JP2005089587A - 電線被覆用シリコーンゴム組成物 - Google Patents

電線被覆用シリコーンゴム組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】
錫メッキ銅線、銅線等の電線の被覆用に適用した際に、加硫時にシリコーンゴム被覆層と電線とが接着あるいは密着することがなく、更に電気絶縁性等の電気的特性および耐熱性に優れたシリコーンゴムを与える電線被覆用シリコーンゴム組成物を提供する。
【解決手段】
(A)下記平均組成式:
1 aSiO(4-a)/2
(式中、R1は非置換または置換の1価炭化水素基であり、aは 1.8〜2.3の正数である)で表され、かつ、1分子中にケイ素原子に結合したアルケニル基を少なくとも2個有するオルガノポリシロキサン生ゴム:100質量部、
(B)補強性充填剤:10〜100質量部、
(C)フェニル基含有シリコーンオイル:0.1〜5質量部、および
(D)有機過酸化物:0.1〜5質量部
を含有することを特徴とする電線被覆用シリコーンゴム組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、錫メッキ銅線、銅線等の電線の被覆用に適用した際に、加硫時にシリコーンゴム被覆層と電線とが接着あるいは密着すること(以下、「芯線密着」という)がなく、更に電気絶縁性等の電気的特性および耐熱性に優れたシリコーンゴムを与える電線被覆用シリコーンゴム組成物に関する。
シリコーンゴムは耐熱性、耐候性、熱伝導性、難燃性、高耐圧性、押出加工性、電気絶縁性等に優れているため、電線被覆材料として使用されている。そして、このシリコーンゴムで被覆された電線は、モーターの口出し線、ジャー等のヒーター線、イグニッションワイヤー等の広範囲の電気部品用に使用されている。
しかし、従来から、シリコーンゴムで被覆された電線において、一次加硫、または補強を目的としたガラス編組を収束させるためのシリコーンワニス加熱処理、もしくは二次加硫時において、シリコーンゴム被覆層と導電体である芯線との間で芯線密着が起こりやすかった。この芯線密着が生じると、電線の配線、結線等の作業時において、電線からシリコーンゴム被覆層を剥離させて芯線を露出させる際に、芯線からシリコーンゴム被覆層を剥離させにくいため、作業に時間がかかり生産性に劣るという問題があった。特に、シリコーンゴムの特徴である耐熱性を活かし加硫を高温度で行う場合に、前記芯線密着が生じる傾向が著しかった。
こうしたシリコーンゴムの密着性に伴う問題を解消する方法として、従来から、シリコーンゴム組成物に脂肪酸または脂肪酸の金属塩、例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等を添加することが行われていた(特許文献1、特許文献2)。しかし、これらの方法による効果は、充分満足できるものではなく、更に、前記添加の添加には、電線被覆用材料として重要な特性の一つである電気絶縁抵抗率を低下させる等の問題点があった。また、エステルワックスを添加する方法も提案されている(特許文献3)。このエステルワックスを使用する場合、芯線密着防止効果が得られ、電気絶縁性も低下することがないが、シリコーンゴム被覆層の耐熱性が悪化するという問題があった。
一方、フェニルシリコーンオイルを配合したオイルブリード性シリコーンゴム組成物はで公知である(特許文献4、特許文献5、特許文献6)。これらは、積極的にオイルをブリードさせて、ロール粘着性の低下、金型からの離型性の向上、部材間の固着防止等を目的とし、スパークプラグ、自動車部品等の用途に用いられるものである。
特公昭55−19951号公報 特開昭59−129259号公報 特開平11−140321号公報 特開平6−93186号公報 特開2000−34411号公報 特開平5−148422号公報
本発明の目的は、上記従来のシリコーンゴムで被覆された電線における問題点を解決し、一次加硫時、またはワニス加熱処理時もしくは二次加硫時に、上記芯線密着を生じることがなく、更に電気絶縁性等の電気的特性および耐熱性に優れたシリコーンゴムを与える電線被覆用シリコーンゴム組成物を提供することである。
