JP2005090297A - ディーゼルエンジンのシリンダヘッド及びそのシリンダヘッド鋳造用中子 - Google Patents

ディーゼルエンジンのシリンダヘッド及びそのシリンダヘッド鋳造用中子 Download PDF

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Abstract

【課題】 シリンダヘッドのプラグ用ボスを第1及び第2ボスに分割することにより、第1及び第2ボス間に広い冷却水通路を確保して、第1及び第2ボス間を冷却水がスムーズに流通させる。またシリンダヘッドの鋳造時におけるシリンダヘッド鋳造用中子の破損を防止する。
【解決手段】 シリンダヘッド11シリンダブロック12に取付けられる。シリンダブロック12に接する底壁13とこの底壁13に対向する上壁14とで囲まれたシリンダヘッド11内部には、冷却水が通る冷却水通路17が形成される。冷却水通路17内には、グロープラグ23を挿通するためのプラグ用ボス24が形成される。プラグ用ボス24は、底壁13に形成された第1ボス24aと、この第1ボス24aと所定の間隔をあけかつ第1ボス24aと同一軸芯を有するように上壁14に形成された第2ボス24bとを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ディーゼルエンジンの気筒内の混合気を暖めるグロープラグが挿通されたシリンダヘッドと、そのシリンダヘッドを鋳造するための中子に関するものである。
従来、この種のシリンダヘッドとして、図6及び図7に示すように、シリンダブロック2に取付けられ、シリンダブロック2に接する底壁1aとこの底壁1aに対向する上壁1bとで囲まれた内部に冷却水が通る冷却水通路1cが形成されたものが知られている。このシリンダヘッド1では、燃料噴射ノズル3を挿通するためのノズル用ボス1dが冷却水通路1cに挿通して設けられ、ノズル用ボス1dを囲むように第1及び第2吸気ポート1e,1fと第1及び第2排気ポート1g,1hとが配設される。第1吸気ポート1eと第2排気ポート1hはノズル用ボス1dを中心として対角位置に設けられ、第2吸気ポート1fと第1排気ポート1gはノズル用ボス1dを中心として対角位置に設けられる。また第1吸気ポート1eと第1排気ポート1gとの間には、グロープラグ4を挿通するためのプラグ用ボス1iが設けられる。このプラグ用ボス1iは底壁1aと上壁1bとを連結するように形成され、プラグ用ボス1iにはグロープラグ4を挿通可能なプラグ用通孔1jが形成される。なお、第1吸気ポート1eと第1排気ポート1gとの間は比較的狭いため、第1吸気ポート1eの周壁と第1排気ポート1gの周壁はプラグ用ボス1iにより連結されて一体的に形成される。
このように構成されたシリンダヘッドを鋳造するための砂型の中子は、図8及び図9に示すように、ノズル用ボスを形成するためのノズル用孔6aと、第1及び第2吸気ポートの周壁をそれぞれ形成するための第1及び第2吸気ポート用孔6b,6cと、第1及び第2排気ポートの周壁をそれぞれ形成するための第1及び第2排気ポート用孔6d,6eと、プラグ用ボスを形成するためのプラグ用孔6fとを備える。第1吸気ポート用孔6bと第1排気ポート用孔6dとプラグ用孔6fは連通して横断面略眼鏡状の眼鏡状孔6gが形成される。
しかし、上記のように構成されたシリンダヘッド1では、第1吸気ポート1eの周壁と第1排気ポート1gの周壁がプラグ用ボス1iにより連結されて一体的に形成されているため、冷却水の流れを阻害する問題点があった。また上記のように構成されたシリンダヘッド鋳造用中子6では、眼鏡状孔6gとノズル用孔6aとの間に円弧状の比較的長い薄肉部6hが形成されるとともに、プラグ用孔6fの形成により第1吸気ポート用孔6b及び第1排気ポート用孔6d間の中子6が分断されるため、主型に挿入しようとして中子6を持ち上げたときに、中子6が上記薄肉部6hで破損するおそれがあった。
