JP2005097930A - 建築仕上げ用板材および建築仕上げ用板材の接合構造 - Google Patents

建築仕上げ用板材および建築仕上げ用板材の接合構造 Download PDF

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理 飯田
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Abstract

【課題】表裏両面のうち所望の面を仕上げ面として使用できる建築仕上げ用板材および建築仕上げ用板材の接合構造を提供する。
【解決手段】本体部11の一端部に第1実部12が、他端部に第2実部13が形成されており、第2実部13の先端部に、第2実部傾斜面14が形成され、本体部11の一端部に、第2実部傾斜面14が係合する第1本体部傾斜面15が形成されている。そして、第1本体部傾斜面15に第2実部傾斜面14を係合し、上側に位置する傾斜面によって下側に位置する傾斜面を押えるとともに、下側に位置する実部を止着材21で固定部20に固定することによって、建築仕上げ用板材10を、その表裏両面のうち所望の面を仕上げ面として使用できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、床仕上げ用板材や壁仕上げ用板材等の建築仕上げ用板材および建築仕上げ用板材の接合構造に関する。
建物の床を仕上げる場合に使用される床仕上げ用板材の一例として、特許文献1に記載のものが知られている。この文献に記載の床材は、例えば図6に示すように、板材1の幅方向の一端に、断面が略V字状の凸実2が形成されており、他端にこの凸実2を挿入する凹実3が形成されている。
そして、床材どうしの接合部においては、凸実2を凹実3に挿入した際に、凹実3の傾斜面3aに凸実2の傾斜面2aが係合することによって、凸実2が傾斜面3aによって下方に押圧された状態となって固定される。また、凹実3が形成された板材1の端部は釘4等の止着材によって固定される。このようにして、床材どうしは接合されて固定される。
特開2002−356979号公報
ところで、住宅等の床においては、施主の好み等によって床表面の仕上げが決定されるので、施工業者は、複数種類の床仕上げ用板材を用意しておき、その中から好みのものを選択してもらうようにしている。したがって、床仕上げ用板材において、その表裏両面を仕上げ面として使用できれば、用意する床仕上げ用板材の種類を少なくでき、また、施主にとっては、住宅のリフォーム等の際に、床仕上げ用板材を反転させて、その裏面を仕上げ面として使用することもでき、コストの面で有利である。
しかし、前記特許文献1に記載の床材では、該床材を裏返しにして固定しようとすると、釘等の止着材を凸実2の傾斜面2aから突出させないように、斜めに打込む必要があるので、釘打ちが非常に困難であるか、あるいは殆ど不可能である。
本発明は上記事情に鑑みてなされもので、表裏両面のうち所望の面を仕上げ面として使用できる建築仕上げ用板材および建築仕上げ用板材の接合構造を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、例えば図1に示すように、矩形板状をなす本体部11の一端部の表面側に第1実部12が形成されており、前記本体部11の他端部の裏面側に第1実部12と前記本体部11の厚さ方向に重なるようにして係合可能な第2実部13が形成された建築仕上げ用板材10であって、
前記第2実部13の先端部には、前記本体部11の裏面に対して傾斜する第2実部傾斜面14が形成されており、
前記本体部11の一端部には、本体部11の裏面に対して傾斜しかつ前記第2実部傾斜面14が係合する第1本体部傾斜面15が形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、例えば図1〜図5に示すように、一方の建築仕上げ用板材(床仕上げ用板材)10の第1本体部傾斜面15に、他方の床仕上げ用板材(床仕上げ用板材)10の第2実部傾斜面14を係合し、上側に位置する傾斜面(第1本体部傾斜面15と第2実部傾斜面14のうちの上側に位置する傾斜面)によって下側に位置する傾斜面(第1本体部傾斜面15と第2実部傾斜面14のうちの下側に位置する傾斜面)を押えるとともに、下側に位置する実部(第1実部12と第2実部13のうちの下側に位置する実部)をビスや釘等の止着材21で固定部20に固定することによって、建築仕上げ用板材10を、その表裏両面のうち所望の面を仕上げ面として使用できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の建築仕上げ用板材において、
