JP2005086863A - 系統連系装置及びその制御方法、制御装置、制御プログラム及び記録媒体 - Google Patents

系統連系装置及びその制御方法、制御装置、制御プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 逆潮流を防止しつつ、利用機器における不具合を回避すべく発電電力を小さくする場合を回避することができる系統連系装置及びその制御方法、系統連系装置を制御するための制御装置及び制御プログラム、この制御プログラムを記録した記録媒体を提供する。
【解決手段】 発電設備10の発電電力によって駆動するヒータ60を設け、エンジン制御部13は、発電設備10の発電電力を予め定めた下限電力値以上に制御する一方、コントローラ50は、ヒータ60の通電を制御して発電電力の余剰電力分をヒータ60に消費させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、系統連系装置及びその制御方法、系統連系装置を制御するための制御装置及び制御プログラム、この制御プログラムを記録した記録媒体に関する。
近年、発電設備を商用電力系統に連係させる系統連系装置が提供されている。この種の系統連系装置には、発電設備として、ガスエンジン等の内燃機関を用いて発電するシステムを用いることにより、この内燃機関の排熱を給湯等に利用可能としたコージェネレーションシステムなどがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−268799号公報
ところで、商用電力系統を主として利用する系統連系装置においては、逆潮流を防止すべく発電設備の発電電力を制御するものがある。このため、この系統連系装置からの電力がほとんど使用されない間は、発電設備の発電電力が小さくなるように制御されることとなる。
しかしながら、コージェネレーションシステム等のように、発電電力以外のエネルギー(例えば発電設備からの排熱による熱エネルギー)についても利用する構成を採用する場合、発電設備の発電量が小さくされると、発電電力以外のエネルギーの利用機器(例えば給湯装置)側で不具合が生じるという問題がある。具体的には、給湯装置の貯水槽の水を発電設備の排熱で加熱する場合、湯が沸くまでの時間が長くなってしまうという問題が生じる。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、逆潮流を防止しつつ、利用機器における不具合を回避することができる系統連系装置及びその制御方法、系統連系装置を制御するための制御装置及び制御プログラム、この制御プログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
本発明は、発電設備を他の電力源に系統連系させる系統連系装置において、前記発電設備の発電電力が供給される電力消費手段と、前記発電設備の発電電力を予め定めた下限電力値以上に制御すると共に、前記他の電力源への逆潮流を防止すべく前記発電電力の余剰電力を前記電力消費手段に供給する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記発電設備から他の電力源の電力線へ出力される出力電力が前記発電設備の発電電力と略一致するときの発電電圧値である目標電圧値を設定し、この目標電圧値より前記発電設備の発電電圧値が大の場合に、前記電力消費手段に発電電力を供給することを特徴とする。
この系統連系装置において、前記制御手段は、当該系統連系装置が電力を供給する負荷に必要な負荷必要電力を算出し、前記発電設備の発電電力が前記下限電力値であって、かつ、前記負荷必要電力が前記下限電力値以下であるという条件を満たす場合、前記発電設備の発電電圧値が前記目標電圧値より大のときに前記電力消費手段に発電電力を供給する一方、該条件を満たさない場合、前記発電設備の発電電圧値が、前記目標電圧値に予め定めたマージン電圧を付加した値より大のときに前記電力消費手段に発電電力を供給することが好ましい。
また、前記他の電力源は交流電力を出力する一方、前記発電設備は直流電力を出力し、この直流電力を前記他の電力源の交流電力に合わせて交流電力に変換する変換手段を備え、前記制御手段は、前記発電設備の発電電圧値として前記直流電力の電圧値を検出することが好ましい。
