JP2005099820A - 近赤外線吸収フィルター - Google Patents

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JP2005099820A JP2004303353A JP2004303353A JP2005099820A JP 2005099820 A JP2005099820 A JP 2005099820A JP 2004303353 A JP2004303353 A JP 2004303353A JP 2004303353 A JP2004303353 A JP 2004303353A JP 2005099820 A JP2005099820 A JP 2005099820A
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晋哉 尾道
Tetsuo Shimomura
哲生 下村
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正典 小林
Seiichiro Yokoyama
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Abstract

【課題】 近赤外域に大きく且つ巾の広い吸収を有し、さらに可視領域の光透過性が高く、且つ可視領域に特定波長の大きな吸収がなく、加工性および生産性が良好で、高温または高湿下でも長時間性能的に安定な近赤外線吸収フィルターを提供する。
【解決手段】 近赤外線吸収色素をバインダー樹脂に分散した組成物からなるコート層を、溶剤を含むコーティング液を用いて基材上へ積層して形成される近赤外線吸収フィルターであって、前記近赤外線吸収色素として、少なくともジイモニウム塩化合物を含み、前記バインダー樹脂がポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、またはポリカーボネート系樹脂から選択され、前記コート層中の残留溶剤量が5.0重量%以下であり、前記近赤外線吸収フィルターの波長700〜1100nmにおける初期の光線透過率が、図1の分光曲線に示される光線透過率以下である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光学フィルターに関するもので、特に可視光線領域の透過率が高く、高温、高湿下に長時間放置しても性能的に安定な、近赤外線を遮断する光学フィルターに関するものである。
従来、熱線吸収フィルターや、ビデオカメラ視感度補正用フィルター等の近赤外線吸収フィルターには次のようなものが使われてきた。
(1)燐酸系ガラスに、銅や鉄などの金属イオンを含有したフィルター(特許文献1,2など)。
(2)基板上に屈折率の異なる層を積層し、透過光を干渉させることで特定の波長を透過させる干渉フィルター(特許文献3,4など)。
(3)共重合体に銅イオンを含有するアクリル系樹脂フィルター(特許文献5)。
(4)バインダー樹脂に色素を分散した構成のフィルター(特許文献6,7,8など)。
特開昭60−235740号公報 特開昭62−153144号公報 特開昭55−21091号公報 特開昭59−184745号公報 特開平6−324213号公報 特開昭57−21458号公報 特開昭57−198413号公報 特開昭60−43605号公報
従来使用されてきた上記の近赤外線吸収フィルターには、それぞれ以下に示すような問題点がある。
上記(1)のフィルターでは近赤外領域に急峻な吸収が有り、近赤外線遮断率は非常に良好である。しかし、ガラスであるために加工性に問題があり、光学特性の設計の自由度も狭い。また、可視領域の赤色の一部も大きく吸収してしまい、透過色は青色に見える。ディスプレイ用途では色バランスを重視され、このような場合、使用するのに困難である。
上記(2)のフィルターの場合、光学特性は自由に設計でき、設計したものとほぼ同等のフィルターを製造することが可能である。しかし、そのためには、屈折率差のある層の積層枚数を非常に多くする必要があり、製造コストが高くなるなどの欠点がある。また、大面積を必要とする場合、全面積にわたって高い精度の膜厚均一性が要求されるため、生産性に問題がある。
上記(3)のフィルターの場合、上記(1)のフィルターの欠点であった加工性は改善される。しかし、上記(1)のフィルターと同様に、光学設計の自由度が低い。また、可視領域の赤色の一部も大きく吸収してしまい、青く見えてしまう問題点は上記(1)のフィルターと変わらない。さらに、銅イオンの吸収が小さく、アクリル樹脂に含有できる銅イオン量も限られているため、アクリル樹脂を厚くしなければならないという問題点もある。
