JP2005089311A - オレアネン型トリテルペンのシワ改善剤及びシワ予防剤としての利用 - Google Patents
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Abstract
【課題】
皮膚のしわやたるみは、紫外線の暴露によって皮膚中や皮膚表面の皮脂中で発生する活性酸素を介した細胞外マトリックス、すなわちコラーゲン・エラスチン等の量的・質的変化が主要な要因の一つであり、コラーゲン・エラスチン等を量的に増加させ、質的に改善することが皮膚の老化に対して有効であることが認識されている。このコラーゲンを量的に増加させることにより、皮膚のシワ改善及びシワ予防することを課題とした。
【解決手段】
オレアネン型トリテルペン、特にアルジュノール酸、及びアルジュノール酸誘導体により、前記課題が解決できる。
【選択図】「なし」
皮膚のしわやたるみは、紫外線の暴露によって皮膚中や皮膚表面の皮脂中で発生する活性酸素を介した細胞外マトリックス、すなわちコラーゲン・エラスチン等の量的・質的変化が主要な要因の一つであり、コラーゲン・エラスチン等を量的に増加させ、質的に改善することが皮膚の老化に対して有効であることが認識されている。このコラーゲンを量的に増加させることにより、皮膚のシワ改善及びシワ予防することを課題とした。
【解決手段】
オレアネン型トリテルペン、特にアルジュノール酸、及びアルジュノール酸誘導体により、前記課題が解決できる。
【選択図】「なし」
Description
本発明は、皮膚におけるコラーゲン産生を促進し、シワ改善効果及びシワ予防効果を有する皮膚外用剤、及び化粧料に関する。
皮膚の老化、すなわち皮膚のしわやたるみは、近年、紫外線の暴露によって皮膚中や皮膚表面の皮脂中で発生する活性酸素を介した細胞外マトリックス、すなわちコラーゲン・エラスチン等の量的・質的変化が主要な要因の一つであることが見出されて、コラーゲン・エラスチン等を量的に増加させ、質的に改善することが皮膚の老化に対して有効であることが認識されるに至っている。
一方、アルジュノール酸(Arjunolic Acid:2α,3β,23−trihydroxyolean―12―en−oic acid)を代表的な例とするオレアネン型トリテルペンは、植物由来の安全性の高い抗酸化剤として利用されている。具体的には、Terminalia Arjuna、Mitragyna Ciliata、Tristania Conferta、Psidium Guaijava、Cochlospermum Tinctorium等の植物由来物質として、主に抗酸化剤に利用されている(非特許文献1)。
しかしながらオレアネン型トリテルペンであるアルジュノール酸をコラーゲン・エラスチン等の産生促進剤・質的改善剤として着目してその効果を研究した報告は見られない。
ARJUNOLIC ACID/サビンサ社(米国)カタログ、2001年
ARJUNOLIC ACID/サビンサ社(米国)カタログ、2001年
安全性の高い、コラーゲンの産生促進剤を見出し、有効なシワ改善剤及びシワ予防剤を提供することを課題とした。
本発明者等はオレアネン型トリテルペン、特にアルジュノール酸がコラーゲン・エラスチン等の産生促進作用・質的改善作用としての効果を見出すべく鋭意研究した結果、きわめて有効なコラーゲン・エラスチン等の産生促進作用・質的改善作用を有することを見出した。
またこれらのオレアネン型トリテルペンは、植物抽出物であり、安全性の高いコラーゲン・エラスチン等の産生促進剤・質的改善剤であることを確認するに至り、本発明を完成した。
すなわち本発明は、以下の構成により達成することが出来る。
(1)オレアネン型トリテルペンを含有することを特徴とする皮膚外用剤、及び化粧料。
(2)オレアネン型トリテルペンが、アルジュノール酸であることを特徴とする(1)に記載の皮膚外用剤、及び化粧料。
(3)オレアネン型トリテルペンが、アルジュノール酸誘導体であることを特徴とする(1)に記載の皮膚外用剤、及び化粧料。
(4)オレアネン型トリテルペンが、アルジュノール酸、及びアルジュノール酸誘導体から選択される1種、又は2種以上であることを特徴とする(1)に記載の皮膚外用剤、及び化粧料。
すなわち本発明は、以下の構成により達成することが出来る。
(1)オレアネン型トリテルペンを含有することを特徴とする皮膚外用剤、及び化粧料。
