JP2005103847A - 化粧シート - Google Patents

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弘徳 上山
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Abstract

【課題】耐候性及び接着性に優れた透明性保護層を有する化粧シートを提供する。
【解決手段】基材シート上に1又は2以上の層を介して透明性保護層が最表面層として積層されてなる化粧シートであって、(1)透明性保護層が水性組成物により形成されており、(2)水性組成物が、a)ビウレット系ポリイソシアネート及びカルボジイミド基含有化合物の少なくとも1種ならびにb)紫外線吸収基を有するポリマーを含む、ことを特徴とする化粧シートに係る。
【選択図】なし

Description

本発明は、化粧シート及びそれを用いて得られる化粧板に関する。
従来より、建材(内装用・外装用)、車両、家具、家電製品、雑貨品等の各種製品には、その外観に意匠性を付与するために化粧シートが使用されている。一般に、これらの化粧シートには、その表面を保護するために保護層(いわゆるOP層:オープリント層)が形成されている。従来より、保護層は、ウレタン系樹脂、ウレタンアクリレート系樹脂等の液状樹脂組成物を塗工することにより形成されている(特許文献1〜3など)。これらは、いずれも有機溶剤を溶媒とするもの(溶剤系組成物)であるため、有機溶剤の揮発による人体への悪影響を及ぼす問題がある。これに対し、水性組成物(水性塗料)によって保護層を形成することができれば、上記問題を解消することができる。このため、例えば市販の水性樹脂組成物等を使用することも考えられる。
しかしながら、これらの水性樹脂組成物を保護層の形成にそのまま使用しても、所望の耐候性、接着性(下地となる樹脂層との接着性)等が得られない。特に、外装用建材に適用される化粧シートは、より過酷な条件下で使用されるため、それに耐えられる保護層が必要とされている。
このように、水性組成物を用いて優れた耐候性等を発揮できる保護層を形成する技術が求められているが、そのような性能をもつ保護層を形成する技術が未だ開発されていないのが現状である。
特開2000−141443号公報 特開2000−127329号公報 特開2000−85072号公報
従って、本発明は、特に耐候性及び接着性に優れた透明性保護層を有する化粧シートを提供することを主な目的とする。
本発明者は、従来技術の問題点に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、特定の水性組成物で透明性保護層を形成することによって上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、下記の化粧シートに係る。
1. 基材シート上に1又は2以上の層を介して透明性保護層が最表面層として積層されてなる化粧シートであって、
(1)透明性保護層が水性組成物により形成されており、
(2)水性組成物が、a)ビウレット系ポリイソシアネート及びカルボジイミド基含有化合物の少なくとも1種ならびにb)紫外線吸収基を有するポリマーを含む、
ことを特徴とする化粧シート。
2. 基材シート上に少なくとも絵柄層、透明性樹脂層及び透明性保護層を有し、当該透明性保護層が最表面層として設けられている前記項1記載の化粧シート。
3. 絵柄層が、水性組成物により形成されている前記項2記載の化粧シート。
4. 絵柄層と透明性樹脂層との間に接着剤層が介在する前記項2又は3に記載化粧シート。
5. 透明性樹脂層が、ポリオレフィン系樹脂により形成されている前記項2〜4のいずれかに記載の化粧シート。
6. 前記項1〜5のいずれかに記載の化粧シートの透明性保護層が最表面層となるように当該シートが基材上に積層されてなる化粧板。
本発明の化粧シートは、その透明性保護層が水性組成物で形成されているにもかかわらず、溶剤系組成物で形成された保護層と同等又はそれ以上の耐候性及び接着性を発揮することができる。
このような特性をもつ本発明化粧シートは、室内用建材、外装用及び準外装用建材の化粧シートとして使用できるほか、家電製品、事務機器、計器類等を構成する金属板の化粧シートとしても幅広く利用することができる。
1.化粧シート
本発明の化粧シートは、基材シート上に1又は2以上の層を介して透明性保護層が最表面層として積層されてなる化粧シートであって、
