JP2007330009A - 電力負荷制御装置及びそれを備えるコージェネレーションシステム - Google Patents

電力負荷制御装置及びそれを備えるコージェネレーションシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2007330009A
JP2007330009A JP2006158137A JP2006158137A JP2007330009A JP 2007330009 A JP2007330009 A JP 2007330009A JP 2006158137 A JP2006158137 A JP 2006158137A JP 2006158137 A JP2006158137 A JP 2006158137A JP 2007330009 A JP2007330009 A JP 2007330009A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
heat
load
power load
surplus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006158137A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Miyauchi
伸二 宮内
Masahiko Yamamoto
昌彦 山本
Gendo Kato
玄道 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2006158137A priority Critical patent/JP2007330009A/ja
Publication of JP2007330009A publication Critical patent/JP2007330009A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】電力負荷の運転制御をすることにより、逆潮流を防止、又は、緩和し、かつ、省エネルギー性の高い運転制御をすることができる電力負荷制御装置を提供することを目的とする。
【解決手段】熱の発生を伴って発電を行う発電器1と、発電器1の排熱を回収した熱媒体を貯える蓄熱器3と、発電器1の余剰電力を用いて熱媒体を加熱する電気ヒータ4と、を備えるコージェネレーションシステムの発電器1で発電した電力を消費する電力負荷13を制御する電力負荷制御装置であって、電力負荷13のうち、少なくとも電気ヒータ4と、発電器1の余剰電力を消費する余剰電力負荷12とを制御し、蓄熱器3の蓄熱量と蓄熱器3の熱を消費する熱負荷13の消費熱量の予測値に基づき、電気ヒータ4及び余剰電力負荷12の消費電力を制御する電力負荷制御装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力負荷制御装置及びそれを備えるコージェネレーションシステム、特に電力負荷の制御に関する。
コージェネレーションシステムは、燃料電池やガスタービンやディーゼルエンジンなどの原動機等を用いて発電して電力を供給するとともに、その発電の際に発生する熱を回収して、外部への熱供給に有効利用するシステムである。このようなコージェネレーションシステムは、系統電源と系統連係されており、燃料電池等で発電した電力と系統電源からの電力が、外部電力負荷(例えば、家庭の使用電力)に供給される。
ところで、コージェネレーションシステムを構成する燃料電池等は、外部電力負荷の負荷変動に対する出力変化速度が遅いため、コージェネレーションシステムから電力供給を受ける全機器の総消費電力が、コージェネレーションシステムから出力される出力電力を下回る場合、余剰電力が発生し、系統電源への電力の逆潮流が生じる。これを防止又は緩和するコージェネレーションシステムの負荷調整方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されているコージェネレーションシステムの負荷調整方法は、余剰電力が生じて逆潮流が発生する場合に、予め登録した電力消費調整機器の少なくとも一部を強制的に運転制御する方法である。これにより、総消費電力が増加するため、逆潮流の程度が緩和、或いは、逆潮流の防止を図ることができる。
