JP2005085509A - 燃料電池システムおよびその運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 安定した電力を供給可能な燃料電池システムを提供する。
【解決手段】 燃料電池システム800において、外部負荷803に電力を供給する複数の燃料電池群801を互いに電気的に接続するとともに、外部負荷803に電気的に接続し、複数の燃料電池群801の中から少なくとも一つの燃料電池群801を選択し、選択された燃料電池群801を外部負荷803から電気的に切断する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池システムおよびその運転方法に関する。
近年の情報化社会の到来とともに、パーソナルコンピュータ等の電子機器で扱う情報量が飛躍的に増大し、それに伴い、電子機器の消費電力も著しく増加してきた。特に、携帯型の電子機器では、処理能力の増加に伴って消費電力の増加が問題となっている。現在、このような携帯型の電子機器では、一般的にリチウムイオン二次電池が電源として用いられているが、リチウムイオン二次電池のエネルギー密度は理論的な限界に近づいている。そのため、携帯型の電子機器の連続使用期間を延ばすために、CPUの駆動周波数を抑えて消費電力を低減しなければならないという制限があった。
このような状況の中で、リチウムイオン二次電池に変えて、エネルギー密度が大きい燃料電池を電子機器の電源として用いることにより、携帯型の電子機器の連続使用期間が大幅に向上することが期待されている。
燃料電池は、燃料極および酸化剤極と、これらの間に設けられた電解質から構成され、燃料極には燃料が、酸化剤極には酸化剤が供給されて電気化学反応により発電する。燃料としては、一般的には水素が用いられるが、近年、安価で取り扱いの容易なメタノールを原料として、メタノールを改質して水素を生成させるメタノール改質型や、メタノールを燃料として直接利用する直接型の燃料電池の開発も盛んに行われている。
燃料として水素を用いた場合、燃料極での反応は以下の式(1)のようになる。
3H → 6H + 6e (1)
燃料としてメタノールを用いた場合、燃料極での反応は以下の式(2)のようになる。
CHOH + HO → 6H + CO + 6e (2)
また、いずれの場合も、酸化剤極での反応は以下の式(3)のようになる。
3/2O + 6H + 6e → 3HO (3)
燃料電池は、電解質の違いによって多くの種類に分類されるが、一般的には、アルカリ型、固体高分子型、リン酸型、溶融炭酸塩型、固体電解質型に大別される。
燃料電池システムにおいては、外部負荷の消費電力に応じて複数の燃料電池の単位セルを必要とするが、これらの単位セルは、運転時間の経過とともにその出力が低下してしまう。外部負荷へ供給される電力を高めるために、これら複数の単位セルは通常直列に接続されている。そのため、複数の単位セルのうちの一つの単位セルが不調になってしまうと、システム全体が悪影響を受けてしまうという問題点があった。
単位セルの出力の低下の原因としては、燃料極側からの燃料のクロスオーバーによる酸化剤極の触媒の被毒や、発電時の酸化剤極での生成水や燃料極側からのプロトン随伴水により、反応ガスの透過が阻害されるいわゆるフラッディング(flooding)現象によって、酸化剤極の劣化が引き起こされることが考えられる。
特許文献1には、互いに直列に接続された複数の燃料電池のうち、一つが故障した場合に、自動的にブリッジされる燃料電池を有する電源が開示されている。これによれば、互いに直列に接続された複数の燃料電池のうち、一つが故障したとしても、その故障に起因する電力損失を、最小限に抑えることができる。
特表2002−540555号公報
しかし、従来の燃料電池システムの場合、故障した燃料電池をシステムから切り離すことは記載されているが、故障に至る前に、燃料電池の出力の低下を未然に防ぐことは考慮されていない。
本発明は上記事情を踏まえてなされたものであり、安定した電力を供給可能な燃料電池システムを提供することを目的とする。また、本発明は、高信頼性で小型の燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明によれば、外部負荷に電力を供給する複数の燃料電池群と、複数の燃料電池群の中から少なくとも一つの燃料電池群を選択する選択部と、選択部が選択した燃料電池群を外部負荷から電気的に切断するとともに、他の燃料電池群を外部負荷に電気的に接続する接続手段と、を含むことを特徴とする燃料電池システムが提供される。ここで、外部負荷とは、たとえば、携帯電話、ノート型等の携帯型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、各種カメラ、ナビゲーションシステム、ポータブル音楽再生プレーヤ等の小型電気機器である。