上記(4)のフィルターは、加工性、生産性は良好で、安価で製造でき、光学設計の自由度も比較的大きい。近赤外線吸収色素としては、フタロシアニン系、チオール金属錯体系、アゾ化合物、ポリメチン系、ジフェニルメタン系、トリフェニルメタン系、キノン系、ジイモニウム塩系など多くの色素が用いられている。しかし、それぞれ単独では、近赤外域の吸収が不十分であったり、吸収領域が狭かったりして、近赤外域の遮断率が不十分である。そのため、複数の色素を混合して用いることが行われているが、複数の色素を含むフィルターを高温、高湿下に長時間放置すると、色素が変性してしまい、性能が低下してしまうものが多い。また、高温、高湿下に長時間放置しても変性しない色素の場合、可視光領域の透過率が小さかったり、可視光領域に大きな特定の吸収があって着色しているという問題がある。
近年、薄型大画面ディスプレイとしてプラズマディスプレイが注目されているが、プラズマディスプレイから放出される不要な近赤外線が、近赤外線リモコンを使う電子機器等の誤動作を起こす問題がある。従って、近赤外線を吸収する材料をプラズマディスプレイの前面の設置することが必要とされる。しかし、従来使用されてきた材料では上記のような理由で、満足なものが提供されているとは言えない。
本発明の目的は、近赤外域に大きく且つ巾の広い吸収を有し、さらに可視領域の光透過性が高く、且つ可視領域に特定波長の大きな吸収がなく、加工性および生産性が良好で、高温または高湿下でも長時間性能的に安定な近赤外線吸収フィルターを提供することにある。
上記目的を達成し得た本発明の近赤外線吸収フィルターは、以下の通りである。
第1の発明は、近赤外線吸収色素をバインダー樹脂に分散した組成物からなるコート層を、溶剤(塩化メチレンおよびクロロホルムを除く)を含むコーティング液を用いて基材上へ積層して形成される近赤外線吸収フィルターであって、
前記近赤外線吸収色素として、少なくともジイモニウム塩化合物を含み、
前記バインダー樹脂がポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、またはポリカーボネート系樹脂から選択され、
前記コート層中の残留溶剤量が5.0重量%以下であり、
前記近赤外線吸収フィルターの波長700〜1100nmにおける初期の光線透過率が、図1の分光曲線に示される光線透過率以下であることを特徴とする近赤外線吸収フィルターである。
第2の発明は、上記バインダー樹脂のガラス転移温度が85〜140℃である第1の発明に記載の近赤外線吸収フィルターである。
第3の発明は、上記近赤外線吸収色素として、下記式(1)で表わされるジイモニウム塩化合物を含むものである第1または第2の発明に記載の近赤外線吸収フィルターである。
(式中、R1〜R8は、水素原子、アルキル基、アリール基、アルケニル基、アラルキル基、アルキニル基を表わし、それぞれ同じであっても、異なっていても良い。R9〜R12は、水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、アルキル基、アルコキシ基を表わし、それぞれ同じであっても、異なっていても良い。R1〜R12で置換基を結合できるものは置換基を有しても良い。X-は陰イオンを表わす。)
第4の発明は、上記近赤外線吸収色素として、含フッ素フタロシアニン化合物および/またはジチオール金属錯体系化合物を含むものである第1〜3のいずれかの発明に記載の近赤外線吸収フィルターである。
第5の発明は、上記ジチオール金属錯体系化合物が、下記式(2)で表わされる化合物である第4の発明に記載の近赤外線吸収フィルターである。
(R13〜R16は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシル基、アリール基、アラルキル基、アミノ基を表わし、それぞれ同じであっても、異なっていても良い。)
第6の発明は、上記基材が透明な基材である第1〜5のいずれかの発明に記載の近赤外線吸収フィルターである。
第7の発明は、上記透明な基材がポリエステルフィルムである第6の発明に記載の近赤外線吸収フィルターである。
第8の発明は、さらに片面または両面に、剥離可能な保護フィルムが積層されているものである第1〜7のいずれかの発明に記載の近赤外線吸収フィルターである。
第9の発明は、さらに片面または両面に、粘着剤層を介して離型フィルムが積層されているものである第1〜8のいずれかの発明に記載の近赤外線吸収フィルターである。