特開2003−153449号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているコージェネレーションシステムの負荷調整方法では、電力消費調整機器として電気ヒータを例示しているが、利用者の熱エネルギー利用実態の変動を考慮していないため、例えば夏場、給湯利用量が少ない場合にも、排熱回収機器としての貯湯タンクが満湯でなければ、あるいは貯湯タンクのある一定レベルまで貯湯するまでは、電気ヒータに余剰電力を通電し、結果的に利用されない熱エネルギーとして貯湯し、エネルギー的に無駄が生じてしまうという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、電力負荷の運転制御をすることにより、逆潮流を防止、又は、緩和し、かつ、省エネルギー性の高い運転制御をすることができる電力負荷制御装置及びそれを備えるコージェネレーションシステムを提供することを目的とする。また、本発明は、前記電力負荷制御装置に使用されるプログラム及び前記電力負荷の制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の負荷電力制御装置は、熱の発生を伴って発電を行う発電器と、前記発電器の排熱を回収した熱媒体を貯える蓄熱器と、前記発電器の余剰電力を用いて前記熱媒体を加熱する電気ヒータと、を備えるコージェネレーションシステムの前記発電器で発電した電力を消費する電力負荷を制御する電力負荷制御装置であって、前記電力負荷のうち、少なくとも前記電気ヒータと、前記発電器の余剰電力を消費する余剰電力負荷とを制御し、前記蓄熱器の蓄熱量と前記蓄熱器の熱を消費する熱負荷の消費熱量の予測値に基づき、前記電気ヒータ及び前記余剰電力負荷の消費電力を制御する。
これにより、所定の電力負荷の合計消費電力が発電器の発電出力を下回り、余剰電力が発生する場合に、消費熱量の変動を考慮した電気ヒータの運転制御が可能となり、より省エネルギー性の高い排熱回収運転と電力負荷運転が可能となる。
前記電力負荷制御装置は、前記電力負荷制御装置により制御される前記余剰電力負荷を登録するための登録器を備えてもよい。
前記電力負荷制御装置は、前記電気ヒータと前記発電器の余剰電力を消費する余剰電力負荷以外の電力負荷の消費電力が、前記発電器の発電電力未満である場合に、前記電気ヒータ及び前記余剰電力負荷による前記余剰電力の消費電力を制御してもよい。
前記電力負荷制御装置は、前記蓄熱器の蓄熱量が前記蓄熱器の蓄熱量及び前記熱負荷の消費熱量の予測値から算出された前記蓄熱器における目標蓄熱量になるまで前記電気ヒータを動作させるよう制御してもよい。
これにより、所定の時期の熱負荷での消費熱量を考慮した蓄熱器の目標蓄熱量に対して、電気ヒータへの通電が制御されるため、余剰電力が発生した場合に、エネルギー的に無駄の少ない電気ヒータの運転制御が可能となり、より省エネルギー性の高い排熱回収運転と電力負荷運転が可能となる。
前記電力負荷制御装置は、利用者が余剰電力負荷の登録に関する情報を入力するための登録情報入力器を備え、前記入力された登録情報に基づき、前記登録器は前記余剰電力負荷を登録してもよい。
前記電力負荷制御装置は、前記余剰電力負荷が時期に応じて変わるように制御してもよい。
また、本発明に係る電力負荷制御方法は、熱の発生を伴って発電を行う発電器と、前記発電器の排熱を回収した熱媒体を貯える蓄熱器と、前記発電器の余剰電力を用いて前記熱媒体を加熱する電気ヒータと、を備えるコージェネレーションシステムの前記発電器で発電した電力を消費する電力負荷を制御する電力負荷制御方法であって、前記電力負荷のうち、少なくとも前記電気ヒータと、前記発電器の余剰電力を消費する余剰電力負荷とを制御し、前記蓄熱器の蓄熱量と前記蓄熱器の熱を消費する熱負荷の消費熱量の予測値に基づき、前記電気ヒータ及び前記余剰電力負荷の消費電力を制御する方法である。
また、本発明に係る電力負荷制御装置として機能させるための電力負荷制御プログラムは、熱の発生を伴って発電を行う発電器と、前記発電器の排熱を回収した熱媒体を貯える蓄熱器と、前記発電器の余剰電力を用いて前記熱媒体を加熱する電気ヒータと、を備えるコージェネレーションシステムの前記発電器で発電した電力を消費する電力負荷を制御する電力負荷制御装置として機能させるための電力負荷制御プログラムであって、前記電力負荷制御装置が、前記電力負荷のうち、少なくとも前記電気ヒータと、前記発電器の余剰電力を消費する余剰電力負荷とを制御し、前記蓄熱器の蓄熱量と前記蓄熱器の熱を消費する熱負荷の消費熱量の予測値に基づき、前記電気ヒータ及び前記余剰電力負荷の消費電力を制御するように機能させる。
