JP6747565B2 - 透明性樹脂フィルム、化粧板及び化粧板の製造方法 - Google Patents
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Description
更に、インクジェット印刷法は印刷する基材がフィルムに限らず、平板や凹凸や曲面を備えた基材に対しても印刷が可能というメリットがある。
しかし、インクジェット印刷法で印刷された絵柄層は基材の最表面にあることから、耐傷性や耐汚染性及び耐候性等の表面性能が不十分であり、その絵柄層を保護するために透明性樹脂フィルムが必要であった。
このような透明性樹脂フィルムとして、例えば、特許文献1には、トリアジン系紫外線吸収剤とヒンダードアミン系光安定剤とを含む透明ポリプロピレンの一方の面に保護層、他方の面に粘着層を設けたオーバーラミネートフィルムが開示されている。
また、上記接着用プライマー層は、厚みが0.5μm以上10μm以下であることが好ましい。
また、上記接着用プライマー層に含有される紫外線吸収剤は、トリアジン系紫外線吸収剤であることが好ましい。
また、上記接着剤層は、紫外線吸収剤を含有することが好ましい。
また、上記接着剤層は、紫外線吸収剤を0.5質量%以上2質量%以下で含有することが好ましい。
また、上記接着剤層に含有される紫外線吸収剤は、トリアジン系紫外線吸収剤であることが好ましい。
本発明は、厚み方向において順に、基材と、絵柄層と、上記透明性樹脂フィルムとを備えることを特徴とする化粧板の製造方法であって、透明性樹脂フィルムの絵柄層が積層される側の面に接着剤層を形成する工程、及び、上記接着剤層を介して、上記透明性樹脂フィルムと上記絵柄層とを貼り合わせる工程を有することを特徴とする化粧板の製造方法でもある。
このような本発明の透明性樹脂フィルムを用いてなる本発明の化粧板、及び、本発明の化粧板の製造方法により得られる化粧板は、耐候性に優れる。
本発明の透明性樹脂フィルムは、少なくとも熱可塑性樹脂層と接着用プライマー層とを有し、上記接着用プライマー層は、紫外線吸収剤を含有し、上記透明性樹脂フィルムは、上記接着用プライマー層を有する面と反対側面に凹凸形状を有する。従来の透明性樹脂フィルムでは、凹凸形状を有することにより厚みの差が生じ、その中で厚みが薄い箇所において紫外線吸収剤が少量になり十分な耐候性が得られなかったが、本発明の透明性樹脂フィルムでは、接着用プライマー層が紫外線吸収剤を含有するため、凹凸形状によって生じる薄膜部においても十分な耐候性を得ることができる。
図1に示すように、本発明の透明性樹脂フィルム10は、少なくとも透明性を有する熱可塑性樹脂層12と接着用プライマー層11とを有する。接着用プライマー層11は、紫外線吸収剤を含有しており、本発明の透明性樹脂フィルム10は、接着用プライマー層11を有する面と反対側面に凹凸形状を有する。
次いで、本発明の透明性樹脂フィルム10の好ましい一例について、図2を用いて説明する。
本発明の透明性樹脂フィルム10には、耐久性(耐傷性、耐汚染性、耐候性等)をより優れたものとする観点から、上記透明性を有する熱可塑性樹脂層12の接着用プライマー層11を有する面と反対側面に、表面保護層14を有することが好ましい。このような構成の場合には、本発明の透明性樹脂フィルム10の表面保護層14側に凹凸形状を有する。
また、熱可塑性樹脂層12と、表面保護層14との密着性をより強固にする観点から、熱可塑性樹脂層12と表面保護層14との間に、表面保護層用プライマー層13を有することが好ましい。
以下、本発明の透明性樹脂フィルムの各構成について説明する。
上記紫外線吸収剤としては、例えば、有機系又は無機系の紫外線吸収剤を用いることができる。なかでも、透明性に優れる有機系の紫外線吸収剤が好適に用いられる。