また、本発明は、発電設備を他の電力源に系統連系させる系統連系装置の制御方法において、前記発電設備の発電電力を予め定めた下限電力値以上に制御する一方、前記他の電力源への逆潮流を防止すべく、前記発電設備から他の電力源の電力線へ出力される出力電力が前記発電設備の発電電力と略一致するときの発電電圧値である目標電圧値を設定し、この目標電圧値より前記発電設備の発電電圧値が大の場合に、前記電力消費装置に発電電力を供給することを特徴とする。
この制御方法においては、前記発電設備から他の電力源の電力線へ出力される出力電力が前記発電設備の発電電力と略一致するときの発電電圧値である目標電圧値を設定し、この目標電圧値より前記発電設備の発電電圧値が大の場合に、前記電力消費装置に発電電力を供給することが好ましい。
この制御方法においては、当該系統連系装置が電力を供給する負荷に必要な負荷必要電力を算出し、前記発電設備の発電電力が前記下限電力値であって、かつ、前記負荷必要電力が前記下限電力値以下であるという条件を満たす場合、前記発電設備の発電電圧値が前記目標電圧値より大のときに前記電力消費装置に発電電力を供給する一方、該条件を満たさない場合、前記発電設備の発電電圧値が、前記目標電圧値に予め定めたマージン電圧を付加した値より大のときに前記電力消費装置に発電電力を供給することが好ましい。
また、本発明は、以上説明した系統連系装置及び系統連係装置の制御方法に適用する他、系統連係装置を制御する制御装置、この発明を実施するための制御プログラムを電気通信回線を介して一般ユーザに配布したり、そのようなプログラムを、CD−ROMや、フロッピー(登録商標)ディスクや光記録ディスクといった、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に格納して一般ユーザに配布する、といった態様でも実施され得る。
本発明は、逆潮流を防止しつつ、利用機器における不具合を回避することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳述する。
図1は、本実施形態に係る系統連系装置としてのコージェネレーションシステムの構成を模式的に示す図である。
このコージェネレーションシステム1は、発電設備10を電力会社の電力系統(以下、商用電源という。)20に系統連系して、商用電源20の電力線(いわゆる電灯線)21、22、23を介して例えば空気調和装置などの電気機器である負荷30、31に電力を供給する一方、発電時に発生するエネルギーである排熱を排熱利用機器40に供給するものである。なお、このコージェネレーションシステム1は、発電設備10からの発電電力が商用電源20に逆潮流することが禁止され、いわゆる売電を行わないシステムとなっている。
詳述すると、発電設備10は、内燃機関であるガスエンジン11と、ガスエンジン11の駆動により発電する発電機12と、エンジン制御部(発電制御手段)13とを備えている。ガスエンジン11は、エンジン制御部13の制御の下、都市ガス等の燃焼ガスを燃焼させてタイミングベルトやプーリ等で構成された動力伝達機構14を介して発電機12を駆動するものである。発電機12は、三相交流電力を発電するものであり、この三相交流電力は三相整流部15で直流電力に変換されてコントローラ50に出力される。エンジン制御部13は、コントローラ50との間でシリアル通信及びポート通信でデータ通信する機能を備え、コントローラ50の制御の下、エンジン回転数を制御すると共に、現在のエンジン回転数をコントローラ50に通知する。
コントローラ50は、発電設備10から供給された直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナ(変換手段)として機能するための電気回路と、このコージェネレーションシステムを中枢的に制御する制御部としての電気回路とが形成された基板を内蔵するユニットであり、この基板上のCPUがメモリに記憶された制御プログラムを実行することによりシステム全体を制御する。ここで、本実施形態のパワーコンディショナは、発電設備10から供給された直流電力を商用電源20から供給される単相三線式200Vの電力と略同じ電圧及び周波数の単相三線式の電力に変換して電力線21、22、23に出力するものである。なお、図1において、各電力線21、22、23はR相、O相、T相にそれぞれ対応している。
