JP4034285B2 - 温度調節システム及び温度調節方法 - Google Patents

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Description

本発明は,基板に供給される液体の温度調節システム及び温度調節方法に関する。
例えば半導体デバイスの製造プロセスにおけるフォトリソグラフィー工程では,半導体ウェハ(以下「ウェハ」という)上にレジスト液が塗布され,レジスト膜が形成されるレジスト塗布処理や,ウェハに所定のパターンが露光される露光処理,露光後のウェハに現像液が供給され,ウェハが現像される現像処理等が行われて,ウェハ上にレジスト膜のパターンが形成される。
例えば上述の現像処理やレジスト塗布処理のように,ウェハ上に所定の液体が供給される液処理では,その供給される液体の作用によって処理が行われる。このため,液処理の状態は,液体の状態,特に液体の温度に大きく左右される。
例えば現像処理においては,現像液の温度が適正でないと,現像の速度などが変わり,最終的にウェハ上に適正な線幅のパターンが形成されない。
従来,ウェハに供給される液体の温度を調節するために,例えば液体の吐出ノズルに液体を供給する管路の吐出ノズルに近い部分を2重管路にし,内側に処理のための液体を流し,外側に温調水を流すことによって,ウェハに供給される液体の温度を調節していた(例えば,特許文献1参照。)。
特開平4−115520号公報
しかしながら,上述の2重管路の温度調節では,実際±0.1℃程度の精度しか得られておらず,ウェハに供給され処理状態を左右する液体の温度調節としては十分ではなかった。特に,最近では,パターンの微細化がさらに進んでおり,
線幅を安定して形成するために,ウェハに供給される液体を高精度で温度調節することが要求されている。
本発明は,かかる点に鑑みてなされたものであり,ウェハなどの基板に供給される現像液などの液体をより高精度に温度調節できる温度調節システム及び温度調節方法を提供することをその目的とする。
上記目的を達成するために,本発明は,基板に供給される液体を温度調節する温度調節システムであって,基板に液体を供給する液体供給部に通じる管路を備え,前記管路には,前記管路内の液体を熱伝達部材との直接的な接触により温度調節する直接温度調節器が設けられ,さらに,前記管路には,前記直接温度調節器で温度調節された液体を,前記液体供給部までの間温調水との間接的な接触により温度調節して保温する間接温度調節器が設けられ,前記間接温度調節器における前記熱媒体は,所定温度の温調水であり,前記間接温度調節器は,前記温調水を循環させる温調循環路を有し,前記温調循環路は,その一部が前記直接温度調節器から液体供給部までの所定区間の管路の周りを覆うように形成され,この温調循環路内に前記温調水を流通させることによって前記所定区間の管路内の液体を温度調節でき,前記所定区間の管路から分岐し,当該所定区間の管路内の液体を前記直接温度調節器よりも上流側の管路内に戻す還路をさらに備え,前記還路と前記所定区間の管路との分岐位置には,前記液体供給部側への液体の流れと前記還路側への液体の流れとを切り換える切換弁が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば,基板に液体を供給する液体供給部に通じる管路内において,液体を直接温度調節器により温度調節し,その後当該液体を,液体供給部までの間,間接温度調節器によりさらに温度調節して保温することができる。直接温度調節器では,液体と熱伝達部材が直接接触するので,液体を例えば±0.01℃程度の高精度に温度調節することができる。そして,その高精度に温度調節された液体の温度を,間接温度調節器により液体供給部まで維持することができる。したがって,基板には,高精度に温度調節された所望の温度の液体を供給できる。この結果,基板の液処理が適正に安定的に行われ,基板処理の質が向上される。また,本発明によれば,例えば液体供給部から基板への液体の供給を一時的に停止した際に,前記所定区間の管路において保温されている液体を還路を通じて直接温度調節器よりも上流側の管路内に戻して,液体を循環させることができる。こうすることによって,液体の供給の停止時に,管内における液体が流動して均等に温度調節される。この結果,液体の供給を再開した時に,所望の温度に調節され温度斑のない液体が基板に供給される。