ここで、燃料電池群は、少なくとも一つの燃料電池の単位セルを含み、複数の単位セルを含むこともできる。また、複数の燃料電池群は、互いに直列に接続されてもよく、また並列に接続されてもよい。複数の燃料電池群を互いに直列に接続することにより、燃料電池システムの出力を高めることができる。そのため、少ない数の燃料電池群を用いても必要な電力を外部負荷に供給することが可能となるので、燃料電池システムの小型化を図ることもできる。
この構成によれば、複数の燃料電池群のうち一部を選択して、外部負荷から電気的に切断するので、外部負荷から電気的に切断された燃料電池群に含まれる単位セルを休止させることができる。ここで、単位セルを休止させると、休止中に酸化剤極中の水と周囲の空気との反応によって燃料電池の劣化の原因である酸化剤極の触媒の被毒を取り除くことができる。また、この反応による反応熱により、酸化剤極中の水が蒸発し、さらに効果的に水が除去されるので、燃料電池の出力を回復させることもできる。これにより、休止中に燃料電池群の出力を回復できる。そのため、燃料電池群を長時間連続使用した場合に比べて、安定した出力を保ち、燃料電池群の寿命を延ばすことができる。
本発明の燃料電池システムは、選択部が外部負荷から切断する燃料電池群を選択するための処理手順を記憶する記憶部をさらに含むことができ、選択部は、記憶部に記憶された処理手順に従って、外部負荷から切断する燃料電池群を選択することができる。
本発明の燃料電池システムにおいて、記憶部は、選択部が燃料電池群を選択する順番を記憶することができ、選択部は、記憶部に記憶された順番に従って、外部負荷から電気的に切断する燃料電池群を順次選択することができる。
本発明の燃料電池システムにおいて、選択部は、複数の燃料電池群の動作状態に応じて、外部負荷から電気的に切断する燃料電池群を選択することができる。ここで、選択部は、燃料電池群毎の動作状態に応じて外部負荷から電気的に切断する燃料電池群を選択することもでき、また複数の燃料電池群全体の動作状態に応じて外部負荷から電気的に切断する燃料電池群を選択することもできる。
本発明の燃料電池システムは、燃料電池群毎の動作状態を監視する監視部をさらに含むことができ、選択部は、監視部により得られた燃料電池群毎の動作状態に応じて、外部負荷から電気的に切断する燃料電池群を選択することができる。たとえば、選択部は、外部負荷から電気的に切断する燃料電池群として、出力が最も小さい燃料電池群を選択することができる。また、選択部は、出力が所定値以下の燃料電池群の中から順番に外部負荷から電気的に切断する燃料電池群を選択することもできる。
本発明の燃料電池システムにおいて、監視部は、燃料電池群毎に出力電圧を測定する電圧測定部を含むことができ、選択部は、電圧測定部によって測定された出力電圧に応じて、外部負荷から電気的に切断する燃料電池群を選択することができる。
本発明の燃料電池システムは、複数の燃料電池群の動作状態を監視する監視部と、監視部により得られた燃料電池群の動作状態に応じて、少なくとも一つの燃料電池群を外部負荷から電気的に切断するか否かを判断する判断部と、をさらに含むことができ、選択部は、判断部が少なくとも一つの燃料電池群を外部負荷から電気的に切断すると判断した場合に、外部負荷から電気的に切断する燃料電池群を選択することができる。
これにより、外部負荷に供給するのに必要な出力を確保することができるとともに、必要以上の出力が得られている場合には一部の燃料電池群を休止させることができる。これにより、外部負荷に安定的に電力を供給するとともに燃料電池の寿命を延ばすことができる。
本発明の燃料電池システムにおいて、監視部は、複数の燃料電池群の電流値を計測する電流値計測部を含むことができ、判断部は、電流値計測部によって計測された電流値に応じて、少なくとも一つの燃料電池群を外部負荷から電気的に切断するか否かを判断することができる。ここで、電流値は積算電流値とすることができる。
本発明の燃料電池システムにおいて、監視部は、複数の燃料電池群により外部負荷に供給される電力を計測する電力計測部を含むことができ、判断部は、電力計測部によって計測された電力に応じて、少なくとも一つの燃料電池群を外部負荷から電気的に切断するか否かを判断することができる。
本発明の燃料電池システムは、監視部による監視結果を報知する報知部をさらに含むことができる。報知部は、たとえば外部への信号出力を行う出力端子、監視結果を表示する表示器、監視結果を音声で出力するスピーカなどである。
