以下、本発明の一実施の形態を図面を用いて説明する。
なお、この実施の形態は、ネットワーク上の商品センタで管理している商品として、コンサート,映画,アミューズメントパーク等で利用可能なチケットを販売するコンビニエンスストアの商品販売システムに本発明を適用した場合である。
図1は本実施の形態における商品販売システムの概略構成を示す図である。この商品販売システムは、LAN1に、1台の受付端末装置2と、2台のPOSターミナル3と、1台のチケット印刷装置4と、1台のストアコンピュータ5を接続してなるものである。なお、受付端末装置2,POSターミナル3及びチケット印刷装置4の接続台数は、本実施の形態のものに限定されるものではない。また、受付端末装置2とPOSターミナル3とチケット印刷装置4とを接続する通信回線も、LAN1に限定されるものではない。
受付端末装置2は、WAN(Wide Area Network)6を介して1乃至複数の商品センタ7と接続しており、この商品センタ7でそれぞれ管理される各種のチケット商品の販売申込みを受け付ける。受付端末装置2の外観の一例を図2に示す。この受付端末装置2は、正面に、タッチパネル付ディスプレイ21と、商品引換レシートの発行口22とを設けている。客は、自らタッチパネル付ディスプレイ21をタッチ操作して、チケット商品の購入申込みを行なうことができる。受付端末装置2は、タッチパネル付ディスプレイ21からの情報に基づいてチケット商品の購入申込みを受け付ける毎に固有の受付番号を発番し、この受付番号を示すバーコード等を印字した商品引換レシートを発行口22から発行するものとなっている。
POSターミナル3は、客が買上げる商品の販売データをメモリに登録し、登録を完了すると、その客が買上げた商品の明細等を印字した買上レシートを発行する会計装置として機能する。このPOSターミナル3の外観の一例を図3に示す。POSターミナル3は、正面にキーボード31、モードスイッチ32及びオペレータ用のタッチパネル付ディスプレイ33を設けており、背面に客用のディスプレイ34を設けている。また、レシート印字及びジャーナル印字を行なうためのプリンタ35を内蔵しており、このプリンタ35で印字されたレシートをレシート発行口36から発行するようになっている。さらに、現金等を収容するためのドロワ37を備えるとともに、バーコードを読み取るためのスキャナ38を接続している。キーボード31は、数値データを置数入力するための置数キーの他、PLUキー,小計キー,現計キー,信計キー等の各種ファンクションキーを配設したものである。モードスイッチ32は、登録モード,点検モード,精算モード等の各種業務モードを選択するためのものである。
チケット印刷装置4は、所定のフォーマットで印刷項目欄のプレ印刷が施されたチケット用紙を使用して、コンサート,映画,アミューズメントパーク等で利用可能な各種のチケットを印刷するもので、商品販売装置として機能する。ストアコンピュータ5は、各POSターミナル3で登録処理された各商品の販売データに基づいて、各商品の売上げや在庫等を管理するものである。
図4は受付端末装置2の要部構成を示すブロック図である。この受付端末装置2は、制御部本体を構成するCPU(Central Processing Unit)41に、プログラム等を格納したROM(Read Only Memory)42、各種のデータを記憶するRAM(Random Access Memory)43、現在の日時を計時する時計部44、LANコントローラ45、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ46、タッチパネルコントローラ47、プリンタコントローラ48、WANコントローラ49等をバス接続してなる制御回路を内蔵している。そして、LANコントローラ45にLAN1を接続し、HDDコントローラ46にHDD装置50を接続し、タッチパネルコントローラ47にタッチパネル付ディスプレイ21のタッチパネルセンサ21Aとディスプレイ部21Bとを接続し、プリンタコントローラ48に商品引換レシートを印字するためのプリンタ53を接続し、WANコントローラ49にWAN6を接続している。
LANコントローラ45は、LAN1を通じて行なうデータ通信を制御する。HDDコントローラ46は、HDD装置50に対するデータの書込み及び読出しを制御する。タッチパネルコントローラ47は、CPU41からの指令によりディスプレイ部21Bに各種の画面を選択的に表示させるとともに、タッチパネルセンサ21Aからの信号によりタッチ位置座標を検出してCPU41に知らせる。プリンタコントローラ48は、プリンタ53の印字動作を制御する。WANコントローラ49は、WAN6を通じて行なうデータ通信を制御する。