また、本発明のコージェネレーションシステムは、熱の発生を伴って発電を行う発電器と、前記発電器の排熱を回収した熱媒体を貯える蓄熱器と、前記発電器の余剰電力を用いて前記熱媒体を加熱する電気ヒータと、前記発電器で発電した電力を消費する電力負荷を制御する電力負荷制御装置と、を備えるコージェネレーションシステムであって、前記電力負荷制御装置は、前記電力負荷のうち、少なくとも前記電気ヒータと、前記発電器の余剰電力を消費する余剰電力負荷とを制御し、前記蓄熱器の蓄熱量と前記蓄熱器の熱を消費する熱負荷の消費熱量の予測値に基づき、前記電気ヒータ及び前記余剰電力負荷の消費電力を制御するように構成されている。
本発明の電力負荷制御装置及びそれを備えるコージェネレーションシステムによれば、エネルギー的に無駄の少ない電気ヒータの運転制御が可能となり、より省エネルギー性の高い排熱回収運転と電力負荷運転が可能となる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るコージェネレーションシステムの構成を模式的に示すブロック図である。
まず、本実施の形態1に係るコージェネレーションシステムの構成について説明する。
図1に示すように、本実施の形態1に係るコージェネレーションシステムは、燃料電池(発電器)1と、廃熱回収循環路2と、貯湯タンク(蓄熱器)3と、電気ヒータ4と、電気出力装置5と、制御装置(電力負荷制御装置)6と、を有している。なお、発電器として燃料電池を使用しているが、これに限定されず、ガスタービンやディーゼルエンジン等の原動機を用いてもよい。
燃料電池1には、燃料ガス供給装置(図示せず)と酸化剤ガス供給装置(図示せず)が接続されており、これらの供給装置から供給される燃料ガスと酸化剤ガスを電気化学反応させることにより、電気を発生させる。また、燃料電池1の図示されない出力端子には、電気出力装置5が接続されている。
電気出力装置5は、燃料電池1で発電した直流電力を交流電力に変換するインバータと変圧装置等を有している。電力出力装置5の出力端子(図示せず)には、電気ヒータ4が接続されている。また、電気出力装置5の出力端子は、系統電源7と連繋点10で系統連繋されており、連繋点10から第一の電力負荷11及び余剰電力負荷12に電力が供給される。また、系統電源7と連繋点10との間には、受電電力検出器9が設けられている。
第一の電力負荷11及び余剰電力負荷12は、ここでは、一般家庭で使用される電力消費機器を想定している。第一の電力負荷11は、常時電力を消費する電力消費機器であり、このような機器として、例えば、冷蔵庫、常備灯、寒冷地での冬場の暖房機器等が挙げられる。一方、余剰電力負荷12は、断続的に電力を消費する電力消費機器であり、このような機器として、照明装置、防犯灯、空調装置、換気扇、夏場の散水機や自動風呂機能つき給湯器が挙げられる。そして、余剰電力負荷12を構成する第一〜第三の余剰電力負荷12A〜12Cは、その運転動作の優先順位と出力の調整量が制御装置6に登録されている。
なお、第一の電力負荷11、余剰電力負荷12及び電気ヒータ4から電力負荷8が構成されるが、これに限定されず、電力負荷8は、コージェネレーションシステムを構成し電力を消費し、かつ、その消費電力が他の形態のエネルギーとして蓄えられる機器と、コージェネレーションシステムの発電器から供給される電力を消費する電力消費機器と、から構成されていればよい。また、コージェネレーションシステムの発電器から供給される電力を消費する電力消費機器は、発電器の余剰電力を消費する余剰電力負荷12とその他の電力負荷に区別される。
受電電力検出器9は、系統電源7から供給される電力を検出し、その情報は制御装置6に伝達される。受電電力検出器9は、ここでは、カレントトランス等の電流センサで構成されており、電流の大きさを電力の大きさとして検出し、また、電流の向きを検出することで、逆潮流が発生しているかを検出している。なお、受電電力検出器9として、例えばシャント抵抗を用いた電流センサ、カレントトランスを系統電線にクランプし、1次電流に比例した2次巻き線電流から電流検知するクランプ式交流電流センサ、交流電流を直接計測する交流電流計等を使用してもよい。
また、燃料電池1は、熱媒体循環路2により貯湯タンク3と接続されており、熱媒体循環路2には、流量調節可能なポンプ(図示せず)が設けられている。熱媒体循環路2は、熱媒体往路2Aと熱媒体復路2Bを有している。熱媒体復路2Bの上流端は、燃料電池1の熱媒体流路の出口に接続され、その下流端は、貯湯タンク3の上端に接続されており、熱媒体復路2Bの途中には、電気ヒータ4が設けられている。熱媒体往路2Aの上流端は、貯湯タンク3の下部に接続され、その下流端は、燃料電池1の熱媒体流路の入り口に接続されている。