この構成によれば、利用者は監視結果を知ることが可能となり、結果に応じて適切な処置を施すことができるので、燃料電池システムの信頼性を向上することができる。
本発明の燃料電池システムは、計時部をさらに含むことができ、接続手段は、外部負荷から電気的に切断していた燃料電池群を、当該燃料電池群を外部負荷から電気的に切断してから所定の時間の経過後に、外部負荷に電気的に接続することができる。
この構成によれば、複数の燃料電池群のうち一部を、外部負荷から電気的に切断し、一定時間休止させた後に再び外部負荷に電気的に接続して復帰させるので、休止中に燃料電池群の出力を回復させることができる。これにより燃料電池群を長時間連続使用した場合に比べて、安定した出力を保つことができる。また、燃料電池群の寿命を延ばすこともできる。
本発明の燃料電池システムにおいて、燃料電池群に複数の単位セルが含まれる場合、これらの単位セルは互いに電気的に直列に接続されてもよい。これにより、少ない個数の単位セルを用いても、必要な電力を外部負荷に供給することが可能となるので、燃料電池システムの小型化が図れる。
本発明の燃料電池システムは、計時部をさらに含むことができ、選択部は、所定の時間の経過毎に、外部負荷から電気的に切断する燃料電池群を順次選択することができる。
本発明の燃料電池システムにおいて、複数の燃料電池群は互いに直列に接続することができ、接続手段は、複数の燃料電池群に並行に設けられた補助ラインと、選択部が選択した燃料電池群を外部負荷から電気的に切断したときに、他の燃料電池群と外部負荷とを補助ラインを介して電気的に接続するスイッチと、を含むことができる。
本発明の燃料電池システムは、補助ライン上に設けられ、外部負荷に電力を供給する補助電源をさらに含むことができる。この構成によれば、休止した燃料電池群にかえて、または複数の燃料電池群に追加して、補助電源を使用することができるので、いずれかの燃料電池群を休止させた場合でも、外部負荷への電力の供給を安定して行うことが可能となる。また、たとえば、外部負荷の消費電力が一時的に大きくなる場合や、燃料電池群の燃料交換時など、一時的に燃料電池群を休止させる必要がある場合にも、補助電源を使用することにより、外部負荷への電力の供給を安定して行うことができる。ここで、補助電源として他の燃料電池群を用いることもできる。
本発明によれば、外部負荷に電力を供給する複数の燃料電池群と、燃料電池群毎に動作状態を監視する監視部と、を含むことを特徴とする燃料電池システムが提供される。
この構成によれば、燃料電池群毎に動作状態を監視するので、いずれかの燃料電池群の動作状態が悪化した場合に、その燃料電池群を判別することができる。これにより、動作状態が悪化した燃料電池群を休止させたり、燃料電池システムから取り外したり、修理したり等、種々の処理を行うことができる。これにより、燃料電池システムの信頼性を向上させることができる。また、燃料電池群はそれぞれ複数の単位セルを含むことができる。この場合、個々の単位セルを監視するよりも、構成が簡単で、処理も簡略化することができる。これにより、高信頼性な小型の燃料電池システムを提供することができる。
本発明の燃料電池システムにおいて、監視部は、燃料電池群毎に出力電圧を測定する電圧測定部を含むことことができる。
本発明の燃料電池システムにおいて、選択部は、外部負荷から電気的に切断する燃料電池群の選択を利用者から受け付ける選択受付部を含むことができる。これにより、電池交換時などに強制的にいずれかの燃料電池群を休止させることができ、メンテナンスを容易に行うことができる。
本発明によれば、外部負荷に電力を供給する複数の燃料電池群の中から少なくとも一つの燃料電池群を選択するステップと、選択するステップにおいて選択された燃料電池群を外部負荷から電気的に切断するステップと、他の燃料電池群を外部負荷に電気的に接続するステップと、を含むことを特徴とする燃料電池システムの運転方法が提供される。
これにより、外部負荷から電気的に切断された燃料電池群の単位セルを休止させることができ、休止中に燃料電池群の出力を回復することができる。これにより燃料電池群を長時間連続的に使用した場合に比べて、安定した出力を保つことができる。また、燃料電池群の寿命を延ばすことができる。
本発明の燃料電池システムの運転方法において、燃料電池群を選択するステップにおいて、予め定められた処理手順に従って、外部負荷から電気的に切断する燃料電池群を選択することができる。
