JP4592496B2 - 導電性部材及びそれを有するプロセスカートリッジ、並びに、そのプロセスカートリッジを有することを特徴とする画像形成装置 - Google Patents
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Description
(1)帯電ローラを構成している物質が帯電ローラから染み出し、これが被帯電体の表面に付着移行して帯電ローラ跡を残すこと、
(2)帯電ローラに交流電圧を印加したときに、被帯電体に接触している帯電ローラが振動するので、帯電音が発生すること、
(3)像担持体上のトナーが帯電ローラに付着する(特に、上述の染み出しによって、よりトナー付着がおこりやすくなる。)ので、帯電ローラの帯電性能が低下すること、
(4)帯電ローラを構成している物質が像担持体へ付着すること、及び、
(5)像担持体を長期停止したときに、帯電ローラが永久変形すること、
といった問題があった。
(1)像担持体と帯電ローラとの間に空隙を形成させるので、帯電ローラ両端の非画像領域にスペーサ等の空隙保持部材を介在し近接させる必要があるが、弾性体で形成された帯電ローラでは、弾性体の変形により空隙を均一にすることが困難であるので、帯電電位変動やそれに起因する画像ムラが発生してしまうこと、及び、
(2)弾性体を構成する加硫ゴム材料は、経時で、へたりや変形が生じやすいので、経時で、空隙も変動すること、
といった問題があった。
で示されるものであり、ポリアミド単位のハード成分と、ポリエーテル単位のソフト成分とからなる共重合体である。このポリエーテルエステルアミドは、イオン導電性の高分子材料であるので、マトリクスポリマー中に分子レベルで均一に分散、固定化され、そのために、導電性顔料を分散した樹脂組成物に見られるような導電性顔料の分散不良に伴う電気抵抗値のバラツキが生じない。このポリエーテルエステルアミドは、高分子材料であるので、ブリードアウトが生じ難い。
スチレンモノマー(東ソー社製)60重量%、アクリロニトリルモノマー(コニシ社製)10重量%、ブタジエンモノマー(日本ゼオン社製)10重量%、及び、メチルメタクリレート(MMA、三菱ガス化学社製)20重量%をラジカル触媒(アゾビスイソブチロニトリル、昭和化学社製)の存在下において過熱重合して、(C)主鎖又は側鎖にスチレン成分、アクリロニトリル成分、ブタジエン成分及びメタクリル酸成分を重合含有する共重合体とした。そして、(A)ABS樹脂(GR−0500、電気化学工業社製)40重量%、及び、(B)ポリエーテルエステルアミド(IRGASTAT P18、チバスペシャリティケミカルズ社製)60重量%の配合物100重量部と前記「(C)主鎖又は側鎖にスチレン成分、アクリロニトリル成分、ブタジエン成分及びメタクリル酸成分を重合含有する共重合体」4.5重量とを溶融混練して樹脂組成物とし、この樹脂組成物をステンレスからなる直径8mmの導電性支持体(芯軸)に射出成形により被覆して、電気抵抗調整層を形成した。次に、この電気抵抗調整層の表面に、アクリルシリコン樹脂(3000VH−P、川上塗料社製)、イソシアネート系硬化剤、及び、導電性カーボンブラック(全固形分に対して29重量%)からなる樹脂組成物を塗布して、約10μm厚の保護層を形成することにより、直径12mmの帯電ローラを得た。
(A)ABS樹脂(GR−0500、電気化学工業社製)35重量%、及び、(B)ポリエーテルエステルアミド(IRGASTAT P18、チバスペシャリティケミカルズ社製)65重量%の配合物100重量部と前記「(C)主鎖又は側鎖にスチレン成分、アクリロニトリル成分、ブタジエン成分及びメタクリル酸成分を重合含有する共重合体」4.5重量とを溶融混練して樹脂組成物とし、この樹脂組成物をステンレスからなる直径8mmの導電性支持体(芯軸)に射出成形により被覆して、電気抵抗調整層を形成した以外は、実施例1と同様にして帯電ローラを得た。
(A)ABS樹脂(GR−0500、電気化学工業社製)45重量%、及び、(B)ポリエーテルエステルアミド(IRGASTAT P18、チバスペシャリティケミカルズ社製)55重量%の配合物100重量部と前記「(C)主鎖又は側鎖にスチレン成分、アクリロニトリル成分、ブタジエン成分及びメタクリル酸成分を重合含有する共重合体」4.5重量とを溶融混練して樹脂組成物とし、この樹脂組成物をステンレスからなる直径8mmの導電性支持体(芯軸)に射出成形により被覆して、電気抵抗調整層を形成した以外は、実施例1と同様にして帯電ローラを得た。