パワーリレー51は、コントローラ50の制御の下、発電電力の電力線21〜23への供給を遮断する。すなわち、パワーリレー51は、コントローラ50が電力線21〜23へ供給される電力を監視して逆潮流の可能性が高いと判別した場合に、速やかに発電電力の電力線21〜23への供給を遮断し、逆潮流を確実に回避するために設けられている。
また、コージェネレーションシステム1は、ガスエンジン11の冷却水と熱交換する熱交換器(不図示)を備え、この熱交換器によりガスエンジン11の発熱による熱が回収され、熱エネルギーとして排熱利用機器40で利用される構成となっている。排熱利用機器40は、例えば給湯装置等であり、ガスエンジン11の排熱が給湯槽の水の加熱等に利用される。
ヒータ(電力消費装置)60は、電力線21〜23へ供給される前の発電電力により駆動される機器であり、コントローラ50がスイッチング素子61をON/OFFすることにより通電が制御される。詳述すると、このヒータ60は、発電設備10の直流電力によって駆動するヒータであり、発熱による熱エネルギーが排熱利用機器40で利用されるように例えば排熱利用機器40としての給湯装置の給湯槽等に設けられる。すなわち、このヒータ60を駆動することによって、排熱利用機器40の能力向上を図ることができ、このヒータ60の消費電力分だけ電力線21〜23へ供給される発電電力が低減されることとなる。
ところで、このコージェネレーションシステム1は、ガスエンジン11のエンジン回転数を、電力線21〜23に接続される様々な負荷30、31に応じて可変することで負荷に応じた発電電力に制御するシステムである。
ところが、単に負荷30、31に応じた発電電力にしてしまうと、負荷30、31の消費電力が極めて少ない場合には発電電力を小さくなるように制御することとなり、排熱利用機器40がガスエンジン11の排熱から得られる熱エネルギーが不足することとなる。
そこで、本実施形態のコージェネレーションシステム1は、排熱利用機器40で必要な熱エネルギーを得るための発電設備10の発電電力の下限電力値を予め設定し、発電電力が下限電力値以上になるように発電制御を行うと共に、発電電力が負荷30、31が必要とする電力より大きい場合に逆潮流が生じないようにヒータ60に発電電力の一部である余剰電力を消費させるヒータ制御を行うことを特徴としている。
以下、本実施形態のコージェネレーションシステム1における発電制御時の動作と、ヒータ制御時の動作について説明する。
図2は、発電制御時の動作を示すシーケンス図であり、図3は、発電設備10のガスエンジン11のエンジン回転数と発電電力との関係を示す図である。なお、本実施形態では下限電力値を1000[W]に設定した場合を例に説明する。
図2に示すように、コントローラ50は、まず、R相系統連系電力Wr、T相系統電力Wt及び現在の出力電力Woutを取得する(ステップS1)。具体的には、コントローラ50は、図1に示すように、R相、T相の電力線21、23の交流電流値Ir、It、Ioutと、交流電圧値Vr、Vtとを取得し、次式(1)(2)(3)に示すように、これら電流値と電圧値との乗算によりR相系統連系電力Wr、T相系統電力Wt及び現在の出力電力Woutを求める。
Wr=Ir・Vr……(1)
Wt=It・Vt……(2)
Wout=Iout・V(r−t)……(3)
なお、R相系統連系電力Wr及びT相系統電力Wtは買電を正とし、出力電力Woutは売電を正としている。
次に、コントローラ50は、取得したR相系統連系電力Wr、T相系統電力Wt及び出力電力WoutからR相、T相の各負荷に応じたR相負荷必要電力Wzr及びT相負荷必要電力Wztを算出する(ステップS2)。具体的には、次式(4)(5)にて算出する。
Wzr=Wr+(Wout/2)−Wm……(4)
Wzt=Wt+(Wout/2)−Wm……(5)
なお、Wmは予め設定したマージン電力値である。
次いで、コントローラ50は、次式に示すように、求めたR相負荷必要電力Wzr及びT相負荷必要電力Wztに基づき負荷必要電力Wzを算出する(ステップS3)。
Wz=2・min(Wzr、Wzt)……(6)
