JP2009241895A - エアバッグ装置 - Google Patents

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Masahito Suzuki
雅人 鈴木
Yasuhiro Kiuchi
康広 木内
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Abstract

【課題】自動車の車室の側方の窓部を覆うカーテンエアバッグ装置について、エアバッグに沿って配置するプロテクタを分割し、かつ連結可能とする。
【解決手段】車両のルーフサイド部に配置するエアバッグ装置1について、折り畳んだエアバッグ2の車体側に沿って配置するプロテクタ28を複数個のプロテクタ構成体40に分割する。プロテクタ構成体40同士を、係合連結部41で連結する。係合連結部41は、後側のプロテクタ構成体40に係合部46を形成した挿通片部45を設け、前側のプロテクタ構成体40に挿通口部49と係合受部50を設けた片添部48を設ける。挿通片部45を、挿通口部49に上側から挿入し、この挿通片部45を片添部48の下面に沿わせて重ね、各係合受部50に下側から各係合部46を圧入することにより、前後に相隣するプロテクタ構成体40を連結できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、車両の車室の側部の前後のドアの窓部に沿ってエアバッグを展開するエアバッグ装置に関する。
従来、ガスを導入して膨張展開するエアバッグを備えたエアバッグ装置について、自動車の車室の側部のドアの窓部などに沿って展開するいわゆるカーテンエアバッグ装置が知られている。このようなエアバッグ装置のエアバッグは、通常時は、細長く折り畳まれ、車室側面の窓部の上縁部のルーフサイド部に沿って配置されている。そして、側面衝突や横転などの衝撃を受けた際に、インフレータからガスが供給されてエアバッグが上側から下方に向かって膨張展開し、側部の窓部などを覆うようになっている。
このようなエアバッグ装置について、折り畳んだエアバッグの車体側にプロテクタと呼ばれる長手寸法の大きい樹脂部品を配置し、エアバッグ装置の車体への取り付け作業の作業性を向上するとともに、展開前あるいは展開過程においてエアバッグを保護する構成が知られている。さらに、プロテクタを備えたエアバッグ装置において、複数のプロテクタを備えるとともに、これらプロテクタを互いに離間して配置した構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この構成では、プロテクタを互いに離間して配置した部分で、エアバッグ装置を折り返すことにより、エアバッグ装置の保管や搬送を容易にすることが図られている。
特開2006−69248号公報(第5頁、図1−2)
上記のように、プロテクタを互いに離間して配置する構成では、エアバッグ装置の長手寸法を小さくして保管や搬送を容易にすることができるものの、エアバッグ装置を長手方向に沿って伸ばした状態での形状の保持はできない。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、プロテクタを長手方向に分割しつつ、分割した部分を互いに容易にかつ確実に連結してエアバッグ装置の形状を保持できるエアバッグ装置を提供することを目的とする。
請求項1記載のエアバッグ装置は、車両室内の側部上縁部の車体パネルに沿って配置されるエアバッグ装置であって、前記側部上縁部に沿った方向を長手方向として折り畳まれ、ガスが導入されて下方に向かって膨張展開するエアバッグ本体部を備えたエアバッグと、前記長手方向に沿って、前記車体パネルと折り畳まれた前記エアバッグ本体部との間の少なくとも一部に配置されるプロテクタとを具備し、前記プロテクタは、長手方向に複数のプロテクタ構成体に分割されるとともに、相隣する前記プロテクタ構成体の端部には、互いに係合して連結される係合連結部が備えられ、前記係合連結部は、一方の前記プロテクタ構成体の端部に設けられ、係合部を設けた板状の挿通片部と、他方の前記プロテクタ構成体の端部に設けられ、前記挿通片部が挿通可能な挿通口部及び前記係合部に係合する係合受部を設け、前記挿通片部が重ねて配置される片添部とを備えたものである。
