JP2005091228A - NOx検知用セル及びその製造方法並びに該セルを備えたNOx検出装置 - Google Patents

NOx検知用セル及びその製造方法並びに該セルを備えたNOx検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 NOx分解活性のよい測定電極を備えたNOx検知用セル及びそのようなNOx検知用セルを有するNOx検出装置を提供する。
【解決手段】 本発明に係るNOx検知用セル40は、酸化物イオン伝導性を有する固体電解質(イットリア安定化ジルコニア等)31と、その固体電解質31と電気的に接する一対の電極41,42とを備える。それらの電極のうち測定電極(陰極)41は、ジルコニアに少なくともセリアが固溶してなる酸化物部分と、白金族元素から選択される少なくとも二種の金属元素を含む貴金属部分とを有する。本発明に係るNOx検出装置30は、被検ガスを導入する測定室60と、測定電極41が測定室60に面するように設けられたNOx検知用セル40と、測定室60から電気化学的に酸素を除去可能に設けられた酸素ポンプセル50とを備える。
【選択図】 図16

Description

本発明は、酸化物イオン伝導性を有する固体電解質を基材とするNOx検知用セル(NOxセンサ)に関し、更には当該NOx検知用セルを備えたNOx検出装置(モジュール)に関する。
固体電解質に一対の電極を形成して成る電気化学セルは種々の用途に利用されている。例えば、被検ガス(検査対象のガスをいう。以下同じ。)中の窒素酸化物即ちNOxを検出するNOxセンサとして電気化学セル(即ちNOx検知用セル)が用いられる。下記の特許文献1には、特定の組成の合金を含有する陰極を備えるNOxガス検出装置が記載されている。また、特許文献2及び特許文献3は、電気化学セルを用いて被検ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサに関する。
特開2001−318075号公報 特開2000−292405号公報 特開平5−249070号公報
電気化学セルタイプのNOxセンサでは、両電極間に電圧を印加して被検ガス中のNOxを測定電極(陰極)で分解する。この分解により生じた酸素(O)は酸化物イオン(典型的にはO2-)となって固体電解質内を移動し、基準電極(陽極)側で酸素に戻る。かかる酸素ポンプ作用に伴って両極間に流れる電流の大きさからNOx濃度を検出する。従って、NOxセンサの測定電極にはNOxに対する良好な分解活性が求められる。
そこで本発明は、NOx分解活性のよい測定電極(陰極)を備えたNOx検知用セル(即ちNOxセンサ)を提供することを一つの目的とする。本発明の他の一つの目的は、そのようなNOx検知用セルを有するNOx検出装置を提供することである。関連する他の目的は、そのようなNOx検知用セル及びNOx検出装置の製造方法を提供することである。
本発明者は、ジルコニアに少なくともセリアが固溶している酸化物(固溶体)を測定電極に含有させることにより上記課題を解決し得ることを見出して本発明を完成した。
即ち、本発明により提供されるNOx検知用セルは、酸化物イオン伝導性を有する固体電解質と、その固体電解質と電気的に接する一対の電極とを備える。その一対の電極のうち測定電極は、ジルコニアに少なくともセリアが固溶してなる酸化物部分を含有する。この測定電極は、白金族元素から選択される少なくとも二種の金属元素を含む貴金属部分を含有し得る。
ジルコニアに少なくともセリアが固溶してなる酸化物(以下、「セリア固溶ジルコニア」ということもある。)は、当該セリアが固溶していない場合に比べて還元されやすい傾向にある。このため、上記構成の測定電極では、電圧が印加された際に測定電極のセラミック成分(セリア固溶ジルコニアを含む)と金属成分との界面が酸素欠損状態となりやすい。このことによってNOx分解プロセスが順調に進行する。即ち、貴金属部分におけるNOx分解によって生じた酸素(O)の上記酸化物部分を介する固体電解質界面への拡散及び陰イオン化が促進される。従って、上記構成の測定電極を備えるNOx検知用セルは高性能(例えば、高感度及び/又はクイックレスポンス)なものとなり得る。
このようなNOx検知用セルの好適な態様では、該検知用セルの測定電極が、前記金属元素としてPtを含み、且つPd及びRhの少なくとも一方を含む貴金属部分を有する。このような貴金属部分を有する測定電極は、特に良好なNOx分解活性を示し得る。従って、かかる測定電極を備えるNOx検知用セルは、より高性能なものとなり得る。
他の好適な態様では、前記酸化物(セリア固溶ジルコニア)部分を構成するジルコニウム(Zr)とセリウム(Ce)との原子比が、Ce/Zr≦0.5の関係を満たす。このような測定電極を備えたNOx検知用セルは、NOx濃度の測定精度に特に優れたものとなり得る。
また、他の好適な態様では、前記測定電極が前記酸化物部分を、該電極全体の0.5〜20質量%の割合で有する。換言すれば、測定電極全体の質量に占めるセリア固溶ジルコニア部分の質量の割合が0.5〜20%である。セリア固溶ジルコニアの含有割合をこの範囲とすることにより、NOx分解活性と測定電極の導電性とを高度にバランスさせることができる。
本発明により提供されるNOx検出装置は、被検ガスを導入する測定室と、その測定室に導入された被検ガス中のNOxを検出するように設けられたNOx検知用セルとを備える。そのNOx検知用セルとしては、本明細書において開示されたいずれかのNOx検知用セルを採用することができる。このNOx検出装置は更に、該測定室の酸素を電気化学的に除去する酸素ポンプセルを備える。その酸素ポンプセルは、典型的には、測定室内から測定室外へ酸素を伝導する固体電解質と、その固体電解質と電気的に接する一対の電極とを有する。