前記所定区間の管路には,液体内の不純物を除去するフィルタが設けられており,前記温調循環路は,その一部が前記フィルタの周りを覆うように形成され,前記フィルタを通過する液体を温度調節して保温できてもよい。かかる場合,液体が基板に供給される前に液体から不純物を除去することができる。また,フィルタ内における液体温度の変動が抑止され,直接温度調節器で高精度に調節された液体の温度を維持することができる。
前記温調循環路は,その一部が前記切換弁の周りを覆うように形成され,前記切換弁を通過する液体を温度調節して保温できてもよい。かかる場合,切換弁を通過する際に液体の温度が変動することを防止できる。
前記還路と前記管路との前記直接温度調節器の上流側の接続位置には,液体を貯留する液体貯留室が設けられていてもよい。液体を戻した位置に液体貯留室を設けることによって,例えば液体の合流部において液体の供給圧を安定させることができ,基板への液体の供給を安定して行うことができる。
前記還路と前記管路との前記直接温度調節器の上流側の接続位置と,前記直接温度調節器との間には,管路内の液体を圧送するポンプが設けられていてもよい。また,前記管路における前記直接温度調節器の直前には,管路内の液体から気泡を除去する脱気装置が設けられていてもよい。
前記直接温度調節器において液体と熱伝達部材とが直接的に接触する接触面には,フッ素樹脂が被覆されていてもよい。かかる場合,接触面から液体内に不純物が溶出することがなくなり,基板上に清浄な液体が供給される。
前記管路における前記直接温度調節器の上流側には,直接温度調節器で温度調節される前の液体を事前に温度調節する事前温度調節器が設けられていてもよい。かかる場合,例えば周辺の環境により直接温度調節器に入る前の液体が目標温度と大きく異なっている場合に,事前に温度を調節し,目標温度との差を縮めておくことができる。こうすることによって,直接温度調節器における温度調節の精度をさらに向上させることができる。
別な観点による本発明は,管路を通じて基板に供給される液体を温度調節する方法であって,前記管路において,前記液体を熱伝達部材との直接的な接触により温度調節し,その後当該液体が前記基板に供給されるまでの間,当該液体を熱媒体との間接的な接触により保温し,基板への液体の供給が停止しているときには,前記管路において前記直接的な接触による温度調節の後の前記間接的な接触による保温が行われている液体を,還路を通じて前記直接接触による温度調節が行われる前の管路に戻して前記液体を循環させることを特徴としている。
本発明によれば,管内の液体を熱伝達部材との直接的な接触により温度調節できるので,液体を例えば±0.01℃程度の高精度に温度調節することができる。そして,その高精度に温度調節された液体の温度を,液体供給部まで維持できるので,基板には,高精度に温度調節された所望の温度の液体を供給できる。この結果,基板の液処理が適正に安定的に行われ,基板処理の質を向上できる。
また,本発明によれば,液体の供給の停止時に,管内における液体が流動して均等に温度調節されるので,液体の供給を再開した時に,所望の温度に調節され温度斑のない液体を基板に供給できる。
本発明によれば,基板に供給される液体を高精度に温度調節することができるので,液体による基板の処理が適正に安定して行われ,歩留まりが向上する。
以下,本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1は,本発明にかかる温度調節システムが適用される塗布現像処理システム1の構成の概略を示す平面図であり,図2は,塗布現像処理システム1の正面図であり,図3は,塗布現像処理システム1の背面図である。
塗布現像処理システム1は,図1に示すように例えば25枚のウェハWをカセット単位で外部から塗布現像処理システム1に対して搬入出したり,カセットCに対してウェハWを搬入出したりするカセットステーション2と,塗布現像処理工程の中で枚葉式に所定の処理を施す各種処理装置を多段配置してなる処理ステーション3と,この処理ステーション3に隣接して設けられている露光装置4との間でウェハWの受け渡しをするインターフェイス部5とを一体に接続した構成を有している。