(2)オレアネン型トリテルペンが、アルジュノール酸であることを特徴とする(1)に記載の皮膚外用剤、及び化粧料。
(3)オレアネン型トリテルペンが、アルジュノール酸誘導体であることを特徴とする(1)に記載の皮膚外用剤、及び化粧料。
(4)オレアネン型トリテルペンが、アルジュノール酸、及びアルジュノール酸誘導体から選択される1種、又は2種以上であることを特徴とする(1)に記載の皮膚外用剤、及び化粧料。
本明細書において、アルジュノール酸誘導体とは以下に定義される化合物をいう。
すなわち、本明細書においてアルジュノール酸誘導体とは、アルジュノール酸の脂肪酸残基と、炭素数2〜22の直鎖、分岐、若しくは二重結合を持つアルコールとのエステルであることをいう。
また本明細書においてアルジュノール酸誘導体とは、アルジュノール酸の任意の一以上の水酸基と、炭素数2〜22の直鎖、分岐、若しくは二重結合を持つ脂肪酸とのエステルであることをいう。
また更に本明細書においてアルジュノール酸誘導体とは、前述のアルジュノール酸の脂肪酸残基とアルコールとのエステルであり、かつ、任意の一以上の水酸基と、炭素数2〜22の直鎖、分岐、若しくは二重結合を持つ脂肪酸とのエステルをいう。
すなわち、本明細書においてアルジュノール酸誘導体とは、アルジュノール酸の脂肪酸残基と、炭素数2〜22の直鎖、分岐、若しくは二重結合を持つアルコールとのエステルであることをいう。
また本明細書においてアルジュノール酸誘導体とは、アルジュノール酸の任意の一以上の水酸基と、炭素数2〜22の直鎖、分岐、若しくは二重結合を持つ脂肪酸とのエステルであることをいう。
また更に本明細書においてアルジュノール酸誘導体とは、前述のアルジュノール酸の脂肪酸残基とアルコールとのエステルであり、かつ、任意の一以上の水酸基と、炭素数2〜22の直鎖、分岐、若しくは二重結合を持つ脂肪酸とのエステルをいう。
オレアネン型トリテルペン、特にアルジュノール酸はヒト皮膚細胞中で有効にコラーゲン産生を促進し、更にオレアネン型トリテルペン、特にアルジュノール酸を含有する皮膚外用剤及び化粧料は、肌のシワ改善に対する改善効果が顕著であり、ヒト使用試験において有意な抗老化作用を示した。
本発明で用いるオレアネン型トリテルペンであるアルジュノール酸(Arjunolic Acid)は、市販のもの(例えばArjunolic Acid(製造:サビンサ社(米国)、販売:日光ケミカルズ社))をそのまま用いることが出来る。
本発明で用いるオレアネン型トリテルペンであるアルジュノール酸誘導体は、アルジュノール酸の脂肪酸残基と、炭素数2〜22の直鎖、分岐、若しくは二重結合を持つアルコールとのエステルであっても良い。
また本発明で用いるオレアネン型トリテルペンであるアルジュノール酸誘導体は、アルジュノール酸の任意の一以上の水酸基と、炭素数2〜22の直鎖、分岐、若しくは二重結合を持つ脂肪酸とのエステルであっても良い。
また本発明で用いるオレアネン型トリテルペンであるアルジュノール酸誘導体は、前記のアルコールとのエステルであり、かつ、任意の一以上の水酸基と、前記の脂肪酸とのエステルであっても良い。
また更に、本発明で用いるオレアネン型トリテルペンであるアルジュノール酸、及びアルジュノール酸誘導体はこれらの混合物であってもかまわない。
また本発明で用いるオレアネン型トリテルペンであるアルジュノール酸誘導体は、アルジュノール酸の任意の一以上の水酸基と、炭素数2〜22の直鎖、分岐、若しくは二重結合を持つ脂肪酸とのエステルであっても良い。
また本発明で用いるオレアネン型トリテルペンであるアルジュノール酸誘導体は、前記のアルコールとのエステルであり、かつ、任意の一以上の水酸基と、前記の脂肪酸とのエステルであっても良い。
また更に、本発明で用いるオレアネン型トリテルペンであるアルジュノール酸、及びアルジュノール酸誘導体はこれらの混合物であってもかまわない。
本発明で用いるアルジュノール酸、及びアルジュノール酸誘導体は0.001重量%〜5重量%で有効に機能を発揮させることができ、更に好ましくは0.01重量%〜2重量%の範囲が望ましい。
本発明で利用される皮膚老化防止剤、皮膚外用剤、あるいは化粧料の形態は特に制限されることは無く、クリーム、乳液、ローション、メイクアップ化粧料(ファンデーション等)等に用いることができるが、用途としては皮膚老化防止化粧料、あるいは紫外線防止化粧料に有効に用いることができる。
