JP2010188767A - 乗員保護装置、及び車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘッドレスト後方の保護エリアにエアバッグ袋体を迅速かつ確実に展開させ、乗員の保護性能を向上させる。
【解決手段】シートバック26の背面側上部に、ヘッドレスト40とバックウインドガラス20との間に展開するエアバッグ袋体30が格納されておりお、ヘッドレスト40は、揺動可能に支持されたシートバックアッパーフレーム34に取り付けられている。シートバックアッパーフレーム34には、エアバッグ袋体30が膨張する際に押圧され、シートバックアッパーフレーム34を前傾させる受圧板96が取り付けられている。エアバッグ袋体30にガスが供給されて膨張すると、シートバックアッパーフレーム34が前傾してヘッドレスト40が前方に移動するので、ヘッドレスト40の上部とバックウインドガラス20との間隔Tが広がり、ヘッドレスト後方の保護エリア64にエアバッグ袋体30を迅速かつ確実に展開させることが出来る。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に用いる乗員保護装置、及び乗員保護装置を備えた車両に係り、特には、後突時に、主に乗員の頭部を保護可能とする乗員保護装置、及び乗員保護装置を備えた車両に関する。
近年、後突時の乗員保護を目的として、エアバッグ装置が車室内後部に設置されるようになっている。
車室内後部に設置されるこのエアバッグ装置は、ステアリングホイール、ダッシュボード等に設置される他のエアバッグ装置と同様、インフレータ及びエアバッグ袋体を備えて構成されており、例えば、特許文献1に記載の車両では、車両のルーフの後端部内であってリヤウインドウガラスよりも上側の格納空間に、エアバッグ袋体が折り畳まれた状態で格納されている。
車両に後方から衝撃が加わると、インフレータが作動してガスがエアバッグ袋体内部に噴出され、エアバッグ袋体が上記格納空間から、斜め後ろ下方に位置するリヤウインドウガラスの車両前方側へ向けて延び、ヘッドレスト後方に展開膨張させることで、主に乗員の頭部を上記衝撃から保護するようになっている。
また、特許文献2では、最後部座席のシートバックに格納されたエアバッグ袋体が、最後部座席の後側に膨張展開し、後突時の衝撃負荷を緩和するようになっている。
特開2006―103660号公報。 特開平11―198699号公報。
しかしながら、特許文献1の構成では、ハイルーフ車両等の乗員頭部から天井までのヘッドクリアランスが十分にあり、天井から乗員の頭部後方の保護エリアまでの距離が遠い車両では、天井から保護エリアが近い車両に比較して、エアバッグ袋体が保護エリアに到達するまでの時間が長くなる。
ところで、後頭部側を保護するには、後頭部に最も近いシートバックの上部から上方に向けてエアバッグ袋体を展開することが、エアバッグ袋体の展開においては効率的であるが、通常、シートバックの上部にヘッドレストが設けられており、また、シートバックの内部には、上縁に沿ってシートフレームが配置されているため、シートバック内部に格納したエアバッグ袋体は、シートフレーム等との干渉を避けるために、シートバックの後方に向けて展開せざるを得ない状況にあった。
シートバック後方にパッケージトレイがある車両の場合には、パッケージトレイの上方、即ち、ヘッドレスト後方にエアバッグ袋体を展開することができる。
しかしながら、ミニバン、ハッチバック、ワゴン車等の、最後部座席のシートバック後方にパッケージトレイが無く、最後部座席のシートバック後方に荷物等を搭載可能な空間を有する車両では、シートバックの背面からエアバッグ袋体を展開させる構成にすると、ヘッドレストの車両後方側で、エアバッグ格納部よりも上方にある保護エリアにエアバッグ袋体を到達させることが難しくなり、さらに、ヘッドレストとバックウインドガラスとの間隔が狭い場合には、厚みのあるエアバッグ袋体をヘッドレストとバックウインドガラスとの間に確実に展開する上で改善の余地があった。
本発明は上記事実を考慮し、ヘッドレスト後方の保護エリアにエアバッグ袋体を迅速かつ確実に展開させ、乗員の保護性能を向上させることのできる乗員保護装置、及び乗員保護装置を備えた車両の提供を目的とする。