本発明の燃料電池システムの運転方法において、燃料電池群を選択するステップにおいて、予め定められた順番に従って、外部負荷から電気的に切断する燃料電池群を順次選択することができる。
本発明の燃料電池システムの運転方法は、燃料電池群毎の動作状態を監視するステップをさらに含むことができ、燃料電池群を選択するステップは、燃料電池群毎の動作状態に応じて、外部負荷から電気的に切断する燃料電池群を選択するステップを含むことができる。
本発明の燃料電池システムの運転方法において、燃料電池群毎の動作状態を監視するステップは、燃料電池群毎に出力電圧を測定するステップを含むことができ、燃料電池群を選択するステップは、電圧を測定するステップで測定された出力電圧に応じて、外部負荷から電気的に切断する燃料電池群を選択するステップを含むことができる。
本発明の燃料電池システムの運転方法は、複数の燃料電池群の動作状態を監視するステップをさらに含むことができ、燃料電池群を選択するステップは、複数の燃料電池群の動作状態に応じて、外部負荷から電気的に切断する燃料電池群を選択するステップを含むことができる。
本発明の燃料電池システムの運転方法は、複数の燃料電池群の動作状態を監視するステップと、複数の燃料電池群の動作状態に応じて、少なくとも一つの燃料電池群を外部負荷から電気的に切断するか否かを判断するステップと、をさらに含むことができ、燃料電池群を選択するステップは、判断するステップにおいて、少なくとも一つの燃料電池群を外部負荷から電気的に切断すると判断された場合に、外部負荷から電気的に切断する燃料電池群を選択するステップを含むことができる。
本発明の燃料電池システムの運転方法において、動作状態を監視するステップは、複数の燃料電池群の電流値を計測するステップを含むことができ、判断するステップは、電流値を計測するステップで計測された電流値に応じて、少なくとも一つの燃料電池群を切断するか否かを判断するステップを含むことができる。
本発明の燃料電池システムの運転方法において、動作状態を監視するステップは、外部負荷に供給される電力を計測するステップを含むことができ、判断するステップは、電力を計測するステップで計測された電力に応じて、少なくとも一つの燃料電池群を切断するか否かを判断するステップを含むことができる。
本発明の燃料電池システムの運転方法は、動作状態を監視するステップで得られた監視結果を報知するステップをさらに含むことができる。
本発明の燃料電池システムの運転方法は、燃料電池群を外部負荷から電気的に切断するステップにおいて当該燃料電池群を外部負荷から電気的に切断してから、所定の時間の経過を検出するステップと、所定の時間の経過後に、燃料電池群を外部負荷に電気的に接続するステップと、をさらに含むことができる。
本発明の燃料電池システムの運転方法において、燃料電池群を外部負荷から電気的に切断するステップにおいて当該燃料電池群を外部負荷から電気的に切断してから、所定の時間の経過を検出するステップをさらに含むことができ、燃料電池群を選択するステップは、所定の時間経過毎に、外部負荷から電気的に切断する燃料電池群を順次選択するステップを含むことができる。
本発明によれば、外部負荷に電力を供給する複数の燃料電池群の動作状態を、燃料電池群毎に監視するステップを含むことを特徴とする燃料電池システムの運転方法が提供される。
これにより、燃料電池群毎に動作状態を監視するので、いずれかの燃料電池群の動作状態が悪化した場合に、その燃料電池群を判別することができる。これにより、動作状態が悪化した燃料電池群を休止させたり、燃料電池システムから取り外したり、修理したり等、種々の処理を行うことができる。これにより、燃料電池システムの信頼性を向上させることができる。また、燃料電池群はそれぞれ複数の単位セルを含むことができる。この場合、個々の単位セルを監視するよりも、構成が簡単で、処理も簡略化することができる。これにより、高信頼性な小型の燃料電池システムを提供することができる。
本発明の燃料電池システムの運転方法において、動作状態を監視するステップは、燃料電池群毎に出力電圧を測定するステップを含むことができる。
本発明の燃料電池システムの運転方法において、外部負荷に電力を供給する補助電源を外部負荷に電気的に接続するステップを含むことができる。
本発明の燃料電池システムの運転方法において、監視するステップで得られた監視結果を報知するステップを含むことができる。これにより、利用者は監視結果を知ることが可能となり、結果に応じて適切な処置を施すことができるので、燃料電池システムの信頼性を向上することができる。