第10の発明は、さらに片面または両面に、開口率50%以上の金属メッシュ導電層が積層されているものである第1〜9のいずれかの発明に記載の近赤外線吸収フィルターである。
第11の発明は、さらに片面または両面に、透明導電層が積層されているものである第1〜10のいずれかの発明に記載の近赤外線吸収フィルターである。
第12の発明は、さらに最外層に、反射防止層が積層されているものである第1〜11のいずれかの発明に記載の近赤外線吸収フィルターである。
第13の発明は、さらに最外層に、防眩処理層が積層されているものである第1〜12のいずれかの発明に記載の近赤外線吸収フィルターである。
第14の発明は、プラズマディスプレイの前面に設置されるものである第1〜13のいずれかの発明に記載の近赤外線吸収フィルターである。
本発明の近赤外線吸収フィルターは、近赤外域に大きく且つ巾の広い吸収をもち、さらに、可視領域の光透過性が高く且つ可視領域に特定波長の大きな吸収を持つことがないため、ビデオカメラ、ディスプレーなどの光学機器、特にプラズマディスプレイ用の近赤外線吸収フィルターとして好適である。また、加工性および生産性が良好であり、さらに、環境安定性に優れ、高温または高湿下でも長時間の使用に耐え得る利点がある。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明の近赤外線フィルターは、近赤外線吸収色素とバインダー樹脂を溶剤に均一に分散させたコーティング液を調合し、基材上にこれをコーティングし、乾燥により溶剤を蒸発させ、バインダー樹脂膜を形成して作製される。
本発明の近赤外線吸収フィルターは、高温、高湿下に長時間放置しても、分光特性が安定である。具体的には、前記近赤外線吸収フィルターの波長700〜1100nmにおける初期の光線透過率が、図1の分光曲線に示される光線透過率以下である。
本発明の近赤外線吸収フィルターにおいては、基材に積層したコート層中の残留溶剤量が近赤外線色素の安定性に極めて大きく関わっている。すなわち、本発明においては、上記コート層中の残留溶剤量を5.0質量%以下とすることにより、高温、高湿下での近赤外線吸収色素の安定性が飛躍的に向上する。
一般にコーティングを行う場合、ブロッキングを起こさない程度に乾燥させる必要があるが、この場合の残留溶剤濃度は7.0質量%以下程度である。残留溶剤量が、5.0質量%を越え7.0質量%以下の範囲では見かけ上乾燥しており、ブロッキングも発生しないが、高温、高湿下に長時間放置した場合、バインダー樹脂の見かけのガラス転移温度が低下し、残留溶剤と色素の相互作用、バインダー樹脂と色素の相互作用、異なる色素間の相互作用などにより、近赤外線吸収色素が変性する。その結果、近赤外領域の吸収が減少し、十分な近赤外線の遮断ができなくなってしまう。また、可視領域の光透過性が低下したり、可視領域に特定の波長の吸収が現れフィルターが着色してしまったりする。
本発明において、コート層中の残留溶剤量は0.05〜3.0質量%であることが特に好ましい。残留溶剤量が0.05質量%未満では、高温高湿下に長時間放置した場合の近赤外吸収色素の変性は小さくなるが、0.05質量%未満にするために必要な熱によって近赤外線吸収色素が変性しやすくなる。
コート層中の残留溶剤量を5.0質量%以下とするためには、下記式(3)〜(5)の乾燥条件を同時に満足させることが必要である。下記式(3)〜(5)で用いた因子の単位は、風速がm/秒、熱風温度が℃、乾燥時間が分、コート厚みがμmである。
風速×(熱風温度−20)×乾燥時間/コート厚み>48 ・・・(3)
熱風温度:≧80℃ ・・・(4)
乾燥時間:≦60分 ・・・(5)。
本発明で用いられる近赤外線吸収色素としては、上記式(1)で表わされるジイモニウム塩化合物を含むことが好ましい。
上記式(1)で表わされるジイモニウム塩系化合物は、近赤外域の吸収が大きく、吸収域も広く、可視域の透過率も高い。しかし、ジイモニウム塩系化合物は、高温または高湿下では変性し、近赤外域の吸収が小さくなり、可視域の一部の透過率が低下し着色してしまう。他の色素を混合した場合、この現象はさらに促進される。ところが、上記式(2)で表わされるジイモニウム塩化合物の場合、色素をバインダー樹脂に分散した組成物中の残留溶剤量を5.0質量%以下にすれば、耐熱性、耐湿性の向上が特に著しいことを、本発明者らは見出した。さらに、上記残留溶剤量を3.0質量%以下にすることにより、耐熱性、耐湿性の向上がさらに促進される。