これにより、熱媒体は、貯湯タンク3と燃料電池1とを循環することができ、また、燃料電池1の廃熱を回収することができる。なお、ここでは、熱媒体として水を使用している。また、流量調節が可能なポンプを用いているが、これに限定されず、ポンプと流量調節弁等の流量調節器を用いてもよい。また、ここでは、貯湯タンク3の水が燃料電池1を通流するように構成したが、良く知られているように、一次熱媒体を燃料電池1を通って循環させ、この一次熱媒体と貯湯タンク3の水とを熱交換させるように構成してもよい。
電気ヒータ4は、制御装置6からの制御信号により、その加熱量を調整できるように構成されており、熱媒体復路2Bを流通する熱媒体を加熱する。なお、ここでは、電気ヒータ4には、シースヒータ等公知の電気ヒータを用いている。
貯湯タンク3は、筒状に形成され、その中心軸が鉛直方向に延びるように設けられている。貯湯タンク3の下端には、市水を供給するための水供給配管21が接続されており、貯湯タンク3の上部には、貯湯水(熱媒体)を利用者に供給するための貯湯水供給配管22が接続されている。貯湯水供給配管22には、貯湯水を利用する熱負荷13が接続されている。熱負荷13としては、例えば、給湯機器、暖房機器や空調機器が挙げられ、ここでは、給湯機器を想定している。また、貯湯タンク3の側面には、第一〜第四の温度検出器31A〜31Dが、貯湯タンク3の鉛直方向における温度分布を検出することができるように配設されている。第一〜第四の温度検出器31A〜31Dは、例えば、サーミスタや熱電対で構成されており、貯湯タンク3の温度をその部分における熱媒体の温度として検出している。なお、第一〜第四の温度検出器31A〜31Dをタンク内に嵌挿し、直接熱媒体の温度を検出する構成としてもよい。
これにより、電気ヒータ4により加熱された高温の熱媒体が、貯湯タンク3の上部に供給され、貯湯タンク3の下部の低温の熱媒体が、燃料電池1に供給される。
次に、本実施の形態1に係るコージェネレーションシステムを構成する制御装置6について、図1及び図2を参照して説明する。
図2は、図1に示した制御装置6の構成を模式的に示すブロック図である。
図2に示すように、制御装置6は、マイコン等のコンピュータによって構成されており、CPUからなる演算処理部41、半導体メモリから構成された記憶部(内部メモリ)42、操作入力部(登録情報入力器)43及びカレンダー機能を有する時計部44を有している。
記憶部42は、余剰電力負荷12を登録するための領域を有しており、演算処理部41の演算処理によって、この領域に余剰電力負荷12が登録されることで登録器として機能する。なお、ここでは、予め記憶部42に余剰電力負荷12が登録されているが、これに限定されず、利用者が、操作入力部43から余剰電力負荷12の登録情報を入力することにより、余剰電力負荷12が記憶部42に記憶(登録)されてもよい。また、演算処理部41が、時計部44から日時情報を取得し、この情報を基に余剰電力負荷12の登録を変更してもよく、利用者が、時期に応じて余剰電力負荷12の登録を変更してもよい。このとき、利用者の便宜を図るためにリモコンで余剰電力負荷12の登録の設定変更等をできるように構成されていてもよい。
演算処理部41は、記憶部42に格納された所定の制御プログラムを読み出し、これを実行することにより、コージェネレーションシステムに関する各種の制御を行う。また、演算処理部41は、受電電力検出器9にて検出された電流の向きに基づいて、逆潮流が生じているか否かを検出し、第一〜第四の温度検出器31A〜31Dで検出された温度情報と貯湯タンク3の寸法等に基づいて、蓄熱量を算出し、また、時計部44から日時の情報を取得する。そして、記憶部42に記憶されている、取得した日時情報に対応する熱負荷13の消費熱量の予測値(ここでは、貯湯タンク3から供給される貯湯水の予測消費量)を取得し、電気ヒータ4と余剰電力負荷12を制御して、これらの電力負荷が消費する消費電力を燃料電池1で発電され出力される出力電力を上回るように調整する。逆潮流の有無の判断及び消費電力の調整動作については後述する。
ここで、本明細書において、制御装置とは、単独の制御装置だけでなく、複数の制御装置が協働してコージェネレーションシステムの制御及び電力負荷の制御を実行する制御装置群をも意味する。このため、制御装置6は、単独の制御装置から構成される必要はなく、複数の制御装置が分散配置され、それらが協働してコージェネレーションシステム及び電力負荷を制御するように構成されていてもよい。なお、本実施の形態では、制御装置6を構成する記憶部42にコージェネレーションシステム等を制御するプログラムを記憶するように構成したが、これに限られず、別途外部メモリ等の記憶部を設けるように構成してもよい。