そして、この構成では、エアバッグの長手方向に沿って配置されるプロテクタにより、エアバッグ装置の車体への取り付け作業の作業性が向上するとともに、展開前あるいは展開過程においてエアバッグが保護される。プロテクタは、長手方向に複数のプロテクタ構成体に分割されるため、製造コストの低減が可能となるとともに、分割した部分でエアバッグ装置を折り返し保管や搬送を容易にすることが可能になる。そして、車体への取り付け時、あるいは必要に応じて、係合連結部でプロテクタ構成体同士を連結することにより、プロテクタを長手方向に沿ってエアバッグ本体部に沿わせ、エアバッグ装置の形状を保持することが可能になる。さらに、係合連結部は、他方のプロテクタ構成体に設けた片添部の挿通口部に挿入し、挿通片部を片添部に重ねるとともに、係合部と係合受部とを係合することにより、容易にかつ引っ張りやねじれに対して強固に形状を保持することが可能になる。
請求項2記載のエアバッグ装置は、請求項1記載のエアバッグ装置において、係合連結部は、挿通片部及び片添部の少なくとも一方に段部が設けられ、これら挿通片部及び片添部を重ねた状態で、前記係合連結部の前記エアバッグ本体部に対向する面は滑らかに連続する面を構成するものである。
そして、この構成では、係合連結部のエアバッグ本体部に対向する面を滑らかに連続する面とすることにより、プロテクタの形状のエアバッグに対する影響が抑制される。
請求項3記載のエアバッグ装置は、請求項1または2記載のエアバッグ装置において、側部上縁部の車体パネルに取り付けられ、エアバッグ及び各プロテクタ構成体が取り付けられるブラケットを具備するものである。
そして、この構成では、ブラケットにエアバッグと各プロテクタ構成体とを取り付けることにより、エアバッグ装置がモジュール化され、長手方向を有して折り畳まれたエアバッグを備えたエアバッグ装置の取り扱い及び車体への取り付け作業が容易になる。
本発明のエアバッグ装置によれば、エアバッグの長手方向に沿って配置されるプロテクタにより、エアバッグ装置の車体への取り付け作業の作業性を向上できるとともに、展開前あるいは展開過程においてエアバッグを保護できる。プロテクタは、長手方向に複数のプロテクタ構成体に分割されるため、製造コストを低減できるとともに、分割した部分でエアバッグ装置を折り返し保管や搬送を容易にできる。そして、車体への取り付け時、あるいは必要に応じて、係合連結部でプロテクタ構成体同士を連結することにより、プロテクタを長手方向に沿ってエアバッグ本体部に沿わせ、エアバッグ装置の形状を保持できる。さらに、係合連結部は、他方のプロテクタ構成体に設けた片添部の挿通口部に挿入し、挿通片部を片添部に重ねるとともに、係合部と係合受部とを係合することにより、容易にかつ引っ張りやねじれに対して強固に形状を保持できる。
以下、本発明のエアバッグ装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。
図1において、1はエアバッグ装置で、このエアバッグ装置1は、カーテンエアバッグあるいは側突用エアバッグなどとも呼ばれるエアバッグ2を備え、通常時には、車両である自動車の車体の車室の側部上縁部としてのルーフサイド部に配置され、側面衝突の衝撃を受けた際や横転の際などに、上方から下方あるいはほぼ下方である所定方向に向かい、乗員の側方の所定面に沿って広く面状に展開し、被保護物である乗員を保護するようになっている。なお、以下の記載において、上下方向、前後方向などの方向は、車両の直進方向を基準とし、内側及び外側は、車室から両側の外方に向かう方向を外側あるいは車外側、車室から車室内に向かう方向を内側あるいは車内側として説明する。