上記式(1)中のR1〜R8の具体例としては、アルキル基としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、ter−ブチル基、n−アミル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、2−ヒドロキシエチル基、2−シアノエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、3−シアノプロピル基、メトキシエチル基、エトキシエチル基、ブトキシエチル基などが、アリール基としてはフェニル基、フルオロフェニル基、クロロフェニル基、トリル基、ジエチルアミノフェニル、ナフチル基などが、アルケニル基としては、ビニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基などが、アラルキル基としては、ベンジル基、p−フルオロベンジル基、p−クロロフェニル基、フェニルプロピル基、ナフチルエチル基などが挙げられる。また、R9〜R12としては、水素、フッ素、塩素、臭素、ジエチルアミノ基、ジメチルアミノ基、シアノ基、ニトロ基、メチル基、エチル基、プロピル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基などが挙げられる。またX-は、フッ素イオン、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、過塩素酸塩イオン、ヘキサフルオロアンチモン酸イオン、ヘキサフルオロリン酸イオン、テトラフルオロホウ酸イオンなどが挙げられる。ただし、本発明では上記で挙げたものに限定されるものではない。これらの一部は市販品として入手可能であり、例えば日本化薬社製Kayasorb IRG-022などを好適に用いることができる。
本発明の近赤外線吸収フィルターは、上記式(1)で表わされるジイモニウム塩系化合物以外に、近赤外域の吸収域の拡大、色目の調整を目的として、他の近赤外線吸収色素を加えることもできる。加える色素としては、特に、含フッ素フタロシアニン系化合物、ジチオール金属錯体系化合物が好ましい。これらは、何れか一方、または両方を加えることができる。上記含フッ素フタロシアニン系化合物としては、例えば日本触媒社製Excolor IR-1、IR-2、IR-3、IR-4、TXEX-805K、TXEX-809K、TXEX-810K、TXEX-811K、TXEX-812Kなどを好適に用いることができる。
また、上記ジチオ−ル金属錯体系化合物としては、上記式(2)で表わされる化合物などが好適に用いられる。
上記式(3)中のR13〜R16の具体例としては、ハロゲン原子としてはフッ素、塩素、臭素が、アルキル基としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、t−ブチル基、n−アミル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、2−ヒドロキシエチル基、2−シアノエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、3−シアノプロピル基、メトキシエチル基、エトキシエチル基、ブトキシエチル基などが、アルコキシ基としてはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などが、アリール基としてはフェニル基、フルオロフェニル基、クロロフェニル基、トリル基、ジエチルアミノフェニル、ナフチル基などが、アラルキル基としては、ベンジル基、p−フルオロベンジル基、p−クロロフェニル基、フェニルプロピル基、ナフチルエチル基などが、アミノ基としてはジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ基、ジブチルアミノ基などがそれぞれ挙げられる。また、市販品として、三井化学社製SIR‐128、SIR‐130、SIR‐132、SIR‐159なども好適に用いることができる。
上記近赤外線吸収色素は一例であり、これらに限定されるものではない。
本発明の近赤外線吸収フィルターは、基材上にコーティングすることにより作製されるが、その基材としても透明性が高いことはもちろん、コスト、取り扱いやすさという点で、プラスチックフィルムが好ましい。具体的には、ポリエステル系、アクリル系、セルロ−ス系、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリカーボネート、フェノール系、ウレタン系樹脂フィルムなどが挙げられるが、特にポリエステル系樹脂が好ましい。