このように、負荷必要電力Wzを、R相負荷必要電力Wzr及びT相負荷必要電力Wztのうち小さい方の電力値に合わせて設定することにより、R相及びT相のいずれにおいても逆潮流しない負荷必要電力Wzを設定することができる。
この負荷必要電力Wzはコントローラ50からエンジン制御部13に通知されステップS4)、エンジン制御部13は、この負荷必要電力Wzを発電すべくエンジン回転数を制御する。具体的には、エンジン制御部13は、次式(7)により負荷必要電力Wzから目標エンジン回転数Rtaを算出し(ステップS5)、その目標エンジン回転数Rtaにエンジン回転数を制御する。
Rta=(Wz−B)/A……(7)
なお、A、Bは定数である。
但し、負荷必要電力Wzが発電電力の下限電力値より小さければ、下限電力値の電力を発電するエンジン回転数に制御する。なお、本実施形態では下限電力値が1000Wに設定されているため、図3に示すように1000W時のエンジン回転数である1050min-1に制御することとなる。つまり、エンジン制御部13は、発電設備10の発電電力を下限電力値以上に制御するようになっている。
また、エンジン制御部13においては、現在の実エンジン回転数Erから次式(8)により発電可能電力Wpを算出し(ステップS6)、算出した発電可能電力Wpをコントローラ50に通知する(ステップS7)。
Wp=A・Er+B……(8)
そして、コントローラ50は、次式(9)により発電可能電力Wp及び負荷必要電力Wzに基づき目標電力Wtaを設定する(ステップS8)。
Wta=min(Wz、Wp)……(9)
上記ステップS1〜S8の処理はコントローラ50により繰り返し実行される。これにより、コントローラ50は、負荷に応じて発電設備10の発電電力をリアルタイムに制御することができる。以上が発電制御時の動作である。
図4は、ヒータ制御時の動作を示すフローチャートである。このヒータ制御は、上記発電制御と並行して実行される処理である。
まず、コントローラ50は、目標制御電圧Dctaを設定する(ステップS10)。この目標制御電圧Dctaは、発電設備10の発電電力と出力電力Woutとが略一致するときの発電電圧値(直流電圧時の電圧値)である。ここで、図5は、発電設備10の発電電力と目標制御電圧Dctaとの関係を示す図である。この関係は、実測またはシミュレーションによって得られ、本実施形態では、発電設備10の発電電力が下限電力値である1000W以上に制御されるため、目標制御電圧Dtaと発電電力との関係は一次直線(図5に示す直線α)で近似することができる。具体的には、コントローラ50は、次式(10)に示すように、上記発電可能電圧Wpに基づいて目標制御電圧Dctaを算出する。
Dcta=C・Wp+D……(10)
なお、C、Dは定数である。
次に、コントローラ50は、目標制御電圧Dctaにマージン電圧Vmを設定するか否かを判断すべく、発電設備10の発電可能電力Wpが下限電力値であって、かつ、負荷消費電力Wzが下限電力値以下か否かを判断する(ステップS11)。このステップS11の判断が肯定(YES)の場合、コントローラ50は、マージン電圧Vmをゼロに設定する、つまり、マージン電圧Vmを設定しない(ステップS12)。これに対し、否定(NO)の場合、コントローラ50は、マージン電圧Vmを予め定めた値Vdに設定する(ステップS13)。
次いで、コントローラ50は、発電設備10から当該コントローラ50に出力された直流電圧Dc(図1参照)が、目標制御電圧DctaとステップS11で設定したマージン電圧Vmとの加算値より大きいか否かを判断する(ステップS14)。そして、直流電圧Dcが加算値より大きいと判断した場合、コントローラ50は、ヒータ60をONに制御する一方(ステップS15)、小さい場合はヒータ60をOFFに制御する(ステップS16)。コントローラ50は、上記ステップS10〜S15或いはステップS10〜S16の処理を繰り返し実行することにより、ヒータ60を制御する。
すなわち、発電設備10の発電電力に比して負荷30、31の消費電力が少ない場合、直流電圧Dcが目標制御電圧Dctaより高くなるため(図5に矢印X1〜X3で示す)、かかる場合にヒータ60をONにすることで発電電力の一部をヒータ60で消費させ、商用電源20側に供給する発電電力を低減させることができる。