そして、この自動車の車体は、図示しないが、車室内に乗員が着座可能な前席及び後席を備え、これら前席及び後席に対応して、それぞれ窓部を備えたドアが設けられている。また、車室の両側には、前側から順に、Aピラーとも呼ばれるフロントピラー、Bピラーとも呼ばれるセンターピラー、Cピラーとも呼ばれるリアピラーが設けられている。そして、これら窓部、ドア及び各ピラーにより、車室の両側部に側部としての所定面が構成されている。また、これらピラーの上側、すなわち窓部の一縁部である上縁部に、ルーフサイドレールなどとも呼ばれる被取付部材を構成する被設置部としての車体パネルが設けられ、この車体パネルを介して天井部としての天井パネルが支持されている。また、両側のフロントピラーの前側にはフロントガラス(フロントウインドシールド)が設けられ、両側のリアピラーの後側にはリアガラス(リアウインドシールド)が設けられている。そして、ルーフサイド部は、天井パネルの両側の縁部の部分から、この縁部といわば交差する方向に伸びるフロントピラーの一部あるいは全長、及び、必要に応じてリアピラーの一部あるいは全長にかかる部分に設定されている。
また、図示しないが、車体パネル及び天井パネルの車室側の一部は、各ピラーの一部とともに、軟質すなわち変形可能な天井板であり室内装飾パネルであるヘッドライニング(ルーフライニング)により覆われている。また、ルーフサイド部には、各座席の上方に位置して、グラブレールなどとも呼ばれる付属品であるアシストグリップが設けられている。そして、フロントピラーからルーフサイド部を介してリアピラーに係る部分に、エアバッグ装置1を構成するカバー体である内装部材としての樹脂製のルーフガーニッシュが備えられているとともに、各ピラーの全長あるいは一部の車室側には、それぞれ内装部材である第1のピラーガーニッシュ、第2のピラーガーニッシュ、及び第3のピラーガーニッシュが取り付けられ、これらピラーが覆われている。
そして、エアバッグ装置1は、カーテンエアバッグ装置、カーテンエアバッグモジュールあるいはルーフサイドモジュールなどとも呼ばれるもので、図1及び図2などに示すように、エアバッグ2及びルーフルーフガーニッシュに加え、エアバッグ装置1を車体パネルに取り付ける単数あるいは複数のブラケット25、折り畳んだエアバッグ2に沿って配置された案内体であるプロテクタ28、及びエアバッグ2にガスを供給するガス発生器であるインフレータなどを組み合わせ、いわばサブアッセンブリーしてモジュールが構成され、このモジュールが車体パネルのルーフサイド部に沿って配置されている。すなわち、エアバッグ装置1及び折り畳まれたエアバッグの長手方向(図1における矢印A方向)は、ルーフサイド部の長手方向である前後方向に沿って配置され、エアバッグ装置1が車体に取り付けられ、すなわちルーフサイドに配置されている。
そして、エアバッグ2は、サイドカーテンエアバッグ(SCAB)あるいは側突用エアバッグなどとも呼ばれるもので、単数あるいは複数の基布を組み合わせ、例えば1枚の基布を折り返し、あるいは2枚の基布を重ねて外周部などを接合して、扁平な袋状に形成されたエアバッグ本体部31と、このエアバッグ本体部31の複数カ所から延設された取付片部32となどを備え、所定の折り畳み方法で前後方向を長手方向として細長くいわば棒状に折り畳まれ、筒状あるいはひも状などの形状保持部材33により折り畳んだ形状を保持されている。そして、このエアバッグ2は、前後の座席の乗員を保護可能な、前後方向に長尺ないわゆる前後席用エアバッグであり、エアバッグ本体部31には、ガスが流入して膨張展開する袋状の膨張部と、エアバッグ本体部31の後端上部あるいは長手方向の中央上部など、本実施の形態では後端上部に位置して膨張部を外部に連通するガス導入口となどが設けられている。また、エアバッグ2の取付片部32は、エアバッグ本体部31の上縁部に連続して複数形成されている。そして、各取付片部32は、エアバッグ本体部31を構成する基布部と一体に形成され、エアバッグ本体部31から舌片状に突設されているとともに、先端部近傍に円孔状をなす取付片部取付孔が形成されている。また、エアバッグ2の前端部には、エアバッグ2とフロントピラーの前端部近傍とを連結するテザーベルト34が連結されている。
また、インフレータは、後席の後方あるいは上方に位置して収納され、接続管を介してエアバッグ2のガス導入口に接続され、エアバッグ本体部31にガスを供給する。