本発明の皮膚外用剤には、上記必須成分のほか本発明の効果を損なわない範囲で化粧品、医薬部外品などの皮膚外用剤に配合される成分として動植物油由来の硬化油、天然由来のロウ、炭化水素系の油相成分、動植物由来の油相成分、シリコーン系の油相成分、フッ素系の油相成分、高級アルコール、増粘剤、紫外線吸収剤、粉体、顔料、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、多価アルコール、糖、高分子化合物、トコトリエノール類以外の生理活性成分、経皮吸収促進剤、溶媒、酸化防止剤、香料、防腐剤等を配合することができる。
(正常ヒト真皮線維芽細胞によるコラーゲン産生促進効果の評価)
先ず、アルジュノール酸による正常ヒト真皮線維芽細胞のコラーゲン産生促進効果を示す。
アルジュノール酸としては、市販のものをそのまま用いた。
(正常ヒト真皮線維芽細胞によるコラーゲン産生促進効果の評価)
先ず、アルジュノール酸による正常ヒト真皮線維芽細胞のコラーゲン産生促進効果を示す。
アルジュノール酸としては、市販のものをそのまま用いた。
アルジュノール酸は培地で各濃度に希釈し、下記の方法により試験を行った。
(細胞培養法)
正常ヒト真皮線維芽細胞は、2.0×104cells/wellの細胞密度で96穴マイクロプレートに播種した。24時間1%牛胎児血清(FBS)含有ダルベッコ変法イーグルMEN培地(DMEM)にて培養後、アルジュノール酸を含有する0.5%FBS含有DMEMに交換した。48時間培養後培養上清を採取し、I型コラーゲンをI型コラーゲン定量法を用いて定量した。同時にBCA法を用いて細胞のタンパク量を定量した。I型コラーゲン産生促進作用を示す化合物のポジティブコントロールには200μMアスコルビン酸リン酸マグネシウムを用いた。
(I型コラーゲン定量法)
培養上清をSUMILON Hタイプ マルチウェルプレートに添加し、一晩4℃に放置することによりウェル底面にコーティングした。1%牛血清アルブミン(BSA)溶液を用いてブロッキング処理後、定法に従いELISAを行った。一次抗体には4000倍希釈した抗ヒトI型コラーゲン抗体(ウサギ)、二次抗体には100倍希釈したヒストファイン(simple stain PO(ウサギ))を用いた。0.3mg/ml 2,2’−Azinobis(3−ethylbenzothiazoline−6−sulfonic acid)diammonium salt溶液にて発色後、405nmの吸光度をマイクロプレートリーダーにて測定した。コラーゲン量は、同じプレートで作成した検量線から算出した。単位タンパク量あたりのコラーゲン量を算出し、これをコラーゲン産生量とした。
(コラーゲン産生効果の評価)
測定は、アルジュノール酸の一点の濃度につき三回の測定を行い、得られたデータの有意差検定は、スチューデント(Student)のt−検定によった。p(t−test)はスチューデント(Student)t−検定を表し、**はp<0.01を、*はp<0.05を表す。
評価結果を表1に示す。
(細胞培養法)
正常ヒト真皮線維芽細胞は、2.0×104cells/wellの細胞密度で96穴マイクロプレートに播種した。24時間1%牛胎児血清(FBS)含有ダルベッコ変法イーグルMEN培地(DMEM)にて培養後、アルジュノール酸を含有する0.5%FBS含有DMEMに交換した。48時間培養後培養上清を採取し、I型コラーゲンをI型コラーゲン定量法を用いて定量した。同時にBCA法を用いて細胞のタンパク量を定量した。I型コラーゲン産生促進作用を示す化合物のポジティブコントロールには200μMアスコルビン酸リン酸マグネシウムを用いた。
(I型コラーゲン定量法)
培養上清をSUMILON Hタイプ マルチウェルプレートに添加し、一晩4℃に放置することによりウェル底面にコーティングした。1%牛血清アルブミン(BSA)溶液を用いてブロッキング処理後、定法に従いELISAを行った。一次抗体には4000倍希釈した抗ヒトI型コラーゲン抗体(ウサギ)、二次抗体には100倍希釈したヒストファイン(simple stain PO(ウサギ))を用いた。0.3mg/ml 2,2’−Azinobis(3−ethylbenzothiazoline−6−sulfonic acid)diammonium salt溶液にて発色後、405nmの吸光度をマイクロプレートリーダーにて測定した。コラーゲン量は、同じプレートで作成した検量線から算出した。単位タンパク量あたりのコラーゲン量を算出し、これをコラーゲン産生量とした。