上記有機系の紫外線吸収剤としては、例えば、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−アミル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−イソブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−イソブチル−5’−プロピルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール等の2’−ヒドロキシフェニル−5−クロロベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤類、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール等の2’−ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤類等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン等の2,2’−ジヒドロキシベンゾフェノン系紫外線吸収剤類、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等の2−ヒドロキシベンゾフェノン系紫外線吸収剤類等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、サルチル酸フェニル、4−t−ブチル−フェニル−サリシレート等のサリチル酸エステル系紫外線吸収剤が挙げられる。
なかでも、耐候性や意匠性、ブリード抑制等を好適に付与する観点から、トリアジン系紫外線吸収剤が好ましい。
上記紫外線吸収剤としてトリアジン系紫外線吸収剤を用いる場合、上記接着用プライマー層中に1質量%以上10質量%以下であることが好ましい。
上記接着用プライマー層中の含有量が1質量%未満であると、耐候性を十分に付与できないことがあり、上記接着用プライマー層中の含有量が10質量%を超えると、フィルムの透明性が損なわれ化粧板の意匠性が低下したり、本発明の透明性樹脂フィルム後述する絵柄層との密着性が十分に得られず、本発明の透明性樹脂フィルムの加工適性が低下したりすることがある。
上記紫外線吸収剤の含有量は、2質量%以上7質量%以下であることがより好ましい。
上記バインダー樹脂としては、例えば、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、アクリル−ウレタン樹脂、アクリル−ウレタン共重合体樹脂、セルロース樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂等が挙げられる。後述する表面保護層の電離放射線硬化性樹脂組成物にウレタンアクリレートオリゴマーを配合する場合は、後述する絵柄層との密着性や生産時の効率からウレタン樹脂を含むものが好ましい。
更に、上記接着用プライマー層は、シリカ等の無機微粒子を含んでいてもよい。
上記熱可塑性樹脂層は、後述する基材の一方の面上に積層された絵柄層を保護する役割を果たす層である。上記熱可塑性樹脂層は、透明である限り、後述する絵柄層が視認できる範囲であれば、半透明でも着色されていてもよい。
上記熱可塑性樹脂層としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテン、オレフィン系熱可塑性エラストマー等のオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナレフタレート、エチレングリコール−テレフタル酸−イソフタール酸共重合体樹脂、テレフタル酸−エチレングリコール−1,4シクロヘキサンジメタノール共重合体樹脂、ポリエステル系熱可塑性エラストマー等のポリエステル樹脂、ポリメチル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート−ブチル(メタ)アクリレート共重合体樹脂、メチル(メタ)アクリレート−スチレン共重合体樹脂等のアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アイオノマー等が挙げられる。なかでも、引張強度が高く、耐薬品性能に優れ、生産工程面で優れていることからポリプロピレンが好適に用いられる。
なお、本明細書において、(メタ)アクリレートとは、アクリレート又はメタクリレートを意味する。
また、上記熱可塑性樹脂層の厚みとしては特に限定されないが、好ましい下限は20μm、好ましい上限は500μm未満であり、より好ましい下限は60μm、より好ましい上限は420μmである。上記熱可塑性樹脂層の厚みが20μm未満であると、引張強度が不十分となり上記絵柄層の表面を保護できないことがあり、500μm以上であると、本発明の透明性樹脂フィルムの透過率が低下し絵柄層の絵柄の視認性が低下してしまうことがある。
