JP6423497B1 - 電力制御システムおよび電力制御方法 - Google Patents

電力制御システムおよび電力制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 設定された値に達しない場合でも受電電力量を低減させ、エネルギー効率を向上させることができるシステムや方法を提供する。【解決手段】 このシステムは、受電電力量を計測する計測手段と、計測された受電電力量と設定された条件とに応じて、起動指令を出力する制御手段と、起動指令を受けて起動する発電手段と、発電手段からの電力供給を受けて、特定の電力負荷に対して供給する電力を受電電力から発電手段の発電電力に切り替える切替手段と、発電電力により作動し、発電手段から排出される排ガスにより水を加熱し、給湯負荷に対して給湯する給湯手段とを含む。【選択図】 図1

Description

本発明は、電力を制御する電力制御システムおよびその方法に関する。
商用電力の使用量(受電電力量)を抑制するための装置として、デマンドコントローラが使用されている。デマンドコントローラは、受電電力量を監視し、設定された値を超えないように警告や電力を消費する機器(電力負荷)の出力を下げる等の自動制御を行う装置である。
デマンドコントローラを使用した技術として、デマンドコントローラによって生じる空調装置の能力低下を、バックアップ用エネルギー発生装置の出力を調整することで補完する技術が知られている(特許文献1参照)。
また、受電電力量(受電デマンド)がデマンド閾値に達すると発電手段により発電させ、発電電力を負荷に供給し、その間、発電電力を計測し、受電デマンドに加算し、その合計値を負荷デマンドとし、その負荷デマンドがデマンド閾値未満になると発電手段の発電を停止させる技術が知られている(特許文献2参照)。
特開平9−285011号公報 特開2008−86163号公報
しかしながら、上記の従来の技術では、受電電力量が設定された値に達していない場合、発電装置からは電力が供給されず、排熱も回収されないので、受電電力量を低減させ、エネルギー効率を向上させることはできなかった。
そこで、受電電力量が設定された値に達していない場合にも、受電電力量を低減させ、エネルギー効率を向上させることができるシステムや方法の提供が望まれていた。
本発明は、上記課題に鑑み、電力を制御する電力制御システムであって、
受電電力量を計測する計測手段と、
計測手段により計測された受電電力量と設定された条件とに応じて、起動指令を出力する制御手段と、
制御手段からの起動指令を受けて起動する発電手段と、
発電手段からの電力供給を受けて、特定の電力負荷に対して供給する電力を受電電力から発電手段の発電電力に切り替える切替手段と、
切替手段により切り替えられた発電電力によって作動し、発電手段から排出される排ガスにより水を加熱し、給湯負荷に対して給湯する給湯手段とを含む、電力制御システムが提供される。
本発明によれば、受電電力量が設定された値に達しない場合にも、受電電力量を低減させ、エネルギー効率を向上させることができる。
電力制御システムの構成例を示した図。 デマンドコントローラの構成例を示した図。 負荷電源切替盤が備えるスイッチの動作について説明する図。 連係運転時の制御について説明する図。 自立運転時の制御について説明する図。 電力制御システムに実行される処理の流れを示したフローチャート。
図1は、電力制御システムの構成例を示した図である。電力制御システムは、電力系統から需要家の受電設備に供給される商用電力、太陽光発電パネル10により発電され、蓄電手段として用いられる蓄電池11の蓄電電力、発電手段として用いられるコージェネレーションシステム(以下、コジェネと略す。)12が発電した発電電力といった電力を制御するシステムである。電力系統は、発電設備、変電設備、送電設備、配電設備を全て備えた電力システムで、需要家は、電力を消費するビル、住宅、病院、学校、店舗、工場等である。
電力制御システムには、商用電力と、蓄電池11の蓄電電力とが供給される。蓄電池11の蓄電電力は、蓄電後に、商用電力とともに電力制御システムに供給されてもよいし、停電時に供給されてもよい。ここでは、蓄電池11の蓄電電力は、停電時に供給されるものとし、商用電力が、受電電力として受電されるものとして説明する。
