JP2002294984A - 一体化床材、一体化床材の敷設構造および一体化床材の敷設方法 - Google Patents

一体化床材、一体化床材の敷設構造および一体化床材の敷設方法

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JP2002294984A
JP2002294984A JP2001392065A JP2001392065A JP2002294984A JP 2002294984 A JP2002294984 A JP 2002294984A JP 2001392065 A JP2001392065 A JP 2001392065A JP 2001392065 A JP2001392065 A JP 2001392065A JP 2002294984 A JP2002294984 A JP 2002294984A
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floor
integrated
flooring
felt
synthetic resin
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JP2001392065A
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Jun Taniguchi
純 谷口
Shoji Ono
昭治 大野
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に洗面所やトイレ等の床面上に容易かつ短
期間で敷設することができるとともに、他の部屋の床面
との段差を容易に無くすことができ、また、クッション
性を高めるとともに、遮音性や断熱性を向上させること
ができ、さらにリフォームする際の作業効率を上げるこ
とのできる一体化床材、一体化床材の敷設構造および一
体化床材の敷設方法を提供すること。 【解決手段】 一体化床材1を、フェルト材3と、該フ
ェルト材3の上面に固定されて一体化された合成樹脂製
シート状床材4とを備えたものとする。そして、床面2
上に、前記フェルト材3に着脱可能な着脱シート材6を
貼り付け、前記着脱シート材6の上面および着脱シート
材6が貼り付けられていない床面2に前記一体化床材1
のフェルト材3を着脱可能に敷きつめることによって、
前記床面2上に前記一体化床材1を固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、洗面所やト
イレ等の床面上に敷きつめられる一体化床材、一体化床
材の敷設構造および一体化床材の敷設方法に関するもの
である。
【0002】
【背景の技術】従来より、洗面所やトイレ等の床面上に
は、例えば、合成樹脂製シート状床材が直接敷設されて
いる。しかし、このようようにして敷設された床面と他
の部屋の床面との間には段差が生じていた。そのため、
これらの床面の段差を無くすために、洗面所やトイレ等
の床面上に予めその厚みを切断して調整しておいた合板
を敷きつめてから、この合板の上面に接着剤等を塗布し
て合成樹脂製シート状床材を敷設している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術では、切断された合板を敷きつめた上でこの合板の上
面に接着剤等を塗布し、前記合成樹脂製シート状床材を
敷設していたので、合板を敷きつめる作業や接着剤等を
塗布する作業、合成樹脂製シート状床材を合板に接着剤
によって固定する作業等が多く、また、施工工程数が多
くなって作業が面倒であった。また、他の部屋の床面と
の段差を無くすために、予め合板を切断しておく必要が
あるが、合板は切断しにくいので合板を適切な厚みに切
断する作業は容易でなかった。また、例えば、前記合板
は大工によって施工され、前記合成樹脂製シート状床材
は、専門の職人によって施工されるので、専門の職人の
手配や工事待ち等の問題が生じ、施工期間を短縮するこ
とができなかった。
【0004】また、合板上に合成樹脂製シート状床材が
敷設されているが、より柔らかい床材とすることにより
受ける衝撃を少なくし、また、より遮音性や断熱性を向
上させることも望まれていた。さらに、床をリフォーム
する場合、接着剤で貼り付けられた合成樹脂製シート状
床材を剥がさなければならず、リフォームする際の作業
効率が悪かった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、特に洗面所やトイレ等の床面上に容易かつ短期間で
敷設することができるとともに、他の部屋の床面との段
差を容易に無くすことができ、また、クッション性を高
めるとともに、遮音性や断熱性を向上させることがで
き、さらにリフォームする際の作業効率を上げることの
できる一体化床材、一体化床材の敷設構造および一体化
床材の敷設方法を提供することを課題としている。
【0006】なお、上記の課題を解決する技術を、日本
特許情報機構(JAPIO)の先行技術調査(パトリ
ス)の利用により、以下の検索式で昭和55年以降の特
許出願、実用新案登録出願を調査した。 検索式:E04F15/16G その結果、特許77件、実用新案登録出願29件を抽出
した。しかし、上記課題を解決するための技術は発見で
きなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、例えば、図1および図2に示す
ように、床面2上に敷きつめられる一体化床材1であっ
て、フェルト材3と、該フェルト材3の上面に固定され
た合成樹脂製シート状床材4とを備え、前記フェルト材
3と前記合成樹脂製シート状床材4とは一体化されてい
ることを特徴とする。
【0008】請求項1の発明によれば、フェルト材3
と、該フェルト材3の上面に固定された合成樹脂製シー
ト状床材4とを備えているので、従来使用していた合板
に比べてフェルト材3は切断し易く、予め切断しておい
たフェルト材3を敷設することによって、他の部屋の床
面との段差を容易に調整し段差を無くすことができる。
また、フェルト材3を備えているので、より柔らかい床
材とすることができ、クッション性を高めることができ
る。したがって、歩いた時に足に受ける感触が良い。ま
た、フェルト材3によって、遮音性や断熱性も向上させ
ることができる。
【0009】さらに、前記フェルト材3と前記合成樹脂
製シート状床材4とは一体化されているので、従来と異
