JP2005092134A - 帯電部材、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

帯電部材、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 電気抵抗値のばらつき等を抑制して帯電不良を防止することができるとともに、環境安定性や強度、耐久性に優れる帯電部材を提供する。
【解決手段】 本発明に係る帯電ローラ12は、芯軸26上に形成された抵抗調整層27と、抵抗調整層27の表面を被覆する保護層28とを有し、抵抗調整層27が、高分子型イオン導電材料と、熱可塑性樹脂組成物と、その高分子型イオン導電材料及び熱可塑性樹脂組成物の双方に親和性を有するグラフトコポリマーとを含む樹脂組成物からなり、高分子型イオン導電材料を海、熱可塑性樹脂組成物を島とする海島構造を有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複写機、レーザービームプリンタ、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置等に用いられる帯電部材と、この帯電部材を有するプロセスカートリッジ及び画像形成装置に関する。
従来、複写機、レーザービームプリンタ、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置において、被帯電体(感光体)に対して帯電処理を行う帯電部材としては、帯電ローラが一般的に用いられている。図11は、このような帯電ローラ方式の画像形成装置を模式的に示す。
この画像形成装置111は、静電潜像が形成される感光体ドラム101と、感光体ドラム101に接触又は近接して帯電処理を行う帯電ローラ102と、レーザー光等の露光装置103と、感光体ドラム101の静電潜像にトナーを付着させる現像ローラ104と、帯電ローラ102に所定電圧を印加するためのパワーパック105と、感光体ドラム101上のトナー像を記録紙106に転写処理する転写ローラ107と、転写処理後の感光体ドラム101をクリーニングするためのクリーニング装置108と、感光体ドラム101の表面電位を測定する表面電位計109とを備える。この画像形成装置111においては、感光体ドラム101、帯電ローラ102、現像ローラ104及びクリーニング装置108の4つのプロセス機器がプロセスカートリッジ110として設けられ、それらのプロセス機器が画像形成装置111の本体(図示せず)に対して一括して着脱自在となっており、プロセスカートリッジ110が画像形成装置111の本体部に装着されると、プロセスカートリッジ側の駆動系及び電気系と本体側の駆動系及び電気系とが接続状態となる。
なお、プロセスカートリッジは必ずしも上記4つのプロセス機器を備える必要はなく、少なくとも感光体ドラム101と帯電ローラ102とを備えていればよい。また、図11では、帯電ローラ102の処理との関連が少ない他の電子写真プロセスにおいて通常必要な機能ユニットは省略してある。
画像形成装置111における基本的な作像動作について説明すると、まず感光体ドラム101に接触した帯電ローラ102に対してパワーパック105から所定電圧が給電されることにより、感光体ドラム101の表面が一様に高電位に帯電する。続いて、画像光が感光体ドラム101の表面に露光装置103により照射され、感光体ドラム101の照射された部分の電位が低下する。画像光は画像の白/黒に応じた光量の分布であるので、画像光が照射されると感光体ドラム101の面に記録画像に対応する電位分布、すなわち、静電潜像が形成される。
静電潜像が形成された感光体ドラム101の部分が現像ローラ104を通過すると、感光体ドラム101の表面にはその電位の高低に応じてトナーが付着し、静電画像が顕像化(可視像化)されてトナー像が形成される。このトナー像が形成された感光体ドラム101の部分に、記録紙106が所定のタイミングでレジストローラ(図示せず)により搬送され、トナー像が転写ローラ107によって記録紙106に転写される。トナー像が転写された記録紙106は感光体ドラム101から分離して搬送経路を通って搬送され、図示を略す定着装置によりトナーが加熱されてトナー像が定着した後に、画像形成装置111の機外へ排出される。記録紙106へのトナー像の転写が完了すると、感光体ドラム101は表面がクリーニング装置108によりクリーニングされ、クエンチングランプ(図示せず)により残留電荷が除去されて次回の作像処理に備える。
このように帯電ローラを用いた画像形成装置では、感光体に帯電ローラを接触させる接触帯電方式が一般に採られているが、この接触帯電方式には以下のような問題があった。
(a)帯電ローラを構成している物質が帯電ローラから染み出し、これが感光体の表面に
付着移行して帯電ローラ跡を残すこと
(b)帯電ローラに交流電圧を印加したときに、感光体に接触している帯電ローラが振動
するので、帯電音が発生すること
(c)感光体上のトナーが帯電ローラに付着するので、帯電ローラの帯電性能が低下する
こと(特に、上述の染み出しによって、トナーの付着が一層起こりやすくなる。)
(d)帯電ローラを構成している物質が感光体へ付着すること
(e)感光体を長期間停止したときに、帯電ローラが永久変形すること
このような問題を解決する技術として、帯電ローラを感光体に接触させずに近接させる近接帯電方式が提案されている(特許文献1参照)。この近接帯電方式は、帯電ローラを感光体に最近接距離(0.005〜0.3mm)となるように対向させて帯電ローラに所定電圧を印加することにより、感光体の帯電を行う帯電方式である。近接帯電方式では、帯電ローラと感光体とが接触していないので接触帯電方式において問題となる上記(d),(e)(帯電ローラを構成している物質が感光体へ付着すること、感光体を長期間停止したときに、帯電ローラが永久変形すること)は問題とならない。また、近接帯電方式では帯電ローラに付着するトナーの量が少なくなるので、上記(c)(感光体上のトナーが帯電ローラに付着するので、帯電ローラの帯電性能が低下すること)についても接触帯電方式より優れている。
