JP2005092010A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 異常の発生を容易かつ早期に検出することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 ガスセンサ50a、50b、50cを、画像形成装置の定着装置40の加熱定着ロール42近傍、高圧電源46近傍、及び画像形成装置の図示しないケーシング近傍のそれぞれに設ける。ガスセンサ50a、50b、50cにより所定値を越えるガス濃度が検出された場合には、異常が発生したと判断して、ネットワークを介して外部に通報する。更に、警告音をスピーカ19から出力すると共に、画像形成部12への電力供給が停止されるように制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複写機やプリンタ等の画像形成装置に関し、特に、異常の発生を検出することができる画像形成装置に関するものである。
従来、帯電された感光体を露光することにより静電潜像を形成し、それを乾式トナーで現像してトナー像を形成した後、該トナー像を記録媒体に静電的に転写して定着することにより画像を形成する画像形成装置が広く用いられている。このような画像形成装置では、ヒータ等により加熱される定着器に代表されるように、異常発熱に備えてバイメタルや温度フューズ等を設け、温度の異常な上昇を検出した場合には画像形成装置のAC電源を遮断する安全対策が採用されている。
また、近年の社会的な省エネルギー対策の中で、エネルギー効率の向上を目的とした建造物の高気密化、高断熱化が進んでいる。これによりエネルギー効率が向上する一方で、室内空気の環境の悪化が問題となっている。特に温度効果ガスの代表であり人の呼気等により発生する炭酸ガスや、燃焼機器から発生する一酸化炭素ガスは、人体に与える影響が大きく、空気の汚れの指標とされている。従って、これらのガスを容易に検出できるガスセンサが望まれ、その結果、様々なガスセンサが開発され、広く用いられるようになっている。
ところで、有機感光体のガス暴露による劣化を検知するため、有機半導体ガスセンサーを搭載した電子写真装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平8−193977号公報
上述したバイメタルや温度フューズ等の温度センサ類は検出範囲が狭いため、十分な安全性を確保するためにはそれらを数多く設ける必要があり、コストがかかる、という問題がある。
また、上述した有機半導体ガスセンサーが搭載された従来の電子写真装置では、有機感光体の劣化を検知することはできるが、安全対策については全く考慮されていない。さらに、該電子写真装置に搭載された有機半導体ガスセンサーは、窒素酸化物だけでなく画像形成により発生するオゾンに対しても反応してしまうため、検出対象のガスを精度高く検出することができない、という問題もある。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、異常の発生を容易かつ早期に検出することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の画像形成装置は、像担持体表面を帯電する帯電部と、帯電された像担持体表面に静電潜像を形成する潜像形成部と、形成された静電潜像を現像することによりトナー像を形成する現像部と、形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写部と、記録媒体に転写されたトナー像を定着する定着部と、高電圧を印加する高圧電源部とを備えた画像形成装置本体と、前記定着部及び前記高圧電源部の少なくとも一方で発生したガスを検出するように前記画像形成装置本体内に設けられたガス検出器と、を含んで構成されている。
第1の画像形成装置の画像形成装置本体は、像担持体表面を帯電する帯電部と、帯電された像担持体表面に静電潜像を形成する潜像形成部と、形成された静電潜像を現像することによりトナー像を形成する現像部と、形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写部と、記録媒体に転写されたトナー像を定着する定着部と、高電圧を印加する高圧電源部とを備えている。