電力制御システムには、電力を供給する供給先となる、電力を消費する複数の電力負荷が接続される。電力負荷には、照明等の電灯負荷13、空調機、外調機等の特定の電力負荷(特定電力負荷)14、モータやポンプ等の動力負荷15等がある。特定電力負荷14は、システムの管理者が、通電遮断することなく給電すべき電力負荷として設定した機器や設備である。
太陽光発電パネル10は、太陽光を受光し、直流電力を発生させる複数の太陽電池モジュールと、複数の太陽電池モジュールにより発生された直流電力を集める接続箱と、逆流を防止するための逆流防止ダイオードとを備える。太陽光発電パネル10は、直流電力を交流電力に変換するための変換器(パワーコンディショナー)16を介して蓄電池11と接続され、蓄電池11には、交流電力が蓄電される。
太陽光発電パネル10による発電では、系統連係により商用電力と並列に運転することができ、電力系統へ余剰の電力を供給(逆潮)し、買電することが可能であるが、停電等の緊急時を考慮し、蓄電池11に蓄電する構成を採用するので、逆潮なしとすることができる。
電力制御システムは、コジェネ12を含む。コジェネ12は、エンジンにより発電機を駆動させて発電するとともに、エンジンの排熱を利用し、総合的なエネルギー効率を高めるエネルギー供給システムである。コジェネ12は、発電機により発電した発電電力を一旦、直流に変換するコンバータと、直流から商用電力に等しい電圧、周波数の交流に変換するインバータとを備えることができる。また、コジェネ12は、起動等に必要とされる電力を蓄電する蓄電池や発電した電力の電力量を計測する計測器等を備えることができる。
電力制御システムは、蓄電池11と商用電力を供給する電力系統とを接続し、需要家で使用する低い電圧に変圧する受変電キュービクル17と、電灯負荷13や動力負荷15に電力を分岐して供給するための特定負荷動力電灯盤18とを含む。
受変電キュービクル17は、変圧器と、受電電力量を計測する計測手段としての計測機器とを含む。変圧器は、上記の需要家で使用する低い電圧に変圧する。受変電キュービクル17は、停電等で商用電力の受電が停止した場合、蓄電池11の電力を受電するように受電経路を切り替える開閉器や、過負荷や短絡等により二次側となる特定負荷動力電灯盤18等に異常な電流が流れたときに電路を開放し、一次側からの電力供給を遮断する遮断手段としてのブレーカ等も備える。
特定負荷動力電灯盤18は、動力負荷15で使用される三相交流電力を供給し、電灯負荷13で使用される単相交流電力を供給する。特定負荷動力電灯盤18も、二次側となる電灯負荷13や動力負荷15に異常な電流が流れたときに電路を開放し、一次側からの電力供給を遮断する遮断手段としてのブレーカを含む。また、特定負荷動力電灯盤18は、三相交流電力を単相交流電力に変換する変圧器(スコットトランス)を含むことができる。なお、スコットトランスは、特定負荷動力電灯盤18に含まれていなくてもよく、特定負荷動力電灯盤18と電灯負荷13との間に設けられ、特定負荷動力電灯盤18から供給される三相交流電力を単相交流電力に変換してもよい。
電力制御システムは、受変電キュービクル17とコジェネ12との間に設けられ、計測機器により計測された受電電力量を監視し、受電電力の管理目標値として設定された値(第1の閾値)に基づき、電力を制御する制御手段としてのデマンドコントローラ19を含む。デマンドコントローラ19は、需要家の刻々と変化する消費電力を、受電電力量の計測により監視し、一定期間における商用電力の平均値が第1の閾値以上となった場合に、コジェネ12を起動して発電し、その平均値が第1の閾値未満となるように制御する。一般に、一定期間における商用電力の平均値は、30分間の平均電力(需要電力)であり、この需要電力は、デマンドと呼ばれる。
デマンドコントローラ19は、商用電力の電力量を制御するために、コジェネ12に対して起動指令を出力し、コジェネ12が発電した発電電力を特定電力負荷14に供給させる。これにより、特定電力負荷14に対して供給されていた商用電力が、コジェネ12の発電電力に置換されるので、受電電力量を第1の閾値未満に下げることができる。