前記第1実部12の先端部には第1目地形成面16が形成されており、前記本体部11の他端部には、前記第1目地形成面16とで本体部11の表面側に第1目地22を形成する第2目地形成面14が形成されており、
前記本体部11の一端部には、前記第1本体部傾斜面15と逆方向に傾斜する第2本体部傾斜面18が形成されており、
前記第2本体部傾斜面18と前記第2実部傾斜面14の一部とで前記本体部11の裏面側に第2目地23を形成可能であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、第1実部12と第2実部13とを本体部11の厚さ方向に重なるようにして係合すると、第1目地形成面16と第2目地形成面17とによって本体部11の表面側に第1目地22が形成され、第2本体部傾斜面18と第2実部傾斜面14の一部とで本体部11の裏面側に第2目地23が形成される。したがって、建築仕上げ用板材10を、その表裏両面のうち所望の面を仕上げ面として使用した場合でも、その仕上げ面に目地を形成できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の建築仕上げ用板材において、
前記第2実部13に、この第2実部13を固定するための止着材21の頭部が収容される凹部13aが形成されていることを特徴とする。
ここで、止着材21としては、例えばビスや釘等が挙げられる。そして、凹部13aの深さは止着材21の頭部の高さとほぼ等しいか深い方が望ましい。
請求項3に記載の発明によれば、第1実部12を上実部、第2実部13を下実部としてこれらを本体部11の厚さ方向に重なるようにして係合し、第2実部13を止着材21によって固定部20に固定する際に、この止着材21の頭部が凹部13aに収容されるので、第1実部12と第2実部13とを、止着材21の頭部が第1実部12に干渉することなく、確実に重なるようにして係合できる。
請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の建築仕上げ用板材において、
前記第1実部12に、この第1実部12を固定するための止着材21の頭部が収容される凹部12aが形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、第2実部13を上実部、第1実部12を下実部としてこれらを本体部11の厚さ方向に重なるようにして係合し、第1実部12を止着材21によって固定部20に固定する際に、この止着材21の頭部が凹部12aに収容されるので、第1実部12と第2実部13とを、止着材21の頭部が第2実部13に干渉することなく、確実に重なるようにして係合できる。
前記建築仕上げ用板材10は、例えば、帯板状の板材の幅方向における両端部を切削等によって加工して、第1実部12、第2実部13、第2実部傾斜面14、第1本体部傾斜面15、第1目地形成面16、第2目地形成面17、第2本体部傾斜面18、凹部12a,13a等を形成してもよいし、窯業的、つまり、鋳型に材料を鋳込むことによって形成してもよい。しかし、建築仕上げ用板材10は、上記のように幅方向の端部が比較的複雑な形状をしているので、樹脂の押出成形によって容易に形成できる。
そこで、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の建築仕上げ用板材において、
セルロース系微粉粒と樹脂とを混合して押出成形した板状のものであることを特徴とする。
ここで、前記セルロース系微粉粒とは、例えば、廃材等の木材の粗粉砕物、バカスの祖粉砕物、稲藁の粗粉砕物等における各種植物細胞体の原料材粗粉砕物を出発原料とし、これを磨砕処理することによって得ることができる。