(1)透明性保護層が水性組成物により形成されており、
(2)水性組成物が、a)ビウレット系ポリイソシアネート及びカルボジイミド基含有化合物の少なくとも1種ならびにb)紫外線吸収基を有するポリマーを含む、
ことを特徴とする。
本発明は、透明性保護層が上記1)及び2)の要件を具備している限り、その層構成は特に限定されない。
各層の形成方法は限定的でなく、例えばグラビア印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷、オフセット印刷、転写印刷等の印刷;スプレー、ローラー、刷毛等の塗布;シート状物等の成形体を積層等のいずれも採用することができる。これらの方法の中から、各層の特性、原料等に応じて適宜組み合わせて選択すれば良い。本発明では、特に、各層は、成形体の積層又は水性組成物による塗膜によって形成されていることが望ましい。
各層の厚みも限定的でなく、最終製品の用途、特性等に応じて適宜決定することができる。通常は0.1〜500μm程度の範囲内とすることができる。
透明性保護層
本発明において、透明性保護層は、最表面層として設けられている。透明性保護層は、透明である限り、着色されていても良い。また、絵柄層が視認できる範囲内であれば半透明であっても良い。
本発明では、透明性保護層は、透明性保護層が水性組成物(水性樹脂組成物)により形成されている。すなわち、水又は水を含む溶媒(水性溶媒又は水系溶媒)に樹脂成分が溶解又は分散してなる組成物を用いる。このような組成物としては、具体的には、水溶性タイプ、水性エマルションタイプ等のように、その溶媒が水又は水を主成分とするものが挙げられる。
上記水性組成物は、a)ビウレット系ポリイソシアネート及びカルボジイミド基含有化合物の少なくとも1種ならびにb)紫外線吸収基を有するポリマーを含む。すなわち、本発明では、上記a)及びb)を樹脂成分とし、これを水に溶解又は分散してなる組成物を用いる。これらの成分を組み合わせて用いることによって、優れた耐候性、接着性等を得ることができる。
ビウレット系ポリイソシアネートは、下記の化学構造
Figure 2005103847
(ただし、式中Rは−(CH26−を示す。)を基本構成とするものであり、このポリイソシアネート自体は公知のもの又は市販品を使用することができる。例えば、製品名「デュラネート24A−100」、「デュラネート22A−75PX」、「デュラネート21S−75E」、「デュラネート18H−70B」(いずれも旭化成製)等を使用することができる。
カルボジイミド基含有化合物は、カルボジイミド基(−N=C=N−)を有する化合物(高分子も含む。)であれば特に制限されない。上記化合物自体は、公知のもの又は市販品を使用することができる。例えば、カルボジイミド系樹脂に親水性セグメントが付与されたものを好適に使用することができる。このようなものとしては、例えば製品名「カルボジライトE−01」、「カルボジライトE−02」、「カルボジライトV−02」、「カルボジライトV−02−L2」、「カルボジライトV−04」、「カルボジライトV−06」(いずれも日清紡製)等を挙げることができる。
紫外線吸収基を有するポリマー(以下「紫外線吸収基含有ポリマー」という。)は、紫外線吸収基(すなわち、紫外線により発生するラジカル又は活性酸素を不活性化する基)を有するものであれば特に限定されない。このようなポリマーは、公知のもの又は市販品を使用できる。例えば、製品名「PUVA−30M」、「PUVA−30S」(いずれも大塚化学製)、製品名「ユーダブルE」、「ユーダブルS−2000」、「ユーダブルH−4000」、「ユーダブルS−5000」、「ユーダブルC」、「ユーダブルUV」(いずれも日本触媒製)を使用することができる。
ビウレット系ポリイソシアネート及びカルボジイミド基含有化合物は、それぞれ単独で使用することができ、また併用することもできる。両者を併用する場合の割合は、用いる化合物の種類等に応じて適宜決定することができる。
また、本発明において、カルボジイミド基含有化合物を用いる場合には、紫外線吸収基含有ポリマーと1液硬化型樹脂を構成することができるので、透明性保護層を形成する上において作業面等で有利となる。
上記a)とb)との配合割合は、用いるポリイソシアネート及び紫外線吸収基含有ポリマーの種類、透明性保護層の所望の特性等に応じて適宜決定することができるが、一般的にはa):b)が当量比で100:10〜300、特に100:100〜200とすることが望ましい。