また、デマンドコントローラ19は、受電電力量と、コジェネ12が特定電力負荷14に供給する発電電力の電力量とを監視し、受電電力量と発電電力の電力量との合計が第1の閾値未満かどうかを判定し、第1の閾値未満である場合、商用電力に戻しても、第1の閾値未満となるため、コジェネ12に対して停止指令を出力することができる。
さらに、デマンドコントローラ19は、計測された受電電力量をデマンドデータとして記憶し、1日に受電した電力量を日報データとし、1ヶ月に受電した電力量を月報データとして管理し、USB通信やSDカード等によりデータをPC等の外部に出力することができる。PC等では、データを受信あるいはSDカードから読み出し、デマンド負荷曲線、月次デマンドトレンド、年次デマンドトレンド等として、その需要傾向を表示することができる。
ここで、図2を参照して、デマンドコントローラ19の構成について説明する。デマンドコントローラ19は、上記の制御を実行するCPU30と、CPU30が実行するプログラムを記憶するROM31と、CPU30に対して作業領域を提供するRAM32とを備える。デマンドコントローラ19は、上記のUSB通信を可能にするためにPC等の外部機器と接続するための接続I/F33と、SDカード等の記憶媒体34と、記憶媒体34を装着し、記憶媒体34への書き込み等を制御するための記憶制御I/F35とを備える。
デマンドコントローラ19は、そのほか、LAN等のネットワークに接続するためのネットワークI/F、計測エラー等を表示する表示部36、操作スイッチ等の操作部37、停電時に電源を供給するための蓄電池等を備えることができる。
再び図1を参照して、電力制御システムは、コジェネ12の発電電力の供給を受けて作動し、コジェネ12から排出される高温の排ガスにより水を加熱し、給湯負荷20に対して給湯する給湯手段を備える。給湯手段は、排ガスと水とを熱交換する熱交換器21と、水を供給し、加熱されてできた湯を受け入れ、貯留する貯湯槽22と、排ガスを吸引する吸引手段としてのファンまたはブロワ23と、貯湯槽22の底に滞留する水を吸引し、熱交換器21へ供給し、熱交換後に貯湯槽22に戻す循環手段としての循環ポンプ24と、貯湯槽22の水面付近の湯を給湯負荷20に供給する湯供給手段としての給湯ポンプ25とを含む。
貯湯槽22内の水は、循環ポンプ24により循環され、熱交換器21で高温の排熱と熱交換されるため、徐々に加熱され、所定の温度の湯となっていく。貯湯槽22内の湯の温度が、所定の温度に達したところで、給湯ポンプ25を起動し、給湯することができる。
電力制御システムは、コジェネ12の発電電力の供給を受けて、特定電力負荷14に対して供給する電力を商用電力から発電電力に切り替える切替手段としての負荷電源切替盤26と、特定電力負荷14の各々へ電力を分岐して供給する特定負荷動力盤27とを備える。負荷電源切替盤26に供給される商用電力は、受変電キュービクル17から動力盤28を介して供給される。
特定負荷動力盤27は、複数のブレーカを備え、各電力負荷が各ブレーカに接続され、負荷電源切替盤26からの電力を、各ブレーカを通して各電力負荷へ供給する。動力盤28は、ブレーカを備え、負荷電源切替盤26がブレーカに接続され、受変電キュービクル17からの電力を、ブレーカを通して負荷電源切替盤26へ供給する。
負荷電源切替盤26は、コジェネ12からの切替電源の供給を受けて切り替えを行う。切替電源は、コジェネ12がデマンドコントローラ19からの起動指令を受けて、コジェネ12により生成され、負荷電源切替盤26に出力される。負荷電源切替盤26は、特定電力負荷14に対して、商用電力とコジェネ12の発電電力とを切り替えるスイッチ29を備え、スイッチ29により商用電力から発電電力に、あるいは発電電力から商用電力に切り替えることができる。
