JP2005104677A - エレベータの防災装置 - Google Patents

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敏雄 島崎
Yukihiro Tsubota
幸裕 坪田
Kenji Yoshii
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Abstract

【課題】既製サイズのドアパネルであっても、弾性体を用いる密閉防煙手段を容易に適用することができ、また既設のエレベータに対しても、大幅な改造を要することなく、簡単かつ安価に弾性体を用いる防煙密閉手段を適用することができるエレベータの防災装置を提供する。
【解決手段】建屋のエレベータホールと昇降路との間の乗降部に設けられた三方枠3と、この三方枠3と対向して配置されたドアパネル12とを備えるドア装置において、前記ドアパネル12の上部に延長部材15を取り付け、前記三方枠3の幕板部5に弾性体からなる密閉部材17を取り付ける。延長部材15はドアパネル12の表面からその上方に延びる延長部を有し、この延長部に前記密閉部材17の先端側のリップ部17bを弾性的に接触させてドアパネル12と三方枠3との間の隙間G1を密閉し、防煙を図る。
【選択図】 図2

Description

この発明は、エレベータの昇降路とエレベータホールとの間の気密性を高めて、火災発生時の煙の流通を遮断するエレベータの防災装置に関し、特に既設のエレベータに対しても容易に適用することが可能な防災装置に関する。
建屋のエレベータホールと昇降路との間には、エレベータに対する乗降部としての出入口が設けられ、この出入口に三方枠および敷居が取り付けられている。そして、三方枠に対向して前記敷居の上にドア装置が設置されている。このドア装置は、昇降路内を昇降するかごが当該エレベータホールに着床する際に開放し、そのかごが当該エレベータホールから離れる際に閉合する。
ところで、ドア装置と三方枠や敷居との間には僅かな隙間があり、このためエレベータホールで火災が発生した際に、その煙が前記隙間を通して昇降路内に流入し、昇降路が煙を上昇させる煙突として働き、火勢を強めてしまう恐れがある。
そこで、従来においては、三方枠の前方側に、火災発生時に収納状態から展開してドア装置を含む三方枠の前面側全体を覆うスクリーンを設け、このスクリーンでエレベータホール側から昇降路内への煙の流入を防止する防災装置が設けられることが多くなってきている。
しかしながら、火災発生時にスクリーンを収納状態から展開させて三方枠の前面側全体を覆うような防煙手段では、動作に時間がかかり、昇降路内への煙の流入を速やかに遮断することが困難であるばかりでなく、その煙の流入を遮断する性能も低く、さらにコストもかかり、またスクリーンを三方枠の前面に展開可能な設けるためエレベータホールの美観を損ねる恐れがある。
ドア装置自体の密閉性を高めて防煙する手段としては、ドアパネルと三方枠、敷居との間の隙間を弾性体でシールして密閉する方法がある。しかしこの場合、ドアパネルの上部には、前記弾性体を接触させるための余裕の高さ寸法が必要となり、このため通常一般の既製サイズのドアパネルをそのまま用いることはできず、専用サイズのドアパネルを別途製造しなければならず、コストが増大してしまう。
また、既設のエレベータに対して、弾性体を用いる密閉防煙手段を適用しようとする場合、その既設のドアパネルを所定のサイズのドアパネルと交換する大幅な改造が必要となり、多大な作業時間とコストがかかるという問題がある。
この発明はこのような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、既製サイズのドアパネルであっても、弾性体を用いる密閉防煙手段を容易に適用することができ、また既設のエレベータに対しても、大幅な改造を要することなく、簡単かつ安価に弾性体を用いる密閉防煙手段を適用することができるエレベータの防災装置を提供することにある。
請求項1の発明は、建屋のエレベータホールと昇降路との間の乗降部に設けられた三方枠と、前記三方枠と対向して配置されたドアパネルと、前記ドアパネルの上部に取り付けられ、そのドアパネルの表面からその上方に延びる延長部を有する延長部材と、前記三方枠に取り付けられ、前記延長部材の延長部と弾性的に接触して前記ドアパネルと三方枠との間の隙間を密閉する弾性体からなる密閉部材とを具備することを特徴としている。