受付端末装置2のRAM43には、図5に示すように、チケット商品の購入申込みを受け付ける毎に発番される受付番号に対応して、受付時刻,チケット商品情報,チケット印刷情報及びステータスの各データを格納する申込み受付テーブル54を形成している。チケット商品情報は、購入申込みを受け付けたチケット商品の品名,単価,申込み枚数,枚数分の金額等である。チケット印刷情報は、購入申込みを受け付けたチケット商品に関してチケット印刷装置4で印刷する情報である。ステータスは、対応する受付番号で管理されるデータの状態(申込み中,取引中,終了,取消等)を示す情報である。
図6はPOSターミナル3の要部構成を示すブロック図である。POSターミナル3は、制御部本体を構成するCPU61に、プログラム等を格納したROM62、各種のデータを記憶するRAM63、現在の日時を計時する時計部64、I/Oポート65、LANコントローラ66、キーボードコントローラ67、タッチパネルコントローラ68、ディスプレイコントローラ69、プリンタコントローラ70、スキャナインタフェース71等をバス接続してなる制御回路を内蔵している。そして、I/Oポート65にモードスイッチ32とドロワ37の自動開放装置37Aとを接続し、LANコントローラ66にLAN1を接続し、キーボードコントローラ67にキーボード31を接続し、タッチパネルコントローラ68にタッチパネル付ディスプレイ33のタッチパネルセンサ33Aとディスプレイ部33Bとを接続し、表示コントローラ69に客用ディスプレイ34を接続し、プリンタコントローラ70にプリンタ35を接続し、スキャナインタフェース71にスキャナ38を接続している。
LANコントローラ66は、LAN1を通じて行なうデータ通信を制御する。キーボードコントローラ67は、キーボード31から操作されたキーに対応するキー信号を取り込みCPU61に知らせる。タッチパネルコントローラ68は、CPU61からの指令によりディスプレイ部33Bに各種の画面を選択的に表示させるとともに、タッチパネルセンサ33Aの信号を取り込みタッチ位置座標を求めてCPU61に知らせる。表示コントローラ69は、表示データに対応した文字等を客用ディスプレイ34に表示させる。プリンタコントローラ70は、プリンタ35によるレシート印字及びジャーナル印字を制御する。スキャナインタフェース71は、スキャナ38にてスキャニングされたバーコードデータを入力する。
POSターミナル3のRAM63には、図7に示すように、売上登録メモリ72、取引バッファ73,取引中フラグメモリ74及び障害メッセージバッファ75等を形成している。売上登録メモリ72は、商品別に売上金額及び売上点数を累計するエリアと、現金取引,信用取引等の取引別に金額及び回数を累計するエリアとを形成したものである。また、チケット商品の売上金額及び売上枚数を累計するエリアと、チケット商品の再印刷回数を計数する計数手段としてのエリアを有する。取引バッファ73は、1取引として売上げる商品のデータをその取引終了まで保存するエリアである。取引中フラグメモリ74は、1取引の開始時にセットされ、終了時にリセットされる取引中フラグの記憶エリアである。障害メッセージバッファ75は、受付端末装置2から出力される障害メッセージデータを一時的に保存するエリアである。
図8乃至図11は受付端末装置2のCPU41が実行する処理の要部を示す流れ図である。CPU41は、電源投入により立ち上がると、この処理を開始する。先ず、ST(ステップ)1としてタッチパネル付ディスプレイ21のディスプレイ部21Bにチケット商品の申込み受付画面を表示させる。この状態で、チケット商品の購入申込みがあるか、POSターミナル3から問合せ伝文を受信するのを待機する。
CPU41は、ST2としてタッチパネル付ディスプレイ21の画面タッチ入力によりいずれかの商品センタ7で管理されているチケット商品の購入申込みを受け付けると、ST3としてこのチケット商品の購入申込みに対して固有の受付番号を発番する。また、時計部44にて計時されている時刻を受付時刻として読込む。そして、この受付番号及び受付時刻と、購入申込みを受け付けたチケット商品の品名,単価,申込み枚数,枚数分の金額等のチケット商品情報と、当該チケット商品の印刷情報と、ステータス=「申込み中」とを申込み受付テーブル54に格納する。次に、ST4として今回発番された受付番号をバーコードに変換し、プリンタ53を駆動させて、このバーコードが印刷された商品引換レシートを発行口22から発行させる。その後、ST1に戻り、ディスプレイ部21Bの画面をチケット商品の申込み受付画面に戻す。
またCPU41は、ST5としてLAN1を通じていずれかのPOSターミナル3から問合せ伝文を受信すると、その問合せ伝文の種類を判別する。そして、ST6として問合せ伝文がチケット商品情報の問合せ伝文であった場合には、図9の流れ図で具体的に示すチケット商品情報問合せ受信処理を実行し、ST7として取引成立の問合せ伝文であった場合には、図10の流れ図で具体的に示す取引成立問合せ受信処理を実行し、ST8として再印刷の問合せ伝文であった場合には、図11の流れ図で具体的に示す再印刷問合せ受信処理を実行する。その後、ST1に戻り、ディスプレイ部21Bの画面をチケット商品の申込み受付画面に戻す。