請求項1に記載の乗員保護装置は、気体を供給するインフレータと、座席のシートバックに格納され、前記気体の供給によりヘッドレストとバックウインドガラスとの間に膨張展開可能なエアバッグ袋体と、前記エアバッグ袋体の膨張が完了する前に前記ヘッドレストを車両前方側に移動して、前記ヘッドレストと前記バックウインドガラスとの間隔を拡大させるヘッドレスト移動手段と、を有する。
次に、請求項1に記載の乗員保護装置の作用を説明する。
車両の後突時、または後突予測時に、シートバックに格納されたエアバッグ袋体はヘッドレストとバックウインドガラスとの間に向けて膨張展開するが、エアバッグ袋体の膨張が完了する前に、ヘッドレストはヘッドレスト移動手段により車両前方側に移動され、ヘッドレストとバックウインドガラスとの間隔が拡大され、エアバッグ袋体をヘッドレストとバックウインドガラスとの間に適切に展開させることが出来る。
また、後突時にヘッドレストが車両前方側に移動して乗員の頭部とヘッドレストとの間隔が狭くなる。これによって、後突時の乗員の頭部の後傾を少なくすることができ、乗員保護性能が向上する。
なお、ヘッドレストが車両前方に移動し始めるタイミングは、エアバッグ袋体の膨張が完了する前であれば良いが、例えば、車両の後突予測時、または車両の後突時が好ましい。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の乗員保護装置において、前記ヘッドレスト移動手段は、膨張する前記エアバッグ袋体の膨張圧に基いて前記ヘッドレストを移動させる。
次に、請求項2に記載の乗員保護装置の作用を説明する。
請求項2に記載の乗員保護装置では、ヘッドレスト移動手段は、膨張するエアバッグ袋体の膨張圧に基いてヘッドレストを移動させる。このため、ヘッドレストを移動させるための専用のアクチュエータ等を別途設ける必要が無い。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の乗員保護装置において、前記ヘッドレスト移動手段は、前記ヘッドレストを車両前後方向に揺動可能に支持する支持手段と、前記支持手段に設けられ、前記エアバッグ袋体の膨張圧を受ける受圧部と、を有する。
次に、請求項3に記載の乗員保護装置の作用を説明する。
請求項3に記載の乗員保護装置では、エアバッグ袋体が膨張すると、支持手段に設けられた受圧部が膨張するエアバッグ袋体に接触した状態でエアバッグ袋体の膨張圧を受ける。支持手段は、ヘッドレストを車両前後方向に揺動可能に支持しているので、支持部が膨張するエアバッグ袋体の膨張圧を受けて車両前方側に押圧されることで、ヘッドレストが車両前方に移動される。
請求項4に記載の車両は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の乗員保護装置を備えている。
次に、請求項4に記載の車両の作用を説明する。
請求項4に記載の車両では、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の乗員保護装置を備えているため、後突時の乗員の保護性能を向上させることのできる車両となる。
以上説明したように本発明の乗員保護装置、及び車両は上記構成としたので、エアバッグ袋体をヘッドレストとバックウインドガラスとの間に迅速に展開させてシートバックの後傾を抑え、乗員の頭部とバックウインドガラスとの間隔を確保することで高い乗員保護性能が得られる。
なお、請求項2に記載の乗員保護装置では、エアバッグ袋体を用いてヘッドレストの移動を行うので、ヘッドレストを移動させるための専用のアクチュエータ等を別途設ける必要が無く、構成を簡単にできる。
また、請求項3に記載の乗員保護装置では、支持手段、及び受圧部といった簡単な構成で、ヘッドレストの移動機構を実現できる。
乗員保護装置を備えた最後部座席付近を示す車両の前後方向の縦断面図である。 シートバックの内部構造を示す分解斜視図である。 エアバッグ袋体の展開形状を示す車両前方側から見た正面図である。 エアバッグ袋体の展開初期段階を示した最後部座席付近を示す車両の断面図である。 エアバッグ袋体の展開完了段階を示した最後部座席付近を示す車両の断面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態に係る乗員保護装置10について説明する。なお、図において、矢印FR方向は車両前方、矢印RE方向は車両後方、矢印R方向は車両右方向、矢印L方向は車両左方向、矢印UP方向は車両上方を示している。