請求項2の発明は、前記延長部材が、水平部と垂直部とを有する断面L形のアングル材からなり、その垂直部が前記ドアパネルの表面からその上方に延びる延長部となっていることを特徴としている。
請求項3の発明は、前記延長部材が、前記密閉部材と接触する部分に、延長部材とは別部材である摺接部材を有することを特徴としている。
請求項4の発明は、前記摺接部材が前記延長部材に対して脱着可能に取り付けられていることを特徴としている。
請求項5の発明は、請求項1または2における延長部材の少なくとも前記密閉部材と接触する部分が、摩擦係数の小さな材質、耐摩擦性の高い材質、含油性の材質のうちの少なくとも1つの材質となっていることを特徴としている。
請求項6の発明は、建屋のエレベータホールと昇降路との間の乗降部に設けられた三方枠と、前記三方枠と対向して配置されたドアパネルと、前記三方枠に取り付けられ、前記ドアパネルと三方枠との間にその上部からほぼU字状に湾曲して介入し、前記ドアパネルの表面に弾性的に接触して前記ドアパネルと三方枠との間の隙間を密閉する弾性体からなる密閉部材とを具備することを特徴としている。
この発明によれば、簡単な構成で確実に、また美観を損ねることなくエレベータホールと昇降路との間の気密性を高め、エレベータホールでの火災の発生時における昇降路の煙突化を防止して火災の発展を抑えることができる。
そして、既製サイズのドアパネルであっても、弾性体を用いる密閉手段を容易に適用することができ、また既設のエレベータに対しても、大幅な改造を要することなく、簡単かつ安価に弾性体を用いる密閉手段を適用することができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1ないし図5には第1の実施形態を示してある。図1は、エレベータの乗降部を昇降路側から見た正面図で、この乗降部は建物壁1に形成された開口部(図示せず)に三方枠3を取り付けてなる。
三方枠3は、上下方向に延びて両側に配置する一対の側枠部4と、これら側枠部4の上部間に配置する幕板部5とから門形をなし、この三方枠3の内側の空間が出入口6となっている。
建物壁1の昇降路側壁面の上部には左右方向に延びるヘッダーケース7が図示しないバックアングルにより取り付けられ、このヘッダーケース7にドアレール8が水平に架設されている。また、三方枠3の下部にはエレベータホールの床面と面一をなすように敷居9が設けられ、この敷居9は昇降路側に突出して左右方向に延びるように水平に支持されている。
三方枠3の昇降路側には、三方枠3と対向してドア装置としての例えば両開き式の一対のドアパネル12が設けられている。各ドアパネル12の上部には、それぞれヘッダー13が取り付けられ、これらヘッダー13にそれぞれドアローラ14が回転自在に設けられ、これらドアローラ14が前記ドアレール8の上に転動自在に懸架され、これにより前記各ドアパネル12がドアレール8に沿って左右に移動し、この移動で前記出入口6が開閉されるようになっている。
図2には、図1中のA−Aに沿う断面図を示してある。この図2に示すように、ドアパネル12の上部と三方枠3の幕板部5との間には僅かな隙間G1が設けられている。ドアパネル12の上部表面には、ドアパネル12の高さ方向の長さを延長するドアパネル12と同じ幅の延長部材15がねじ16を介して締結固定されている。そして幕板部5には、前記隙間G1を密閉するゴム等の弾性体からなる密閉部材17が設けられている。
この密閉部材17は、基部17aを有し、この基部17aに金属製の押え板18が接着剤で接着され、この状態でその基部17aが押え板18と一体的に幕板部5の内面にねじ19を介して締結固定されている。
この密閉部材17は、幕板部5の左右方向のほぼ全長区間に渡って連続して延び、所定のピッチごとにねじ19を介して幕板部5に固定されている。各ねじ19は昇降路の中央から幕板部5に挿入されている。
密閉部材17の上部は、基部17aから斜め上方に延びるリップ部17bとなっており、このリップ部17bはドアパネル12の表面に取り付けられた前記延長部材15の表面の延長部に弾性的に接触し、この接触で延長部材15を含むドアパネル12の表面と幕板部5との間の隙間G1が気密的に密閉されている。なお、ドアパネル12が左右に開閉移動する際には、密閉部材17のリップ部17bは延長部材15の表面の延長部に対して摺動する。