そして、ルーフガーニッシュは、折り畳んだエアバッグ2を覆う内装部材であり、ルーフサイドガーニッシュ、あるいはルーフサイドトリムなどとも呼ばれるもので、弾性的に変形可能な合成樹脂にて一体に形成され、裏面側で折り畳まれたエアバッグ2を覆うとともに表面側が車室内に露出するガーニッシュ本体部と、このガーニッシュ本体部の上縁部から連続して一体に突設されたガーニッシュ側取付部とを備えている。そして、ガーニッシュ本体部は、下側部が下側に向かうにつれて外側に向かって滑らかに湾曲し、折り畳まれたエアバッグ2や車体パネルなどが車室内に露出しないように覆う曲面状をなしている。
また、ブラケット25は、ベースブラケットとも呼ばれ、車両の両側のルーフサイド部に単数あるいは複数配置されねじなどの固定具にて取り付け固定されるもので、左右それぞれについて、4個ずつに分割されている。そして、各ブラケット25は、金属製で、例えば鉄板をプレス加工して、比較的剛性が大きく形成され、エアバッグ2の展開時にも変形しないように形成されている。そして、各ブラケット25には、車体パネルに取り付けられる車体パネル取付部と、ブラケット本体部となどが設けられ、このブラケット本体部に、エアバッグ2の取付片部32、ルーフガーニッシュ、プロテクタ28、及び必要に応じて付属品であるアシストグリップなどが取り付けられるようになっている。
さらに、プロテクタ28は、エアバッグの傷付き防止用カバーとも呼び得るもので、折り畳んだエアバッグ2の略全長あるいは一部に沿って配置され、本実施の形態では折り畳んだエアバッグ2のエアバッグ本体部31の全長に沿うようにエアバッグ2と車体パネルとの間に配置され、すなわちエアバッグ2の少なくとも一部を長手方向に沿って車体パネルのバリや角部から覆って保護するとともに、エアバッグ2の定位を容易にし、ねじれを防止するようになっている。
そして、本実施の形態では、プロテクタ28は、長手方向に4個のプロテクタ構成体40に分割されているとともに、これらプロテクタ構成体40が相隣する3カ所の係合連結部41で互いに係脱可能に連結されている。そして、各プロテクタ構成体40は、可撓性樹脂よりなり、弾性的に変形可能に一体的に形成され、断面略L字状あるいは断面略U字状などをなし折り畳んだエアバッグ2の外側から上側に沿うように滑らかな曲面板状に形成されたプロテクタ本体部43を備えている。そして、このプロテクタ本体部43には、上方に突設された複数のプロテクタ側取付部が形成されているとともに、車体パネルに仮固定するための仮係合部、エアバッグ2の取付片部32が挿通する長手方向に沿った溝状の取付片部挿通部などが形成されている。
さらに、各プロテクタ構成体40には、図1ないし図3に示すように、前端部に位置するプロテクタ構成体40を除き、プロテクタ本体部43の前端部からは、係合連結部41を構成する平板状の挿通片部45が突設され、この挿通片部45には、フック状あるいはクリップ状などとも言い得る係合部46が単数あるいは複数、この実施の形態では前後2カ所に形成されている。また、挿通片部45は、プロテクタ本体部43よりも幅寸法が小さく形成されている。そして、各係合部46は、挿通片部45から上側に突設された軸部46aと、この軸部46aの先端部から下側に拡開状に傾斜して突設された爪状の係止片46bとを備えている。一方、後端部に位置するプロテクタ構成体40を除き、プロテクタ本体部43の後端部には、係合連結部41を構成する平板状の片添部48が設けられている。そして、この片添部48には、後端部近傍に位置して、両側方向を長手方向として上下に貫通するスリット状の挿通口部49と、この挿通口部49の前方に位置し、前後2カ所に位置する角孔状の係合受部50とが形成されている。
そして、この係合連結部41は、図2に示すように、相隣するプロテクタ構成体40の後端部と前端部とを接近させ、後側のプロテクタ構成体40の挿通片部45を、前側のプロテクタ構成体40の片添部48の挿通口部49に一側である上側から他側である下側に挿入して交差させ、この挿通片部45を片添部48の下面に沿わせて重ね、各係合受部50に下側から各係合部46を圧入し、係止片46bを片添部48の上面に係止して抜け止めすることにより、図1(b)及び図3に示すように、前後に相隣するプロテクタ構成体40を連結した状態にできる。一方、各係止片46bを閉じるように変形させ、各係合部46を各係合受部50から引き抜き、さらに、挿通片部45を挿通口部49から引き抜くことにより、相隣するプロテクタ構成体40の係合連結部41の連結を解除することもできる。
