JP2005101809A - 車両用後部窓ガラス - Google Patents

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Abstract

【目的】本発明は、自動車等の移動体の後部窓ガラスに配設するデフォッガと、該デフォッガの上部両コーナーに設けるTV放送波VHF−High帯の電波を好適に受信するアンテナに関するものである。
【構成】略水平方向に延ばした複数本の加熱線条とその両端に接続したバスバーからなるデフォッガを配設した車両用の後部窓ガラスにおいて、該デフォッガ領域の上端両コーナー領域を切り欠いた余白部として加熱線条を設けない凸形状とし、デフォッガの上端側の各加熱線条を凸形状に屈曲させてバスバーに直接接続、あるいは直線状の加熱線条の途中から分岐して、デフォッガ領域を凸形状にしたことによって、前記後部窓ガラスの上端側両コーナー余白領域にアンテナパターン領域を確保できるようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車等の移動体の後部窓ガラスに配設するデフォッガと、該デフォッガの上部両コーナーに設けるTV放送波VHF−High帯の電波を好適に受信するアンテナに関するものである。
従来、悪天候時や寒冷時に自動車等の移動体を運転する場合、自動車の窓ガラスは、車内外の温度差によって窓ガラスの車内側全面に微小な水滴が付着する等により、曇り状態となって運転者にとって視界の確保が困難である。
このため、運転者にとって走行中の視界を確保し、安全に自動車を走行させるために、特に後部窓ガラスには複数本の加熱用導電線条を平行に設け、該加熱用導電線条にバッテリーの直流電源を接続し、通電加熱してガラス面に付着した微小な水滴を蒸発させることにより、後部窓ガラスの曇りを除去させるデフォッガが一般的に良く行われている。
このようなデフォッガは、複数本の平行に配設した導電線条の両端を接続し、給電するバスバーを設けたものであり、通常後部窓ガラスの中央部に広範囲にわたって設けられ、その面積は運転者から見て後方の視界を充分確保できる大きさが必要であるが、その大きさは後部窓ガラスの取付角度によっても左右される。
図6(a)に示すように、前記デフォッガを有する後部窓ガラスは、自動車の外形デザインにもよるが、セダン等の乗用車では一般的に取付角度θが30〜40度前後であるので、後部窓の開口高さ(c)を一定としたときに、後部窓の縦辺の長さ(a+b)は開口高さ(c)より長くなり、さらにデフォッガ(a)の上部および下部に余白部を設けることができる。
よって、AM/FMラジオ放送波の受信アンテナや、TV放送波の受信アンテナを自動車の窓ガラスに設けようとする場合には、前記後部窓ガラスのデフォッガの上部または下部の余白部を利用してガラスアンテナを設けることが多い。
しかしながら、FMラジオ放送波やTV放送波の電波をガラスアンテナで受信する場合、単独のアンテナだけでは広帯域特性や指向特性が不十分であることが多く、これらの不十分な性能をカバーし、広帯域特性や指向特性等の性能の向上を図るために、後部窓ガラスに設けたアンテナと他のアンテナ同士、あるいは左右の側部窓ガラスに設けたアンテナ同士を組み合わせてダイバーシティ受信させることが良く行われている。
例えば、特開昭61−121601号公報には、自動車のリア窓ガラスの表面に付設された少なくとも、FM放送電波を受信し得るラジオ用アンテナ線と、自動車の他の部分に付設されたTV放送電波を受信し得るTV用アンテナと、TV受信時には上記ラジオ用アンテナをTV放送電波の低バンド受信用として用いて上記TV用アンテナと共にダイバシティ受信を行うようにしたダイバシティ装置とを具備する自動車用アンテナ装置が開示され、さらに本特許文献の図2、図7には一般的なデフォッガーのパターンと、その上部余白部に設けたアンテナパターンの記載がある(特許文献1)。
また、特開平4−213903号公報には、車両のサイドガラスに形成された第1のガラスアンテナと、上記サイドガラスのガラス面に対して略直角方向に配設されたリヤガラスもしくはフロントガラスに形成した、第2のガラスアンテナと、上記第1および第2の各ガラスアンテナにより受信される電波のうち、受信電圧の強い方を選択する選択手段とを備えた車両用受信装置が開示されている(特許文献2)。