本発明によれば、外部負荷に電力を供給する複数の燃料電池群を含み、複数の燃料電池群を外部負荷に電気的に接続および切断可能に構成された燃料電池システムに対し、上記の燃料電池システムの運転方法を実行させるためのプログラムが提供される。本発明によれば、このプログラムを格納した記録媒体が提供される。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体の間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
以上述べたように、本発明によれば、安定した電力を供給可能な燃料電池システムが提供される。また、本発明によれば、高信頼性で小型の燃料電池システムを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、以下の説明において詳細な説明を適宜省略する。
(第一の実施の形態)
図1は、本発明の第一の実施の形態における燃料電池システムの構成を模式的に示したブロック図である。
図1に示すように、燃料電池システム800は、互いに電気的に直列に接続された複数の燃料電池群801を含む。燃料電池群801は、端子802を介して外部負荷803に電気的に直列に接続され、外部負荷803に電力を供給する。
燃料電池群801は、それぞれ少なくとも一つの燃料電池の単位セルを含む。各燃料電池群801に含まれる単位セルの個数は同じでなくてもよい。燃料電池群801が複数の単位セルを含む場合、それらの単位セルは互いに電気的に直列に接続される。これにより、少ない個数の単位セルを用いても、必要な電力を外部負荷803に供給することが可能となるので、燃料電池システム800の小型化を図ることができる。図1において、燃料電池群801は、記号「FC1」、「FC2」、「FC3」、「FC4」でそれぞれ示され、以下の説明において、i番目の燃料電池群は「FCi」(ただし、i=1〜N、Nは、燃料電池群の個数であり、本実施の形態では4個)で表す。
本実施の形態において、単位セルは、燃料極および酸化剤極と、これらの間に設けられた固体電解質を含み、燃料極には燃料が、酸化剤極には酸化剤がそれぞれ供給されて電気化学反応により発電する。単位セルは、燃料極に液体燃料が供給される直接型の燃料電池とすることができる。燃料としては、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル、または他のアルコール類、あるいはシクロパラフィン等の液体炭化水素等の有機液体燃料を用いることができる。有機液体燃料は、水溶液とすることができる。酸化剤としては、空気を用いることができるが、酸素ガスを供給してもよい。また、単位セルは、常温で動作するものが好ましい。
さらに、燃料電池システム800は、燃料電池群801のそれぞれに並列に設けられた複数の補助ライン805と、燃料電池群801と外部負荷803との接続を、補助ライン805にそれぞれ切り替える複数の切り替えスイッチ807と、を含む。本実施の形態において、燃料電池群801、補助ライン805および、切り替えスイッチ807を、それぞれ4個ずつ設けた構成としたが、これに限定されるものではない。
また、4個の補助ライン805は、図1において、記号「L1」、「L2」、「L3」、「L4」でそれぞれ示され、以下の説明において、i番目の燃料電池群FCiの補助ラインは「Li」で表す。さらに、4個の切り替えスイッチ807は、図1において、記号「SW1」、「SW2」、「SW3」、「SW4」でそれぞれ示され、以下の説明において、i番目の燃料電池群FCiの切り替えスイッチは「SWi」で表す。
切り替えスイッチ807としては、たとえばリレー(たとえば、松下電工社製JW2SN)を用いることができる。切り替えスイッチ807を駆動させるための電力も燃料電池群801のいずれかから供給することができる。また、切り替えスイッチ807を駆動させるための電力は、図示されない補助電源、たとえば、リチウムイオン二次電池や電気二重層コンデンサから供給させることもできる。
さらに、燃料電池システム800は、燃料電池群801の動作を制御するコントローラ809と、燃料電池システム800の処理手順を記憶する記憶部810と、タイマ811とを含む。コントローラ809は、CPU(Central Processing Unit)やIC(Integrated Circuit)であり、予めプログラムされ、記憶部810に記憶された手順に従って動作する。タイマ811としては、コントローラ809の内部タイマを用いることもでき、また外部タイマを用いることもできる。タイマ811は、計時機能を有し、所定の時間の経過後にコントローラ809に信号を出力する。コントローラ809は、タイマ811から出力された信号に応じて、燃料電池群801の動作を制御する。