なお、CPU41は、チケット商品の購入申込みがなく、かつPOSターミナル3からの問合せ伝文もないとき、ST9として時計部44にて計時されている現在時刻を定期的(例えば1分間隔)に読込む。そして、その都度、申込み受付テーブル54に格納されているデータを順に検索する。そして、ステータスが「申込み中」のデータを検出する毎に、以下の処理を行なう。先ず、そのデータの受付時刻から現在時刻までの経過時間を算出する。次に、この経過時間と予め設定されている無効時間(例えば30分)とを比較する。そして、経過時間が無効時間を経過している場合に限り、そのデータのステータスを「取消」に変更する。申込み受付テーブル54の検索を終了したならば、ST1に戻る。
図9はチケット商品情報問合せ受信処理を具体的に示す流れ図である。すなわちCPU41は、いずれかのPOSターミナル3からチケット商品情報問合せ伝文を受信すると、その受信伝文中の受付番号で申込み受付テーブル54を検索する。そして、受付番号が一致するデータ、すなわち問合せ対象データを検出したならば、その問合せ対象データのステータスを調べる。ここで、ステータスが「申込み中」であった場合には、その問合せ対象データのチケット商品情報を読み出し、このチケット商品情報を含む応答伝文を作成する。そして、この応答伝文をLAN1を通じて商品情報問合せ元のPOSターミナル3に送信する。その後、この問合せ対象データのステータスを「取引中」に変更したならば、このチケット商品情報受信処理を抜ける。
なお、商品情報問合せ伝文中の受付番号と一致する問合せ対象データを申込み受付テーブル54から検出できなかった場合、及び問合せ対象データのステータスが「申込み中」でなかった場合には、問合せエラーを通知する応答伝文を作成する。そして、このエラー応答伝文をLAN1を通じて商品情報問合せ元のPOSターミナル3に送信したならば、このチケット商品情報受信処理を抜ける。
図10は取引成立問合せ受信処理を具体的に示す流れ図である。すなわちCPU41は、いずれかのPOSターミナル3から取引成立問合せ伝文を受信すると、その受信伝文中の受付番号で申込み受付テーブル54を検索する。そして、受付番号が一致するデータ,つまり問合せ対象データを検出したならば、そのデータのステータスを調べる。ここで、ステータスが「取引中」であった場合には、取引成立を通知する応答伝文を作成し、この応答伝文をLAN1を通じて取引成立問合せ元のPOSターミナル3に送信する。また、問合せ対象データのチケット印刷情報を読み出す。そして、このチケット印刷情報をLAN1を通じてチケット印刷装置4に送信してチケット商品の印刷を実行させる。
その後、CPU41は、チケット印刷装置4からの応答を待機する。受付端末装置2のRAM43には、チケット1枚当りの印刷に要する単位時間が予め設定されている。そこでCPU41は、この単位時間とチケット印刷枚数とから監視時間を決定し、その間、チケット印刷装置4からの応答を待機する(監視手段)。そして、監視時間内にチケット印刷終了を報告する応答を受信したならば、問合せ対象データのステータスを「取引中」から「終了」に変更する。これに対し、監視時間を経過してもチケット印刷終了を報告する応答を受信できなかった場合には、チケット印刷装置4に何らかのトラブルがあったと認識する。受付端末装置2のRAM43には、チケット印刷装置4に障害が発生したとことをPOSターミナル1のオペレータに知らせるための障害メッセージデータが予め設定されている。そこでCPU41は、この障害メッセージデータを取引成立問合せ元のPOSターミナル1に送信する(メッセージ通知手段)。以上で、この取引成立問合せ受信処理を抜ける。
なお、取引成立問合せ伝文中の受付番号と一致する問合せ対象データを申込み受付テーブル54から検出できなかった場合、及び問合せ対象データのステータスが「取引中」でなかった場合には、問合せエラーを通知する応答伝文を作成する。そして、このエラー応答伝文をLAN1を通じて取引成立問合せ元のPOSターミナル3に送信して、この取引成立問合せ受信処理を抜ける。
図11は再印刷問合せ受信処理を具体的に示す流れ図である。すなわちCPU41は、いずれかのPOSターミナル3から再印刷問合せ伝文を受信すると、その受信伝文中の受付番号で申込み受付テーブル54を検索する。そして、受付番号が一致するデータ,つまり問合せ対象データを検出したならば、そのデータのステータスを調べる。ここで、ステータスが「終了」であった場合には、再印刷実行を通知する応答伝文を作成し、この応答伝文をLAN1を通じて再印刷問合せ元のPOSターミナル3に送信する。また、問合せ対象データのチケット印刷情報を読み出す。そして、このチケット印刷情報をLAN1を通じてチケット印刷装置4に送信して、チケット商品の印刷を実行させる。