かかる構成のNOx検出装置によると、酸素ポンプセルの酸素ポンプ作用によって、被検ガス中の酸素(典型的には酸素ガス(O2))を測定室から排出することができる。これにより被検ガスに含まれるNOxの濃度の検出精度を向上させ得る。
ここで開示されるNOx検出装置の好ましい態様では、前記酸素ポンプセルの有する一対の電極のうち少なくとも一方の電極が金(Au)を含有する。このような酸素ポンプセルを備えるNOx検出装置は、特にNOxの濃度の検出精度に優れたものとなり得る。一方、かかる構成のNOx検出装置では、その製造時(典型的には焼成処理時)或いは使用時に高温に熱せられた場合、酸素ポンプセルを構成するAuが飛散してNOx検知用セルの測定電極に付着し得る。一般に、NOx検知用セルの測定電極にAuが付着するとそのNOx分解活性が低下しがちとなるところ、本発明により提供されるいずれかのNOx検知用セル(測定電極)によると、かかる場合にも良好なNOx分解活性を発揮することができる。従って、上記構成のNOx検出装置は高性能なものとなり得る。
本発明により提供される一つのNOx検知用セル製造方法は、ZrとCeとを含む酸化物セラミック成形用成分と、白金族元素から選択される少なくとも二種の金属元素を含む貴金属成分とを含有する測定電極用組成物を用意する工程を含む。また、焼成により酸化物イオン伝導性の固体電解質を形成するセラミック成形体の表面に該組成物を付与する工程を含み得る。また、そのセラミック成形体を該組成物とともに1200〜1700℃で焼成する工程を含み得る。この製造方法は、本明細書において開示されたいずれかのNOx検知用セルを製造する好適な方法の一例である。
また、本発明により提供される他の一つのNOx検知用セル製造方法は、ZrとCeとを含む酸化物セラミック成形用成分と、白金族元素から選択される少なくとも二種の金属元素を含む貴金属成分とを含有する測定電極用組成物を用意する工程を含む。また、所定形状の酸化物イオン伝導性固体電解質の表面に該組成物を付与する工程を含み得る。また、その固体電解質を該組成物とともに1200〜1700℃に加熱して該組成物を焼成する工程を含み得る。この製造方法は、本明細書において開示されたいずれかのNOx検知用セルを製造する好適な方法の他の一例である。
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書において特に言及している内容以外の技術的事項であって本発明の実施に必要な事項(例えばNOx検知セルの基準電極の設計)は、従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書によって開示されている技術内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。
本発明のNOx検知用セルの基材に相当する固体電解質としては、酸化物イオン導電性を有するものであれば特に制限なく使用することができる。そのような固体電解質の好適例としては、ジルコニア系固体電解質(典型的にはZrO2−M23固溶体又はZrO2−MO固溶体:ここでMはY,Yb,Gd,Ca又はMgであることが好ましい)、セリア系固体電解質(典型的にはCeO2−M23固溶体又はCeO2−M固溶体:ここでMはY又はSmであることが好ましい)、酸化ビスマス系固体電解質(典型的にはBiO3−WO3固溶体)、或いはぺロブスカイト型構造のLaGaO3系化合物が挙げられる。自動車等の内燃機関(エンジン)からの排ガスを被検ガスとした場合の安定性と酸化物イオン導電性の観点からジルコニア系固体電解質が好ましい。全体の3〜10mol%となる量のイットリア、マグネシア又はカルシアが固溶した安定化ジルコニアが特に好ましい。
NOx検知用セルに装備される一対(二対以上でもよい)の電極のうち少なくとも測定電極は、上述した貴金属部分と酸化物部分とを有する所謂サーメット電極である。このうち貴金属部分は、白金族元素から選択される少なくとも二種の金属元素を含む。この金属元素の好適な組み合わせとしては、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)からなる群から選択される少なくとも一種の元素と、他の少なくとも一種の白金族元素との組み合わせが例示される。NOx分解活性等の観点から、PtとPd及びRhの少なくとも一方との組み合わせ、例えばPt−Pd合金、Pt−Rh合金、Pt−Pd−Rh合金が好適である。また、明瞭な限界電流領域を示すNOx検知用セルが得られやすいという観点から、PtとRhとを含む組み合わせ(例えば、Pt−Rh合金、Pt−Pd−Rh合金)が好ましい。貴金属部分の40質量%以上がPtであることが好ましく、50質量%以上がPtであることが更に好ましい。これらの金属成分が合金(典型的には、Ptを主体とする合金)を形成していることが好ましい。なお、NOx検知用セルの測定電極として使用し得る限り、上述した金属成分以外の他の不純物成分(例えばAu)の存在を否定するものではない。
測定電極を構成するセラミック成分は、ジルコニアに少なくともセリアが固溶してなる固溶体(セリア固溶ジルコニア)部分を有する。このセリア固溶ジルコニアには、セリア以外の金属酸化物(イットリア、マグネシア、カルシア等)の一種又は二種以上が更に固溶していてもよい。例えば、全体の凡そ3〜10mol%となる量のイットリア、マグネシア又はカルシアが固溶した安定化ジルコニアに、更にセリアが固溶したセリア固溶ジルコニアを好ましく使用することができる。
