JP2005100546A - 光ディスク用原盤、スタンパ、及びそれらの製造方法、並びに光ディスク用基板 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ガラス板1上にフォトレジスト層2を塗布する工程、フォトレジスト層2を熱処理する工程、光ビームにより所定の情報パタンをフォトレジスト層2へ露光し潜像3を形成する工程、潜像3が形成されたフォトレジスト層2をアルカリ性現像液によって現像し、純水洗浄を行って情報パタンを形成する工程、情報パタンが形成されたフォトレジスト層2上に導電皮膜4を形成する工程、導電皮膜4上にニッケル電鋳層6を電鋳する工程からなり、導電皮膜4を形成する工程では、ガラス板1上の通電端子接触部を含むガラス板外周部の導電皮膜4の膜厚を、他の部分の導電皮膜膜厚よりも厚く形成する。
【選択図】図1
Description
このような方法によってパタン形成された原盤表面に導電皮膜を形成し、その上にニッケル電鋳によってニッケル層を約300μm程度積層させた後、これを剥離して光ディスク製造用のスタンパを得る。
その後、そのスタンパを用いて射出成形等の手段によって光ディスク用基板を得る。
前者のスパッタリングによる方法は、フォトレジストとの密着性は比較的良いが、皮膜の内部応力が大きくなりやすいため、場合によってはその後工程の電鋳スタンパ化時に剥離欠陥を起こすおそれがある。
特許文献1に開示された「スタンパの電鋳方法」は、通電リング部が電鋳液に接しないように被覆部材で覆って電鋳するものである。
また、特許文献2に開示された「光ディスク用スタンパの製造方法」は、高密度大容量の光ディスク用スタンパを歩留りよく製造するものである。ガラス原盤上に化学増幅タイプのフォトレジストをスピンコートして遠紫外レーザ光でパターン露光した後、ガラス原盤をベーキングしてからアルカリ現像液にてパターン形成を行う。さらに、レジスト表面にスパッタリング圧力0.5〜2.0Paの成膜条件によるスパッタ法で30〜100nmのニッケル薄膜を積層してから、ニッケル電解メッキを行いスタンパを製作する。
請求項6の発明は、低コスト・低欠陥の光ディスク用原盤を提供することを目的とする。
請求項7の発明は、大容量の光ディスク用スタンパを低欠陥・低コストで製造することを目的とする。
請求項8の発明は、電鋳時スタンパ剥離の起きない光ディスク用スタンパを製造することを目的とする。
請求項9、10の発明は、低コストの光ディスク用スタンパを製造することを目的とする。
請求項11の発明は、電鋳時スタンパ剥離を起こさず、低欠陥スタンパを製造することを目的とする。
請求項12の発明は、低コスト・低欠陥の光ディスク用スタンパを提供することを目的とする。
請求項13の発明は、低欠陥・低コストの光ディスク用基板を提供することを目的とする。
(1)ガラス板洗浄: 基板材料としては、研磨したガラス板が一般的に用いられ、本実施例1においてもガラス板を用いた例を示すが、もちろん金属やシリコン等を研磨したものでもかまわない。
ガラス板1の一方の面には、図1(A)に示すように、フォトレジスト層2を形成するが、ガラス板1のフォトレジスト塗布面側(情報パタン面側)の外周部に面取り1aを施すことによって、洗浄時やフォトレジスト塗布時に、回転によって外周まで運ばれた液体をスムーズに振り切ることができ、引き戻しによる膜厚の変動や、跳ね返りによる汚染を防ぐことができる。
最後に、シランカップリング剤(例として、ヘキサメチルジシラザン等)をベーパー蒸着やスピンコート等によってガラス板表面に塗布することによって、フォトレジストとガラス板1の密着性をより強固なものとする。
加熱条件は、オーブンで90℃〜130℃、30分である。フォトレジスト材料は、例として東京応化製のポジ型i線系フォトレジストといった高解像度タイプが適している。フォトレジスト層2の膜厚は、要求される光ディスクメディアのパタン深さと同等となるように調整する。
図4は、原盤露光用装置の光学系の概要を示す図である。
原盤露光用装置は、例えばKrガスレーザ11を光源とし、スタビライザ12を介して出射されたレーザ光を変調器13によって所定の情報に基づきパルス変調する。パルス変調されたレーザ光は、偏向器14、ミラー15を介して対物レンズ16に入射し、ターンテーブル19上に載置された原盤のフォトレジスト層2上に集光する。ターンテーブル19は回転モータ18によって回転し、回転モータ18を支持するスライダ17はレーザ光がガラス板の半径上を移動するようにスライドするので、ガラス板1に塗布されたフォトレジスト層2にはピットまたはグルーブ状の情報パタンがスパイラル状に形成される。露光光量の調整で、フォトレジスト層2に形成される溝の幅を制御できる。
最後に、高速回転で振り切り乾燥をする。
ここで、ガラス板1の情報パタン面及び面取り部へ上記膜厚で導電皮膜4を形成すると、膜厚が薄すぎるために、次の電鋳時の電流上昇時昇電ショックによって、通電端子接触部の導電皮膜4が剥離して通電不良を起こす場合がある。そこで本実施例では、情報パタン部及びその周辺部以外の、面取り部を含むガラス板外周部の導電皮膜膜厚を、他の部分よりも厚くして、上記不良の発生防止をしている(図2参照)。この部分の膜厚は本実施例では110nm〜200nm程度としており、この厚みがあれば上記不良は発生しない。
なお、スパッタリング時にマスクにて覆う領域を、情報パタン部領域プラス10mm程度の領域としておけば、内外径加工を行ってスタンパ化しても、スタンパの最外周部にスパッタリング皮膜の厚い領域が残るため、侵害立証も容易となる。