以下、コントローラ809が、複数の燃料電池群801の中から一つの燃料電池群801を選択して一定時間休止させる制御を行う処理を説明する。
図2は、本実施の形態における燃料電池システム800のコントローラ809の処理手順を示すフローチャートである。
まず、システムが起動すると(ステップS100)、コントローラ809において、燃料電池群801の識別番号としてiに1がセットされる(ステップS101)。次いで、i番目の燃料電池群FCiの切り替えスイッチSWiが、補助ライン側に切り替えられる(ステップS102)。タイマ811に計時開始が指示され、タイマ811は、所定の時間の計時を開始する(ステップS103)。コントローラ809は、タイマ811を監視し(ステップS104)、タイムアップした場合(S104のYES)、i番目の燃料電池群FCiの切り替えスイッチSWiを、燃料電池群側に切り替える(ステップS105)。
次いで、iがインクリメントされ(ステップS106)、iが燃料電池の個数Nを越えていないか確認する(ステップS107)。i>Nの場合(S107のYES)は、ステップS101に戻り、iに1をセットする。一方、i≦Nの場合(S107のNO)は、ステップS102に戻る。
このように構成された本実施の形態の燃料電池システム800の動作を図1および図2を用いて以下に説明する。
図2に示すようにシステムが起動すると(S100)、コントローラ809により、i=1がセットされる(S101)。これにより、最初に動作を休止させる燃料電池群として、1番目の燃料電池群FC1が選択され、切り替えスイッチSW1が補助ラインL1側に切り替えられる(S102)。図1に示される状態が、燃料電池群FC1を休止させている状態である。燃料電池群FC1を所定の時間休止させた後(S103、S104)、切り替えスイッチSW1が燃料電池群FC1側に切り替えられ、1番目の燃料電池群FC1を復帰させる(S105)。
同時にi=2となり(S106)、動作を休止させる燃料電池群として、2番目の燃料電池群FC2が選択され、切り替えスイッチSW2が補助ラインL2側に切り替えられる(S102)。燃料電池群FC2を所定の時間休止させた後(S103、S104)、切り替えスイッチSW2が燃料電池群FC2側に切り替えられ、2番目の燃料電池群FC2を復帰させる(S105)。
同様の処理をi=3および4、すなわち3番目および4番目の燃料電池群FC3およびFC4についても繰り返してそれぞれ一定時間休止させた後、i=1に戻り、同様の処理を繰り返す。こうして、1番目の燃料電池群FC1から4番目の燃料電池群FC4の順に一つの燃料電池を選択し、一定時間順番に休止させることができる。
以上のように、本実施の形態の燃料電池システム800によれば、燃料電池群801のうち一部を選択して、外部負荷803から電気的に切断するので、切断した燃料電池群801に含まれる単位セルを休止させることができる。他の燃料電池群801は、それぞれ直列に接続されているので、一つの燃料電池群801を休止させていても、燃料電池システムの出力を充分高く保つことができる。
燃料電池群801に含まれる単位セルを休止させることにより、酸化剤極中の水と周囲の空気との反応によって酸化剤極にクロスオーバーしてきたメタノールを取り除くことができ、触媒の被毒を除去することができる。また、メタノールが取り除かれる際の反応の反応熱により、酸化剤極中の水が蒸発し、さらに効果的に水が除去されるので、燃料電池の出力を回復させることもできる。燃料電池群801を連続的に運転させた場合、酸化剤極における触媒の被毒が解消されず、酸化剤極で発生した水が残存したまま燃料電池群801が運転されるので、燃料電池システム800の劣化が起こりやすくなる。本実施の形態における燃料電池システム800によれば、複数の燃料電池群801を順番に休止させるので、休止中に触媒の被毒や水を除去することができ、各燃料電池群801の出力を回復することができる。これにより燃料電池システム800の出力を安定に保つことができ、燃料電池システム800の寿命を延ばすことができる。
なお、本実施の形態において、燃料電池群を1番目から順次休止させる例を示したが、これに限定されるものではなく、予め決められた順番に休止させるようにしてもよい。また、前回終了時に休止していた燃料電池群の識別番号iを記憶しておき、再度、システムが起動した場合は、(i+1)番目の燃料電池群から順次休止させるようにしてもよい。また、本実施の形態において、複数の燃料電池群のうち、一つの燃料電池群を休止さる例を示したが、たとえば4つの燃料電池群のうちの2つの燃料電池群を同時に休止させる等、複数の燃料電池群を同時に休止させてもよい。また、燃料電池群を休止させる時間は、常に一定である必要はなく、状況に応じて変更するようにしてもよい。さらに、休止させる燃料電池群の数や休止させる時間は、外部負荷803の状況に応じて変化させてよい。たとえば、外部負荷803の起動時には多くの電力を必要とし、待機時は少ない電力でよいため、このような状況に応じて、必要な電力を補えるように調整することができる。