さらに、特開2002−33609号公報には、少なくとも1〜3チャンネルにおけるTV放送波VHF−low帯にチューニングされた第1のアンテナならびに第2のアンテナと、4〜12チャンネルにおけるTV放送波VHF−high帯にチューニングされた第3のアンテナならびに第4のアンテナを少なくとも、ガラスアンテナとして具備する自動車用アンテナにおいて、自動車用後部窓ガラスに第1のアンテナと第3のアンテナを設け、さらに加熱用導電線条を第1のアンテナか第3のアンテナのいずれかとして使用するようにし、第1のアンテナと第3のアンテナを少なくとも第1の混合器を介して第1のプリアンプに接続し、側部窓ガラスに設けた第2のアンテナと第4のアンテナを少なくとも第2の混合器を介して第2のプリアンプに接続し、第1のプリアンプと第2のプリアンプの出力をダイバーシティユニットに入力するようにしたことを特徴とする自動車用アンテナ装置であり、本特許文献の図2〜図5には後部窓ガラスのデフォッガの上部、または下部余白部の複数箇所に設けたアンテナ同士をダイバーシティ受信する記載が開示されている(特許文献3)。
特開昭61−121601号公報 特開平4−213903号公報 特開平2002−33609号公報
しかしながら、図6(b)に示すように、アンテナエリアが小さい場合、例えばワゴン系、SUV(Sports Utility Vehicle)系の車等の後部窓ガラスの取付角度θ’が45〜90度と大きな角度になると、後部窓ガラスの傾斜した縦辺の長さ(a’+b’)は後部窓の開口部の高さ(c)に近づき、図5(a)に示すようなセダン系の車等の後部窓ガラスの取付角度θが30〜40度の場合の縦辺の長さ(a+b)に比べると、短くなるにもかかわらず、デフォッガ部分の高さ(d)は運転者からみた後方視界を確保するために同一の高さとする必要がある。
このため、図6(b)に示すように、後部窓ガラスの取付角度θ’が大きい場合には、取付角度θが小さい場合に比べてデフォッガ部分の縦辺の長さ(a’)が短くなるだけでなく、ガラス面の余白部の縦辺の長さ(b’)も短くなり、つまり、デフォッガの上部余白部、および下部余白部の面積も小さくなって、該余白部分に充分な面積のアンテナを配設することができなくなったり、仮に配設できたとしても配設可能なアンテナの個数が制限される状況であった。
このため、後部窓ガラスの取付角度θ’が大きい場合には、特許文献1、2に示したように後部窓ガラスと側部窓ガラスにアンテナを分散させて設け、後部窓ガラスに設けたアンテナと側部窓ガラスに設けたアンテナをダイバーシティ受信させていた。
しかしながら、前記特許文献1、特許文献2にあるような後部窓ガラスの上部余白部に設けたアンテナと、側部窓ガラスに設けたアンテナの2系統のアンテナをダイバーシティ受信させる場合には、後部窓ガラスと、側部窓ガラスの異なった2枚の窓ガラスに設けたアンテナの給電点にアンテナフィーダー線を配線しなければならない。
また、TV放送波のようにVHF−Low帯用、VHF−High帯用と受信帯域によってアンテナを分ける場合には、ダイバーシティ受信するためにさらにそれぞれを2系統づつ合計4系統設けることになり、一層配線が複雑になるという問題点があった。
また、前記特許文献3の図2〜図5には、FM/VHF−Low帯用、VHF−High帯用の各2系統、合計4系統のアンテナを、後部窓ガラスのデフォッガの上部および下部余白部に設け、後部窓ガラス1枚だけに設けた複数のアンテナだけでダイバーシティ受信させるものが記載されているが、通常、デフォッガの下部余白部に設けたアンテナは、上部余白部に設けたアンテナに比べると受信特性がやや不十分であるという欠点がある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、アンテナエリアが小さい場合、例えば、取付角度が大きい場合であっても、運転者から見て後方視界を充分確保できるデフォッガ領域の確保と同時に、該デフォッガの余白部に受信性能を低下させないTV放送波受信用の4系統のアンテナを設け、アンテナフィーダ線の配線作業も容易とすることを目的とする。
すなわち、本発明は、略水平方向に延ばした複数本の加熱線条とその両端に接続したバスバーからなるデフォッガを配設した車両用の後部窓ガラスにおいて、該デフォッガ領域の上端両コーナー領域を切り欠いた余白部として加熱線条を設けない凸形状とし、デフォッガの上端側の各加熱線条を凸形状に屈曲させてバスバーに直接接続、あるいは直線状の加熱線条の途中から分岐して、デフォッガ領域を凸形状にしたことによって、前記後部窓ガラスの上端側両コーナー余白領域にアンテナパターン領域を確保できるようにしたことを特徴とする車両用後部窓ガラスである。
あるいは、本発明は、前記後部窓ガラスのデフォッガの上端両コーナー余白部の略垂直方向と略水平方向の合計長さを、該余白部に設けるアンテナパターンのTV放送波VHF−HIGH帯の受信電波の中心周波数の波長をλ、ガラス板の波長短縮率をαとした時に、αλ/4程度の長さとしたことを特徴とする上述の車両用後部窓ガラスである。
あるいはまた、本発明は、前記後部窓ガラスのデフォッガの上端両コーナー部のアンテナ領域の縦方向の長さを20〜100mmとし、略水平方向の幅を150〜300mmとし、デフォッガの凸状部の最上端と窓枠内側との間隔を10〜60mmとしたことを特徴とする上述の車両用後部窓ガラスである。
