JP6835325B2 - 商品販売データ処理システム、精算装置、登録装置、及びプログラム - Google Patents
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上記の特許文献1の構成によれば、品券の利用に応じた登録装置の実績と精算装置の実績とを関連付けることが可能となり、品券の売上と在高とを把握可能なレポートを出力させることが可能となる。しかしながら、特許文献1の構成は、通常時に対応する実績と非通常時に対応する実績との出力に対応するものではない。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態に係るPOSシステム1(商品販売データ処理システムの一例)の構成例を示している。同図に示すPOSシステム1は、管理装置10と、2台の登録装置20−1、20−2と、3台の精算装置30−1、30−2、30−3とを含んで構成されている。
なお、以降の説明にあたり、登録装置20−1、20−2について特に区別しない場合には、登録装置20と記載する。また、精算装置30−1、30−2、30−3について特に区別しない場合には、精算装置30と記載する。
管理装置10と登録装置20と精算装置30とは、有線または無線接続のLAN(Local Area Network)11で相互に接続されている。
なお、POSシステム1の構成として、管理装置10を含まない構成とする場合には、他の装置(例えば、複数の登録装置20のうち代表となる1台の登録装置20)に、管理装置10としての機能を兼用させてもよい。
管理装置10は、最新の商品情報が反映された商品マスタを、外部(例えば、本部のサーバ、リムーバブル形式の記憶媒体)から取得し、登録装置20及び各精算装置30に適宜送信する。
また、登録装置20は、登録された商品の精算に用いられる情報(以下、精算情報という)を生成し、記憶する。
すなわち、店員が、精算装置30を指定する操作を登録装置20に対して行うことによって、複数の精算装置30のうちから精算処理を実行させる精算装置30を指定する。
なお、登録装置20において、各精算装置30の稼働状況を示した稼働情報を表示するようにし、登録装置20において、店員が精算装置30を指定する際に、各精算装置30の稼働状況を確認できるようにしてもよい。
なお、本実施の形態では、登録装置20は、直接、精算装置30に精算情報を送信するが、管理装置10を経由して、精算装置30に精算情報を送信してもよい。
すなわち、客が、店員から手渡しされたお会計券を精算装置30に読み取らせることによって、複数の精算装置30のうちから精算処理を実行させる精算装置30を指定する。
お会計券には、発行元の登録装置20を示す登録装置IDと精算情報とが、バーコード(一次元コード)または2次元コードのいずれかのコードの形式で印字(印刷)されている。精算装置30は、お会計券のコードを読み取ると、読み取ったコードにより示される精算情報から商品登録データを取得する。
図2は、登録装置20と精算装置30との外観例を示す斜視図である。図3は、登録装置20の構成例を示すブロック図である。図4は、精算装置30の構成例を示すブロック図である。
記憶部202は、CPU201の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU201が利用する各種の情報を記憶する。
スキャナ部204は、商品に付されているバーコード(商品コード)を光学的に読み取る。
例えば、店員用表示部205は、商品情報(商品コード等)に関連付けられているプリセットボタンを配置した商品登録画面などを表示する。
ブザー208は、店員が操作を確認することが必要な場合などに、ブザー音を発生させる。
印刷部209は、必要に応じて媒体を印刷して発行する。例えば、印刷部209は、お会計券を印刷して発行することができる。
記憶部302は、CPU301の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU301が利用する各種の情報を記憶する。
スキャナ部304は、例えば、お会計券に印刷されたコード(バーコードまたは2次元コード)や、会員カード等に付されているコード(会員コード)を光学的に読み取る。
ブザー308は、エラー等が発生した場合、エラーを報知するブザー音を発生させる。
印刷部309は、媒体を印刷して発行する。例えば、印刷部309は、精算処理(すなわち、商品の買上金額の決済)が終了した場合、客が持ち帰る精算済みレシートを印刷して発行する。