ガス検出器は、画像形成装置本体の定着部及び高圧電源部の少なくとも一方で発生したガスを検出するように設けられる。例えば、前記ガス検出器を、前記定着部近傍及び前記高圧電源部近傍の少なくとも1箇所に設けることができる。
このような構成によれば、定着器の異常加熱や、高圧電源部での異常高圧発生等によるガスを検出することができるため、異常の発生を容易かつ早期に検出することができる。
なお、ガス検出器により検出されるガスは、異常発生時に発生するガスであれば特に限定されず、可燃性ガスであってもよいし、不燃性ガスであってもよい。
また、ガス検出器を、定着部及び高圧電源部のいずれか一方で発生するガスではなく、高圧電源部により高圧が印加される部分、例えば、画像形成装置本体の帯電部、現像部、転写部、或いは画像形成装置本体外で発生するガスを検出するように設けることもできる。この場合には、ガス検出器を、帯電部近傍、現像部近傍、転写部近傍、或いは画像形成装置本体外に設けてもよい。また、ガス検出器は、検出範囲が比較的広いため、設置した位置から離れた場所で発生したガスについても検出することは可能である。
また第1の画像形成装置は、前記ガス検出器により所定値を越えるガス濃度が検出されたときに、前記画像形成装置本体の動作停止処理及び前記画像形成装置本体への電力供給停止処理のいずれか一方の停止処理、及び異常が発生した旨を報知する報知処理の少なくとも一方の処理を行う処理手段を更に含むことができる。
すなわち、処理手段は、ガス検出器により所定値を越えるガス濃度が検出されたときに、停止処理及び報知処理の少なくとも一方の処理を行う。ここで、ガス検出器により検出されるガス濃度は、絶対値であってもよいし、相対値(すなわち、ガス濃度の変化量或いは変化率)であってもよい。
停止処理は、画像形成装置本体の動作停止処理及び画像形成装置本体への電力供給停止処理のいずれか一方である。報知処理は、異常が発生した旨を報知する処理であり、例えば、警告音や音声により報知してもよいし、警告メッセージ等を表示することにより報知してもよい。
本発明の第2の画像形成装置は、帯電された像担持体表面に静電潜像を形成し、該形成された静電潜像を現像することによりトナー像を形成し、該トナー像を記録媒体に転写して定着することにより画像を形成する画像形成装置本体と、前記画像形成装置本体内に設けられ、前記画像形成装置本体内雰囲気中のガスを検出するガス検出器と、前記ガス検出器の検出結果に基づいて、異常が発生したか否かを判断する判断手段と、を含んで構成されている。
すなわち、第2の画像形成装置では、画像形成装置本体内雰囲気中のガスを検出するガス検出器を画像形成装置本体内に設け、ガス検出器の検出結果に基づいて、異常が発生したか否かを判断する。
このような構成によれば、画像形成装置本体内で発生した異常を容易かつ早期に検出することができる。
また、第2の画像形成装置は、前記判断手段により異常が発生したと判断されたときに、前記画像形成装置本体の動作停止処理及び前記画像形成装置本体への電力供給停止処理のいずれか一方の停止処理、及び異常が発生した旨を報知する報知処理の少なくとも一方の処理を行う処理手段を更に含むことができる。
本発明の第3の画像形成装置は、帯電された像担持体表面に静電潜像を形成し、該形成された静電潜像を現像することによりトナー像を形成し、該トナー像を記録媒体に転写して定着することにより画像を形成する画像形成装置本体と、前記画像形成装置本体内に設けられ、前記画像形成装置本体内雰囲気中のガスを検出するガス検出器と、前記ガス検出器により所定値を越えるガス濃度が検出されたときに、前記画像形成装置本体の動作停止処理及び前記画像形成装置本体への電力供給停止処理のいずれか一方の停止処理を行う処理手段と、を含んで構成されている。
すなわち、第3の画像形成装置では、画像形成装置本体内雰囲気中のガスを検出するガス検出器を画像形成装置本体内に設け、ガス検出器により所定値を越えるガス濃度が検出されたときに、画像形成装置本体の動作停止処理及び画像形成装置本体への電力供給停止処理のいずれか一方の停止処理が行われる。
なお、ガス検出器により検出されるガス濃度は、絶対値であってもよいし、相対値(すなわち、ガス濃度の変化量或いは変化率)であってもよい。
このような構成によれば、画像形成装置本体内で発生した異常を容易かつ早期に検出することができると共に、トラブルの発生を抑制することができる。
なお、第2及び第3の画像形成装置において、前記画像形成装置本体外に前記画像形成装置本体外雰囲気中のガスを検出するガス検出器を更に設けることができる。