これらの点を解消するために、シリンダヘッドのうち気筒の配列中心の一方の側に第1吸気ポートと第1排気ポートが配設され、他方の側に第2吸気ポートと第2排気ポートが配設されて、燃料噴射ノズルを挿通するためのノズル用透孔を包囲するとともに、第1吸気ポートと第1排気ポートとの間にグロープラグを挿通するためのプラグ用ボスが設けられた内燃機関のシリンダヘッド(例えば、特許文献1参照。)が開示されている。この内燃機関のシリンダヘッドでは、シリンダヘッドの一方の側に設けられた給水孔から、第1吸気ポート及び第1排気ポート間のプラグ用ボスの外周面を通って、ノズル用透孔の周壁を形成するノズル用ボスに達する冷却水通路が設けられる。またプラグ用ボスが第1吸気ポートの周壁と連結して形成され、第1吸気ポート及び第1排気ポートの中心間距離が第2吸気ポート及び第2排気ポートの中心間距離より広く形成される。
このように構成された内燃機関のシリンダヘッドでは、給水孔から吐出された冷却水が第1吸気ポート及び第1排気ポート間のプラグ用ボスを冷却した後に、ノズル用ボスを冷却するので、効率良く冷却できる。また第1吸気ポート及び第1排気ポートの中心間距離を第2吸気ポート及び第2排気ポートの中心間距離より広く形成したので、シリンダヘッドの鋳造時の中子の強度を増大できるようになっている。
特開平10−169504号公報(特許請求の範囲、明細書[0013]及び[0014]、図1)
しかし、上記従来の特許文献1に示された内燃機関のシリンダヘッドでは、第1吸気ポート及び第1排気ポート間の冷却水通路を広く確保し、シリンダヘッド鋳造用中子の強度を確保するには、第1吸気ポート及び第1排気ポートの中心間距離を比較的大きくする必要があるけれども、隣接する気筒の吸気ポートや排気ポートとの位置関係上、上記中心間距離をあまり大きく確保できない。この結果、第1吸気ポート及び第1排気ポート間の冷却水通路を広く確保できないため、冷却水がスムーズに流れず、またシリンダヘッド鋳造用中子のうち第1吸気ポート及び第1排気ポート間の冷却水通路を形成する部分の厚さが薄いため、鋳造時に中子が上記薄肉部で破損するおそれがある。
本発明の第1の目的は、プラグ用ボスを第1及び第2ボスに分割することにより、第1及び第2ボス間に広い冷却水通路を確保でき、第1及び第2ボス間を冷却水がスムーズに流通できる、ディーゼルエンジンのシリンダヘッドを提供することにある。
本発明の第2の目的は、鋳造時における破損を防止できる、ディーゼルエンジンのシリンダヘッド鋳造用中子を提供することにある。
請求項1に係る発明は、図1及び図2に示すように、シリンダブロック12に取付けられ、シリンダブロック12に接する底壁13とこの底壁13に対向する上壁14とで囲まれた内部に冷却水が通る冷却水通路17が形成されるとともに、冷却水通路17内にグロープラグ23を挿通するためのプラグ用ボス24が形成されたディーゼルエンジンのシリンダヘッドの改良である。
その特徴ある構成は、プラグ用ボス24が、底壁13に形成された第1ボス24aと、この第1ボス24aと所定の間隔をあけかつ第1ボス24aと同一軸芯を有するように上壁14に形成された第2ボス24bとを備えたところにある。
この請求項1に記載されたディーゼルエンジンのシリンダヘッドは、プラグ用ボス24が第1及び第2ボス24a,24bに分割され、第1及び第2ボス24a,24b間に広い冷却水通路17を確保できるので、プラグ用ボス24にグロープラグ23を挿通するタイプのディーゼルエンジン10のみならず、グロープラグを用いないタイプのディーゼルエンジンにも使用できる。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、更に図1及び図2に示すように、プラグ用ボス24にグロープラグ23を挿通可能なプラグ用通孔26が形成され、前記プラグ用通孔26が、第1ボス24aにシリンダブロック12に臨んで形成された第1通孔26aと、第1通孔26aと同一孔芯を有するように第2ボス24bに形成された第2通孔26bとを備えたことを特徴とする。