両開き式の一対のドアパネル12は、図3(図1中のB−B線に沿う断面図)に示すように、その一端側の側縁部が互いに突き当る状態にあり、その双方のドアパネル12の側縁部にその戸当り部間の隙間G2を密閉する密閉部材21が取り付けられている。
これら密閉部材21は、塩化ビニール等の弾性体からなり、ドアパネル12の上下方向のほぼ全長区間に渡って連続して延び、ねじ等によりドアパネル12の側縁部に固定されている。
これら密閉部材21は、中空状の比較的軟質な密着部21aと、これら密着部21aの外側に一体に延びるベース部21bとを有し、前記密着部21aが互いに接触し、これにより一方のドアパネル12と他方のドアパネル12との戸当り部間の隙間G2が気密的に密閉されている。
なお、ドアパネル12が戸開方向に移動する際には、前記一対の密閉部材21は互いに離間する。また、前記密閉部材21は、ドアパネル12の戸閉時における戸当りの衝撃や騒音を吸収するクッション材を兼ねている。
各ドアパネル12の戸当りの反対側の側縁部と三方枠3の側枠部4との間には、図4(図1中のC−C線に沿う断面図)に示すように僅かな隙間G3が設けられている。そしてドアパネル12の側縁部の端面には、その隙間G3を密閉するゴム等の弾性体からなる密閉部材24が設けられている。
この密閉部材24は、基部24aを有し、この基部24aに金属製の押え板25が接着剤で接着され、この状態でその基部24aが押え板25と一体的にドアパネル12の端面に締結部材としてのねじ26を介して締結固定されている。
この密閉部材24は、ドアパネル12の上下方向のほぼ全長区間に渡って連続して延び、所定のピッチごとにねじ26を介してドアパネル12に固定されている。
この密閉部材24の一側縁側は、基部24aから三方枠3における側枠部4の配置側に延びるリップ部24bとなっており、このリップ部24bが側枠部4の表面に対して傾斜する姿勢を保ちつつ円弧状に反るように湾曲してその中間部の側面が側枠部4の角部に弾性的に接触し、この接触でドアパネル12と側枠部4との間の隙間G3が気密的に密閉されている。
ドアパネル12が戸開方向に移動する際には、密閉部材24のリップ部24bが側枠部4から離れ、またドアパネル12が戸閉方向に移動して閉合する際にリップ部24bが側枠部4の角部に接触し、隙間G3が密閉される。
各ドアパネル12の下部には、図5(図1中のD−D線に沿う断面図)に示すように、ガイドシュー31が取り付けられている。ガイドシュー31は、図1に示すようにドアパネル12の両側に分かれて一対設けられ、それぞれドアパネル12の下端部からその下方に突出するように取り付けられている。
図5に示すように、三方枠3の下部に設けられた敷居9の上面には、その長手方向に沿ってガイド溝35が形成され、このガイド溝35内に前記ガイドシュー31が摺動自在に挿入され、前記ガイド溝35に沿って各ドアパネル12が左右に開閉移動するようになっている。なお、ガイド溝35の底面には、ごみ等の異物を排出するための排出孔35aが形成されている。
各ドアパネル12の下部と敷居9の上面との間には、僅かな隙間G4が設けられている。そして各ドアパネル12には、その隙間G4を密閉するゴム等の弾性体からなる密閉部材37が設けられている。
この密閉部材37は、基部37aを有し、この基部37aに金属製の押え板38が接着剤で接着され、この状態でその基部37aが押え板38と一体的にドアパネル12の内面に設けられた下梁40にねじ39を介して締結固定されている。
この密閉部材37は、ドアパネル12の左右方向のほぼ全長区間に渡って連続して延び、所定のピッチごとにねじ39を介してドアパネル12の下梁40に固定されている。各ねじ39は昇降路の中央側からドアパネル12の下梁40に挿入されている。
この密閉部材37の下部側は、基部37aから斜め下方に延びるリップ部17bとなっており、このリップ部17bが敷居9の上面に弾性的に接触し、この接触でドアパネル12と敷居9との間の隙間G4が気密的に密閉されている。なお、ドアパネル12が左右に開閉移動する際には、密閉部材37のリップ部17bは敷居9の上面と摺動する。
敷居9の上面はガイド溝35により昇降路側とエレベータホール側とに隔てられているが、前記密閉部材37のリップ部17bは前記ガイド溝35よりもエレベータホール側にずれる位置に配置して敷居9の上面に接触しており、この接触でドアパネル12と敷居9との間の隙間G4が気密的に密閉されている。