近接帯電方式に使用される帯電ローラの要求特性は、接触帯電方式に使用される帯電ローラのそれとは異なる。接触帯電方式で一般的に用いられてきた帯電ローラは、感光体を均一に帯電させるために感光体に対して均一に接触することが必要であるので、芯金の周囲に加硫ゴム等の弾性体が被覆された構造となっている。ところが、その加硫ゴム等の弾性体で形成された帯電ローラを近接帯電方式において使用すると、以下のような不具合が生じる。
(f)感光体と帯電ローラとの間に一定の空隙を確保するために、帯電ローラの軸方向両
端の非画像領域(画像形成に関与しない領域)にスペーサ等の空隙確保部材を介在
させなければならないが、弾性体で形成された帯電ローラでは弾性体の変形により
空隙確保部材も動いて空隙を均一にすることが困難であり、帯電電位変動やそれに
起因する画像ムラが発生してしまう。
(g)弾性体を構成する加硫ゴム材料は経時によるへたりや変形が生じやすいので、空隙
も経時的に変動する。
このような不具合を解消するために、帯電ローラに非弾性体である熱可塑性樹脂を用いることが考えられ、これにより感光体と帯電ローラとの間の空隙を均一にすることが可能となる。
ところで、帯電ローラによる感光体ドラム表面の帯電メカニズムは、帯電ローラと感光体ドラムとの間の微小放電におけるパッシェンの法則に従った放電であることが知られている。そして、感光体ドラムを所定の帯電電位に保持する機能を得るためには、その熱可塑性樹脂の電気抵抗値を半導電性領域(106〜109Ωcm程度)に制御することが必要となる。
電気抵抗値を制御する方法としては、熱可塑性樹脂中にカーボンブラック等の導電性顔料を分散させる方法が一般的である。しかし、導電性顔料を用いて帯電ローラの電気抵抗調整層(抵抗調整層)を半導電性領域に設定しようとすると、電気抵抗値のばらつきが大きくなり、部分的に帯電不良等が起こって画像欠陥を発生させるという問題があった。
一方、電気抵抗値を制御するための別の方法として、イオン導電性材料、すなわち、Li塩等の電解質塩を用いることが考えられる。イオン導電性材料は、マトリックス樹脂中に分子レベルで分散するので、導電性顔料が分散する場合に比べて電気抵抗値のばらつきが小さく、部分的な帯電不良は画像品質的に問題とならない。ところが、電解質塩は低分子量であるので、マトリックス樹脂の表面にブリードアウトしやすい性質があり、それが帯電ローラの表面にブリードアウトした場合にトナーの固着を発生させ、画像不良を引き起こすという問題があった。
そこで、イオン導電性材料のブリードアウトを避けるために、高分子型のイオン導電性材料を使用することが考えられる。この場合、イオン導電性材料はマトリックス樹脂とともに混練樹脂中に海島状に分散固定化され、表面へのブリードアウトが起こり難い。経時によるブリードアウトが少ない帯電部材としては、四級アンモニウム塩基を有する高分子量のイオン導電性材料を使用したものが提案されている(特許文献2参照)。
しかしながら、四級アンモニウム塩含有型の高分子型導電剤の場合には、電気抵抗値の温湿度環境依存性が大きく、その添加割合や温湿度環境によっては低電気抵抗化に伴う異常放電や高電気抵抗化に伴う帯電不良等問題が発生する可能性が高いので、処方が難しいという問題がある。
また、このような高分子型導電剤分散系において高分子型イオン導電材料が海島状分散の島成分となった場合には、電流が絶縁性のマトリックス樹脂に妨げられるため、抵抗調整層が所望の抵抗値まで低下しなかったり、抵抗値の電圧依存症が大きくなるという問題がある。加えて、海島状分散の分散粒径が大である場合には、射出成形時に顕著なウェルドが発生し、そのウェルド部分の強度が低下したり、抵抗値が変動するという問題もある。ウェルド部分の強度低下は、使用時の電気的・機械的ストレスや経時・環境による体積変動によって抵抗調整層にクラックの発生を招き、ウェルド部分の抵抗変動は部分的画像不良を来すことになる。
特開平3−240076号公報 特開平7−121009号公報
本発明は、上記の問題に鑑みて為されたもので、電気抵抗値のばらつき等を抑制して帯電不良を防止することができるとともに、環境安定性や強度、耐久性に優れる帯電部材と、この帯電部材を有するプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、導電性支持体上に形成された抵抗調整層と、該抵抗調整層の表面を被覆する保護層とを有する帯電部材であって、前記抵抗調整層が、高分子型イオン導電材料と、熱可塑性樹脂組成物と、前記高分子型イオン導電材料及び前記熱可塑性樹脂組成物の双方に親和性を有するグラフトコポリマーとを含む樹脂組成物からなり、前記高分子型イオン導電材料を海、前記熱可塑性樹脂組成物を島とする海島構造を有することを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、抵抗調整層が高分子型イオン導電材料と、熱可塑性樹脂組成物と、その高分子型イオン導電材料及び熱可塑性樹脂組成物の双方に親和性を有するグラフトコポリマーとを含む樹脂組成物からなり、高分子型イオン導電材料を海、前記熱可塑性樹脂組成物を島とする海島構造を有することにより、電気抵抗値のばらつき等を抑制して帯電不良を防止することができるとともに、帯電部材が環境安定性や強度、耐久性に優れる。さらに、ブリードアウトに伴う帯電不良やトナーの付着も防止することができるので、帯電部材が画像形成装置に搭載されたときに画像品質を高めることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の帯電部材において、前記海島構造における島の径が20μm以下であることを特徴とする。
請求項2に係る発明によれば、海島構造の島成分の径が20μm以下を満たすことにより、請求項1に係る発明の効果を確実に得ることができる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の帯電部材において、前記高分子型イオン導電材料が、ポリエーテルエステルアミドを含有する化合物であることを特徴とする。