(コラーゲン産生効果の評価)
測定は、アルジュノール酸の一点の濃度につき三回の測定を行い、得られたデータの有意差検定は、スチューデント(Student)のt−検定によった。p(t−test)はスチューデント(Student)t−検定を表し、**はp<0.01を、*はp<0.05を表す。
評価結果を表1に示す。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明の技術的範囲がこれらに限定されるものではない。なお配合量は重量%で現す。
アルジュノール酸を実際の化粧品処方に適用した場合のシワ改善効果を示す。
(シワ改善効果)
アルジュノール酸の、シワ改善効果を、実施例1〜4、比較例1の保湿アイクリームの処方を用いて示す。
実施例1〜4、比較例1:保湿アイクリーム
(処方)
油相 重量%
ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(4)
セチルエーテル 1.0
ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油 1.0
自己乳化型モノステアリン酸グリセリル 1.0
ステアリン酸 3.0
ベヘニルアルコール 3.0
ミツロウ 3.0
スクワラン 13.0
2−エチルヘキサン酸セチル 7.0
ホホバ油 5.0
ポリエチレングリコール1500 5.0
メチルポリシロキサン 0.2
防腐剤 適量
アルジュノール酸 表2に記載の量
水相
アルゲコロイド2重量%水溶液 10.0
精製水 残部
(調製方法)
油相成分、水相成分ともに80℃で加温溶解し、油相成分を水相成分に攪拌しながら、徐々に加えて乳化する。撹拌しながら冷却して組成物を得た。
(シワ改善効果)
アルジュノール酸の、シワ改善効果を、実施例1〜4、比較例1の保湿アイクリームの処方を用いて示す。
実施例1〜4、比較例1:保湿アイクリーム
(処方)
油相 重量%
ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(4)
セチルエーテル 1.0
ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油 1.0
自己乳化型モノステアリン酸グリセリル 1.0
ステアリン酸 3.0
ベヘニルアルコール 3.0
ミツロウ 3.0
スクワラン 13.0
2−エチルヘキサン酸セチル 7.0
ホホバ油 5.0
ポリエチレングリコール1500 5.0
メチルポリシロキサン 0.2
防腐剤 適量
アルジュノール酸 表2に記載の量
水相
アルゲコロイド2重量%水溶液 10.0
精製水 残部
(調製方法)
油相成分、水相成分ともに80℃で加温溶解し、油相成分を水相成分に攪拌しながら、徐々に加えて乳化する。撹拌しながら冷却して組成物を得た。
(シワ改善効果の評価方法)
年齢30〜50歳の健常な女性10名を被験者とし、実施例1〜7、及び比較例1の化粧料を目元の皮膚に毎日、3月間使用した後の、肌のシワ対する改善効果について調べた。
年齢30〜50歳の健常な女性10名を被験者とし、実施例1〜7、及び比較例1の化粧料を目元の皮膚に毎日、3月間使用した後の、肌のシワ対する改善効果について調べた。
(シワ改善効果の判定基準)
著効:肌のシワが著しく改善された。
有効:肌のシワがかなり改善された。
やや有効:肌のシワが若干改善された感じがする。
効果なし:肌のシワの改善効果は全く見られない。
著効:肌のシワが著しく改善された。
有効:肌のシワがかなり改善された。
やや有効:肌のシワが若干改善された感じがする。
効果なし:肌のシワの改善効果は全く見られない。
(シワ改善効果の評価基準)
◎:被験者の著効、有効、やや有効を示す割合が80%以上。
○:被験者の著効、有効、やや有効の示す割合が50%以上80%未満。
△:被験者の著効、有効、やや有効の示す割合が30%以上50%未満。
×:被験者の著効、有効、やや有効の示す割合が30%未満。
◎:被験者の著効、有効、やや有効を示す割合が80%以上。
○:被験者の著効、有効、やや有効の示す割合が50%以上80%未満。
△:被験者の著効、有効、やや有効の示す割合が30%以上50%未満。
×:被験者の著効、有効、やや有効の示す割合が30%未満。