なり、合板を敷きつめる作業や合板上に接着剤を塗布す
る作業、合成樹脂製シート状床材を合板に接着剤によっ
て固定する面倒な作業を行うことなく、一度に、フェル
ト材3と合成樹脂製シート状床材4とを床面2上に敷き
つめることができる。したがって、施工工数が少なく施
工作業の簡略化および施工期間の短縮化を図ることがで
きる。また、従来では、前記合板は大工によって施工さ
れ、前記合成樹脂製シート状床材は専門の職人によって
施工されており、専門の職人の手配や工事待ち等の問題
が生じていたが、前記フェルト材3と前記合成樹脂製シ
ート状床材4とは一体化されているので、誰でも容易に
施工することができるとともに施工期間を短縮できる。
【0010】前記合成樹脂製シート状床材4は、例え
ば、塩化ビニル製またはゴム製のもので、遮音性に優れ
るとともに弾力性や耐久性があり、滑りにくくなってい
る。
【0011】請求項2の発明は、例えば、図4(a),(b)
に示すように、請求項1記載の一体化床材11におい
て、前記フェルト材12の下面には、複数の切り込み部
14,…が形成されており、前記切り込み部14,…に
沿って、前記フェルト材12と前記合成樹脂製シート状
床材13とが折り曲げ可能であることを特徴とする。
【0012】請求項2の発明によれば、前記フェルト材
12の下面に形成された複数の切り込み部14,…に沿
って、前記フェルト材12と前記合成樹脂製シート状床
材13とが折り曲げ可能であるので、前記切り込み部1
4,…に沿って折り曲げることによって、フェルト材1
2と合成樹脂製シート状床材13とを容易に折り畳むこ
とができる。したがって、嵩張らず、狭い場所でも容易
に運搬することが可能となる。また、切り込み部14,
…は、フェルト材12の下面に形成されているので、床
面2に敷き詰めた場合に、外側から見えることもない。
【0013】請求項3の発明は、例えば、図4(a),(b)
に示すように、請求項2記載の一体化床材11におい
て、前記切り込み部14,…は、前記フェルト材12の
互いに対向する両端部12a,12a間に渡って延在する
ようにして形成されており、前記フェルト材12および
前記合成樹脂製シート状床材13は、前記切り込み部1
4,…に沿って、フェルト材12が内側となるように折
り曲げられることを特徴とする。
【0014】請求項3の発明によれば、前記切り込み部
14,…は、前記フェルト材12の互いに対向する両端
部12a,12a間に渡って延在するようにして形成され
ており、前記フェルト材12および前記合成樹脂製シー
ト状床材13は、前記切り込み部14,…に沿って、フ
ェルト材12が内側となるように折り曲げられるので、
このように折り曲げることにより、複数の切り込み部1
4,…によって切り込まれたフェルト材12部分が、互
いに重なり合い、簡単に折り畳むことができる。また、
前記フェルト材12が内側となるように折り曲げること
によって、前記合成樹脂製シート状床材13の表面に、
しわやスジ等が出ることもなく、さらに合成樹脂製シー
ト状床材13がフェルト材12から剥がれたりすること
もない。
【0015】請求項4の発明は、例えば、図4(a),(b)
に示すように請求項3記載の一体化床材11において、
前記切り込み部14,…は、前記フェルト材12の互い
に対向する両端部12a,12aの略中央において、所定
の幅内に設けられていることを特徴とする。
【0016】請求項4の発明によれば、前記切り込み部
14,…は、前記フェルト材12の互いに対向する両端
部12a,12aの略中央において、所定の幅内に設けら
れているので、フェルト材12および合成樹脂製シート
状床材13を、前記両端部12a,12aの略中央で折り
曲げることによって、最も嵩が低くなり、運搬し易くな
る。また、前記切り込み部14,…が、フェルト材12
の全面に設けられている場合には、全面で折り曲げ可能
となり、折り曲げる部分がはっきりせず、また、運搬し
にくいが、本発明では、フェルト材12の両端部12a,
12aの略中央に設けられているので、切り込み部1
4,…が設けられていない箇所では、折れ曲がりにく
く、この点においても運搬し易くなる。
【0017】請求項5の発明は、例えば、図4(a),(b)
に示すように、請求項2〜4のいずれかに記載の一体化
床材11において、前記切り込み部14,…は、前記フ
ェルト材12の下面から、前記フェルト材12の上面近
傍まで切り込まれることによって形成されていることを
特徴とする。
【0018】請求項5の発明によれば、前記切り込み部
14,…は、前記フェルト材12の下面から、前記フェ
ルト材12の上面近傍まで切り込まれることによって形
成されているので、前記フェルト材12の下面近傍まで
しか切り込まれていない切り込み部に比して、前記フェ
ルト材12と合成樹脂製シート状床材13とを簡単に折
り曲げることができる。また、曲げ幅も大きくなるの
で、折り畳まれたフェルト材12および合成樹脂製シー
ト状床材13が嵩張らずに持ち運び易くなる。さらに、
前記切り込み部14,…は、フェルト材12の上面まで
切り込まれていないので、フェルト材12が合成樹脂製
シート状床材13から剥がれたりすることがなく、フェ
ルト材12と合成樹脂製シート状床材13との間の強度
を確保することができる。
【0019】前記切り込み部14,…は、例えば、前記
フェルト材12の高さの約4/5の位置まで切り込まれ
ることによって形成されている。
【0020】請求項6の発明は、例えば、図2に示すよ
うに、床面2上に、請求項1〜5のいずれかに記載の一
体化床材1を敷きつめてなる一体化床材1の敷設構造で
あって、前記床面2上には、前記フェルト材3に着脱可
能な着脱シート材6が貼り付けられ、前記着脱シート材
6の上面に前記一体化床材1のフェルト材3が着脱可能
に敷きつめられることによって、前記床面2上に前記一
体化床材1が固定されていることを特徴とする。
【0021】請求項6の発明によれば、前記床面2上に
は、前記フェルト材3に着脱可能な着脱シート材6が貼
り付けられ、前記着脱シート材6の上面に前記一体化床
材1のフェルト材3が着脱可能に敷きつめられることに
よって、前記床面2上に前記一体化床材1が固定されて
いるので、従来と異なり、合板に接着剤を塗布して合成
樹脂製シート状床材を固定する作業を省くことができ、
前記床面2上に貼り付けられた着脱シート材6の上面
に、前記一体化床材1のフェルト材3を敷きつめるだけ
で容易に床面2上に一体化床材1を固定することができ