第3の画像形成装置の前記処理手段は、前記ガス検出器により所定値を越えるガス濃度が検出されたときに、異常が発生した旨を報知する報知処理を更に行うことができる。
上記第1乃至第3の画像形成装置の処理手段により行われる前記報知処理は、異常が発生した旨を通信ネットワークを介して外部に報知する処理とすることもできる。
上記第1乃至第3の画像形成装置において、ガス検出器が検出するガスは、炭酸ガス及び一酸化炭素の少なくとも一方とすることができる。また、前記ガス検出器は、固定電解質、赤外光、及び無機半導体のいずれか1つを用いてガスを検出することができる。更に、前記ガス検出器に、常時電力を供給するようにしてもよいし、常時電力を供給するためのバッテリを設けてもよい。
なお、上記第1乃至第3の画像形成装置において設けられるガス検出器は、複数であってもよいし、1つだけであってもよい。
以上説明した如く本発明によれば、異常の発生を容易かつ早期に検出できるという優れた効果を奏する。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置としての複写機の概略構成図である。図示されるように、複写機は、複写機全体を制御するMCU(Machine Control Unit)10、画像の形成を行う画像形成部12、電源回路14、スイッチング回路16、UI(User Interface)18、スピーカ19、及び通信制御部20を備えている。なお、ここでは、画像を読取る画像読取部や、画像読取部により読取られた画像の画像データに対して画像処理を行う画像処理部については図示が省略されている。
MCU10は、CPUやROM等を備えたマイクロコンピュータにより構成され、複写機全体の制御を行う。また、後述するガスセンサや温度センサからの検出結果に基づいて、画像形成部12への電力の供給を停止したり異常発生を報知したりする処理(以下、異常検出処理と呼称)を行う。
電源回路14は、画像形成時に必要な駆動電力を供給する。スイッチング回路16は、電源回路14と画像形成部12との間に設けられ、MCU10の制御により画像形成部12に対する電源回路14からの電力の供給をオン/オフする。
UI18は、ディスプレイ上にタッチパネルが重ねられたタッチパネルディスプレイ等により構成され、様々な情報やメッセージを表示すると共に、ユーザが操作することにより各種情報や指示が入力される。
スピーカ19は、異常発生時にユーザに対して警告音を出力する。通信制御部20は、ネットワークを介して外部と通信を行う。なお、この通信制御部20は、モデム等を用いてアナログ公衆網を介して外部と通信を行うものであってもよいし、LAN等の広域ネットワークを介して外部と通信を行うものであってもよい。
画像形成部12は、矢印A方向に所定の速度で回転する感光体ドラム22、感光体ドラム22の表面を帯電する帯電ロール24、帯電された感光体ドラム22の表面を各色ごとの画像情報に基づいて露光して感光体ドラム22上に静電潜像を形成する露光装置26、感光体ドラム22上の静電潜像を各色現像剤で現像してトナー像を形成する回転式現像装置28、感光体ドラム22上の各色トナー像を中間転写ベルト36に転写する一次転写ロール32、中間転写ベルト36上のトナー像を記録媒体に転写する二次転写ロール34、記録媒体に転写されたトナー像を加熱及び加圧することにより定着する定着装置40、及び帯電ロール24や一次転写ロール32等に高電圧を印加する高圧電源46を備えている。
また、回転式現像装置28は、フルカラーの現像を行うため、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の現像器30Y、30M、30C、30Kを備えており、各現像器30Y、30M、30C、30Kは、それぞれ感光体ドラム22上の潜像をイエロー色、マゼンタ色、シアン色及び黒色のトナーで現像する。
また、定着装置40は、加熱定着ロール42及び加圧定着ロール44を含んで構成されている。加熱定着ロール42の中心部には、ヒータランプ(図示省略)が設けられ、加熱定着ロール42を加熱する。
更に、本複写機には、複数のガスセンサ50a、50b、50cと、複数の温度センサ60a、60b、60cとが設けられている。ガスセンサ50a、50b、50cは、固体電解質を用いて炭酸ガスの濃度を検出するセンサである。