この請求項2に記載されたディーゼルエンジンのシリンダヘッドでは、プラグ用ボス24の第1及び第2ボス24a,24bにそれぞれ形成されたプラグ用通孔26の第1及び第2通孔26a,26bにグロープラグ23を挿通すると、第1ボス24aと第2ボス24bとの間に小径のグロープラグ23のみが存在するため、第1ボス24aと第2ボス24bとの間に広い冷却水通路17を確保できる。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明であって、更に図5に示すように、第1通孔26aから第2通孔26bにかけて厚さの薄い単一のスリーブ61が挿入され、このスリーブ61にグロープラグ23が挿通されたことを特徴とする。
この請求項3に記載されたディーゼルエンジンのシリンダヘッドでは、プラグ用ボス24の第1及び第2ボス24a,24bにそれぞれ形成されたプラグ用通孔26の第1及び第2通孔26a,26bにスリーブ61を挿通した後に、このスリーブ61にグロープラグ23を挿通すると、第1ボス24aと第2ボス24bとの間にグロープラグ23より僅かに太いスリーブ61のみが露出するため、第1ボス24aと第2ボス24bとの間に比較的広い冷却水通路17を確保できる。またグロープラグ23がスリーブ61により被覆されて冷却水に接触しないため、グロープラグ23の電気絶縁性を容易に確保できる。
請求項4に係る発明は、図1〜図4に示すように、冷却水通路17と、この冷却水通路17に挿通して設けられ燃料噴射ノズル18を挿通するためのノズル用ボス19と、ノズル用ボス19を囲むように設けられた吸気ポート21,22及び排気ポート31,32と、吸気ポート21及び排気ポート31間に設けられグロープラグ23を挿通するためのプラグ用ボス24とを備えたシリンダヘッドを鋳造する中子の改良である。
その特徴ある構成は、ノズル用ボス19を形成するためのノズル用孔43と、吸気ポート21,22の周壁21a,22aを形成するための吸気ポート用孔41,42と、排気ポート31,32の周壁31a,32aを形成するための排気ポート用孔51,52と、プラグ用ボス24を形成するためのプラグ用凹部44とを備え、プラグ用凹部44が、吸気ポート用孔41と排気ポート用孔51との間に所定の間隔をあけかつ互いに対向して設けられた第1及び第2凹部44a,44bを有し、第1及び第2凹部44a,44bの間に吸気ポート用孔41と排気ポート用孔51とを連結する孔連結部46が設けられたところにある。
この請求項4に記載されたシリンダヘッド鋳造用中子では、プラグ用凹部44が第1凹部44aと第2凹部44bとに分割されて、吸気ポート用孔41と排気ポート用孔51とが連通しておらず、またノズル用孔43及び吸気ポート用孔41間の薄肉部47やノズル用孔43及び排気ポート用孔51間の薄肉部48が極めて短いため、中子40の強度が高く、主型に挿入するために中子40を持ち上げても、中子40は破損しない。
以上述べたように、本発明によれば、底壁と上壁とで囲まれたシリンダヘッド内部に冷却水通路を形成し、プラグ用通孔を有するプラグ用ボスを冷却水通路内に形成し、プラグ用ボスが、底壁に形成された第1ボスと、上壁に形成された第2ボスとを備えるので、プラグ用ボスにグロープラグを挿通するタイプのディーゼルエンジン又はグロープラグを用いないタイプのディーゼルエンジンのいずれに本発明のシリンダヘッドを使用しても、第1ボスと第2ボスとの間に広い冷却水通路を確保できる。この結果、この広い冷却水通路を冷却水がスムーズに流通するとともに、部品の共通化を図ることができる。
またプラグ用ボスにプラグ用通孔を形成し、プラグ用ボスの第1ボスにプラグ用通孔の第1通孔を形成し、プラグ用ボスの第2ボスにプラグ用通孔の第2通孔を形成すれば、第1及び第2通孔にグロープラグを挿通したときに、第1ボスと第2ボスとの間に小径のグロープラグのみが存在するため、第1ボスと第2ボスとの間に広い冷却水通路を確保できる。この結果、第1及び第2ボス間を冷却水がスムーズに流通する。