磨砕処理とは、粉砕処理と研磨処理とを併せ持つ処理を言うものであり、これら粉砕処理と研磨処理とを同時に行う処理であっても、粉砕処理を行った後、研磨処理を行う二工程からなる処理であってもよい。すなわち、ここで言う磨砕処理とは、後述するように、粗粉砕物から微粉砕物にする粉砕処理と、微粉際された粉粒を、繊維状態のものが絡み合い、その表面が繊毛で覆われている状態の粉粒形状から、表面に繊毛が少ない状態となるように表面研磨する研磨処理とを併せた処理を指している。
前記セルロース系微粉粒は、上記のように磨砕処理により粒径状に形成されることで、通常の木粉のような繊毛上の突出部分が少なくなり、水(湿気を含む)や溶剤などを吸着しにくくなっている。
また、前記樹脂とは、硬質樹脂や軟質樹脂のことであり、塩化ビニル樹脂、発泡塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂等が用いられるが、中でも塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂が、成形部材を形成するには好適である。また、樹脂は廃材の樹脂から得るようにしてもよい。
請求項5に記載の発明によれば、セルロース系微粉粒と樹脂とを混合して押出成形した板状のものであるので、防水性、防腐性や木質感を付与することができる。また、押出成形したものであるので、内部に押出成形の際に容易に空洞部を形成でき、軽量化を図ることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の建築仕上げ用板材10,10どうしを、それらの第1実部12と第2実部13とが前記本体部11の厚さ方向に重なるようにして係合して接合した建築仕上げ用板材の接合構造であって、
互いに隣接する建築仕上げ用板材10,10においては、一方の建築仕上げ用板材10の本体部11の第1本体部傾斜面15に、他方の建築仕上げ用板材10の第2実部13の第2実部傾斜面14が係合されており、
前記建築仕上げ用板材10の裏面が、該建築仕上げ用板材10を固定する固定部20に向けて配置されている場合は、前記第2実部13が止着材21によって固定部20に固定されており、
前記建築仕上げ用板材10の表面が、該建築仕上げ用板材10を固定する固定部20に向けて配置されている場合は、前記第1実部12が止着材21によって固定部20に固定されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、一方の建築仕上げ用板材10の本体部11の第1本体部傾斜面15に、他方の建築仕上げ用板材10の第2実部13の第2実部傾斜面14が係合されているので、上側に位置する傾斜面(第1本体部傾斜面15と第2実部傾斜面14のうちの上側に位置する傾斜面)によって下側に位置する傾斜面(第1本体部傾斜面15と第2実部傾斜面14のうちの下側に位置する傾斜面)を押えることができる。
そして、建築仕上げ用板材10の裏面が、該建築仕上げ用板材10を固定する固定部20に向けて配置されている場合、つまり、建築仕上げ用板材10の表面を仕上げ面としている場合は、前記第2実部13が止着材21によって固定部20に固定されており、建築仕上げ用板材10の表面が、該建築仕上げ用板材10を固定する固定部20に向けて配置されている場合、つまり建築仕上げ用板材10の裏面を仕上げ面としている場合は、前記第1実部12が止着材21によって固定部20に固定されているので、建築仕上げ用板材10を、その表裏両面のうち所望の面を仕上げ面として使用できる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の建築仕上げ用板材の接合構造において、
前記第1目地形成面16と前記第2目地形成面17とによって本体部11の表面側に第1目地22が形成されており、
前記第2本体部傾斜面18と前記第2実部傾斜面14の一部とで前記本体部11の裏面側に第2目地23が形成されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、第1実部12と第2実部13とが本体部11の厚さ方向に重なるようにして係合されているので、第1目地形成面16と第2目地形成面17とによって本体部11の表面側に第1目地22が形成され、第2本体部傾斜面18と第2実部傾斜面14の一部とで本体部11の裏面側に第2目地23が形成される。したがって、建築仕上げ用板材10を、その表裏両面のうち所望の面を仕上げ面として使用した場合でも、その仕上げ面に目地を形成できる。