次に、本実施の形態1に係るコージェネレーションシステムの制御装置6の記憶部42に記憶されている消費熱量の予測値について図4及び図5を参照して説明する。
図4は、熱負荷13の消費熱量の予測値と貯湯タンク3における熱媒体の目標蓄熱量の一日の経時変化を示したものであり、図5は、熱負荷13の消費熱量の予測値と貯湯タンク3における熱媒体の目標蓄熱量の年間の変化を示したものである。図4において、実線は、平日、又は、休日の目標蓄熱量を示したものであり、破線は、平日、又は、休日の消費熱量の予測値を示したものである。また、図5において、実線は、目標蓄熱量を示したものであり、破線は、消費熱量の予測値を示したものである。
図4の破線に示すように、熱負荷13は、朝方(6時〜8時頃)、昼方(11時〜13時頃)及び夕方から深夜(18時〜24時頃)で熱量を消費する。そして、休日は、平日に比べて、消費熱量が少なく、また、朝方と昼方の利用時間が遅いが、夕方及び深夜の利用時間は早い。また、図5の破線に示すように、熱負荷13は、冬場(11月〜3月頃)に熱量の消費が最大となり、夏場(7月〜8月頃)にその消費量が最小となる。なお、図4及び図5の実線は、熱負荷13の消費熱量の予測値から算出した貯湯タンク3における熱媒体の目標蓄熱量を示している。
次に、上述のように構成された本実施の形態1に係るコージェネレーションシステム及び電力負荷の運転方法について詳細に説明する。
図3は、制御装置6の記憶部42に格納された消費電力の調整プログラムの内容を概略的に示すフローチャートである。
まず、制御装置6の演算処理部41は、受電電力検出器9から電力情報を取得し(ステップS1)、逆潮流が生じているか否かを判定する(ステップS2)。このとき、電力線を流れる電流が、系統電源7から連繋点10に向かって流れている場合には、逆潮流が生じていないとして、ステップS1に戻り、逆潮流が生じるまでステップS1及びステップS2を繰り返す。一方、電力線を流れる電流が、連繋点10から系統電源7に向かって流れている場合には、逆潮流していると判定する。
次に、演算制御部41は、第一〜第四の温度検出器31A〜31Dから貯湯タンク3の蓄熱量を算出し(ステップS3)、時計部44から日時情報を取得し、記憶部42に記憶されている取得した日時に対応する目標蓄熱量を取得する(ステップS4)。そして、ステップS3で取得した温度情報とステップS4で取得した目標蓄熱値とを比較する(ステップS5)。このとき、ステップS3で算出した蓄熱量が、ステップS4で取得した目標蓄熱量より小さい場合には、演算制御部41は、電気ヒータ4に作動及び/又は調整指令を出し、加熱した熱媒体を貯湯タンクに供給させる(ステップS6)。そして、本プログラムのスタートに戻る。従って、演算制御部41は、逆潮流が発生し、かつ、貯湯タンクの蓄熱量が目標蓄熱量より小さいときは、ステップS1〜ステップS6を繰り返す。一方、ステップS3で取得した蓄熱量が、ステップS4で取得した目標蓄熱量以上である場合には、ステップS7に進む。
ステップS7では、演算制御部41は、記憶部43から余剰電力負荷12の作動優先順位及び出力の調整情報を取得し、余剰電力負荷12に作動及び/又は調整指令を出す。そして、本プログラムのスタートに戻る。従って、逆潮流が生じている場合には、ステップS7に戻り、逆潮流が発生しなくなるまで、すなわち、電力負荷8で消費する電力が、燃料電池1で発電された電力より大きくなるまで、ステップS1〜ステップS5及びステップS7を繰り返す。
これにより、余剰電力が発生した場合に、利用者の熱負荷13の利用状況に応じた電気ヒータの運転制御し、利用されない熱エネルギーの発生を抑えることができ、コージェネレーションシステムのより省エネルギー性の高い逆潮流の防止、又は、緩和する運転が可能となる。
また、上述したように、制御装置6の演算処理部41は、貯湯タンク3の蓄熱量を第一〜第四の温度検出器31A〜31Dの検出値に基づいて算出して、電気ヒータ4の作動及び/又は調整指令を出すが、演算制御部41は、熱負荷13の消費熱量の予測値が、例えば、図4及び図5の破線に示すように変動するとして記憶部42に記憶されているので、この変動に追従するように電気ヒータ4の作動及び調整指令を出す。これにより、利用者の熱負荷13の利用状況に応じた電気ヒータの運転制御ができる。
なお、演算制御部41は、図4及び図5の実線に示すように、記憶部42に記憶された消費熱量の予測値の変動量を予め考慮して算出した目標蓄熱量に基づいて電気ヒータ4の作動及び調整指令を出す構成としてもよい。これにより、熱負荷13の利用が予測値と異なる場合であっても、利用者の利便性を損なうことなく、コージェネレーションシステムの運転制御をすることができる。