現金による決済に対応するため、決済部310は、釣銭機を備える。釣銭機は、紙幣の投入及び排出をする紙幣投入口、硬貨を投入するための硬貨投入口、釣銭を排出する釣銭排出口を備えている。決済部310は、釣銭機によって、現金により決済を実行し、決済を実行した結果(例えば、決済が成立したか否かを示す情報)を、バスを介してCPU301に出力する。
また、クレジットカードの使用による決済に対応する場合、決済部310は、クレジットカードリーダを備え、クレジットカードリーダにより読み込まれた情報を利用して精算処理を行う。
また、電子マネーの使用による決済に対応する場合、決済部310は、電子マネーリーダを備え、電子マネーリーダにより読み込まれた情報を利用して精算処理を行う。
人感知センサ312は、精算装置30の正面の所定圏内に人物(客)がいることを検知するセンサである。
なお、人感知センサ312の検知出力は、例えば精算装置30が、人が自機に近づいたことに応じて、自動的に精算画面を表示させる際に、人が自機に近づいたか否かを判定するのに用いられる。しかしながら、精算装置30は、例えば精算画面は、例えば精算情報の受信や、お会計券に印刷されたバーコードの読み取りなどに応じて表示されるようにしてもよく、この場合には、人感知センサ312は、省略されてよい。
つまり、登録装置20と精算装置30との間で通常に通信が可能な状況のもとでは、第1の指定態様により精算装置30が指定されるようにする。即ち、店員が登録装置20に対して精算装置30を選択する操作を行うことにより、精算処理を実行させる精算装置30を指定する。
一方、例えば登録装置20と精算装置30との間での通信に障害が生じたために、第1の指定態様により精算装置30を指定できなくなったような状況のもとでは、第2の指定態様により精算装置30が指定されるようにする。即ち、店員は、商品登録処理の完了に応じて精算情報がコードとして印刷されたお会計券を登録装置20から発行させ、客にお会計券を手渡して、任意の精算装置30にてお会計券の使用による精算を行ってもらうように伝える。
なお、登録装置20と精算装置30との通信は可能であっても、何らかの事情によって第1の指定態様により精算装置30を指定することが好ましくない状況となった場合にも、精算情報の送受信を行わせず、第2の指定態様により精算装置30が指定される運用としてよい。
同様に、精算装置30にて記憶される、精算処理の実績(精算装置の会計実績の一例)を示す実績情報とのそれぞれにおいて、第1の指定態様による指定に応じて行った精算処理についての実績と、第2の指定態様による指定に応じて行った精算処理についての実績とが混在する可能性がある。
例えば、営業の終了などに際しては、該当の営業日の実績をレポート(取引明細)として出力させることなどが行われる。この場合において、上記の運用のもとでは第2の指定態様に対応して得られる会計実績の信頼性が低いことを考慮すると、レポートにおいて、第1の指定態様による精算装置30の指定を伴う会計処理に対応する実績と、第2の指定態様に対応する精算装置30の指定を伴う会計処理に対応する実績とを区分して把握できるようにすることが好ましい。
総合実績エリアAR12は、精算装置IDエリアAR11に印刷された精算装置IDによって示されるレポート出力元の精算装置30が行った精算処理に応じた実績の総合的な内容が示されるエリアである。
ここでの「オンライン」は、登録装置20と精算装置30との通信を伴う第1の指定態様による精算装置30の指定についての店舗運用上での別名称である。また、「オフライン」は、登録装置20と精算装置30との通信を伴わない第2の指定態様による精算装置30の指定についての店舗運用上での別名称である。
そのうえで、オンライン/オフライン実績エリアAR13は、登録装置20−1、20−2ごとに対応する2つの登録装置別エリアAR131、AR132に分けられる。登録装置別エリアAR131において示される「01」は、登録装置20−1の登録装置IDである。登録装置別エリアAR132において示される「02」は、登録装置20−2の登録装置IDである。
登録装置別エリアAR131は、登録装置20−1に対応するオンライン実績を示すオンライン実績エリアAR131−1とオフライン実績を示すオフライン実績エリアAR131−2とに分けられる。オンライン実績エリアAR131−1とオフライン実績エリアAR131−2とにおいては、それぞれに対応する実績として、客数と金額(在高)とが示される。