本発明によれば、一方の建築仕上げ用板材の本体部の第1本体部傾斜面に、他方の床仕上げ用板材の第2実部の第2実部傾斜面が係合することによって、上側に位置する傾斜面(第1本体部傾斜面と第2実部傾斜面のうちの上側に位置する傾斜面)によって下側に位置する傾斜面(第1本体部傾斜面と第2実部傾斜面のうちの下側に位置する傾斜面)を押えることができる。そして、建築仕上げ用板材の表面を仕上げ面としている場合は、第2実部がビス等の止着材によって固定部に固定されており、建築仕上げ用板材の裏面を仕上げ面としている場合は、第1実部が止着材によって固定部に固定されているので、建築仕上げ用板材を、その表裏両面のうち所望の面を仕上げ面として使用できる。
また、第1実部と第2実部とを本体部の厚さ方向に重なるようにして係合することによって、第1目地形成面と第2目地形成面とによって本体部の表面側に第1目地が形成され、第2本体部傾斜面と第2実部傾斜面の一部とで本体部の裏面側に第2目地が形成される。したがって、建築仕上げ用板材を、その表裏両面のうち所望の面を仕上げ面として使用した場合でも、その仕上げ面に目地を形成できる。
さらに、第1実部と第2実部に、止着材の頭を収容する凹部が形成されているので、第1実部と第2実部のうちの、止着材を打込むまたはねじ込む方の実部に形成されている凹部に止着材の頭部が収容されるので、止着材を打込まないまたはねじ込まない方の実部に止着材の頭部が干渉することなく、よって、第1実部と第2実部とを確実に重なるようにして係合できる。
また、建築仕上げ用板材が、セルロース系微粉粒と樹脂とを混合して押出成形した板状のものであるので、防水性、防腐性や木質感を備えたものとなる。また、押出成形したものであるので、内部に押出成形の際に容易に空洞部を形成でき、軽量化を図ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明に係る建築仕上げ用板材を示す断面図である。この建築仕上げ用板材は、具体的には住宅等の建物の床を仕上げるための床仕上げ用板材10である。この床仕上げ用板材10は、セルロース系微粉粒と樹脂とを混合して押出成形することによって形成されたものであり、図1において紙面と直交する方向に長尺な帯板状となっている。なお、この方向と押出成形の際の押出方向が一致しており、床仕上げ用板材10の内部には、4つの空洞部10aが押出成形の際に同時に形成されている。これら、空洞部10aによって床仕上げ用板材10の軽量化および材料の軽減化が図られている。
また、床仕上げ用板材10の表裏両面とも仕上げ面として使用できるような処理が施してある。表裏両面は、異なる仕上げ方法で仕上げてもよいし、同じ仕上げ方法で仕上げてもよい。
前記床仕上げ用板材10は、前記空洞部10aを内部に備えた本体部11と、この本体部11の幅方向における一端部に形成され第1実部12と、幅方向における他端部に形成された第2実部13とを備えている。
第1実部12は、本体部11の一端部(図1では右端部)の表面側に形成されており、その厚さは本体部11の厚さの約半分の厚さとなっている。
第2実部13は、本体部11の一端部(図1では左端部)の裏面側に形成されており、その厚さは本体部11の厚さの約半分の厚さとなっている。
第1実部12と第2実部13とは、ほぼ等しい長さとなっており、本体部11の厚さ方向に重なるようにして係合可能である。
前記第2実部13の先端部には、第2実部傾斜面14が形成されている。この第2実部傾斜面14は、本体部11の裏面に対して傾斜する面であり、先端側ほど本体部11の裏面から離間するように傾斜している。
また、本体部11の一端部には、前記第2実部傾斜面14が係合する第1本体部傾斜面15が形成されている。この第1本体部傾斜面15は、本体部11の裏面に対して傾斜する面であり、先端側ほど本体部11の裏面に接近するようにして傾斜している。また、第1本体部傾斜面の傾斜方向における長さは、第2実部傾斜面14の傾斜方向における長さより短くなっている。そして、第1本体部傾斜面15と第1実部12の裏面とによって、断面略V字状の溝が形成されている。