図示されるように、ガスセンサ50aは定着装置40の加熱定着ロール42近傍に設置され、ガスセンサ50bは高圧電源46近傍に設置され、ガスセンサ50cは複写機の図示しないケーシング近傍に設置されている。各ガスセンサ50a、50b、50cは、設置位置の雰囲気中の炭酸ガスの濃度を検出する。なお、ガスセンサ50aは、主として定着装置40で発生したガスを検出することができ、ガスセンサ50bは、主として高圧電源46で発生したガスを検出することができるが、設置位置から離れた場所で発生したガスを検出することも可能である。また、複写機のケーシング近傍に設置されたガスセンサ50cも同様に、複写機のケーシング近傍のみならず、複写機外部の雰囲気(複写機の設置場所の雰囲気)中の炭酸ガスの濃度を検出することができる。
複数の温度センサ60a、60b、60cは、ガスセンサ50a、50b、50cと略同様の位置に設置され、設置位置の温度を検出する。
以下では、各ガスセンサを特に区別しないで説明する場合には、符号末尾の添字を省略し、ガスセンサ50と呼称する。各温度センサについても同様に、温度センサ60と呼称する。
なお、温度センサ60は、ガスセンサ50に比べて検出範囲が狭いため、ガスセンサ50と同程度に異常を検出することはできないが、本実施の形態では、ガスセンサ50と温度センサ60とを独立して用いて、ガスセンサ50が故障した場合であっても、略同様の位置に設置された温度センサ60により継続して異常をモニタするように構成されている。
図2は、本実施の形態に係るガスセンサ50を簡単な回路図として示したものである。ガスセンサ50は、ガスセンサ本体52と、ガスセンサ本体52からの入力電圧を予め設定された増幅度倍に増幅して出力するオペアンプ58とから構成されている。図示は省略するが、ガスセンサ本体52には、固体電解質(例えば、ナトリムイオン導電体等)からなるセンサ素子が設けられ、該センサ素子の両面には、起電力を発生させる一対の電極(起電力発生部56)が設けられている。一方の電極は、炭酸ナトリウム等で被覆された検出電極、他方の電極は基準電極である。さらに、固体電解質のセンサ素子を加熱するヒータ部54を設け、該ヒータ部54により、炭酸ガス検出に適したイオン導電性となるようにセンサ素子を加熱する。
ガスセンサ本体52を構成する図示しない基板に設けられたリードピン1及び4にはヒータ部54が接続されており、所定の電圧(ヒータ電圧)VHをヒータ部54に印加することにより固体電解質のセンサ素子を作動温度に保持する。
さらにリードピン2及び3には、起電力発生部56が接続されており、リードピン2に起電力発生部56の基準電極が、リードピン3に起電力発生部56の検出電極が接続されている。
ガスセンサ50の設置位置の雰囲気中に炭酸ガスが発生すると、起電力発生部56により起電力が発生し、該発生した起電力はオペアンプ58の入力端子に入力され、オペアンプ58で予め設定された増幅度倍に増幅されて出力される(Vout)。この起電力により、雰囲気中に発生した炭酸ガスの濃度を検出することができる。
なお、ここでは、起電力の絶対値から炭酸ガスの濃度を検出するようにしているが、起電力の変化量(相対値)から炭酸ガスの濃度変化量を検出するようにしてもよい。
また、ガスセンサ50は通常は画像形成部12と同様に電源回路14から電力が供給されることにより作動するが、ガスセンサ50には図示しないバッテリが接続されており、電力の供給が絶たれた場合であっても、炭酸ガスの検出動作が継続されるように構成されている。
ここで、図1を参照しながら、複写機の画像形成処理について、簡単に説明する。先ず、画像読取部で原稿を読み取って得られた画像データが画像処理部に入力され、適切な画像処理が行われる。こうして得られた画像データは、YMCKの4色に分解されて画像形成部12に送られ、画像形成部12の露光装置26は該画像データによりレーザを駆動する。
一方、感光体ドラム22は、図示しない駆動手段で矢印A方向に沿って所定の速度で回転駆動される。感光体ドラム22の表面は、帯電ロール24によって所定の電位に一様に帯電された後、露光装置26によって、YMCKの4色の画像が順次露光され、各色に対応した静電潜像が形成される。