表2に示されるように、アルジュノール酸を含有する実施例1〜4の保湿アイクリームは、肌のシワに対する改善効果が顕著であり、アルジュノール酸、すなわちオレアネン型トリテルペンのコラーゲン産生促進効果に対する有効性が分かる。
以下に、さらに、本発明の化粧品の処方例を示す。
(実施例5)
(実施例5)
サンスクリーンクリーム
(処方)
A相 重量%
縮合リシノール酸ヘキサグリセリル 1.0
親油処理微粒子酸化チタン 5.0
ピバリン酸2−オクチルドデシル 8.0
トリ(カプリル酸カプリン酸)グリセリル 3.0
メチルフェニルポリシロキサン 7.0
デカメチルシクロペンタシロキサン 2.0
B相
アルジュノール酸 0.5
セタノール 2.0
ベヘニルアルコール 1.0
ペンタステアリン酸デカグリセリル 0.4
ステアロイル乳酸ナトリウム 0.1
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 6.0
4−tert−ブチル−4−メトキシジベンゾイルメタン 2.0
C相
モノイソステアリン酸デカグリセリル 3.0
キサンタンガム 0.3
精製水 残部
(調製方法)
予めA相成分を80℃に加温してホモミキサーで6,000回転/分の条件で10分撹拌する。続いて80℃に加温したB相成分を、A相成分に加えて均一としてA・B混合成分を得る。Cに撹拌しながら徐々に加え、乳化し、80℃を維持しながらホモミキサーで5,000回転/分で7分間撹拌する。パドル撹拌しながら冷却し、35℃〜30℃で撹拌を止め、放置する。
(実施例6)
(処方)
A相 重量%
縮合リシノール酸ヘキサグリセリル 1.0
親油処理微粒子酸化チタン 5.0
ピバリン酸2−オクチルドデシル 8.0
トリ(カプリル酸カプリン酸)グリセリル 3.0
メチルフェニルポリシロキサン 7.0
デカメチルシクロペンタシロキサン 2.0
B相
アルジュノール酸 0.5
セタノール 2.0
ベヘニルアルコール 1.0
ペンタステアリン酸デカグリセリル 0.4
ステアロイル乳酸ナトリウム 0.1
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 6.0
4−tert−ブチル−4−メトキシジベンゾイルメタン 2.0
C相
モノイソステアリン酸デカグリセリル 3.0
キサンタンガム 0.3
精製水 残部
(調製方法)
予めA相成分を80℃に加温してホモミキサーで6,000回転/分の条件で10分撹拌する。続いて80℃に加温したB相成分を、A相成分に加えて均一としてA・B混合成分を得る。Cに撹拌しながら徐々に加え、乳化し、80℃を維持しながらホモミキサーで5,000回転/分で7分間撹拌する。パドル撹拌しながら冷却し、35℃〜30℃で撹拌を止め、放置する。
(実施例6)
乳液
(処方)
A相 重量%
アルジュノール酸 0.5
モノステアリン酸ポリオキシエチレン(5)グリセリル 1.0
親油型モノステアリン酸グリセリル 1.0
ワセリン 4.0
スクワラン 10.0
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリトリトール 3.0
2−エチルヘキサン酸セチル 3.0
ホホバ油 1.0
ベヘニルアルコール 0.4
ポリエチレングリコール1500 2.0
ポリエーテル変性シリコーン 0.4
ステアリン酸カリウム 0.4
B相
グリセリン 5.0
ジプロピレングリコール 4.0
マルチトール(75%水溶液) 1.0
L−アルギニン(1%水溶液) 1.5
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.1
防腐剤 適量
精製水 残部
C相
カルボキシビニルポリマー 0.1
精製水 10.0
(調製方法)
実施例1〜4、比較例1と同様の方法で調製した。
(実施例7)
(処方)
A相 重量%
アルジュノール酸 0.5
モノステアリン酸ポリオキシエチレン(5)グリセリル 1.0
親油型モノステアリン酸グリセリル 1.0
ワセリン 4.0
スクワラン 10.0
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリトリトール 3.0
2−エチルヘキサン酸セチル 3.0
ホホバ油 1.0
ベヘニルアルコール 0.4
ポリエチレングリコール1500 2.0
ポリエーテル変性シリコーン 0.4
ステアリン酸カリウム 0.4
B相
グリセリン 5.0
ジプロピレングリコール 4.0