請求項3に係る発明によれば、高分子型イオン導電材料がポリエーテルエステルアミドを含有する化合物であることにより、抵抗調整層に要求される抵抗値を容易に実現することができる。また、導電性顔料が分散した樹脂組成物にみられるような分散不良に伴う電気抵抗値のばらつきや、ブリードアウトを効果的に防止することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の帯電部材において、前記熱可塑性樹脂組成物が、スチレン系熱可塑性樹脂であることを特徴とする。
請求項4に係る発明によれば、前記熱可塑性樹脂組成物がスチレン系熱可塑性樹脂であることにより、抵抗調整層に要求される強度及び抵抗値を容易に実現することができる。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の帯電部材において、前記グラフトコポリマーが、主鎖にポリカーボネート樹脂を有して側鎖にアクリロニトリル−スチレン−グリシジルメタクリレート共重合体を有するグラフトコポリマーであることを特徴とする。
請求項5に係る発明によれば、グラフトコポリマーが主鎖にポリカーボネート樹脂を有して側鎖にアクリロニトリル−スチレン−グリシジルメタクリレート共重合体を有することにより、要求される分散粒径、すなわち、島成分の所望の径を容易に得ることができる。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の帯電部材において、前記抵抗調整層をなす樹脂組成物が、前記高分子型イオン導電材料、前記熱可塑性樹脂組成物及び前記グラフトコポリマーを溶融混練してなることを特徴とする。
請求項6に係る発明によれば、抵抗調整層をなす樹脂組成物が高分子型イオン導電材料、熱可塑性樹脂組成物及びグラフトコポリマーを溶融混練してなるので、グラフトコポリマーを高分子型イオン導電材料及び熱可塑性樹脂組成物に対して相溶剤として作用させ、使用時の電気的・機械的ストレスや経時又は環境変化に伴う体積変動によりウェルド部分に発生するクラックを効果的に抑制することができる。
請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の帯電部材において、前記抵抗調整層をなす樹脂組成物における前記高分子型イオン導電材料及び前記熱可塑性樹脂組成物の配合比がそれぞれ50〜70重量%及び50〜30重量%であり、かつ、前記グラフトコポリマーの配合量が前記高分子型イオン導電材料及び前記熱可塑性樹脂組成物の合計100重量部に対して1〜15重量部であることを特徴とする。
請求項7に係る発明によれば、高分子型イオン導電材料及び熱可塑性樹脂組成物の配合比がそれぞれ50〜70重量%及び50〜30重量%であり、かつ、グラフトコポリマーの配合量が高分子型イオン導電材料及び熱可塑性樹脂組成物の合計100重量部に対して1〜15重量部であることにより、抵抗調整層に要求される強度及び抵抗値を容易に実現することができる。
請求項8に係る発明は、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の帯電部材において、前記保護層が、導電剤が分散した樹脂組成物からなることを特徴とする。
請求項8に係る発明によれば、保護層が導電剤が分散した樹脂組成物からなることにより、保護層に要求される抵抗値を容易に得ることができる。
請求項9に係る発明は、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の帯電部材において、前記保護層が、アクリル樹脂、アクリルシリコン樹脂、ポリウレタン樹脂、フッ素樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂及びポリビニルブチラール樹脂のいずれかを含む樹脂組成物からなることを特徴とする。
請求項9に係る発明によれば、保護層がアクリル樹脂、アクリルシリコン樹脂、ポリウレタン樹脂、フッ素樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂及びポリビニルブチラール樹脂のいずれかを含む樹脂組成物からなることにより、保護層の非粘着性を容易に確保することができる。
請求項10に係る発明は、請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の帯電部材と、該帯電部材により帯電する被帯電体とを有し、前記帯電部材が前記被帯電体を帯電させた後に該被帯電体が露光されることにより該被帯電体上に静電潜像が形成され、該静電潜像が前記被帯電体に付着するトナーにより顕像化されてトナー像が形成され、該トナー像が記録体に転写される画像形成装置を特徴とする。
請求項10に係る発明によれば、請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の帯電部材を有するので、上記請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の帯電部材の効果を画像形成装置において得ることができる。
請求項11に係る発明は、請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の帯電部材と該帯電部材により帯電する被帯電体とを有するとともに、画像形成装置の本体部に対して着脱自在に取り付けられ、前記画像形成装置において前記帯電部材が前記被帯電体を帯電させた後に該被帯電体が露光されることにより、該被帯電体上に静電潜像が形成されるプロセスカートリッジを特徴とする。
請求項11に係る発明によれば、請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の帯電部材を有するので、上記請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の帯電部材の効果をプロセスカートリッジにおいて得ることができる。
請求項12に係る発明は、請求項11に記載のプロセスカートリッジを有する画像形成装置を特徴とする。