る。また、従来と異なり、床面2に接着剤によって固定
された床材に比べて、前記一体化床材1は着脱可能に床
面2に敷きつめられているので、床面2から前記一体化
床材1を容易かつ自在に剥がすことができる。したがっ
て、リフォームする場合や、部分的に汚れたり破損して
補修する場合、前記一体化床材1を剥がして交換する作
業をスムーズに行うことができる。
【0022】前記床面2上には、例えば、多数の一体化
床材1を敷きつめても良いし、床面2の形状をなした一
体化床材1を一枚敷きつめても良い。床面2上に一体化
床材1を多数敷設する場合は、部分的に汚れたり破損し
て補修する際に、その箇所の一体化床材1のみを剥がせ
るので、補修作業をスムーズに行うことができるととも
に、補修する箇所の一体化床材1のみを剥がせばよいの
でコストの削減にもつながる。また、床面2上に一体化
床材1を一枚敷設する場合は、一体化床材1を多数敷設
する場合に比べて、敷設作業がより容易となるとともに
施工期間を短縮できる。
【0023】請求項7の発明は、例えば、図3に示すよ
うに、請求項6記載の一体化床材1の敷設構造におい
て、前記着脱シート材6は合成樹脂製で、その上面には
前記フェルト材3に絡みつく突起部7が設けられてお
り、この突起部7が前記フェルト材3に絡みつくことに
よって、前記着脱シート材6は前記フェルト材3に固定
されていることを特徴とする。
【0024】請求項7の発明によれば、前記着脱シート
材6は合成樹脂製で、その上面に設けられた突起部7が
前記フェルト材3に絡みつくことによって、前記着脱シ
ート材6は前記フェルト材3に固定されているので、前
記突起部7に前記フェルト材3の下面を敷きつめるだけ
で、容易かつ確実に前記着脱シート材6に前記フェルト
材3を固定することができる。
【0025】請求項8の発明は、例えば、図2に示すよ
うに、請求項6または7記載の一体化床材1の敷設構造
において、前記着脱シート材6は、前記床面2上の少な
くとも隅部に貼り付けられていることを特徴とする。
【0026】請求項8の発明によれば、前記着脱シート
材6は、前記床面2上の少なくとも隅部に貼り付けられ
ているので、前記着脱シート材6上に前記一体化床材1
のフェルト材3を敷きつめることによって、床面2上の
隅部の一体化床材1が固定される。したがって、例え
ば、床面2上に一体化床材1が多数敷設されている場合
は、隅部に固定された一体化床材1によって他の一体化
床材1の移動が規制され、これによって、前記床面2上
に多数の一体化床材1をずれたり剥がれたりすることな
く確実に敷きつめることができる。
【0027】前記着脱シート材6は、例えば、前記床面
2上の隅部のみに貼り付けても良いし、床面2上の全面
に貼り付けても良い。床面2上の隅部のみに貼り付けた
場合、全面に貼り付ける場合に比べてコストを削減する
ことができる。また、床面2上の全面に貼り付けた場
合、床面2上に一体化床材1をより確実に固定すること
ができる。
【0028】請求項9の発明は、例えば、図2に示すよ
うに、請求項6〜8のいずれかに記載の一体化床材1の
敷設構造において、前記着脱シート材6の下面には、前
記床面2に接着される粘着面6aが設けられており、こ
の粘着面6aが前記床面2上に貼り付けられていること
を特徴とする。
【0029】請求項9の発明によれば、前記着脱シート
材6の下面には、前記床面2に接着される粘着面6aが
設けられており、この粘着面6aが前記床面2上に貼り
付けられているので、前記床面2上に前記着脱シート材
6を剥がれることなく確実かつ容易に貼り付けることが
できる。
【0030】請求項10の発明は、例えば、図5および
図6に示すように、請求項6〜9のいずれかに記載の一
体化床材11の敷設構造において、前記床面2上に敷き
詰められた一体化床材11に隣り合うようにして他の床
材(例えば、フローリング材17)が設けられており、
前記他の床材17と前記一体化床材11との間の取り合
い部分には、一体化床材11の端部を見切る見切材18
が設けられ、この見切材18は、前記他の床材17と一
体化床材11との間に挟み込まれる第1固定部19と、
この第1固定部19に直交するように設けられて、前記
他の床材17の前記取り合い部分を形成する端部の表面
に固定される第2固定部20と、この第2固定部20か
ら一体化床材11側に延在し、該一体化床材11の前記
取り合い部分を形成する端部の表面に固定される第3固
定部21とを備え、前記第1固定部19が前記他の床材
17と一体化床材11との間に挟み込まれるとともに、
前記第2固定部20が前記他の床材17の表面に固定さ
れ、かつ、前記第3固定部21が前記一体化床材11の
表面に固定されていることを特徴とする。
【0031】請求項10の発明によれば、前記他の床材
17と前記一体化床材11との間の取り合い部分には、
見切材18が設けられており、この見切材18の第1固
定部19が、前記他の床材17と一体化床材11との間
に挟み込まれるとともに、前記第2固定部20が、前記
他の床材17の表面に固定され、かつ、前記第3固定部
21が前記一体化床材11の表面に固定されているの
で、前記第1〜第3固定部19,20,21によって、
他の床材17と一体化床材11とをずれないようにそれ
ぞれの床面2,2aに確実に固定することができる。ま
た、前記取り合い部分において、前記他の床材17の端
部と一体化床材11の端部とがそれぞれ見切られて、メ
リハリのある構造とすることができ、見栄えに優れる。
【0032】請求項11の発明は、例えば、図5に示す
ように、請求項10記載の一体化床材11の敷設構造に
おいて、前記見切材18は、セルロース系微粉粒と樹脂
とを含む木質様材料を所要形状に成形してなることを特
徴とする。
【0033】請求項11の発明によれば、前記見切材1
8が、セルロース系微粉粒と樹脂とを含む木質様材料を
所要形状に成形してなるので、外観および触感を天然の
木に極めて近づけることができ、このような見切材18
を取り付けることによって、木質感のある床とすること
ができる。
【0034】前記セルロース系微粉粒とは、例えば、木
材の粗粉砕物、バカスの粗粉砕物、稲藁の粗粉砕物や、
住宅等の建物を解体した際に排出される木質廃材や家具
を解体した際に排出される木質廃材、建物建築中に排出
される木材の端材、おが屑等を周知の粉砕装置によって
微粉状に粉砕したものである。また、前記樹脂として
は、例えば、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂、ポリエチレン樹脂、発泡塩化ビニル樹脂、ポリスチ