このように、コントローラ50は、発電設備10の発電可能電力Wpが下限電力値であって、かつ、負荷消費電力Wzが下限電力値以下の条件のとき、直流電圧Dcが目標制御電圧Dctaとなるようにヒータ60を通電制御することにより、図6に示すように、発電設備10の発電電力と負荷必要電力Wzとの差分電力である余剰電力(図6の斜線領域β)を消費するようにヒータ60をON/OFF制御することができ、負荷必要電力Wzと略一致する電力(出力電力)を商用電源20側に供給することができる。
また、コントローラ50は、上記条件以外の場合は、直流電圧Dcが目標制御電圧Dctaとマージン電圧Vdとの加算値を超える場合にヒータ60を通電制御することにより、図7に示すように、負荷必要電力Wzが急激に変動した場合の発電設備10の発電電力の追従遅れ分の電力である余剰電力(図7に示す斜線領域γ)を消費するようにヒータ60をON/OFF制御でき、係る場合でも負荷必要電力Wzと略一致する電力(出力電力)を商用電源20側に供給することができる。
これにより、コントローラ50は、商用電源20側への逆潮流を防止すべく発電設備10の発電電力の余剰電力をヒータ60に供給して商用電源20側へ出力される発電電力を制御する電力量調整手段として機能する。
従って、このコージェネレーションシステム1においては、発電設備10の発電電力を下限電力値以上に維持しても、負荷必要電力Wzと略一致する発電電力を供給でき、商用電源20側への逆潮流を回避することができる。この結果、発電設備10からの排熱による熱エネルギーが利用側機器で不足するという事態を回避することが可能となる。
また、このコージェネレーションシステム1は、発電設備10からの直流電圧Dcを検出し、この直流電圧Dcに基づいてヒータ60を制御するので、ヒータ60の供給電力に基づいて制御する場合に比して、回路構成及び制御を簡易にすることができ、コストダウンを図ることができる。また、制御対象となるヒータ60を発電設備10側(一次側)に接続することにより、発電電力の出力側(二次側)への高調波の流出を抑えることもできる。さらに、発電設備10(ガスエンジン11側)が負荷必要電力Wzの急激な変動に対応しなくてもよくなり、ガスエンジン11の急激な吹け上がり等を抑制することもできる。
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形が可能である。例えば、発電設備10としてガスエンジン11を用いる場合を説明したが、ガスエンジン11以外の内燃機関を用いてもよく、又は内燃機関以外を用いてもよい。また、発電電力の余剰分をヒータ60で消費させる場合について述べたが、ヒータ60以外の電力消費機器を用いてもよい。
さらに、上述した実施形態のパワーコンディショナは、商用電源20が三相交流電力を出力する場合は、発電設備10から供給された直流電力を商用電源20から供給される三相交流電力と略同じ電圧及び周波数の三相交流電力に変換して電力線に出力するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、発電制御やヒータ制御のための制御プログラムを予めコントローラ50内のメモリに格納しておく場合を説明したが、この制御プログラムを、磁気記録媒体、光記録媒体、半導体記録媒体などのコンピュータが読み取り可能な記録媒体に格納し、コンピュータが記録媒体からこの制御プログラムを読み取って実行するようにしてもよい。また、この制御プログラムを通信ネットワーク上の配信サーバなどからダウンロードできるようにしてもよい。
本実施形態に係る系統連系装置としてのコージェネレーションシステムの構成を模式的に示す図である。 同システムの発電制御時の動作を示すシーケンス図である。 同システムの発電設備のエンジン回転数と発電電力との関係を示す図である。 同システムのヒータ制御時の動作を示すフローチャートである。 同システムの発電設備の発電電力と目標制御電圧Dctaとの関係を示す図である。 同システムの負荷必要電力が下限電力値以下に変動する場合のタイミングチャートである。 同システムの負荷必要電力が急激に変動した場合のタイミングチャートである。
符号の説明
1 コージェネレーションシステム
10 発電設備
11 ガスエンジン
12 発電機
13 エンジン制御部
14 動力伝達機構
15 三相整流部
20 商用電源
21、22、23 電力線
30、31 負荷