負荷電源切替盤26は、商用電力をコジェネ12が発電した電力に切り替える際、直接切り替えてもよいが、特定電力負荷14への商用電力の供給を維持しつつ、コジェネ12と接続して発電電力の供給を可能にした後、特定電力負荷14への商用電力の供給を停止させることができる。例えば、負荷電源切替盤26は、図3(a)に示すような2つの端子の各々に接続可能な2つの接続部を備える構成とし、図3(b)に示すように動力盤28との接続を維持したままで、コジェネ12と接続し、一時的に商用電力とコジェネ12からの電力を受け、図3(c)に示すように動力盤28との接続を切り離し、コジェネ12との接続のみとすることができる。このようにすることで、切り替えに伴う電力の変動を抑制することができる。
なお、スイッチ29は、切り替えた後に2つの接続部が1つの端子に接続する構成であってもよいし、2つの端子の中央に仕切り部を設け、1つの接続部のみしか1つの端子に接続できない構成であってもよい。
再び図1を参照して、デマンドコントローラ19は、受電電力量が第1の閾値を超えないように制御するほか、設定された条件に応じて、コジェネ12に対して起動指令を出力することができる。条件としては、例えば給湯需要が多い時期であって、その消費が多くなる夕方より前の時間帯、具体的には12月から3月の月曜日から金曜日の午後1時から午後3時といった期間を設定することができる。なお、この期間は一例であるので、これに限られるものではない。このような条件の設定により、受電電力量が第1の閾値未満であっても、その期間の間、コジェネ12を起動し、受電電力量を低減させるとともに、排熱回収を行うことで、エネルギー効率を向上させることができる。
この場合、デマンドコントローラ19は、その期間の開始時に起動指令を出力することができる。また、デマンドコントローラ19は、その期間の終了時に、コジェネ12に対して停止指令を出力することができる。なお、条件は、期間に限られるものではなく、例えば気温等であってもよい。この場合、温度計を設け、デマンドコントローラ19は、温度計により計測される温度を監視することができる。
また、デマンドコントローラ19は、停電かどうかに応じて、コジェネ12に対して起動指令を出力することができる。停電時は、商用電力が遮断され、蓄電池11から電力の供給が開始され、電灯負荷13や特定電力負荷14へは継続して電力が供給されるが、動力負荷15は停止するため、計測機器で計測される受電電力量は少なくなる。したがって、デマンドコントローラ19は、受電電力量が一定の電力量(第2の閾値)未満である場合に、デマンドコントローラ19は停電と判定し、コジェネ12に対して起動指令を出力することができる。第2の閾値は、第1の閾値より小さい値である。これにより、停電時でも、特定電力負荷14に対して出力を下げることなく、必要な量の電力を供給することができる。
デマンドコントローラ19は、停電と判定した場合、蓄電池11の電力を電灯負荷13に供給するように制御することができる。なお、デマンドコントローラ19は、停電時の電灯負荷13への電力を蓄電池11から供給し、コジェネ12が起動した後は切り替えて、コジェネ12から供給してもよい。
デマンドコントローラ19は、自身が蓄電池を備える場合、デマンドコントローラ19への電力供給が商用電力から自身の蓄電池に切り替わったとき、あるいは商用電力から蓄電池に切り替わり、上記の第2の閾値未満である場合に停電と判定し、コジェネ12に対して起動指令を出力することもできる。
また、デマンドコントローラ19は、商用電力から電力が供給されると、電灯負荷13や動力負荷15への電力供給が開始されることから、第2の閾値以上かどうかを判定し、第2の閾値以上の場合、停電から復帰したと判定し、コジェネ12に対して停止指令を出力することができる。
図1に示す例では、スイッチ29が、商用電力と発電電力を切り替えるスイッチとされているが、これに限られるものではなく、例えば商用電力と発電電力の両方と発電電力とを切り替えるスイッチであってもよい。このような構成を採用することで、連係運転と自立運転とを行うことを可能にし、通常には連係運転とし、停電時に自立運転として、停電時にも対応したシステムを提供することができる。
ここで、図4を参照して、連係運転について、また、連係運転時の制御について説明する。電力制御システムは、受電電力量が第1の閾値以上になった場合や上記の条件に適合する場合に、商用電力を受電し、それと並行してコジェネ12を起動して発電し、商用電力と発電電力とを供給する。連係運転とは、このように商用電力の受電と並行してコジェネ12による発電を行うことをいう。
