JP2005093695A - 基板処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 処理液供給手段の共通管路を小径化することができる基板処理装置を提供する。
【解決手段】 複数の基板処理部10における各開閉弁25をまとめて制御することができる現像処理部制御装置31を備えることで、複数個の開閉弁25の開閉期間が時間的に重なった場合に、時間的に重なって開放する開閉弁25の個数が、開閉弁25の全個数よりも少ない所定個数以下になるように、開閉弁25の開放タイミングを時間的にずらす。これにより、共通管路23を流れる処理液の最大流量を、同時に全ての基板処理部10に処理液を供給する場合に比べて小さい、一定量に制限することがきる。したがって、共通管路23の口径は、従来に比べて小さくすることができる。
【選択図】 図4
【解決手段】 複数の基板処理部10における各開閉弁25をまとめて制御することができる現像処理部制御装置31を備えることで、複数個の開閉弁25の開閉期間が時間的に重なった場合に、時間的に重なって開放する開閉弁25の個数が、開閉弁25の全個数よりも少ない所定個数以下になるように、開閉弁25の開放タイミングを時間的にずらす。これにより、共通管路23を流れる処理液の最大流量を、同時に全ての基板処理部10に処理液を供給する場合に比べて小さい、一定量に制限することがきる。したがって、共通管路23の口径は、従来に比べて小さくすることができる。
【選択図】 図4
Description
この発明は、半導体ウエハ、フォトマスク用のガラス基板、液晶表示装置用のガラス基板、光ディスク用の基板など(以下、単に基板と称する)に対して、処理液を供給して所定の処理を行う基板処理装置に関する。
複数の基板に対して並列に処理することを目的として、複数の基板処理部が一つの基板処理装置に搭載されることが多い。この場合、基板処理部に処理液を供給する管路も、基板処理部の数に応じて必要となる。これに対し、基板処理装置の大型化を抑制するため、重複する管路を集約・共用して配管スペースを縮小することが図られている。
従来技術の基板処理装置について、図7を参照して説明する。図7は、従来技術に係る基板処理装置における処理液供給路の系統図である。
処理液供給源は、処理液を供給する圧送用タンク101であって、窒素供給源103より窒素ガスが加圧されている。また、基板に対して所定の処理を行う処理部105が複数(図7では4個)ある。圧送用タンク101から各処理部105に処理液を供給する系統は、共通管路111と複数の分岐管路113とから構成される。共通管路111は、圧送用タンク101に連通接続されており、全ての処理部105に供給される処理液を集約して通じる管路である。各分岐管路113の一端側はこの共通管路111に連通接続されており、他端側は各処理部105に連通接続されている。また、これら分岐管路113には、それぞれ開閉弁115が設けられている。このような共通管路111を備える処理液供給系統とすることにより、配管スペースのコンパクト化が図られている。
一方、各処理部105において好適に基板を処理するように制御するため、処理部制御装置121が各処理部105にそれぞれ設けられている。基板に処理液を供給するために開閉弁115を開放・閉止することも、この処理部制御装置121によって行われる。
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、共通管路111の口径が大きいといった問題がある。
共通管路111の口径は、処理液の最大流量に対応するよう決められる。そうしなければ、処理部105での吐出圧の不足、供給量の不足を招き、基板を適切に処理できなくなるからである。
従来の装置においては、各処理部制御装置121は互いに独立した関係にあり、対応する処理部105を制御するのみであるので、全ての開閉弁115が同時に開放される可能性がある。よって、共通管路111を流れる処理液は、全ての開閉弁115が開放されているときに最大流量となる。したがって、共通管路111の口径は、かかる最大流量に対応するよう設計される。このような共通管路111は、基板を適切に処理するために必要であるが、処理液が最大流量で流れることが稀であることを考慮すると過大な設備と言える。
