JP5343929B2 - 化粧シート - Google Patents
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Description
(1)当該シートは、少なくとも基材シート、絵柄層、透明性樹脂層及び表面保護層を順に有し、
(2)当該表面保護層が、a)電離放射線重合性オリゴマー及びb)両末端反応性シリコーンアクリレートを含む組成物により形成されており、
(3)前記電離放射線重合性オリゴマーは、(A)1分子中に2個のラジカル重合性不飽和基を有するウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー40〜80重量%及び(B)1分子中に3〜15個のラジカル重合性不飽和基を有する脂肪族ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー60〜20重量%からなる混合物である、
ことを特徴とする化粧シート。
(1)当該シートは、少なくとも基材シート、絵柄層、透明性樹脂層及び表面保護層を順に有し、
(2)当該表面保護層が、a)電離放射線重合性オリゴマー及びb)反応性シリコーンアクリレートを含む組成物により形成されており、
(3)前記電離放射線重合性オリゴマーは、(A)1分子中に少なくとも2個のラジカル重合性不飽和基を有するウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー40〜80重量%及び(B)1分子中に3〜15個のラジカル重合性不飽和基を有する脂肪族ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー60〜20重量%からなる混合物である、
ことを特徴とする。以下、各層について説明する。
基材シートとしては、例えば、紙、不織布、熱可塑性樹脂シート又はこれらの複合材料等が使用される。
なお、上記オレフィン系熱可塑性エラストマーとしては、上記に例示の如き結晶質ポリオレフィン樹脂からなるハードセグメントとエチレン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム、アタクチックポリプロピレン、スチレン−ブタジエンゴム、水素添加スチレン−ブタジエンゴム等のエラストマーから成るソフトセグメントを混合して成る。ハードセグメントとソフトセグメントとの混合比は、〔ソフトセグメント/ハードセグメント〕=5/95〜40/60(質量比)程度である。必要に応じて、エラストマー成分は、硫黄、過酸化水素等の公知の架橋剤によって架橋する。
なお、上記ポリエステル系熱可塑性エラストマーとしては、ハードセグメントに高結晶で高融点の芳香族ポリエステル、ソフトセグメントにはガラス転移温度が−70℃以下の非晶性ポリエーテル等を使用したブロックポリマー等があり、該高結晶性で高融点の芳香族ポリエステルには、例えばポリブチレンテレフタレートが使用され、該非晶性ポリエーテルには、ポリテトラメチレングリコール等が使用される。また、上記非晶質ポリエステルとしては、代表的には、エチレングリコール−1,4−シクロヘキサンジメタノール−テレフタル酸共重合体がある。
例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルエーテルケトン等が挙げられる。
絵柄層は、木目、節目等の天然素材が有する柄のほか、文字、記号、図等も表わすことができる。
本発明化粧シートでは、好ましくは絵柄層と透明性樹脂層との間に接着剤層が介在する。
透明性樹脂層は、透明性のものであれば限定されない。従って、無色透明、着色透明、半透明等のいずれも含む。
本発明において、表面保護層は最表面層として設けられている。表面保護層は、透明である限り、着色されていても良い。また、絵柄層が視認できる範囲内で半透明であっても良い。表面保護層の形成により、化粧シート表面の傷のつきやすさをカバーし、耐汚染性を向上させることができる。
本発明化粧シートが適用される被着材は、限定的でなく、公知の化粧シートと同様のものを用いることができる。例えば、木質材、金属、セラミックス、プラスチックス、ガラス等が挙げられる。特に、本発明化粧シートは、木質材に好適に使用することができる。木質材としては、具体的には、杉、檜、欅、松、ラワン、チーク、メラピー等の各種素材から作られた突板、木材単板、木材合板、パティクルボード、中密度繊維板(MDF)等が挙げられる。