本発明では、水性組成物中に他の成分が含まれていても良い。例えば、溶剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、分散剤、光安定剤、ツヤ調整剤、ブロッキング防止剤、滑剤等の添加剤を配合することもできる。
また、水性組成物中の水の含有量は、水性組成物の固形分量が20〜80重量%となるような範囲内でその組成、透明性保護層の所望の特性等に応じて適宜決定すれば良い。
透明性保護層の厚みは限定されないが、通常は0.1〜50μm、特に1〜20μmとすることが望ましい。
本発明の化粧シートにおいて、透明性保護層以外の構成は、公知の化粧シートの構成を適宜採用することができる。特に好ましい構成の一例を以下に示す。
基材シート
基材シートは、その表面(おもて面)には絵柄層等が順次積層され、裏面には金属板が積層される。
基材シートとしては、例えば熱可塑性樹脂により形成されたものを好適に使用することができる。具体的には、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー、アクリル酸エステル、メタアクリル酸エステル等を挙げることができる。
基材シートは、着色されていても良い。この場合は、上記のような熱可塑性樹脂に対して着色材(顔料又は染料)を添加して着色することができる。着色材としては、例えば二酸化チタン、カーボンブラック、酸化鉄等の無機顔料、フタロシアニンブルー等の有機顔料のほか、各種の染料も使用することができる。これらは、公知又は市販のものから1種又は2種以上を選ぶことができる。また、着色材の添加量も、所望の色合い等に応じて適宜設定すれば良い。
基材シートには、必要に応じて充填剤、艶消し剤、発泡剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定化剤等の各種の添加剤が含まれていても良い。
基材シートの厚みは、最終製品の用途、使用方法等により適宜設定できるが、一般的には50〜250μmとすることが好ましい。
基材シートにおいては、必要に応じて、絵柄層を設けるインキの接着を強固にするために表面(おもて面)にコロナ放電処理を行うこともできる。コロナ放電処理の方法・条件は、公知の方法に従って実施すれば良い。
また、必要に応じて、基材シートの裏面には、基材との積層のために、コロナ放電処理を施したり、あるいはプライマー層を形成することもできる。プライマー層を形成するための材料としては、例えばポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂(特に、ポリアクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール等とイソシアネート化合物との2液硬化型樹脂)、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール系樹脂、ニトロセルロース系樹脂等の樹脂類ほか、アルキルチタネート、エチレンイミン等の化合物も使用することができる。これらをそのままで又は溶媒に溶解若しくは分散させた状態で用い、公知の印刷方法、塗布方法等に従ってプライマー層を形成することができる。
絵柄層
絵柄層は、木目、節目等の天然素材が有する柄ないしは模様のほか、文字、図形等も表わすことができる。
絵柄層の形成は、好ましくは着色熱可塑性樹脂層との接着性に優れたインキを用い、グラビア印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷、オフセット印刷等の公知の印刷方法により好適に実施することができる。
上記インキとしては、着色材及びバインダーを含むインキを一般に使用することができる。インキのバインダーは、基材シートの材質等に応じて公知のもの又は市販品の中から適宜選択すれば良い。例えば、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等の塩素化ポリオレフィン、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂(好ましくはポリエステルウレタン樹脂)、アクリル系樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂等を使用することができる。これらは1種又は2種以上を用いることができる。