上記熱可塑性樹脂層を2層以上に積層する方法としては、一般的な方法であれば限定されず、ドライラミネート法や押出し熱ラミネート法等が挙げられる。
上記表面保護層は、本発明の透明性樹脂フィルムの耐久性(耐傷性、耐汚染性、耐候性等)がより優れたものとなり、より好適に絵柄層の表面の保護が可能となり、本発明の透明性樹脂フィルム自体の傷付きによる意匠性の低下を好適に防止できる。
なお、上記表面保護層は、単一の層構成であってもよく、同一又は異なる材料からなる複数の層構成であってもよいし、下記に示す材料を適宜混合させてもよい。
上記2液硬化型樹脂としては、上記接着用プライマー層のバインダー樹脂を用いればよい。
上記電離放射線硬化性樹脂としては、例えば、分子中にラジカル重合性不飽和結合又はカチオン重合性官能基を有するオリゴマー(以下、所謂プレポリマー、マクロモノマー等も包含する)及び/又は分子中にラジカル重合性不飽和結合又はカチオン重合性官能基を有するモノマーが好ましく用いられる。なお、ここで電離放射線とは、分子を重合或いは架橋させ得るエネルギーを有する電磁波又は荷電粒子を意味し、通常は、電子線(EB)又は紫外線(UV)が一般的である。
ト、メラミン(メタ)アクリレート、トリアジン(メタ)アクリレート等のオリゴマーが好ましく使用でき、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーがさらに好ましい。分子量としては、通常250〜10万程度のものが用いられる。
上記多官能(メタ)アクリレートとしては、例えば、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAエチレンオキサイド変性ジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート{5官能(メタ)アクリレート}、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート{6官能(メタ)アクリレート}等が挙げられる。ここで、多官能モノマーとは、複数のラジカル重合性不飽和基を有するモノマーをいう。
なお、必要に応じ、上記電離放射線硬化性樹脂成分に加えて、単官能モノマーを本発明の目的に反しない範囲で適宜使用しても良い。
上記単官能モノマーとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記電離放射線硬化性樹脂組成物がラジカル重合性不飽和基を有する樹脂系の場合、上記光重合開始剤として、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、チオキサントン類、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル類を単独又は混合して用いることができる。
また、上記電離放射線硬化性樹脂組成物がカチオン重合性不飽和基を有する樹脂系の場合、上記光重合開始剤として、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族スルホニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、メタセロン化合物、ベンゾインスルホン酸エステル等を単独又は混合物として用いることができる。なお、これらの光重合開始剤の添加量としては、電離放射線硬化性樹脂成分100質量部に対して0.1〜10質量部程度である。
また、上記電離放射線の紫外線源としては、例えば、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク灯、ブラックライト、メタルハライドランプ等の光源が使用でき、上記紫外線の波長としては通常190〜380nmの波長域が主として用いられる。
上記凹凸形状を形成する方法としては特に限定されず、例えば、熱によるエンボス加工、賦形シートによって凹凸形状を転写させる方法等が挙げられる。
熱によるエンボス加工としては、例えば、周知の枚葉、又は、輪転式のエンボス機によるエンボス加工を施す方法が挙げられる。
また、エンボスの柄模様としては、例えば、砂目、ヘアライン、梨地、木目版導管溝、石板表面凹凸、布表面テクスチュア、万線条溝等が挙げられる。