あるいはまた、本発明は、上述のいずれかに記載の自動車用後部窓ガラスのデフォッガの上端各コーナー余白部に配設するTV放送波用のアンテナであって、凸形状のデフォッガ部分の左右の余白部の一方に主にTV放送波VHF−High帯域の受信用の第1のアンテナ、他方の余白部に同様の帯域用の第4のアンテナを設け、各アンテナが加熱線条の一部、または加熱線条に接続した水平補助線条に近接するような水平線条を少なくとも有し、それぞれがダイバーシティ受信するようにしたことを特徴とする車両用ガラスアンテナである。
あるいはまた、本発明は、前記凸形状のデフォッガの最上端の加熱線条の片端あるいは両端よりコーナー部のアンテナ領域の上部側に水平補助線条を延ばし、前記コーナー部の一方の余白部に、主にVHF−High帯域の受信用の第1のアンテナを、他方の余白部に同様の帯域用の第4のアンテナを設け、第1、第4のアンテナをデフォッガの加熱線条、または/および水平補助線条に近接かつ容量結合させると共に、それぞれのアンテナをダイバーシティ受信するようにしたことを特徴とする上述の車両用ガラスアンテナである。
あるいはまた、本発明は、前記後部窓ガラスのデフォッガの上端の両コーナー部の余白部の一方に配設したTV放送波の主にVHF−High帯域の受信用の第1、または第4のアンテナの近傍に主にVHF−Low帯域の受信用の第2、第3のアンテナを設け、そのいずれか片方をバスバーの最上端に接続してデフォッガをアンテナとして作用させ、第2と第3のアンテナをダイバーシティ受信するようにしたことを特徴とする上述の車両用ガラスアンテナである。
本発明によれば、デフォッガとアンテナの両方を有する車両用の後部窓ガラスにおいて、取付角度が大きくても、運転者から見て後方視界を充分確保できるとと同時に、受信性能や指向特性を低下させないTV放送波受信用の4系統のアンテナすべてを後部窓ガラスの上部余白部に設けることができるので、アンテナフィーダ線の配線作業も容易となった。
図1は、車両用の後部窓ガラス1の大半の部分を占めるように設けられたデフォッガ3と、デフォッガ3の上端辺の左右両コーナー、すなわち図7に点線で示す余白部4、4にそれぞれにTV放送波受信用の主にVHF−High帯域の受信用のアンテナ1、4と主にVHF−Low帯域の受信用のアンテナ2、3の各2系統のアンテナを設けるようにしたもので、本発明の基本パターンである。
前記デフォッガ3は、複数本の導電性の加熱線条5を所定の線間隔で略水平かつ平行に配設し、該デフォッガ3の上部側が凸形状に突起した形状の加熱領域からなるパターンを有するものである。
該デフォッガ3は、ガラス板1の左右の縦辺近傍に沿って配設したバスバー6、6間に複数本の略水平方向に設けた加熱線条5を平行に設けたもので、デフォッガ3の上部側の左右のコーナー部を略矩形状に切り欠いて、中央部のみが略矩形状に上方に突出した凸形状になっている。
前記デフォッガ3の上端の突出した加熱領域内に配設した加熱線条5は、図2の加熱線条51で示したように、バスバー6、6間に設けた加熱線条51の途中部より上方に凸状に屈曲する、あるいは図1の加熱線条51で示したように、バスバー6、6間に設けた加熱線条51の途中から真っ直ぐ伸ばした加熱線条513と分岐して上方に伸ばした後、加熱線条513と平行に別の加熱線条として略水平方向に加熱線条511、512を延ばしたのち、再び合流させて分岐前の加熱線条51となるように配設したものであって、デフォッガ3の加熱領域の途中部より上方に突出した加熱線条511〜513の範囲が窓枠2の内側近傍まで突出して凸字形状に形成したものである。#
また、前記デフォッガ3の上端側に突起した加熱領域の左右両側、すなわち、デフォッガ3の上部の左右コーナー領域を略矩形状に切欠き、該切欠部である余白部4にはアンテナの設置が可能である。
このように、自動車の後部窓ガラス1の取付角度θが45〜90度と大きな場合には、デフォッガ3としての加熱線条5の配設エリアを運転者の後方視界を確保するために、通常の加熱線条5の配設エリアに比べて窓枠2の上辺近傍まで配設せざるを得ないにもかかわらず、後部窓ガラス1の上端両コーナー領域に余白部4を確保することができ、該余白部4をTV放送波用のアンテナ領域として利用することができる。
前記後部窓ガラス1の上端両コーナー部の余白部4の大きさは、該余白部4をアンテナ領域として使用するため、該余白部4の略垂直方向の長さと略水平方向の長さの合計長さを、該余白部4に配設するTV放送波VHF−High帯の受信電波の中心周波数の波長をλ、ガラス板の波長短縮率をαとして、αλ/4程度の長さとするのが良い。
具体的には、図7に示すように、前記コーナー余白部4であるアンテナ領域の略垂直方向の長さfを20〜100mmとし、略水平方向の長さgを150〜300mmとし、その合計長さ(f+g)を220〜320mmとするのが望ましい。