このような構成においては、各ドアパネル12と三方枠3の幕板部5との間の隙間G1、各ドアパネル12と三方枠3の側枠部4との間の隙間G2、両ドアパネル12の戸当り部間の隙間G3、各ドアパネル12と敷居9との間の隙間G4がそれぞれ密閉部材17,21,24,37により密閉されており、このためエレベータホールから昇降路内への空気の流通が遮断され、エレベータホールのフロアで火災が発生した際に、その火災による煙がエレベータホールから昇降路内に流入するようなことがなく、したがって昇降路の煙突化を防止して火災の発展を抑えることができ、また他の階のフロアへの煙の拡散を防止することができる。
図5に示すように、敷居9に設けられたガイド溝35の底面には異物排出用の排出孔35aが形成されているが、密閉部材37はエレベータホールとガイド溝35との間における敷居9の上面に接触して隙間G4を密閉しており、このため前記排出孔35aを通してエレベータホール側の煙が昇降路内に流入するようなことがない。
この発明の防災装置は、ドアパネル12と三方枠3および敷居9との間やドアパネル12の戸当り部に、単に弾性体からなる密閉部材17,21,24,37を設けるだけでよく、このため構造が簡単で安価に構成することができる。
従来のスクリーンを用いる防災装置では、火災発生時にそのスクリーンを収納状態から展開させる動作時間が必要となるが、この発明の防災装置ではそのような動作時間が不要で、火災発生時に的確に昇降路内への煙の流入を防止でき、またドアパネル12と三方枠3および敷居9との間やドアパネル12の戸当り部に単に密閉部材17,21,24,37を設けるだけで、その密閉部材17,21,24,37がエレベータホール側に露出するようなことがなく、このためエレベータホールの外観的な美観を損ねるようなこともない。
ところで、ドアパネル12としては、本来であれば密閉部材17を接触させるための余裕の高さ寸法を必要とする。しかしながら、本実施形態においては、ドアパネル12の上部に延長部材15を取り付け、この延長部材15の表面の延長部に密閉部材17を接触させるようにしており、このためドアパネル12としては、通常一般の既製サイズのものをそのまま用いることができ、高さ寸法の大きい専用サイズのドアパネルを別途製造するような必要がなく、このため安価に構成することができる。
また、本実施形態においては、ドアパネル12の上部に延長部材15を取り付けることにより、密閉部材17の接触が可能な所定の高さ寸法を確保するものであり、したがって既設のエレベータの場合、そのエレベータが備える既製のドアパネル12を交換するような面倒で厄介な改造を要することなく、その既製のドアパネル12の上部に延長部材15を取り付けるとともに、幕板部5に密閉部材17を取り付け、その密閉部材17のリップ部17bを延長部材15の表面の延長部に接触させるだけで、安価に、短時間で気密性の高いドア装置とすることができる。
図6には第2の実施形態を示してある。この第2の実施形態においては、ドアパネル12の上部に、ドアパネル12と同じ幅を有し、断面がL形のアングル材からなる延長部材15が取り付けられている。ドアパネル12の上部には、図1に示すドアレール8にドアパネル12を懸架するためのヘッダー13が設けられており、前記延長部材15は前記ヘッダー13を介してドアパネル12の上部に取り付けられている。
すなわち、延長部材15は、水平部15aと垂直部15bとを有するL形をなし、その水平部15aがヘッダー13にボルト・ナットからなる締結具20を介して固定され、この延長部材15の垂直部15bがドアパネル12の表面とほぼ面一をなす延長部としてドアパネル12の上端縁から上方に延出している。
そして、前記垂直部15bの表面の延長部に、幕板部5に取り付けられた密閉部材17のリップ部17bが弾性的に接触し、この接触で幕板部5とドアパネル12との間の隙間G1が密閉されている。
密閉部材17は、その基部17aが金属製の押え板18を介して幕板部5の内面にねじ19を介して締結固定されている。この密閉部材17は幕板部5の左右方向のほぼ全長区間に渡って連続して延び、所定のピッチごとにねじ19を介して幕板部5に固定されている。なお、ドアパネル12が左右に開閉移動する際には、密閉部材17のリップ部17bは垂直部15bの表面の延長部に対して摺動する。