また、エンボス加工する際の温度としては特に限定されないが、加熱圧着成形時に凹凸模様が消失する所謂エンボス戻りが少なくなる温度が好ましい。
また、形成される凹凸形状の深さとしては特に限定されないが、例えば、JIS B 0601(1982)に規定される中心線平均粗さRaが1〜30μmの範囲内になるように適宜調整することが好ましい。
ここで、上記「凹凸形状の凹部」とは、本発明の透明性樹脂フィルムの厚みのうち最も薄い部分を指すものであり、図1に示したように、本発明の透明性樹脂フィルム10の凹凸形状の最も深い凹部を含む部分であり、本発明の透明性樹脂フィルムの断面を顕微鏡観察することにより、確認することができる。なお、上記最も深い凹部の底から接着用プライマー層11を有する面までの長さが「凹凸形状の凹部の厚み」である。
上記透明性樹脂フィルムの凹凸形状の凹部の厚みの上限は特に限定されないが、例えば、500μm未満であることが好ましい。
なお、図1に示したように、接着用プライマー層11を有する面から、接着用プライマー層11を有する面と反対側面までの長さが本発明の透明性樹脂フィルム10の総厚みである。該総厚みの好ましい下限は100μm、好ましい上限は500μmであり、より好ましい下限は140μm、より好ましい上限は460μmである。
このような、厚み方向において順に、基材と、絵柄層と、本発明の透明性樹脂フィルムとを備える化粧板もまた、本発明の一態様である。
本発明の化粧板20は、厚み方向において順に、基材21と、絵柄層22と、接着剤層23と、本発明の透明性樹脂フィルム10とを備える。
また、絵柄層22と、本発明の透明性樹脂フィルム10との密着性をより強固にする観点から、絵柄層22と本発明の透明性樹脂フィルム10との間に、接着剤層23を有することが好ましい。
以下、本発明の化粧板の各構成について説明する。
上記樹脂材料としては、例えば、熱可塑性樹脂を含有することが好ましい。
上記熱可塑性樹脂としては、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂などのポリビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)、エチレン−(メタ)アクリル酸系樹脂などのポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET樹脂)などのポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリロニトリル−ブタジエンースチレン共重合体樹脂(ABS樹脂)、アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂などの熱可塑性樹脂の単体及び共重合体、あるいは、これらの混合樹脂が好ましく挙げられる。なかでも、ポリオレフィン樹脂やアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アイオノマー等が好ましい。更に、上記樹脂材料は、発泡されていてもよい。
上記金属材料としては、例えば、鉄等が挙げられる。
また、上記基材が複数の樹脂からなる基材を有する場合、該複数の樹脂からなる基材を形成する樹脂の種類は同じであっても異なっていてもよく、また複数の樹脂からなる基材の厚みは同じであっても異なっていてもよい。
なお、基材は平板以外の略板状も含み、凹凸や曲面を備えているものも含まれる。
上記絵柄層は、本発明の透明性樹脂フィルムを用いてなる本発明の化粧板に装飾性を付与する層であり、例えば、均一に着色が施された隠蔽層(ベタ印刷層)でもよいし、種々の模様をインキと印刷機を使用して印刷することにより形成される図柄層であってもよいし、隠蔽層と図柄層とを組み合わせた層(以下、模様層)であってもよい。
また、図柄層を設けることで、木目模様、大理石模様(例えばトラバーチン大理石模様) などの岩石の表面を模した石目模様、布目や布状の模様を模した布地模様、タイル貼模様、煉瓦積模様など、あるいはこれらを複合した寄木、パッチワークなどの模様を化粧板に付与することができる。これらの模様は通常の黄色、赤色、青色、及び黒色のプロセスカラーによる多色印刷によって形成される他、模様を構成する個々の色の版を用意して行う特色による多色印刷などによっても形成される。