本発明の化粧シートは、各種の被着材等に積層され、化粧板として使用される。積層方法は限定的でなく、例えば接着剤により化粧シートを被着材に貼着する方法等を採用することができる。接着剤は、被着材の種類等に応じて公知の接着剤から適宜選択すれば良い。例えば、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、アイオノマー等のほか、ブタジエン・アクリルニトリルゴム、ネオプレンゴム、天然ゴム等が挙げられる。
基材シートとして、ポリプロピレン系樹脂フィルム(厚み60μm、透過率10%)を用意した。この表面及び裏面にコロナ放電処理を施した後、表面に木目柄絵柄層をグラビア印刷により形成した。一方、裏面には、プライマー層をグラビア印刷により形成した。
・オリゴマー(B):1分子中に3〜15個のラジカル重合・性不飽和基を有する脂肪族ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー
・シリカ:平均粒径5μm、表面未処理品(見かけ比重:0.1〜0.4)+平均粒径4μm(見かけ比重:0.45〜0.85)
・ハジキ成分(反応性シリコーンアクリレート):両末端反応性シリコーンアクリレート
表1に示す各組成物により塗膜を形成した後、175keV及び5Mrad(50kGy)の条件で電子線を照射して上記塗膜を架橋硬化させることにより、表面保護層(厚さ5μm)を形成した。
表1に示す組成により表面保護層を形成したほかは、実施例1と同様にして化粧シートを作製した。
実施例及び比較例で得られた化粧シートの下記の物性についてそれぞれ調べた。その結果を表1に示す。
太マジックインキ(内田洋行製油性インキ)を用い、化粧シートの表面保護層上に筆記したときのはじき特性を確認した。インキをはじく、つまりインキが液滴となった状態を「○」、インキがはじかず、良好なヌレ状態を「×」と評価した。
前記(1)で筆記された筆跡をウエスにて拭き取った後、その残色を観察した。完全に拭取れた状態を「○」、インキを拭き取れず、拭取り前の状態と同じ状態を保持している状態を「×」と評価した。その結果を表1に示す。
化粧シートの表面保護層表面を消しゴムで10往復擦った後、その表面について上記(2)の試験を実施した。完全に拭取れた状態を「○」、インキが拭き取れず、拭取り前の状態と同じ状態を保持している状態を「×」と評価した。その結果を表1に示す。
化粧シートについて促進耐候性試験としてJIS−B−7350に準じて試験を実施した。サンシャインカーボンアーク灯式耐候性試験機を用い、ブラックパネル温度63℃、照射量25.5mW/cm2(365nm)、降雨時間が照射120分中18分の条件で合計200時間実施した。試験後において、その表面について上記(2)の試験を実施した。完全に拭取れた状態を「○」、インキが拭き取れず、拭取り前の状態と同じ状態を保持している状態を「×」と評価した。その結果を表1に示す。
Claims (9)
- 被着材に積層して用いるための化粧シートであって、
(1)当該シートは、少なくとも基材シート、絵柄層、透明性樹脂層及び表面保護層を順に有し、
(2)当該表面保護層が、a)電離放射線重合性オリゴマー及びb)両末端反応性シリコーンアクリレートを含む組成物により形成されており、
(3)前記電離放射線重合性オリゴマーは、(A)1分子中に2個のラジカル重合性不飽和基を有するウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー40〜80重量%及び(B)1分子中に3〜15個のラジカル重合性不飽和基を有する脂肪族ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー60〜20重量%からなる混合物である、
ことを特徴とする化粧シート。 - 透明性樹脂層と表面保護層との間に少なくともプライマー層が形成されている請求項1に記載の化粧シート。
- 前記表面保護層にマット剤が含まれる、請求項1又は2に記載の化粧シート。
- 前記マット剤の一部又は全部がシリカ粒子である、請求項3に記載の化粧シート。
- 前記マット剤が未処理のシリカ粒子を含む、請求項3又は4に記載の化粧シート。
- 前記マット剤として、見かけ比重が0.05〜0.4g/cm3、0.45〜1.0g/cm3のシリカを併用する、請求項3〜5のいずれかに記載の化粧シート。
- 前記表面保護層がエンボス加工による凹凸を有する、請求項1〜6のいずれかに記載の化粧シート。
- 前記透明性樹脂層及び基材シートの少なくとも一方がポリオレフィン系樹脂である、請求項1〜7のいずれかに記載の化粧シート。
- 請求項1〜8のいずれかに記載の化粧シートの表面保護層が最表面層となるように当該シートが被着材上に積層されてなる化粧板。
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