(ルーフ、及びバックドアの構成)
図1において、符号8は車両、符号12は車室天井部を構成する、例えば、車両後縁部に車幅方向に沿って設けられた骨格部材としてのルーフヘッダであり、符号14は、ルーフヘッダ12に接合されたルーフパネルであり、符号16は、ルーフヘッダ12、及びルーフパネル14を覆う内装材としてのルーフヘッドライニングである。
車両8の後部には、バックドア18が開閉可能に設けられている。バックドア18にはバックウインドガラス20が図示しないシール部材を用いて取り付けられている。
(乗員保護装置10の構成)
本実施形態の乗員保護装置10は、主に車両の後面衝突(以下、後突と呼ぶ)を考慮して最後部座席24のシートバック26に設けられるエアバッグ装置であり、インフレータ28と、エアバッグ袋体30とを備えている。
図1、及び図2に示すように、最後部座席24のシートバック26は、シートバック26の骨格をなすシートバックフレーム32を内部に備えている。シートバックフレーム32の車両後方側(背面側)には、鋼板等で形成されたバックパネル44が設けられており、バックパネル44の車両後方側にはバックボード46が設けられている。
バックボード46は、例えば、樹脂板、パーチクルボード等で形成されている。バックボード46は、可撓性を有するシート材49によって車両後面側全体が覆われている。なお、シート材49は、座席に用いるレザー、皮革等の表皮材、カーペット、織物、樹脂フィルム等、可撓性を有するシート状のものであれば良い。
シートバックフレーム32は、シートバックアッパーフレーム34、及び1対のシートバックサイドフレーム36を備えており、この1対のシートバックサイドフレーム36は各々シート高さ方向に延在されて、シートバック26における左右の側部を構成している。
シートバックアッパーフレーム34はシートバックサイドフレーム36の上側に設けられており、このシートバックアッパーフレーム34は、シート幅方向に延在されてシートバック26の上部を構成するアッパーフレーム部34Aと、アッパーフレーム部34Aにおけるシート幅方向両側に連結されてシート高さ方向下側に向けて湾曲されたサイドフレームショルダ部34Bと、サイドフレームショルダ部34Bにおけるシート高さ方向下側に連結されてシート高さ方向に延在されたサイドフレームアッパ部34Cとを有して構成されている。
アッパーフレーム部34Aには、1対のポールガイド38が設けられており、このポールガイド38に、ヘッドレスト40に設けられた1対のポール42がスライド可能に挿入されている。
サイドフレームアッパ部34Cの下端部分には、軸方向がシート幅方向と平行とされた丸孔74が形成されている。
シートバックサイドフレーム36には、互いに対向する側壁部分36Aの上端側にボス76が取り付けられており、この側壁部分36A、及びボス76を貫通するように軸方向がシート幅方向と平行とされた丸孔78が形成されている。
シートバックアッパーフレーム34の丸孔74と、シートバックサイドフレーム36の丸孔78とが同軸となるようにシートバックアッパーフレーム34が1対のシートバックサイドフレーム36の内側に配置され、丸孔74、及び丸孔78にボルト80を貫通させ、ボルト先端にナット82を固定することで、シートバックアッパーフレーム34は、ボルト80の軸心を中心として揺動可能(図2の矢印A方向、及び矢印A方向とは反対方向)にシートバックサイドフレーム36に支持されている。
サイドフレームアッパ部34Cには、丸孔74の上側に第1の係止孔84が形成されている。一方、シートバックサイドフレーム36の側壁部分36Aには、丸孔78よりも上側に第2の係止孔86が形成されている。
第1の係止孔84には引張コイルスプリング88の一端が係止され、第2の係止孔86には引張コイルスプリング88の他端が形成されており、引張コイルスプリング88は、シートバックアッパーフレーム34をバックパネル44側に常時付勢している。
バックパネル44には、シートバックアッパーフレーム34に当接するストッパ90が車両前面側に設けられており、引張コイルスプリング88で付勢されたシートバックアッパーフレーム34はストッパ90に当接し、ヘッドレスト40のポール42がバックパネル44と平行となる様にシートバックアッパーフレーム34の位置が保持されている。