前記後部窓ガラス1の上端両コーナー部の余白部4には、前記余白部4の水平方向側で隣接する加熱線条5の一部に近接するような水平線条を少なくとも有したTV放送波の主にVHF−High帯域の受信用のアンテナを、それぞれ左右の余白部4、4にそれぞれ1系統づつ設けて、これらのTV放送波の主にVHF−High帯域の受信用のアンテナを第1のアンテナ10、第4のアンテナ40とし、この両アンテナをダイバーシティ受信させるようにするのが望ましい。
また、図4に示す通り、前記凸形状のデフォッガ3の最上端に位置する水平加熱線条511の両端よりそれぞれ互いに反対方向に水平補助線条7、7’を延ばし、該水平補助線条7、7’と加熱線条51とで囲まれた前記デフォッガ3のコーナーの左右の余白部4、4には、それぞれTV放送波の主にVHF−High帯域の受信用のアンテナをデフォッガ3の加熱線条5の一部と近接するように1つづつ設けて、これらのアンテナを第1のアンテナ10、第4のアンテナ40とし、これらの両アンテナ10、40をダイバーシティ受信させるようにしても良い。
また、前記後部窓ガラス1の上端両コーナー部の余白部4に1つづつ配設したTV放送波の主にVHF−High帯域の受信用の2系統の第1のアンテナ10、および第4のアンテナ40の各近傍に主にVHF−Low帯域の受信用の第2のアンテナ20、第3のアンテナ30の2系統のアンテナを設けて、該第2、第3の2系統のアンテナ20、30のいずれか片方のアンテナを片方のバスバー6の最上端側に接続してデフォッガ3の加熱線条5をアンテナとして作用させるようにしても良い。
すなわち、図1〜図5に示すように、第2のアンテナ20については、バスバー6の近傍に設けた第2の給電点21より、デフォッガ3のバスバー6に向けて連結する線条を延ばした。
また、主にVHF−Low帯域の受信用の前記第3のアンテナ30については、第4のアンテナ用の第4の給電点41の上方側近傍に第3の給電点31を設け、該第3の給電点31より、前記第4のアンテナ40の上部側の水平線条44に近接させると共に、デフォッガ3の上部側に突出した凸形状部の中央に位置する最上部の加熱線条511にも近接するように水平線条32を設け、それぞれ容量結合させるようにした。
このように、第1のアンテナ10と第4のアンテナ40同士、あるいは第2のアンテナ20と第3のアンテナ30同士をダイバーシティ受信するようにして、指向特性の落ち込みを補うようにすると、指向特性の弱い部分があったとしても、互いに良い特性のほうに自動的に切り替えるので指向特性が良好なシステムとすることができる。
第1のアンテナ10、および第4のアンテナ40のパターンとしては、S字形状、E字形状、日の字形状、6字形状、コ字状、およびこれらを変形させた形状が良好であり、これらのパターンからなるアンテナを上部コーナーの余白部4に配置するようにした。
また、凸状のデフォッガ3の最上端に位置する水平加熱線条511の片端、あるいは両端より水平補助線条7、7’を延ばすようにしても良い。これは、水平補助線条7、7’に近接した第1のアンテナ10、および第4のアンテナ40が、デフォッガ3に載った電波を前記アンテナ10、40に効率的に取り込み、受信性能及び、指向特性を向上させることができる。
以下、本発明の作用について説明する。
ワゴン車のような取付角度θが大きい車両の後部窓ガラス1は、運転者からみた後方視界となる後部窓枠2の内側下辺からの高さdを確保すると、デフォッガ3の上部の余白部4の縦方向の幅(c−d)が大幅に狭まった状態となるが、この状態での後部窓ガラス1のデフォッガ3の上端側では中央エリアの方がコーナーエリアに比べて後方遠方の視認性を確保する上で重要であり、上部コーナーエリアはデフォッガ3エリアとして必ずしも確保されていなくても、運転者からみて後方遠方の視認性には影響をほとんど与えない。
つまり、運転者から見て重要なデフォッガ領域3は上下方向では中間エリアから下端側の全領域であり、上端側のエリアについてはその中央エリアを利用して後方遠方の視界の確保として重要であるが、上端側の両コーナー部に設けた余白部4については後方視界として必ずしも重要なエリアではない。
このため、後部窓ガラス1の上端側の左右のコーナーエリアを余白部4、4とすれば、該余白部4、4にTV放送波受信用のアンテナを設置可能である。
一方、前記後部窓ガラス1のデフォッガ3の上端両コーナー部に設けた余白部4の垂直方向の長さfと水平方向の長さgの合計長さ(f+g)として、TV放送波VHF−High帯の受信電波の中心周波数の波長をλ、ガラス板1の波長短縮率をαとした時に、αλ/4程度の長さとするのが良いとしたのは、該余白部4に設ける第1のアンテナ10または第4のアンテナ40がTV放送波の主にVHF−High帯域の受信用のアンテナであって、該アンテナを余白部4のサイズに近い大きさとして該余白部4に最近接する熱線、または加熱線条に接続した水平補助線条等に近接させ、容量結合を利用したアンテナパターンとして設けたときに、加熱線条で受信した電波の中の特にVHF−High帯の電波を効率的にピックアップする事が出来るためである。