その後、CPU41は、チケット印刷装置4からの応答を待機する。そして、前記監視時間内にチケット印刷終了を報告する応答を受信したならば、再印刷終了を通知する応答伝文を再印刷問合せ元のPOSターミナル3に送信する。これに対し、監視時間を経過してもチケット印刷終了を報告する応答を受信できなかった場合には、チケット印刷装置4の障害発生を通知する障害メッセージデータを再印刷問合せ元のPOSターミナル1に送信する。以上で、この再印刷問合せ受信処理を抜ける。
なお、再印刷問合せ伝文中の受付番号と一致する問合せ対象データを申込み受付テーブル54から検出できなかった場合、及び問合せ対象データのステータスが「終了」でなかった場合には、問合せエラーを通知する応答伝文を作成する。そして、このエラー応答伝文をLAN1を通じて再印刷問合せ元のPOSターミナル3に送信したならば、この再印刷問合せ受信処理を抜ける。
図12乃至図17はPOSターミナル3のCPU61が実行する処理の要部を示す流れ図である。CPU61は、モードスイッチ32により登録モードが選択されると、この処理を開始する。先ず、ST11としてタッチパネル付ディスプレイ33のディスプレイ部33Bと客用ディスプレイ34とに、例えば図18に示すレイアウトの売上登録画面81を表示させる。この売上登録画面81には、売上登録商品の商品名,単価,販売点数及び販売金額の明細データを表示するエリアA1と、売上登録商品の税額を表示するエリアA2と、売上登録商品の合計金額を表示するエリアA3とが形成されている。また、エリアA1の前頁を表示させる前頁ボタンB1と、次頁を表示させる次頁ボタンB2とが表示されている。なお、図18はタッチパネル付ディスプレイ33のディスプレイ部33Bに表示される売上登録画面81の一例であり、客用ディスプレイ部34に表示される売上登録画面には、前頁ボタンB1と次頁ボタンB2のイメージがない。
この状態で、CPU61は、スキャナ38またはキーボード31からの入力を待機する。ここで、ST12としてスキャナ38が読み取ったバーコードデータを入力した場合には、図13の流れ図で具体的に示すスキャナ入力処理を実行する。すなわち、スキャナ38から入力したバーコードデータが各商品にそれぞれ付される単品コードか否かを判断する。そして、バーコードデータが単品コードであった場合には、メモリ74に取引中フラグがセットされているか否かを調べる。ここで、取引中フラグがセットされていない場合には、1取引の1点目の商品登録なので、ST121として取引バッファ73をクリアする。また、ST122としてメモリ74に取引中フラグをセットする。既にメモリ74に取引中フラグがセットされている場合には、1取引の2点目以降の商品登録なので、ST121及びST122の各処理を実行しない。その後、入力された単品コードに基づいて単品売上登録処理を実行したならば、ST11の処理に戻る。
なお、単品売上登録処理は、商品テーブルにプリセットされている各商品の単品情報の中から当該単品コードに対応する商品の単品名称及び単価を読み出し、単価に販売点数を乗算して販売金額を算出する。そして、この販売金額と販売点数を売上登録メモリ72における該当商品の売上金額及び売上点数に加算登録する処理である。また、該当商品の単品コード,単品名称,単価,販売点数及び販売金額を取引バッファ73に書込む処理と、該当商品の単品名称,単価,販売点数及び販売金額を売上登録画面81の単品明細情報エリアA1に表示させる処理を含む。
図12に説明を戻す。CPU41は、ST13としてキーボード31からキー信号を入力した場合には、そのキー信号に基づいて入力されたキーを認識する。そして、該当するキー処理を実行したならば、ST1の処理に戻る。
ここで、各種キー処理のうち、受付端末キーのキー処理を図14〜図16に示す。また、登録締めキーのキー処理を図17に示す。なお、受付端末キーは、受付端末装置2にて購入申込みが受け付けられたチケット商品の登録を指令するキーである。登録締めキーは、1取引の商品登録終了を宣言するキーであり、現金取引の終了を宣言する現計キーや、信用取引の終了を宣言する信計キーが該当する。
すなわちCPU61は、キーボードコントローラ67を介して入力したキー信号から受付端末キーの入力を検知すると、次の受付端末キー処理を開始する。先ず、ST201としてタッチパネル付ディスプレイ33のディスプレイ部33Bに表示する画面を、例えば図19に示すレイアウトの受付端末業務選択画面82に切り換える。この受付端末業務選択画面82には、申込み商品登録業務の選択ボタンB3と、商品再印刷業務の選択ボタンB4とが配設されている。また、中止ボタンB5と確定ボタンB6とが配設されている。