本発明に用いるバインダー樹脂は、本発明で用いる近赤外線吸収色素を均一に分散できるものであれば特に限定されないが、ポリエステル系、アクリル系、ポリアミド系、ポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリカーボネート系樹脂を好適に用いることができる。
さらに、上記バインダー樹脂のガラス転移温度は、利用する機器の使用保証温度以上であることが好ましい。ガラス転移温度が機器使用温度以下であると、バインダー樹脂中に分散された色素同士が反応したり、バインダー樹脂が外気中の水分等を吸収し色素やバインダー樹脂の劣化が大きくなる。
また、本発明に於いては、上記樹脂のガラス転移温度は、近赤外線吸収フィルターを用いる機器使用温度以上であれば特に限定されないが、85℃以上140℃以下が特に好ましい。ガラス転移温度が85℃未満の場合、色素と樹脂との相互作用、色素間の相互作用などが起こり、色素の変性が発生する。また、ガラス転移温度が140℃を超えた場合、上記樹脂を溶剤に溶解し、透明基材上にコーティングした時に十分な乾燥をしようとすれば高温にしなければならず、耐熱性の弱い色素を用いた場合、該色素の劣化を招く。さらに、低温で乾燥した場合、乾燥時間が長く生産性が悪くなり、安価な近赤外線吸収フィルターを作ることはできない。この他、十分な乾燥ができない可能性もあり、溶剤が塗膜中に残留し、前述のようにバインダー樹脂の見かけのガラス転移温度が低下し、やはり、色素の変性を引き起こす。
本発明では、温度60℃で湿度95%の環境下に500時間保管された前後の波長420nmから1100nmの各波長における透過率の変化率の最大値が25%以下である。各波長における透過率の変化率とは、下記式(6)で表わされる。
|T0(WL)−T1(WL)|/T0(WL)×100 (%) ・・・(6)
但し、T0(WL)は波長WL(波長420〜1100nm)での初期の透過率、T1(WL)は波長WL(波長420〜1100nm)での温度60℃、湿度95%、500時間保管後の透過率を示す。
本発明で、コーティング時のコーティング液に用いる溶剤は、本発明で用いる近赤外線吸収色素とバインダー樹脂を均一に分散できるものであれば何でもよい。例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、酢酸エチル、酢酸プロピル、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、N,N−ジメチルホルムアミド、水などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明では、ディスプレイから放出される有害電磁波を遮断する目的で、赤外線吸収層と同一面、ないしは、反対面に導電層を設けても良い。導電層は金属メッシュと導電薄膜の何れを用いても良いが、金属メッシュを用いる場合、開口率が50%以上の金属メッシュ導電層である必要がある。金属メッシュの開口率が低ければ電磁波シ−ルド性は良好となるが光線透過率が低下する問題が有る。よって、良好な光線透過率を得るためには、開口率が50%以上である必要があるのである。本発明に用いられる金属メッシュとしては、電気電導性の高い金属箔にエッチング処理を施してメッシュ状にしたものや、金属繊維を使った織物状のメッシュ、高分子繊維の表面に金属をメッキなどの手法を用いて付着させた繊維を用いても良い。
こうした電磁波吸収層に使われる金属は、電気電導性が高く、安定性が良ければいかなる金属でも構わず、特に限定されるものではないが、加工性、コストなどの観点から、銅、ニッケル、タングステンなどが好ましい。
また、導電薄膜を用いる場合(透明導電層)、いかなる導電膜でも良いが、金属酸化物の膜であることが望ましい。これによって、より高い可視光線透過率を得ることができる。また、本発明において上記透明導電層の導電率の向上が要求される場合は、金属酸化物/金属/金属酸化物の3層以上の繰り返し構造であることが推奨される。金属を用いて多層化することで、高い可視光線透過率を維持しながら、電導性を得ることができる。
本発明に用いられる金属酸化物は、電導性と可視光線透過性が有していれば如何なる金属酸化物でも良い。一例として、酸化錫、インジウム酸化物、インジウム錫酸化物、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ビスマスなどがある。以上は一例であり、特に限定されるものではない。また、本発明に用いられる上記金属層は、導電性の観点より、金、銀およびそれらを含む化合物が好ましい。