さらに、近年の基板処理装置は、より多くの基板処理部を搭載する傾向にあり、かつ、より大口径の基板のサイズに対応するものに移っている。したがって、処理液の使用量が増加し、これに伴い共通管路111の口径がより大きなものとなることが懸念されている。
共通管路111の大口径化が進むと配管スペースが増大し、基板処理装置の大型化を招く。特に、現像液等、使用量が多い処理液の共通管路111は、比較的大きな口径の管路となるので、基板処理装置に与える不利益は大きい。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、開閉弁の開閉制御を工夫することで、処理液供給手段の共通管路を小径化することができる基板処理装置を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、基板に対して処理液を供給して所定の処理を行う複数個の基板処理部と、前記複数個の基板処理部に処理液を供給する処理液供給手段とを備え、前記処理液供給手段は、処理液供給源と、この処理液供給源に連通接続された共通管路と、この共通管路に各々の一端が接続されるとともに、各々の他端が前記各基板処理部に個別に連通接続された複数個の分岐管路と、これらの分岐管路にそれぞれ設けられた複数個の開閉弁とを含み、さらに、前記各開閉弁を開閉制御する制御手段とを備えた基板処理装置において、前記制御手段は、複数個の開閉弁の開放期間が時間的に重なった場合に、時間的に重なって開放する開閉弁の個数が、開閉弁の全個数よりも少ない所定個数以下になるように、開閉弁の開放タイミングを時間的にずらすことを特徴とするものである。
すなわち、請求項1に記載の発明は、基板に対して処理液を供給して所定の処理を行う複数個の基板処理部と、前記複数個の基板処理部に処理液を供給する処理液供給手段とを備え、前記処理液供給手段は、処理液供給源と、この処理液供給源に連通接続された共通管路と、この共通管路に各々の一端が接続されるとともに、各々の他端が前記各基板処理部に個別に連通接続された複数個の分岐管路と、これらの分岐管路にそれぞれ設けられた複数個の開閉弁とを含み、さらに、前記各開閉弁を開閉制御する制御手段とを備えた基板処理装置において、前記制御手段は、複数個の開閉弁の開放期間が時間的に重なった場合に、時間的に重なって開放する開閉弁の個数が、開閉弁の全個数よりも少ない所定個数以下になるように、開閉弁の開放タイミングを時間的にずらすことを特徴とするものである。
[作用・効果]制御手段は、基板処理部において基板処理が開始されると、予め決められた基板処理を好適に行うための工程・スケジュールに基づいて、基板処理部に対応する開閉弁の開閉制御を行う。ここで、請求項1に記載の発明によれば、制御手段は、複数の基板処理部に対応する開閉弁の制御を行い、この際これらから複数個の開閉弁の開放期間が時間的に重なるかどうかを事前に判断するものである。すなわち、複数の基板処理部で並行処理が行われるなか、各時間帯において同時に開放状態になる開閉弁の個数を予め想定することができる。このとき、複数個の開閉弁の開放期間が時間的に重ならなければ、制御手段はスケジュールどおりに開閉弁の開閉制御を行うようにする。一方、複数個の開閉弁の開放期間が時間的に重なるように想定される場合は、制御手段は時間的に重なって開放する開閉弁の個数が、開閉弁の全個数よりも少ない所定個数以下になるように、開閉弁の開放タイミングを時間的にずらすように制御する。すなわち、同時に所定個数より多い開閉弁が開放状態になることが予期されるときは、制御手段がこれら開閉弁の一部の開放タイミングを遅延させて、同時に開放する開閉弁の個数が所定個数以下になるように調整する。このような制御手段とすることで、共通管路を流れる処理液の最大流量を、同時に全ての開閉弁が開放する場合に流れる流量に比べて小さくすることができる。したがって、共通管路の口径は、このような最大流量に対応すれば十分であり、従来に比べてより小さいものとすることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の基板処理装置において、前記処理液供給制御手段は、同時刻には単一の開閉弁だけが開放するように制御することを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項2に記載の発明によれば、共通管路に流れる処理液の最大流量は、単一の開閉弁を開放したときに流れる流量であり、単一の分岐管路に流れる流量と等しい。したがって、共通管路の口径は分岐管路と同じサイズにまで小さくすることができる。