このような構成とすることにより、本実施の形態1に係るコージェネレーションシステムでは、余剰電力が発生した場合に、利用者の熱負荷の利用状況に応じた電気ヒータの運転制御を行うことで、利用されない熱エネルギーの発生を抑えることができ、より省エネルギー性の高い逆潮流防止又は緩和運転が可能となる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係るコージェネレーションシステムは、基本的構成は、実施の形態1に係るコージェネレーションシステムと同じであるが、以下の点で異なる。
図6は、実施の形態2に係るコージェネレーションシステムの構成を模式的に示すブロック図である。
図6に示すように、本実施の形態2に係るコージェネレーションシステムでは、熱負荷13に消費熱量検出器14が設けられており、熱負荷13で消費される熱量を検出し、制御装置6の演算処理部41に伝達されるように構成されている。
消費熱量検出器14としては、例えば、サーミスタや熱電対などの温度センサや熱媒体の流量を測定するベンチュリ計などの流量センサが挙げられる。なお、流量センサで熱媒体の流量を消費熱量として検出する場合、流量センサで検出される実際の流量だけでなく、センサからの信号値、アクチュエータの動作状態値や制御信号値等の値を制御装置6に伝達されるように構成してもよい。
制御装置6の演算処理部41は、このようにして検出された熱負荷13の消費熱量を記憶部42に記憶させ、そして、この記憶させた消費熱量情報に基づいて、熱負荷13で消費される消費熱量の予測値及び貯湯タンク3で蓄える熱媒体の目標蓄熱量を算出し、修正する。
次に、本実施の形態2に係るコージェネレーションシステムの制御装置6における貯湯タンク3の蓄熱量の制御について図7及び図8を参照して説明する。
図7は、修正前後の熱負荷13における消費熱量の予測値と修正前後の貯湯タンク3における熱媒体の目標蓄熱量の一日の経時変化を示したものであり、図8は、修正前後の熱負荷13における消費熱量の予測値と修正前後の貯湯タンク3における熱媒体の目標蓄熱量の年間の変化を示したものである。図7及び図8において、実線は修正前の熱負荷13における消費熱量予測値、破線は修正後の熱負荷13における消費熱量予測値、一点差線は修正前の貯湯タンク3における熱媒体の目標蓄熱量、二点差線は修正後の貯湯タンク3における熱媒体の目標蓄熱量を示したものである。
図7及び図8に示すように、制御装置6の演算制御部41は、消費熱量検出器14で検出された消費熱量の情報を基に熱負荷13で消費される消費熱量の予測値及び貯湯タンク3で蓄える熱媒体の目標蓄熱量を算出し、修正する。
このような構成とすることにより、本実施の形態1に係るコージェネレーションシステムでは、余剰電力が発生した場合に、利用者の熱負荷の利用状況に応じた電気ヒータの運転制御を行うことで、利用されない熱エネルギーの発生を抑えることができ、より省エネルギー性の高い逆潮流防止又は緩和運転が可能となる。
本発明の電力負荷制御装置は、エネルギー的に無駄の少ない電気ヒータの運転制御をすることにより、コージェネレーションシステムのより省エネルギー性の高い運転制御することができる制御装置として有用である。
本発明の実施の形態1に係るコージェネレーションシステムの構成を模式的に示すブロック図である。 図1に示した制御装置の構成を模式的に示すブロック図である。 図2に示した制御装置の記憶部に格納されたアノードの電位調整プログラムの内容を概略的に示すフローチャートである。 図1に示した熱負荷の消費熱量の予測値と目標蓄熱量の一日の経時変化を示したものである。 図1に示した熱負荷の消費熱量の予測値と目標蓄熱量の年間の変化を示したものである。 本発明の実施の形態2に係るコージェネレーションシステムの構成を模式的に示すブロック図である。 図6に示した熱負荷の消費熱量の予測値と目標蓄熱量の一日の経時変化を示したものである。 図6に示した熱負荷の消費熱量の予測値と目標蓄熱量の年間の変化を示したものである。
符号の説明
1 燃料電池
2 熱媒体循環路
2A 熱媒体往路
2B 熱媒体復路
3 貯湯タンク
4 電気ヒータ
5 電力出力装置
6 制御装置
7 系統電源
8 電力負荷
9 受電電力検出器
10 連繋点
11 第一の電力負荷
12 余剰電力負荷
12A 第一の余剰電力負荷
12B 第二の余剰電力負荷
12C 第三の余剰電力負荷
13 熱負荷
14 消費熱量検出器
21 水供給配管
22 貯湯水供給配管
31A 第一の温度検出器
31B 第二の温度検出器
31C 第三の温度検出器
31D 第四の温度検出器
41 演算処理部
42 記憶部
43 操作入力部
44 時計部