また、登録装置別エリアAR132は、登録装置20−2に対応するオンライン実績を示すオンライン実績エリアAR132−1とオフライン実績を示すオフライン実績エリアAR132−2とに分けられる。オンライン実績エリアAR132−1とオフライン実績エリアAR132−2とにおいても、それぞれに対応する実績として、客数(件数)と金額(在高)とが示される。
また、同図のオフライン実績エリアAR131−2とオフライン実績エリアAR132−2のそれぞれにおいては、オフライン実績エリアであることを示す「オフライン」との文字に対応させて、黒丸のマークによる強調表記が為されている。このような強調表記が為されていることで、店員は、登録装置別エリアAR131、AR132のそれぞれにおけるオンライン実績エリア(AR131−1、AR132−1)とオフライン実績エリア(AR131−2、AR132−2)とを明確に区別できる。つまり、店員は、オンライン実績の内容と、オフライン実績の内容とを明確に区別して確認することができる。
なお、このような強調表示の態様は、黒丸のマーク以外であってもよい。例えば強調表示は、黒丸以外の所定の柄によるマークであってもよいし、「オフライン」との文字に対する囲いや下線などの修飾であってもよい。また、上記のような強調表示は省略されてもよい。
同図の実績情報テーブルは、取引ごとに対応する実績情報を格納する構造である。1つの取引に対応する実績情報は、取引ID、取引日時、精算処理情報、オンライン/オフラインフラグ、及び対応登録装置の各フィールドを含む。
取引IDのフィールドは、対応の取引を一意に示す取引IDを格納する。
取引日時のフィールドは、対応の取引が行われた日時(例えば、精算処理が完了した日時)を格納する。
精算処理情報のフィールドは、精算処理に利用した精算情報と精算処理結果の情報とを含む精算処理情報を格納する。精算処理結果の情報としては、例えば決済種別(クレジットカード、品券、ポイントカードなど)、決済種別が現金である場合の預かり金及び釣銭等の情報が含まれる。
オンライン/オフラインフラグのフィールドは、オンライン/オフラインフラグを格納する。オンライン/オフラインフラグは、対応の取引に対応する精算処理について、第1の指定態様(オンライン)による指示に応じて行われたものと、第2の指定態様(オフライン)による指示に応じて行われたものとのいずれであるのかを示すフラグである。同図の例では、オンライン/オフラインフラグは、「0」により第1の指定態様(オンライン)による指示に応じて行われたものであることを示し、「1」により第2の指定態様(オフライン)による指示に応じて行われたものであることを示す。
対応登録装置のフィールドは、対応の取引に対応する商品登録処理を行った登録装置20を示す登録装置IDを格納する。
ステップS101:まず、精算装置30は、レポート出力指示が得られるのを待機している。レポート出力指示は、例えば精算装置30に対して店員が行う、レポート出力のための所定操作が行われたことに応じて得られる。あるいは、例えば営業日の終了に応じた所定の時刻に至ったことに応じてレポート出力指示のコマンドが発行されるようにしてもよい。
ステップS102:レポート出力指示が得られると、精算装置30は、記憶部302に記憶される実績情報テーブル(図6)にアクセスする。
ステップS104により集計されたオンライン実績は、図5のレポートにおけるオンライン実績エリアAR131−1の内容として反映される。
ステップS105により集計されたオフライン実績は、図5のレポートにおけるオフライン実績エリアAR131−2の内容として反映される。
ステップS107:精算装置30は、実績情報テーブルから、登録装置20−2(登録装置ID=02)に対応するオフライン実績を、ステップS105に準じた処理によって集計する。ステップS107により集計されたオフライン実績は、図5のレポートにおけるオフライン実績エリアAR132−2の内容として反映される。
ステップS109:精算装置30は、ステップS108により作成した印字データによりレシート用紙に印刷が行われるように印刷部309を制御する。これにより、図5に示した態様のレポートが出力される。
続いて、第2実施形態について説明する。本実施形態においては、さらに登録装置20が自己の実行した商品登録処理に応じた実績に基づくレポートを出力するように構成される。
図8は、本実施形態において、1つの登録装置20により出力されたレポートの内容例を示している。
同図のレポートにおいては、登録装置IDエリアAR21、総合実績エリアAR22、及びオンライン/オフライン実績エリアAR23が含まれる。
登録装置IDエリアAR21は、同図のレポートを出力した登録装置20、即ち総合実績エリアAR22及びオンライン/オフライン実績エリアAR23において示される実績を有する登録装置20を示す登録装置IDが示されるエリアである。