また、第1のアンテナ10の水平線条12〜14のいずれか1つ以上、および第4のアンテナ40の水平線条42〜44のいずれか1つ以上を、デフォッガ3の加熱線条51、または、加熱線条に接続した水平補助線条等に近接させるようにしたのは、デフォッガ3の加熱線条5に載ったVHF−High帯の電波を容量結合した第1のアンテナ10の水平線条12〜14のいずれか1つ以上、および第4のアンテナ40の各水平線条42〜44のいずれか1つ以上でピックアップし、これによって第1のアンテナ10、および第4のアンテナ40の受信利得を高められるからである。
第2のアンテナ20は、加熱線条5の片方のバスバー6の上端に直結しているので、デフォッガ3の加熱線条5に載ったVHF−Low帯の電波を直接取出すことができる。
さらに、第3のアンテナ30の水平線条32を、第4のアンテナ40の水平線条44に近接させると共に、デフォッガ3の加熱線条511にも近接させるようにしたのは、第4のアンテナ40に載ったVHF−Low帯の電波とデフォッガ3の加熱線条5のそれぞれに載ったVHF−Low帯電波を容量結合された第3のアンテナ30に載せ、これによって第3のアンテナ30の受信利得を高めることができるからである。
さらにまた、凸状のデフォッガ3の最上端に位置する水平加熱線条511の片端または両端よりそれぞれ互いに反対方向に水平補助線条7、7’を延ばしても良いとしたのは、該水平補助線条7、7’には加熱用の電流が流れないので、デフォッガ3としての機能を有さず、デフォッガ3が受信した電波を第1のアンテナ10、第3のアンテナ30に容量結合によって効率良く取り込むアンテナとしての機能を有するものである。
すなわち該アンテナは、デフォッガ3の上部両コーナー余白部4、4及び、凸状のデフォッガ3の最上端に位置する水平加熱線条511の片端または両端より上部コーナー部のアンテナ領域にそれぞれ互いに反対方向に延ばした水平補助線条7、7’に共に近接させる事により、大きな面積を有するデフォッガ3が受信する電波を有効にピックアップさせる事ができ、アンテナの受信感度だけでなく、指向特性についても性能を高めることが可能となる。
以下本発明の種々の実施例について、説明する。
図1は、自動車の後部窓ガラス1の取付角度θを45〜90度と大きな角度として取付けたときの実施例であり、該後部窓ガラス1の車内側面に設けたデフォッガ3と、上端コーナーに設けたTV放送波受信用のアンテナパターンを示したもので、車外側からみた図をあらわす。
前記デフォッガ3は、ガラス板1の左右の縦辺近傍に沿って配設したバスバー6、6間に複数本の略水平方向に設けた加熱線条5を25〜35mm程度の線間隔で水平かつ平行に設け、デフォッガ3の上部側の加熱線条5が、バスバー6、6間に設けた複数本の加熱線条5のうちの一本の加熱線条51の途中から上方に垂直線条を分岐し、さらにその先端および途中から略水平方向に延ばした水平線条511、512を2本設けるとともに、前記加熱線条51を真っ直ぐに延長するように伸ばした加熱線条513を設け、加熱線条511、512を再び水平線条513に合流するように配設して、デフォッガ3の領域の上端側中央エリア部の加熱線条511〜513を窓枠近傍まで突出させた凸字状を形成し、後部窓ガラス1の上辺側の左右両コーナーの点線で囲んだ位置に余白部4、4を設けたものである。
本実施例1における余白部4、4の大きさは、略垂直方向の長さfを60mm、略水平方向の長さgを200mmとした。
図1の上部左側の余白部4には、TV放送波の主にVHF−High帯域の受信用の第1のアンテナ10と、TV放送波の主にVHF−Low帯域の受信用の第2のアンテナ20とを設け、左側のバスバー6の上方位置に設けた第1の給電点11、第2の給電点21にそれぞれを接続した。
一方、上部右側の余白エリア4には、TV放送波の主にVHF−Low帯域の受信用の第3のアンテナ30と、TV放送波の主にVHF−High帯域の受信用の第4のアンテナ40とを設け、右側のバスバー6の上方に設けた第3の給電点31、第4の給電点41にそれぞれを接続した。
前記第1のアンテナ10は、第1の給電点11よりデフォッガ3の最上部側の加熱線条511近傍まで水平線条14を延ばし、前記水平線条14の第1の給電点11の近傍位置より下方に分岐して垂直線条15を延ばし、該垂直線条15の下方先端、および該垂直線条15の中間点よりデフォッガ3の上部側の加熱領域511、512、513近傍まで水平方向に延ばした水平線条12、13を延ばし、さらに水平線条12の先端と水平線条13の先端とを垂直線条16で接続させたものである。