これらの手順は、コントローラ809を動作させるプログラムによって、如何様にも変更態様が可能であることは言うまでもない。
また、本実施の形態において、切り替えスイッチは、予めプログラムされた手順に従って、コントローラ809からの指示で、燃料電池と補助ラインとの切り替えを行っているが、他の態様として、利用者から、切り替えスイッチを切り替える指示を受け付けるようにしてもよい。この場合、切り替え指示をコントローラ809に行う操作手段(不図示)を設けてもよいし、あるいは、コントローラ809を介さずに直接スイッチを切り替える指示を行う外部スイッチ(不図示)を設けてもよい。これにより、電池交換時などに強制的に燃料電池群を休止させることができ、メンテナンスを容易に行うことができる。
(第二の実施の形態)
図3は、本発明の第二の実施の形態の燃料電池システムの構成を模式的に示したブロック図である。本実施の形態において、燃料電池群801を休止させた時に切り替えて使用される補助電源821を燃料電池群801にそれぞれ設けた点で第一の実施の形態と異なる。
第二の実施の形態の燃料電池システム820は、4個の補助電源821を含む。この4個の補助電源821は、図3において、記号「AUX1」、「AUX2」、「AUX3」、「AUX4」でそれぞれ示され、以下の説明において、i番目の燃料電池群FCiの補助電源は「AUXi」(ただし、i=1〜N、Nは、燃料電池の個数であり、本実施の形態では4個)で表す。
補助電源821は、たとえば、リチウムイオン二次電池や電気二重層コンデンサで構成することができる。なお、本実施の形態において、4個の補助電源821を用いる構成としたが、これに限定されるものではなく、たとえば4個の燃料電池群801に対して一つの補助電源821を設けることもできる。補助電源821は、後述するように燃料電池群とすることもできる。
図4は、本実施の形態における燃料電池システム820のコントローラ809の処理手順を示すフローチャートである。
同図において、第一の実施の形態において図2を参照して説明した手順とは、図2のステップS102に替えてステップS112における処理を設けた点が相違している。ステップS112では、i番目の燃料電池群FCiの切り替えスイッチSWiが、補助電源側に切り替えられる。
このように構成された本実施の形態の燃料電池システム820の動作を図3および図4を用いて以下に説明する。
図4に示すようにシステムが起動すると(S110)、コントローラ809により、i=1がセットされる(S101)。これにより、最初に動作を休止させる燃料電池群として、1番目の燃料電池群FC1が選択され、切り替えスイッチSW1が補助電源AUX1側に切り替えられる(S112)。図3に示される状態が、燃料電池群FC1を休止させ、補助電源AUX1に切り替えられている状態である。燃料電池群FC1を所定の時間休止させた後(S103、S104)、切り替えスイッチSW1が燃料電池群FC1側に切り替えられ、1番目の燃料電池群FC1を復帰させる(S105)。同時にi=2となり(S106)、動作を休止させる燃料電池群として、2番目の燃料電池群FC2が選択され、切り替えスイッチSW2が補助電源AUX2側に切り替えられる(S112)。2番目の燃料電池群FC2を所定の時間休止させた後(S103、S104)、切り替えスイッチSW2が燃料電池群FC2側に切り替えられ、2番目の燃料電池群FC2を復帰させる(S105)。
同様の処理をi=3および4、すなわち3番目および4番目の燃料電池群FC3およびFC4についても繰り返してそれぞれ休止させた後、i=1に戻り、同様の処理を繰り返す。こうして、1番目の燃料電池群FC1から4番目の燃料電池群FC4の順に一つの燃料電池群を選択し、一定時間順番に休止させることができる。
以上のように、本実施の形態の燃料電池システム820によれば、燃料電池群801のうち一部を選択して、外部負荷803から電気的に切断するので、切断した燃料電池群801に含まれる単位セルを休止させることができる。また、休止した燃料電池群801に替えて補助電源821を使用することができるので、いずれかの燃料電池群801を休止させていても、外部負荷803への電力の供給を安定して行うことが可能となる。