そこでCPU61は、タッチパネル付ディスプレイ33からの入力を待機する。そして、ST202としてタッチパネルセンサ33Aの信号により申込み商品登録業務の選択ボタンB3がタッチ入力されたと認識した場合には、図15の流れ図で具体的に示す申込み商品登録業務処理を実行する。また、ST203として再印刷業務の選択ボタンB4がタッチ操作されたと認識した場合には、図16の流れ図で具体的に示す申込み再印刷業務処理を実行する。なお、ST204として中止ボタンB5がタッチ入力されたと判断した場合には、このキー処理を抜けてST11の処理に戻る。
図15は申込み商品登録業務処理を具体的に示す流れ図である。CPU61は、先ず、ST31としてタッチパネル付ディスプレイ33のディスプレイ部33Bに表示する画面を、例えば図20に示すレイアウトの商品引換レシート入力画面83に切り換える。この商品引換レシート入力画面83には、商品引換レシートに印刷されているバーコードのデータを表示するバーコード表示エリアA4と、メッセージデータの表示エリアA5とが形成されている。また、受付端末業務選択画面82と同様に、中止ボタンB5と確定ボタンB6とが配設されている。
次に、CPU61は、ST32としてスキャナ38からの入力を待機する。そして、スキャナ38が読み取ったバーコードデータを入力したならば、そのバーコードデータを商品引換レシート入力画面83のバーコード表示エリアA4に表示させる。次に、ST33としてタッチパネルセンサ33Aの信号により商品引換レシート入力画面83の確定ボタンB6がタッチ入力されたと認識した場合には、スキャナ38から入力したバーコードデータを受付番号として含むチケット商品情報問合せ伝文を作成し、この問合せ伝文をLAN1を通じて受付端末装置2に送信する。このとき、商品引換レシート入力画面83のメッセージエリアA5に、例えば図22(a)で示す内容のメッセージ、つまりチケット商品情報の問合せ中をオペレータに報知するメッセージを表示させる。
POSターミナル3のRAM63には、チケット商品情報の問合せに対して充分な待機時間が予め設定されている。そこでCPU61は、チケット商品情報問合せ伝文を送信後、経過時間を計時する。そして、経過時間が問合せ待機時間に達する前に、ST34として受付端末装置2からチケット商品の品名,単価,申込み枚数,枚数分の金額等のチケット商品情報を含む応答伝文を受信したならば、このチケット商品情報を記憶するとともに、図21に示すように、このチケット商品情報の商品名,単価,申込み枚数(数量),金額を商品引換レシート入力画面83のメッセージエリアA5に表示させる。
その後、ST35としてタッチパネルセンサ33Aの信号により商品引換レシート入力画面83の確定ボタンB6がタッチ入力されたと認識した場合には、ST36としてメモリ34に取引中フラグがセットされているか否かを判断する。ここで、取引中フラグがセットされていない場合には、1取引の1点目の商品登録なので、ST37として取引バッファ73をクリアする。また、ST38としてメモリ74に取引中フラグをセットする。ST36にて既にメモリ74に取引中フラグがセットされている場合には、1取引の2点目以降の商品登録なので、ST37及びST38の各処理を実行しない。その後、受付端末装置2から取り込んだチケット商品情報と、バーコードデータとしてスキャナ38から入力した受付番号とを取引バッファ73に格納したならば、ST11の処理に戻る。そして、タッチパネル付ディスプレイ33のディスプレイ部33Bに表示される画面を売上登録画面81に戻す。このとき、売上登録画面81の単品明細情報エリアA1に、チケット商品情報の商品名,単価,数量,金額を表示する。
なお、ST32,ST33及びST35において、それぞれタッチパネルセンサ33Aの信号により商品引換レシート入力画面83の中止ボタンB5が入力されたと認識した場合には、その時点でST11の処理に戻る。また、ST34にて待機時間内に受付端末装置2から応答伝文を受信できなかった場合には、問合せエラーとする。
図16は再印刷業務処理を具体的に示す流れ図である。CPU61は、先ず、ST41としてタッチパネル付ディスプレイ33のディスプレイ部33Bに表示する画面を前記商品引換レシート入力画面83に切り換える。次に、ST42としてスキャナ38からの入力を待機する。そして、スキャナ38が読み取ったバーコードデータを入力したならば、そのバーコードデータを商品引換レシート入力画面83のバーコード表示エリアA4に表示させる。次に、ST43としてタッチパネルセンサ33Aの信号により商品引換レシート入力画面83の確定ボタンB6がタッチ入力されたと認識した場合には、ST44としてバーコードデータを受付番号として含むチケット商品の再印刷問合せ伝文を作成し、この問合せ伝文をLAN1を通じて受付端末装置2に送信する。このとき、商品引換レシート入力画面83のメッセージエリアA5に、例えば図22(a)で示す内容のメッセージ、つまりチケット商品情報の問合せ中をオペレータに報知するメッセージを表示させる。