総合実績エリアAR22は、登録装置IDエリアAR21に印刷された登録装置IDによって示されるレポート出力元の登録装置20が行った商品登録処理に応じた実績の総合的な内容が示されるエリアである。
そのうえで、オンライン/オフライン実績エリアAR23は、3つのオンライン実績エリアAR231、AR232及びAR233と、1つのオフライン実績エリアAR234に分けられる。
オンライン実績エリアAR231において示される「001」は、精算装置30−1の精算装置IDである。オンライン実績エリアAR232において示される「002」は、精算装置30−2の精算装置IDである。オンライン実績エリアAR233において示される「003」は、精算装置30−3の精算装置IDである。
オンライン実績エリアAR231、AR232、及びAR233においては、それぞれ、実績として、客数と金額(在高)とが示される。
さらに、登録装置20と精算装置30とで、例えばオフライン実績(オンライン実績であってもよい)に不一致が生じたような場合には、店員は、登録装置20と精算装置30のそれぞれによりレポートを出力させればよい。店員は、出力されたレポートごとのオフライン実績を照らし合わせていく。このような作業によって、どの取引についてどのように不整合が生じているのかを、さらに効率よくかつ的確に把握することが可能になる。
同図の実績情報テーブルは、取引ごとに対応する実績情報を格納する構造である。1つの取引に対応する実績情報は、取引ID、取引日時、精算情報、オンライン/オフラインフラグ、及び対応精算装置の各フィールドを含む。
取引IDのフィールドは、対応の取引を一意に示す取引IDを格納する。
取引日時のフィールドは、対応の取引が行われた日時(例えば、商品登録処理の完了に応じて、精算装置30への精算情報の送信、またはお会計券の発行が行われた日時)を格納する。
精算情報のフィールドは、対応の取引のもとでの商品登録処理に応じて生成された精算情報を格納する。
オンライン/オフラインフラグのフィールドは、オンライン/オフラインフラグを格納する。オンライン/オフラインフラグは、対応の取引のもとでの商品登録処理に応じた精算装置30への精算処理の指示を、第1の指定態様(オンライン)により行ったのか、あるいは、第2の指定態様(オフライン)により行ったのかを示すフラグである。同図の例では、オンライン/オフラインフラグは、「0」により第1の指定態様(オンライン)による指示を行ったことを示し、「1」により第2の指定態様(オフライン)による指示を行ったことを示す。
対応精算装置のフィールドは、第1の指定態様により精算処理を指定した場合における、精算情報の送信先の精算装置を示す精算装置IDを格納する。前述のように、第2の指定態様により精算処理を指定した取引の場合には、実際に指定された精算装置30は登録装置20側では把握されない。そこで、この場合の対応精算装置のフィールドには、対応の精算処理が行われた精算装置30が未確定であることを示す、null値が格納される。
ステップS201:まず、登録装置20は、レポート出力指示が得られるのを待機している。レポート出力指示は、例えば登録装置20に対して店員がレポート出力のための所定操作を行うことによって得られる。あるいは、例えば営業日の終了に応じた所定の時刻に至ったことに応じてレポート出力指示のコマンドが発行されるようにしてもよい。
ステップS202:レポート出力指示が得られると、登録装置20は、記憶部202に記憶される実績情報テーブルにアクセスする。
ステップS204により集計されたオンライン実績は、図8のレポートにおけるオンライン実績エリアAR231の内容として反映される。
ステップS206:登録装置20は、実績情報テーブルから、精算装置30−3(精算装置ID=003)に対応するオンライン実績を、ステップS204に準じた処理によって集計する。ステップS206により集計されたオンライン実績は、図8のレポートにおけるオンライン実績エリアAR233の内容として反映される。
ステップS209:登録装置20は、ステップS208により作成した印字データによりレシート用紙に印刷が行われるように印刷部209を制御する。これにより、図8に示した態様のレポートが出力される。
以下、本実施形態の変形例について説明する。
[第1変形例]