さらに、本発明に係る導電層を多層化するに当たっては、例えばくり返し層数が3層の場合、銀層(金属層)の厚さは50〜200Åが好ましく、より好ましくは50〜100Åである。これよりも膜厚が厚い場合は、光線透過率が低下し、薄い場合は抵抗値が上がってしまう。また、金属酸化物層の厚さとしては、好ましくは100〜1000Å、より好ましくは100〜500Åである。この厚さより厚い場合には着色して色調が変ってしまい、薄い場合には抵抗値が上がってしまう。さらに、3層以上多層化するに当たり、例えば、金属酸化物/銀/金属酸化物/銀/金属酸化物のように5層とする場合では、中心の金属酸化物層の厚さは、それ以外の金属酸化物層の厚さよりも厚いことが好ましい。この様にすることで、多層膜全体の光線透過率が向上する。
さらに本発明では、フィルムの片面または両面に剥離可能な保護フィルムを積層したり、また、片面または両面に粘着剤層を形成し、さらにその上部に離型フィルムを積層した構成としても良い。
本発明では、近赤外線吸収フィルターの最外層に反射防止層を設けることができる。また、近赤外線吸収フィルターの最外層に防眩処理層を設けることも可能である。
また、本発明の近赤外線吸収フィルターでは、耐光性を向上させる目的で、UV吸収剤を添加してもよい。
本発明の赤外線吸収フィルターをプラズマディスプレイの前面に設置した場合、ディスプレイから放射される不要な近赤外線を吸収し、近赤外線を使ったリモコンの誤動作を防ぐことができる。また可視領域の特定波長の大きな吸収がないため、ディスプレイから発せられる色調を変えることなく表現することができる。
次に本発明の実施例及び比較例を示す。また、本発明で使用した特性値の測定方法並びに効果の評価方法は次の通りである。
<コート層中の残存溶剤量>
島津製作所製GC−9Aを用い、残存溶剤量の測定を次のように行った。試料約5mgを正確に秤量し、ガスクロマトグラフ注入口で、150℃で5分間加熱トラップした後、トルエン、テトラヒドロフラン(THF)、およびメチルエチルケトン(MEK)の総量(A:ppm)を求めた。ただし、THFとMEKはピークが重なるため、標準ピーク(トルエン)と比較し、合計値としてトルエン換算量を求めた。また、別に10cm四方に切り取った試料を秤量(B:g)後、コート層を溶剤で拭き取り、拭き取り前後の試料の質量差(C:g)を求めた。残存溶剤量は下記式(7)を用いて算出した。
残存溶剤量(質量%)=A×B×10-4/C …(7)。
<分光特性>
自記分光光度計(日立U−3500型)を用い、波長1500〜200nmの範囲で測定した。
<環境安定性>
温度60℃、湿度95%雰囲気中でサンプルを500時間放置した後、上記記載の分光特性を測定した。
実施例1
ポリエステル系のバインダー樹脂を以下の要領で作製した。温度計、撹拌機を備えたオートクレーブ中に、
テレフタル酸ジメチル 136質量部、
イソフタル酸ジメチル 58質量部、
エチレングリコール 96質量部、
トリシクロデカンジメタノ−ル 137質量部、
三酸化アンチモン 0.09質量部、
を仕込み170〜220℃で180分間加熱してエステル交換反応を行った。次いで反応系の温度を245℃まで昇温し、系の圧力1〜10mmHgとして180分間反応を続け、共重合ポリエステル樹脂を得た。
得られた共重合ポリエステル樹脂の固有粘度は0.4dl/g、ガラス転移温度は90℃であった。またNMR分析による共重合組成比は
酸成分に対して、
テレフタル酸 71mol%、
イソフタル酸 29mol%、
アルコ−ル成分に対して、
エチレングリコ−ル 28mol%、
トリシクロデカンジメタノ−ル 72mol%、
であった。
表1に示すような組成で、コ−ト液を作製した。さらに、作製したコーティング液を、厚みが100μmで、片面に易接着層を有する高透明性ポリエステルフィルム基材(東洋紡績製「コスモシャインA4100」)の易接着面に、グラビアロールによりコーティングし、130℃の熱風を風速5m/sで送りながら1分間乾燥した。コート層の厚さは8.0μm、コート層中の残留溶剤量は4.1質量%であった。作製した近赤外線吸収フィルターの色目は、目視ではダークグレーであった。また、図1にその分光特性を示す。図1に示すように、波長400nmから650nmまでの可視領域においては吸収が平らで、波長700nm以上では急峻な吸収があるフィルターが得られた。