請求項12に係る発明によれば、請求項11に記載のプロセスカートリッジ、すなわち、請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の帯電部材を有するので、上記請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の帯電部材の効果を画像形成装置において得ることができる。
本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本形態に係る画像形成装置としての複写機を示す。この複写機1は、複写対象となる原稿を読み取る原稿読取部2と、印刷用の用紙がストックされる給紙部3と、給紙部3から供給される用紙に原稿読取部2からの画像信号に基づいてトナー像を形成する画像形成部4と、そのトナー像を用紙に定着させる定着部5と、トナー像定着後の用紙を機外に排出するための排紙部6とを有する。
原稿読取部2は、原稿を走査するために矢印L方向に走行するランプ7及びミラー8a,8bと、その原稿からの反射光を受光するCCD9とを備える。給紙部3は複数のトレイ10a,10b,…を備え、各トレイにはそれぞれ異なるサイズの用紙がストックされている。
画像形成部4は、矢印R方向に回転する感光体ドラム11と、感光体ドラム11の表面を一様に帯電させる帯電ローラ12と、この一様に帯電した感光体ドラム11の表面にCCD9の受光結果に基づいて静電潜像を形成するレーザー光源13と、感光体ドラム11の表面にトナーを供給して静電潜像をトナー像として顕像化する現像ローラ14と、感光体ドラム11の表面に形成されたトナー像を給紙部3からの用紙に転写する転写ローラ15と、転写後の感光体ドラム11の表面を清掃するクリーニング機構16とを備える。感光体ドラム11、帯電ローラ12、現像ローラ14及びクリーニング機構16は、ケース17に収容されてプロセスカートリッジ18を構成し、このプロセスカートリッジ18は複写機1の筐体19に対して着脱自在に取り付けられている。
定着部5は、画像形成部4から搬送された用紙上の未定着のトナー像を加熱して定着させる加熱定着ローラ20と、加熱定着ローラ20の内部に設けられてこれを加熱するハロゲンランプ21と、加熱定着ローラ20に当接して用紙を加熱定着ローラ20に密着させる加圧ローラ22と、トナー像の定着後に用紙が加熱定着ローラ20に付着して生じる紙詰まりを防止するために、加熱定着ローラ20に当接してこれに付着した用紙を分離させる分離爪23とを備える。また、排紙部6は、筐体19の内外を連通する排紙口24と、排出された用紙を受けるトレイ25とを備え、定着部5からの用紙は排紙口24を通過してトレイ25上に排出される。
帯電ローラ12は、図2に示すように、ケース17に回転自在に軸支された導電性の芯軸26と、芯軸26の周囲に形成された抵抗調整層27と、抵抗調整層27の表面を被覆する保護層28とを備えている。抵抗調整層27は円筒状を呈し、その軸方向両端部は、図3に示すように、リング状のスペーサ29に挿入されて接着されている。なお、スペーサ29は感光体ドラム11との空隙を一定に保つためのものであるから、空隙を確保することができるのであれば、スペーサ29を用いる代わりに抵抗調整層27にテープを貼着したり、熱収縮性のフィルムを被覆したりしてもよい。
抵抗調整層27は、高分子型イオン導電剤と、熱可塑性組成物と、これら双方に親和性を持つグラフトコポリマーとを含む樹脂組成物からなり、高分子型イオン導電剤を海、熱可塑性樹脂組成物を島とする海島構造を有する(以下、説明の便宜のために、高分子型イオン導電剤、熱可塑性組成物、グラフトコポリマーのそれぞれに(A)、(B)、(C)を付すこともある。)。
高分子型イオン導電剤(A)としては、ここではポリエーテルエステルアミド含有化合物が用いられている。ポリエーテルエステルアミドは、次式
で示される共重合体であり(式中、R1、R2、R3は炭素数が1〜20のアルキル基を表す。)、この共重合体はポリアミド単位のハード部分とポリエーテル単位のソフト部分とからなる。ポリエーテルエステルアミドはイオン導電性材料であるので、これを用いることにより導電性顔料が分散した樹脂組成物にみられるような分散不良に伴う電気抵抗値のばらつきが生じない。さらに、ポリエーテルエステルアミドは高分子材料であるので、ブリードアウトが生じ難い。
熱可塑性樹脂組成物(B)としては、スチレン系熱可塑性樹脂が用いられている。ここで、スチレン系熱可塑性樹脂とはスチレン重合体又は共重合体をいい、具体的にはポリスチレン(PS)、スチレン−ブタジエン共重合体(HI−PS)、スチレン−アクリロニトリル共重合体(AS)、スチレン−ブタジエン−アクリロニトリル共重合体(ABS)等が該当する。
グラフトコポリマー(C)としては、主鎖にポリカーボネート樹脂を、側鎖にアクリロニトリル−スチレン−グリシジルメタクリレート共重合体を有するグラフトコポリマーが用いられている。このグラフトコポリマーにおける主鎖のポリカーボネート樹脂は、有極性基及びジオキシ基を持つ分子鎖を有しているので、分子間引力が非常に強い。このため、力学的強度やクリープ特性等に優れ、特に衝撃強度は他のプラスチックと比較して著しく優れている。また、このグラフトコポリマーは比較的吸水性が低いので、吸水変動に伴う体積変動が少ない。これらの特性により、グラフトコポリマーの主鎖としてポリカーボネート樹脂を使用した系では、使用時の電気的・機械的ストレスや経時又は環境変化に伴う体積変動によるクラックが生じ難くなる。