ここで、ジルコニアに対するセリアの固溶量は、ジルコニウムとセリウムとの原子比(Ce/Zr)が0.5以下となる量であることが好ましい。例えば、Ce/Zrの原子比が0.05〜0.5(より好ましくは0.1〜0.3)の範囲にあるセリア固溶ジルコニアを好ましく採用することができる。Ce/Zrの原子比が上記範囲よりも大きすぎるとNOxの検出精度が低下することがある。Ce/Zrの原子比を上記範囲とすることにより、セリア固溶ジルコニアの使用により得られる効果(典型的には、NOx分解活性を向上させる効果)とNOxの検出精度とを高度にバランスさせることができる。なお、セリア固溶ジルコニアに含まれるジルコニウムとセリウムとの原子比は、例えば、X線回折パターンのピーク位置から把握することができる。
NOx検知用セルの測定電極に含まれるセラミック成分は、その実質的に全部がセリア固溶ジルコニアで構成されていてもよい。また、このセラミック成分は上記セリア固溶ジルコニア以外の成分(例えば、NOx検知用セルの基材に相当する上記固体電解質と同様の組成の酸化物)を含有してよい。測定電極全体の質量に対してセラミック成分の占める割合が凡そ3〜30質量%(より好ましくは凡そ5〜20質量%)の範囲であることが好ましい。セラミック成分の含有割合が上記範囲よりも少なすぎると、基材(固体電解質)に対する測定電極の密着性が不足することがある。一方、セラミック成分の含有割合が上記範囲よりも多すぎると測定電極の導電性が低下することがある。また、測定電極全体の質量に対するセリア固溶ジルコニアの含有割合は、例えば凡そ0.1〜30質量%の範囲とすることができる。好ましい範囲は凡そ0.5〜20質量%、より好ましい範囲は凡そ3〜15質量%である。
一方、NOx検知用セルの基準電極(陽極)の構成は特に限定されない。基材(固体電解質)に対する密着性の観点から、金属部分とセラミック部分とを含むサーメット電極を好ましく使用することができる。金属部分を構成する材質は、使用燃焼後の排ガスのように高温で比較的多量の水蒸気を含む雰囲気中でも安定な物質であることが好ましい。例えば高融点の金属を好ましく用いることができる。そのような金属として、白金族元素に属する貴金属(典型的にはPt、Pd、Rh)、それ以外の貴金属(典型的にはAu、Ag)、高導電性の卑金属(例えばNi)が挙げられる。また、それらのいずれかの金属をベースとする合金(例えばPt−Rh、Pt−Irなど)でもよい。また、セラミック部分を構成する材質としては、基材に相当する固体電解質と同様の組成の酸化物等を用いることができる。基材に対する密着性と導電性とのバランスから、通常は基準電極全体の質量に対するセラミック部分の割合を3〜30質量%の範囲とすることが好ましく、5〜20質量%の範囲とすることがより好ましい。
本発明のNOx検知用セル又はNOx検出装置における固体電解質は、この分野における慣用の方法で製造してよい。例えば、目的とする固体電解質を構成する金属原子を含む化合物の粉末(一種又は二種以上、二種以上の場合には固体電解質の組成に応じた割合で使用する。)を、必要に応じて適当なバインダ、溶媒等と混合して成形用組成物を調製する。上記粉末を構成する化合物は、典型的には当該金属原子の酸化物であり、加熱により酸化物となり得る化合物であってもよい。この成形用組成物を、目的とする固体電解質の形状に応じた形状に成形してセラミック成形体を作製する。成形方法としては押出成形法、プレス成形法等を採用することができる。このセラミック成形体を、酸化性雰囲気(例えば大気中)又は不活性ガス雰囲気で焼成して、所定形状(例えば、図2に符号10で示すようなプレート状)の固体電解質を得ることができる。適切な焼成温度は、セラミックの組成等によっても異なるが、典型的には1200〜1700℃(好ましくは1400〜1600℃)である。ジルコニア系の固体電解質の場合には、通常は1400℃以上で焼成することが適当である。
NOx検知用セルの電極は、従来の電極形成プロセスと同様の手法等によって形成することができる。例えば、目的とする測定電極を構成する貴金属部分の組成に対応した組成の金属粉末(合金粉末でもよい)の一種又は二種以上と、該測定電極を構成するセラミック成分の組成に対応した金属酸化物粉末或いは加熱により該酸化物となる化合物の粉末の一種又は二種以上とを、適当な有機媒体(ビヒクル)に分散させて、ペースト(又はインク)状の測定電極用組成物を調製する。
次いで、所定形状の固体電解質(例えばイットリア安定化ジルコニア)の表面に上記測定電極用組成物を付与する。例えば、スクリーン印刷法等に基づいて該組成物を所定のサイズ・厚みに塗布する。それらを適当な焼成温度(例えば800〜1600℃)で焼成する。このことによって、所定の形状・厚さの測定電極を形成する(焼き付ける)ことができる。また、上記セラミック成形体(焼成前の固体電解質)の表面に測定電極用組成物を付与し、その組成物とともに(同時に)セラミック成形体を焼成して固体電解質及び測定電極を形成してもよい。この場合には、固体電解質の組成(セラミック組成)等に応じた上述の焼成温度を採用することが好ましい。ここで、NOx検知用セルの測定電極に含有されるセリア固溶ジルコニアは、測定電極用組成物を焼成する際に生成したものであり得る。また、セリア固溶ジルコニアそれ自体の粉末を原料に用いて測定電極用組成物を調製し、これを焼成して測定電極を作製してもよい。
なお、NOx検知用セルの基準電極の作製にも、測定電極と同様の手法を適用することができる。