カセットステーション2では,カセット載置台6上の所定の位置に,複数のカセットCをX方向(図1中の上下方向)に一列に載置自在となっている。カセットステーション2には,搬送路7上をX方向に向かって移動可能なウェハ搬送体8が設けられている。ウェハ搬送体8は,カセットCに収容されたウェハWのウェハ配列方向(Z方向;鉛直方向)にも移動自在であり,X方向に配列された各カセットC内のウェハWに対して選択的にアクセスできる。
ウェハ搬送体8は,Z軸周りのθ方向に回転可能であり,後述する処理ステーション3側の第3の処理装置群G3に属する温調装置60やトランジション装置61に対してもアクセスできる。
カセットステーション2に隣接する処理ステーション3は,複数の処理装置が多段に配置された,例えば5つの処理装置群G1〜G5を備えている。処理ステーション3のX方向負方向(図1中の下方向)側には,カセットステーション2側から第1の処理装置群G1,第2の処理装置群G2が順に配置されている。処理ステーション3のX方向正方向(図1中の上方向)側には,カセットステーション2側から第3の処理装置群G3,第4の処理装置群G4及び第5の処理装置群G5が順に配置されている。第3の処理装置群G3と第4の処理装置群G4の間には,第1の搬送装置10が設けられている。第1の搬送装置10は,第1の処理装置群G1,第3の処理装置群G3及び第4の処理装置群G4に対して選択的にアクセスしてウェハWを搬送できる。第4の処理装置群G4と第5の処理装置群G5の間には,第2の搬送装置11が設けられている。第2の搬送装置11は,第2の処理装置群G2,第4の処理装置群G4及び第5の処理装置群G5に対して選択的にアクセスしてウェハWを搬送できる。
図2に示すように第1の処理装置群G1には,ウェハWに所定の液体を供給して処理を行う液処理装置,例えばウェハWにレジスト液を塗布するレジスト塗布装置20,21,22,露光処理時の光の反射を防止する下地膜としての反射防止膜を形成するボトムコーティング装置23,24が下から順に5段に重ねられている。第2の処理装置群G2には,液処理装置,例えばウェハWに現像液を供給して現像する現像処理装置30〜34が下から順に5段に重ねられている。また,第1の処理装置群G1及び第2の処理装置群G2の最下段には,各処理装置群G1及びG2内の前記液処理装置に各種処理液を供給するためのケミカル室40,41がそれぞれ設けられている。
例えば,現像処理装置30は,図4に示すようにケーシング30aを有し,当該ケーシング30a内の中央部には,ウェハWを水平に保持するスピンチャック50が設けられている。スピンチャック50の周囲には,ウェハWから飛散又は落下する液体を受け止め,回収するためのカップ51が設けられている。カップ51は,例えば底面51aが閉鎖された略筒状に形成されている。底面51aには,例えば工場の排液部に連通した排出管52が接続されており,カップ51で回収した液体は,排出管52を通じて排出される。ケーシング30a内には,スピンチャック50に保持されたウェハW上に現像液を吐出する液体供給部としての吐出ノズル53が設けられている。吐出ノズル53は,ウェハWの表面に沿って移動可能である。吐出ノズル53には,後述する現像液供給源120に通じる管路122が接続されており,管路122を通じて供給された現像液をウェハW上に吐出できる。吐出ノズル53は,現像液を吐出しながらウェハWの表面上を移動し,ウェハWの表面の全面に現像液を供給できる。ケーシング30a内には,リンス液吐出ノズル54が設けられており,リンス液吐出ノズル54は,例えば回転したウェハWの中心部上方まで移動しリンス液を吐出してウェハWを洗浄できる。
例えば図3に示すように第3の処理装置群G3には,温調装置60,ウェハWの受け渡しを行うためのトランジション装置61,精度の高い温度管理下でウェハWを加熱処理する高精度温調装置62〜64及びウェハWを高温で加熱処理する高温度熱処理装置65〜68が下から順に9段に重ねられている。