この第2の実施形態においても、前記第1の実施形態の場合と同様に、ドアパネル12の上部に延長部材15を取り付け、この延長部材15の垂直部15bの表面の延長部に密閉部材17を接触させるようにしており、このためドアパネル12としては、通常一般の既製サイズのものをそのまま用いることができ、高さ寸法の大きい専用サイズのドアパネルを別途製造するような必要がなく、このため安価に構成することができる。
また、ドアパネル12の上部に延長部材15を取り付けることにより、密閉部材17の接触が可能な所定の高さ寸法を確保するものであり、したがって既設のエレベータの場合、そのエレベータが備える既製のドアパネル12を交換するような面倒で厄介な改造を要することなく、その既製のドアパネル12の上部に延長部材15を取り付けるとともに、幕板部5に密閉部材17を取り付け、その密閉部材17のリップ部17bを延長部材15の垂直部15bの表面に接触させるだけで、安価に、短時間で気密性の高いドア装置とすることができる。
図7には第3の実施形態を示してある。この第3の実施形態においては、幕板部5に設けられた密閉部材17が、基部17aを有し、この基部17aに金属製の押え板18が接着剤で接着され、この状態でその基部17aが押え板18と一体的に幕板部5の内面にねじ19を介して締結固定されている。
金属製の押え板18はその上部がほぼ逆U字状に湾曲し、この押え板18に沿うように密閉部材17のリップ部17bが下方に湾曲して幕板部5とドアパネル12との間に介入してドアパネル12の表面に弾性的に接触し、この接触でドアパネル12の表面と幕板部5との間の隙間G1が気密的に密閉されている。
この密閉部材17は、幕板部5の左右方向のほぼ全長区間に渡って連続して延び、所定のピッチごとにねじ19を介して幕板部5に固定されている。なお、ドアパネル12が左右に開閉移動する際には、密閉部材17のリップ部17bはドアパネル12の表面に対して摺動する。
この第3の実施形態においては、密閉部材17のリップ部17bを下方に湾曲して幕板部5とドアパネル12との間に介入させてドアパネル12の表面に弾性的に接触させ、この接触でドアパネル12の表面と幕板部5との間の隙間G1を気密的に密閉するものであり、このためドアパネル12としては、通常一般の既製サイズのものをそのまま用いることができ、高さ寸法の大きい専用サイズのドアパネルを別途製造するような必要がなく、このため安価に構成することができる。
また、既設のエレベータの場合においても、そのエレベータが備える既製のドアパネル12を交換するような面倒で厄介な改造を要することなく、単に幕板部5に密閉部材17を取り付け、その密閉部材17の湾曲するリップ部17bをドアパネル12の表面に接触させるだけでよく、安価に、短時間で密閉性の高いドア装置とすることができる。
図8には第4の実施形態を示してあり、この第4の実施形態においては、図2および図6に示す実施形態における延長部材15の延長部、つまり密閉部材17のリップ部17bが接触する部分に、その延長部材15とは別の薄板状の摺接部材23が取り付けられ、この摺接部材23の表面に密閉部材17のリップ部17bが接触している。前記摺接部材23は延長部材15にねじ止めや接着剤により取り外し可能に取り付けられている。
この実施形態の場合には、密閉部材17との摺動の繰り返しにより摺接部材23に摩耗や汚れが生じて密閉性が低下したときに、延長部材15には特に処置を施すことなく、単に摺接部材23を新たなものと交換するだけで、簡単かつ安価に密閉性を回復することができる。
前記摺接部材23としては、金属を用いる場合のほか、フッ素樹脂等の摩擦係数の小さな材料を用いることが可能である。また、摺接部材23を設けるのではなく、図2および図6に示す実施形態における延長部材15の延長部の表面にフッ素樹脂等の摩擦係数の小さな材料によるコーティング膜を設けるようにしてもよい。
このように、延長部材15のリップ部17bと接触する延長部の表面に摩擦係数の小さな材料を設けることにより、密閉部材17のリップ部17bと延長部材15との間の摩擦力を軽減し、ドアパネル12の駆動力、消費電力を低減し、また密閉部材17、延長部材15の摩耗を低減し、その双方の長寿命化を図ることができる。
また、前記摺接部材23を焼入れ材等の耐摩耗性の高い硬質材料とし、あるいは摺接部材23を設けるのではなく、延長部材15の延長部に焼入れ等の熱処理を施してその延長部を耐摩耗性の高い硬質層とすることも可能である。