ところで、測定電極用組成物を焼成して白金族元素を主体とする貴金属部分を含む測定電極を作製する場合、その焼成温度を比較的高温(例えば1400℃以上)に設定すると、得られる陰極において金属成分が凝集しやすい(図7参照)。このように金属成分が凝集していると、固体電解質との接触面積(界面の面積)が低下し、本来のNOx分解性能を十分に発揮することができなくなる虞がある。かかる場合、例えば固体電解質の表面に電極を形成(焼き付け)した後、所定の後処理を行うことによってNOx分解性能を回復させることができる。例えば、このNOx検知用セルに高電圧を印加して大電流を流すことにより金属成分の近傍の固体電解質を一旦還元状態にし、その後再酸化処理を行う。このような処理(以下、「通電活性化処理」ともいう。)を行うことにより、金属成分と固体電解質との接触状態を、NOxの分解によって生成した酸素のイオン化に有利なように改善することができる。このことによってNOx分解プロセスをより順調に進行させることができる。
ここで、本発明に係るNOx検知用セルの測定電極では、ジルコニアに少なくともセリアが固溶してなる酸化物(セリア固溶ジルコニア)部分を含有することにより、当該部分と金属部分との界面が酸素欠損状態となりやすい。従って、上述の通電活性化処理(通電エージング)を行った後における金属成分と固体電解質との界面と類似の状態を、該通電活性化処理を行うことなく実現し得る。即ち、本発明に係るNOx検知用セルは、比較的高温(例えば1400℃以上)で焼成して測定電極を形成した場合にも、その焼成後に通電活性化処理を行うことなく、優れたNOx分解性能を発揮することができる。勿論、上記通電活性化処理を付加的に実施することもできる。
本発明のNOx検知用セルは、被検ガスから酸素を除去する酸素ポンプセルを備えたNOx検出装置の構成要素として好適である。かかる酸素ポンプセルは、典型的には、固体電解質に一対又は二対以上の電極を設けた構成を有する。これらの電極間に所定の電圧が印加されると、酸素ポンプ作用によって酸素がカソード側からアノード側へと排出される。NOx検出装置において、酸素ポンプセルとNOx検知用セルとは電気的に絶縁されていることが好ましい。酸素ポンプセルのカソードとしては、O2ガスの分解活性が高くかつNOxに対する分解活性が比較的低い(即ち、O2ガスを選択的に排出可能である)ものが好ましい。このため、Pt及びAuを含む材質から成るカソードが好適である。例えば、Pt及びAuを含む合金を主体に構成されたカソードを好ましく用いることができる。酸素ポンプセルのカソードは、このような金属成分に加えて、その導電性を著しく低下させない程度のセラミック成分を含有することができる。また、酸素ポンプセルのアノードとしては、上述したNOxセルの基準電極(陽極)と同様の材質からなるもの等を用いることができる。
なお、酸素ポンプセルを構成する固体電解質、カソード及びアノードは、NOx検知用セルを構成する固体電解質、測定電極及び基準電極と同様の手法により作製することができる。
以下、このようなNOx検出装置(NOx検出モジュール)の好適例について図面を参照しつつ説明する。
図16に示す装置30は、NOx検知用セル40と、酸素ポンプセル50と、測定室60とを有するNOx検出装置の一典型例である。この装置30は、安定化ジルコニア等の固体電解質31,32と、これらの固体電解質31,32の間に設けられた隔壁33,34とを備える。固体電解質31,32及び隔壁33,34はいずれも通気不能な材質から成る。これらによって、外部との自由なガス流通が制限された測定室60が区画されている。
固体電解質31の一部にはNOx検知用セル40が形成されている。即ち、固体電解質31の測定室60に面する側には、NOx分解活性の高い電極(測定電極)41が形成されている。この測定電極41は、上述のように、セリア固溶ジルコニア部分と、二種以上の白金族元素を含む貴金属部分とを含有することが好ましい。また、固体電解質31の外側面(測定室60とは反対側の面)には、例えば白金を主体とする電極(基準電極)42が形成されている。これらの電極41、42には、外部電源62に接続され得るリード線43,44が付設されている。これらのリード線43,44を通じて電極41,42の間に所定の電圧を印加することができる。更に、電極41,42の間に流れる電流を計測するための電流計(図示せず)が、リード線43または44に接続されている。また、固体電解質31の外側面であって基準電極42を覆う範囲には、通気不能な材質から成る隔壁36によってガス流路46が区画されている。このガス流路46の一端は外部(典型的には大気雰囲気)に対して開放されている。
上記NOx検知用セル40の形成部位とは異なる位置にある固体電解質31の一部には、測定室60内に被検ガスを導入するための孔35(以下「ガス導入孔」という。)が設けられている。このガス導入孔35は、典型的には、測定室60へのガス流入(拡散)を制御し得るサイズである。好ましくは、図示するように、ガス導入孔35を覆うようにして固体電解質31の外部に多孔質材(例えば多孔質アルミナ)から成る拡散制御層38を備える。このことによって、外部から測定室60内への被検ガスの流通・拡散速度をより整える(安定化する)ことができる。
一方、固体電解質32の一部には酸素ポンプセル50が形成されている。即ち、固体電解質32の測定室60に面する側には、O2ガスの分解活性が高くかつNOxに対する分解活性が比較的低い材質から成る電極(カソード)51が形成されている。例えばPt−Au合金を主体とする電極51を好ましく使用することができる。また、固体電解質32の外側面(測定室60とは反対側の面)には、例えば白金を主体とする電極(アノード)52が形成されている。図示するように、これら電極51,52には、典型的には外部電源64に接続され得るリード線53,54が付設されている。これらのリード線53,54を通じて電極51,52の間に所定の電圧を印加することができる。これにより測定室60内の酸素を測定室外に排出することができる。