POSターミナル3のRAM63には、チケット商品の再印刷に対して充分な待機時間が予め設定されている。そこでCPU61は、再印刷問合せ伝文を送信後、経過時間を計時する。そして、ST44として経過時間が再印刷待機時間に達する前に、受付端末装置2から再印刷応答伝文を受信したならば、商品引換レシート入力画面83のメッセージエリアA5に、例えば図22(b)で示す内容のメッセージ、つまりチケット商品の印刷をオペレータに報知するメッセージを表示させる。
次に、CPU41は、ST45として受付端末装置2から再印刷終了応答伝文が送られてくるのを待機する。そして、再印刷問合せ伝文を送信してから再印刷待機時間が経過するまでの間に再印刷終了応答伝文を受信したならば、売上登録メモリ72の再印刷回数を“1”だけカウントアップする。また、プリンタ35の駆動を制御して、例えば図23に示すレイアウトの回収報告レシート91を印字出力させる。この回収報告レシート91には、再印刷が行なわれたチケット商品の受付番号及び回収すべき枚数の他、取扱者のサイン欄が印刷されている。その後、CPU41は、例えば図22(c)に示す内容のメッセージ、つまり再印刷されたチケット商品と同一の印刷済商品の回収をオペレータに指令するメッセージを表示させたならば(回収指令手段)、ST11の処理に戻る。
なお、ST42及びST43において、それぞれタッチパネルセンサ33Aの信号により商品引換レシート入力画面83の中止ボタンB5が入力されたと認識した場合には、その時点でST11の処理に戻る。また、ST44またはST45において、再印刷待機時間内に受付端末装置2から再印刷応答伝文及び再印刷終了応答伝文を受信できなかった場合には、問合せエラーとする。
一方、CPU61は、キーボードコントローラ67を介して入力したキー信号から登録締めキーの入力を検知すると、次の登録締めキー処理を開始する。先ず、ST211としてメモリ74に取引中フラグがセットされているか否かを調べる。ここで、取引中フラグがセットされていない場合には、キー入力をエラーとする。
ST211にて取引中フラグがセットされていた場合には、ST212として取引バッファ73を検索してチケット商品情報が格納されているか調べる。そして、ST213として取引バッファ73にチケット商品情報が格納されていた場合には、そのチケット商品情報に基づいてST214乃至ST217の各処理を実行する。なお、チケット商品情報が複数格納されている場合には、個々にST214乃至ST217の処理を実行する。
ST214では、チケット商品情報とともに取引バッファ73に格納されている受付番号を取得し、この受付番号を含む取引成立問合せ伝文を作成する。そして、この問合せ伝文をLAN1を通じて受付端末装置2に送信する。ST215では、取引成立問合せ伝文に対する応答伝文を待機する。そして、取引成立応答伝文を受信したならば、ST216に進む。なお、所定時間内に取引成立応答伝文を受信できなかった場合には、問合せエラーとする。ST216では取引バッファ73に格納されたチケット商品情報の金額及び枚数を売上登録メモリ72の項目「チケット」に対応する売上金額と売上枚数に加算する。ST217では、売上登録画面81に、例えば図22(b)で示す内容のメッセージ、つまりチケット商品の印刷をオペレータに報知するメッセージを表示させる。
こうして、取引バッファ73に格納されている全てのチケット商品情報に対して上記ST214乃至ST217の各処理を実行したならば、ST218として商品登録締め処理を実行する。なお、取引バッファ73にチケット商品情報が格納されていない場合には、直ちにこの商品登録締め処理を実行する。この商品登録締め処理は、取引バッファ73に格納されたデータに基づいて1取引の合計金額を算出する。そして、現金取引の場合には売上登録メモリ72の項目「現金取引」の取引金額にこの合計金額を加算するとともに取引回数を“1”だけカウントアップし、信用取引の場合には売上登録メモリ72の項目「信用取引」の取引金額にこの合計金額を加算するとともに取引回数を“1”だけカウントアップする。
その後、CPU61は、取引バッファ73に格納されたデータに基づいてレシート印字データを編集し、プリンタ35の駆動を制御して、買上レシートを印字発行させる。また、自動開放装置37Aに駆動信号を出力してドロワ37を開放させる。しかる後、メモリ74の取引中フラグをリセットしたならば、ST11の処理に戻る。
ところでCPU41は、受付端末装置2からLAN1を通じて送信される障害メッセージデータを常時受信可能である。そして、障害メッセージデータを受信すると、その障害メッセージデータを障害メッセージバッファ75に書込むようにしている。
またCPU41は、図12に示すように、スキャナ38またはキーボード31からの入力待機中、ST14として障害メッセージバッファ75に障害メッセージデータが格納されているか否かを定期的に調べている。そして、例えば図22(d)に示すような内容の障害メッセージデータが格納されていた場合には、ST15としてメモリ74に取引中フラグがセットされているか否かを調べる。ここで、取引中フラグがセットされていた場合には、商取引の途中なので、ST11の処理に戻る。