レン樹脂、ABS樹脂等が挙げられる。
【0035】請求項12の発明は、例えば、図2に示す
ように、床面2上に、請求項1〜5のいずれかに記載の
一体化床材1を敷設する一体化床材1の敷設方法であっ
て、前記床面2上の少なくとも隅部に、着脱シート材6
を貼り付け、次いで、前記着脱シート材6の上面および
着脱シート材6が貼り付けられていない床面2に前記一
体化床材1を敷きつめることを特徴とする。
【0036】請求項12の発明によれば、前記床面2上
の少なくとも隅部に、着脱シート材6を貼り付け、次い
で、前記着脱シート材6の上面および着脱シート材6が
貼り付けられていない床面2に前記一体化床材1を敷き
つめるので、従来と異なり、合板に接着剤を塗布して合
成樹脂製シート状床材4を固定する作業を省くことがで
き、前記床面2上に貼り付けられた着脱シート材6の上
面に、前記一体化床材1を敷きつめるだけで容易に床面
2上に一体化床材1を固定することができる。
【0037】また、前記着脱シート材6は、前記床面2
上の少なくとも隅部に貼り付けるので、前記着脱シート
材6上に前記一体化床材1のフェルト材3を敷きつめる
ことによって、床面2上の隅部の一体化床材1が固定さ
れる。したがって、例えば、床面2上に一体化床材1が
多数敷設されている場合は、隅部に固定された一体化床
材1によって他の一体化床材1の移動が規制され、これ
によって前記床面2上に前記一体化床材1をずれたり剥
がれたりすることなく確実に敷きつめることができる。
さらに、従来と異なり、床面2に接着剤によって固定さ
れた床材に比べて、前記一体化床材1は着脱可能に床面
2に敷きつめるので、床面2から前記一体化床材1を容
易かつ自在に剥がすことができる。したがって、リフォ
ームする場合や、部分的に汚れたり破損して補修する場
合、前記一体化床材1を剥がして交換する作業をスムー
ズに行うことができる。
【0038】前記着脱シート材6は、例えば、前記床面
2上の隅部のみに貼り付けても良いし、床面2上の全面
に貼り付けても良い。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1および第2の
実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明
の第1の実施の形態を示す一体化床材の斜視図、図2
は、床面に一体化床材が敷きつめられてなる一体化床材
の敷設構造を示す斜視図、図3は、一体化床材が着脱シ
ート材に固定されている構造を示す断面図である。
【0040】図1に示すように、本発明の第1の実施の
形態の一体化床材1は、洗面所やトイレの床面2上に敷
きつめられる床材であって、正面視略長方形の板状であ
る。この一体化床材1は、フェルト材3と、該フェルト
材3の上面に接着剤等により固定された合成樹脂製シー
ト状床材4とを備え、フェルト材3と合成樹脂製シート
状床材4とは一体化されている。前記合成樹脂製シート
状床材4は、塩化ビニル製の長尺なシート状の床材であ
り、合成樹脂製シート状床材4の表面には、深さと幅の
双方が異なる複数の溝部で構成された木目模様5が形成
されている。また、この合成樹脂製シート状床材4の厚
さはフェルト材3の厚さよりも薄くなっており、この一
体化床材1の厚さは12mmとされ、他の部屋の床面上に
敷設されるフローリングの厚さとほぼ等しくなってい
る。
【0041】次に、床面2上に一体化床材1を敷きつめ
てなる一体化床材1の敷設構造について説明する。な
お、図2に示す床は、パネル工法によって構築されてお
り、住宅の床となる部分、例えば、基礎上もしくは基礎
上に配置された土台や根太上に、複数の床パネルを水平
に配設してなるものである。前記床パネルは、矩形状の
枠体と、該枠体内に配置された縦横もしくはどちらか一
方向の棧材と、枠体の上面に貼設された面材とからなる
ものである。
【0042】図2に示すように、床面2上には、該床面
2の周囲および内部に格子状となるように着脱シート材
6が貼り付けられている。すなわち、この着脱シート材
6は、該着脱シート材6の上面に敷き込まれる一体化床
材1の各辺に沿うようになっている。前記着脱シート材
6は、ナイロン製やポリエステル製の合成樹脂製からな
る帯状をなしており、この着脱シート材6の上面は、フ
ェルト材3に着脱可能となっている。すなわち、着脱シ
ート材6の上面には、針状の突起部7が設けられてお
り、この突起部7がフェルト材3に絡みつくようになっ
ている。(図3参照)また、着脱シート材6の下面には
床面2に接着される粘着面6aが設けられており、この
粘着面6aが床面2上に貼り付けられている。なお、こ
の粘着面6aには剥離可能な剥離紙(図示しない)が予
め貼り付けられており、着脱シート材6を貼り付ける際
にこの剥離紙が剥がされる。
【0043】そして、床面2に貼り付けられた着脱シー
ト材6の上面および着脱シート材6が貼り付けられてい
ない床面2には、多数の一体化床材1のフェルト材3が
着脱可能に敷きつめられ、これによって床面2上に多数
の一体化床材1が固定されている。
【0044】次に、床面2上に一体化床材1を敷設する
一体化床材1の敷設方法について説明する。図2に示す
ように、床面2上の周囲および内部に格子状となるよう
に、着脱シート材6の下面に貼り付けられた剥離紙を当
接させたうえで、剥離紙を粘着面6aから剥がして粘着
面6aを貼り付ける。次いで、床面2に貼り付けられた
着脱シート材6の上面および着脱シート材6が貼り付け
られていない床面2に、多数の一体化床材1のフェルト
材3を敷きつめ、これによって床面2上に多数の一体化
床材1を固定する。
【0045】本発明の第1の実施の形態によれば、フェ
ルト材3と、該フェルト材3の上面に固定された合成樹
脂製シート状床材4とを備えているので、従来使用して
いた合板に比べてフェルト材3は切断し易く、予め切断
しておいたフェルト材3を敷設することによって、他の
部屋の床面との段差を容易に調整し段差を無くすことが
できる。また、フェルト材3を備えているので、より柔
らかい床材とすることができ、クッション性を高めるこ
とができる。したがって、歩いた時に足に受ける感触が
良い。また、フェルト材3によって、遮音性や断熱性も
向上させることができる。
【0046】さらに、フェルト材3と合成樹脂製シート
状床材4とは一体化されているので、一度に、フェルト
材3と合成樹脂製シート状床材4とを床面2上に敷きつ