次に、このエアバッグ装置1の組立動作及び車両への取付動作を説明する。
まず、予め前後方向を長手方向とする細長い所定の形状に折り畳まれ、形状保持部材33で形状を保持したエアバッグ2を、プロテクタ28の各プロテクタ構成体40の内側かつ下側に沿わせるとともに、エアバッグ2の各取付片部32を取付片部挿通部を介して上側に引き出す。そして、エアバッグ2の取付片部32をブラケット25のエアバッグ取付部に沿わせ、ビスなどの固定具で固定し、ブラケット25にエアバッグ2を取り付ける。また、プロテクタ28の各プロテクタ構成体40のプロテクタ側取付部をブラケット25のプロテクタ取付部に沿わせ、係合あるいはビスなどの固定具で固定し、各プロテクタ構成体40をブラケット25に取り付け、中間組立体を構成する。
そして、上記のように係合連結部41の係合を解除した状態で、この係合連結部41でエアバッグ2とともに中間組立体を折り返し、長手寸法の小さい形状で保管及び搬送を行うことができる。また、一部あるいは全部の係合連結部41を係合連結し、中間組立体をエアバッグ装置1の例えば全長に伸ばし、エアバッグ2のねじれなどを防止した状態で、保管及び搬送を行うこともできる。
そして、車体に取り付ける際は、係合連結部41を連結した状態で、あるいは係合を解除された係合連結部41を順次連結しながら、各ブラケット25をルーフサイド部に沿わせ、プロテクタ28の仮係合部を車体パネルに係合して仮固定し、ビスあるいはリベットなどの固着具で車体パネル取付部を車体パネルに取り付ける。そして、各ブラケット25にルーフガーニッシュをあてがい、各ブラケット25にルーフガーニッシュのガーニッシュ側取付部を車内側からビスなどの固定具で固定し、さらに、必要に応じて各ブラケット25にアシストグリップを取り付ける。
さらに、このブラケット25の取付作業の前後いずれかに、インフレータの接続管をエアバッグ2に接続し、インフレータを車体側に備えた制御装置に電気的に接続することにより、エアバッグ装置1の車体への取付作業が完了する。
そして、このエアバッグ装置1及びヘッドライニングを車体へ取り付けた状態では、ルーフガーニッシュのガーニッシュ側取付部は、ヘッドライニングにより覆われて車室側に露出しないとともに、ヘッドライニングの面とガーニッシュ本体部の面とがほぼ面一に連続するようになっている。
次に、エアバッグ2の展開動作を説明する。
車両の側面衝突あるいは横転などの際には、衝突検出手段である制御装置の起動信号を受けてインフレータが作動し、このインフレータから噴射されるガスがガス導入口からエアバッグ本体部31内の膨張部に導入される。すると、前後方向を長手方向として細長く折り畳まれたエアバッグ2のエアバッグ本体部31の膨張部は、形状保持部材33を破断し、さらにはルーフガーニッシュを押動して押し開き、プロテクタ本体部43とルーフガーニッシュとの間で案内されながら、所定面に沿った所定方向である下方あるいは略下方に迅速にカーテン状に膨張展開して、窓部及びセンターピラーなどを覆い、乗員とセンターピラーなどとの衝突の衝撃を緩和するとともに、乗員の車外放出を防止して保護する。
このように、本実施の形態によれば、エアバッグ2の長手方向に沿ってプロテクタ28を配置したため、エアバッグ2のねじれなどを防止して、エアバッグ装置1の車体への取り付け作業の作業性を向上できるとともに、展開前あるいは展開過程において、エアバッグ2が車体パネルなど車体側の部材と干渉せず、エアバッグ2を保護及び案内して円滑に所望の方向に展開させ、乗員を保護することができる。