感光体ドラム22の表面に形成された所定の色の静電潜像は、回転式現像装置28の対応する色の現像器30Y、30M、30C、30Kによって現像され、所定の色のトナー像が形成される。各色のトナーを現像する際には、図示しないモータによって回転式現像装置28を矢印B方向(時計回り方向)に回転させ、該当する色の現像器30Y、30M、30C、30Kが、感光体ドラム22と対向する現像位置に位置合わせされる。感光体ドラム22上に現像された各色のトナー像は、一次転写ロール32によって中間転写体としての中間転写ベルト36上に順次転写され、4色のトナー像が互いに重ね合わされる。中間転写ベルト36は、駆動ロール62と、アイドルロール64、66と、バックアップロール68とによって、回動可能に張架されている。駆動ロール62は、図示しない定速性に優れた駆動モータによって所定の速度で回転駆動される。
中間転写ベルト36上に多重に転写された4色のトナー像は、記録用紙等の記録媒体上に、バックアップロール68と中間転写ベルト36を介して圧接する二次転写ロール34によって一括して転写される。トナー像が二次転写された記録媒体は、定着装置40の加熱定着ロール42と加圧定着ロール44により加熱定着され、カラー画像が形成される。
画像形成中は、電源回路14を介して画像形成部12の各構成要素を駆動する各駆動手段に電力が供給される。
以下、図3のフローチャートを用いて、MCU10により行われる異常検出処理の詳細を説明する。
まず、ステップ100では、ガスセンサ50から検出結果が入力されたか否かを判断する。検出結果が入力されたと判断した場合には、ステップ102に移行し、ガスセンサ50により所定値を越えるガス濃度が検出されたか否かを判断する。ここで、所定値は、複写機に異常が発生したか否かを判断するための閾値として予めMCU10に設定されている。本実施の形態ではガス濃度の絶対値を検出するため、絶対値で表された閾値が設定されている。なお、ガス濃度の変化量(或いは変化率)を検出する場合には、相対値で表された閾値を設定しておけばよい。
ステップ102で、所定値を越えるガス濃度が検出されたと判断した場合には、異常が発生したと判断し、ステップ104で、ネットワークを介して外部(例えば、サービスセンターや消防署等の公的機関)に異常が発生した旨を通報する。通報先は予めMCU10に設定されている。また、通報の際、所定値を越えるガス濃度を検出したガスセンサ50の設置位置や検出されたガス濃度の情報を付加して通報するようにしてもよい。このような情報は、ガスの発生場所を判断するためのパラメータとして用いることができる。
ステップ106では、スピーカ19から警告音を出力してユーザに警告を与えると共に、スイッチング回路16がオフとなるように制御信号を出力し、電源回路14と画像形成部12とを接続するラインを切断し、電力供給を停止する。
なお、ステップ104及び106の処理は、異常発生を検出してから極短い時間に略同時に実行される。
一方、ステップ102で否定判断された場合には、ガスセンサ50により検出されたガス濃度が所定値以下であるため、異常は発生していないと判断し、ステップ100に戻る。
なお、温度センサ60から入力される検出結果についても、所定値を越える温度が検出された場合には、上述したフローチャートと同様の制御が行われる。
以上説明したように、ガスセンサ50を複写機に設けたため、複写機で発生した異常を容易かつ早期に検出できる。更に、ガスセンサ50により所定値を越えるガス濃度が検出されたときには、画像形成部12への電力供給を停止するようにしたため、トラブルの発生を抑制することができる。
また、ガスセンサは温度センサに比べて検出範囲が広いため、早期に異常の発生を検出することができるだけでなく、設置位置から離れた位置で発生した異常も検知することができ、設置個数が少なくて済む、という利点がある。
更にまた、ガスセンサ50により所定値を越えるガス濃度が検出されたときには、スピーカ19から警告音を出力してユーザに報知すると共に、ネットワークを介して外部に通報するようにしたため、発生した異常に対して迅速に適切な処置を施すことが可能となる。
また、複写機内部で発生したガスだけでなく、外部で発生したガスも検出することができるため、複写機の設置場所で火災等の異常が発生した場合でも、即座に異常を検出して、警告音を出力したり、外部に通報したりすることができる。
以上、本発明に係る実施の形態を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内で様々な設計上の変更を行うことができる。