また、前記第4のアンテナ40は、前記第1のアンテナ10とほぼ対称な形状であるが、第1のアンテナ10の給電点位置を水平線条14の左端、すなわち第1のアンテナの左上部コーナーに設けたのに比べて、給電点41の位置を水平線条42の右端、すなわち右側のバスバー6の上端近傍位置に設けたものであり、第4の給電点41より加熱線条51に近接するように沿った第1の水平線条42をデフォッガ3の上部側の加熱領域511、512、513近傍まで延ばした。
さらに、第4の給電点41、または第1の水平線条42の第4の給電点41近傍位置より分岐して上方に垂直線条45を延ばし、該垂直線条45の中間点、および垂直線条45の上方先端より第1の水平線条42に平行にそれぞれ第2の水平線条43、第3の水平線条44を延ばし、第1の水平線条42の先端と第2の水平線条43の先端、またはその近傍とを垂直線条46で接続させた。
前記第1のアンテナ10と第4のアンテナ40の各線条長さは以下の通りである。
水平線条12、42の長さ=195mm、
水平線条13、43の長さ=195mm、
水平線条14、44の長さ=195mm、
水平線条12と水平線条13の間隔=30mm、
水平線条42と水平線条43の間隔=30mm、
水平線条13と水平線条14の間隔=30mm、
水平線条43と水平線条44の間隔=30mm、
であり、垂直線条15、45=60、垂直線条16、46=30mmである。
また、第2のアンテナ20は、第2の給電点21より前記左側のバスバー6に直結し、デフォッガ全体をアンテナとして利用するもので、引出線条の長さは5mm程度である。
さらにまた、第3のアンテナ30の水平線条32の長さ=500mm、水平線条44と水平線条32の間隔=5mmである。
このようにして配設した図1のアンテナをダイポールアンテナの利得を0dBとしたときの利得比(以下、ダイポールアンテナ比と略称する)で示すと、VHF−Low帯の水平偏波における周波数特性図を図8に示し、太線で示す第2のアンテナ20の平均値が−16.4dB、細線で示す第3のアンテナ30の平均値が−17.5dBとなる。
また、VHF−High帯の水平偏波における周波数特性図を図9に示し、太線で示す第1のアンテナ10の平均値が−16.3dB、細線で示す第4のアンテナ40の平均値が−15.4dBとなる。
さらに、UHF帯の水平偏波における周波数特性図を図10に示し、太線で示す第1のアンテナ10の平均値が−15.8dB、細線で示す第4のアンテナ40の平均値が−16.6dBとなる。
また、VHF−Low帯の水平偏波における中間周波数である99MHzの指向特性図を図11(a)に示すが、第2のアンテナ20を太線で示し、第3のアンテナ30について細線で示す。
また、VHF−High帯の水平偏波における中間周波数である196MHzの指向特性図を図11(b)に示すが、第1のアンテナ10を太線で示し、第4のアンテナ40について細線で示す。
さらにまた、UHF帯の水平偏波における中間周波数である620MHzの指向特性図を図11(c)に示すが、第1のアンテナ10を太線で示し、第4のアンテナ40について細線で示す。
また、このようにして得られた図1に示す後部窓ガラス1は、後部窓ガラス1の取付角度が大きいであっても、後方視界を満足できるデフォッガ3と、4系統のTV用のアンテナを後部窓ガラス1の上部に配設することができた。
また、これらのアンテナをダイバーシティ受信させた結果、受信利得、および指向特性について、十分実用に供し得るものであることがわかる。
図2に示す実施例2は、図1に示す実施例1の変形例であり、第2のアンテナ20のパターンは実施例1と同一であり、デフォガ3の形状、第1のアンテナ10と第4のアンテナ40を変化させたものである。
すなわち、前記デフォッガ3は、ガラス板1の左右の縦辺近傍に沿って配設したバスバー6、6間に複数本の略水平方向に設けた加熱線条5を25〜35mm程度の線間隔で水平かつ平行に設けたものであり、デフォッガ3の上部側の加熱線条5のうち、バスバー6、6間に接続して設けた加熱線条51の途中中間部を上方に凸状に屈曲させ、さらに分岐させて加熱線条511、512とした。
また、加熱線条52の途中から上方に線条を分岐後、分岐した線条の先端から水平方向に延ばした水平線条521と加熱線条52を真っ直ぐ延長した水平線条522を設け、再び合流させて水平線条51としたものであり、デフォッガ3の領域の上端側中央エリア部の加熱線条511〜512は窓枠近傍まで突出した凸字状を形成し、後部窓ガラス1の上辺側の左右両コーナーに余白部4、4を設けた。該余白部の大きさは、略垂直方向の長さfが60mm、略水平方向の長さgが200mmである。
また、前記第1のアンテナ10は、第1の給電点11よりデフォッガ3の最上部側の加熱線条511近傍まで水平線条14を延ばし、前記水平線条14の先端より下方に垂直線条16’を延ばし、該垂直線条16’の先端より第1の給電点11側に折り返した水平線条13を設け、該水平線条13の先端より下方に垂直線条15’を設け、該垂直線条15’の先端よりデフォッガ3の上部側の加熱線条51に容量結合するように水平線条12を設けた。