得られたフィルターを温度60℃、湿度95%雰囲気中に500時間放置し、再度分光特性を測定したところ、図2のようになり、分光曲線の大きな変化はなく、安定な性能を示した。また波長420nmから1100nmの透過率の最大変化率は9.2%であった。
実施例2
実施例1で用いたコーティング液を、厚みが100μmで、片面に易接着層を有する高透明性ポリエステルフィルム基材(東洋紡績製「コスモシャインA4100」)の易接着面に、グラビアロールによってコーティングし、150℃の熱風を風速5m/sで送りながら1分間乾燥した。コート層の厚さは10μm、コート層中の残留溶剤量は2.0質量%であった。図3にこのフィルターの分光特性を示す。図3に示すように、波長400nmから650nmまでの可視領域においては吸収が平らで、波長700nm以上では急峻な吸収があるフィルターが得られた。このフィルターを温度60℃、湿度95%雰囲気中に500時間放置し、再度分光特性を測定したところ図4のようになった。図4に示すように、フィルターの分光曲線には大きな変化は見られず、安定な性能を示した。また、波長420nmから1100nmの透過率の最大変化率は11.5%であった。
実施例3
アクリル系のバインダー樹脂を以下の要領で作製した。 反応容器にモノマーとしてt−ブチルメタクリレートを60gと、酢酸エチル120g、メタノール120g、アゾビスイソブチロニトリル0.51gを入れ、窒素雰囲気下60℃で攪拌しながら8時間反応を行った。反応後、反応溶液をヘキサン中に加え、ポリマーを再沈殿させバインダ−樹脂を得た。得られたバインダー樹脂の分子量は100,000であった。また、ガラス転移温度は105℃であった。次に、バインダーに作製したアクリル樹脂を用いた以外は表1と同じ組成でコート液を作製した。
作製したコート液を、厚みが100μmで、片面に易接着層を有する高透明性ポリエステルフィルム基材(東洋紡績製「コスモシャインA4100」)の易接着面に、アプリケーターによってコーティングし、100℃の熱風を風速1m/sで送りながら30分間乾燥した。残留溶剤量は3.4質量%であった。図5にこのフィルタ−の分光特性を示す。図5に示すように、波長400nmから650nmまでの可視領域においては透過率が高く、近赤外域の吸収が大きく、巾の広い分光特性であった。このフィルターを温度60℃、湿度95%雰囲気中に500時間放置し、再度分光特性を測定したところ図6のようになった。図6に示すように、フィルターの分光曲線には大きな変化は見られず、安定な性能を示した。また、波長420nmから1100nmの透過率の最大変化率は24.9%であった。
比較例1
実施例1で用いたコーティング液を、厚みが100μmで、片面に易接着層を有する高透明性ポリエステルフィルム基材(東洋紡績製「コスモシャインA4100」)の易接着面に、グラビアロールによってコーティングし、120℃の熱風を風速5m/sで送りながら1分間乾燥した。コート層の厚さは11μm、コート層の残留溶剤量は6.5重量%であった。目視での色目はダークグレーであった。図7にその分光特性を示す。図7に示すように、波長400nmから650nmまでの可視領域においては吸収が平らで、波長700nm以上では急峻に吸収があるフィルターが得られた。このフィルターを60℃、湿度95%雰囲気中に500時間放置し、再度分光特性を測定したところ、図8のようになった。図8に示すように、近赤外領域の吸収が低下し、またフィルターの色目も黄緑色に変化した。さらに波長420nmから1100nmの透過率の最大変化率は154.6%と極めて大きかった。
比較例2
実施例1で用いたコーティング液を、アプリケーターでコーティングした後、80℃の熱風を風速0.4m/sで送りながら30分間乾燥した以外は、実施例1と同様の操作を行った。コート層の厚さは18μm、コート層中の残留溶剤量は5.9重量%であった。目視での色目はダークグレーであった。図9にその分光特性を示す。図9に示すように、波長400nmから650nmまでの可視領域においては吸収が平らで、波長700nm以上では急峻に吸収があるフィルターが得られた。このフィルターを温度60℃、湿度95%雰囲気中に500時間放置し、再度分光特性を測定したところ、図10のようになった。図10に示すように、近赤外領域の吸収が低下し、またフィルターの色目も黄緑色に変化した。さらに、波長420nmから1100nmの透過率の最大変化率は91.0%と極めて大きかった。