この発明に係る基板処理装置によれば、従来に比べて処理液供給手段の共通管路を小径化することができる。これにより、共通管路の設置スペースを縮小することができ、基板処理装置の高密度化に寄与する。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る基板処理装置の概略構成を示した平面図である。また、図2は、基板処理装置の概略構成を示した垂直断面図である。
この基板処理装置は、半導体ウエハなどの基板Wに薬液処理、熱処理等を行う装置であり、大きく分けて、基板保管部1と処理ユニット部2とインターフェイス部3とから構成される。
基板保管部1は、載置台4と第1搬送機構5とを備えている。載置台4には、複数枚の基板Wを多段に収納した複数個のカセットCが並べて載置される。第1搬送機構5は、載置台4に沿って移動可能に構成されている。第1搬送機構5は、基板Wを水平姿勢で保持する支持アーム5aを備え、この支持アーム5aを昇降および前後移動させることにより、カセットCに対して基板Wを出し入れする。また、支持アーム5aを旋回移動させることにより、処理ユニット部2内に配置される第2搬送機構6に対して基板Wの受け渡しを行う。
処理ユニット部2は、このほか、第2搬送機構6が移動するための搬送路7、及びレジスト塗布処理部や現像処理部、加熱処理部や冷却処理ユニット等を備えている。ここで、これら各処理部については、以後の説明において、特に明示しない限り、基板処理部10と総称することとする。また、図1,図2においても同符号を付して示している。搬送路7は、第1搬送機構5の搬送路に直交するように、処理ユニット部2の中央部に設けられている。また、基板処理部10は、搬送路7の両側に、多段に積層して配備されている。そして、複数の基板Wに対して所定の処理を並行して行う。第2搬送機構6は、基板Wを水平姿勢で保持する支持アーム6aを備え、この支持アーム6aを昇降・旋回および前後移動させることにより、第1搬送機構5に対する基板Wの受け渡しのほか、これら基板処理部10に対して基板Wの搬出入を行う。また、インターフェイス部3に対して基板Wの受け渡しを行う。
インターフェイス部3は、処理ユニット部2を挟んで、基板保管部1と反対側の側面に付設されている。また、図示しない基板受け渡し機構を備えている。これにより、第2搬送機構6に対する基板Wの受け渡しのほか、本基板処理装置に並設される図示しない露光装置に対して基板Wの受け渡しを行う。
次に、基板処理部10について説明する。ここで、現像処理部を例に挙げて、具体的に説明する。
図3、図4を参照する。図3は、現像処理部の概略構成を示した斜視図、図4は、4個の現像処理部10に対応した、実施例にかかる現像液供給路の系統図である。
現像処理部10は、基板Wを水平姿勢で保持するスピンチャック11と、このスピンチャック11を回転駆動するモータ13とを備えている。スピンチャック11の周囲には、基板Wから振り切られた純水や現像液を回収するための図示しないカップが設けられている。
基板Wの上方には、現像液を帯状に流下・供給するスリット型の現像ノズル15が配置されている。この現像ノズル15は、図示しない移動機構によって図中に二点鎖線で示す方向に、基板Wの表面に沿って移動する。その他、図示しないリンスノズル等の種々の部品が配設されている。
現像ノズル15には現像液を供給する分岐管路21が連通接続されている。分岐管路21の他端側は、電磁開閉弁25を介して共通管路23に連通接続されている。共通管路23は、図4に示すように他の現像処理部10の分岐管路21とそれぞれ連通するとともに、圧送用タンク41に連通接続されている。
電磁開閉弁25は、モータ13や現像ノズル15の移動機構等とともに現像処理部制御装置31によって基板Wを好適に処理するように制御されている。なお、詳細は後述する。
次に、現像液供給系統について説明する。図4を参照する。