また第1通孔から第2通孔にかけて厚さの薄い単一のスリーブを挿入し、このスリーブにグロープラグを挿通すれば、第1及び第2通孔にスリーブを挿通し、このスリーブにグロープラグを挿通したときに、第1ボスと第2ボスとの間に比較的小径のスリーブのみが露出するため、第1ボスと第2ボスとの間に比較的広い冷却水通路を確保できる。この結果、第1及び第2ボス間を冷却水が比較的スムーズに流通する。またグロープラグがスリーブにより被覆されて冷却水に接触しないため、グロープラグの電気絶縁性を容易に確保できる。
更にシリンダヘッド鋳造用中子に形成された吸気ポート用孔と排気ポート用孔との間に所定の間隔をあけかつ互いに対向してプラグ用凹部の第1及び第2凹部を設け、第1及び第2凹部の間に吸気ポート用孔と排気ポート用孔とを連結する孔連結部を設ければ、吸気ポート用孔と排気ポート用孔とが連通しておらず、ノズル用孔及び吸気ポート用孔間の薄肉部やノズル用孔及び排気ポート用孔間の薄肉部が極めて短い。この結果、中子の強度が高いので、主型に挿入するために中子を持ち上げても、中子が破損することはない。
次に本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
<第1の実施の形態>
図1及び図2に示すように、ディーゼルエンジン10のシリンダヘッド11は、シリンダブロック12に取付けられ、シリンダブロック12に接する底壁13と、この底壁13に対向する上壁14と、底壁13及び上壁14の周縁を連結する周壁16と、底壁13と上壁14と周壁16で囲まれた内部に形成され冷却水が通る冷却水通路17とを備える。このシリンダヘッド11には、燃料噴射ノズル18を挿通するためのノズル用ボス19が冷却水通路17に挿通して設けられ、ノズル用ボス19を囲むように第1及び第2吸気ポート21,22と第1及び第2排気ポート31,32とが配設される。ノズル用ボス19には燃料噴射ノズル18を挿通可能なノズル用透孔19aが形成される。
また第1吸気ポート21は第1吸気用周壁21aにより冷却水通路17と区画され、第2吸気ポート22は第2吸気用周壁22aにより冷却水通路17と区画される(図2)。第1排気ポート31は第1排気用周壁31aにより冷却水通路17と区画され、第2排気ポート32は第2排気用周壁32aにより冷却水通路17と区画される。第1吸気ポート21と第2排気ポート32はノズル用ボス19を中心として対角位置に設けられ、第2吸気ポート22と第1排気ポート31はノズル用ボス19を中心として対角位置に設けられる。
更に第1吸気ポート21と第1排気ポート31との間には、グロープラグ23を挿通するためのプラグ用ボス24が設けられる。このプラグ用ボス24には、グロープラグ23を挿通可能なプラグ用通孔26が形成される。上記プラグ用ボス24は、底壁13に形成された第1ボス24aと、この第1ボス24aと所定の間隔をあけかつ第1ボス24aと同一軸芯を有するように上壁14に形成された第2ボス24bとを備える。プラグ用通孔26は、第1ボス24aにシリンダブロック12に臨んで形成された第1通孔26aと、第1通孔26aと同一孔芯を有するように第2ボス24bに形成された第2通孔26bとを備える。なお、図1の符号27は冷却水の漏出を阻止するために第2ボス26bとグロープラグ23との間に介装されたOリングである。また、図1の符号23aはグロープラグ23に形成された雄ねじであり、符号26cは第2通孔26bに形成された雌ねじである。上記雄ねじ23aを上記雌ねじ26cに螺合することにより、グロープラグ23はプラグ用通孔26に挿通した状態で固定されるようになっている。
このように構成されたディーゼルエンジン10のシリンダヘッド11では、プラグ用ボス24の第1及び第2ボス24a,24bにそれぞれ形成されたプラグ用通孔26の第1及び第2通孔26a,26bにグロープラグ23を挿通すると、第1ボス24aと第2ボス24bとの間であって、第1吸気ポート21と第1排気ポート31との間に、小径のグロープラグ23のみが存在するため、第1ボス24aと第2ボス24bとの間であって、第1吸気ポート21と第1排気ポート31との間に広い冷却水通路17を確保できる。この結果、この広い冷却水通路17を冷却水がスムーズに流通する。