また、上記グラフトコポリマーの側鎖に含まれるアクリロニトリル−スチレン−グリシジルメタクリレート共重合体は、アクリロニトリル成分と、スチレン成分と、反応基であるグリシジルメタクリレート成分とからなる。反応基のグリシジルメタクリレートは、加熱によりエポキシ基がポリエーテルエステルアミド含有化合物のエステル基やアミノ基と反応し、ポリエーテルエステルアミド含有化合物と強固に化学的結合をする。さらに、アクリロニトリル成分及びスチレン成分は、スチレン系熱可塑性樹脂との相溶性が良好である。このため、上記グラフトコポリマーは、本来親和性の低い高分子型イオン導電剤とスチレン系熱可塑性樹脂との間の相溶化剤として機能し、高分子型イオン導電剤とスチレン系熱可塑性樹脂との分散状態を均一かつ緻密化する。換言すれば、側鎖のアクリロニトリル−スチレン−グリシジルメタクリレート共重合体は、高分子型イオン導電剤及びスチレン系熱可塑性樹脂の分散不良に伴うウェルド部分の抵抗値の変動や、使用時の電気的・機械的ストレスや経時又は環境変化に伴う体積変動によりウェルド部分に発生するクラックを抑制することができ、上記主鎖のポリカーボネート樹脂と相俟って強度的に優れた混練系の樹脂組成物を構成する。
図4及び図5は、このグラフトコポリマーの添加の有無による樹脂組成物の強度の違いを示す。図4は、イオン導電剤と高耐久性を有するABS樹脂とが混練されてなる樹脂組成物を射出成形して得たテストピースの拡大写真であり、その樹脂組成物にグラフトコポリマーは添加されていない。このテストピースには符号30で表すウェルドが明確にみられ、このテストピースを強度試験に供するとウェルド30の部分にクラック31が発生した。一方、図5は、イオン導電剤と高耐久性を有するABS樹脂とが混練されてなる樹脂組成物を射出成形して得たテストピースの拡大写真であり、その樹脂組成物にグラフトコポリマーが添加されている。このテストピースには符号32で表すウェルドが一応視認することができる程度にみられ、このテストピースを上記強度試験と同様の試験に供してもクラックは発生しなかった。
なお、抵抗調整層27を構成する樹脂組成物は、ポリエーテルエステルアミド含有化合物、スチレン系熱可塑性樹脂及び上記グラフトコポリマーを混合させた後、これらを二軸混練機、ニーダー等により溶融混練することによって容易につくられる。その溶融混練時の加熱により、グラフトコポリマーのグリシジル成分がポリエーテルエステルアミド含有化合物のエステル基成分やアミノ基成分と化学的に結合し、かつ、ポリエーテルエステルアミド含有化合物、スチレン系熱可塑性樹脂及び上記グラフトコポリマーの各成分が緻密に分散する。このとき、高分子型イオン導電剤(A)、熱可塑性樹脂組成物(B)の配合比をそれぞれ50〜70重量%、50〜30重量%とすることにより、抵抗調整層27に要求される半導電性領域の抵抗値、及び、高分子型イオン導電剤(A)が海、熱可塑性樹脂組成物(B)が島となる海島構造を容易に得ることができる。また、グラフトコポリマー(C)の配合量を高分子型イオン導電剤(A)及び熱可塑性樹脂組成物(B)の合計100重量部に対して1〜15重量部とすることにより、上述したように高分子型イオン導電剤(A)及び熱可塑性樹脂組成物(B)の間の相溶性を向上させ、要求される分散粒径、すなわち、島成分の所望の径を容易に得ることができる。
保護層28の組成材料については、製膜性が良好であるという点から樹脂組成物が好適である。このような樹脂組成物に用いられる樹脂材料としては、アクリル樹脂、アクリルシリコン樹脂、ポリウレタン樹脂、フッ素樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂及びポリビニルブチラール樹脂が非粘着性に優れ、帯電ローラ12におけるトナーの付着を有効に防止するので好ましい。その一方、樹脂材料は電気的に絶縁性であるため、単体で保護層28を形成すると帯電ローラとしての特性が得られない。そこで、上記樹脂材料に対して各種の導電性材料(カーボン、金属酸化物等)を分散させることによって、保護層28の抵抗値を調整する。この保護層28の抵抗値は、抵抗調整層27のそれよりも大きくなるように調整され、これにより感光体ドラム11の欠陥部への電圧集中、異常放電(リーク)が回避される。ただし、保護層28の抵抗値を大きくし過ぎると帯電効率が低下するため、保護層28と抵抗調整層27との抵抗値の差が103Ωcm以下であることが好ましい。
さらに、上記樹脂組成物には、保護層28と抵抗調整層27との接着性を向上させるためにイソシアネート等の反応性硬化剤を分散させてもよく、上記樹脂組成物により保護層28を形成する際には、樹脂組成物を有機溶媒に分散させて塗料を作製し、この塗料をスプレー塗装やディッピング等によりコーティングすればよい。
以下、より具体的な実施例について説明する。
〈実施例1〉
ポリエーテルエステルアミド(IRGASTAT P18、チバスペシャリティケミカルズ社製)50重量%及びABS樹脂(GR−0500、電気化学工業株式会社製)50重量%の混合物100重量部に対し、ポリカーボネート−グリシジルメタクリレート−スチレン−アクリロニトリル共重合体(モディパーC L440−G、日本油脂株式会社製)を4.5重量部を加え、これを220℃で溶融混練した樹脂組成物を、ステンレスからなる直径9mmの芯軸26に射出成形により被覆させて抵抗調整層27を形成した。次いで、この抵抗調整層27の軸方向両端部を、分子量約300万のポリエチレン樹脂(サンファインUH−900 旭硝子株式会社製)からなるリング状のスペーサ29に挿入して接着し、切削によりスペーサ29の外径を12.1mm、抵抗調整層27の外径を12.0mmとなるように同時に仕上げた。そして、抵抗調整層27の表面に、アクリルシリコン樹脂(3000VH−P、川上塗料株式会社製)、硬化剤及び導電性カーボンブラック(全固形分に対して35重量%)からなる混合物により膜厚約10μmの保護層28を形成し、φ12の帯電ローラ12を得た。
この帯電ローラ12の抵抗調整層27をレーザー顕微鏡で観察すると、抵抗調整層27はポリエーテルエステルアミドの海にABS樹脂の島が粒状に分散する海島構造となっており、島成分の粒子の径は20μm以下(そのほとんどが5〜10μm)であった(図7参照)。なお、島成分の粒径(最大粒径)の計測は、図6に示すように、レーザー顕微鏡の観察画像で観察範囲中最大となる粒子の最長径を求めて行った(図6において符号33は海を、符号34は島を表す。)。
〈実施例2〉