現像液を収容する圧送用タンク41が、この発明における処理液供給源に相当する。この圧送用タンク41内には共通管路23の一端が底部近傍まで挿入されている。また、圧送用タンク41内に窒素供給源43から一定圧力の窒素ガスが供給されている。それによって、圧送用タンク41内の現像液が共通管路23内に送り出され、共通管路23内は加圧された現像液で満されている。
共通管路23は、圧送用タンク41から各現像処理部10に近接する位置まで敷設され、各現像処理部10に対応する分岐管路21の一端とそれぞれ連通接続している。各分岐管路21には、電磁開閉弁25が設けられており、これらを介して、各現像処理部10の現像ノズル15に連通接続されている。なお、分岐管路21と共通管路23と電磁開閉弁25と圧送用タンク41とは、この発明における処理液供給手段に相当する。
現像処理部制御装置31は、このような現像処理部10における処理を好適に行うように制御をする。なお、現像処理部制御装置31は、この発明における制御手段に相当する。
一例を挙げると、以下のようになる。現像処理前の基板Wが、第2搬送機構6によっていずれかの現像処理部10に搬入されると、スピンチャック11に載置される。現像処理部制御装置31はこれを検知すると、予め決められた基板処理スケジュールに基づいた制御を行う。すなわち、現像処理部制御装置31は、カップを上昇させた後、電磁開閉弁25を開放し、現像液を現像ノズル15より吐出させながら、現像ノズル15の移動機構を制御して基板Wの表面に沿って移動させる。これにより一定量の現像液が基板W上に液盛りされる。この状態を一定時間だけ保持した後、モータ13を始動して基板Wを回転させる。続けて、図示しないリンスノズルに連通する電磁開閉弁を開放し、現像液がまだ残っている基板W上にリンス液を吐出させながら、リンスノズルの移動機構を制御して基板Wの表面に沿って移動させる。そして、基板W上の現像液とリンス液を振り切り、乾燥させる。このような一連の現像処理が終了すると、カップを下げる。その後は、第2搬送機構6が処理済みの基板Wをスピンチャック11から取り上げ、現像処理部10から搬出する。
さらに、現像処理部制御装置31は、複数の現像処理10をまとめて制御するので、時間的に重なって開放する電磁開閉弁25の個数が、電磁開閉弁の全個数よりも少ない所定個数以下になるように、電磁開閉弁25の開放タイミングを時間的にずらすように制御する。
図5、図6を参照して、上述した制御を具体的に説明する。図5は、動作説明に供するフローチャートである。図6は各電磁開閉弁25の開閉状態を示すタイムチャートである。
ここで、現像処理部制御装置31は、時間的に重なって開放する電磁開閉弁25の個数が1個になるように制御するものとする。また、以下では必要に応じて各現像処理部10を「10a、10b、・・・」のように区別して呼ぶと共に、各現像処理部10a、10b、・・・にある電磁開閉弁を「25a、25b、・・・」と区別して呼ぶことにする。
<ステップS1>
まず、ステップS1においては、現像処理部制御装置31は、次のように電磁開閉弁25を開放すべきタイミングとその期間を取得する。
まず、ステップS1においては、現像処理部制御装置31は、次のように電磁開閉弁25を開放すべきタイミングとその期間を取得する。
図6を参照する。基板Wが第2搬送機構6によって現像処理部10aに搬入されると、現像処理部制御装置31は、基板Wが現像処理部10a内のスピンチャック11に載置されたことを時刻t1において検知する。すると、予め決められた現像処理スケジュールに基づき、電磁開閉弁25aを開放する期間が時刻t3から時刻t5までの間であることを想定し、この開放期間を現像処理部制御装置31が取得する。
<ステップS2>
ステップS2においては、取得した電磁開閉弁25の開放期間に基づき、同時に開放状態となる電磁開閉弁25の個数が、1個より多くなることがあるかを現像処理部制御装置31が判断する。
ステップS2においては、取得した電磁開閉弁25の開放期間に基づき、同時に開放状態となる電磁開閉弁25の個数が、1個より多くなることがあるかを現像処理部制御装置31が判断する。