また、前記第1実部12の先端部には第1目地形成面16が形成されており、本体部11の他端部には第2目地形成面17が形成されている。第1目地形成面16は第2目地形成面17とで本体部11の表面側に第1目地を形成するものであり、先端側ほど本体部11の表面から離間するように傾斜している。また、第2目地形成面17は、本体部11の他端部の表面側に形成されたものであり、先端側ほど本体部11の表面から離間するように傾斜している。
第1目地形成面16と第2目地形成面17とはそれらの傾斜方向における長さが等しくなっており、したがって、第1目地形成面16と第2目地形成面17とによってV字状の第1目地を本体部11の表面側に形成できるようになっている。
また、本体部11の一端部には、第2本体部傾斜面18が形成されている。この第2本体部傾斜面18は、前記第1本体部傾斜面15と逆方向に傾斜するものであり、本体部11の裏面側に形成されている。そして、第2本体部傾斜面18と前記第2実部傾斜面14の一部とで本体部11の裏面側に第2目地を形成可能となっている。
さらに、前記第2実部13には、凹部13aが本体部11の長さ方向(紙面と直交する方向)に沿って形成されており、第1実部12には、凹部12aが本体部11の長さ方向(紙面と直交する方向)に沿って形成されている。
凹部13aは、第2実部13をビス等の止着材によって固定部に固定する際に止着材の頭部が収容されるものであり、同様に、凹部12aは第1実部12をビス等の止着材によって固定部に固定する際に止着材の頭部が収容されるものである。
次に、上記のような床仕上げ用板材10どうしの接合構造について説明する。
まず、床仕上げ用板材10の表面を仕上げ面とした接合構造について図2および図4を参照して説明する。
複数の床仕上げ用板材10…はそれぞれ表面を上側にして配置されている。したがって、床仕上げ用板材10の第1実部12は上実部となり、第2実部13は下実部となる。
そして、互いに隣接する床仕上げ用板材10,10どうしを接合する場合、それらの接合部においては、右側に位置する床仕上げ用板材10の下実部である第2実部13を固定部20に固定した後、この床仕上げ用板材10の左側に隣接する床仕上げ用板材10の上実部である第1実部12を前記第2実部13に上から重ねるようにして係合する。なお、固定部20は、床仕上げ用板材10が固定されるものであり、例えば、パネル工法で使用される床パネルや、在来の軸組み工法で使用される根太等である。
これによって、床仕上げ用板材10,10の接合部の構造は以下のようになる。まず、互いに左右に隣接する床仕上げ用板材10,10どうしは、それらの第1実部12と第2実部13とが本体部11の厚さ方向に重なるようにして係合されている。また、一方(左方)の床仕上げ用板材10の本体部11の第1本体部傾斜面15には、他方(右方)の床仕上げ用板材10の第2実部13の第2実部傾斜面14が上方から係合されている。
また、右方の床仕上げ用板材10の第2実部13は、ビス等の止着材21によって前記固定部20に固定されている。この止着材21は第2実部13に形成された凹部13aから第2実部13を貫通して、固定部20にねじ込まれている。そして、止着材21の頭部は凹部13aに収容されている。
このように、第2実部13は止着材21によって固定部20に固定されているので、互いに隣接する床仕上げ用板材どうしの接合部においては、上側に位置する第2実部傾斜面14によって、下側に位置する第1本体部傾斜面15を上方から押えることができる.。この第1本体部傾斜面15が上方から押えられることによって、第1実部12が第2実部13を上方から押えることができる。
したがって、互いに隣接する床仕上げ用板材10,10の接合部においては、右方の床仕上げ用板材10の下実部13と左方の床仕上げ用板材10の上実部12とが互いに係合するとともに、これらが止着材21によって固定部20に固定される。
