JP2004333884A - 偽造防止媒体および偽造防止シールならびにそれらを用いた不正判定方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】二種またはそれ以上の種類の薄膜が交互に積層された虹彩性多層フィルム3の裏面に、赤外線に対しては透過性を示す光吸収層4と該光吸収層と略同色の赤外線吸収層5とで一つの丸パターンと文字パターンを形成してなる偽造防止媒体1とするものである。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、虹彩色を呈すると共に目視角度を変えることにより色相が異なって観察される偽造防止媒体および偽造防止シールならびにそれらを用いた不正判定方法に関するものであり、特に複写機などによる忠実な複製を防止できるようにし、隠蔽されていたパターンが赤外線カメラ等により認識できるようにした偽造防止媒体および偽造防止シールならびにそれらを用いた不正判定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、偽造を防止する手段は物品そのものを真似することが困難なものとするか、或いは真似することが困難なものを本物であることの証明として物品に取り付けることにより、本物と偽物を区別できるようにするものがある。この後者の代表的なものとして、近年多用されているレリーフ型ホログラム、回折格子、リップマン型ホログラムなどのホログラムがある。この中で、例えばレリーフ型ホログラムは、画像を微細な凹凸状に形成したものであり、これにより光の回折と干渉により、見る角度(すなわち、ホログラムを支持している角度)に応じて、固有のカラーシフト(反射光の色変化)を生じ、観察する位置により見える色が異なるものであるため、その状態の有無を確認することにより、真正物であるか否かを容易に判定することができる。ところが、近年では上述のようなホログラムは、ホログラム原理や層など構成が簡単であるため、偽造されやすくなりつつあることから、これによる偽造防止効果も薄れてきている。
【0003】
そこで、このホログラムと同様の見る角度によるカラーシフト(反射光の色変化)の効果を有するものとして、基材にセラミックスや金属などの薄膜で、例えば光学特性の異なるものを積層した多層薄膜層がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−146650号公報
【0005】
これらは薄膜の光学特性と膜厚により得られる光の干渉を利用したものであり、特定の波長領域に反射・透過特性を有し、観察する位置により、この反射・透過特性が変化し、見える色が異なるため、その状態の有無確認することにより、真正物であるか否かを用意に判定することができる。また多層膜を形成する基材が透明フィルムのままでは色の変化がわかりづらいこともあって、多層膜の下地として黒等の濃色の着色層または金属反射膜を付加する場合がある。
【0006】
これらのカラーシフト(反射光の色変化)において、視角による色変化は偽造物にたいして真偽の判定を可能とし、とくにコピー機、カラーコピー機などにより不正に複写したものではその光学特性を再現することが不可能であるため、偽造・変造を困難とし、偽造・変造されたとしても、その使用を諦めさせる効果を有する。
【0007】
その形態は、例として媒体、シール、または転写箔、転写シートとして、多層薄膜層を保持し、これらを粘着、または転写により、所望の物品にホログラムを形成するものである。さらにより高いセキュリティの付加として、とくに層構成を考慮し、シールを剥離困難とするか、或いは脆性シールのような剥離後再生困難となるように構成されており、一度貼り付けた後、これを剥離するとホログラムの一部もしくは全体が破壊されることで、偽造だけでなく、改竄など物品に何らかの手が加えられたことが、一目で判別できるようにしたものである。
【0008】
しかしながら、基材にセラミックスや金属などの薄膜で、光学特性の異なるものを積層した多層薄膜層の安定製造は難しく、特に広い面積を所定の膜厚にて何層にも形成するためには、コスト高になる問題がある。
【0009】