また、着色材は特に限定されず、公知の着色材を使用することができる。例えば、チタン白、亜鉛華、弁柄、朱、群青、コバルトブルー、チタン黄、カーボンブラック等の無機顔料、イソインドリノン、ハンザイエローA、キナクリドン、パーマネントレッド4R、フタロシアニンブルー、インダスレンブルーRS、アニンリンブラック等の有機顔料(染料も含む。)、アルミニウム、真鍮等の金属顔料、二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛等の箔粉からなる真珠光沢(パール)顔料等が挙げられる。これらは、1種又は2種以上で使用することができる。
本発明では、前記バインダーとして、溶媒を水として用いた水性バインダーを用いることが望ましい。すなわち、絵柄層は、水性バインダーに着色材が配合された水性組成物により形成されるることが望ましい。上記水性バインダーとしては、公知又は市販の水性樹脂エマルションのほか、水、アルコール等の水系溶媒に樹脂を溶解させて得られる樹脂溶液等を使用することができる。
接着剤層
本発明では、好ましくは絵柄層と透明性樹脂層との間に接着剤層が介在する。接着剤層で使用する接着剤は、公知又は市販の接着剤の中から、絵柄層又は透明性樹脂層を構成する成分等に応じて適宜選択することができる。例えば、ポリウレタン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、エポキシ系樹脂等の各種接着剤を使用することができる。また、反応硬化タイプのほか、ホットメルトタイプ、電離放射線硬化タイプ、紫外線硬化タイプ等のいずれのタイプの接着剤であっても良い。
接着方法としては、用いる接着剤の種類等に応じて公知の方法に従って実施すれば良い。例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂を用い、溶融押出(エクストルージョンコート法)で絵柄層上に塗工する方法、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂等の熱硬化性樹脂にイソシアネート、アミン等の架橋剤、メチルエチルケトンパーオキサイド、ハイドロパーオキサイド、アザビスイソブチロニトリル等の重合開始剤、ナフテン酸コバルト、ジメチルアニリン等の重合促進剤等を必要により添加した接着剤を塗工し、ドライラミネートする方法を採用することができる。また、本発明では、熱圧着できる接着剤を使用し、熱圧着によって絵柄層と透明性樹脂層とを積層することもできる。
なお、本発明では、必要に応じ、コロナ放電処理、プラズマ処理、脱脂処理、表面粗面化処理等の公知の易接着処理を接着面に施すこともできる。
接着剤層の厚みは、透明性保護層、使用する接着剤の種類等によって異なるが、一般的には0.1〜30μm程度とすれば良い。
透明性樹脂層
透明性樹脂層は、透明である限り、着色されていても良い。また、絵柄層が視認できる範囲内で半透明であっても良い。
上記樹脂としては、例えばポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー、ポリメチルペンテン、アクリル酸エステル、メタアクリル酸エステル、ポリカーボネート、セルローストリアセテート等を挙げることができる。透明性樹脂層は、特に、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂が好ましい。より好ましくは、立体規則性を有するポリオレフィン系樹脂である。
透明樹脂層には、必要に応じて充填剤、艶消し剤、発泡剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定化剤、ラジカル捕捉剤、軟質成分(例えばゴム)等の各種の添加剤が含まれていても良い。
透明性樹脂層の厚みは特に限定されないが、一般的には10〜150μm程度とすれば良い。
透明性樹脂層は、必要に応じて凹凸模様を付与することができる。例えば、公知のエンボス加工等によって凹凸模様を付与することが可能である。これによって、立体感のある外観を化粧用シートに与えることができる。
2.基材
本発明の化粧板は、本発明の化粧シートが基材上に積層されたものである。より具体的には、化粧シートの透明性保護層が最表面層となるように当該シートが基材上に積層されている。
基材
本発明化粧シートが適用される基材は、限定的でなく、公知の化粧シートと同様のものを用いることができる。例えば、木質材、金属、セラミックス、プラスチックス、ガラス等が挙げられる。特に、本発明化粧シートは、木質材に好適に使用することができる。木質材としては、具体的には、杉、檜、欅、松、ラワン、チーク、メラピー等の各種素材から作られた突板、木材単板、木材合板、パティクルボード、中密度繊維板(MDF)等が挙げられる。