また、第1実部12と第2実部13とが本体部11の厚さ方向に重なるようにして係合されているので、第1目地形成面と第2目地形成面とによって本体部の表面側に第1目地22が形成される。
次に、床仕上げ用板材10の裏面を仕上げ面とした接合構造について図3および図5を参照して説明する。
複数の床仕上げ用板材10…はそれぞれ裏面を上側にして配置されている。したがって、床仕上げ用板材10の第1実部12は下実部となり、第2実部13は上実部となる。
そして、互いに隣接する床仕上げ用板材10,10どうしを接合する場合、それらの接合部においては、右側に位置する床仕上げ用板材10の下実部である第1実部12を固定部20に固定した後、この床仕上げ用板材10の左側に隣接する床仕上げ用板材10の上実部である第2実部13を前記第1実部12に上から重ねるようにして係合する。
これによって、床仕上げ用板材10,10の接合部の構造は以下のようになる。まず、互いに左右に隣接する床仕上げ用板材10,10どうしは、それらの第1実部12と第2実部13とが本体部11の厚さ方向に重なるようにして係合されている。また、一方(右方)の床仕上げ用板材10の本体部11の第1本体部傾斜面15には、他方(左方)の床仕上げ用板材10の第2実部13の第2実部傾斜面14が下方から係合されている。
また、右方の床仕上げ用板材10の第1実部12は、ビス等の止着材21によって前記固定部20に固定されている。この止着材21は第1実部12に形成された凹部12aから第1実部12を貫通して、固定部20にねじ込まれている。そして、止着材21の頭部は凹部12aに収容されている。
このように、第1実部12は止着材21によって固定部20に固定されているので、互いに隣接する床仕上げ用板材どうしの接合部においては、上側に位置する第1本体部傾斜面15によって、下側に位置する第2実部傾斜面14を上方から押えることができる.。この第2実部傾斜面14が上方から押えられることによって、第2実部13が第1実部12を上方から押えることができる。
したがって、互いに隣接する床仕上げ用板材10,10の接合部においては、右方の床仕上げ用板材10の下実部12と左方の床仕上げ用板材10の上実部13とが互いに係合するとともに、これらが止着材21によって固定部20に固定される。
また第1実部(下実部)12と第2実部(上実部)13とが本体部11の厚さ方向に重なるようにして係合されているので、第2本体部傾斜面18と第2実部傾斜面14の一部とで本体部11の裏面側(仕上げ面側)に第2目地23が形成される。
以上のように、一方の床仕上げ用板材10の第1本体部傾斜面15に、他方の床仕上げ用板材10の第2実部傾斜面14が係合することによって、上側に位置する傾斜面によって下側に位置する傾斜面を押えることができる。そして、床仕上げ用板材10の表面を仕上げ面としている場合は、第2実部13がビス等の止着材21によって固定部20に固定されており、床仕上げ用板材10の裏面を仕上げ面としている場合は、第1実部12が止着材21によって固定部20に固定されているので、床仕上げ用板材10を、その表裏両面のうち所望の面を仕上げ面として使用できる。
また、第1目地形成面16と第2目地形成面17とによって本体部11の表面側に第1目地21が形成され、第2本体部傾斜面18と第2実部傾斜面14の一部とで本体部11の裏面側に第2目地23が形成される。したがって、床仕上げ用板材10を、その表裏両面のうち所望の面を仕上げ面として使用した場合でも、その仕上げ面に目地を形成できる。
さらに、第1実部12と第2実部13に、止着材21の頭を収容する凹部12a,13aが形成されているので、第1実部12と第2実部13のうちの、止着材21をねじ込む方の実部に形成されている凹部に止着材21の頭部が収容されるので、止着材21をねじ込まない方の実部に止着材21の頭部が干渉することなく、よって、第1実部12と第2実部13とを確実に重なるようにして係合できる。
なお、本実施の形態の形態では、本発明の建築仕上げ用板材として、床仕上げ用板材を例にとって説明したが、これに限ることなく、本発明は、建築仕上げ用板材として、建物の内壁や外壁を仕上げる壁仕上げ用板材およびその接合構造にも適用できる。