本発明らは、上記目的を達成すべく鋭意検討した結果、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は、
(A)下記平均組成式:
1 aSiO(4-a)/2
(式中、R1は非置換または置換の1価炭化水素基であり、aは 1.8〜2.3の正数である)で表され、かつ、1分子中にケイ素原子に結合したアルケニル基を少なくとも2個有するオルガノポリシロキサン生ゴム:100質量部、
(B)補強性充填剤:10〜100質量部、
(C)フェニル基含有シリコーンオイル:0.1〜5質量部、および
(D)有機過酸化物:0.1〜5質量部
を含有することを特徴とする電線被覆用シリコーンゴム組成物を提供するものである。
本発明の電線被覆用シリコーンゴム組成物を用いて被覆された電線は、シリコーンゴムによって導電体である芯線が被覆されており、前記シリコーンゴムからなる被覆層が芯線に密着することがなく、前記芯線から容易に剥離させて芯線を露出させることができるので、電気部品等を製造する工程において、配線、結線等の作業を効率的に行うことができ、生産性を向上させることができる。更に、本発明の電線被覆用シリコーンゴム組成物から得られた前記シリコーンゴムからなる被覆層は、電気絶縁性および耐熱特性において優れ、かつ前記特性を過酷な使用条件下であっても長期間にわたりを維持することができるという耐久性においても優れたものである。
以下、本発明について詳細に説明する。
[(A)オルガノポリシロキサン生ゴム]
本発明組成物の主材である(A)成分のオルガノポリシロキサン生ゴムは、下記平均組成式:
1 aSiO(4-a)/2
(式中、R1は非置換または置換の1価炭化水素基であり、aは 1.8〜2.3の正数である)
で表され、かつ、1分子中にケイ素原子に結合したアルケニル基を少なくとも2個有するものである。
上記平均組成式中のR1は非置換または置換の1価炭化水素基、好ましくは炭素原子数1〜12の1価炭化水素基であり、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基等のアルキル基;ビニル基、アリル基、ヘキセニル基等のアルケニル基;フェニル基等のアリール基;3,3,3-トリフルオロプロピル基等のハロゲン置換炭化水素基等が挙げられる。この中でも好ましくは、メチル基、ビニル基、フェニル基、3,3,3-トリフルオロプロピル基であり、特に好ましくは、メチル基、ビニル基である。更に、全R1のうち、メチル基が 80モル%以上、特に 95モル%以上であることが好ましい。
この(A)成分は、ビニル基等のアルケニル基を1分子中に少なくとも2個有するものであることが必要であり、例えば、上記R1の全量に対し、ビニル基等のアルケニル基を 0.001〜5モル%、特に 0.01〜0.5モル%含有することが好ましい。
上記平均組成式中のaは 1.8〜2.3、好ましくは 1.95〜2.05の正数である。また、(A)成分の分子構造は直鎖状であることが好ましく、一部分岐状のシロキサン分子鎖を有するものであてもよい。また、その重合度(1分子中に含まれるケイ素原子の数)は、当該技術分野において、一般に“生ゴム”と呼称されている高粘度の範囲内のものであり、通常、3,000〜20,000、好ましくは 5,000〜10,000である。前記重合度が低すぎると好な機械的強度を有するシリコーンゴムが得られないことがあり、また、逆に高すぎると補強性充填剤の添加および均一な分散が困難になることがある。
この(A)成分のオルガノポリシロキサン生ゴムは、1種単独でも2種以上を組み合わせても使用することができる。
[(B)補強性充填剤]
本発明組成物の(B)成分である補強性充填剤は、シリコーンゴムの機械的強度を上げるために配合されるものであり、従来から一般的に用いられているシリカ微粉末、例えば、湿式シリカ、煙霧質シリカ等が挙げられる。より具体的には、湿式シリカとしては、ニップシルVN-3(商品名、日本シリカ工業社製)等が、また、煙霧質シリカとしては、エアロジル130,200,300,380(商品名、日本エアロジル社製)、Cab-O-sil MS-5,MS-7,HS-5,HS-7(商品名、キャボット社製)等が挙げられる。