ポリエーテルエステルアミド(IRGASTAT P18、チバスペシャリティケミカルズ社製)60重量%及びABS樹脂(GR−0500、電気化学工業株式会社製)40重量%の混合物100重量部に対し、ポリカーボネート−グリシジルメタクリレート−スチレン−アクリロニトリル共重合体(モディパーC L440−G、日本油脂株式会社製)を4.5重量部を加え、これを220℃で溶融混練した樹脂組成物を、ステンレスからなる直径9mmの芯軸26に射出成形により被覆させて抵抗調整層27を形成した。次いで、この抵抗調整層27の軸方向両端部を、分子量約300万のポリエチレン樹脂(サンファインUH−900 旭硝子株式会社製)からなるリング状のスペーサ29に挿入して接着し、切削によりスペーサ29の外径を12.1mm、抵抗調整層27の外径を12.0mmとなるように同時に仕上げた。そして、抵抗調整層27の表面に、アクリルシリコン樹脂(3000VH−P、川上塗料株式会社製)、硬化剤及び導電性カーボンブラック(全固形分に対して35重量%)からなる混合物により膜厚約10μmの保護層28を形成し、φ12の帯電ローラ12を得た。
この帯電ローラ12の抵抗調整層27をレーザー顕微鏡で観察すると、抵抗調整層27はポリエーテルエステルアミドの海にABS樹脂の島が粒状に分散する海島構造となっており、島成分の粒子の径は20μm以下(そのほとんどが5〜10μm)であった。
ところで、図7は、このときの抵抗調整層27の拡大写真であるが(株式会社キーエンス製の超深度カラー3D形状測定顕微鏡 VK−9500にて撮影)、このままでは海島構造の識別が必ずしも容易ではないので、その抵抗調整層27を切り出した後に樹脂封入及び研磨を行いメチルエチルケトンにて表面を洗浄し、ABS成分及び相溶化剤を洗い流して撮影を行った(図9)。そして、その撮影画像にコントラストを強調する画像処理を施すことによって、ABS成分がなくなり凹となった部分を暗部として表出させることができるが(図10において符号35で表す部分)、この暗部は島成分に対応するので、この部分の径を測定することにより島の径を求めることができる。なお、メチルエチルケトンによる洗浄処理を行わずに上記画像処理を施した例は図8に示す。
〈実施例3〉
ポリエーテルエステルアミド(IRGASTAT P18、チバスペシャリティケミカルズ社製)70重量%及びABS樹脂(GR−0500、電気化学工業株式会社製)30重量%の混合物100重量部に対し、ポリカーボネート−グリシジルメタクリレート−スチレン−アクリロニトリル共重合体(モディパーC L440−G、日本油脂株式会社製)を4.5重量部を加え、これを220℃で溶融混練した樹脂組成物を、ステンレスからなる直径9mmの芯軸26に射出成形により被覆させて抵抗調整層27を形成した。次いで、この抵抗調整層27の軸方向両端部を、分子量約300万のポリエチレン樹脂(サンファインUH−900 旭硝子株式会社製)からなるリング状のスペーサ29に挿入して接着し、切削によりスペーサ29の外径を12.1mm、抵抗調整層27の外径を12.0mmとなるように同時に仕上げた。そして、抵抗調整層27の表面に、アクリルシリコン樹脂(3000VH−P、川上塗料株式会社製)、硬化剤及び導電性カーボンブラック(全固形分に対して35重量%)からなる混合物により膜厚約10μmの保護層28を形成し、φ12の帯電ローラ12を得た。
この帯電ローラ12の抵抗調整層27をレーザー顕微鏡で観察すると、抵抗調整層27はポリエーテルエステルアミドの海にABS樹脂の島が粒状に分散する海島構造となっており、島成分の粒子の径は20μm以下であった。
〈実施例4〉
ポリエーテルエステルアミド(IRGASTAT P18、チバスペシャリティケミカルズ社製)50重量%及びHI−PS樹脂(H450、東洋スチレン株式会社製)50重量%の混合物100重量部に対し、ポリカーボネート−グリシジルメタクリレート−スチレン−アクリロニトリル共重合体(モディパーC L440−G、日本油脂株式会社製)を4.5重量部を加え、これを220℃で溶融混練した樹脂組成物を、ステンレスからなる直径9mmの芯軸26に射出成形により被覆させて抵抗調整層27を形成した。次いで、この抵抗調整層27の軸方向両端部を、分子量約300万のポリエチレン樹脂(サンファインUH−900 旭硝子株式会社製)からなるリング状のスペーサ29に挿入して接着し、切削によりスペーサ29の外径を12.1mm、抵抗調整層27の外径を12.0mmとなるように同時に仕上げた。そして、抵抗調整層27の表面に、アクリルシリコン樹脂(3000VH−P、川上塗料株式会社製)、硬化剤及び導電性カーボンブラック(全固形分に対して35重量%)からなる混合物により膜厚約10μmの保護層28を形成し、φ12の帯電ローラ12を得た。
この帯電ローラ12の抵抗調整層27をレーザー顕微鏡で観察すると、抵抗調整層27はポリエーテルエステルアミドの海にABS樹脂の島が粒状に分散する海島構造となっており、島成分の粒子の径は20μm以下であった。
〈実施例5〉
ポリエーテルエステルアミド(IRGASTAT P18、チバスペシャリティケミカルズ社製)60重量%及びHI−PS樹脂(H450、東洋スチレン株式会社製)40重量%の混合物100重量部に対し、ポリカーボネート−グリシジルメタクリレート−スチレン−アクリロニトリル共重合体(モディパーC L440−G、日本油脂株式会社製)を4.5重量部を加え、これを220℃で溶融混練した樹脂組成物を、ステンレスからなる直径9mmの芯軸26に射出成形により被覆させて抵抗調整層27を形成した。次いで、この抵抗調整層27の軸方向両端部を、分子量約300万のポリエチレン樹脂(サンファインUH−900 旭硝子株式会社製)からなるリング状のスペーサ29に挿入して接着し、切削によりスペーサ29の外径を12.1mm、抵抗調整層27の外径を12.0mmとなるように同時に仕上げた。そして、抵抗調整層27の表面に、アクリルシリコン樹脂(3000VH−P、川上塗料株式会社製)、硬化剤及び導電性カーボンブラック(全固形分に対して35重量%)からなる混合物により膜厚約10μmの保護層28を形成し、φ12の帯電ローラ12を得た。