本発明に係る建築仕上げ用板材の一例を示す断面図である。 本発明に係る建築仕上げ用板材の接合構造の一例を示すもので、その断面図である。 本発明に係る建築仕上げ用板材の接合構造の他の例を示すもので、その断面図である。 図2の要部の拡大断面図である。 図3の要部の拡大断面図である。 従来の床材の接合構造を示す断面図である。
符号の説明
10 床仕上げ用板材(建築仕上げ用板材)
11 本体部
12 第1実部
12a 凹部
13 第2実部
13a 凹部
14 第2実部傾斜面
15 第1本体部傾斜面
16 第1目地形成面
17 第2目地形成面
18 第2本体部傾斜面
20 固定部
21 止着材
22 第1目地
23 第2目地

Claims (7)

  1. 矩形板状をなす本体部の一端部の表面側に第1実部が形成されており、前記本体部の他端部の裏面側に第1実部と前記本体部の厚さ方向に重なるようにして係合可能な第2実部が形成された建築仕上げ用板材であって、
    前記第2実部の先端部には、前記本体部の裏面に対して傾斜する第2実部傾斜面が形成されており、
    前記本体部の一端部には、本体部の裏面に対して傾斜しかつ前記第2実部傾斜面が係合する第1本体部傾斜面が形成されていることを特徴とする建築仕上げ用板材。
  2. 請求項1に記載の建築仕上げ用板材において、
    前記第1実部の先端部には第1目地形成面が形成されており、前記本体部の他端部には、前記第1目地形成面とで本体部の表面側に第1目地を形成する第2目地形成面が形成されており、
    前記本体部の一端部には、前記第1本体部傾斜面と逆方向に傾斜する第2本体部傾斜面が形成されており、
    前記第2本体部傾斜面と前記第2実部傾斜面の一部とで前記本体部の裏面側に第2目地を形成可能であることを特徴とする建築仕上げ用板材。
  3. 請求項1または2に記載の建築仕上げ用板材において、
    前記第2実部に、この第2実部を固定するための止着材の頭部が収容される凹部が形成されていることを特徴とする建築仕上げ用板材。
  4. 請求項1または2に記載の建築仕上げ用板材において、
    前記第1実部に、この第1実部を固定するための止着材の頭部が収容される凹部が形成されていることを特徴とする建築仕上げ用板材。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の建築仕上げ用板材において、
    セルロース系微粉粒と樹脂とを混合して押出成形した板状のものであることを特徴とする建築仕上げ用板材。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の建築仕上げ用板材どうしを、それらの第1実部と第2実部とが前記本体部の厚さ方向に重なるようにして係合して接合した建築仕上げ用板材の接合構造であって、
    互いに隣接する建築仕上げ用板材においては、一方の建築仕上げ用板材の本体部の第1本体部傾斜面に、他方の建築仕上げ用板材の第2実部の第2実部傾斜面が係合されており、
    前記建築仕上げ用板材の裏面が、該建築仕上げ用板材を固定する固定部に向けて配置されている場合は、前記第2実部が止着材によって固定部に固定されており、
    前記建築仕上げ用板材の表面が、該建築仕上げ用板材を固定する固定部に向けて配置されている場合は、前記第1実部が止着材によって固定部に固定されていることを特徴とする建築仕上げ用板材の接合構造。
  7. 請求項6に記載の建築仕上げ用板材の接合構造において、
    前記第1目地形成面と前記第2目地形成面とによって本体部の表面側に第1目地が形成されており、
    前記第2本体部傾斜面と前記第2実部傾斜面の一部とで前記本体部の裏面側に第2目地が形成されていることを特徴とする建築仕上げ用板材の接合構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008078706A1 (ja) * 2006-12-22 2008-07-03 Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha 非晶質シリカ質粉末、その製造方法及び半導体封止材

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