これらの中でも煙霧質シリカが好ましく、特に粒子径が 50mμ以下、比表面積(BET法)が 100m2/g以上、特に 120〜400m2/gの煙霧質シリカが好ましい。これらの補強性充填剤は未処理のままで使用してもよいし、また、オルガノポリシロキサン、オルガノポリシラザン、クロロシラン、アルコキシシラン等の疎水化処理剤で表面処理されたものを使用してもよい。また、前記疎水化処理剤による補強性充填剤の表面処理は、予め補強性充填剤を前記疎水化処理剤によって処理してもよいし、上記(A)成分とこの補強性充填剤とを混合する際に前記疎水化処理剤を添加・配合することによって行ってもよい。
この(B)成分の補強性充填剤は、1種単独でも2種以上を組み合わせても使用することができる。
本発明組成物における(B)成分の配合量は、上記(A)成分のオルガノポリシロキサン生ゴム 100質量部に対して 10〜100質量部であり、好ましくは 30〜70質量部の範囲である。前記配合量が 10質量部より少ないと補強効果が不足して十分な機械的強度を有するシリコーンゴムが得られず、また、100質量部を超えると押出し加工性が悪化するだけでなく、実際の作業能率に劣るものとなる。
[(C)フェニル基含有シリコーンオイル]
本発明組成物に配合される(C)成分のフェニル基含有シリコーンオイルは、本発明組成物を電線被覆用に用いる際に、芯線密着を防止し、本発明組成物から得られるシリコーンゴム被覆層に芯線から容易に剥離する性質(以下、「被覆剥離性」という)を付与するために配合される成分である。
本発明の(C)成分のフェニル基含有シリコーンオイルは、芯線密着を防止するために配合される成分として、従来から知られている脂肪酸もしくは脂肪酸の金属塩またはエステルワックスに比べると、比較的多量に配合してもシリコーンゴムの電気的特性および耐熱性を劣化させないという特徴を有する。
なお、本発明において、この(C)成分は、ブリード成分として配合しているものではないが、加硫時にシリコーンゴムと芯線との界面に、この(C)成分が作用して被覆剥離性という本発明の効果が生じるものと推定される。
この(C)成分としては、上記(A)および(B)成分の混練物であるシリコーンゴムコンパウンド中への分散性を良好なものとし、前記被覆剥離性を発揮させるために、常温で液体であり、例えば、下記一般式(1)〜一般式(3)で表されるものを挙げることができる。
Figure 2005089587
(1)
(式中、R2は独立に水酸基または非置換もしくは置換の炭素原子数1〜8の1価炭化水素基であり、R3は独立に非置換または置換の炭素原子数1〜8の1価炭化水素基であり、かつ全R3のうち5モル%以上 50モル%未満がフェニル基であり、mは2〜50の整数である)
前記一般式(1)で表されるフェニル基含有シリコーンオイルとして、より好ましくは下記式で表されるものが挙げられる。
Figure 2005089587

(式中、R2は上記一般式(1)に関して定義のとおりであり、Phはフェニル基、Meはメチル基であり、R3'は独立にメチル基またはフェニル基であり、かつR2以外のケイ素原子に結合した全置換基のうち、5〜40モル%がフェニル基であり、cおよびdは各々0以上の整数であり、かつc+dの和は2〜50の整数である)
(なお、以下、「Ph」はフェニル基を、また、「Me」はメチル基を意味する。)
Figure 2005089587
(2)
(式中、R4は独立に水酸基または非置換もしくは置換の炭素原子数1〜8の1価炭化水素基であり、nは2〜50の整数である)
Figure 2005089587
(3)
(式中、R5は非置換または置換の炭素原子数1〜8の1価炭化水素基である)