そして、プロテクタ28は、長手方向に複数のプロテクタ構成体40に分割されるため、プロテクタ28を形成する金型装置を小型化でき、生産性を向上し、製造コストを低減できるとともに、分割した部分で、例えば本実施の形態では4分割により3カ所でエアバッグ装置1を折り返し、長手寸法を小さくし、いわゆる荷姿を小さくして、保管や輸送を容易にできる。
そして、車体への取り付け時、あるいは保管時や輸送時にも必要に応じて、係合連結部41でプロテクタ構成体40同士を連結することにより、プロテクタ28を長手方向の全長に沿ってエアバッグ本体部31に沿わせ、ねじれることなどなくエアバッグ装置1の形状を保持し、車体への取り付け作業の作業性を向上できる。
さらに、係合連結部41は、相隣するプロテクタ構成体40に設けた片添部48の挿通口部49に挿通片部45を挿入し、互いに交差させつつ挿通片部45と片添部48とを重ねるとともに、係合部46と係合受部50とを係合することにより、単純に重ねて係合する構成に比べて接続部分の強度を向上でき、容易に、かつ引っ張りやねじれに対して外れることなく強固に形状を保持でき、いわば多関節型プロテクタの連結接合構造を提供できる。
また、自動車のルーフサイド部の車体パネルに取り付けられるブラケット25に、エアバッグ2及び各プロテクタ構成体40を取り付けることにより、エアバッグ装置1をモジュール化し、長手方向を有して細長く折り畳まれたエアバッグ2を備えたエアバッグ装置1の取り扱い及び車体への取り付け作業を容易にできる。
このようにして、ルーフサイド部に配置されるいわゆる前後席用のカーテンエアバッグ装置であるエアバッグ装置1であって、細長く折り畳んだ長尺なエアバッグ2を備えるとともに、このエアバッグ2の長手方向に沿ってプロテクタ28を配置したカーテンエアバッグについて、製造コストを低減できるとともに、展開特性を容易に良好にできる。
なお、上記の実施の形態では、係合連結部41は、片添部48に上下に貫通する挿通口部49を形成し、上側からこの挿通口部49に挿通片部45を挿入したが、この構成に限られるものではない。例えば、図4及び図5に示すように、プロテクタ構成体40の後端部の上面に、下側に向かって凹設された片添部48を設けるとともに、この片添部48の後側部に上側にアーチ状に突設した突設部55を形成し、この突設部55の下側と、片添部48の上面との間に、前後方向に貫通する挿通口部57を形成することもできる。また、この実施の形態では、係合受部58は、上側に突設されたクリップ状をなし、円柱状の軸部58aと、この軸部58aの上部に位置し軸部58aより径寸法の大きい半球状の頭部58bとを備えている。さらに、片添部48の前端部には、上側に向かい位置決め部59が突設されている。
一方、挿通片部45は、平板状に形成されているが、エアバッグ2対向する対向面である下面には上側に凹設された段部61を有し、この段部61を介し、プロテクタ本体部43よりも厚さ寸法が小さく形成されている。そして、この段部61の高さ寸法は、凹設された片添部48の高さ寸法と等しく形成されている。また、この挿通片部45に形成された係合部63は、上下に貫通する異形の孔状で、円孔状をなす挿入孔63aの後側に、挿入孔63aより径寸法の小さい係止孔63bが連続して形成されている。
そこで、この図4及び図5に示す実施の形態では、図4に示すように、相隣するプロテクタ構成体40の後端部と前端部とを接近させ、後側のプロテクタ構成体40の挿通片部45を、前側のプロテクタ構成体40の片添部48の挿通口部49に後側から挿入し、この挿通片部45の先端部を若干上側に変形させて、係合部63の挿入孔63aに係合受部58を挿入する。さらに、挿通片部45を片添部48の上面に沿わせて重ね、挿通片部45を位置決め部59に当接するまで前側に移動させる。すると、係合部63の係止孔63bに係合受部58の軸部58aが圧入されるとともに、係合受部58の周囲が片添部48と頭部58bとの間に挟持されて固定される。この状態で、図5に示すように、挿通片部45と片添部48とを重ねた係合連結部41で、前後に相隣するプロテクタ構成体40を連結できる。
さらに、図5に示すように、挿通片部45の下側には段部61を形成したため、挿通片部45と片添部48とを重ねた係合連結部41のエアバッグ2に対向する対向面を同一平面上で滑らかに連続する平面状とすることが可能となり、プロテクタ28の形状がエアバッグ2に影響を与えることを抑制できる。