電力制御システムは、コジェネ12、受変電キュービクル17、特定負荷動力電灯盤18、デマンドコントローラ19、負荷電源切替盤26を含み、デマンドコントローラ19からの起動指令によりコジェネ12を起動する。コジェネ12は、エンジン40、発電機41を含む。エンジン40は、天然ガスや液化プロパン(LP)ガス等の気体燃料を燃焼して熱エネルギーを発生させ、熱エネルギーを運動エネルギーに変換する。発電機41は、エンジン40からの運動エネルギーを電気エネルギーに変換し、電力として出力する。エンジン40で運動エネルギーに変換するために使用されなかった熱エネルギーは、排熱として熱交換器21により回収される。
商用電力は、受変電キュービクル17、特定負荷動力電灯盤18を順に通り、コジェネ12の発電機41から出力された発電電力と合流し、その合流した電力を特定電力負荷14に供給できるように、連係運転側のスイッチ42をONにする。
図4では、連係運転側は、スイッチ42の向かって右側の接続端子であり、その接続端子に接続することで、連係運転を行うように制御することができる。図4では、連係運転側のスイッチ42をONにし、商用電力と発電電力の両方を供給しているが、受電電力量が閾値未満である場合、上記の条件に適合しない場合は、商用電力のみの供給で良いため、連係運転側のスイッチ42をONにしたままの状態で、コジェネ12の運転を停止することができる。
特定負荷動力盤27は、複数のブレーカ43を備え、特定電力負荷14は、システムの管理者が設定した複数の電力負荷44を備え、各電力負荷44が各ブレーカ43と接続されており、上記の連係運転側のスイッチ42がONであるため、商用電力と発電電力の両方が供給される。
図5を参照して、自立運転について、また、自立運転時の制御について説明する。電力制御システムは、停電になった場合、商用電力を供給することができないため、コジェネ12のみを運転し、コジェネ12の発電電力を供給する。自立運転とは、このようなコジェネ12のみを運転することをいう。
この場合、連係運転側ではなく、スイッチ42の向かって左側の接続端子に接続を切り替え、自立運転側のスイッチ42をONにすることで、コジェネ12のみの運転に切り替えることができる。停電から復帰した場合は、再び連係運転側のスイッチ42をONにすることができる。
自立運転では、特定電力負荷14内の複数の電力負荷44に対し、コジェネ12の発電電力のみが供給される。
図6を参照して、電力制御システムが実行する処理について説明する。電力制御システムは、日中、太陽光発電パネル10が発電した電力を、パワーコンディショナー16を介して蓄電池11に蓄電するとともに、商用電力の供給を受けて、電灯負荷13、特定電力負荷14、動力負荷15に商用電力を供給する。夜間は、商用電力の供給を受けて、電灯負荷13、特定電力負荷14、動力負荷15に商用電力を供給する。なお、発電しながら蓄電池11に蓄電された電力を供給し、また、夜間において蓄電池11に蓄電された電力を供給し、受電電力量を減らすことも可能である。
ステップ600から開始し、ステップ605では、デマンドコントローラ19が、計測機器により計測される受電電力量を監視し、受電電力量に応じて停電か否かを判定する。停電か否かは、受電電力量が第2の閾値未満であるかどうかに判定することができる。停電と判定した場合は、ステップ620へ進み、停電でないと判定した場合は、ステップ610へ進む。
ステップ610では、デマンドコントローラ19が、受電電力量が第1の閾値以上になったか否かを判定する。第1の閾値以上になった場合は、ステップ620へ進み、第1の閾値未満の場合は、ステップ615へ進む。
ステップ615では、デマンドコントローラ19が、設定された条件に適合するかを判定する。条件として、季節、曜日、時間により期間が設定されている場合、現在の季節、曜日、時間が設定されている期間内かどうかを判定する。条件に適合する場合、ステップ620へ進み、適合しない場合、ステップ605に戻る。なお、ステップ605〜ステップ615の処理は、この順序に限られるものではなく、いかなる順序であってもよく、また、これら3つの処理の少なくとも2つが並行に実施されてもよい。