上記各式中、R2〜R5が、炭素原子数1〜8の1価炭化水素基である場合の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基等のアルキル基またはシクロアルキル基;フェニル基等のアリール基;ベンジル基等のアラルキル基;クロロメチル基、3-クロロプロピル基、3,3,3-トリフルオロプロピル基等のハロゲン置換炭化水素基が挙げられ、これらの中でも、好ましくはメチル基、フェニル基、3,3,3-トリフルオロプロピル基であり、特に好ましくは、メチル基、フェニル基である。
上記一般式(1)で表されるフェニル基含有シリコーンオイルの好適な具体例を下記に示す。
Figure 2005089587
Figure 2005089587
Figure 2005089587
Figure 2005089587

(上記各式中、m1+m2の和は2〜50の整数であり、かつ分子鎖両末端のメチル基2個または水酸基2個を除くケイ素原子に結合した全置換基のうち、5モル%以上 50モル%未満がフェニル基となる整数である)
上記一般式(2)で表されるフェニル基含有シリコーンオイルの好適な具体例を下記に示す。
Figure 2005089587
Figure 2005089587
Figure 2005089587

(上記各式中、nは2〜50の整数である)
上記一般式(3)で表されるフェニル基含有シリコーンオイルの好適な具体例を下記に示す。
Figure 2005089587
Figure 2005089587
Figure 2005089587

この(C)成分のフェニル基含有シリコーンオイルは、1種単独でも2種以上を組み合わせても使用することができる。
本発明組成物における(C)成分の配合量は、上記(A)成分のオルガノポリシロキサン生ゴム 100質量部に対して 0.1〜5質量部であり、好ましくは1〜3質量部の範囲である。前記配合量が 0.1質量部より少ないと十分な被覆剥離性が得られず、逆に5質量部より多いとシリコーンゴムの機械的強度が不足することがあり、また、前記オイルのブリード量が多くなり、例えば、電線表面のべたつきによるガラス繊維編組時の不具合、シリコーンワニスの接着不良等が生じることがある。
この(C)成分フェニル基含有シリコーンオイルの、上記(A)および(B)成分の混練物であるシリコーンゴムコンパウンド中への添加または配合方法には、特に制限はない。例えば、ニーダー、ロールミル等の混練装置を用いて、上記(A)成分と上記(B)成分とを混練する際に同時にこの(C)成分を配合してもよい。また、上記(A)成分と上記(B)成分とを混練し、必要に応じ熱処理した後に、この(C)成分を配合してもよい。前記例中では、(C)成分の添加が少量であっても添加効果が大きいことから、後者が好ましい。
[(D)有機過酸化物]
本発明組成物に配合される(D)成分の有機過酸化物は、シリコーンゴム組成物の加熱硬化を促進するために通常使用されている硬化剤であり、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、モノクロルベンゾイルパーオキサイド、o-メチルベンゾイルパーオキサイド、p-メチルベンゾイルパーオキサイド、2,4-ジクロロベンゾイルパーオキサイド、2,4-ジメチルベンゾイルパーオキサイド、2,5-ビス(t-ブチルパーオキシ)-2,5-ジメチルヘキサン、t-ブチルパーベンゾエート、ジクミルパーオキサイド等が挙げられる。これらのうち常圧熱気加硫に適し、さらに非ハロゲン系の過酸化物でもある下記一般式(4)で表されるものが好ましい。
Figure 2005089587
(4)
(式中、R6は独立に非置換の1価炭化水素基であり、bは1〜3の整数である)
上記一般式(4)中のR6の非置換の一価炭化水素基としては、好ましくは炭素原子数1〜12の1価炭化水素基であり、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、ドデシル基等のアルキル基が挙げられ、これらの中では、特にメチル基が好ましい。上記一般式(4)で表される有機過酸化物の中でも、加硫速度と過酸化物自体の安定性を考慮すると、p-メチルベンゾイルパーオキサイドおよびo-メチルベンゾイルパーオキサイドが好ましく、特にp-メチルベンゾイルパーオキサイドが好ましい。