めることができる。したがって、施工工数が少なく施工
作業の簡略化および施工期間の短縮化を図ることができ
る。また、従来では、合板は大工によって施工され、合
成樹脂製シート状床材は専門の職人によって施工されて
おり、専門の職人の手配や工事待ち等の問題が生じてい
たが、フェルト材3と合成樹脂製シート状床材4とは一
体化されているので、誰でも容易に施工することができ
るとともに施工期間を短縮できる。
【0047】前記床面2上には、フェルト材3に着脱可
能な着脱シート材6が貼り付けられ、着脱シート材6の
上面に一体化床材1のフェルト材3が着脱可能に敷きつ
められることによって、床面2上に前記一体化床材1が
固定されているので、従来と異なり、合板に接着剤を塗
布して合成樹脂製シート状床材4を固定する作業を省く
ことができ、床面2上に貼り付けられた着脱シート材6
の上面に、一体化床材1のフェルト材3を敷きつめるだ
けで容易に床面2上に一体化床材1を固定することがで
きる。また、従来と異なり、床面2に接着剤によって固
定された床材に比べて、一体化床材1は着脱可能に床面
2に敷きつめられているので、床面2から一体化床材1
を容易かつ自在に剥がすことができる。したがって、リ
フォームする場合や、部分的に汚れたり破損して補修す
る場合、一体化床材1を剥がして交換する作業をスムー
ズに行うことができる。
【0048】前記着脱シート材6は合成樹脂製で、その
上面に設けられた突起部7がフェルト材3に絡みつくこ
とによって、着脱シート材6はフェルト材3に固定され
ているので、突起部7にフェルト材3の下面を敷きつめ
るだけで、容易かつ確実に着脱シート材6にフェルト材
3を固定することができる。
【0049】前記着脱シート材6は、床面2上の少なく
とも隅部に貼り付けられているので、着脱シート材6上
に多数の一体化床材1のフェルト材3を敷きつめること
によって、床面2上の隅部の一体化床材1が固定され
る。したがって、この隅部に固定された一体化床材1に
よって、他の一体化床材1の移動が規制され、これによ
って、床面2上に前記一体化床材1をずれたり剥がれた
りすることなく確実に敷きつめることができる。
【0050】前記着脱シート材6の下面には、床面2に
接着される粘着面6aが設けられており、この粘着面6a
が床面2上に貼り付けられているので、床面2上に着脱
シート材6を剥がれることなく確実かつ容易に貼り付け
ることができる。
【0051】前記着脱シート材6の粘着面6aには剥離
紙が予め貼り付けられているので、粘着面6aに塵埃や
汚れが付着するのを防止することができる。また、床面
2上に着脱シート材6を貼り付ける際に、剥離紙を床面
2に当接した後に剥離紙を剥がして粘着面6aを床面2
に貼り付けるので、着脱シート材6がずれた状態で貼り
付けられることがない。
【0052】前記床面2上には多数の一体化床材1が敷
きつめられているので、部分的に汚れたり破損して補修
する場合は、その箇所の一体化床材1のみを剥がすこと
ができる。したがって、床面2上に一枚の一体化床材1
が敷かれている場合に比べて、補修作業をスムーズに行
うことができるとともに補修する箇所の一体化床材1の
みを剥がせばよいのでコストの削減にもつながる。
【0053】なお、本発明の第1の実施の形態におい
て、前記床面2上には、一体化床材1が多数敷きつめら
れているとしたが、例えば、床面2と同形状の一体化床
材1を一枚敷設しても良い。この場合、一体化床材1を
多数敷設する場合に比べて、敷設作業をより簡略化でき
るとともに、施工期間も短縮できる。
【0054】次に、本発明の第2の実施の形態の一体化
床材について説明する。図4(a)は、本発明の第2の実
施の形態の一体化床材を裏面にした状態を示す斜視図、
図4(b)は、一体化床材が折り曲げられた状態を示す斜
視図、図5は、床面に一体化床材が敷き詰められてなる
一体化床材の敷設構造を示す斜視図、図6は、図5にお
けるA−A断面図である。なお、本発明の第2の実施の
形態の一体化床材11は、第1の実施の形態の一体化床
材1と異なり、敷き詰める床面2の形状よりも若干大き
く形成されているものである。また、ここでは、同様の
構成部分についての説明は省略し、異なる点を中心に説
明する。
【0055】図4(a),(b)に示すように、前記一体化床
材11は、正面視略長方形状の板状で、フェルト材12
と、該フェルト材12の上面に接着剤等により固定され
た合成樹脂製シート状床材13とを備え、フェルト材1
2と合成樹脂製シート状床材13とは一体化されてい
る。
【0056】前記フェルト材12の下面には、複数の切
り込み部14,…が形成されており、前記切り込み部1
4,…に沿ってフェルト材12と合成樹脂製シート状床
材13とが折り曲げ可能である。
【0057】前記切り込み部14,…は、フェルト材1
2の互いに対向する長辺側の両端部12a,12a間に渡
って延在しており、前記両端部12a,12aの略中央に
おいて、所定の幅(例えば、約200mm)内に所定間
隔で形成されている。また、切り込み部14,…は、フ
ェルト材12の下面から該フェルト材12の上面近傍ま
で切り込まれることによって形成されている。すなわ
ち、複数の切り込み部14,…のうちの1つの切り込み
部14は、その幅が例えば約10mmで、深さ約8mm
とされている。また、切り込み部14,…は、例えば、
カッター等で切り込みを入れることによって形成されて
いる。
【0058】したがって、前記一体化床材11は、図4
(b)に示すように、切り込み部14,…と直交する方向
における両端部(短辺側における両端部12b,12b)
を、切り込み部14,…に沿って、フェルト材12が内
側となるように折り曲げられるようになっている。
【0059】次に、床面2上に一体化床材11を敷き詰
めてなる一体化床材11の敷設構造について説明する。
図5に示すように、洗面所15における床面2上には、
該床面2の周囲および内部に格子状となるように着脱シ
ート材(図示しない)が貼り付けられている。また、こ
の着脱シート材の下面には床面2に接着される粘着面が
設けられており、この粘着面が床面2上に貼り付けられ
ている。そして、床面2に貼り付けられた着脱シート材
の上面および着脱シート材が貼り付けられていない床面
2には、前記一体化床材11が1枚敷き詰められ、これ
によって床面2上に一体化床材11が固定されている。
【0060】一方、洗面所15に隣り合うようにして廊
下16が配置されており、この廊下16の床面2a上に