40 排熱利用機器
50 コントローラ
51 パワーリレー
60 ヒータ
61 スイッチング素子

Claims (14)

  1. 発電設備を他の電力源に系統連系させる系統連系装置において、
    前記発電設備の発電電力が供給される電力消費手段と、
    前記発電設備の発電電力を予め定めた下限電力値以上に制御すると共に、前記他の電力源への逆潮流を防止すべく前記発電電力の余剰電力を前記電力消費手段に供給する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記発電設備から他の電力源の電力線へ出力される出力電力が前記発電設備の発電電力と略一致するときの発電電圧値である目標電圧値を設定し、この目標電圧値より前記発電設備の発電電圧値が大の場合に、前記電力消費手段に発電電力を供給することを特徴とする系統連系装置。
  2. 前記制御手段は、当該系統連系装置が電力を供給する負荷に必要な負荷必要電力を算出し、
    前記発電設備の発電電力が前記下限電力値であって、かつ、前記負荷必要電力が前記下限電力値以下であるという条件を満たす場合、前記発電設備の発電電圧値が前記目標電圧値より大のときに前記電力消費手段に発電電力を供給する一方、該条件を満たさない場合、前記発電設備の発電電圧値が、前記目標電圧値に予め定めたマージン電圧を付加した値より大のときに前記電力消費手段に発電電力を供給することを特徴とする請求項1に記載の系統連系装置。
  3. 前記他の電力源は交流電力を出力する一方、前記発電設備は直流電力を出力し、この直流電力を前記他の電力源の交流電力に合わせて交流電力に変換する変換手段を備え、
    前記制御手段は、前記発電設備の発電電圧値として前記直流電力の電圧値を検出することを特徴とする請求項2に記載の系統連系装置。
  4. 発電設備を他の電力源に系統連系させる系統連系装置の制御方法において、
    前記発電設備の発電電力を予め定めた下限電力値以上に制御する一方、前記他の電力源への逆潮流を防止すべく、前記発電設備から他の電力源の電力線へ出力される出力電力が前記発電設備の発電電力と略一致するときの発電電圧値である目標電圧値を設定し、この目標電圧値より前記発電設備の発電電圧値が大の場合に、前記電力消費装置に発電電力を供給することを特徴とする系統連系装置の制御方法。
  5. 当該系統連系装置が電力を供給する負荷に必要な負荷必要電力を算出し、
    前記発電設備の発電電力が前記下限電力値であって、かつ、前記負荷必要電力が前記下限電力値以下であるという条件を満たす場合、前記発電設備の発電電圧値が前記目標電圧値より大のときに前記電力消費装置に発電電力を供給する一方、該条件を満たさない場合、前記発電設備の発電電圧値が、前記目標電圧値に予め定めたマージン電圧を付加した値より大のときに前記電力消費装置に発電電力を供給することを特徴とする請求項4に記載の系統連系装置の制御方法。
  6. 発電設備を他の電力源に系統連系させる系統連系装置を制御する制御装置において、
    前記発電設備の発電電力を所定の下限電力値以上に制御する発電制御手段と、
    前記他の電力源への逆潮流を防止すべく前記発電電力の余剰電力を所定の電力消費装置に供給する電力量調整手段とを備え、
    前記電力量調整手段は、前記発電設備から他の電力源の電力線へ出力される出力電力が前記発電設備の発電電力と略一致するときの発電電圧値である目標電圧値を設定し、この目標電圧値より前記発電設備の発電電圧値が大の場合に、前記電力消費装置に発電電力を供給することを特徴とする制御装置。
  7. 前記電力量調整手段は、当該系統連系装置が電力を供給する負荷に必要な負荷必要電力を算出し、
    前記発電設備の発電電力が前記下限電力値であって、かつ、前記負荷必要電力が前記下限電力値以下であるという条件を満たす場合、前記発電設備の発電電圧値が前記目標電圧値より大のときに前記電力消費装置に発電電力を供給する一方、該条件を満たさない場合、前記発電設備の発電電圧値が、前記目標電圧値に予め定めたマージン電圧を付加した値より大のときに前記電力消費装置に発電電力を供給することを特徴とする請求項6に記載の制御装置。
  8. 前記系統連系装置は、前記他の電力源が交流電力を出力する一方、前記発電設備は直流電力を出力し、この直流電力を前記他の電力源の交流電力に合わせて交流電力に変換する変換手段を備え、