また、上記着色剤としては、カーボンブラック(墨)、鉄黒、チタン白、アンチモン白、黄鉛、チタン黄、弁柄、カドミウム赤、群青、コバルトブルーなどの無機顔料、キナクリドンレッド、イソインドリノンイエロー、フタロシアニンブルーなどの有機顔料、又は染料、アルミニウム、真鍮などの鱗片状箔片からなる金属顔料、二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛などの鱗片状箔片からなる真珠光沢(パール)顔料などが好ましく挙げられる。
なお、突板等のように予め上記基材自体が意匠性を備えている場合には、絵柄層を設けなくてもよい。
上記接着剤層は、上記絵柄層と、本発明の透明性樹脂フィルムが有する熱可塑性樹脂層との間に設けられる層であり、上記接着剤層を有することにより、上記絵柄層と本発明の透明性樹脂フィルムとの密着性をより強固にすることができる。
具体的には、上記接着剤層は、紫外線吸収剤を0.5質量%以上2質量%以下で含有することがより好ましい。上記範囲で紫外線吸収剤が含有されていることにより、本発明の化粧板により優れた耐候性を付与することができる。
上記接着剤層は、紫外線吸収剤を1質量%以上で含有することがさらに好ましい。
上記接着剤層に含有される紫外線吸収剤としては、上述した接着用プライマー層で用いられる紫外線吸収剤を好適に用いることができ、耐候性を考慮すると、特にトリアジン系紫外線吸収剤をより好適に用いることができる。
上記接着剤層に含有されるバインダー樹脂としては、上述した接着用プライマー層で用いられるバインダー樹脂を好適に用いることができる。
上記接着剤層の貼着方法は特に限定されないが、例えば、加熱溶融法や熱ラミネート法、そして水系接着剤や感熱接着剤、感圧接着剤のほか、ホットメルト接着剤等を用いて積層することにより得ることができる。
なかでも、厚み方向において順に、基材と、絵柄層と、上記透明性樹脂フィルムとを備えることを特徴とする化粧板の製造方法であって、上記透明性樹脂フィルムの絵柄層が積層される側の面に接着剤層を形成する工程、及び、上記接着剤層を介して、上記透明性樹脂フィルムと上記絵柄層とを貼り合わせる工程を有することが好ましい。
このような本発明の化粧板を製造する方法もまた、本発明の一態様である。
上記透明性樹脂フィルムでは、上記絵柄層に積層される側の反対側面に有する凹凸形状を賦形する際に、エンボス加工等を施して凹凸形状を形成するが、エンボス加工を施した面側の凹凸形状に追従して、エンボス加工を施した面と反対側の面(上記絵柄層に積層される側の面)にも多少の凹凸形状が賦形されてしまう。このような場合には、上記透明性樹脂フィルムに形成された上記絵柄層が積層される側の凹凸形状に空気が入り込む、いわゆるエアガミが発生し、意匠性が低下することがある。
本発明の化粧板の製造方法では、上記透明性樹脂フィルムの上記絵柄層に積層される側の面に接着剤層を形成する工程を有するので、上記絵柄層に積層される側の凹凸形状の凹部にも接着剤層を入り込ますことができ、上述したエアガミの発生を防止し、意匠性の低下を抑制することができる。
本発明の化粧板の厚みとしては特に限定されず、例えば、0.05mm以上が好ましく、1mm以上50mm以下であることがより好ましい。
透明ポリプロピレンフィルム(厚み60μm)を用意し、該透明ポリプロピレンフィルムの一方の面に、トリアジン系紫外線吸収剤(製品名 アデカスタブLA−46、ADEKA社製)を5質量%含有するイソシアネートを硬化剤とする2液硬化型ウレタン樹脂を塗工し、厚み2μmの接着用プライマー層を得た。次いで、透明ポリプロピレンフィルムのもう一方の面(接着用プライマーの反対面側)に、透明ポリプロピレン系樹脂(厚み80μm)を溶融押し出し、それらを熱ラミネート方式で積層した。
上記透明ポリプロピレン樹脂(80μm)の表面(接着用プライマーの反対面側)にコロナ処理を施した後、イソシアネートを硬化剤とする2液硬化型ウレタン樹脂を塗工し、厚み2μmの表面保護層用プライマー層を形成した。
その後、表面保護層用プライマー層を形成した面に表面保護層として電離放射線硬化型樹脂であるウレタンアクリレートオリゴマーをグラビアコート方式で塗工した後、加速電圧165keV、5Mradの条件で電子線を照射し、厚み15μmの表面保護層を形成した。