測定室60の内部には、酸素ポンプセル50が形成された領域とNOx検知用セル40が形成された領域との間に、通気不能な材質からなり小孔を有する隔壁39が設けられている。この隔壁39によって、両領域間での被検ガスの流通・拡散速度をより整える(安定化する)ことができる。図16に示すように、ガス導入孔35は、酸素ポンプセル50が形成された領域であって、NOx検知用セル40が形成された領域から遠い側の端部付近に開口していることが好ましい。かかる配置によると、ガス導入孔35から測定室60に流入した被検ガスがNOx検知用セル40に至る間に、その被検ガスに含まれる酸素を酸素ポンプ50によって効率よく除去(低減)することができる。
固体電解質32の外側面であって電極52を覆う範囲には、通気不能な材質から成る隔壁37によってガス流路47が区画されている。ガス流路47の一端は外部(典型的には大気雰囲気)に対して開放されている。この隔壁37はヒータ66を内蔵している。必要に応じてヒータ66を機能させることにより、装置30の全体又は各部(例えば、NOx検知用セル40、酸素ポンプセル50等)を所定の温度域まで加熱し、或いは所定の温度に維持することができる。
なお、上記隔壁33,34,36,37,39の構成材料としては、このNOx検出装置の使用温度域において十分な絶縁性及び耐熱性を有する材料が好ましく用いられる。例えば、アルミナ、スピネル、ムライト、コーディエライト等のセラミック材料を好適に用いることができる。
このような構成のNOx検出装置30は、ガス導入孔35に被検ガスが到達し得る状態で使用することができる。典型的には、図16に示すように、装置30のほぼ全体が被検ガス(例えば、自動車等の内燃機関(エンジン)から排出される排ガス)に曝されるように配置して使用する。必要に応じてヒータ66を作動させて装置30を適当な温度域(例えば約700℃)まで加熱する。被検ガスは、拡散制御層38内を拡散してガス導入孔35に到達し、ここから測定室60(酸素ポンプセル50が形成された領域)に流入する。ここで酸素ポンプセル50の電極51,52の間に電圧を印加することにより、被検ガスに含まれる酸素ガスを測定室60から排出し、ガス流路47を通じて外部に逃すことができる。このことによって、測定室60内に流入した被検ガスが隔壁39の小孔からNOx検知用セル40の設けられた領域に流入(拡散)するまでの間に、その被検ガスの酸素濃度を調整することができる。
NOx検知用セル40の電極41,42間に所定の電圧を印加することにより、このNOx検知用セル40に到達した被検ガスのNOx濃度を検出することができる。即ち、まず被検ガス中のNOxが測定電極41に吸着する。典型的には、この測定電極41の貴金属部分(二種以上の白金族元素を含有する)にNOxが吸着する。この部分でNOxが分解し、それによって生じた酸素(即ち金属部分に一時的に吸着されている吸着酸素)が金属部分と固体電解質31との界面に拡散し、この界面で該酸素がイオン化されて酸化物イオン(O2-)を生成する。生成した酸化物イオンが固体電解質31の電極(基準電極)42側に排出されることに伴って電極41,42間に電流が流れる。この電流を図示しない電流計で計測することによりNOx濃度を検出し得る。
なお、NOx検知用セル40に到達する被検ガスの酸素ガス濃度(酸素ガスの除去程度)は、酸素ポンプセル50に印加する電圧等によって調整することができる。例えば、この酸素ガス濃度が10ppm以下となるように上記印加電圧を制御することが好ましい。従って、ガス導入孔35から流入する被検ガスが酸素ガスを含まないか、酸素ガス濃度が比較的低い場合には、酸素ポンプセル50に電圧を印加することなく(酸素ポンプ作用を発現させることなく)装置30を使用してもよい。なお、このようなNOx検出装置は、必要に応じて測定室60に酸素を供給し得る酸素供給手段を更に備えることができる。例えば、固体電解質に一対の電極を有し電圧の印加により測定室外から測定室内に電気化学的に酸素を供給するように設けられた酸素ポンプセル(酸素供給セル)を備えることができる。
この明細書に開示されるNOx検知セルは、例えば以下の方法により好適に製造することができる。
(1)ZrとCeとを含む酸化物セラミック成形用成分と、白金族元素から選択される少なくとも二種の金属元素を含む貴金属成分とを含有する測定電極用組成物を用意する工程と、
焼成により酸化物イオン伝導性の固体電解質を形成するセラミック成形体の表面に該組成物を付与する工程と、
そのセラミック成形体を該組成物とともに1200〜1700℃(好ましくは1400℃〜1600℃)で焼成する工程と、を備える方法。
この方法により製造されたNOx検知用セルは、焼成後に上記通電活性化処理(通電エージング)を行うことなく使用されて優れたNOx分解性能を発揮することができる。
(2)ZrとCeとを含む酸化物セラミック成形用成分と、白金族元素から選択される少なくとも二種の金属元素を含む貴金属成分とを含有する測定電極用組成物を用意する工程と、
所定形状の酸化物イオン伝導性固体電解質の表面に該組成物を付与する工程と、
その固体電解質を該組成物とともに1200〜1700℃(好ましくは1400℃〜1600℃)に加熱して該組成物を焼成する工程と、を備える方法。
この方法により製造されたNOx検知用セルは、上記焼成物即ち測定電極(サーメット電極)に上記通電活性化処理(通電エージング)を行うことなく使用されて優れたNOx分解性能を発揮することができる。
上記(1)又は(2)の方法に使用する測定電極用組成物は、Pt及び他の白金族元素を合計で80〜99.5質量部と、安定化ジルコニア(例えば、全体の3〜10mol%となる量のイットリア、マグネシア又はカルシアが固溶したもの)0.5〜20質量部と、セリウムを主構成金属元素とする化合物(典型的には酸化物)0.1〜10質量部とを含有することが好ましい。