この帯電ローラ12の抵抗調整層27をレーザー顕微鏡で観察すると、抵抗調整層27はポリエーテルエステルアミドの海にABS樹脂の島が粒状に分散する海島構造となっており、島成分の粒子の径は20μm以下であった。
〈実施例6〉
ポリエーテルエステルアミド(IRGASTAT P18、チバスペシャリティケミカルズ社製)70重量%及びHI−PS樹脂(H450、東洋スチレン株式会社製)30重量%の混合物100重量部に対し、ポリカーボネート−グリシジルメタクリレート−スチレン−アクリロニトリル共重合体(モディパーC L440−G、日本油脂株式会社製)を4.5重量部を加え、これを220℃で溶融混練した樹脂組成物を、ステンレスからなる直径9mmの芯軸26に射出成形により被覆させて抵抗調整層27を形成した。次いで、この抵抗調整層27の軸方向両端部を、分子量約300万のポリエチレン樹脂(サンファインUH−900 旭硝子株式会社製)からなるリング状のスペーサ29に挿入して接着し、切削によりスペーサ29の外径を12.1mm、抵抗調整層27の外径を12.0mmとなるように同時に仕上げた。そして、抵抗調整層27の表面にアクリルシリコン樹脂(3000VH−P、川上塗料株式会社製)、硬化剤及び導電性カーボンブラック(全固形分に対して35重量%)からなる混合物により膜厚約10μmの保護層28を形成し、φ12の帯電ローラ12を得た。
この帯電ローラ12の抵抗調整層27をレーザー顕微鏡で観察すると、抵抗調整層27はポリエーテルエステルアミドの海にABS樹脂の島が粒状に分散する海島構造となっており、島成分の粒子の径は20μm以下であった。
〈比較例1〉
ポリエーテル成分を含有する高分子型導電剤(アクアコークTW 住友精化株式会社製)30重量%及びポリプロピレン樹脂(MA03 日本ポリケム株式会社製)70重量%の混合物を、溶融混練を行わずにステンレスからなる直径9mmの芯軸に射出成形により被覆させて抵抗調整層を形成した。次いで、この抵抗調整層の軸方向両端部を、分子量約300万のポリエチレン樹脂(サンファインUH−900 旭硝子株式会社製)からなるリング状のスペーサに挿入して接着し、切削によりスペーサの外径を12.1mm、抵抗調整層の外径を12.0mmとなるように同時に仕上げてφ12の帯電ローラを得た。
この帯電ローラの抵抗調整層をレーザー顕微鏡で観察すると、抵抗調整層はポリプロピレンの海にポリエーテル含有高分子型導電剤の島が粒状に分散する海島構造となっており、島成分の粒子の径は200μm以下であった。
〈比較例2〉
四級アンモニウム塩基を含有するイオン導電性の高分子化合物(レオレックスAS−1720 第一工業製薬株式会社製)30重量%及びポリプロピレン樹脂(MA02 日本ポリケム株式会社製)70重量%の混合物を、溶融混練を行わずにステンレスからなる直径9mmの芯軸に射出成形により被覆させて円筒状の抵抗調整層を形成した。次いで、この抵抗調整層の軸方向両端部を、分子量約300万のポリエチレン樹脂(サンファインUH−900 旭硝子株式会社製)からなるリング状のスペーサに挿入して接着し、切削によりスペーサの外径を12.1mm、抵抗調整層の外径を12.0mmとなるように同時に仕上げてφ12の帯電ローラを得た。
この帯電ローラの抵抗調整層をレーザー顕微鏡で観察すると、抵抗調整層はポリプロピレンの海にイオン導電性の高分子化合物の島が筋状に分散する海島構造となっており、島成分の粒子の径は200μm以下であった。
〈比較例3〉
ポリプロピレン樹脂(MA03 日本ポリケム株式会社製)100重量部に対し、導電性カーボンブラック(ケッチェンプラックEC、ケッチェンプラックインターナショナル社製)15重量部を配合した組成物を、ステンレスからなる直径9mmの芯軸に射出成形により被覆させて抵抗調整層を形成した。次いで、この抵抗調整層の軸方向両端部を、分子量約300万のポリエチレン樹脂(サンファインUH−900 旭硝子株式会社製)からなるリング状のスペーサに挿入して接着し、切削によりスペーサの外径を12.1mm、抵抗調整層の外径を12.0mmとなるように同時に仕上げた。そして、抵抗調整層の表面にポリアミド樹脂(ダイアミドT−171、ダイセルヒュルス社製)及びカーボンブラック(全固形分に対して10重量%)からなる混合物により膜厚約10μmの保護層を形成し、φ12の帯電ローラを得た。
〈比較例4〉
ポリプロピレン樹脂(MA03 日本ポリケム株式会社製)100重量部に対し、過塩素酸リチウム2重量部を配合した組成物を、ステンレスからなる直径9mmの芯軸に射出成形により被覆させて抵抗調整層を形成した。次いで、この抵抗調整層の軸方向両端部を、分子量約300万のポリエチレン樹脂(サンファインUH−900 旭硝子株式会社製)からなるリング状のスペーサに挿入して接着し、切削によりスペーサの外径を12.1mm、抵抗調整層の外径を12.0mmとなるように同時に仕上げた。そして、抵抗調整層の表面にポリビニルプチラール樹脂(デンカブチラール3000−K、電気化学工業株式会社製)、イソシアネート系硬化剤及び酸化スズ(全固形分に対して60重量%)からなる混合物により膜厚約10μmの保護層を形成し、φ12の帯電ローラを得た。
上記各実施例及び各比較例をまとめて表1に示す。
以上の各帯電ローラについて、図1に示した複写機1に搭載して次の試験1及び試験2を行った。
〈試験1〉
試験1では、複写機1を使用して300,000枚の複写を行い、ローラ割れが発生するまでの耐久枚数を調べた。この際、帯電ローラに印加する電圧はDC=−800V、AC=2400Vpp(周波数=2kHz)、評価環境を23℃、60%RHとした。この試験結果を表2に示す。
表2に示すように、実施例1乃至実施例6の各帯電ローラは300,000枚の複写で割れが発生しなかったが、比較例1乃至比較例4の各帯電ローラではその半分に至る前に割れが発生した。また、破断面をレーザー顕微鏡にて観察したところ、比較例1,2のローラではウェルド部分にて海島構造の海/島界面剥離が発生し、割れとなっていることが確認された。
〈試験2〉