一方、下方に位置する印刷パターンの識別が目視では不可能な程度に遮蔽するが、赤外線センサーで読み取り可能な程度の赤外線は透過する隠蔽層を持つ隠蔽シールは、赤外領域も吸収するインキで印刷されたマーク、サインもしくはバーコードをもつ商品券の所定部分を隠蔽するために使用されている。この隠蔽シール下に隠蔽されたマーク等は目視では見えないが赤外線カメラや赤外線センサーを用いると認識が可能なため、偽造防止の点から注目されている。しかし、この種の従来の隠蔽シールは、目視ではシールの下に印刷されているマークやバーコードは見えないが、貼り付けられている隠蔽シールの存在自体が不自然であり、このシールの下に何か偽造防止対策を施しているということを自ら示唆してしまい、改ざんを招く危険性をはらむという問題がある。
【0010】
上述のように、隠蔽シールにはその下に隠されたマークやバーコードを目視では見えないようにする役割があり、それにより偽造を防止する効果はあるが、反面隠蔽層により前記の有価証券や印刷物等のデザイン性を損ないやすい傾向があり、またこのシールが偽造防止対策を施しているということを自ら示しており、改ざんの危険性が高いという問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するものであり、その課題とするところは、多層膜の材料としてセラミックスや金属などの薄膜ではなく、二種以上のプラスチックフィルムを多層に積層し一定の条件下で延伸することで同様のカラーシフト効果をもつ虹彩性多層フィルムを使用し、裏面に光吸収層を設けることにより大きくカラーシフトするため、表面から見た真偽判定が目視にて容易に可能である。また、下層の光吸収層が赤外線吸収層と赤外線吸収層でない2種類の層からなり、目視に対しては光吸収層と赤外線吸収層は識別できないが、赤外線を用いた読み取りに対しては両層の識別が可能であり、さらに光吸収層として設けてあるので、通常の状態では赤外線吸収層の存在を示唆しないようにしてなるため、偽造、変造、または改ざんなどの不正行為が困難な偽造防止媒体および偽造防止シールならびにそれらを用いた不正判定方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に於いて上記課題を達成するために、まず請求項1の発明では、二種またはそれ以上の種類の薄膜が交互に積層された虹彩性多層フィルムの裏面に、目視に対しては隠蔽性を示すが赤外線に対しては透過性を示す光吸収層と該光吸収層と略同色の赤外線吸収層とで少なくとも一つのパターンを形成してなることを特徴とする偽造防止媒体としたものである。
【0013】
また、請求項2の発明では、二種またはそれ以上の種類の薄膜が交互に積層された虹彩性多層フィルムの裏面に、目視に対しては隠蔽性を示すが赤外線に対しては透過性を示す光吸収層が少なくとも一つのパターンを形成し、該光吸収層のパターン面の一部に赤外線吸収層を形成してなることを特徴とする偽造防止媒体としたものである。
【0014】
また、請求項3の発明では、二種またはそれ以上の種類の薄膜が交互に積層された虹彩性多層フィルムの裏面に、目視に対しては隠蔽性を示すが赤外線に対しては透過性を示す光吸収層が少なくとも一つのパターンを形成し、前記虹彩性多層フィルムの裏面と光吸収層のパターンの間の一部に光吸収層と略同色の赤外線吸収層を形成してなることを特徴とする偽造防止媒体としたものである。
【0015】
また、請求項4の発明では、上記請求項1、2または3のいずれかに記載の偽造防止媒体の光吸収層側に粘着層が設けられていることを特徴とする偽造防止シールとしたものである。
【0016】
また、請求項5の発明では、被判定品には上記請求項1、2または3のいずれかに記載の偽造防止媒体を利用して、被判定品がもし該偽造防止媒体であれば赤外線吸収層が形づくるパターンが目視に対しては識別できず、赤外線を用いた読み取りに対しては識別可能であることを用いて、該被判定品の不正の有無の判定に利用することを特徴とする偽造防止媒体を用いた不正判定方法としたものである。
【0017】