Claims (9)

  1. 熱の発生を伴って発電を行う発電器と、前記発電器の排熱を回収した熱媒体を貯える蓄熱器と、前記発電器の余剰電力を用いて前記熱媒体を加熱する電気ヒータと、を備えるコージェネレーションシステムの前記発電器で発電した電力を消費する電力負荷を制御する電力負荷制御装置であって、
    前記電力負荷のうち、少なくとも前記電気ヒータと、前記発電器の余剰電力を消費する余剰電力負荷とを制御し、前記蓄熱器の蓄熱量と前記蓄熱器の熱を消費する熱負荷の消費熱量の予測値に基づき、前記電気ヒータ及び前記余剰電力負荷の消費電力を制御する、電力負荷制御装置。
  2. 前記電力負荷制御装置により制御される前記余剰電力負荷を登録するための登録器を備える、請求項1に記載の電力負荷制御装置。
  3. 前記電気ヒータと前記発電器の余剰電力を消費する余剰電力負荷以外の電力負荷の消費電力が、前記発電器の発電電力未満である場合に、前記電気ヒータ及び前記余剰電力負荷による前記余剰電力の消費電力を制御する、請求項1に記載の電力負荷制御装置。
  4. 前記蓄熱器の蓄熱量が、前記蓄熱器の蓄熱量及び前記熱負荷の消費熱量の予測値から算出された前記蓄熱器における目標蓄熱量になるまで前記電気ヒータを動作させるよう制御する、請求項1に記載の電力負荷制御装置。
  5. 利用者が余剰電力負荷の登録に関する情報を入力するための登録情報入力器を備え、
    前記入力された登録情報に基づき、前記登録器は前記余剰電力負荷を登録する、請求項2に記載の電力負荷制御装置。
  6. 前記余剰電力負荷が時期に応じて変わる、請求項1に記載の電力負荷制御装置。
  7. 熱の発生を伴って発電を行う発電器と、前記発電器の排熱を回収した熱媒体を貯える蓄熱器と、前記発電器の余剰電力を用いて前記熱媒体を加熱する電気ヒータと、を備えるコージェネレーションシステムの前記発電器で発電した電力を消費する電力負荷を制御する電力負荷制御方法であって、
    前記電力負荷のうち、少なくとも前記電気ヒータと、前記発電器の余剰電力を消費する余剰電力負荷とを制御し、前記蓄熱器の蓄熱量と前記蓄熱器の熱を消費する熱負荷の消費熱量の予測値に基づき、前記電気ヒータ及び前記余剰電力負荷の消費電力を制御する、電力負荷制御方法。
  8. 熱の発生を伴って発電を行う発電器と、前記発電器の排熱を回収した熱媒体を貯える蓄熱器と、前記発電器の余剰電力を用いて前記熱媒体を加熱する電気ヒータと、を備えるコージェネレーションシステムの前記発電器で発電した電力を消費する電力負荷を制御する電力負荷制御装置として機能させるための電力負荷制御プログラムであって、
    前記電力負荷制御装置が、前記電力負荷のうち、少なくとも前記電気ヒータと、前記発電器の余剰電力を消費する余剰電力負荷とを制御し、前記蓄熱器の蓄熱量と前記蓄熱器の熱を消費する熱負荷の消費熱量の予測値に基づき、前記電気ヒータ及び前記余剰電力負荷の消費電力を制御するように機能させるための電力負荷制御プログラム。
  9. 熱の発生を伴って発電を行う発電器と、前記発電器の排熱を回収した熱媒体を貯える蓄熱器と、前記発電器の余剰電力を用いて前記熱媒体を加熱する電気ヒータと、前記発電器で発電した電力を消費する電力負荷を制御する電力負荷制御装置と、を備えるコージェネレーションシステムであって、
    前記電力負荷制御装置は、前記電力負荷のうち、少なくとも前記電気ヒータと、前記発電器の余剰電力を消費する余剰電力負荷とを制御し、前記蓄熱器の蓄熱量と前記蓄熱器の熱を消費する熱負荷の消費熱量の予測値に基づき、前記電気ヒータ及び前記余剰電力負荷の消費電力を制御する、コージェネレーションシステム。


JP2006158137A 2006-06-07 2006-06-07 電力負荷制御装置及びそれを備えるコージェネレーションシステム Pending JP2007330009A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006158137A JP2007330009A (ja) 2006-06-07 2006-06-07 電力負荷制御装置及びそれを備えるコージェネレーションシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006158137A JP2007330009A (ja) 2006-06-07 2006-06-07 電力負荷制御装置及びそれを備えるコージェネレーションシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007330009A true JP2007330009A (ja) 2007-12-20