またプラグ用ボス24が第1及び第2ボス24a,24bに分割され、第1ボス24aと第2ボス24bとの間であって、第1吸気ポート21と第1排気ポート31との間に広い冷却水通路17を確保できるので、本実施の形態のようにプラグ用ボス24にグロープラグ23を挿通するタイプのディーゼルエンジン10のみならず、グロープラグを用いないタイプのディーゼルエンジンにも使用できる。この結果、タイプの異なるディーゼルエンジンに上記シリンダヘッド11を使用できるので、部品の共通化を図ることができる。
一方、図3及び図4に示すように、シリンダヘッドを鋳造するための砂型の中子40は、ノズル用ボスを形成するためのノズル用孔43と、第1及び第2吸気ポート用孔41,42と、第1及び第2排気ポート用孔51,52と、プラグ用ボスを形成するためのプラグ用凹部44とを備える。第1吸気ポート用孔41は第1吸気用周壁(第1吸気ポートの周壁)を形成するための孔であり、第2吸気ポート用孔42は第2吸気用周壁(第2吸気ポートの周壁)を形成するための孔である。また第1排気ポート用孔51は第1排気用周壁(第1排気ポートの周壁)を形成するための孔であり、第2排気ポート用孔52は第2排気用周壁(第2排気ポートの周壁)を形成するための孔である。更にプラグ用凹部44は、第1吸気ポート用孔41と第1排気ポート用孔51との間に所定の間隔をあけかつ互いに対向して設けられた第1及び第2凹部44a,44bを有する。第1及び第2凹部44a,44bの間には、第1吸気ポート用孔41と第1排気ポート用孔51とを連結する孔連結部46が設けられる。
このように構成されたシリンダヘッド鋳造用中子40では、プラグ用凹部44が第1凹部44aと第2凹部44bとに分割されているため、第1吸気ポート用孔41と第1排気ポート用孔51とが少なくとも第1及び第2凹部44a,44b間で連通していない。またノズル用孔43と第1吸気ポート用孔41との間の薄肉部47が極めて短く、ノズル用孔43と第1排気ポート用孔51間の薄肉部48が極めて短いため、中子40の強度は高い。この結果、主型に挿入するために中子40を持ち上げても、中子40は破損しない。
<第2の実施の形態>
図5は本発明の第2の実施の形態を示す。なお、図5において図1と同一符号は同一部品を示す。
この実施の形態では、プラグ用通孔26の第1通孔26aから第2通孔26bにかけて厚さの薄い単一のスリーブ61が挿入され、このスリーブ61にグロープラグ23が挿通される。このスリーブ61の厚さは0.5〜3mm、好ましくは1〜2mmの範囲に設定される。スリーブ61の厚さを0.5〜3mmの範囲に限定したのは、0.5mm未満では容易に変形して取扱いが煩わしく、3mmを越えるとスリーブ61周囲の冷却水の流通を阻害するからである。また図5の符号27は冷却水の漏出を阻止するために第2ボス24bとスリーブ61との間に介装されたOリングである。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
このように構成されたディーゼルエンジンのシリンダヘッド11では、プラグ用ボス24の第1及び第2ボス24a,24bにそれぞれ形成されたプラグ用通孔26の第1及び第2通孔26a,26bにスリーブ61を挿通した後に、このスリーブ61にグロープラグ23を挿通すると、第1ボス24aと第2ボス24bとの間であって、第1吸気ポート21と第1排気ポート31との間に、比較的小径のスリーブ61のみが露出するため、第1ボス24aと第2ボス24bとの間であって、第1吸気ポート21と第1排気ポート31との間に比較的広い冷却水通路17を確保できる。この結果、この比較的広い冷却水通路17を冷却水がスムーズに流通する。