さらにまた、請求項5の発明では、被判定品には上記請求項4の偽造防止シールをその粘着層を用いて貼りつけておくことにより、被判定品がもし該偽造防止シールであれば、赤外線吸収層のパターンが目視に対しては識別できず、赤外線を用いた読み取りに対しては識別可能であることを用いて、該被判定品の不正の有無の判定に利用することを特徴とする偽造防止シールの不正判定方法としたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明の偽造防止媒体の一事例を示す上面の説明図であり、図2は図1のX−X面の断面図であり、図3、図4は本発明の偽造防止媒体の他の一事例を示す断面の説明図である。また図5は図1の偽造防止媒体を目視で見たときに観察される状態を示す説明図であり、図6は図1の偽造防止媒体を赤外線カメラで観察される状態を示す説明図である。さらにまた、図7は、本発明の偽造防止シールの一事例を示す上面の説明図であり、図8は図7のX−X面の断面図であり、図9は図7の偽造防止シールを目視で見たときに観察される上面図であり、図10は図7の偽造防止シールを赤外線カメラで観察される状態を示す上面の説明図である。
【0020】
例えば図1、図2に示すように、上記請求項1に係る発明の偽造防止媒体1は、虹彩性多層フィルム3からなり、虹彩性多層フィルム3の裏面に光吸収層4と、この光吸収層4と略同色の赤外線吸収層5とで丸パターンと文字パターン(BP−LABEL)が形成されているものである。
【0021】
また、例えば図3に示すように、上記請求項2に係る発明の偽造防止媒体1は、虹彩性多層フィルム3からなり、虹彩性多層フィルム3の裏面に光吸収層4で丸パターンと文字パターン(BP−LABEL)が形成され、それらパターンの一部に赤外線吸収層5が形成されているものである。
【0022】
また、例えば図4に示すように、上記請求項3に係る発明の偽造防止媒体1は、虹彩性多層フィルム3からなり、虹彩性多層フィルム3の裏面に光吸収層4で丸パターンと文字パターン(BP−LABEL)が形成され、この虹彩性多層フィルム3の裏面と光吸収層4のそれぞれのパターンの間の一部に赤外線吸収層5が形成されているものである。
【0023】
また、例えば図7、図8に示すように、上記請求項4に係る発明の偽造防止シール2は、虹彩性フィルム3からなり、その裏面に赤外線を吸収しない光吸収層4で丸パターンと文字パターン(BP−LABEL)が形成されていて、その一部に赤外線吸収層5が形成されている偽造防止媒体1の光吸収層4側に粘着層6が積層されているものである。
【0024】
上記虹彩性フィルム3は、屈折率の異なる2種類以上のポリマーを交互に積層したものである。積層材料として用いられるポリマーとしては、高屈折率ポリマーとして、PEN(1.63=屈折率n:以下同じ)、PC(1.59)、PSt(1.59)、PET(1.58)などがあり、また低屈折率ポリマーとしてNy(1.53)、PMMA(1.49)、ポリメチルペンテン(1.46)、フッ素系PMMA(1.4)などがある。これらのポリマーの中から高屈折率材料より少なくとも一種、低屈折率材料より少なくとも一種選択し、所定の厚さで交互に積層させることにより特定の波長の可視光に対する吸収あるいは反射を示すものである。
【0025】
また、上記光吸収層4は、上記虹彩性多層フィルム3の光学特性をより強調させるために設けるもので、虹彩性多層フィルム3はその膜厚により特定の波長を吸収させ、それ以外の波長を反射させる性質を持っているが、前記吸収波長を光吸収層4にて吸収することにより、より鮮明に反射波長のみが見えることになる。この光吸収層4としては、虹彩性多層フィルム3によって吸収される光の波長を吸収できる色で赤外線に対して透過性を示すものであれば特に限定はしないが、一般的には赤外線吸収物質を含まない濃色の色を用い、さらに好ましくは黒色が使用される。
【0026】
また、上記赤外線吸収層5としては、赤外線吸収物質、例えば五二酸化リンを主成分とする酸化鉄あるいは酸化銅あるいは両者を含むリン酸結晶粉末、五二酸化リンを主成分とし鉄イオンまたは銅イオンを含むガラス系粉末、金属錯体の赤外線吸収材あるいはカーボンブラック等を多く含むインキ等を用いることができ、上記請求項1及び請求項3に係る発明のように光吸収層4と略同色の赤外線吸収層5とするには、例えば光吸収層4に用いられている有色顔料と上記赤外線吸収物質とを混合したものを分散させたインキとして使用することができる。
