止媒体。
  7. 前記第1と第2の虹彩性多層フィルムが、二種以上の薄膜が交互に積層されていて光学干渉を生じる虹彩性多層部を少なくとも具備してなるものであることを特徴とする請求項1乃至6記載の偽造防止媒体。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の偽造防止媒体の前記第2の光吸収層が設けられている側には粘着層が設けられていることを特徴とする偽造防止ステッカー。
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