ステップ620では、デマンドコントローラ19が、コジェネ12に対して起動指令を出力する。ステップ625で、コジェネ12が、起動指令を受けて起動し、発電を開始する。ステップ630で、コジェネ12が切替電源を負荷電源切替盤26に供給する。ステップ635で、負荷電源切替盤26が、商用電力からコジェネ12が発電した発電電力に切り替え、特定電力負荷14に対して発電電力を供給する。特定電力負荷14には、ブロワ23、循環ポンプ24、給湯ポンプ25も含まれる。
ステップ640では、ブロワ23、循環ポンプ24を起動させ、水を循環し、コジェネ12から排出される排ガスから排熱を回収し、貯湯槽22内に所定温度の湯を作る。ステップ645では、給湯ポンプ25を起動させ、給湯負荷20に対して給湯を開始する。
ステップ650では、デマンドコントローラ19が、停止指令を出力したかを判定する。停止指令は出力していない場合は、ステップ650の判定を繰り返す。停止指令を出力した場合は、ステップ655へ進み、コジェネ12が停止指令を受けて、負荷電源切替盤26に切替電源を供給し、コジェネ12の発電電力から商用電力に切り替える。
ステップ660で、コジェネ12の運転を停止し、ステップ605へ戻る。ブロワ23、循環ポンプ24、給湯ポンプ25は、商用電力への切り替えに伴って電力の供給を停止し、それらの運転を停止してもよいし、一旦は商用電力に切り替えて電力供給を継続し、コジェネ12の運転停止に伴って、それらの運転を停止してもよい。また、給湯ポンプ25については、コジェネ12の運転停止後も、商用電力を使用し、給湯を継続してもよい。
以上のように、コジェネ12により発電し、排熱を回収するため、受電電力量を低減させ、エネルギー効率を向上させることができる。本システムや方法では、受電電力量が管理目標値して設定した第1の閾値未満であっても、コジェネ12を起動させ、受電電力量を低減させ、エネルギー効率を向上させることができる。
また、停電が発生した場合でも、特定電力負荷14に対しては通電遮断することなく、給電を行うことができる。このため、空調装置を特定電力負荷14として設定しておけば、停電時でも、空調装置を継続して使用することができ、熱中症等を予防することができる。
さらに、条件を設定してコジェネ12を起動および停止させることで、電力制御システムが電力を制御する対象の建物全体の電力ピークを抑制し、電力エネルギーだけに頼らないシステムの構築が可能となる。
これまで本発明の電力制御システムおよびその方法について詳細に説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態や、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
10…太陽光発電パネル
11…蓄電池
12…コジェネ
13…電灯負荷
14…特定電力負荷
15…動力負荷
16…パワーコンディショナー
17…受変電キュービクル
18…特定負荷動力電灯盤
19…デマンドコントローラ
20…給湯負荷
21…熱交換器
22…貯湯槽
23…ブロワ
24…循環ポンプ
25…給湯ポンプ
26…負荷電源切替盤
27…特定負荷動力盤
28…動力盤
29…スイッチ
30…CPU
31…ROM
32…RAM
33…接続I/F
34…記憶媒体
35…記憶制御I/F
36…表示部
37…操作部
40…エンジン
41…発電機
42…スイッチ
43…ブレーカ
44…電力負荷

Claims (8)

  1. 電力を制御する電力制御システムであって、
    受電電力量を計測する計測手段と、
    前記計測手段により計測された前記受電電力量と設定された条件とに応じて、起動指令を出力する制御手段と、
    前記制御手段からの前記起動指令を受けて起動する発電手段と、
    前記発電手段からの電力供給を受けて、特定の電力負荷に対して供給する電力を受電電力から前記発電手段の発電電力に切り替える切替手段と、