マルチトール(75%水溶液) 1.0
L−アルギニン(1%水溶液) 1.5
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.1
防腐剤 適量
精製水 残部
C相
カルボキシビニルポリマー 0.1
精製水 10.0
(調製方法)
実施例1〜4、比較例1と同様の方法で調製した。
(実施例7)
エモリエントクリーム
(処方)
油相 重量%
アルジュノール酸 0.3
α−トコフェロール 0.3
水素添加大豆リン脂質(1) 1.0
ポリオキシエチレン40モノステアリン酸 2.0
自己乳化型モノステアリン酸グリセリル 5.0
ステアリン酸 2.0
セタノール 2.0
スクワラン 12.0
マカデミアナッツ油 4.0
メチルポリシロキサン(300cSt) 0.2
防腐剤 適量
水相
1,3−ブチレングリコール 7.0
精製水 残部
(調製方法)
実施例1〜4、比較例1と同様の方法で調製した。
(実施例8)
(処方)
油相 重量%
アルジュノール酸 0.3
α−トコフェロール 0.3
水素添加大豆リン脂質(1) 1.0
ポリオキシエチレン40モノステアリン酸 2.0
自己乳化型モノステアリン酸グリセリル 5.0
ステアリン酸 2.0
セタノール 2.0
スクワラン 12.0
マカデミアナッツ油 4.0
メチルポリシロキサン(300cSt) 0.2
防腐剤 適量
水相
1,3−ブチレングリコール 7.0
精製水 残部
(調製方法)
実施例1〜4、比較例1と同様の方法で調製した。
(実施例8)
油中水型保湿クリーム
(処方)
油相 重量%
アルジュノール酸 0.5
モノイソステアリン酸ジグリセリル 2.5
縮合リシノール酸ヘキサグリセリル 1.5
スクワラン 5.0
メチルフェニルポリシロキサン 5.0
酢酸トコフェロール 0.1
防腐剤 適量
水相
アルギン酸ナトリウム 0.1
グリセリン 10.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
硫酸マグネシウム 0.1
精製水 残部
(調製方法)
油相成分、水相成分ともに80℃で加温溶解し、水相成分を油相成分に攪拌しながら、徐々に加えて乳化する。撹拌しながら冷却して組成物を得た。
(処方)
油相 重量%
アルジュノール酸 0.5
モノイソステアリン酸ジグリセリル 2.5
縮合リシノール酸ヘキサグリセリル 1.5
スクワラン 5.0
メチルフェニルポリシロキサン 5.0
酢酸トコフェロール 0.1
防腐剤 適量
水相
アルギン酸ナトリウム 0.1
グリセリン 10.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
硫酸マグネシウム 0.1
精製水 残部
(調製方法)
油相成分、水相成分ともに80℃で加温溶解し、水相成分を油相成分に攪拌しながら、徐々に加えて乳化する。撹拌しながら冷却して組成物を得た。
(肌のはり、たるみに対する改善効果の評価方法)
実施例1〜4、比較例1と同様の方法で評価した。
実施例1〜4、比較例1と同様の方法で評価した。
これらの結果を表3に示す。
本発明は、オレアネン型トリテルペン、特にアルジュノール酸が皮膚におけるコラーゲン産生を促進することから、シワ改善効果及びシワ予防効果のみならず、細胞賦活作用を有することが期待される。更に細胞賦活作用により、皮膚のターンオーバーが促進され、美白作用を発揮することも期待できる。
Claims (4)
- オレアネン型トリテルペンを含有することを特徴とする皮膚外用剤、及び化粧料。
- オレアネン型トリテルペンが、アルジュノール酸であることを特徴とする請求項1に記載の皮膚外用剤、及び化粧料。
- オレアネン型トリテルペンが、アルジュノール酸誘導体であることを特徴とする請求項1に記載の皮膚外用剤、及び化粧料。
- オレアネン型トリテルペンが、アルジュノール酸、及びアルジュノール酸誘導体から選択される1種、又は2種以上であることを特徴とする請求項1に記載の皮膚外用剤、及び化粧料。
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2003
- 2003-09-12 JP JP2003320830A patent/JP2005089311A/ja active Pending
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