第1実施形態において、登録装置20に対応するオフライン実績が実績情報に含まれていなかった場合には、レポートにおけるオフライン実績の印刷を省略してよい。具体的に、図5の例において、登録装置20−1に対応するオフライン実績が実績情報に含まれていなかった場合、オフライン実績エリアAR131−2の印刷を省略してもよい。この場合、登録装置20−2に対応する登録装置別エリアAR132が、オンライン実績エリアAR131−1に続けて配置される。このような印刷により、レポートを印刷する用紙の節約を図ることができる。
また、図5の例のもとで、レポート出力元の精算装置30において、例えば登録装置20−2により商品登録処理が行われた取引に応じた精算処理についての実績がないような場合には、図5のレポートから登録装置20−2に対応する登録装置別エリアAR132の印刷を省略してもよい。
第2実施形態においても、レポート出力元の登録装置20において、オフラインによる精算装置30の指定を伴う取引に応じた商品登録処理の実績がない場合には、例えば図8におけるオフライン実績エリアAR234の印刷が省略されてよい。
また、レポート出力元の登録装置20からオンラインによる精算処理の指示を行っていない精算装置30がある場合、その精算装置30に対応するオンライン実績エリアの印刷を省略してもよい。具体的に、図8の例のもとで、精算装置30−2に対してオンラインによる精算処理の指示を伴う商品登録処理の実績がレポート出力元の登録装置20にない場合、オンライン実績エリアAR232の印刷を省略し、オンライン実績エリアAR231に続けて、オンライン実績エリアAR233が印刷されるようにしてもよい。
なお、上記各実施形態においては、レポートを精算装置30または登録装置20から出力させるように構成されていた。しかしながら、例えばPOSシステム1のLAN11に接続したプリンタ(図示せず)に精算装置30または登録装置20が印字データを送信することで、プリンタからレポートが出力されるようにしてもよい。
なお、本実施形態におけるレポートは、例えば管理装置10などの登録装置20及び精算装置30に対して上位となる上位情報処理装置にて出力されるようにしてもよい。
この場合において、精算装置30(及び登録装置20)は、オフラインの状態からオンラインの状態に復帰した際に、オフライン時の実績(オフライン実績)を上位情報処理装置に送信するようにしてよい。そして、上位情報処理装置は、図5または図8の態様に準じて、オフライン実績とオンライン実績とを区分した内容のレポートを出力するようにしてもよい。
なお、上記第2実施形態においては、精算装置30がレポートを出力するようにされたうえで、さらに登録装置20もレポートを出力できるようにしたPOSシステムの構成とされていた。しかしながら、例えば本実施形態のPOSシステムとして、例えば登録装置20がレポートを出力するが、精算装置30はレポートを出力しないような構成とされてもよい。
なお商品の返品に際しては返品に応じた代金としての客への払い戻し金が発生する。また、商品券等の金券での購入にあたり、商品の合計金額に対して金券の額面のほうが多い場合には釣銭としての客への払い戻し金が発生する。これらの払い戻し金の支払いは、例えば精算装置30の決済部310から払い戻し金としての現金を排出させるようにして行われるようにすることができる。このような払い戻し金の客への引き渡しも1取引に応じた実績として計上することができる。そこで、このような払い戻し金の客への引き渡しも、オンライン実績やオフライン実績に含めてレポートとして出力させることができる。この際、オンライン実績やオフライン実績の内容において、客への払い戻し金に対応する取引であることが他の客による支払いの取引と区分されて示されてもよい。
また、決済種別には、現金による支払いのほか、クレジットカード、電子マネー、ポイントによる支払いなどがある。そこで、レポートにおけるオンライン実績とオフライン実績とのうちの少なくともいずれかについて、決済種別ごとにさらに区分されて示されるようにしてもよい。
これまでの説明において、非通常処理が行われる非通常時は、登録装置20と精算装置30との間での通信に障害が生じたために、第1の指定態様により精算装置30を指定できなくなったような状況となった場合を挙げているが、このような状況に限定されるものではない。例えば非通常時には、精算装置30における1取引に応じた精算処理が操作あるいはエラーなどによって保留あるいは中断されたような状況、また、登録装置20において1取引に対応する商品登録処理が操作あるいはエラーなどによって中断、あるいは保留されたような状況であってもよい。