なお、この実施の形態においても、後側のプロテクタ構成体40を前側のプロテクタ構成体40に対して後側に引っ張り、係合受部58を係合部63の挿入孔63aに位置合わせした状態で、挿通片部45の前端部側を上方に若干変形させて係合受部58を係合部63から離脱させることにより、挿通片部45を片添部48側から引き抜き、相隣するプロテクタ構成体40の係合連結部41の連結を解除することができる。
また、上記の各実施の形態では、後側のプロテクタ構成体40に挿通片部45を設け、前側のプロテクタ構成体40に片添部48を設けたが、後側のプロテクタ構成体40に片添部48を設け、前側のプロテクタ構成体40に挿通片部45を設けることもできる。
また、上記の各実施の形態では、プロテクタ28は、4個のプロテクタ構成体40に分割したが、この構成に限られず、2個以上の複数個に分割できる。
本発明は、例えば、自動車の側部のドアの窓部などに沿って展開するカーテンエアバッグ装置と呼ばれるエアバッグ装置に適用できる。
本発明のエアバッグ装置の一実施の形態を示す一部の説明図であり、(a)は全体の斜視図、(b)は係合連結部の断面図である。 同上エアバッグ装置の係合連結部の分解状態の斜視図である。 同上エアバッグ装置の係合連結部の連結状態の斜視図である。 本発明のエアバッグ装置の他の実施の形態を示す係合連結部の分解状態の斜視図である。 同上エアバッグ装置の係合連結部の連結状態の断面図である。
符号の説明
1 エアバッグ装置
2 エアバッグ
25 ブラケット
28 プロテクタ
31 エアバッグ本体部
40 プロテクタ構成体
41 係合連結部
45 挿通片部
46,63 係合部
48 片添部
49,57 挿通口部
50,58 係合受部
61 段部

Claims (3)

  1. 車両室内の側部上縁部の車体パネルに沿って配置されるエアバッグ装置であって、
    前記側部上縁部に沿った方向を長手方向として折り畳まれ、ガスが導入されて下方に向かって膨張展開するエアバッグ本体部を備えたエアバッグと、
    前記長手方向に沿って、前記車体パネルと折り畳まれた前記エアバッグ本体部との間の少なくとも一部に配置されるプロテクタとを具備し、
    前記プロテクタは、長手方向に複数のプロテクタ構成体に分割されるとともに、相隣する前記プロテクタ構成体の端部には、互いに係合して連結される係合連結部が備えられ、
    前記係合連結部は、
    一方の前記プロテクタ構成体の端部に設けられ、係合部を設けた板状の挿通片部と、
    他方の前記プロテクタ構成体の端部に設けられ、前記挿通片部が挿通可能な挿通口部及び前記係合部に係合する係合受部を設け、前記挿通片部が重ねて配置される片添部とを備えた
    ことを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 係合連結部は、挿通片部及び片添部の少なくとも一方に段部が設けられ、これら挿通片部及び片添部を重ねた状態で、前記係合連結部の前記エアバッグ本体部に対向する面は滑らかに連続する面を構成する
    ことを特徴とする請求項1記載のエアバッグ装置。
  3. 側部上縁部の車体パネルに取り付けられ、エアバッグ及び各プロテクタ構成体が取り付けられるブラケットを具備する
    ことを特徴とする請求項1または2記載のエアバッグ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010052595A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Nippon Plast Co Ltd カーテンエアバッグ装置
JP2016175590A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 オートリブ ディベロップメント エービー カーテンエアバッグ装置

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