【0027】
また、例えば図5及び図9に示すように、上記請求項1に係る発明の偽造防止媒体1及び上記請求項4に係る発明の偽造防止シート2の表面から見たときの目視で観察できる様子であり、赤外線を吸収しない光吸収層4と赤外線吸収層5が丸パターンと文字パターン(BP−LABEL)として同様の色として見えるが、図6及び図10は赤外線カメラで観察できる様子であり、赤外線吸収層5のみが見え、赤外線を吸収しない光吸収層4は見ることができないもので、上記請求項5及び請求項6に係る発明の偽造防止媒体1及び偽造防止シート2の不正を判定することが出来る不正判定方法である。
【0028】
上記粘着層6としては、接する光吸収層4、赤外線吸収層5あるいは虹彩性フィルム3を変質させたり、侵したりするものでなければ、一般的な接着材料を用いることができる。例えば、塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体、ポリエステル系ポリアミド、アクリル系、ブチルゴム系、天然ゴム系、シリコン系、ポリイソブチル系の粘着剤を単独、もしくはアルキルメタクリレート、ビニルエステル、アクリルにトリル、スチレン、ビニルモノマー等の凝集成分、不飽和カルボン酸、ヒドロキシ基含有モノマー、アクリルニトリル等に代表される改質成分や重合開始剤、可塑剤、硬化剤、硬化促進剤、酸化防止剤等の添加剤を必要に応じて添加したものを用いることが出来る。この粘着層6の形成には公知のグラビア印刷法、オフセット印刷法、スクリーン印刷法などの印刷方法やバーコート法、ロールコート法などの塗布方法等も用いることができる。
【0029】
【実施例】
次に実施例により、本発明を具体的に説明する。
〈実施例1〉
PETとPENとの二種の膜でなる厚さ19μmの虹彩性多層フィルムの裏面にカーボンブラック含有のプロセス墨インキを用いてオフセット印刷法により赤外線吸収層を印刷し、次に下記[光吸収層の組成]からなるインキをオフセット印刷法で厚さ3μm(wet)の光吸収層を印刷し、この赤外線吸収層と光吸収層とで一つのパターンを形成して偽造防止媒体とし、この偽造防止媒体の光吸収層側に、下記[粘着層の組成]からなる粘着剤をグラビア法で厚さ10μm(wet)に形成して粘着層とし、その粘着層面に離型紙と合わせ、所定の大きさに断裁し、偽造防止シールを得た。
【0030】
[光吸収層の組成]
紫外線硬化型オフセットインキ:
FD OL TC混色スミ(東洋インキ製造社製) 100部
[粘着層の組成]
アクリル系樹脂:
BPS5160(東洋インキ製造社製) 60部
希釈溶剤:
VC202C溶剤(東洋インキ製造社製) 40部
【0031】
上記で得られた偽造防止シールを表面から見ると、シールが貼られた部分が虹彩色を呈しており、目視角度を変えることで色が変わって見えた。さらに、その下層の光吸収層が光学特性をより強調させるために設けているため不自然ではなく、しかも高級感をもって虹彩色で彩られて観察できた。これに対し、複製品は虹彩性多層フィルムの部分の色変化がなく、再現されないことにより偽造行為を容易に発見することが出来た。また、その下層にあるカーボンブラック含有のプロセス墨インキで印刷された赤外線吸収層を目視では赤外線を透過する光吸収層と区別することができないため、確認することができず、赤外線カメラで観察したところ確認することができ、より一層の偽造防止効果のあるものであった。
【0032】
【発明の効果】
本発明は以上の構成であるから、下記に示す如き効果がある。
即ち、上記本発明の偽造防止媒体は、目視角度によって色が変化する虹彩性多層フィルムを使用し、目視角度によって色が変化することにより、カラーコピー機等による偽造、改竄、あるいは変造などの不正行為を防止することができ、さらに虹彩性多層フィルムの下層に、パターン状に印刷した赤外線吸収層と赤外線に対しては透過性を示す光吸収層では目視に対しては区別がつかないが、赤外線カメラで観察することにより赤外線吸収層のパターンを読み取ることができるので、より一層の偽造防止効果のある偽造防止媒体及び偽造防止シール並びにそれらを用いた不正判定方法を提供できる効果がある。