Family

ID=38930092

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006158137A Pending JP2007330009A (ja) 2006-06-07 2006-06-07 電力負荷制御装置及びそれを備えるコージェネレーションシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007330009A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010093927A (ja) * 2008-10-07 2010-04-22 Toshiba Corp 燃料電池コジェネレーションシステム
WO2011111336A1 (ja) * 2010-03-10 2011-09-15 パナソニック株式会社 燃料電池システムとそれを用いた給電制御システム
JP2012016253A (ja) * 2010-07-05 2012-01-19 Panasonic Electric Works Co Ltd エネルギ管理システム
JP2017175859A (ja) * 2016-03-25 2017-09-28 大阪瓦斯株式会社 熱電併給システム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010093927A (ja) * 2008-10-07 2010-04-22 Toshiba Corp 燃料電池コジェネレーションシステム
WO2011111336A1 (ja) * 2010-03-10 2011-09-15 パナソニック株式会社 燃料電池システムとそれを用いた給電制御システム
JP4853600B2 (ja) * 2010-03-10 2012-01-11 パナソニック株式会社 燃料電池システムとそれを用いた給電制御システム
JP2012016253A (ja) * 2010-07-05 2012-01-19 Panasonic Electric Works Co Ltd エネルギ管理システム
JP2017175859A (ja) * 2016-03-25 2017-09-28 大阪瓦斯株式会社 熱電併給システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3640686B2 (ja) コージェネレーションシステム
JP4465168B2 (ja) コージェネレーションシステム
JP4614793B2 (ja) エネルギ負荷データ作成装置及びコージェネレーションシステム
JP2007330009A (ja) 電力負荷制御装置及びそれを備えるコージェネレーションシステム
JP5216432B2 (ja) コージェネレーションシステムの運転計画作成装置、運転計画作成方法、及びそのプログラム
JP2005291561A (ja) コージェネレーションシステムの運転方法及びコージェネレーションシステム
JP2005248820A (ja) コージェネレーション装置の運転制御システム
JP2005038676A (ja) 燃料電池コージェネレーションシステム
JP2004271006A (ja) コージェネレーションシステム
JP4916197B2 (ja) コージェネレーションシステム
JP3888917B2 (ja) コージェネレーションシステム
JP2010071493A (ja) コージェネレーションシステム、運転制御装置、コージェネレーションシステムの運転方法及びプログラム
JP2005223964A (ja) コージェネレーションシステムの運転制御システム
JP2004297905A (ja) コージェネレーションシステムおよびその運転方法
JP3901554B2 (ja) コージェネレーションシステム
JP2004257590A (ja) 熱源システム
JP6906164B2 (ja) コージェネレーションシステム及びその運転方法
JP2004257625A (ja) 熱源システム
JP2009216382A (ja) コージェネレーションシステム
JP2006010296A (ja) 熱源システム
JP5914799B2 (ja) 発電システム
JP2022001811A (ja) ヒートポンプ給湯システム
JP4359248B2 (ja) コージェネレーションシステム
JP2004186081A (ja) コジェネレーションシステムおよびその運転方法
JP7165613B2 (ja) エネルギー管理制御装置