試験2では、複写機1を使用して感光体ドラム11の帯電電位測定及び画像評価を行った。この際、帯電ローラと感光体ドラムとの間の空隙を50μmとなるように設定し、帯電ローラに印加する電圧はDC=−800V、AC=2400Vpp(周波数=2kHz)、評価環境を23℃、60%RHとした。さらに、複写機1による連続複写を行い、100,000枚通紙後の帯電ローラ表面へのトナー固着評価及び画像評価を行った。この試験結果を表3に示す。
表3に示すように、実施例1乃至実施例6の各帯電ローラは全項目で良好な結果が得られたが、比較例1乃至比較例4の各帯電ローラでは不具合がみられた。
なお、本発明は上述した形態に限られるものではなく、例えば高分子型イオン導電材料はポリエーテルエステルアミドを含有する化合物に、熱可塑性樹脂組成物はスチレン系熱可塑性樹脂に、グラフトコポリマーは主鎖にポリカーボネート樹脂を有して側鎖にアクリロニトリル−スチレン−グリシジルメタクリレート共重合体に必ずしも限定されるものではない。
また、海島構造の海/島の識別方法は上述したように洗浄及び画像処理によらず、他の方法によってもかまわない。
発明を実施するための最良の形態に係る画像形成装置を示す説明図である。 図1の画像形成装置の帯電ローラを示す断面図である。 図2の帯電ローラを示す正面図である。 グラフトコポリマーが添加されていないテストピースのウェルド部分を示す拡大写真である。 グラフトコポリマーが添加されているテストピースのウェルド部分を示す拡大写真である。 海島構造における島成分の最大粒径を求める方法を示す説明図である。 実施例2に係る帯電ローラの抵抗調整層を示す拡大写真である。 図7の写真に画像処理を施して得られるコントラスト強調画像である。 実施例2に係る帯電ローラの抵抗調整層をメチルエチルケトンにより洗浄したものを示す拡大写真である。 図9の写真に画像処理を施して得られるコントラスト強調画像である。 従来の帯電ローラ方式の画像形成装置を模式的に示す説明図である。
符号の説明
1 複写機(画像形成装置)
12 帯電ローラ(帯電部材)
18 プロセスカートリッジ
19 筐体(本体部)
26 芯軸(導電性支持体)
27 抵抗調整層
28 保護層

Claims (12)

  1. 導電性支持体上に形成された抵抗調整層と、該抵抗調整層の表面を被覆する保護層とを有する帯電部材であって、
    前記抵抗調整層が、高分子型イオン導電材料と、熱可塑性樹脂組成物と、前記高分子型イオン導電材料及び前記熱可塑性樹脂組成物の双方に親和性を有するグラフトコポリマーとを含む樹脂組成物からなり、前記高分子型イオン導電材料を海、前記熱可塑性樹脂組成物を島とする海島構造を有することを特徴とする帯電部材。
  2. 前記海島構造における島の径が20μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の帯電部材。
  3. 前記高分子型イオン導電材料が、ポリエーテルエステルアミドを含有する化合物であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の帯電部材。
  4. 前記熱可塑性樹脂組成物が、スチレン系熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の帯電部材。
  5. 前記グラフトコポリマーが、主鎖にポリカーボネート樹脂を有して側鎖にアクリロニトリル−スチレン−グリシジルメタクリレート共重合体を有するグラフトコポリマーであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の帯電部材。
  6. 前記抵抗調整層をなす樹脂組成物が、前記高分子型イオン導電材料、前記熱可塑性樹脂組成物及び前記グラフトコポリマーを溶融混練してなることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の帯電部材。
  7. 前記抵抗調整層をなす樹脂組成物における前記高分子型イオン導電材料及び前記熱可塑性樹脂組成物の配合比がそれぞれ50〜70重量%及び50〜30重量%であり、かつ、前記グラフトコポリマーの配合量が前記高分子型イオン導電材料及び前記熱可塑性樹脂組成物の合計100重量部に対して1〜15重量部であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の帯電部材。
  8. 前記保護層が、導電剤が分散した樹脂組成物からなることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の帯電部材。
  9. 前記保護層が、アクリル樹脂、アクリルシリコン樹脂、ポリウレタン樹脂、フッ素樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂及びポリビニルブチラール樹脂のいずれかを含む樹脂組成物からなることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の帯電部材。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の帯電部材と、該帯電部材により帯電する被帯電体とを有し、前記帯電部材が前記被帯電体を帯電させた後に該被帯電体が露光されることにより該被帯電体上に静電潜像が形成され、該静電潜像が前記被帯電体に付着するトナーにより顕像化されてトナー像が形成され、該トナー像が記録体に転写されることを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の帯電部材と該帯電部材により帯電する被帯電体とを有するとともに、画像形成装置の本体部に対して着脱自在に取り付けられ、前記画像形成装置において前記帯電部材が前記被帯電体を帯電させた後に該被帯電体が露光されることにより、該被帯電体上に静電潜像が形成されることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  12. 請求項11に記載のプロセスカートリッジを有することを特徴とする画像形成装置。
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