実施例1で得た近赤外線吸収フィルターの分光特性を示した図である。 実施例1で得た近赤外線吸収フィルターを温度60℃、湿度95%の雰囲気中に500時間放置した後の分光特性を示した図である。 実施例2で得た近赤外線吸収フィルターの分光特性を示した図である。 実施例2で得た近赤外線吸収フィルターを温度60℃、湿度95%の雰囲気中に500時間放置した後の分光特性を示した図である。 実施例3で得た近赤外線吸収フィルターの分光特性を示した図である。 実施例3で得た近赤外線吸収フィルターを温度60℃、湿度95%の雰囲気中に500時間放置した後の分光特性を示した図である。 比較例1で得た近赤外線吸収フィルターの分光特性を示した図である。 比較例1で得た近赤外線吸収フィルターを温度60℃、湿度95%の雰囲気中に500時間放置した後の分光特性を示した図である。 比較例2で得た近赤外線吸収フィルターの分光特性を示した図である。 比較例2で得た近赤外線吸収フィルターを温度60℃、湿度95%の雰囲気中に500時間放置した後の分光特性を示した図である。
符号の説明
波長(nm) 分光特性測定時の波長
透過率(%) 分光特性測定時の光線透過率

Claims (14)

  1. 近赤外線吸収色素をバインダー樹脂に分散した組成物からなるコート層を、溶剤(塩化メチレンおよびクロロホルムを除く)を含むコーティング液を用いて基材上へ積層して形成される近赤外線吸収フィルターであって、
    前記近赤外線吸収色素として、少なくともジイモニウム塩化合物を含み、
    前記バインダー樹脂がポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、またはポリカーボネート系樹脂から選択され、
    前記コート層中の残留溶剤量が5.0重量%以下であり、
    前記近赤外線吸収フィルターの波長700〜1100nmにおける初期の光線透過率が、図1の分光曲線に示される光線透過率以下であることを特徴とする近赤外線吸収フィルター。
  2. 上記バインダー樹脂は、ガラス転移温度が85〜140℃である請求項1に記載の近赤外線吸収フィルター。
  3. 上記近赤外線吸収色素は、下記式(1)で表わされるジイモニウム塩化合物を含むものである請求項1または2に記載の近赤外線吸収フィルター。
    (式中、R1〜R8は、水素原子、アルキル基、アリール基、アルケニル基、アラルキル基、アルキニル基を表わし、それぞれ同じであっても、異なっていても良い。R9〜R12は、水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、アルキル基、アルコキシ基を表わし、それぞれ同じであっても、異なっていても良い。R1〜R12で置換基を結合できるものは置換基を有しても良い。X-は陰イオンを表わす。)
  4. 上記近赤外線吸収色素は、含フッ素フタロシアニン化合物および/またはジチオール金属錯体系化合物を含むものである請求項1〜3のいずれかに記載の近赤外線吸収フィルター。
  5. 上記ジチオール金属錯体系化合物は、下記式(2)で表わされる化合物である請求項4に記載の近赤外線吸収フィルター。
    (R13〜R16は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシル基、アリール基、アラルキル基、アミノ基を表わし、それぞれ同じであっても、異なっていても良い。)
  6. 上記基材は、透明な基材である請求項1〜5のいずれかに記載の近赤外線吸収フィルター。
  7. 上記透明な基材は、ポリエステルフィルムである請求項6に記載の近赤外線吸収フィルター。
  8. さらに片面または両面に、剥離可能な保護フィルムが積層されているものである請求項1〜7のいずれかに記載の近赤外線吸収フィルター。
  9. さらに片面または両面に、粘着剤層を介して離型フィルムが積層されているものである請求項1〜8のいずれかに記載の近赤外線吸収フィルター。
  10. さらに片面または両面に、開口率50%以上の金属メッシュ導電層が積層されているものである請求項1〜9のいずれかに記載の近赤外線吸収フィルター。
  11. さらに片面または両面に、透明導電層が積層されているものである請求項1〜10のいずれかに記載の近赤外線吸収フィルター。
  12. さらに最外層に、反射防止層が積層されているものである請求項1〜11のいずれかに記載の近赤外線吸収フィルター。
  13. さらに最外層に、防眩処理層が積層されているものである請求項1〜13のいずれかに記載の近赤外線吸収フィルター。
  14. プラズマディスプレイの前面に設置されるものである請求項1〜13のいずれかに記載の近赤外線吸収フィルター。

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