    前記切替手段により切り替えられた前記発電電力によって作動し、前記発電手段から排出される排ガスにより水を加熱し、給湯負荷に対して給湯する給湯手段とを含み、
    前記切替手段は、前記受電電力から前記発電電力に切り替える際、前記特定の電力負荷への前記受電電力の供給を維持しつつ、前記発電手段と接続して前記発電電力の供給を可能にした後、前記特定の電力負荷への前記受電電力の供給を停止させる、電力制御システム。
  2. 前記受電電力量は、一定時間における受電電力の平均値であり、
    前記制御手段は、前記計測手段により計測された前記受電電力量が第1の閾値以上である場合に、もしくは前記条件として設定された期間の開始時に、または前記計測手段により計測された前記受電電力量が第2の閾値未満である場合に、前記起動指令を出力する、請求項に記載の電力制御システム。
  3. 前記制御手段は、前記起動指令を出力した後、前記計測手段により計測された前記受電電力量と前記設定された条件とに応じて、前記発電手段を停止させる停止指令を出力し、
    前記切替手段は、前記発電手段の停止を受けて、前記特定の電力負荷に対して供給する電力を前記発電電力から前記受電電力に切り替える、請求項1または2に記載の電力制御システム。
  4. 前記受電電力量は、一定時間における受電電力の平均値であり、
    前記制御手段は、前記計測手段により計測された前記受電電力量が第1の閾値未満となった場合に、もしくは前記条件として設定された期間が終了した後に、または前記計測手段により計測された前記受電電力量が第2の閾値以上となった場合に、前記停止指令を出力する、請求項に記載の電力制御システム。
  5. 電力を制御する電力制御システムにより実行される電力制御方法であって、前記電力制御システムが、計測手段と、制御手段と、発電手段と、切替手段と、給湯手段とを含み、
    前記計測手段が、受電電力量を計測するステップと、
    前記制御手段が、計測された前記受電電力量と設定された条件とに応じて、起動指令を出力するステップと、
    前記制御手段からの前記起動指令を受けて前記発電手段を起動させるステップと、
    前記切替手段が、前記発電手段からの電力供給を受けて、特定の電力負荷に対して供給する電力を受電電力から前記発電手段の発電電力に切り替えるステップと
    前記給湯手段が、前記切替手段により切り替えられた前記発電電力によって作動し、前記発電手段から排出される排ガスにより水を加熱し、給湯負荷に対して給湯するステップとを含み、
    前記切り替えるステップでは、前記受電電力から前記発電電力に切り替える際、前記特定の電力負荷への前記受電電力の供給を維持しつつ、前記発電手段と接続して前記発電電力の供給を可能にした後、前記特定の電力負荷への前記受電電力の供給を停止させる、電力制御方法。
  6. 前記受電電力量は、一定時間における受電電力の平均値であり、
    前記起動指令を出力するステップは、前記計測手段により計測された前記受電電力量が第1の閾値以上である場合に、もしくは前記条件として設定された期間の開始時に、または前記計測手段により計測された前記受電電力量が第2の閾値未満である場合に、前記起動指令を出力する、請求項に記載の電力制御方法。
  7. 前記制御手段が、前記起動指令を出力した後、前記計測手段により計測された前記受電電力量と前記設定された条件とに応じて、前記発電手段を停止させる停止指令を出力するステップと、
    前記切替手段が、前記発電手段の停止を受けて、前記特定の電力負荷に対して供給する電力を前記発電電力から前記受電電力に切り替えるステップとを含む、請求項5または6に記載の電力制御方法。
  8. 前記受電電力量は、一定時間における受電電力の平均値であり、
    前記停止指令を出力するステップは、前記計測手段により計測された前記受電電力量が第1の閾値未満となった場合に、もしくは前記条件として設定された期間が終了した後に、または前記計測手段により計測された前記受電電力量が第2の閾値以上となった場合に、前記停止指令を出力する、請求項に記載の電力制御方法。
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