(インフレータ、及びエアバッグ袋体)
バックパネル44の幅方向中央には、車両前方側へ凸となる凸部48が形成されている。この凸部48はインフレータ28を取り付けるインフレータ取付部とされている。
本実施形態では、バックパネル44の凸部48に、略円柱状のインフレータ28が固定金具92、及びボルト94にて横向きに固定されている。
インフレータ28は、車両の後突時または後突予知時にガスを発生させるガス発生手段であり、図示しないエアバッグECUからの作動電流により作動し、軸方向端部側に形成されたガス噴出口58からエアバッグ袋体30の内部へ膨張用のガスを供給するように構成されている。
図3には、本実施形態のエアバッグ袋体30の展開状態が示されており、エアバッグ袋体30は、下端側に形成されたガス導入部としての接続部30Aがインフレータ28のガス噴出口58側に接続され、図1に示すように、インフレータ28の上側においては、本体部分30Bが展開時の上縁部分を軸芯として車両後方側へロール状に巻かれて折り畳まれた状態(車両左側から見て、本体部分30Bは、上端を軸芯として、右に回転させることで巻かれている)でシートバック26内に格納されている。
即ち、エアバッグ袋体30のロール状に巻かれて折り畳まれた部分(本体部分30B)は、車両後方側に向けられており、ロール状に巻かれて折り畳まれた本体部分30Bは、インフレータ28からガスの供給を受けることで巻き出されながら膨張展開する。
インフレータ28のガス噴出口58からガスが噴出すると、ガスはガス噴出口58を中心としてエアバッグ袋体内部で広がり、エアバッグ袋体30は、噴出するガスの圧力を受けてガス噴出口58の近傍、即ち接続部30A側から膨張を始め、膨張の進展により本体部分30Bのロール状態が順次解かれようになっている。
図3に示すように、エアバッグ袋体30は、展開状態において、ヘッドレスト40とバックウインドガラス20との間において、少なくとも本体部分30Bがヘッドレスト40の幅方向両側、及びヘッドレスト40の上側へ配置される大きさに形成されている。
なお、接続部30Aの下端部に、インフレータ28のガス噴出口58の形成されている先端側が挿入されている。
図2に示すように、シートバックアッパーフレーム34には、一方のサイドフレームアッパ部34Cの中間部分と他方のサイドフレームアッパ部34Cの中間部分とを連結するように受圧板96取り付けられている。
図1に示すように、受圧板96、ロール状に巻かれて折り畳まれて格納されたエアバッグ袋体30の上方に配置されており、受圧板96、上端側が下端側よりもバックパネル44に接近するように、バックパネル44に対して傾斜している。
なお、シートバック26では、バックパネル44の車両前側に、クッション材60が設けられている。
(作用)
エアバッグECUが車両の後突を判定、または後突を予知すると、該エアバッグECUからインフレータ28に電流が流されてインフレータ28が作動する。
インフレータ28が作動すると、ロール状に折り畳まれて格納されたエアバッグ袋体30に多量のガスが瞬時に供給されて、図4に示すように、エアバッグ袋体30が膨張展開し始める。
エアバッグ袋体30が膨張すると、膨張したエアバッグ袋体30がシートバックアッパーフレーム34の受圧板96を車両前方側へ押圧する。これにより、図4に示すように、シートバックアッパーフレーム34が前傾し、ヘッドレスト40とバックウインドガラス20との間隔Tがエアバッグ袋体30の膨張前の状態よりも開く(図4において、2点鎖線で示すヘッドレスト40は、エアバッグ袋体30が膨張する前の位置(図1の位置)を示している。)。
さらにエアバッグ袋体30の膨張展開が進行すると、シートバックアッパーフレーム34は更に前傾し、ヘッドレスト40とバックウインドガラス20との間隔Tが更に開き、最終的には、図3、及び図5に示すように、エアバッグ袋体30の上端が、バックウインドガラス20の上端付近に到達し、エアバッグ袋体30がヘッドレスト40とバックウインドガラス20との間の保護エリア64に配置されることになる。
なお、エアバッグ袋体30が膨張して受圧板96を押圧した際に、引張コイルスプリング88が伸びてシートバックアッパーフレーム34が前傾するように、引張コイルスプリング88のばね定数が予め設定されている。