本発明第1実施形態のディーゼルエンジンのシリンダヘッドを含む要部縦断面図である。 図1のA−A線断面図である。 そのシリンダヘッドを鋳造するための中子を示す図2に対応する断面図、即ち図4のB−B線断面図である。 図3のC−C線断面図である。 本発明第2実施形態を示す図1に対応する要部縦断面図である。 従来例を示す図1に対応する要部縦断面図である。 図6のD−D線断面図である。 そのシリンダヘッドを鋳造するための中子を示す図7に対応する断面図、即ち図9のE−E線断面図である。 図8のF−F線断面図である。
符号の説明
10 ディーゼルエンジン
11 シリンダヘッド
12 シリンダブロック
13 底壁
14 上壁
17 冷却水通路
18 燃料噴射ノズル
19 ノズル用ボス
21,22 吸気ポート
21a,22a 吸気用周壁(吸気ポートの周壁)
23 グロープラグ
24 プラグ用ボス
24a 第1ボス
24b 第2ボス
26 プラグ用通孔
26a 第1通孔
26b 第2通孔
31,32 排気ポート
31a,32a 排気用周壁(排気ポートの周壁)
40 シリンダヘッド鋳造用中子
41,42 吸気ポート用孔
43 ノズル用孔
44 プラグ用凹部
44a 第1凹部
44b 第2凹部
51,52 排気ポート用孔
61 スリーブ

Claims (4)

  1. シリンダブロック(12)に取付けられ、前記シリンダブロック(12)に接する底壁(13)と前記底壁(13)に対向する上壁(14)とで囲まれた内部に冷却水が通る冷却水通路(17)が形成されるとともに、前記冷却水通路(17)内にグロープラグ(23)を挿通するためのプラグ用ボス(24)が形成されたディーゼルエンジンのシリンダヘッドにおいて、
    前記プラグ用ボス(24)が、前記底壁(13)に形成された第1ボス(24a)と、この第1ボス(24a)と所定の間隔をあけかつ前記第1ボス(24a)と同一軸芯を有するように前記上壁(14)に形成された第2ボス(24b)とを備えたことを特徴とするディーゼルエンジンのシリンダヘッド。
  2. プラグ用ボス(24)にグロープラグ(23)を挿通可能なプラグ用通孔(26)が形成され、前記プラグ用通孔(26)が、前記第1ボス(24a)に前記シリンダブロック(12)に臨んで形成された第1通孔(26a)と、前記第1通孔(26a)と同一孔芯を有するように前記第2ボス(24b)に形成された第2通孔(26b)とを備えた請求項1記載のディーゼルエンジンのシリンダヘッド。
  3. 第1通孔(26a)から第2通孔(26b)にかけて厚さの薄い単一のスリーブ(61)が挿入され、このスリーブ(61)にグロープラグ(23)が挿通された請求項2記載のディーゼルエンジンのシリンダヘッド。
  4. 冷却水通路(17)と、この冷却水通路(17)に挿通して設けられ燃料噴射ノズル(18)を挿通するためのノズル用ボス(19)と、前記ノズル用ボス(19)を囲むように設けられた吸気ポート(21,22)及び排気ポート(31,32)と、前記吸気ポート(21)及び排気ポート(31)間に設けられグロープラグ(23)を挿通するためのプラグ用ボス(24)とを備えたシリンダヘッドを鋳造する中子において、
    前記ノズル用ボス(19)を形成するためのノズル用孔(43)と、
    前記吸気ポート(21,22)の周壁(21a,22a)を形成するための吸気ポート用孔(41,42)と、
    前記排気ポート(31,32)の周壁(31a,32a)を形成するための排気ポート用孔(51,52)と、
    前記プラグ用ボス(24)を形成するためのプラグ用凹部(44)と
    を備え、
    前記プラグ用凹部(44)が、前記吸気ポート用孔(41)と前記排気ポート用孔(51)との間に所定の間隔をあけかつ互いに対向して設けられた第1及び第2凹部(44a,44b)を有し、
    前記第1及び第2凹部(44a,44b)の間に前記吸気ポート用孔(41)と前記排気ポート用孔(51)とを連結する孔連結部(46)が設けられた
    ことを特徴とするシリンダヘッド鋳造用中子。
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