JP4205544B2 - 帯電部材及びそれを有する画像形成装置 - Google Patents
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Description
(1)帯電ローラを構成している物質が帯電ローラから染み出し、これが被帯電体の表面に付着移行して帯電ローラ跡を残すこと、
(2)帯電ローラに交流電圧を印加したときに、被帯電体に接触している帯電ローラが振動するので、帯電音が発生すること、
(3)感光体上のトナーが帯電ローラに付着する(特に、上述の染み出しによって、よりトナー付着がおこりやすくなる。)ので、帯電ローラの帯電性能が低下すること、
(4)帯電ローラを構成している物質が感光体へ付着すること、及び、
(5)感光体を長期停止したときに、帯電ローラが永久変形すること、
といった問題があった。
(1)感光体と帯電ローラとの間に空隙を形成させるので、帯電ローラ両端の非画像領域にスペーサ等の空隙保持部材を介在し近接させる必要があるが、弾性体で形成された帯電ローラでは、弾性体の変形により空隙を均一にすることが困難であるので、帯電電位変動やそれに起因する画像ムラが発生してしまうこと、及び、
(2)弾性体を構成する加硫ゴム材料は、経時で、へたりや変形が生じやすいので、経時で、空隙も変動すること、
といった問題があった。
で示される重合体で構成されるものであって、それ自体は、公知の樹脂であるが、かかる重合体におけるカルボニル基とジオキシ基とで構成されるカーボネート結合は、分子間引力が非常に強いので、ポリカーボネート樹脂は、力学的強度、クリープ特性等に優れており、特に、その耐衝撃強度は、他の熱可塑性樹脂と比較して格段に優れている。
で示される共重合体であって、ポリアミド単位のハード部分とポリエーテル単位のソフト部分からなるものであるが、それ自体は、公知の共重合である。そして、前記ポリエーテルエステルアミドは、イオン導電性の高分子材料であるので、マトリクスポリマー中に分子レベルで均一に分散、固定化され、そのために、導電性顔料を分散した樹脂組成物にみられるような導電性顔料の分散不良に伴う電気抵抗値のバラツキが生じない。また、前記ポリエーテルエステルアミドは、高分子材料であるので、ブリードアウトが生じ難い。
で示されるビニル系重合体からなるグラフト型共重合体である。
(A)ポリカーボネート樹脂(パンライトAD−5503、帝人化学社製)50重量%、及び、(B)ポリエーテルエステルアミド(IRGASTAT P18、チバスペシャリティケミカルズ社製)50重量%よりなる樹脂組成物100重量部に、(C)ポリカーボネート−グラフト−ポリ(アクリロニトリル−スチレン−グリシジルメタクリレ−ト)共重合体(モディパーCL440−G、日本油脂社製)4.5重量部を配合して、体積固有抵抗1×108 Ωcmの樹脂組成物とし、この樹脂組成物をステンレスからなる直径8mmの芯軸に射出成形により被覆して、電気抵抗調整層を形成した。次いで、この電気抵抗調整層の表面に、アクリルシリコン樹脂(3000VH−P、川上塗料社製)、イソシアネート系硬化剤、及び、酸化スズ(全固形分に対して60重量%)からなる樹脂組成物を塗布して、約10μm厚の保護層を形成することにより、直径12mmの帯電ローラを得た。
実施例1と同様に形成した電気抵抗調整層の表面に、フッ素樹脂(ルミフロンLF−600、旭硝子社製)、イソシアネート系硬化剤、及び、酸化スズ(全固形分に対して60重量%)からなる樹脂組成物を塗布して、約10μm厚の保護層を形成することにより、直径12mmの帯電ローラを得た。
実施例1と同様に形成した電気抵抗調整層の表面に、ポリアミド樹脂(ダイアミドT−171、ダイセルヒュルス社製)、及び、カーボンブラック(全固形分に対して10重量%)からなる樹脂組成物を塗布して、約10μm厚の保護層を形成することにより、直径12mmの帯電ローラを得た。
実施例1と同様に形成した電気抵抗調整層の表面に、ポリビニルブチラール樹脂(デンカブチラール3000−K、電気化学工業社製)、イソシアネート系硬化剤、及び、酸化スズ(全固形分に対して60重量%)からなる樹脂組成物を塗布して、約10μm厚の保護層を形成することにより、直径12mmの帯電ローラを得た。