上記表面保護層側を赤外線非接触方式のヒーターで加熱した後、直ちに熱圧によるエンボス加工を行い、凹凸形状を賦形し、透明性樹脂フィルムを作成した。得られた透明性樹脂フィルムは、厚みが159μmであり、凹凸形状の凹部の厚みが100μmであった。
その一方で、HDF(高密度繊維板)(厚み3mm)を用意し、上記HDFの一方の面にインクジェットプリンターにて厚み2μmの絵柄層を基材を準備した。
得られた透明性樹脂フィルムの接着用プライマー層を有する側の面に、イソシアネートを硬化剤とする2液硬化型ポリエステル樹脂を塗布して厚み30μmの接着剤層を形成し、得られた透明性樹脂フィルムの接着用プライマー層と上記絵柄層とを対向するように積層した。その後、10kg/m2の圧力を掛け3日間、常温環境下で養生し、化粧板を得た。
接着用プライマー層に添加するトリアジン系紫外線吸収剤(製品名 アデカスタブLA−46、ADEKA社製)の含有量を、1質量%(実施例2)、又は、10質量%(実施例3)に変更した以外は、実施例1と同様にして透明性樹脂フィルム及び化粧板を作製した。得られた透明性樹脂フィルムの厚み、凹凸形状の凹部の厚みは表1に示す通りであった。
透明ポリプロピレンフィルム(60μm)の一方の面に、トリアジン系紫外線吸収剤(製品名 アデカスタブLA−46、ADEKA社製)を1質量%含有したイソシアネートを硬化剤とする2液硬化型ウレタン樹脂(厚み0.5μm)を塗工し、接着用プライマー層を形成した。上記透明ポリプロピレンフィルム(60μm)のもう一方の面に、透明ポリプロピレン系樹脂(厚み80μm)に代えて、透明ポリプロピレン系樹脂(厚み60μm)を押し出し熱ラミネート方式で積層した以外は、実施例1と同様にして透明性樹脂フィルム及び化粧板を作製した。得られた透明性樹脂フィルムの厚み、凹凸形状の凹部の厚みは表1に示す通りであった。
接着用プライマー層の厚みを10μmとした以外は、実施例1と同様にして透明性樹脂フィルム及び化粧板を作製した。得られた透明性樹脂フィルムの厚み、凹凸形状の凹部の厚みは表1に示す通りであった。
接着剤層であるイソシアネートを硬化剤とする2液硬化型ポリエステル樹脂(厚み50μm)にトリアジン系紫外線吸収剤(製品名 アデカスタブLA−46、ADEKA社製)を1質量%添加したこと以外は、実施例1と同様にして透明性樹脂フィルム及び化粧板を作製した。得られた透明性樹脂フィルムの厚み、凹凸形状の凹部の厚みは表1に示す通りであった。
接着用プライマー層に添加する紫外線吸収剤をベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤(製品名 アデカスタブLA−36、ADEKA社製)に変更した以外は、実施例1と同様にして透明性樹脂フィルム及び化粧板を作製した。得られた透明性樹脂フィルムの厚み、凹凸形状の凹部の厚みは表1に示す通りであった。
接着用プライマー層に紫外線吸収剤を添加しないという点以外は、実施例4と同様にして、透明性樹脂フィルム及び化粧板を作製した。得られた透明性樹脂フィルムの厚み、凹凸形状の凹部の厚みは表1に示す通りであった。
接着用プライマー層の厚みを13μmとした以外は、実施例2と同様にして、透明性樹脂フィルム及び化粧板を作製した。得られた透明性樹脂フィルムの厚み、凹凸形状の凹部の厚みは表1に示す通りであった。
<耐摩耗性(テーバー摩耗試験)>
実施例及び比較例で得られた化粧板について、フローリングの日本農林規格;摩耗A試験に準拠し、テーバー式摩耗試験機(理学工業(株)製)と摩耗輪(S−42)を用いて荷重1kgで試験を行い、1000回転させた時の絵柄模様層の柄残りを評価した。その結果を表1に示した。
++:絵柄模様層が8割以上残っている
+:絵柄模様層が半分以上8割未満残っている
−:絵柄模様層が半分未満残っている
実施例及び比較例で得られた化粧板を、下記の条件に設定した超促進耐候試験機(岩崎電気(株)製 アイスーパーUVテスター)に投入し、20時間照射と4時間結露を1サイクルとし、17サイクル運転した後、取り出した。
(促進試験条件)
・ブラックパネル温度:63℃
・湿度:50%RH
・照射強度:60W/m2(365nm)
その後、上記促進試験の前後の化粧板の色差変化を、色彩色差計(ミノルタ(株)製CR−300)で測定した。すなわち、促進試験前後の化粧板のL値、a値、b値を測定し、下記式1により色差変化ΔEを算出した。その結果を表1に示した。