【0033】
従って本発明は、虹彩色を呈すると共に目視角度を変えることにより色相が異なって観察される偽造防止媒体および偽造防止シールならびにそれらを用いた不正判定方法として、優れた実用上の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の偽造防止媒体の一実施の形態を示す上面図である。
【図2】本発明の偽造防止媒体の一実施の形態を示すもので、図1のX−X面の断面図である。
【図3】本発明の偽造防止媒体の他の一実施の形態を示す側断面図である。
【図4】本発明の偽造防止媒体の他の一実施の形態を示す側断面図である。
【図5】本発明の偽造防止媒体の一事例を表面から目視で観察される状態を示す上面図である。
【図6】本発明の偽造防止媒体の一事例を赤外線カメラで観察される状態を示す上面図である。
【図7】本発明の偽造防止シールの一実施の形態を示す上面図である。
【図8】本発明の偽造防止シールの一実施の形態を示すもので、図7のX−X面の断面図である。
【図9】本発明の偽造防止シールの一事例を表面から目視で観察される状態を示す上面図である。
【図10】本発明の偽造防止シールの一事例を赤外線カメラで観察される状態を示す上面図である。
【符号の説明】
1‥‥偽造防止媒体
2‥‥偽造防止シール
3‥‥虹彩性多層フィルム
4‥‥光吸収層
5‥‥赤外線吸収層
6‥‥粘着層
Claims (6)
- 二種またはそれ以上の種類の薄膜が交互に積層された虹彩性多層フィルムの裏面に、目視に対しては隠蔽性を示すが赤外線に対しては透過性を示す光吸収層と該光吸収層と略同色の赤外線吸収層とで少なくとも一つのパターンを形成してなることを特徴とする偽造防止媒体。
- 二種またはそれ以上の種類の薄膜が交互に積層された虹彩性多層フィルムの裏面に、目視に対しては隠蔽性を示すが赤外線に対しては透過性を示す光吸収層が少なくとも一つのパターンを形成し、該光吸収層のパターン面の一部に赤外線吸収層を形成してなることを特徴とする偽造防止媒体。
- 二種またはそれ以上の種類の薄膜が交互に積層された虹彩性多層フィルムの裏面に、目視に対しては隠蔽性を示すが赤外線に対しては透過性を示す光吸収層が少なくとも一つのパターンを形成し、前記虹彩性多層フィルムの裏面と光吸収層のパターンの間の一部に光吸収層と略同色の赤外線吸収層を形成してなることを特徴とする偽造防止媒体。
- 上記請求項1、2または3のいずれかに記載の偽造防止媒体の光吸収層側に粘着層が設けられていることを特徴とする偽造防止シール。
- 被判定品には上記請求項1、2または3のいずれかに記載の偽造防止媒体を利用して、被判定品がもし該偽造防止媒体であれば赤外線吸収層が形づくるパターンが目視に対しては識別できず、赤外線を用いた読み取りに対しては識別可能であることを用いて、該被判定品の不正の有無の判定に利用することを特徴とする偽造防止媒体を用いた不正判定方法。
- 被判定品には上記請求項4の偽造防止シールをその粘着層を用いて貼りつけておくことにより、被判定品がもし該偽造防止シールであれば、赤外線吸収層のパターンが目視に対しては識別できず、赤外線を用いた読み取りに対しては識別可能であることを用いて、該被判定品の不正の有無の判定に利用することを特徴とする偽造防止シールの不正判定方法。
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JP2020082454A (ja) * | 2018-11-21 | 2020-06-04 | 中央印刷株式会社 | 印刷物及び印刷物の製造方法 |
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2003
- 2003-05-08 JP JP2003129843A patent/JP2004333884A/ja active Pending
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