ABS樹脂(GR−1500、電気化学工業社製)100重量部、及び、過塩素酸アンモニウム3重量部を配合して体積固有抵抗2×109 Ωcmの樹脂組成物とし、この樹脂組成物をステンレスからなる直径10mmの芯軸に射出成形により被覆して、電気抵抗調整層を形成した。次いで、この電気抵抗調整層の表面に、フッ素樹脂(ルミフロンLF−600、旭硝子社製)、イソシアネート系硬化剤、及び酸化スズ(全固形分に対して60重量%)からなる樹脂組成物を塗布して、約10μm厚の保護層を形成することにより、直径12mmの帯電ローラを得た。
ABS樹脂(GR−1500、電気化学工業社製)100重量部、及び、過塩素酸アンモニウム3重量部を配合して体積固有抵抗2×109 Ωcmの樹脂組成物とし、この樹脂組成物をステンレスからなる直径10mmの芯軸に射出成形により被覆して、電気抵抗調整層を形成した。次いで、この電気抵抗調整層の表面に、ポリビニルブチラール樹脂(デンカブチラール3000−K、電気化学工業社製)、イソシアネート系硬化剤、及び、酸化スズ(全固形分に対して60重量%)からなる樹脂組成物を塗布して、約10μm厚の保護層を形成することにより、直径12mmの帯電ローラを得た。
ABS樹脂(GR−1500、電気化学工業社製)50重量部、及び、第四級アンモニウム塩基を含有するイオン導電性の高分子化合物(レオレックスAS−1720、第一工業製薬社製、)50重量部を配合して体積固有抵抗2×108 Ω0cmの樹脂組成物とし、この樹脂組成物をステンレスからなる直径10mmの芯軸に射出成形により被覆して、電気抵抗調整層を形成することにより、直径12mmの帯電ローラを得た。
図2に示される画像形成装置を使用して、23℃60%RHの環境において、連続複写を行い、100,000枚通紙後の帯電ローラ表面へのトナー固着評価及び画像評価を行った。この際、帯電ローラの両端部に空隙規制部材としてスペーサテープを貼りつけ、帯電ローラと感光体との間の空隙を50μとなるように配置させた。また、帯電ローラに印加する電圧は、DC=−800V、AC=2400Vpp(周波数=2KHz)とした。試験結果は、表1に示される。
試験1と同様に連続複写を600,000枚通紙まで行い、ローラ割れが発生するまでの枚数を評価した。試験結果は、次の表2に示される。
2 電気抵抗調整層
3 保護層
10 帯電部材(帯電ローラ)
Claims (8)
- 導電性支持体と、該導電性支持体上に形成された電気抵抗調整層と、該電気抵抗調整層の表面に被覆された保護層と、を有する帯電部材において、前記電気抵抗調整層が、(A)ポリカーボネート樹脂、(B)ポリエーテルエステルアミド含有化合物、及び、(C)主鎖にポリカーボネートを有すると共に側鎖にビニル系重合体を有するグラフト型共重合体、を含有する樹脂組成物で構成されていることを特徴とする帯電部材。
- 前記樹脂組成物の配合比が、(A)30〜70重量%、及び、(B)70〜30重量%であって、且つ、(C)の配合量が、(A)及び(B)の合計100重量部に対して、5〜15重量部であることを特徴とする請求項1に記載の帯電部材。
- 前記(C)の「主鎖にポリカーボネートを有すると共に側鎖にビニル系重合体を有するグラフト型共重合体」が、主鎖にポリカーボネートを有すると共に側鎖にアクリロニトリル−スチレン−グリシジルメタクリレート共重合体を有するグラフト型共重合体であることを特徴とする請求項1又は2に記載の帯電部材。
- 前記「主鎖にポリカーボネートを有すると共に側鎖にアクリロニトリル−スチレン−グリシジルメタクリレート共重合体」のグリシジルメタクリレート成分の含有量が、1〜15重量%であることを特徴とする請求項3に記載の帯電部材。
- 前記保護層が、アクリルシリコン樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、及び、ポリビニルブチラール樹脂から選ばれる樹脂で構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の帯電部材。
- 前記保護層が、導電性粒子を含有することを特徴とする請求項5に記載の帯電部材。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の帯電部材が被帯電体上に近接配置されるように設けられていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 請求項7に記載のプロセスカートリッジを有することを特徴とした画像形成装置。
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