ΔE=[(ΔL)2+(Δa)2+(Δb)2]1/2 式1
++:ΔE<1.0
+:1.0≦ΔE<1.5
−:ΔE≧1.5
ΔL=|L値(耐候性試験後)−L値(耐候性試験前)|
Δa=|a値(耐候性試験後)−a値(耐候性試験前)|
Δb=|a値(耐候性試験後)−a値(耐候性試験前)|
実施例及び比較例で得られた化粧板について、印刷柄を目視にて評価した。その結果を表1に示した。
+++:印刷柄が明瞭に見える
++:印刷柄が僅かに曇って見える
+:印刷柄が僅かに黄変して見える
−:印刷柄が明瞭に見えない
実施例及び比較例について、得られた透明性樹脂フィルムの作製時の不具合(ブロッキング)の有無を確認し、製膜性を評価した。その結果を表1に示した。
++:ブロッキングしなかった
+:僅かにブロッキングした
−:ブロッキングした
実施例及び比較例について、得られた透明性樹脂フィルムの凹凸形状を有する側と反対側面と、基材の絵柄層を備える面とが接するように積層した際に、密着強度を評価した。その結果を表1に示した。
++:問題なく密着していた(密着強度20N/25mmを超える)
+:密着強度が僅かに弱かった(密着強度15N/25mm以上、20N/25mm以下)
−:密着強度が非常に弱かった(密着強度15N/25mm未満)
密着強度は、実施例及び比較例にて得られた化粧板について、テンシロン万能試験機「RTC−1250A」((株)オリエンテック製)を用いて、引張速度200mm/min、剥離角度180°方向で透明性樹脂フィルムと、絵柄層が積層された基材との間を剥がした際の剥離強度[N/25mm幅]の最大値を測定し、密着強度とした。
特に、透明性樹脂フィルムの凹凸形状の凹部の厚みが所定の範囲であり、接着用プライマー層の厚みが所定の範囲であり、トリアジン系紫外線吸収剤を用いた実施例1〜6では、耐摩耗性、意匠性、製膜性及び加工適性においても優れていた。
一方で、紫外線吸収剤としてベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を用いた実施例7では、黄変が生じてしまい、意匠性においてわずかに劣っていた。また、接着用プライマー層の厚みが10μmを超える実施例8では、透明性が低下してしまい、意匠性において劣っていた。
紫外線吸収剤を含有する層を有さない比較例1では、耐候性において劣っていた。
11 接着用プライマー層
12 熱可塑性樹脂層
13 表面保護層用プライマー層
14 表面保護層
20 化粧板
21 基材
22 絵柄層
23 接着剤層
Claims (9)
- 基材の一方に積層された絵柄層を保護するための透明性樹脂フィルムであって、
前記透明性樹脂フィルムは、少なくとも熱可塑性樹脂層と接着用プライマー層とを有し、
前記接着用プライマー層は、紫外線吸収剤を含有し、
前記透明性樹脂フィルムは、前記接着用プライマー層を有する面と反対側面に凹凸形状を有し、
前記凹凸形状の凹部の厚みは、80μm以上である
ことを特徴とする透明性樹脂フィルム。 - 前記接着用プライマー層は、厚みが0.5μm以上10μm以下である請求項1記載の透明性樹脂フィルム。
- 前記接着用プライマー層に含有される紫外線吸収剤は、トリアジン系紫外線吸収剤である請求項1又は2記載の透明性樹脂フィルム。
- 厚み方向において順に、基材と、絵柄層と、請求項1、2又は3記載の透明性樹脂フィルムとを備えることを特徴とする化粧板。
- 前記絵柄層と前記透明性樹脂フィルムとの間に、接着剤層を有する請求項4記載の化粧板。
- 前記接着剤層は、紫外線吸収剤を含有する請求項5記載の化粧板。
- 前記接着剤層は、紫外線吸収剤を0.5質量%以上2質量%以下で含有する請求項6記載の化粧板。
- 前記接着剤層に含有される紫外線吸収剤は、トリアジン系紫外線吸収剤である請求項6又は7記載の化粧板。
- 厚み方向において順に、基材と、絵柄層と、請求項1、2又は3記載の透明性樹脂フィルムとを備えることを特徴とする化粧板の製造方法であって、
透明性樹脂フィルムの絵柄層が積層される側の面に接着剤層を形成する工程、及び、
前記接着剤層を介して、前記透明性樹脂フィルムと前記絵柄層とを貼り合わせる工程を有する
ことを特徴とする化粧板の製造方法。
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