これに対し、取引中フラグがリセットされていた場合には、商取引中でないので、ST16としてその障害メッセージバッファ75に格納されている障害メッセージデータを、タッチパネル付ディスプレイ33のディスプレイ部33Bに表示させる(障害メッセージ報知手段)。その後、ST17としてキーボード31に配設された確認キーの入力を待機する。そして、確認キーの入力を検知したならば、ST18としてプリンタ35の駆動を制御して、障害メッセージバッファ75に格納されている障害メッセージデータをレシート用紙とジャーナル用紙にそれぞれ印字させる。そして、図23(b)に示すように、レシート用紙を障害報告レシート92としてレシート発行口36から排出させる(障害メッセージ報知手段)。その後、ST19としてディスプレイ部33Bに表示させた障害メッセージデータを消去したならば、ST11の処理に戻る。
このように構成された本実施の形態の商品販売システムにおいては、顧客自身が受付端末装置2のタッチパネル付ディスプレイ21を操作して所望する商品センタ7にアクセスし、チケット商品の購入を申し込む。そうすると、受付端末装置2ではそのチケット商品固有の受付番号が自動的に発番される。そして、この受付番号に対応して受付時刻,チケット商品情報,チケット印刷情報,ステータス=「申込み中」等が申込み受付テーブル54に格納される。また、受付番号のバーコードが印刷された商品引換レシートが発行口22から発行される。
そこで顧客は、受付時刻から予め設定されている無効時間以内に商品引換レシートを会計担当者に提出して、チケット商品の代金支払いを申し出る。会計担当者は、先ず、POSターミナル3のキーボード31に配設された受付端末キーを入力する。そうすると、POSターミナル3のタッチパネル付ディスプレイ33の画面が売上登録画面81から受付端末業務選択画面82に切り換わる。そこで会計担当者は、次に、受付端末業務選択画面82の申込み商品登録業務選択ボタンB3をタッチ入力する。そうすると、タッチパネル付ディスプレイ33の画面が引換レシート入力画面83に切り換わる。そこで会計担当者は、次に、顧客から受取った商品引換レシートに印刷されているバーコードをスキャナ38で読取操作し、引換レシート入力画面83上の確定ボタンB6をタッチ入力する。そうすると、POSターミナル3からLAN1を介して受付端末装置2にバーコードから得た受付番号を含むチケット商品情報の問合せ伝文が送信される。これにより、受付端末装置2では、問合せ伝文中の受付番号に対応して申込み受付テーブル54に格納されているデータのステータスが「申込み中」であることが確認されると、該当データのチケット商品情報(品名,単価,申込み枚数,枚数分の金額等)が問合せ元のPOSターミナル3に返信される。また、このデータのステータスが「取引中」に変更される。
一方、チケット商品情報を受信したPOSターミナル3では、引換レシート入力画面83にそのチケット商品情報の品名,単価,申込み枚数,枚数分の金額等が表示される。そこで会計担当者は、表示内容を顧客に確認し、問題がなければ確定ボタンB6を再度入力する。そうすると、このチケット商品情報と受付番号とが取引バッファ73に格納される。また、タッチパネル付ディスプレイ33の画面が売上登録画面81に戻る。
その後、当該顧客が買上げる全商品の登録が完了すると、会計担当者はキーボード31の登録締めキーを入力する。そうすると、取引バッファ73に格納されている受付番号を含む取引成立問合せ伝文が作成され、LAN1を介して受付端末装置2に送信される。これにより、受付端末装置2では、問合せ伝文中の受付番号に対応して申込み受付テーブル54に格納されているデータのステータスが「取引中」であることが確認されると、該当データのチケット印刷情報がLAN1を介してチケット印刷装置4に送信され、チケット商品の印刷が制御される。そして、チケット商品の印刷が正常に終了すると、当該データのステータスが「終了」に変更される。また、問合せ元のPOSターミナル3には、取引成立応答が返信される。
この取引成立応答を受信したPOSターミナル3においては、チケット商品情報の売上登録処理が行なわれる。また、タッチパネル付ディスプレイ33の画面に、チケット商品の印刷をオペレータに報知するメッセージが表示される。その後、商品登録締め処理が実行されると、レシート発行口36から買上レシートが印字発行される。そこで会計担当者は、チケット印刷装置4により印刷されたチケット商品を買上レシートともに客に渡す。