なお、これらのNOx検知用セル製造方法は、該セルを備えるNOx検出装置の製造方法の一部を構成し得る。即ち本発明は、被検ガスを導入する測定室と、この明細書に開示されるいずれかのNOx検知用セルであって該測定室に導入された被検ガス中のNOxを検出するように設けられたNOx検知用セルと、該測定室内から電気化学的に酸素を除去する酸素ポンプセルであって測定室内から測定室外へ酸素を伝導する固体電解質とその固体電解質と電気的に接する一対の電極とを有する酸素ポンプセルとを備えるNOx検出装置を製造する方法において、上記(1)又は(2)の製造ステップによりNOx検知用セルを形成することを特徴とするNOx検出装置製造方法を提供する。
また、本発明によって提供される好ましいNOx検知セルは、以下の一又は二以上の特徴を有する。(i).NOx検知用セルの測定電極が、ジルコニアに少なくともセリアが固溶してなる酸化物部分と、Ptを含み且つPd及びRhの少なくとも一方を含む貴金属部分とを有する。(ii).その貴金属部分においてPt50〜80質量%(好ましくは55〜65質量%)と、他の少なくとも一種の白金族元素20〜50質量%(好ましくは35〜45質量%)とを含有する。(iii).上記他の少なくとも一種の白金族元素はRh及び/又はPdであることが好ましい。(iv).その貴金属部分においてRhとPdとを凡そ10:0〜2:8の質量比で含有することが特に好ましい。
以下、本発明に関する実施例につき説明するが、本発明をかかる具体例に示すものに限定することを意図したものではない。
<実施例1:NOx検知用セルの作製>
表1に示す組成の測定電極用組成物(試料1〜7)を調製した。これらの組成物の調製には、白金(Pt)粉末、ロジウム(Rh)粉末、パラジウム(Pd)粉末、イットリア安定化ジルコニア(ZrO−8mol%Y、以下、「YSZ」ということもある。)粉末、及び、組成式Ce0.8Gd0.22で表される酸化物(以下、「セリウム酸化物」ということもある。)の粉末を所定の割合で使用した。ここで、試料2,4,6の測定電極用組成物は、それぞれ試料1,3,5の組成物から有機成分を除いた部分(ベース材料)1gに対してセリウム酸化物0.05gを添加した組成に相当する。また、試料1〜6の測定電極用組成物は二種又は三種の白金族元素を含むのに対して、試料7は一種類の白金族元素(Pt)のみを含有する。
これらの測定電極用組成物の調製に用いたものと同じPt粉末及びYSZ粉末を用いて、表1に示す組成の基準電極用組成物を調製した。なお、表1には有機成分を除いた組成を示している。
そして、図1に示すように、円板状に成形したYSZ(ZrO−8mol%Y)グリーンシート(セラミック成形体)10’の一面及び他面に、上記測定電極用組成物11’及び基準電極用組成物12’を、それぞれスクリーン印刷法により印刷した。
一方、金(Au)を含む電極を有する酸素ポンプセルとともに焼成される状態を模擬するため、NOx検知用セルの作製に用いるYSZグリーンシート10’とは別に、YSZグリーンシート110’の片面にAu含有組成物111’をスクリーン印刷したものを用意した。このAu含有組成物としては、Ptと2質量%の金(Au)と10質量%のYSZとを含む組成物(Pt−2%Au−10%YSZ)を用いた。そして、焼成治具としてのアルミナ板120を使用して、Au含有組成物111’と測定電極用組成物11’とが対向するようにグリーンシート10’,110’をセットした。Au含有組成物111’と測定電極用組成物11’との間隔は約1mmである。これを大気中、1480℃の条件(Auが蒸発・飛散し得る条件)で1時間焼成した。このようにして、図2に示すように、固体電解質(YSZ)10の一面に測定電極11が形成され、他面に基準電極12が形成されたNOx検知用セル1を得た。このNOx検知用セル1の直径は約17mmである。また、測定電極11及び基準電極12はいずれも直径約8mmの円形に形成されている。
<実施例2:NOx検知用セルの性能評価>
実施例1により作製した各NOx検知用セル(試料1〜7の各組成物を用いて形成された電極を備えるもの)の性能を評価した。
即ち、図2に示すように、NOx検知用セルの測定電極11及び基準電極12に、リード線としてのAu線13,14を熱圧着法により取り付けた。更に、測定電極11側に平均孔径約0.4mmの多孔質アルミナ製の拡散制御体18を被せた。このようにして、性能評価用のモデルセル2を構築した。
このモデルセル2を電気炉で700℃に加熱し、基準電極側12には空気を流し、測定電極11側には下記(1)〜(3)のいずれかの混合ガス(被検ガスに相当する。)を流した。そして、外部電源20に接続されたリード線13,14を通じて測定電極(陰極)11と基準電極(陽極)12との間に電圧を印加し、電圧スイープ速度0.5mV/secの条件でモデルセル2の電流−電圧特性を測定した。
[被検ガス組成]
(1).100ppmのO2を含むO2−N2混合ガス(以下、「100ppmO2−N2」と表す。)。
(2).500ppmのNO及び100ppmのO2を含むNO−O2−N2混合ガス(以下、「500ppmNO−100ppmO2−N2」と表す。)。
(3).1000ppmのNO及び100ppmのO2を含むNO−O2−N2混合ガス(以下、「1000ppmNO−100ppmO2−N2」と表す。)。