基材への積層
化粧シートの基材への積層は、公知の化粧シートの積層と同様にすることができる。例えば、接着剤を用いて化粧シートを基材上に貼着によって好適に積層することが可能である。
使用できる接着剤としては、例えば熱可塑性樹脂系、熱硬化性樹脂系、ゴム系等のいずれのタイプの接着剤も使用することができる。これは、公知のもの又は市販品を使用することができる。
熱可塑性樹脂系接着剤としては、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール(ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール等)、シアノアクリレート、ポリビニルアルキルエーテル、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリメタクリル酸メチル、ニトロセルロース、酢酸セルロース、熱可塑性エポキシ、ポリスチレン、エチレン−酢酸ビニルコポリマー、エチレン−アクリル酸エチルコポリマー等が例示される。
熱硬化性樹脂系接着剤としては、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、レゾルシノール樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリベンツイミダゾール、ポリベンゾチアゾール等が例示される。
ゴム(エラストマー)接着剤としては、天然ゴム、再生ゴム、スフチレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ポリスルフィドゴム、シリコーンゴム、ポリウレタンゴム、ステレオゴム(合成天然ゴム)、エチレンプロピレンゴム、ブロックコポリマーゴム(SBS,SIS,SEBS等)等が例示される。
以下に実施例及び比較例を示し、本発明の特徴をより一層明確にする。ただし、本発明の範囲は、実施例に限定されない。
実施例1
図1に示す構造を有する化粧用シートを作製した。
着色材(酸化チタン)を10重量%添加することにより着色隠蔽したポリプロピレン系樹脂フィルム1(厚み80μm)を用意し、その表面(おもて面)及び裏面にコロナ放電処理を施した。この表面(おもて面)に2液硬化型水性ウレタン系樹脂をバインダーとした着色インキをグラビア印刷し、水性アクリル系樹脂をバインダーとしたインキで木目柄の絵柄層2を形成した。また、裏面には、水性ウレタン系樹脂をバインダーとしたプライマー層6をグラビア印刷にて形成し、印刷シートを得た。
次いで、上記印刷シートの絵柄層2の上に、2液硬化型水性ウレタン樹脂からなる接着剤層3(図示せず)を厚さ15μmで形成した後、その塗膜の上に透明ポリプロピレン系樹脂フィルム4(厚み80μm)をラミネートした。
次に、上記ラミネートにより得た積層体に透明ポリプロピレン系樹脂フィルム4側の面から赤外線非接触方式のヒーターで加熱して透明ポリプロピレン系樹脂フィルム4を柔らかくした後、直ちにその面に加熱下で加圧することによりエンボス加工を施し、木目導管溝模様の凹凸模様を賦形した。そして、この面にコロナ放電処理を施した後、紫外線吸収基が組み込まれているポリマーとして(商品名「ユーダブルUV(EUV−601)」日本触媒製、水性エマルションタイプ)100重量部とビウレット系ポリイソシアネート(商品名「デュラネート24A−100」旭化成製)10重量部との2液硬化型樹脂を用いて透明性保護層5(厚さ4μm)を上記凹凸模様上に形成した。
実施例2
上記2液硬化型樹脂として、紫外線吸収基が組み込まれているポリマーとして(商品名「ユーダブルE(E−400)」日本触媒製、水性エマルションタイプ)100重量部とビウレット系ポリイソシアネート(商品名「デュラネート24A−100」旭化成製)10重量部との2液硬化型樹脂を用いて透明性保護層を形成したほかは、実施例1と同様にして化粧シートを作製した。
実施例3
上記2液硬化型樹脂に加え、さらにカルボジイミド含有化合物(製品名「カルボジライトE−01」日清紡製)を上記樹脂100重量部に対して1重量部用いて透明性保護層を形成したほかは、実施例1と同様にして化粧シートを作製した。
比較例1
上記2液硬化型樹脂として、アクリル系樹脂(製品名「BR106」三菱レーヨン製)とアダクト系ポリシソシアネート(製品名「P−301−75E」旭化成製)との2液硬化型水性アクリルウレタン系樹脂を用いて透明性保護層を形成したほかは、実施例1と同様にして化粧シートを作製した。