は、複数のフローリング材17,…が敷き詰められてい
る。そして、このフローリング材17,…と、一体化床
材11との間の取り合い部分には、一体化床材11の端
部を見切る見切材18が取り付けられている。また、一
体化床材11と壁面19との取り合い部分には、図示し
ないが、例えば、巾木等を取り付けても良い。
【0061】前記見切材18は、図6に示すように、断
面略T字状をなす長尺部材であり、フローリング材17
と一体化床材11との間に挟み込まれる第1固定部19
と、この第1固定部19に直交するように設けられて、
フローリング材17の表面に固定される第2固定部20
と、この第2固定部20から一体化床材11側に延在
し、該一体化床材11の表面に固定される第3固定部2
1とを備えている。前記第2固定部20は、第3固定部
21の長さよりも長く形成されている。したがって、見
切材18の第1固定部19が、フローリング材17の端
部と一体化床材11の端部との間に挟み込まれるととも
に、第2固定部20がフローリング材17の一体化床材
11側の端部における表面に固定され、第3固定部21
が一体化床材11のフローリング材17側の端部におけ
る表面に固定されている。
【0062】また、前記見切材18は、セルロース系微
粉粒と樹脂とを含む木質様材料を所要形状に成形してな
るものである。前記セルロース系微粉粒は、例えば、木
材の粗粉砕物、バカスの粗粉砕物、稲藁の粗粉砕物や、
住宅等の建物を解体した際に排出される木質廃材や家具
を解体した際に排出される木質廃材、建物建築中に排出
される木材の端材、おが屑等を周知の粉砕装置によって
微粉状に粉砕したものである。また、前記樹脂として
は、例えば、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂、ポリエチレン樹脂、発泡塩化ビニル樹脂、ポリスチ
レン樹脂、ABS樹脂等が挙げられる。
【0063】そして、上述したセルロース系微粉粒と樹
脂とを均一に分布するように混合して、この混合材料を
押出成形機で加熱溶融させて押出成形することによっ
て、見切材18が製造される。なお、このようにして製
造された見切材18の表面に、例えば、サンディング処
理等を施すことによって、木目模様を形成しても良い。
【0064】次に、床面2上に一体化床材11を敷設す
る一体化床材11の敷設方法について説明する。まず、
一体化床材11を、フェルト材12に形成された切り込
み部14,…を中心として、フェルト材12が内側とな
るように折り曲げた状態で現場に運搬する。そして、こ
の一体化床材11を拡げた後に、床面2の形状にあわせ
て墨出しを行い、カッター等で裁断する。その後、第1
の実施の形態と同様にして、床面2上に着脱シートを貼
り付け、この着脱シートの上面および着脱シートが貼り
付けられていない床面2に、一体化床材11を敷き詰め
固定する。
【0065】最後に、(洗面所15における)床面2上
に敷き詰められた一体化床材11と、前記床面2に隣接
する(廊下16における)床面2a上に敷き詰められた
フローリング材17との間の取り合い部分に、見切材1
8を、フローリング材17の側縁部および一体化床材1
1の側縁部に沿って取り付け固定する(図5参照)。こ
の見切材18は、例えば、両面テープや接着剤等によっ
て一体化床材11およびフローリング材17に固定す
る。
【0066】本発明の第2の実施の形態によれば、前記
フェルト材12の下面に形成された複数の切り込み部1
4,…に沿って、フェルト材12と合成樹脂製シート状
床材13とが折り曲げ可能とされるので、フェルト材1
2と合成樹脂製シート状床材13とを容易に折り畳むこ
とができる。したがって、嵩張らず、狭い場所でも容易
に運搬することが可能となる。また、切り込み部14,
…は、フェルト材12の下面に形成されているので、床
面2に敷き詰めた場合に、外側から見えることもない。
【0067】前記切り込み部14,…は、フェルト材1
2の互いに対向する両端部12a,12a間に渡って延在
するようにして形成されており、フェルト材12および
合成樹脂製シート状床材13は、切り込み部14,…に
沿って、フェルト材12が内側となるように折り曲げら
れるので、このように折り曲げることにより、複数の切
り込み部14,…によって切り込まれたフェルト材12
部分が、互いに重なり合い、簡単に折り畳むことができ
る。また、合成樹脂製シート状床材13の表面に、しわ
やスジ等が出ることもなく、合成樹脂製シート状床材1
3がフェルト材12から剥がれたりすることもない。
【0068】前記切り込み部14,…は、フェルト材1
2の両端部12a,12aの略中央において、所定の幅内
に設けられているので、フェルト材12および合成樹脂
製シート状床材13の嵩が最も低くなり、運搬し易くな
る。また、切り込み部14,…が設けられていない箇所
では、折れ曲がりにくく、この点においても運搬し易く
なる。
【0069】前記切り込み部14,…は、フェルト材1
2の下面から上面近傍まで切り込まれることによって形
成されているので、フェルト材12と合成樹脂製シート
状床材13とを簡単に折り曲げることができる。また、
曲げ幅も大きくなるので、折り畳まれたフェルト材12
および合成樹脂製シート状床材13が嵩張らずに持ち運
びやすくなる。また、フェルト材12が合成樹脂製シー
ト状床材13から剥がれたりすることがなく、フェルト
材12と合成樹脂製シート状床材13との間の強度を確
保することができる。
【0070】前記一体化床材11と、フローリング材1
7との間の取り合い部分には、見切材18が設けられて
おり、この見切材18の第1固定部19が、フローリン
グ材17と一体化床材11との間に挟み込まれるととも
に、第2固定部20が、フローリング材17の表面に固
定され、かつ、第3固定部21が一体化床材11の表面
に固定されているので、第1〜第3固定部19,20,
21によって、フローリング材17と一体化床材11と
をずれないように、それぞれの床面2,2aに確実に固
定することができる。また、前記取り合い部分におい
て、フローリング材17の端部と一体化床材11の端部
とがそれぞれ見切られて、メリハリのある構造とするこ
とができ、見栄えに優れる。
【0071】前記見切材18は、木質様材料を所要形状
に成形してなるので、外観および触感を天然の木に極め
て近づけることができ、このような見切材18を取り付
けることによって、木質感のある床とすることができ
る。
【0072】なお、本発明の第1および第2の実施の形