この(D)成分の有機過酸化物は、1種単独でも2種以上を組み合わせても使用することができる。
本発明組成物における(D)成分の配合量は、上記(A)成分のオルガノポリシロキサン生ゴム 100質量部に対して 0.1〜5質量部であり、好ましくは 0.2〜3質量部の範囲である。前記配合量が 0.1質量部未満では硬化が十分に行われず、逆に5質量部を超えるとシリコーンゴムの耐熱性及び電気特性が悪化する。
[他の配合成分]
本発明の電線被覆用シリコーンゴム組成物は、上記(A)成分〜(D)成分を均一に混合することによって容易に製造できるが、上記(A)成分〜(D)成分に加えて、本発明の目的および効果を損ねない範囲で、必要に応じて更に他の成分を配合することは任意である。
例えば、通常、ウエッターと称される、末端に水酸基を有する、ジメチルポリシロキサン、ジメチル・メチルビニルポリシロキサン等のジオルガノポリシロキサン;ジフェニルシランジオール、ヘキサメチルジシラザン等のヘキサオルガノジシラザン、メチルトリアルコキシシラン等のオルガノアルコキシシラン等の低分子量有機ケイ素化合物を配合することが好ましい。このウエッターは1種単独でも2種以上を組み合わせても使用することができる。また、このウエッターを配合する場合、その配合量は、上記(A)成分のオルガノポリシロキサン生ゴム 100質量部に対して、通常、0.1〜20質量部、特に 0.5〜10質量部であることが好ましい。
また、増量剤として、ケイソウ土、石英粉末、ケイ質砂岩、クレイ等の非補強性無機充填剤;酸化チタン等の着色剤;従来からシリコーンゴム組成物の添加剤として公知の耐熱性向上剤、難燃性付与剤、耐火性付与剤等を配合してもよい。
更に、芯線密着を防止するために配合される公知の添加剤である酸化亜鉛、ステアリン酸亜鉛等の脂肪酸の金属塩、エステルワックス等を、得られるシリコーンゴムの電気的特性および耐熱性を損なわない範囲で、本発明の(C)成分と組み合わせて配合しても差し支えない。
[被覆電線の製造]
本発明の電線被覆用シリコーンゴム組成物を用いて、被覆電線を製造する方法は、特に制限されず、公知の方法によればよい。その例を以下に示す。
(i)錫メッキ銅線、銅線等の導電体からなる芯線を用意する。
(ii)上記(A)〜(D)成分および必要に応じて配合される他の成分を均一に混合・混練してシリコーンゴム組成物を調製する。
(iii)芯線の導入口、並びに目的とする被覆電線の径および形状のダイを有する押出し成形機を用意し、前記芯線を前記導入口から前記ダイを通して配置する。
(iv)前記押出し成形機内に、前記シリコーンゴム組成物を仕込む。
(v)前記押出し成形機のスクリューポンプを稼動させて、前記シリコーンゴム組成物を前記ダイから押し出し、かつ、前記芯線を一定速度で前記導入口から前記ダイへ向かう方向に引っ張る。このようにして、前記芯線が前記シリコーンゴム組成物で被覆された前記ダイに沿う形状の線状体を前記一定速度で前記押出し成形機外へ引き出す。
(vi)次いで、前記線状体を、前記シリコーンゴム組成物の加硫温度、例えば、250〜400℃程度の加熱炉中を、前記線状体の特定部位が1〜10分間かけて通過するような速度で通過させて、前記シリコーンゴム組成物からなる被覆層を加硫する。
(vii)必要に応じて、加硫された前記被覆層を有する線状体を、更に、例えば、100〜200℃程度の別の加熱炉中を、前記線状体の特定部位が10分間〜1時間かけて通過するような速度で通過させて、二次加硫を施して、シリコーンゴム層で被覆された電線を得る。
(viii)得られた被覆電線を覆うように、ガラス繊維を編んでガラス繊維からなる編組層を被覆電線表面に形成する。
(iV)表面に前記ガラス繊維からなる編組層を有する被覆電線を、シリコーンワニス浴に浸し、ディップコーティングにより、前記編組層にシリコーンワニスを含浸させる。
(V)引き続き、例えば、150〜200℃程度の加熱炉中を、前記ガラス繊維からなる編組層に前記シリコーンワニスを含浸して有する被覆電線の特定部位が1〜10分間程度かけて通過するような速度で通過させて、前記シリコーンワニスを硬化させる。