比較例2
上記2液硬化型樹脂において、ビウレット系ポリイソシアネートに代えてイソシアヌレート系ポリイソシアネート(製品名「TPA−100」旭化成製)を用いて透明性保護層を形成したほかは、実施例1と同様にして化粧シートを作製した。
試験例1
実施例及び比較例で得られた透明性保護層を有する化粧シートをそれぞれ鋼板にラミネートすることにより化粧金属板を作製した。ラミネート方法は、ポリウレタン系接着剤を用い、鋼板に化粧シートを貼着することにより実施した。これによって得られた各化粧金属板を試験体として用い、それぞれについて耐候性試験及び剥離試験を行った。
(1)耐候性試験
耐候性は、サンシャインウエザーメーター及びメタルウエザーメーターをそれぞれ用い、それぞれ下記の条件で試験を実施し、試験実施後の試験体表面の劣化(白化・割れの有無)、意匠性の変化(退色・艶変化の有無)を肉眼で観察した。その結果を表1に示す。
1)サンシャインウエザーメーター
使用機器:製品名「WEL−300」スガ試験機製)
ステップ1:102分照射(ブラックパネル温度63℃、湿度50%RH)
ステップ2:18分照射・降雨(槽内40℃、湿度90%RH)
総試験時間4000時間
2)メタルウエザーメーター
使用機器:製品名「KU−F4CI−A」ダイプラウィンテス製
ステップ1:20時間照射(ブラックパネル温度63℃、湿度50%RH)
ステップ2:10秒間シャワー
ステップ3:4時間結露(ブラックパネル温度30℃、湿度98%RH)
ステップ4:10秒間シャワー
総試験時間300時間
(2)剥離試験
また、耐候性試験後の試験体について、セロテープ(商標名、ニチバン製)による剥離試験を実施した。透明性保護層を2mm角で碁盤目状(10×10=100個)にカットし、その上からセロテープを貼着し、垂直上方に向かって剥がしたときの剥離片の数を測定した。その剥離片数により5段階評価を行った。その結果を表1に示す。
5:剥離片0個
4:剥離片1〜10個
3:剥離片11〜50個
2:剥離片51〜100個
1:試験中に表面層が劣化・剥離
Figure 2005103847
表1の結果からも明らかなように、特定の成分を含有する水性組成物を用いて形成された透明性保護層を有する本発明品は、優れた耐候性及び接着性を発揮できることがわかる。
実施例1で作製された化粧用シートの積層構造を示す図である。
符号の説明
1 着色ポリプロピレン系樹脂フィルム(基材シート)
2 絵柄層
3 接着剤層
4 透明ポリプロピレン系樹脂フィルム(透明性樹脂層)
5 透明性保護層
6 プライマー層

Claims (6)

  1. 基材シート上に1又は2以上の層を介して透明性保護層が最表面層として積層されてなる化粧シートであって、
    (1)透明性保護層が水性組成物により形成されており、
    (2)水性組成物が、a)ビウレット系ポリイソシアネート及びカルボジイミド基含有化合物の少なくとも1種ならびにb)紫外線吸収基を有するポリマーを含む、
    ことを特徴とする化粧シート。
  2. 基材シート上に少なくとも絵柄層、透明性樹脂層及び透明性保護層を有し、当該透明性保護層が最表面層として設けられている請求項1記載の化粧シート。
  3. 絵柄層が、水性組成物により形成されている請求項2記載の化粧シート。
  4. 絵柄層と透明性樹脂層との間に接着剤層が介在する請求項2又は3に記載化粧シート。
  5. 透明性樹脂層が、ポリオレフィン系樹脂により形成されている請求項2〜4のいずれかに記載の化粧シート。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の化粧シートの透明性保護層が最表面層となるように当該シートが基材上に積層されてなる化粧板。

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US20210381248A1 (en) * 2018-10-12 2021-12-09 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Transparent resin film, decorative board, and method for producing decorative board

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