また、前記第4のアンテナ40は、前記第1のアンテナ10とほぼ点対称な形状、配置であり、第1のアンテナ10の第1の給電点11の位置に比べ、第4の給電点41の位置が右側のバスバー6の上端近傍位置に設けたものである。
また、前記第3のアンテナ30は、実施例1の第3のアンテナ30の水平線条32にさらに付け加えて、水平線条32とほぼ同長さの線条33を給電点から水平線条32に近接するように沿って設けた。
さらに、前記水平線条32は、前記第4のアンテナ40の水平線条44に近接するとともに、デフォッガ3の水平線条511にも近接するように延ばした。
また、このようにして得られた図2に示す後部窓ガラス1は、後部窓ガラス1の取付角度θが大きくても、後方視界を満足できるデフォッガ3と、4系統のTV用のアンテナを後部窓ガラス1の上部に配設することができた。
また、これらのアンテナをダイバーシティ受信させた結果、実施例1と同様に、受信利得、および指向特性について、十分実用に供し得るものであることがわかった。
図3に示す実施例3も、実施例1のパターンの変形例であり、取付角度θが大きい後部窓ガラス1において、第1のアンテナ10の3本の水平線条12、13、14の両端を垂直線条15”、16”で接続し、さらに第4のアンテナ40の3本の水平線条42、43、44の両端をそれぞれ垂直線条45”、46”で接続したパターン形状である。
また、第3のアンテナ30については、第1の実施例の第3のアンテナ30の水平線条32の略中間部より分岐した水平線条33を窓枠2に近接するように沿って設けたものである。その他のデフォッガ3、および第2のアンテナ20は実施例1と同一である。
また、これらのアンテナをダイバーシティ受信させた結果、受信利得、および指向特性について、十分実用に供し得るものであることがわかった。
図4に示したように、実施例4は、前記実施例1に記載した凸状のデフォッガ3の最上端に位置する水平加熱線条511の両端よりそれぞれ互いに反対方向に水平補助線条7、7’を延ばしたものである。
該水平補助線条7、7’には直接電流が流れないので、該水平補助線条部分はデフォッガとしての防曇機能を有するものではないが、デフォッガ3が受信した電波を該水平補助線条7を介して該水平補助線条7に容量結合するように近接させたアンテナに効率良く電波を取り込むことができるアンテナとしての機能を有するものである。
前記水平補助線条7、7’と加熱線条51とで囲まれた左右の余白部4、4のそれぞれに、TV放送波VHF−High帯用の第1のアンテナ10と第4のアンテナ40を配設し、第3のアンテナ30を第4のアンテナ40を設けた側の水平補助線条7’の上部位置に近接するように配設した。
前記第1のアンテナ10は、左側のバスバー6の上端近傍に設けた第2の給電点より上部位置に設けた第1の給電点11より下方に垂直線条を延ばし、その先端より加熱線条51に近接し容量結合するように沿って水平線条12をデフォッガ3の上部側に突出した511〜513間の加熱領域近傍まで延ばし、さらに前記垂直線条の中間位置より分岐して前記水平線条12に平行に水平線条13を延ばしたものである。
また、第4のアンテナ40は、右側のバスバー6の上端近傍に設けた第4の給電点41より、前記第1のアンテナ10とほぼ点対称に設けた。
尚、第2のアンテナ20は実施例1〜3と同一である。
また、これらのアンテナをダイバーシティ受信させた結果、受信利得、および指向特性について、十分実用に供し得るものであることがわかった。
図5に示したように、実施例5のデフォッガ3のパターンは、前記実施例1に記載した凸状のデフォッガ3の最上端に位置する水平加熱線条511の左端より左水平方向に水平補助線条7を延ばしたものである。
後部窓ガラスの左側の余白部4に、実施例1〜4と同様に、上部側より第1のアンテナ10と第2のアンテナ20を設け、また同じく右側の余白部4に、上部側より第3のアンテナ30と第4のアンテナ40を配設した。
前記第1のアンテナ10は、後部窓ガラスの左側の余白部の上部側に設けた第1の給電点11より、水平線条13を延ばし、該水平線条13がデフォッガ3の最上部側に接続した水平補助線条7より上部側で近接するように延ばし、さらに第1の給電点11より前記水平線条13より下部側かつ平行に水平線条12を延ばし、その先端より垂直線条を延ばし、前記水平線条13に接続した。
また、第4のアンテナ40は、右側のバスバー6の上端近傍に設けた第4の給電点41より、水平方向に第1の水平線条42を延ばすと共に、第1の水平線条42の第4の給電点41の近傍位置より分岐して上方に垂直線条45を延ばし、該垂直線条45の先端より水平に第2の水平線条43を延ばし、第1の水平線条42の先端より上方に延ばした垂直線条46を第2の水平線条43の途中部までのばして接続した。