第4の処理装置群G4では,例えば高精度温調装置70,レジスト塗布処理後のウェハWを加熱処理するプリベーキング装置71〜74及び現像処理後のウェハWを加熱処理するポストベーキング装置75〜79が下から順に10段に重ねられている。
第5の処理装置群G5では,ウェハWを熱処理する複数の熱処理装置,例えば高精度温調装置80〜83,露光後のウェハWを加熱処理するポストエクスポージャーベーキング装置84〜89が下から順に10段に重ねられている。
図1に示すように第1の搬送装置10のX方向正方向側には,複数の処理装置が配置されており,例えば図3に示すようにウェハWを疎水化処理するためのアドヒージョン装置90,91,ウェハWを加熱する加熱装置92,93が下から順に4段に重ねられている。図1に示すように第2の搬送装置11のX方向正方向側には,例えばウェハWのエッジ部のみを選択的に露光する周辺露光装置94が配置されている。
インターフェイス部5には,例えば図1に示すようにX方向に向けて延伸する搬送路100上を移動するウェハ搬送体101と,バッファカセット102が設けられている。ウェハ搬送体101は,Z方向に移動可能でかつθ方向にも回転可能であり,インターフェイス部5に隣接した露光装置4と,バッファカセット102及び第5の処理装置群G5に対してアクセスしてウェハWを搬送できる。
露光装置4は,例えば図5に示すように中央部にX−Yステージ110を備えている。X−Yステージ110上には,例えばウェハWを収容して保持する収容容器111が設けられている。収容容器111の上方には,ウェハWを露光する光照射部112が配置されている。光照射部112の近傍には,光照射部112とウェハWとの間の隙間に液体,例えば純水を供給する純水吐出ノズル113が配置されている。また,光照射部112の近傍には,ウェハW上に供給された純水を吸引除去する吸引ノズル113が設けられている。露光装置4は,収容容器111内のウェハWと光照射部112との間を吐出ノズル113から供給される純水で満たし,その状態で光照射部112から光を照射することによってウェハWの表面を露光できる。
ここで,現像処理装置30の吐出ノズル53に供給される現像液を温度調節する温度調節システム120について説明する。図6は,温度調節システム120の構成の概略を模式的に示す説明図である。
現像処理装置30の吐出ノズル53と現像液供給源121は,管路122によって接続されている。管路122には,現像液を±0.01℃程度の高精度に温度調節する直接温度調節器123が設けられている。直接温度調節器123は,例えば図7に示すように内部にヒータ124が内蔵され,そのヒータ124内に現像液が通過する通路125が形成されている。この直接温度調節器123は,ヒータ124内の熱伝達部材となる通路125に現像液を通過させ,現像液と熱伝達部材とを直接的に接触させることによって現像液を高精度に温度調節できる。また,通路125の表面は,例えばテフロン(デュポン社の登録商標)などのフッ素樹脂Fで被覆されており,通路125の表面から現像液内に不純物が溶出することを抑制できる。
図6に示すように直接温度調節器123の上流側,つまり直接温度調節器123と現像液供給源121との間には,上流側から順にポンプ130と脱気装置131が設けられている。このポンプ130によって現像液供給源121の現像液を吐出ノズル53に適正な圧力で圧送することができる。脱気装置131によって,ポンプ130を通過し直接温度調節器123に入る直前の現像液から気泡を除去することができる。
例えば直接温度調節器123から吐出ノズル53までの区間を流れる現像液は,間接温調器140によって温度調節されている。間接温度調節器140は,例えば直接温度調節器123から吐出ノズル55までの所定区間の管路122(以下,「間接温調部122a」という)の周りを覆って2重管路を形成する間接温調配管141を備えている。間接温調配管141の内壁と間接温調部122aの外壁との間には,温調水を通流できる。
