JP2005104172A - 後突用エアバッグ装置及びその取付構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 後突用エアバッグ装置の装置本体13は、ルーフ12の後端部に折り畳み状態で固定されるエアバッグ15と、該エアバッグ15にガスを供給するインフレータ14とを備えている。ルーフパネル31の後端部下面には、鋼板により側断面L字状に形成されたL字板51が固定されている。このL字板51は、折り畳み状態のエアバッグ15の下方に配設される支持部53と、該支持部53をルーフパネル31に固定するための固定部52とからなる。支持部53は、ルーフヘッドライニング32に沿って延びる板状に形成されているうえ、最後部座席の上方全体を覆うように設けられている。
【選択図】 図3
Description
図1及び図2に示すように、後突用エアバッグ装置は、車両11のルーフ12後端部に配設される装置本体13を備えている。この装置本体13は、ガスを発生するガス供給部としてのインフレータ14と、該インフレータ14で発生するガスにより展開膨張するエアバッグ15とを備えている。エアバッグ15は、折り畳まれた状態でインフレータ14の後方に設けられている。
本実施形態の後突用エアバッグ装置の装置本体13は、インフレータ14、エアバッグ15及びL字板51とから構成されている。この装置本体13を車両11のルーフ12後端部に取付ける際には、まず、予め所定の様式にて折り畳まれたエアバッグ15及びインフレータ14を第1及び第2ボルト44,45によりインナーパネル42の下面に固定した後、固定ボルト56をルーフボウ41の挿通孔及びL字板51上端部の固定孔54に挿通して固定ナットで螺着する。次に、ルーフヘッドライニング32を支持部53の下面に密着させ、クリップ57にて両者を固定する。なお、前記エアバッグ15は、展開膨張時の基布46の先端部が滑らかに展開膨張しやすい展開膨張方向先端部(後端部)に位置していることから、図3に示されるように側断面蛇腹状となるような様式で折り畳まれているのが好ましいが、この折り畳まれ方に限定される必要はない。
・ 実施形態の後突用エアバッグ装置の取付構造は、折り畳み状態のエアバッグ15の下方に鋼板からなる支持部53が該エアバッグ15の展開膨張方向に沿うように延設されている。このため、このエアバッグ15が展開膨張する際には、硬質材からなる支持部53の上面が折り畳み状態のエアバッグ15の下端部と当接することにより、該エアバッグ15が略重力方向である下方側に展開膨張するのが極めて効果的に規制される。その結果、折り畳み状態のエアバッグ15は、ルーフヘッドライニング32の後端部から車室11a内後端へと適正にガイドされながら展開膨張することができる。さらにこのとき、前記支持部53は、エアバッグ15がルーフヘッドライニング32を車室11a側(下方)へと押圧する力を極めて効果的に抑えることと、クリップ57でルーフヘッドライニング32を保持していることから、ルーフヘッドライニング32が車室11a内側に膨出しにくくなる。特に、展開膨張途中のエアバッグ15がリアウインドウガラス36の上端部と極めて近接した位置を通りながら下方に展開されることは特筆に値する。
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 支持部53の後端を折り畳み状態のエアバッグ15の前後方向中央部に位置するように配設してもよい。即ち、前記支持部53は、折り畳み状態のエアバッグ15の前端から中央部の下方を覆うように設けられていてもよい。なおこのとき、前記支持部53の後端は、最後部座席24の上方全体を覆っているのが好ましい。このように構成した場合でも、エアバッグ15の展開膨張初期において該エアバッグ15の展開膨張方向を適正化させることができることから、エアバッグ15の展開膨張全体に渡ってその展開膨張方向を適正にガイドすることが容易となる。
・ 図6に示すように、固定部52の上端部に後方に延びる添着板71を設け、該添着板71をルーフパネル31の下面に沿って固定する構成を採用してもよい。なお、前記添着板71は、固定部52の上端縁全体に沿って設けられていてもよく、或いは固定部52の上端縁両側部のみに設けられていてもよい。このとき、前記添着板71は固定部52とともに固定手段を構成する。また、前記添着板71は、固定部52の上端部から前方に延びるように構成されていても構わない。このように構成した場合、エアバッグ15の展開膨張方向を適正にガイドする機能を極めて効果的に発揮させることができる。
・ ルーフヘッドライニング32とL字板51の支持部53とをクリップ57により係止する代わりに、例えば接着剤により接着する構成を採用してもよい。
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
・ 前記下方板をリアルーフレールに対し前後方向に平行に延びるように構成したことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の後突用エアバッグ装置の取付構造。前記下方板をリアルーフレールに対し前後方向に平行に延びるように構成するとともに、折り畳み状態のエアバッグの上下端部を下方板及びリアルーフレールと当接可能に構成したことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の後突用エアバッグ装置の取付構造。これらのように構成した場合、折り畳み状態のエアバッグの展開膨張方向を下方板及びリアルーフレールの両方によって適正にガイドすることができる。
Claims (6)
- ルーフの後端部に折り畳み状態で固定されるエアバッグと、該エアバッグにガスを供給するガス供給部とを備え、ガス供給部から供給されるガスによりエアバッグを最後部座席の後方に展開膨張するように構成した後突用エアバッグ装置において、
前記ルーフの後端部には、折り畳み状態のエアバッグの下方に配設される下方板と、該下方板をルーフに固定するための固定手段とを設けるように構成した後突用エアバッグ装置の取付構造。 - 前記下方板を最後部座席の上方全体を覆うように設けたことを特徴とする請求項1に記載の後突用エアバッグ装置の取付構造。
- 前記下方板を金属板により構成するとともに、前記固定手段を下方板の前端部又は両側部とルーフの上端部との間を繋ぐ金属製の架設部材により構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の後突用エアバッグ装置の取付構造。
- 前記下方板及び固定手段を側断面L字状のL字板により構成したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の後突用エアバッグ装置の取付構造。
- 前記固定手段にエアバッグ及びガス供給部を固定したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の後突用エアバッグ装置の取付構造。
- ルーフの後端部に折り畳み状態で固定されるエアバッグと、該エアバッグにガスを供給するガス供給部とを備え、ガス供給部から供給されるガスによりエアバッグを最後部座席の後方に展開膨張するように構成した後突用エアバッグ装置であって、
折り畳み状態のエアバッグの下方に配設される下方板と、該下方板をルーフに固定するための固定手段とを備えるとともに、前記固定手段にエアバッグ及びガス供給部が固定されていることを特徴とする後突用エアバッグ装置。
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- 2003-09-26 JP JP2003336133A patent/JP4175230B2/ja not_active Expired - Fee Related
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