尚、第2のアンテナ20、および第3のアンテナ30は実施例1と同一である。
また、これらのアンテナをダイバーシティ受信させた結果、受信利得、および指向特性について、十分実用に供し得るものであることがわかった。
以上、好適な実施例により説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、種々の応用が可能である。
本発明の実施例1の車両用後部窓ガラスの正面図。 本発明の実施例2の車両用後部窓ガラスの正面図。 本発明の実施例3の車両用後部窓ガラスの正面図。 本発明の実施例4の車両用後部窓ガラスの正面図。 本発明の実施例5の車両用後部窓ガラスの正面図。 後部窓ガラスの取付角度が緩い場合と、急な場合のデフォッガと上部余白の長さを説明する図。 余白部にアンテナを設ける前の本発明の車両用後部窓ガラスの正面図。 本発明の実施例1のTV放送波VHF−Low帯域における第2のアンテナおよび第3のアンテナの周波数特性図。 本発明の実施例1のTV放送波VHF−High帯域における第1のアンテナおよび第4のアンテナの周波数特性図。 本発明の実施例1のTV放送波UHF帯域における第1のアンテナおよび第4のアンテナの周波数特性図。 (a)、(b)、(c)はそれぞれ本発明の実施例1のTV放送波VHF−Low帯域、VHF−High帯域、UHF帯域における指向特性図。
符号の説明
1 後部窓ガラス
2 窓枠
3 デフォッガ
4 余白部
5 加熱線条
6 バスバー
7、7’ 水平補助線条
10 第1のアンテナ
11 第1の給電点
20 第2のアンテナ
21 第2の給電点
30 第3のアンテナ
31 第3の給電点
40 第4のアンテナ
41 第4の給電点

Claims (6)

  1. 略水平方向に延ばした複数本の加熱線条とその両端に接続したバスバーからなるデフォッガを配設した車両用の後部窓ガラスにおいて、該デフォッガ領域の上端両コーナー領域を切り欠いた余白部として加熱線条を設けない凸形状とし、デフォッガの上端側の各加熱線条を凸形状に屈曲させてバスバーに直接接続、あるいは直線状の加熱線条の途中から分岐して、デフォッガ領域を凸形状にしたことによって、前記後部窓ガラスの上端側両コーナー余白領域にアンテナパターン領域を確保できるようにしたことを特徴とする車両用後部窓ガラス。
  2. 前記後部窓ガラスのデフォッガの上端両コーナー余白部の略垂直方向と略水平方向の合計長さを、該余白部に設けるアンテナパターンのTV放送波VHF−HIGH帯の受信電波の中心周波数の波長をλ、ガラス板の波長短縮率をαとした時に、αλ/4程度の長さとしたことを特徴とする請求項1記載の車両用後部窓ガラス。
  3. 前記後部窓ガラスのデフォッガの上端両コーナー部のアンテナ領域の縦方向の長さを20〜100mmとし、略水平方向の幅を150〜300mmとし、デフォッガの凸状部の最上端と窓枠内側との間隔を10〜60mmとしたことを特徴とする請求項1または2記載の車両用後部窓ガラス。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の自動車用後部窓ガラスのデフォッガの上端各コーナー余白部に配設するTV放送波用のアンテナであって、凸形状のデフォッガ部分の左右の余白部の一方に主にTV放送波VHF−High帯域の受信用の第1のアンテナ、他方の余白部に同様の帯域用の第4のアンテナを設け、各アンテナが加熱線条の一部、または加熱線条に接続した水平補助線条に近接するような水平線条を少なくとも有し、それぞれがダイバーシティ受信するようにしたことを特徴とする車両用ガラスアンテナ。
  5. 前記凸形状のデフォッガの最上端の加熱線条の片端あるいは両端よりコーナー部のアンテナ領域の上部側に水平補助線条を延ばし、前記コーナー部の一方の余白部に、主にVHF−High帯域の受信用の第1のアンテナを、他方の余白部に同様の帯域用の第4のアンテナを設け、第1、第4のアンテナをデフォッガの加熱線条、または/および水平補助線条に近接かつ容量結合させると共に、それぞれのアンテナをダイバーシティ受信するようにしたことを特徴とする請求項4記載の車両用ガラスアンテナ。
  6. 前記後部窓ガラスのデフォッガの上端の両コーナー部の余白部の一方に配設したTV放送波の主にVHF−High帯域の受信用の第1、または第4のアンテナの近傍に主にVHF−Low帯域の受信用の第2、第3のアンテナを設け、そのいずれか片方をバスバーの最上端に接続してデフォッガをアンテナとして作用させ、第2と第3のアンテナをダイバーシティ受信するようにしたことを特徴とする請求項4または5記載の車両用ガラスアンテナ。
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