試料1の組成物を用いて作製されたNOx検知用セルを備えるモデルセル(以下、試料nを用いて作製されたNOx検知用セルを備えるモデルセルを「試料nに係るモデルセル」ということもある。)及び試料2に係るモデルセルの電流−電圧特性を図3(A)及び図3(B)に示す。同様に、試料3及び試料4に係るモデルセルについては図4(A)及び図4(B)に、試料5及び試料6に係るモデルセルについては図5(A)及び図5(B)に、試料7に係るモデルセルについては図6に、それぞれの電流−電圧特性を示す。なお、実施例1で説明したように、これらのモデルセルを構成するNOx検知用セルは、いずれもAuが飛散し得る条件(即ち、測定電極にAuが付着し得る条件)で焼成して得られたものである。
図3(A)(試料1)と図3(B)(試料2)との比較から判るように、試料1にセリウム酸化物を添加した試料2に係るモデルセルでは、試料1に係るモデルセルに比べてNOの分解に対応する電流が顕著に増加している。また、図3(B)には限界電流領域がみられる。同様に、図4(A)と図4(B)との比較、及び図5(A)と図5(B)との比較によると、いずれもセリウム酸化物の添加によりNO分解電流が顕著に増加している(図4(B)及び図5(B))。また、図4(B)及び図5(B)には限界電流領域がみられる。一方、図6に示すように、セリウム酸化物を含有するが二種以上の白金族元素を含まない試料7に係るモデルセルは、NOの分解電流が低く、限界電流領域もみられなかった。これらの結果は、試料2,4,6のように二種以上の白金族元素とセリウム酸化物とを組み合わせて使用することにより、NO分解電流が大きく向上することを示唆している。また、これらの試料2,4,6の組成物はAuが付着し得る条件で焼成された場合にも良好なNO分解を示す測定電極を形成するということを示唆している。
なお、金属成分としてRhを含む試料2及び試料6に係るモデルセル(図3(B),図5(B))では、Rhを含まない試料4に係るモデルセルの特性(図4(B))に比べて限界電流領域が更に明瞭である。このことから、金属成分がPt及びRhを含む組成(Pt−Rhの組み合わせ、又はPt−Pd−Rhの組み合わせ)が特に好ましいといえる。
<実施例3:実施例1の方法により作製した測定電極の分析>
試料5及び試料6(セリウム酸化物含有)の組成物を用いて実施例1の方法により作製した測定電極につき、その表面のSEM−EDX測定を行った。該測定により得られた反射電子像を図7(試料5)及び図8(試料6)に示す。これらの図(走査型電子顕微鏡写真)から判るように、セリウム酸化物の使用の有無に拘らず、測定電極表面のミクロ構造はほぼ同様であった。また、EDX測定の結果、試料6を用いて作製した測定電極からはZr及びCeが検出された。
試料5及び試料6(セリウム酸化物含有)の組成物を用いて実施例1の方法により作製した測定電極についてX線回折測定を行った。得られたX線回折パターンを図9に示す。
試料5及び試料6のそれぞれに相当する回折パターンを比較すると、試料6では、固体電解質と重なるYSZのピークの肩に、若干低角側にシフトしたピークがみられる。JCPDSカードと比較したところ、この低角側にシフトしたピークの位置は、Zr0.86Ce0.142のピーク位置とほぼ一致した。また、セリアに相当するピーク位置には回折ピークがみられなかった。以上の結果から、試料6の組成物に含まれていたセリウム酸化物は、1400℃以上の高温焼成によってYSZと固溶している(従ってセリアが固溶したYSZを含む測定電極を形成している)といえる。なお、図9には、本実施例により得られたX線回折パターンの下方に、YSZ(8Y)(ZrO−8mol%Y),Zr0.86Ce0.142,Zr0.5Ce0.52及びCeO2のそれぞれに相当するピークの位置を示している。
<実施例4:NOx検知用セルの作製及び評価>
表2に示す組成の測定電極用組成物(試料8〜10)を用いた点以外は実施例1と同様にしてNOx検知用セルを作製した。
得られたNOx検知用セルを用いて、実施例2と同様にモデルセルを構築し、同様にして電流−電圧特性を測定した。なお、試料8及び試料9については同組成の測定電極用組成物を二回作製し(これらを試料8−1及び8−2、並びに試料9−1及び9−2という。)、各組成物を用いてNOx検知用セルの作製、モデルセルの構築及び電流−電圧特性の測定を行った。それらの結果を図10〜図14に示す。
これらの図から判るように、試料9−1,9−2(セリウム酸化物の添加量;0.02g)及び試料10(セリウム酸化物の添加量;0.1g)に係るモデルセルは、いずれもNOに対する良好な分解活性を示した。また、これらのモデルセルの電流−電圧特性には明瞭な限界電流領域がみられた。試料8−1,8−2(セリウム酸化物の添加量;0.01g)に係るモデルセルでは、二つの試料のうち一方(試料8−1)が他方(試料8−2)に比べて顕著に高いNOx分解活性を示した。この結果から、本実施例の組成及び製造条件でNOx分解活性の向上効果を得るためには、セリウム酸化物以外の測定電極構成成分(ベース材料)1gに対して、凡そ0.01g以上(例えば凡そ0.01〜0.1g)のセリウム酸化物を添加することが好ましいといえる。より確実に上記効果を発現させるためには、ベース材料1gに対して凡そ0.02g以上のセリウム酸化物を添加することが好ましい。
<実施例5:NOx検出感度の検討>
試料5(セリウム酸化物を含有せず),試料6(セリウム酸化物の添加量;0.05g),試料8(同0.01g),試料9(同0.02g)及び試料10(同0.1g)に係るモデルセルにつき、100ppmO2−N2を被検ガスとする電流−電圧特性の測定結果から、電圧0.75Vにおける電流値と電圧0.35Vにおける電流値との比を算出した。そして、得られた値(電流値の比)をセリウム酸化物の添加量に対してプロットした。その結果を図15に示す。