また、エアバッグ袋体30の展開が完了する前、即ち、エアバッグ袋体30が膨張する際に、ヘッドレスト40とバックウインドガラス20との間隔Tが広がるので、エアバッグ袋体30をヘッドレスト40後方の保護エリア64へ確実に展開させることができる。
なお、仮にヘッドレスト40が前方に移動しない場合を想定すると、ヘッドレスト40とバックウインドガラス20との間隔Tは狭いままとなるので、エアバッグ袋体30の厚さは、狭い間隔Tの部分に展開させるために薄くせざるを得ない。一方、本実施形態では、エアバッグ袋体30の展開完了前にヘッドレスト40を前方に移動して間隔Tを広げるので、ヘッドレスト移動前の間隔Tよりも厚く形成されたエアバッグ袋体30をヘッドレスト後方に展開させることができ、高い乗員保護性能が得られるようになる。
また、後突時には、シートバックアッパーフレーム34が前傾してヘッドレスト40が車両前方に移動して乗員62の頭部62Aとヘッドレスト40との間隔が狭くなるため、後突時の頭部62Aの後傾を少なくすることができ、乗員保護性能が向上する。
本実施形態の乗員保護装置10では、シートバック26にエアバッグ袋体30を格納したので、エアバッグ格納部分からヘッドレスト後方の保護エリア64までの距離を短くすることができ、エアバッグ袋体30がヘッドレスト後方の保護エリア64で展開完了するまでの時間を短くすることができる。したがって、特に、天井から保護エリア64までの距離が長い車両には、本実施形態の乗員保護装置10が好適である。
[その他の実施形態]
上記実施形態では、シートバックアッパーフレーム34を前傾可能に支持することで、ヘッドレスト40が前方に移動できる構成となっていたが、ヘッドレスト40を前方に移動する機構は前述した実施形態の構成に限らず、他の構成であっても良い。
上記実施形態では、乗員保護装置10を最後部座席24に適用した例を示したが、本発明はこれに限らず、最後部座席24以外の座席に適用しても良い。例えば、2シータータイプの車両では、運転席、及び助手席に乗員保護装置10が適用されることになる。
上記実施形態では、インフレータ28のガス噴出口58から、直接的にエアバッグ袋体30の内部にガスを噴出する構成としたが、インフレータ28のガス噴出口58とエアバッグ袋体30とを、ホース等を介して接続しても良い。また、インフレータ28は、縦に配置しても良く、ディフューザー等が接続されていても良い。
8 車両
10 乗員保護装置
20 バックウインドガラス
24 最後部座席
26 シートバック
28 インフレータ
30 エアバッグ袋体(ヘッドレスト移動手段)
34 シートバックアッパーフレーム(ヘッドレスト移動手段、支持手段)
36 シートバックサイドフレーム(ヘッドレスト移動手段、支持手段)
38 ポールガイド(ヘッドレスト移動手段、支持手段)
40 ヘッドレスト
76 ボス(ヘッドレスト移動手段、支持手段)
80 ボルト(ヘッドレスト移動手段、支持手段)
82 ナット(ヘッドレスト移動手段、支持手段)
96 受圧板(ヘッドレスト移動手段、受圧部)

Claims (4)

  1. 気体を供給するインフレータと、
    座席のシートバックに格納され、前記気体の供給によりヘッドレストとバックウインドガラスとの間に膨張展開可能なエアバッグ袋体と、
    前記エアバッグ袋体の膨張が完了する前に前記ヘッドレストを車両前方側に移動して、前記ヘッドレストと前記バックウインドガラスとの間隔を拡大させるヘッドレスト移動手段と、
    を有する乗員保護装置。
  2. 前記ヘッドレスト移動手段は、膨張する前記エアバッグ袋体の膨張圧に基いて前記ヘッドレストを移動させる、請求項1に記載の乗員保護装置。
  3. 前記ヘッドレスト移動手段は、前記ヘッドレストを車両前後方向に揺動可能に支持する支持手段と、
    前記支持手段に設けられ、前記エアバッグ袋体の膨張圧を受ける受圧部と、
    を有する請求項2に記載の乗員保護装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の乗員保護装置を備えた車両。
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