間接温度調節器140は,温調水の温度を調節する温調水調節部142を備えている。間接温度調節器140は,例えば間接温調部122aの両端部と温調水調節部142とを接続する第1及び第2の温調配管143,144を備えている。これにより,例えば温調水を温調水調節部142から第1の温調配管143を通じて間接温調配管141に供給し,間接温調配管141を通過した温調水を第2の温調配管144を通じて温調水調節部142に戻す温調循環路が形成されている。間接温度調節器140は,間接温調配管141内に所定の温度の温調水を流通させ,当該温調水と間接温調部122a内の現像液とを間接的に接触させることによって,現像液の温度を保温することができる。
直接温度調節器123の下流側の間接温調部122aには,フィルタ150が設けられている。このフィルタ150によって,吐出ノズル53から吐出される直前の現像液から不純物を除去できる。フィルタ150の周りも間接温調配管141に覆われており,フィルタ150を通過する現像液の温度も保温できる。
間接温調部122aのフィルタ150のさらに下流側には,開閉弁151が設けられており,開閉弁151により,吐出ノズル53への現像液の供給の動停止が行われる。例えば開閉弁151の周りも間接温調配管141に覆われており,開閉弁151を通過する現像液も保温できる。
次に,以上のように構成された温度調節システム120の作用について説明する。例えば間接温度調節器140では常時,温度調節の目標温度に調節された温調水が循環しており,間接温調配管141内には,所定温度の温調水が流れている。
現像処理装置30にウェハWが搬入されて,吐出ノズル53からウェハWに現像液が吐出される際には,開閉弁151が開放され,現像液供給源121の現像液が吐出ノズル53に供給される。この際現像液供給源121から流出した現像液は,例えばポンプ130を通過した後,脱気装置131を通過する。この脱気装置131では,例えばポンプ130通過時の圧力変動により現像液内に発生した気泡が除去される。
脱気装置131を通過した現像液は,直接温度調節器123内に流入する。直接温度調節器123では,現像液が通路125を通過することによってヒータ124の熱が現像液に直接伝導し,現像液が目標温度の±0.01℃以内に調節される。直接温度調節器123で温度調節を終えた現像液は,間接温調部122a内に流入する。間接温調部122a内を通過する現像液は,間接温調配管141を流れる温調水によって保温される。こうして,直接温度調節器123における現像液の温度は,現像液が吐出ノズル53から吐出されるまで維持される。間接温調部122a内を通過する現像液は,途中でフィルタ150を通過し,不純物が除去される。不純物が除去された現像液は,さらに開閉弁151を通過して吐出ノズル53から吐出される。
以上の実施の形態によれば,現像液供給源121から吐出ノズル53に通じる管路122内において,現像液は,先ず直接温度調節器123において±0.01℃程度の高精度に温度調節され,その後に間接温度調節器140により吐出ノズル53まで保温される。それ故,現像処理装置30において,ウェハW上には,目標温度から±0.01℃以内の温度の現像液が塗布される。この結果,現像処理装置30における現像処理が理想的な温度で行われ,微細なレジスト膜のパターニングが適正に行われる。
本実施の形態では,直接温度調節器123内の通路125の表面にフッ素樹脂Fを被覆したので,直接温度調節器123を通過する現像液中に通路125の表面から不純物が溶出することを防止できる。また,間接温調部122aにフィルタ150を設けたので,現像液中に混入されている不純物を吐出ノズル53から吐出される前に除去することができる。また,フィルタ150は,間接温調管141に覆われているので,現像液の温度がフィルタ150を通過中に変動することが防止できる。
以上の実施の形態で記載した温度調節システム120において,図8に示すよう管路122の間接温調部122aに,開閉弁151に代えて三方弁170を設け,間接温調部122a内の現像液を直接温度調節器123の上流側に戻す還路171を形成してもよい。かかる場合,例えば還路171は,ポンプ130と現像液供給源121との間に接続され,当該接続部には,現像液を一旦貯留できる液体貯留部としてのバッファタンク172が設けられる。このバッファタンク172によって,例えば吐出ノズル53に送られる現像液の供給圧を安定させることができる。