態において、前記一体化床材1,11は、正面視略長方
形状の板状であったが、形状はこれに限らず例えば、正
面視略正方形の板状であっても良く、床面2の形状に合
うように適宜設定する。また、前記合成樹脂製シート状
床材4,13の表面には複数の溝部からなる木目模様5
が形成されているとしたが、例えば、表面に目地を形成
してタイル調の合成樹脂製シート状床材4,13として
も良いし、御影石のようなストーン柄の合成樹脂製シー
ト状床材4,13としても良い。
【0073】前記着脱シート材6は長尺な帯状のもので
あるとしたが、例えば、正方形のシートであっても良
く、形状は適宜設定すれば良い。また、着脱シート材6
は、床面2上の周囲および内部に格子状となるように貼
り付けられていたが、例えば、床面2の隅部のみに貼り
付けても良いし、全面に貼り付けても良く、床面2の少
なくとも隅部に貼り付けられていれば良い。
【0074】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、フェルト材
と、該フェルト材の上面に固定された合成樹脂製シート
状床材とを備えているので、フェルト材は切断し易く、
予め切断しておいたフェルト材を敷設することによっ
て、他の部屋の床面との段差を容易に調整し段差を無く
すことができる。また、フェルト材を備えているので、
歩いた時に足に受ける感触が良く、遮音性や断熱性も向
上させることができる。さらに、前記フェルト材と前記
合成樹脂製シート状床材とは一体化されているので、一
度に、フェルト材と合成樹脂製シート状床材とを床面上
に敷きつめることができ、よって、施工作業の簡略化お
よび施工期間の短縮化を図ることができる。
【0075】請求項2の発明によれば、請求項1と同様
の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記フェル
ト材と合成樹脂製シート状床材とを容易に折り畳むこと
ができる。したがって、嵩張らず、狭い場所でも容易に
運搬することが可能となる。また、前記切り込み部は、
フェルト材の下面に形成されているので、床面に敷き詰
めた場合に、外側から見えることもない。
【0076】請求項3の発明によれば、請求項2と同様
の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記フェル
ト材が内側となるように簡単に折り畳むことができる。
また、合成樹脂製シート状床材の表面に、しわやスジ等
が出ることもなく、合成樹脂製シート状床材がフェルト
材から剥がれたりすることもない。
【0077】請求項4の発明によれば、請求項3と同様
の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記フェル
ト材の両端部の略中央で折り曲げることによって、最も
嵩が低くなり、運搬し易くなる。また、前記切り込み部
が設けられていない箇所では、折れ曲がりにくく、この
点においても運搬し易くなる。
【0078】請求項5の発明によれば、請求項2〜4の
いずれかと同様の効果を得ることができるのは勿論のこ
と、前記フェルト材と合成樹脂製シート状床材とを簡単
に折り畳むことができるとともに、曲げ幅も大きくなる
ので、持ち運び易い。また、前記フェルト材が合成樹脂
製シート状床材から剥がれたりすることがなく、フェル
ト材と合成樹脂製シート状床材との間の強度を確保する
ことができる。
【0079】請求項6の発明によれば、着脱シート材の
上面に前記一体化床材のフェルト材を敷きつめるだけ
で、容易に床面上に一体化床材を固定することができ
る。また、床面から前記一体化床材を容易かつ自在に剥
がすことができ、リフォームする場合や補修する場合
に、その作業をスムーズに行うことができる。
【0080】請求項7の発明によれば、請求項6と同様
の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記着脱シ
ート材の上面の突起部が前記フェルト材に絡みつくこと
によって、前記着脱シート材は前記フェルト材に固定さ
れているので、前記突起部に前記フェルト材の下面を敷
きつめるだけで、容易かつ確実に前記着脱シート材に前
記フェルト材を固定することができる。
【0081】請求項8の発明によれば、請求項6または
7と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、前
記着脱シート材は、前記床面上の少なくとも隅部に貼り
付けられているので、床面上の隅部の一体化床材が固定
される。したがって、例えば、床面上に一体化床材が多
数敷設されている場合は、この隅部に固定された一体化
床材によって、他の一体化床材の移動が規制され、これ
によって、前記床面上に前記一体化床材を確実に敷きつ
めることができる。
【0082】請求項9の発明によれば、請求項6〜8の
いずれかと同様の効果を得ることができるのは勿論のこ
と、前記着脱シート材の下面の粘着面が前記床面上に貼
り付けられているので、前記床面上に前記着脱シート材
を剥がれることなく確実かつ容易に貼り付けることがで
きる。
【0083】請求項10の発明によれば、請求項6〜9
のいずれかと同様の効果を得ることができるのは勿論の
こと、前記他の床材と一体化床材とを確実に固定するこ
とができる。また、前記取り合い部分において、前記他
の床材の端部と一体化床材の端部とがそれぞれ見切られ
て、メリハリのある構造とすることができ、見栄えに優
れる。
【0084】請求項11の発明によれば、請求項10と
同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、木質感
のある床とすることができる。
【0085】請求項12の発明によれば、前記床面上の
少なくとも隅部に、着脱シート材を貼り付け、この着脱
シート材の上面および着脱シート材が貼り付けられてい
ない床面に前記一体化床材を敷きつめるので、容易に床
面上に一体化床材を固定することができる。また、前記
着脱シート材は、前記床面上の少なくとも隅部に貼り付
けるので、床面上の隅部の一体化床材が固定される。し
たがって、例えば、床面上に一体化床材が多数敷設され
ている場合は、この隅部に固定された一体化床材によっ
て、他の一体化床材の移動が規制され、これによって、
前記床面上に前記一体化床材を確実に敷きつめることが
できる。さらに、前記床面から前記一体化床材を容易か