例えば、上述した実施の形態では、設置された複数のガスセンサ50のそれぞれで検出されたガス濃度と所定値とを比較して、異常の発生を判断する例について説明したが、設置された複数のガスセンサ50全てから検出結果が入力されるのを待って、全ての検出結果が入力されたときに、検出されたガス濃度の平均値を算出し、該平均値が所定値を越えたか否かを判断して異常の発生を判断するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、発生した起電力によりガスの濃度を検出する起電力型の固体電解質センサを例に挙げて説明したが、これに限定されず、限界電流値によりガスの濃度を検出する電流型の固体電解質センサであってもよいし、赤外光を用いたガスセンサや無機半導体を用いたガスセンサであってもよい。
赤外光を用いたガスセンサは、ガス分子に特定波長の赤外光が炭酸ガス分子に吸収されることを応用したセンサであり、炭酸ガスの濃度の絶対値を高精度に検出することができる。無機半導体を用いたガスセンサは、半導体の表面に吸着したガス分子の作用による抵抗率の変化を利用したものであり、一般的には酸化物半導体等が用いられている。これらガスセンサを、複写機に設けることにより、上述した実施の形態と同様の効果が得られる。
上述した実施の形態では、炭酸ガスを検出する例について説明したが、異常が発生したか否かを判断することができるガスであれば特に限定されず、例えば、一酸化炭素を検出するようにしてもよい。この場合には、起電力発生部56の検出電極を、一酸化炭素の検出に適した被覆材で被覆し、固定電解質のセンサ素子が所定の作動温度となるようにヒータ部54で加熱する。他のガスを検出する場合も同様に、検出電極の被覆材や加熱温度を、検出対象のガスに応じて変化させる。また、センサ素子についても、ナトリウムイオン導電体に限定されず、対象ガスの検出に適した固体電解質を用いることができる。
また、上述した実施の形態では、温度センサ60をガスセンサ50とは独立に用いる場合を例に挙げて説明したが、温度センサ60とガスセンサ50とを併用し、例えばガスセンサ50のキャリブレーションに時間がかかる場合には、キャリブレーションの間だけ異常検出をガスセンサ50と略同様の位置に設けた温度センサ60のみで行うような構成とすることもできる。
また、ガスセンサ50の検出結果を異常発生を検出するために用い、温度センサ60による検出結果を異常発生の場所を判断するためのパラメータの1つとして用いるような構成とすることもできる。
上述した実施の形態では、ガスセンサ50を複写機の定着装置40近傍、高圧電源46近傍、複写機のケーシング近傍に設置した例について説明したが、これに限定されず、高圧電源46により高圧が印加される部分、例えば、帯電ロール24近傍や一次転写ロール32近傍等に設置することもできる。このように、比較的温度が上昇する部分や、高圧が印加される部分の近傍にガスセンサを設置することにより、異常の発生を早期に検出することができる。
また、上述した実施の形態では複写機に複数のガスセンサ50を設ける例について説明したが、設置数は1つでもよい。
また、上述した実施の形態ではガスセンサ50の設置位置と略同様の位置に温度センサ60を設置する例について説明したが、設置位置をガスセンサ50と温度センサ60とで異ならせるようにしてもよい。これにより、様々な部分での異常の発生をモニタすることができる。
更にまた、上述した実施の形態では、複写機にガスセンサ50及び温度センサ60の両方を設ける例について説明したが、ガスセンサ50のみを設ける構成とすることもできる。
上述した実施の形態では、ガスセンサ50により所定値を越えるガス濃度が検出された場合に、電力の供給を停止する例について説明したが、これに限定されず、画像形成動作が停止するように画像形成部12の各構成要素の駆動手段を制御するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、異常を検出したときにはスピーカ19により警告音を発生する例について説明したが、UI18に警告メッセージを表示することもできる。
また、ガスセンサ50及び電力を供給するACラインのオン/オフを行うパワーリレーをMCU10とは独立に設け、ガス検出時の制御をMCU10とは独立して行うような構成とすることもできる。