ポリプロピレン樹脂(MA2、日本ポリケム社製)20重量部と四級アンモニウム塩基を含有するイオン導電性の高分子化合物(レオレックスAS−1720、第一工業製薬社製、)80重量部とを溶融混練して樹脂組成物とし、この樹脂組成物をステンレスからなる直径10mmの導電性支持体(芯軸)に射出成形により被覆して、電気抵抗調整層を形成した。次に、この電気抵抗調整層の表面に、フッ素樹脂(ルミフロンLF−600、旭硝子社製)、イソシアネート系硬化剤、及び、酸化スズ(全固形分に対して30重量%)からなる樹脂組成物を塗布して、約10μm厚の保護層を形成することにより、直径12mmの帯電ローラを得た。
ポリプロピレン樹脂(MA2、日本ポリケム社製)100重量部と導電性カーボンブラック(ケッチェンブラックEC、ケッチェンブラックインターナショナル社製)5重量部とを溶融混練して樹脂組成物とし、この樹脂組成物をステンレスからなる直径10mmの導電性支持体(芯軸)に押出成形により被覆した後、加硫工程を経て電気抵抗調整層を形成した。次に、この電気抵抗調整層の表面に、ポリビニルブチラール樹脂(デンカブチラール3000−K、電気化学工業社製)、イソシアネート系硬化剤、及び、酸化スズ(全固形分に対して70重量%)からなる樹脂組成物を塗布して、約10μm厚の保護層を形成することにより、直径12mmの帯電ローラを得た。
ABS樹脂(GR−1500、電気化学工業社製)100重量部と導電性カーボンブラック(ケッチェンブラックEC、ケッチェンブラックインターナショナル社製)5重量部とを溶融混練して樹脂組成物とし、この樹脂組成物をステンレスからなる直径10mmの導電性支持体(芯軸)に射出成形により被覆して、電気抵抗調整層を形成した。次に、この電気抵抗調整層の表面にポリアミド樹脂(ダイアミドT−171、ダイセルヒュルス社製)、カーボンブラック(全固形分に対して5重量%)からなる樹脂組成物を塗布して、約10μm厚の保護層を形成することにより、直径12mmの帯電ローラを得た。
上記の帯電ローラについて、ローラ抵抗の周方向変動状態を測定した。その際、測定環境を23℃60%RHとし、印加電圧を500Vとした。測定結果は、次の表1に示される。
図3に示される画像形成装置を使用して、23℃60%RHの環境において、300,000枚の連続複写を行って、帯電ローラの割れが発生するまでの耐久枚数を調べた。その際、帯電ローラの両端部に空隙規制部材としてスペーサテープを貼りつけて、帯電ローラと像担持体との間の空隙を50μmとなるようにした。また、帯電ローラに印加する電圧は、DC=−800V、AC=2400Vpp(周波数=2KHz)とした。試験結果は、次の表2に示される。なお、表2の評価において、OKは、実用上問題がないことを示し、そして、NGは、実用上問題があることを示す。
図3に示される画像形成装置を使用して、23℃60%RHの環境において、像担持体の帯電電位、帯電電位のばらつき幅、及び、部分的帯電不良(画像ムラ)の評価を行った。それらの評価の際には、帯電ローラの両端部に空隙規制部材としてスペーサテープを貼りつけて、帯電ローラと像担持体との間の空隙を50μmとなるようにし、そして、帯電ローラに印加する電圧を、DC=−800V、AC=2400Vpp(周波数=2KHz)とした。次に、像担持体欠陥部への異常放電(リーク)をそれによって生じる異常画像の有無によって評価した。評価結果は、次の表3に示される。
2 電気抵抗調整層
3 保護層
10 導電性部材(帯電ローラ)
Claims (6)
- 導電性支持体と、該導電性支持体上に形成された電気抵抗調整層と、該電気抵抗調整層の表面に被覆された保護層と、を有する帯電部材において、
前記電気抵抗調整層が、(A)スチレン系熱可塑性樹脂、(B)高分子型イオン導電材料、並びに、(C)主鎖又は側鎖にスチレン成分、アクリロニトリル成分、ブタジエン成分及びメタクリル酸成分を重合含有する共重合体、を溶融混練してなる樹脂組成物により構成されていることを特徴とする導電性部材。 - 前記電気抵抗調整層を構成する樹脂組成物の配合比が、(A)30〜70重量%、及び、(B)70〜30重量%であって、かつ、(C)の配合量が、(A)及び(B)の合計100重量部に対して、1〜20重量部であることを特徴とする請求項1に記載の導電性部材。
- 前記高分子型イオン導電材料が、ポリエーテルエステルアミド含有化合物であることを特徴とする請求項1又は2記載の導電性部材。
- 前記導電性部材を帯電部材としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の導電性部材。
- 請求項4に記載の導電性部材が、像担持体上に近接配置されるように設けられていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 請求項5に記載のプロセスカートリッジを有することを特徴とした画像形成装置。
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