つ自在に剥がすことができ、リフォームする場合や補修
する場合に、その作業をスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すためのもの
で、一体化床材の斜視図である。
【図2】同、床面上に一体化床材が敷設されてなる一体
化床材の敷設構造を示す斜視図である。
【図3】同、一体化床材が着脱シート材に固定されてい
る構造を示す断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示すためのもの
で、(a)は、一体化床材を裏面にした状態を示す斜視
図、(b)は、一体化床材が折り曲げられた状態を示す斜
視図である。
【図5】同、床面上に一体化床材が敷設されてなる一体
化床材の敷設構造を示す斜視図である。
【図6】同、図5におけるA−A断面図である。
【符号の説明】
1,11 一体化床材 2 床面 3,12 フェルト材 4,13 合成樹脂製シート状床材 6 着脱シート材 6a 粘着面 7 突起部 12a 端部 14 切り込み部 17 他の床材 18 見切材 19 第1固定部 20 第2固定部 21 第3固定部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床面上に敷きつめられる一体化床材であ
    って、 フェルト材と、該フェルト材の上面に固定された合成樹
    脂製シート状床材とを備え、 前記フェルト材と前記合成樹脂製シート状床材とは一体
    化されていることを特徴とする一体化床材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の一体化床材において、 前記フェルト材の下面には、複数の切り込み部が形成さ
    れており、 前記切り込み部に沿って、前記フェルト材と前記合成樹
    脂製シート状床材とが折り曲げ可能であることを特徴と
    する一体化床材。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の一体化床材において、 前記切り込み部は、前記フェルト材の互いに対向する両
    端部間に渡って延在するようにして形成されており、 前記フェルト材および前記合成樹脂製シート状床材は、
    前記切り込み部に沿って、フェルト材が内側となるよう
    に折り曲げられることを特徴とする一体化床材。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の一体化床材において、 前記切り込み部は、前記フェルト材の互いに対向する両
    端部の略中央において、所定の幅内に設けられているこ
    とを特徴とする一体化床材。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれかに記載の一体化
    床材において、 前記切り込み部は、前記フェルト材の下面から該フェル
    ト材の上面近傍まで切り込まれることによって形成され
    ていることを特徴とする一体化床材。
  6. 【請求項6】 床面上に、請求項1〜5のいずれかに記
    載の一体化床材を敷きつめてなる一体化床材の敷設構造
    であって、 前記床面上には、前記フェルト材に着脱可能な着脱シー
    ト材が貼り付けられ、前記着脱シート材の上面に、前記
    一体化床材のフェルト材が着脱可能に敷きつめられるこ
    とによって、前記床面上に前記一体化床材が固定されて
    いることを特徴とする一体化床材の敷設構造。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の一体化床材の敷設構造に
    おいて、 前記着脱シート材は合成樹脂製で、その上面には前記フ
    ェルト材に絡みつく突起部が設けられており、 この突起部が前記フェルト材に絡みつくことによって、
    前記着脱シート材は前記フェルト材に固定されているこ
    とを特徴とする一体化床材の敷設構造。
  8. 【請求項8】 請求項6または7記載の一体化床材の敷
    設構造において、 前記着脱シート材は、前記床面上の少なくとも隅部に貼
    り付けられていることを特徴とする一体化床材の敷設構
    造。
  9. 【請求項9】 請求項6〜8のいずれかに記載の一体化
    床材の敷設構造において、 前記着脱シート材の下面には、前記床面に接着される粘
    着面が設けられており、 この粘着面が前記床面上に貼り付けられていることを特
    徴とする一体化床材の敷設構造。
  10. 【請求項10】 請求項6〜9のいずれかに記載の一体
    化床材の敷設構造において、 前記床面上に敷き詰められた一体化床材に隣り合うよう
    にして他の床材が設けられており、 前記他の床材と前記一体化床材との間の取り合い部分に
    は、一体化床材の端部を見切る見切材が設けられ、 この見切材は、前記他の床材と一体化床材との間に挟み
    込まれる第1固定部と、この第1固定部に直交するよう
    に設けられて、前記他の床材の前記取り合い部分を形成
    する端部の表面に固定される第2固定部と、この第2固
    定部から一体化床材側に延在し、該一体化床材の前記取
    り合い部分を形成する端部の表面に固定される第3固定
    部とを備え、 前記第1固定部が前記他の床材と一体化床材との間に挟
    み込まれるとともに、前記第2固定部が前記他の床材の
    表面に固定され、かつ、前記第3固定部が前記一体化床
    材の表面に固定されていることを特徴とする一体化床材
    の敷設構造。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の一体化床材の敷設構
    造において、 前記見切材は、セルロース系微粉粒と樹脂とを含む木質
    様材料を所要形状に成形してなることを特徴とする一体
    化床材の敷設構造。
  12. 【請求項12】 床面上に、請求項1〜5のいずれかに
    記載の一体化床材を敷設する一体化床材の敷設方法であ
    って、 前記床面上の少なくとも隅部に、着脱シート材を貼り付
    け、 次いで、前記着脱シート材の上面および着脱シート材が
    貼り付けられていない床面に前記一体化床材を敷きつめ
    ることを特徴とする一体化床材の敷設方法。
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