一般にセリア固溶ジルコニアは、相対的に(例えば、セリアを含有しないジルコニアに比べて)還元されやすい傾向にある。このため、セリア含有測定電極では、そのセリア部分からの酸素放出が生じやすい。放出された酸素が酸化物イオンとなって固体電解質を流れると電流が検出される。電極間に印加する電圧を上げていくと、かかる酸素の放出がより起こりやすくなることから、測定電極(セリア固溶ジルコニア)から生じた酸素に由来する電流が重畳されて限界電流が漸増していく。図15はその漸増の程度を示したものであって、セリア含有量が多くなるとセリア固溶ジルコニアの還元に起因する電流の重畳が大きくなることを表している。このような電流の重畳はNOx濃度を求める場合にオフセットとなり得る。従って、NOx濃度の測定精度を高める一手段として、セリウム酸化物の添加量(セリアの含有量)を少なく設定することが好ましい。特に限定するものではないが、本実施例のようなガス組成及び製造条件において、セリウム酸化物以外の測定電極構成成分(ベース材料)1gに対するセリウム酸化物の添加量を凡そ0.05g以下(例えば凡そ0.01〜0.05g)とすることが好ましい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独で或いは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書又は図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
実施例に係るNOx検知用セルを製造する過程において試料を焼成する方法を示す説明図である。 実施例に係るNOx検知用セルの評価に用いるモデルセルの構成を示す模式的断面図である。 図3の(A)は試料1に係るモデルセルの電流−電圧特性を示す特性図であり、図3の(B)は試料2に係るモデルセルの電流−電圧特性を示す特性図である。 図4の(A)は試料3に係るモデルセルの電流−電圧特性を示す特性図であり、図4の(B)は試料4に係るモデルセルの電流−電圧特性を示す特性図である。 図5の(A)は試料5に係るモデルセルの電流−電圧特性を示す特性図であり、図5の(B)は試料6に係るモデルセルの電流−電圧特性を示す特性図である。 試料7に係るモデルセルの電流−電圧特性を示す特性図である。 試料5の組成物を用いて作製した電極の走査型電子顕微鏡写真である。 試料6の組成物を用いて作製した電極の走査型電子顕微鏡写真である。 試料5及び試料6の組成物を用いて作製した電極のX線回折パターンを示すチャートである。 試料8−1に係るモデルセルの電流−電圧特性を示す特性図である。 試料8−2に係るモデルセルの電流−電圧特性を示す特性図である。 試料9−1に係るモデルセルの電流−電圧特性を示す特性図である。 試料9−2に係るモデルセルの電流−電圧特性を示す特性図である。 試料10に係るモデルセルの電流−電圧特性を示す特性図である。 セリウム酸化物の添加量と、電圧0.75V及び0.35Vにおける電流値の比との関係を示す特性図である。 本発明に係るNOx検出装置の好適例を示す模式的断面図である。
符号の説明
1 NOx検知用セル
10 固体電解質
11 測定電極(陰極)
12 基準電極(陽極)
18 拡散制御体
30 NOx検出装置
31,32 固体電解質
38 拡散制御層
40 NOx検知用セル
41 測定電極(陰極)
42 基準電極(陽極)
50 酸素ポンプセル
51 電極(カソード)
52 電極(アノード)
60 測定室

Claims (8)

  1. 酸化物イオン伝導性を有する固体電解質と、その固体電解質と電気的に接する一対の電極とを備えるNOx検知用セルであって、
    該一対の電極のうち測定電極は、ジルコニアに少なくともセリアが固溶してなる酸化物部分と、白金族元素から選択される少なくとも二種の金属元素を含む貴金属部分とを有するNOx検知用セル。
  2. 前記金属元素としてPtを含み、且つPd及びRhの少なくとも一方を含む、請求項1に記載のNOx検知用セル。
  3. 前記酸化物部分に含まれるZrとCeとの原子比がCe/Zr≦0.5の関係を満たす、請求項1又は2に記載のNOx検知用セル。
  4. 前記測定電極は、前記酸化物部分を0.5〜20質量%の割合で含有する、請求項1〜3のいずれかに記載のNOx検知用セル。
  5. 被検ガスを導入する測定室と、
    該測定室に導入された被検ガス中のNOxを検出するように設けられた請求項1〜4のいずれかに記載のNOx検知用セルと、
    該測定室内から電気化学的に酸素を除去する酸素ポンプセルであって、測定室内から測定室外へ酸素を伝導する固体電解質と、その固体電解質と電気的に接する一対の電極とを有する酸素ポンプセルと、
    を備えるNOx検出装置。
  6. 前記酸素ポンプセルの有する一対の電極のうち少なくとも一方の電極はAuを含有する、請求項5に記載のNOx検出装置。
  7. ZrとCeとを含む酸化物セラミック成形用成分と、白金族元素から選択される少なくとも二種の金属元素を含む貴金属成分とを含有する測定電極用組成物を用意する工程と、
    焼成により酸化物イオン伝導性の固体電解質を形成するセラミック成形体の表面に該組成物を付与する工程と、
    そのセラミック成形体を該組成物とともに1200〜1700℃で焼成する工程と、
    を備えるNOx検知用セル製造方法。
  8. ZrとCeとを含む酸化物セラミック成形用成分と、白金族元素から選択される少なくとも二種の金属元素を含む貴金属成分とを含有する測定電極用組成物を用意する工程と、
    所定形状の酸化物イオン伝導性固体電解質の表面に該組成物を付与する工程と、
    その固体電解質を該組成物とともに1200〜1700℃に加熱して該組成物を焼成する工程と、
    を備えるNOx検知用セル製造方法。
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