なお、上記各実施形態において、複数の精算装置30のうちから精算処理を実行させる精算装置30を指定する態様としては、精算処理を実行させる精算装置30を、店員が登録装置20にて指定する態様(第1の指定態様)と、客に手渡しされるお会計券を登録装置20から発行させ、店員から手渡しされたお会計券を、客が1つの精算装置30に読み取らせる態様(第2の指定態様)とを挙げている。しかながら、精算装置30を指定する態様としては、上記の態様に限定されない。例えば、以下のように精算装置30を指定する態様であってもよい。
1つの態様として、商品登録の完了に応じて店員用表示部205に表示された送信ボタンに対して行われた操作に応じて(あるいは商品登録の完了を宣言するような操作であってもよい)、登録装置20が、例えば精算装置30に状態の問合せを行って精算処理が可能な(例えば、障害が発生しておらず、使用中でもない)精算装置30を認識し、使用中でない精算装置30のうちから所定の規則(例えば精算装置番号順)に従って、1つの精算装置30を決定する。そして、登録装置20は、決定した精算装置30に精算情報を送信して精算処理の実行を指示する。
また、もう1つの態様として、予め精算装置30について精算処理の優先順位を設定しておくようにする。そのうえで、商品登録の完了に応じて、店員用表示部205に精算装置30への精算情報の送信を指示する送信ボタンの操作が有効となるように表示する。送信ボタンが操作されたことに応じて、登録装置20は、設定された優先順位に従った順で精算装置30の精算処理が可能であるか否かを確認し、精算処理が可能であることが確認されなければ、優先順位が次の精算装置30について確認するようにする。そのうえで、登録装置20は、最初に精算処理が可能であることが確認された精算装置30に精算情報を送信して精算処理の実行を指示する。
以上説明したように、本実施形態の一態様は、店員の操作に応じて商品の登録が行われる登録装置20と、登録装置20により登録された商品に対応する精算を顧客の操作に応じて行う精算装置30とを備えるPOSシステム1であって、当該POSシステム1にて行われた、通常処理(例えば、第1の指定態様による精算装置30の指定を伴う会計処理)に対応する通常対応会計実績と、通常処理と異なる非通常処理(例えば、第2の指定態様による精算装置30の指定を伴う会計処理)に対応する非通常対応会計実績とを区分して示す会計実績を出力する会計実績出力手段を備える。
上記構成によれば、会計実績として、取引に応じた処理によってPOSシステム1にて得られた実績を、通常処理に対応する実績と非通常処理に対応する実績とで区分して出力させることができる。これにより、通常時に対応する実績と非通常時に対応する実績とを区分して把握できるようになる。
上記構成によれば、会計実績として、精算装置30にて実行された精算処理ごとに応じた実績を、通常処理に対応する実績と非通常処理に対応する実績とで区分して出力させることができる。
上記構成によれば、会計実績として、登録装置20にて実行された商品登録処理ごとに応じた実績を、通常処理に対応する実績と非通常処理に対応する実績とで区分して出力させることができる。
上記構成によれば、実績情報のなかに非通常処理に対応する実績が含まれていない場合には、出力される内容において非通常対応会計実績が示されないようにすることができる。これにより、会計実績を例えばレシート用の用紙などに印刷して出力させる場合には、非通常対応会計実績の領域の印刷を省略して用紙を節約することができる。
上記構成によれば、例えば1枚の用紙にて総合実績と通常対応会計実績と非通常対応会計実績とが区分されるようにして示されることから、総合実績と、通常対応会計実績及び非通常対応会計実績とを照らし合わせやすくなる。
上記構成によれば、精算情報の送受信によらず例えばお会計券の使用によって行われた取引を、非通常対応会計実績として扱うことが可能になる。
Claims (11)
- 店員の操作に応じて商品の登録が行われる登録装置と、前記登録装置により登録された商品に対応する精算を顧客の操作に応じて行う精算装置とを備える商品販売データ処理システムであって、
当該商品販売データ処理システムにて、前記店員が精算装置を指定する操作を前記登録装置に行う場合に対応して得られた第1会計実績と、前記顧客が精算装置を指定する操作として前記登録装置から発行された精算処理用の媒体を前記精算装置に読み取らせることを行う場合に対応して得られた第2会計実績とを区分して示す会計実績を出力する会計実績出力手段
を備える商品販売データ処理システム。 - 前記会計実績出力手段は、前記精算装置が行った処理に応じて記憶手段に記憶された実績情報に基づいて、当該精算装置の精算により得られた前記第1会計実績と前記第2会計実績とを区分して示す会計実績を出力する