そして,現像処理装置30において吐出ノズル53からウェハWに現像液が吐出される際には,上述した実施の形態と同様に,現像液供給源121の現像液は管路122を通じて吐出ノズル53に供給される。この際,現像液は,直接温度調節器123で高精度に温度調節され,その後間接温度調節器140により保温される。
そして,現像処理装置30において,ウェハWに対する現像液の吐出を終了するときには,三方弁170が切り換えられ,吐出ノズル53側への現像液の供給が停止すると共に,間接温調部122a内の現像液は,還路171を通じてバッファタンク172に戻される。バッファタンク172の現像液は,ポンプ130により,脱気装置131,直接温度調節器123,フィルタ150を通って三方弁170に送られ,再び還路171によってバッファタンク172に戻される。こうして現像液は,直接温度調節器123を含む循環路内で循環される。そして,現像処理装置30において次のウェハWに現像液が吐出される際には,再び三方弁170が切り換えられ,循環していた現像液は吐出ノズル53からウェハW上に供給される。
かかる場合,吐出ノズル53から現像液が吐出されていないときに,直接温度調節器123を含む循環路内で現像液が循環し続け,管路122内の現像液が滞留しないので,管路122内の現像液が斑なく所望の温度に維持される。それ故,吐出ノズル53から断続的に現像液が吐出される場合であっても,ウェハWに所望の温度の現像液を安定して供給することができる。
上記実施の形態で記載した直接温度調節器123の上流側であって,例えば現像液供給源121付近には,図9に示すように直接温度調節器123で温度調節される前の現像液を事前に温度調節する事前温度調節器180を配置してもよい。かかる場合,例えば現像液供給源121における現像液の温度が,周辺雰囲気の影響により現像液の目標温度と大きく離れている場合に,先ず事前温度調節器180において現像液の温度を目標温度の例えば±2℃程度にまで調節し,その後直接温度調節器123において±0.01℃程度にまで調節する。こうすることによって,いかなる環境下であっても,吐出ノズル53に供給される現像液を高精度に温度調節することができる。
なお,以上の実施の形態で記載した管路122のポンプ130は,必ずしも必要ではなく,例えば現像液供給源121側にある工場用力を利用して現像液を圧送してもよい。
以上の実施の形態では,温度調節システム120は現像処理装置30に供給される現像液の温度調節に適用されていたが,温度調節システム120は,現像処理装置30で用いられるリンス液,レジスト塗布装置20で用いられるレジスト液,露光装置4でウェハWと光照射部112との間に供給される純水等の他の液体の温度調節に適用されてもよい。温度調節システム120が露光装置4で用いられる純水に適用された場合,純水の温度制御により光の屈折率が一定になり,細かいパターンであってもより正確にパターニングできる。なお,温度調節される液体が,例えば安価な純水などの場合には,例えば三方弁170に排出管を接続し,吐出ノズルから純水が吐出されていない時に,純水を排出管から排出させて,管路122内の液体を流動させてもよい。
以上の実施の形態は,本発明の一例を示すものであり,本発明はこの例に限らず種々の態様を採りうるものである。上記実施の形態は,本発明は,塗布現像処理システム1で用いられる液体の温度調節に適用されていたが,本発明は,基板に液体を供給する液処理が行われる他の基板処理装置にも適用できる。また,以上の実施の形態は,ウェハWに供給される液体の温度調節であったが,本発明は,ウェハ以外の例えばFPD(フラットパネルディスプレイ),フォトマスク用のマスクレチクルなどの他の基板に供給される液体の温度調節にも適用できる。
本発明は,基板に供給される液体を高精度に温度調節する際に適用できる。
本実施の形態における塗布現像処理システムの構成の概略を示す平面図である。 図1の塗布現像処理システムの正面図である。 図1の塗布現像処理システムの背面図である。 現像処理装置の構成の概略を示す縦断面の説明図である。 露光装置の構成の概略を示す縦断面の説明図である。 温度調節システムの構成を模式的に示す説明図である。 直接温度調節器内の構成を示す説明図である。 還路を有する温度調節システムの構成を模式的に示す説明図である。 事前温度調節器を有する温度調節システムの構成を模式的に示す説明図である。