図6を参照する。時刻t1の時点では、他の現像処理部10b、・・・には基板Wがない。よって、取得した開放期間は電磁開閉弁25aに関するもののみである。したがって、開放状態にある電磁開閉弁25の個数は、時刻t3までは0個、時刻t3から時刻t5までは1個、時刻t5以降は0個となる。このことから、同時に開放状態となる電磁開閉弁25の個数が、1個より多くなることはない。このように判断すると、ステップS1で取得された電磁開閉弁25aの開放期間(初期のスケジュール)が確定する。そして、現像処理部制御装置31の処理は、ステップS3を飛ばしてステップS4に移行する。
<ステップS4>
ステップS4においては、初期の、または変更したスケジュールに基づく開放・閉止命令を現像処理部制御装置31が行う。
ステップS4においては、初期の、または変更したスケジュールに基づく開放・閉止命令を現像処理部制御装置31が行う。
図6に示すように、かかる命令によって、時刻t3において電磁開閉弁25aを開放し、時刻t5において電磁開閉弁25aを閉止する。そして、ステップS1に戻る。
<ステップS1>
以上のような処理を繰り返して、時刻t2になると、現像処理部制御装置31は現像処理部10bに基板Wがあることを検知する。すると、電磁開閉弁25bを開放する期間が時刻t4から時刻t6までの間であることを想定し、この開放期間を現像処理部制御装置31が取得する。なお、この初期のスケジュールは、電磁開閉弁25b(1)のタイムチャートに図示される。
以上のような処理を繰り返して、時刻t2になると、現像処理部制御装置31は現像処理部10bに基板Wがあることを検知する。すると、電磁開閉弁25bを開放する期間が時刻t4から時刻t6までの間であることを想定し、この開放期間を現像処理部制御装置31が取得する。なお、この初期のスケジュールは、電磁開閉弁25b(1)のタイムチャートに図示される。
<ステップS2>
ステップS1で取得した各電磁開閉弁25a、25bの開放期間より、開放状態にある電磁開閉弁25の個数は、時刻t3までは0個、時刻t3から時刻t4までは1個、時刻t4から時刻t5までは2個、時刻t5から時刻t6までは1個、時刻t6以降は0個となる。したがって、同時に開放状態となる電磁開閉弁25の個数が、1個より多くなる期間(時刻t4から時刻t5までの期間)があると判断する。このように判断すると、ステップS1で取得された電磁開閉弁25bの開放期間(初期のスケジュール)は確定せず、ステップS3に移行する。
ステップS1で取得した各電磁開閉弁25a、25bの開放期間より、開放状態にある電磁開閉弁25の個数は、時刻t3までは0個、時刻t3から時刻t4までは1個、時刻t4から時刻t5までは2個、時刻t5から時刻t6までは1個、時刻t6以降は0個となる。したがって、同時に開放状態となる電磁開閉弁25の個数が、1個より多くなる期間(時刻t4から時刻t5までの期間)があると判断する。このように判断すると、ステップS1で取得された電磁開閉弁25bの開放期間(初期のスケジュール)は確定せず、ステップS3に移行する。
<ステップS3>
ステップS3においては、ステップS2で開放期間が確定しなかった電磁開閉弁25について、ステップS1で取得した開放期間(初期のスケジュール)を放棄し、時間的に重なって開放する電磁開閉弁25の個数が1個になるように、ずらした開放タイミングとその期間を付与する。
ステップS3においては、ステップS2で開放期間が確定しなかった電磁開閉弁25について、ステップS1で取得した開放期間(初期のスケジュール)を放棄し、時間的に重なって開放する電磁開閉弁25の個数が1個になるように、ずらした開放タイミングとその期間を付与する。
図6を参照する。現像処理部制御装置31は電磁開閉弁25bの初期のスケジュールを放棄する。そして、時刻t5以降である時刻t7にまで開放タイミングをずらしたスケジュールを電磁開閉弁25bに付与する。この変更したスケジュールは、電磁開閉弁25b(2)のタイムチャートに図示される。なお、時刻t4から時刻t7までの時間が、この変更によってずらした時間に相当する。これにより、時間的に重なって開放する電磁開閉弁25の個数を1個より多くなることはない。ここで、電磁開閉弁25bの開放タイミングは遅延するが、次善のタイミングを付与することで、スループットの低下をできる限り抑えるようにする。そして、ステップS3で付与された電磁開閉弁25bの開放期間(変更したスケジュール)は確定したものと扱い、ステップS4に移行する。