請求項1に記載の商品販売データ処理システム。 - 前記会計実績出力手段は、前記登録装置が行った処理に応じて記憶手段に記憶された実績情報に基づいて、当該登録装置の登録により得られた前記第1会計実績と前記第2会計実績とを区分して示す会計実績を出力する
請求項1または2に記載の商品販売データ処理システム。 - 前記会計実績出力手段は、実績情報のなかに前記第2会計実績が含まれていない場合には、前記会計実績において前記第2会計実績が示されないように出力する
請求項1から3のいずれか一項に記載の商品販売データ処理システム。 - 前記会計実績出力手段は、前記商品販売データ処理システムにて行われた実績の総合的な内容を示す総合実績と、前記第1会計実績と、前記第2会計実績とが区分して示されるように印刷を行って出力する
請求項1から4のいずれか一項に記載の商品販売データ処理システム。 - 前記顧客が精算装置を指定する操作は、前記登録装置により登録された商品についての精算に用いられる精算情報が前記登録装置と前記精算装置との間で送受信されない状況に対応して行われる
請求項1から5のいずれか一項に記載の商品販売データ処理システム。 - 店員の操作に応じて商品の登録が行われる登録装置と、前記登録装置により登録された商品に対応する精算を顧客の操作に応じて行う精算装置とを備える商品販売データ処理システムにおける前記精算装置であって、
当該精算装置にて行われた、前記店員が精算装置を指定する操作を前記登録装置に行う場合に対応する精算により得られた第1会計実績と、前記顧客が精算装置を指定する操作として前記登録装置から発行された精算処理用の媒体を前記精算装置に読み取らせることを行う場合に対応する精算により得られた第2会計実績とを区分して示す会計実績を出力する会計実績出力手段
を備える精算装置。 - 店員の操作に応じて商品の登録が行われる商品を登録する登録装置と、前記登録装置により登録された商品に対応する精算を顧客の操作に応じて行う精算装置とを備える商品販売データ処理システムにおける前記登録装置であって、
当該登録装置にて行われた、前記店員が精算装置を指定する操作を前記登録装置に行う場合に対応する登録により得られた第1会計実績と、前記顧客が精算装置を指定する操作として前記登録装置から発行された精算処理用の媒体を前記精算装置に読み取らせることを行う場合に対応する登録により得られた第2会計実績とを区分して示す会計実績を出力する会計実績出力手段
を備える登録装置。 - 店員の操作に応じて商品を登録する登録装置と、前記登録装置により登録された商品に対応する精算を顧客の操作に応じて行う精算装置とを備える商品販売データ処理システムにおけるコンピュータを、
当該商品販売データ処理システムにて、前記店員が精算装置を指定する操作を前記登録装置に行う場合に対応して得られた第1会計実績と、前記顧客が精算装置を指定する操作として前記登録装置から発行された精算処理用の媒体を前記精算装置に読み取らせることを行う場合に対応して得られた第2会計実績とを区分して示す会計実績を出力する会計実績出力手段
として機能させるためのプログラム。 - 店員の操作に応じて商品の登録が行われる登録装置と、前記登録装置により登録された商品に対応する精算を顧客の操作に応じて行う精算装置とを備える商品販売データ処理システムにおける前記精算装置としてのコンピュータを、
当該精算装置にて行われた、前記店員が精算装置を指定する操作を前記登録装置に行う場合に対応する精算により得られた第1会計実績と、前記顧客が精算装置を指定する操作として前記登録装置から発行された精算処理用の媒体を前記精算装置に読み取らせることを行う場合に対応する精算により得られた第2会計実績とを区分して示す会計実績を出力する会計実績出力手段
として機能させるためのプログラム。 - 店員の操作に応じて商品の登録が行われる商品を登録する登録装置と、前記登録装置により登録された商品に対応する精算を顧客の操作に応じて行う精算装置とを備える商品販売データ処理システムにおける前記登録装置としてのコンピュータを、
当該登録装置にて行われた、前記店員が精算装置を指定する操作を前記登録装置に行う場合に対応する登録により得られた第1会計実績と、前記顧客が精算装置を指定する操作として前記登録装置から発行された精算処理用の媒体を前記精算装置に読み取らせることを行う場合に対応する登録により得られた第2会計実績とを区分して示す会計実績を出力する会計実績出力手段
として機能させるためのプログラム。
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