符号の説明
1 塗布現像処理装置
30 現像処理装置
53 吐出ノズル
120 温度調節システム
121 現像液供給源
122 管路
123 直接温度調節器
140 間接温度調節器
141 間接温調配管
W ウェハ

Claims (9)

  1. 基板に供給される液体を温度調節する温度調節システムであって,
    基板に液体を供給する液体供給部に通じる管路を備え,
    前記管路には,前記管路内の液体を熱伝達部材との直接的な接触により温度調節する直接温度調節器が設けられ,
    さらに,前記管路には,前記直接温度調節器で温度調節され前記液体供給部に到達するまでの液体を,熱媒体との間接的な接触により温度調節して保温する間接温度調節器が設けられ
    前記間接温度調節器における前記熱媒体は,所定温度の温調水であり,
    前記間接温度調節器は,前記温調水を循環させる温調循環路を有し,
    前記温調循環路は,その一部が前記直接温度調節器から液体供給部までの所定区間の管路の周りを覆うように形成され,この温調循環路内に前記温調水を流通させることによって前記所定区間の管路内の液体を温度調節でき,
    前記所定区間の管路から分岐し,当該所定区間の管路内の液体を前記直接温度調節器よりも上流側の管路内に戻す還路をさらに備え,
    前記還路と前記所定区間の管路との分岐位置には,前記液体供給部側への液体の流れと前記還路側への液体の流れとを切り換える切換弁が設けられていることを特徴とする,温度調節システム。
  2. 前記所定区間の管路には,液体内の不純物を除去するフィルタが設けられており,
    前記温調循環路は,その一部が前記フィルタの周りを覆うように形成され,前記フィルタを通過する液体を温度調節して保温できることを特徴とする,請求項1に記載の温度調節システム。
  3. 前記温調循環路は,その一部が前記切換弁の周りを覆うように形成され,前記切換弁を通過する液体を温度調節して保温できることを特徴とする,請求項1又は2のいずれかに記載の温度調節システム。
  4. 前記還路と前記管路との前記直接温度調節器の上流側の接続位置には,液体を貯留する液体貯留室が設けられていることを特徴とする,請求項1,2又は3のいずれかに記載の温度調節システム。
  5. 前記還路と前記管路との前記直接温度調節器の上流側の接続位置と,前記直接温度調節器との間には,管路内の液体を圧送するポンプが設けられていることを特徴とする,請求項1,2,3又は4のいずれかに記載の温度調節システム。
  6. 前記管路における前記直接温度調節器の直前には,前記管路内の液体から気泡を除去する脱気装置が設けられていることを特徴とする,請求項1,2,3,4又は5のいずれかに記載の温度調節システム。
  7. 前記直接温度調節器において液体と熱伝達部材とが直接的に接触する接触面には,フッ素樹脂が被覆されていることを特徴とする,請求項1,2,3,4,5又は6のいずれかに記載の温度調節システム。
  8. 前記管路における前記直接温度調節器の上流側には,直接温度調節器で温度調節される前の液体を事前に温度調節する事前温度調節器が設けられていることを特徴とする,請求項1,2,3,4,5,6又は7のいずれかに記載の温度調節システム。
  9. 管路を通じて基板に供給される液体を温度調節する方法であって,
    前記管路において,前記液体を熱伝達部材との直接的な接触により温度調節し,その後当該液体が前記基板に供給されるまでの間,当該液体を熱媒体との間接的な接触により保温し,
    基板への液体の供給が停止しているときには,前記管路において前記直接的な接触による温度調節の後の前記間接的な接触による保温が行われている液体を,還路を通じて前記直接接触による温度調節が行われる前の管路に戻して前記液体を循環させることを特徴とする,温度調節方法。
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