以下、実施例によって本発明を説明するが、本発明はこれに限定されない。なお、下記実施例および比較例中の「部」は質量部である。また、表1および表2中の「芯線密着防止剤」の欄の数は質量部を意味する。
<試験用シリコーンゴム被覆電線の調製>
直径 1.5mmの芯線に、後記各シリコーンゴム組成物を、前記芯線を包む前記組成物の肉厚が 0.5mmであり、かつ均一な肉厚となるように押出し成形して、被覆させた後に、350℃の熱風炉中で 25秒間加熱処理して各シリコーンゴム組成物からなる被覆層を硬化・加硫させてシリコーンゴム被覆層を有する電線を得た。この被覆電線を、各種性能を評価するための試験体として用いた。
<被覆剥離性の評価>
上記試験体を、150℃×4時間、200℃×4時間、2500℃×4時間、および 80℃、湿度 90%×75時間の各々の条件下で劣化処理して、その後、室温にまで冷却した。次いで、前記各条件下で劣化処理を施した各試験体を用いて、ワイヤーストリッパーを使用してシリコーンゴム被覆層の剥離を試みた。被覆剥離性、即ち、シリコーンゴム被覆層が剥離できるか否か、また、芯線を露出させることができるか否かを目視により観察した。観察結果に基づき、この被覆剥離性の程度を下記の基準により評価した。評価結果を表1および表2に示す。
芯線上にシリコーンゴムの残存が全く認められず、被覆剥離時の抵抗も少ない場合について、◎で表示した。
芯線上にシリコーンゴムの残存が全く認められないが、被覆剥離時にやや抵抗がある場合について、○で表示した。
芯線上にシリコーンゴムの残存がわずかに確認される場合について、△で表示した。
シリコーンゴムが芯線と密着しており、被覆の剥離ができない場合について、×で表示した。
<絶縁破壊強さの測定>
上記試験体から芯線を引き抜いて除去し、得られたシリコーンゴム被覆物について絶縁破壊強さ(KV)を耐電圧試験機:TM-5031 AM(商品名、多摩電測社製)を用いて測定した。測定結果を表1および表2に示す。
<耐熱性の評価>
上記と同様にして得られたシリコーンゴム被覆物について、Tensometer 10(Monsant 社製)を用いて引っ張り強さ(MPa)および切断時の伸び(%)を測定した。これを、初期値とする。
次いで、前記シリコーンゴム被覆物を 220℃の雰囲気下に 96時間放置した。その後、室温にまで冷却して、再度、前記引っ張り強さおよび切断時の伸び測定して、初期値と比較し、初期値を 100%とした残率を求めた。その結果を表1および表2に示す。
[実施例1]
(A)ジメチルシロキサン単位:99.85モル%とメチルビニルシロキサン単位:0.15モル%からなり、分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖された重合度が約 7,000のメチルビニルポリシロキサン生ゴム 100部、(B)比表面積(BET法)200m2/gの煙霧質シリカであるエアロジル200(商品名、日本エアロジル社製)40部、および分子鎖両末端がシラノール基で封鎖された重合度約 10のジメチルポリシロキサン8部を、ニーダー中で均一に混合した後、170℃で2時間熱処理を行い、ベースコンパウンドを得た。
次に、このベースコンパウンド 100部に、(C1)下記構造式(5):
Figure 2005089587
(5)
で表されるフェニル基含有シリコーンオイル(No.1)1部を加えて均一に混合した。更に、(D)p-メチルベンゾイルパーオキサイド 1.5部を混合して組成物Iを調製した。得られた組成物Iを用いて、上記方法によりシリコーンゴム被覆電線を調製し、上記評価手法によって、各種性能を評価した。
[実施例2]
上記実施例1に記載のフェニル基含有シリコーンオイル(No.1)の配合量1部を3部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして組成物IIを調製し、各種性能を評価した。
[実施例3]
上記実施例1に記載のフェニル基含有シリコーンオイル(No.1)に代えて、(C2)下記構造式(6):
Figure 2005089587
(6)