    前記電力量調整手段は、前記発電設備の発電電圧値として前記直流電力の電圧値を検出することを特徴とする請求項6又は7に記載の制御装置。
  9. 発電設備をコンピュータにより他の電力源に系統連系させる系統連系装置を制御するための制御プログラムにおいて、
    コンピュータを、前記発電設備の発電電力を予め定めた下限電力値以上に制御すると共に、前記他の電力源への逆潮流を防止すべく、前記発電設備から他の電力源の電力線へ出力される出力電力が前記発電設備の発電電力と略一致するときの発電電圧値である目標電圧値を設定し、この目標電圧値より前記発電設備の発電電圧値が大の場合に、所定の電力消費手段に発電電力を供給する制御手段として機能させるための制御プログラム。
  10. 前記制御手段は、当該系統連系装置が電力を供給する負荷に必要な負荷必要電力を算出し、
    前記発電設備の発電電力が前記下限電力値であって、かつ、前記負荷必要電力が前記下限電力値以下であるという条件を満たす場合、前記発電設備の発電電圧値が前記目標電圧値より大のときに前記電力消費装置に発電電力を供給する一方、該条件を満たさない場合、前記発電設備の発電電圧値が、前記目標電圧値に予め定めたマージン電圧を付加した値より大のときに前記電力消費装置に発電電力を供給することを特徴とする請求項9に記載の制御プログラム。
  11. 前記系統連系装置は、前記他の電力源は交流電力を出力する一方、前記発電設備は直流電力を出力し、この直流電力を前記他の電力源の交流電力に合わせて交流電力に変換する変換手段を備え、
    前記制御手段は、前記発電設備の発電電圧値として前記直流電力の電圧値を検出することを特徴とする請求項9又は10に記載の制御プログラム。
  12. 発電設備をコンピュータにより他の電力源に系統連系させる系統連系装置を制御するための制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
    コンピュータを、前記発電設備の発電電力を予め定めた下限電力値以上に制御すると共に、前記他の電力源への逆潮流を防止すべく、前記発電設備から他の電力源の電力線へ出力される出力電力が前記発電設備の発電電力と略一致するときの発電電圧値である目標電圧値を設定し、この目標電圧値より前記発電設備の発電電圧値が大の場合に、所定の電力消費装置に発電電力を供給する制御手段として機能させるための制御プログラムを記録した記録媒体。
  13. 前記制御手段は、当該系統連系装置が電力を供給する負荷に必要な負荷必要電力を算出し、
    前記発電設備の発電電力が前記下限電力値であって、かつ、前記負荷必要電力が前記下限電力値以下であるという条件を満たす場合、前記発電設備の発電電圧値が前記目標電圧値より大のときに前記電力消費装置に発電電力を供給する一方、該条件を満たさない場合、前記発電設備の発電電圧値が、前記目標電圧値に予め定めたマージン電圧を付加した値より大のときに前記電力消費装置に発電電力を供給することを特徴とする請求項12に記載の制御プログラムを記録した記録媒体。
  14. 前記系統連系装置は、前記他の電力源は交流電力を出力する一方、前記発電設備は直流電力を出力し、この直流電力を前記他の電力源の交流電力に合わせて交流電力に変換する変換手段を備え、
    前記制御手段は、前記発電設備の発電電圧値として前記直流電力の電圧値を検出することを特徴とする請求項12又は13に記載の制御プログラムを記録した記録媒体。

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008219975A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Mitsubishi Heavy Ind Ltd コジェネレーション装置と該コジェネレーション装置における電流検出手段の配線確認方法
JP2009207309A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 発電用エンジンの始動装置および始動方法

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