なお、本発明に係る画像形成装置は上記実施の形態で例示した複写機に限定されず、例えばプリンタであってもよいし、スキャナ、プリンタ、コピー、ファクシミリ等、複数の処理を行うことができる複合機であってもよい。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置としての複写機の概略構成図である。 本実施の形態に係るガスセンサの回路図である。 MCUにより行われる処理ルーチンのフローチャートである。
符号の説明
10 MCU
12 画像形成部
14 電源回路
16 スイッチング回路
19 スピーカ
20 通信制御部
40 定着装置
46 高圧電源
50a、50b、50c ガスセンサ

Claims (13)

  1. 像担持体表面を帯電する帯電部と、帯電された像担持体表面に静電潜像を形成する潜像形成部と、形成された静電潜像を現像することによりトナー像を形成する現像部と、形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写部と、記録媒体に転写されたトナー像を定着する定着部と、高電圧を印加する高圧電源部とを備えた画像形成装置本体と、
    前記定着部及び前記高圧電源部の少なくとも一方で発生したガスを検出するように前記画像形成装置本体内に設けられたガス検出器と、
    を含む画像形成装置。
  2. 前記ガス検出器を、前記定着部近傍及び前記高圧電源部近傍の少なくとも1箇所に設けた請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記ガス検出器により所定値を越えるガス濃度が検出されたときに、前記画像形成装置本体の動作停止処理及び前記画像形成装置本体への電力供給停止処理のいずれか一方の停止処理、及び異常が発生した旨を報知する報知処理の少なくとも一方の処理を行う処理手段を更に含む請求項1または請求項2記載の画像形成装置。
  4. 帯電された像担持体表面に静電潜像を形成し、該形成された静電潜像を現像することによりトナー像を形成し、該トナー像を記録媒体に転写して定着することにより画像を形成する画像形成装置本体と、
    前記画像形成装置本体内に設けられ、前記画像形成装置本体内雰囲気中のガスを検出するガス検出器と、
    前記ガス検出器の検出結果に基づいて、異常が発生したか否かを判断する判断手段と、
    を含む画像形成装置。
  5. 前記判断手段により異常が発生したと判断されたときに、前記画像形成装置本体の動作停止処理及び前記画像形成装置本体への電力供給停止処理のいずれか一方の停止処理、及び異常が発生した旨を報知する報知処理の少なくとも一方の処理を行う処理手段を更に含む請求項4記載の画像形成装置。
  6. 帯電された像担持体表面に静電潜像を形成し、該形成された静電潜像を現像することによりトナー像を形成し、該トナー像を記録媒体に転写して定着することにより画像を形成する画像形成装置本体と、
    前記画像形成装置本体内に設けられ、前記画像形成装置本体内雰囲気中のガスを検出するガス検出器と、
    前記ガス検出器により所定値を越えるガス濃度が検出されたときに、前記画像形成装置本体の動作停止処理及び前記画像形成装置本体への電力供給停止処理のいずれか一方の停止処理を行う処理手段と、
    を含む画像形成装置。
  7. 前記画像形成装置本体外に前記画像形成装置本体外雰囲気中のガスを検出するガス検出器を更に設けた請求項4乃至請求項6のいずれか1項記載の記載の画像形成装置。
  8. 前記処理手段は、前記ガス検出器により所定値を越えるガス濃度が検出されたときに、異常が発生した旨を報知する報知処理を更に行う請求項6または請求項7記載の画像形成装置。
  9. 前記報知処理は、異常が発生した旨を通信ネットワークを介して外部に報知する処理である請求項3、請求項5、及び請求項8のいずれか1項記載の画像形成装置。
  10. 前記ガスは、炭酸ガス及び一酸化炭素の少なくとも一方である請求項1乃至請求項9のいずれか1項記載の画像形成装置。
  11. 前記ガス検出器は、固定電解質、赤外光、及び無機半導体のいずれか1つを用いてガスを検出する請求項1乃至請求項10のいずれか1項記載の画像形成装置。
  12. 前記ガス検出器に、常時電力を供給するようにした請求項1乃至請求項11のいずれか1項記載の画像形成装置。
  13. 前記ガス検出器に常時電力を供給するためのバッテリを設けた請求項12記載の画像形成装置。
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