ここまでの工程によって、光ディスク用の原盤5が完成する。
原盤5を入槽してから3分間〜5分間、0.2A/dm2未満の弱電流密度で通電することで、導電皮膜4が電鋳液によってエッチングされず、かつ導電皮膜4をニッケル電鋳液に馴染ませて濡れ性を向上させ、めっき析出がスムーズかつ均一に始まるようになり、またピット発生や電鋳時剥離を防ぐことができる。弱通電終了後に通電電流値を上昇させてから一定に保ち、所定の電鋳膜厚(300μm程度)のニッケル電鋳層6を得るまで通電を続ける。
図2に示したような導電皮膜付き原盤5は、電鋳液が満たされた槽内で回転自在に支持された支持体21に支持され、図示しない電源から支持体21内の導通部材22、通電端子24を介して導電皮膜4に給電され、原盤5の導電皮膜上に所定膜厚の電鋳膜が形成される。ここで、原盤5と導通部材22間に介在する通電端子24は、その先端が原盤5の上面外周に形成された面取り5aの中央部を押圧するようにリング状のシール25を介し、上部押さえ23によって取り付けられる。通電端子24の数は任意であるが、図3に示す例では、原盤5の円周を等分する4個所に設けている。
図5は、スタンパを用いて光ディスク基板を射出成形する様子を示す概略の断面図である。
射出成形装置31は、接離自在に設けられた金型としての固定金型32と可動金型33とからなり、固定金型32と可動金型33の接合部に形成されるキャビティ34に(1)〜(9)の工程によって製造されたマスタスタンパ9を固定し、そのキャビティ内に溶融樹脂を射出充填し、固定金型32と可動金型33で圧縮する。
その後、固定金型32と可動金型33を分離して、冷却固化後の樹脂を取り出すことによって、光ディスク基板が得られる。この光ディスク基板に、記録層、誘電体層、反射層、保護層等を成膜・形成することによって、光ディスクとして使用できるようになる。
Claims (13)
- 基板上にフォトレジスト層を形成する工程と、前記フォトレジスト層を熱処理する工程と、光ビームにより所定の情報パタンを前記フォトレジスト層へ露光する工程と、露光済みの前記フォトレジスト層を現像して前記情報パタンを形成する工程と、前記情報パタンを形成後の前記フォトレジスト層上に導電皮膜を形成する工程とからなり、該導電皮膜を形成する工程では、後続する電鋳工程で通電端子が接触する通電端子接触部を含む前記基板の外周部の前記導電皮膜膜厚が、他の部分の導電皮膜膜厚よりも厚く形成されることを特徴とする光ディスク用原盤の製造方法。
- 請求項1記載の光ディスク用原盤の製造方法において、前記フォトレジスト層上の導電皮膜は、不活性ガスによるスパッタリングにより形成されることを特徴とする光ディスク用原盤の製造方法。
- 請求項2記載の光ディスク用原盤の製造方法において、前記スパッタリングを行う工程は、前記導電皮膜を所定の厚さまで積層した後のスパッタリング途中から、前記基板の通電端子接触部を含む基板外周部を除く前記情報パタン部及びその周辺部の直上位置領域をマスキングしてスパッタリングを続け、導電皮膜を形成することを特徴とする光ディスク用原盤の製造方法。
- 請求項2記載の光ディスク用原盤の製造方法において、前記スパッタリングを行う工程は、前記導電皮膜を所定の厚さまで積層した後、前記基板の通電端子接触部を含む基板外周部を除く前記情報パタン部及びその周辺部の直上位置領域を覆う円形マスクを設置して再度スパッタリングを続け、導電皮膜を形成することを特徴とする光ディスク用原盤の製造方法。
- 請求項1〜4いずれか記載の光ディスク用原盤の製造方法において、前記基板のフォトレジスト層側の端面を面取りし、該面取りした部分にまで前記導電皮膜を積層することを特徴とする光ディスク用原盤の製造方法。
- 請求項1〜5いずれか記載の光ディスク用原盤の製造方法で製造したことを特徴とする光ディスク用原盤。
- 請求項1〜5いずれか記載の光ディスク用原盤の製造方法によって製造した光ディスク用原盤に、前記導電皮膜を陰極として電鋳して金属を積層させ、前記光ディスク用原盤の情報パタンと凹凸が反転したパタンを有する金属層を形成する工程と、該金属層を積層後該金属層を前記原盤から剥離し、付着物を除去・洗浄する工程と、前記金属層を裏面研磨・内外径加工してスタンパを製造する工程とからなることを特徴とする光ディスク用スタンパの製造方法。
- 請求項7記載の光ディスク用スタンパの製造方法において、前記導電皮膜の材質と該導電皮膜上に積層させた前記金属層は、同じ材質であることを特徴とする光ディスク用スタンパの製造方法。
- 請求項7または8記載の光ディスク用スタンパの製造方法において、電鋳時に前記導電皮膜と導通を取る通電端子は再利用することを特徴とする光ディスク用スタンパの製造方法。
- 請求項7〜9いずれか記載の光ディスク用スタンパの製造方法において、前記通電端子の材質は、ステンレス材、チタン材またはチタン合金材であることを特徴とする光ディスク用スタンパの製造方法。
- 請求項7〜10いずれか記載の光ディスク用スタンパの製造方法において、前記導電皮膜の応力に対して、前記金属層の応力が電鋳時に逆向きとなるように電鋳を行うことを特徴とする光ディスク用スタンパの製造方法。
- 請求項7〜11いずれか記載の光ディスク用スタンパの製造方法によって製造したことを特徴とする光ディスク用スタンパ。
- 請求項12記載の光ディスク用スタンパによって製造したことを特徴とする光ディスク用基板。
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