で表されるフェニル基含有シリコーンオイル(No.2)を3部配合したこと以外は、実施例1と同様にして組成物IIIを調製し、各種性能を評価した。
[実施例4]
上記実施例1に記載のフェニル基含有シリコーンオイル(No.1)に代えて、(C3)下記構造式(7):
Figure 2005089587
(7)
で表されるフェニル基含有シリコーンオイル(No.3)を3部配合したこと以外は、実施例1と同様にして組成物IVを調製し、各種性能を評価した。
[比較例1]
上記実施例1に記載のフェニル基含有シリコーンオイル(No.1)を配合しなかったこと以外は、実施例1と同様にして組成物Vを調製し、各種性能を評価した。
[比較例2]
上記実施例1に記載のフェニル基含有シリコーンオイル(No.1)に代えて、ステアリン酸亜鉛を 0.3部を配合したこと以外は、実施例1と同様にして組成物VIを調製し、各種性能を評価した。
[比較例3]
上記実施例1に記載のフェニル基含有シリコーンオイル(No.1)に代えて、ステアリン酸カルシウムを 0.3部を配合したこと以外は、実施例1と同様にして組成物VIIを調製し、各種性能を評価した。
[比較例4〜6]
上記実施例1に記載のフェニル基含有シリコーンオイル(No.1)に代えて、融点が 57℃のエステルワックスであるワックス220(商品名、花王社製)を 0.05部、0.3部または1部を配合したこと以外は、実施例1と同様にして組成物VIII〜組成物Xを調製し、各種性能を評価した。
Figure 2005089587
Figure 2005089587

Claims (6)

  1. (A)下記平均組成式:
    1 aSiO(4-a)/2
    (式中、R1は非置換または置換の1価炭化水素基であり、aは 1.8〜2.3の正数である)で表され、かつ、1分子中にケイ素原子に結合したアルケニル基を少なくとも2個有するオルガノポリシロキサン生ゴム:100質量部、
    (B)補強性充填剤:10〜100質量部、
    (C)フェニル基含有シリコーンオイル:0.1〜5質量部、および
    (D)有機過酸化物:0.1〜5質量部
    を含有することを特徴とする電線被覆用シリコーンゴム組成物。
  2. 前記(C)成分が、下記一般式(1):
    Figure 2005089587
    (1)
    (式中、R2は独立に水酸基または非置換もしくは置換の炭素原子数1〜8の1価炭化水素基であり、R3は独立に非置換または置換の炭素原子数1〜8の1価炭化水素基であり、かつ全R3のうち5モル%以上 50モル%未満がフェニル基であり、mは2〜50の整数である)
    で表されるフェニル基含有シリコーンオイルである、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記(C)成分が、下記一般式(2):
    Figure 2005089587
    (2)
    (式中、R4は独立に水酸基または非置換もしくは置換の炭素原子数1〜8の1価炭化水素基であり、Phはフェニル基、Meはメチル基であり、nは2〜50の整数である)
    で表されるフェニル基含有シリコーンオイルである、請求項1に記載の組成物。
  4. 前記(C)成分が、下記一般式(3):
    Figure 2005089587
    (3)
    (式中、R5は非置換または置換の炭素原子数1〜8の1価炭化水素基であり、Phはフェニル基、Meはメチル基である)
    で表されるフェニル基含有シリコーンオイルである、請求項1に記載の組成物。
  5. 前記(D)成分が、下記一般式(4):
    Figure 2005089587
    (4)
    (式中、R6は独立に非置換の1価炭化水素基であり、bは1〜3の整数である)
    で表される有機過酸化物である、請求項1〜4の何れか1項に記載の組成物。
  6. 前記有機過酸化物が、p-メチルベンゾイルパーオキサイドまたはo-メチルベンゾイルパーオキサイドである、請求項5に記載の組成物。
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