このように、延長部材15の延長部を耐摩耗性の高い材質とすることにより、延長部材15の摩耗を低減し、その長寿命化を図ることができる。
さらには、前記摺接部材23を含油性の樹脂や金属の材料とし、あるいは摺接部材23を設けるのではなく、延長部材15自体を含油性の樹脂や金属の材料で構成することも可能である。
このように、少なくとも延長部材15の延長部を含油性材質とすることにより、密閉部材17のリップ部17bと延長部材15との間の摩擦力を軽減し、ドアパネル12の駆動力、消費電力を低減し、また密閉部材17、延長部材15の摩耗を低減し、その双方の長寿命化を図ることができる。
なお、この発明は、両開き式のドア装置に限らず、1枚あるいは複数枚のドアパネルが同一方向に移動する片開き式のドア装置においても同様に適用することが可能である。
この発明の第1の実施形態を示し、エレベータの乗降部を昇降路側から見た正面図。 図1中のA−A線に沿う断面図。 図1中のB−B線に沿う断面図。 図1中のC−C線に沿う断面図。 図1中のD−D線に沿う断面図。 この発明の第2に実施形態を示す断面図。 この発明の第3の実施形態を示す断面図。 この発明の第4の実施形態を示す断面図。
符号の説明
1…建物壁
3…三方枠
4…側枠部
5…幕板部
6…出入口
7…ヘッダーケース
8…ドアレール
9…敷居
12…ドアパネル
13…ヘッダー
14…ドアローラ
15…延長板
15a…水平部
15b…垂直部
17…密閉部材
17a…基部
17b…リップ部
21…密閉部材
18…押え板
21…密閉部材
23…摺接部材
24…密閉部材
31…ガイドシュー
35…ガイド溝
37…密閉部材

Claims (6)

  1. 建屋のエレベータホールと昇降路との間の乗降部に設けられた三方枠と、
    前記三方枠と対向して配置されたドアパネルと、
    前記ドアパネルの上部に取り付けられ、そのドアパネルの表面からその上方に延びる延長部を有する延長部材と、
    前記三方枠に取り付けられ、前記延長部材の延長部と弾性的に接触して前記ドアパネルと三方枠との間の隙間を密閉する弾性体からなる密閉部材と、
    を具備することを特徴とするエレベータの防災装置。
  2. 前記延長部材は、水平部と垂直部とを有する断面L形のアングル材からなり、その垂直部が前記ドアパネルの表面からその上方に延びる延長部となっていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの防災装置。
  3. 前記延長部材は、前記密閉部材と接触する部分に、延長部材とは別部材である摺接部材を有することを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータの防災装置。
  4. 前記摺接部材は前記延長部材に対して脱着可能に取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載のエレベータの防災装置。
  5. 前記延長部材の少なくとも前記密閉部材と接触する部分が、摩擦係数の小さな材質、耐摩擦性の高い材質、含油性の材質のうちの少なくとも1つの材質となっていることを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータの防災装置。
  6. 建屋のエレベータホールと昇降路との間の乗降部に設けられた三方枠と、
    前記三方枠と対向して配置されたドアパネルと、
    前記三方枠に取り付けられ、前記ドアパネルと三方枠との間にその上部からほぼU字状に湾曲して介入し、前記ドアパネルの表面に弾性的に接触して前記ドアパネルと三方枠との間の隙間を密閉する弾性体からなる密閉部材と、
    を具備することを特徴とするエレベータの防災装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102153011A (zh) * 2011-03-29 2011-08-17 广州花都通用集团有限公司 电梯门密封胶条及其制造工艺
JP2013014421A (ja) * 2011-07-06 2013-01-24 Fujitec Co Ltd エレベータ乗場扉の上部気密装置

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