<ステップS4>
変更したスケジュールに基づいて、時刻t7において電磁開閉弁25bを開放し、時刻t8において電磁開閉弁25bを閉止する。そして、ステップS1に戻り、再び一連の処理を繰り返す。
変更したスケジュールに基づいて、時刻t7において電磁開閉弁25bを開放し、時刻t8において電磁開閉弁25bを閉止する。そして、ステップS1に戻り、再び一連の処理を繰り返す。
ステップS4により電磁開閉弁25a、25b、・・・を開放すると、共通管路23内に加圧状態で満たされている現像液が分岐管路21を通じて、現像ノズル15に供給され、基板W上に滴下される。
さらに、上述のような開放タイミングで電磁開閉弁25a、25b、・・・を開放すると、共通管路23内に流れる現像液の最大流量は、1個の電磁開閉弁25を開放したときに流れる流量に等しい。したがって、共通管路23の口径は、この最大流量に対応するもので十分であり、分岐管路21の口径と同等なサイズにまで小さくすることができる。
この発明は、上記実施形態に限られることなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、現像処理部10の現像液供給の制御を例に挙げて説明したが、当然これに限られず、現像処理部10のリンス液供給や、レジスト塗布処理部、洗浄処理部等であってもよい。
(2)上述した実施例では、現像処理部制御装置31において、時間的に重なって開放する電磁開閉弁25の個数が1個となるように制御したが、1個に限らず複数個であってもよい。
(3)上述した実施例では、現像処理部制御装置31の制御は、先入れ先出しを原則として、スピンチャック11に基板Wが載置されたタイミングの早い順に、対応する電磁開閉弁25a、25b、・・・を優先して開放するものとしていた。しかし、これに限らず、特定の現像処理部10を優先する等の目的に応じた制御をおこなってもよい。
10 …基板処理部、現像処理部
21 …分岐管路
23 …共通管路
25 …電磁開閉弁
31 …現像処理部制御装置
41 …圧送用タンク
43 …窒素供給源
W …基板
21 …分岐管路
23 …共通管路
25 …電磁開閉弁
31 …現像処理部制御装置
41 …圧送用タンク
43 …窒素供給源
W …基板
Claims (2)
- 基板に対して処理液を供給して所定の処理を行う複数個の基板処理部と、
前記複数個の基板処理部に処理液を供給する処理液供給手段とを備え、
前記処理液供給手段は、処理液供給源と、この処理液供給源に連通接続された共通管路と、この共通管路に各々の一端が接続されるとともに、各々の他端が前記各基板処理部に個別に連通接続された複数個の分岐管路と、これらの分岐管路にそれぞれ設けられた複数個の開閉弁とを含み、
さらに、前記各開閉弁を開閉制御する制御手段とを備えた基板処理装置において、
前記制御手段は、複数個の開閉弁の開放期間が時間的に重なった場合に、時間的に重なって開放する開閉弁の個数が、開閉弁の全個数よりも少ない所定個数以下になるように、開閉弁の開放タイミングを時間的にずらすことを特徴とする基板処理装置。 - 請求項1に記載の基板処理装置において、
前記処理液供給制御手段は、同時刻には単一の開閉弁だけが開放するように制御することを特徴とする基板処理装置。
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JP2010050221A (ja) * | 2008-08-20 | 2010-03-04 | Tokyo Electron Ltd | 基板処理装置、基板処理方法、基板処理プログラム、及び基板処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
JP2010050222A (ja) * | 2008-08-20 | 2010-03-04 | Tokyo Electron Ltd | 基板処理装置、基板処理方法、基板処理プログラム、及び基板処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
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