ところが、例えばチケット項目情報が該当する印刷項目欄から外れて印刷されていたり、印刷された文字が掠れたり潰れたりして判読が困難であるというように、チケット印刷装置4によって印刷されたチケット商品に不具合があった場合には、会計担当者はそのチケット商品を無効にする。そして、同一内容のチケット商品を再発行して対処することになる。この場合、会計担当者は、受付端末キーを入力してタッチパネル付ディスプレイ33の画面を受付端末業務選択画面82に切り換えた後、商品再印刷業務選択ボタンB4をタッチ入力する。そうすると、タッチパネル付ディスプレイ33の画面が引換レシート入力画面83に切り換わる。そこで会計担当者は、次に、顧客から受取った商品引換レシートに印刷されているバーコードをスキャナ38で再度読取操作し、引換レシート入力画面83上の確定ボタンB6をタッチ入力する。そうすると、POSターミナル3からLAN1を介して受付端末装置2にバーコードから得た受付番号を含むチケット商品再印刷問合せ伝文が送信される。これにより、受付端末装置2では、問合せ伝文中の受付番号に対応して申込み受付テーブル54に格納されているデータのステータスが「終了」であることが確認されると、該当データのチケット印刷情報がLAN1を介してチケット印刷装置4に再度送信され、同一チケット商品の再印刷が制御される。また、問合せ元のPOSターミナル3には、再印刷応答が返信される。この再印刷応答を受信したPOSターミナル3においては、タッチパネル付ディスプレイ33の画面に、チケット商品の印刷をオペレータに報知するメッセージが表示される。
その後、チケット商品の印刷が正常に終了すると、受付端末装置2から問合せ元のPOSターミナル3に対して再印刷終了応答が送信される。これにより、POSターミナル3においては、売上登録メモリ72にて計数管理しているチケット再印刷回数が“1”だけ増加される。また、プリンタ35が動作して回収報告レシート91が印字され、レシート発行口36から発行されるとともに、タッチパネル付ディスプレイ33の画面に、再印刷されたチケット商品と同一の印刷済商品の回収をオペレータに指令するメッセージが表示される。そこで会計担当者は、チケット印刷装置4により再度印刷されたチケット商品を顧客に渡す。また、タッチパネル付ディスプレイ33の画面に表示されたメッセージに従い、無効扱いとした同一内容のチケット商品を回収するとともに、回収報告レシート91のサイン欄に自身のサインをする。そして、回収したチケット商品に回収報告レシートを付して保管する。
このように本実施の形態によれば、POSターミナル3は、チケット印刷装置4で販売済のチケット商品の受付番号が再度入力されると、その受付番号を含むチケット商品再印刷問合せ伝文を受付端末装置2に送信して、該受付端末装置2においてその受付番号で購入申込みを受け付けたチケット商品の再印刷を行なわせるようにしている。また、チケット印刷装置4によりチケット商品の再印刷が行なわれると、このチケット商品と同一の印刷済チケット商品の回収を指令するメッセージをタッチパネル付ディスプレイ33の画面に表示するようにしている。したがって、POSターミナル3を操作する会計担当者は、メッセージに従い同一チケット商品の再印刷により無効扱いとする印刷済チケット商品を確実に回収するようになるので、印刷済チケット商品の不正使用を防止することができる。
また、同一チケット商品の再印刷により無効扱いとする印刷済チケット商品の回収を報告するレシート91が自動的に印字出力されるので、この回収報告レシート91を付して無効扱いとする印刷済チケット商品を管理することにより、印刷済チケット商品の不正使用をより確実に防止できるようになる。
ところで、チケット印刷装置4にチケット印刷情報を送信した受付端末装置2は、チケット印刷装置4のチケット印刷動作を監視している。そして、チケット印刷動作に異常があり、チケット商品の印刷が正常に完了しなかったと認識した場合には、所定の障害メッセージデータをPOSターミナル3に送信するようになっている。また、POSターミナル3は、受付端末装置2から障害メッセージデータを受信するとそのデータを障害メッセージバッファ75で一時記憶する。そして、1商取引の取引中でないときに、障害メッセージバッファ75で記憶している障害メッセージデータの内容をタッチパネル付ディスプレイ33の画面にポップアップ表示させるとともに、障害メッセージデータの内容を記録した障害報告レシート92を印字発行するようになっている。
したがって、チケット印刷装置4に異常が発生した際には、速やかにPOSターミナル3のオペレータである会計担当者に通知されるので、たとえ混雑時であっても会計担当者はチケット印刷装置の異常に、即、気が付く利点がある。また、障害メッセージの表示及び印字は1商取引の取引中でないときに行なわれるので、処理中の商取引に支障を来たすおそれもない。
なお、本発明は、例えばゲームソフトを記録媒体にダウンロードして販売する商品販売装置を使用した商品販売システムにも同様に適用できるものである。また、チケット印刷装置等の商品販売装置にレシートプリンタを設け、販売済商品と同一の商品を再度販売する際には回収報告レシート91を印字発行するように構成してもよい。