燃料電池群801に含まれる単位セルを休止させることにより、酸化剤極中の水と周囲の空気との反応によって酸化剤極にクロスオーバーしてきたメタノールを取り除くことができ、触媒の被毒を除去することができる。また、メタノールが取り除かれる際の反応の反応熱により、酸化剤極中の水が蒸発し、さらに効果的に水が除去されるので、燃料電池群の出力を回復させることもできる。燃料電池群801を連続的に運転させた場合、酸化剤極における触媒の被毒が解消されず、酸化剤極で発生した水が残存したまま燃料電池群801が運転されるので、燃料電池システム800の劣化が起こりやすくなる。本実施の形態における燃料電池システム800によれば、複数の燃料電池群801を順番に休止させるので、休止中に触媒の被毒や水を除去することができ、各燃料電池群801の出力を回復することができる。これにより燃料電池システム800の出力を安定に保つことができ、燃料電池システム800の寿命を延ばすことができる。
また、本実施の形態における燃料電池システム820は、通常、燃料電池群801をたとえば所定時間休止させた後、再び復帰させるよう構成されるが、いずれかの燃料電池群801を所定時間休止させた後にもその燃料電池群801の出力が回復しないような場合、その燃料電池群801を切り離してそのかわりに補助電源821を用いるようにすることもできる。この場合も、燃料電池システム820は、他の燃料電池群801について、上述したような休止・復帰の手順を繰り返すことができる。
また、他の例において、補助電源821をすべての燃料電池群801とともに同時に利用可能に構成することもできる。このようにすれば、たとえば、外部負荷803の起動時等、外部負荷803の消費電力が一時的に大きくなる場合にも、補助電源821を使用することにより、外部負荷への電力の供給を安定して行うことができる。さらに、本実施の形態において、全ての燃料電池群801にそれぞれ補助電源821を設ける構成としたが、一つの補助電源821を複数の燃料電池群801に共有させるように構成することもできる。
(第三の実施の形態)
図5は、本発明の第三の実施の形態の燃料電池システムの要部構成を模式的に示した部分ブロック図である。本実施の形態において、燃料電池システム830は、燃料電池群801の電圧を計測する電圧計831をさらに有する点で第一の実施の形態と異なる。なお、本実施の形態において、第二の実施の形態で説明したように、補助ラインLi上に補助電源821を設けた構成とすることもできる。
図5では、複数の燃料電池群801のうち一つのみを示しており、記号「FCi」(ただし、i=1〜N、本実施の形態では、N=4)で示される。このi番目の燃料電池群FCiの両端に電圧計831が設けられ、図5において、記号「VMi」で示される。
コントローラ809は、この各燃料電池群FCiに設けられた電圧計VMiによって計測された各燃料電池群FCiの電圧値を監視し、電圧値が予め設定された閾値未満である場合に、その燃料電池群FCiを外部負荷803から電気的に切断し、切断された燃料電池群FCiは、一定時間休止した後、再び燃料電池システム830に復帰させるよう燃料電池システム830の動作を制御する。
図6は、図5に示された燃料電池システム830のコントローラ809の処理手順を示すフローチャートである。
まず、システムが起動すると(ステップS200)、コントローラ809において、燃料電池群801の第1の識別番号としてiに1がセットされる(ステップS201)。ここで、識別番号iで示されるi番目の燃料電池群FCiは、外部負荷803から電気的に切断され、休止状態になる燃料電池群である。次いで、i番目の燃料電池群FCiの切り替えスイッチSWiが、補助ライン側に切り替えられるとともに、その他の燃料電池群の切り替えスイッチが、燃料電池群側に切り替えられる(ステップS202)。これにより、i番目の燃料電池群FCiのみが、外部負荷803から電気的に切断され、休止状態となる。
さらに、コントローラ809において、燃料電池群801の第2の識別番号としてjに1がセットされる(ステップS203)。ここで、j=1〜Nとし、この第2の識別番号jで示されるj番目の燃料電池群FCjは、以下のステップでコントローラ809が電圧値をモニタする燃料電池群である。次いで、j=iであるか否かが判定され(ステップS204)、j=iの場合(S204のYES)、j番目の燃料電池群FCjは、休止中であるので、以下の電圧計測処理はバイパスし、ステップS207に移行する。一方、j≠iの場合(S204のNO)、j番目の燃料電池群FCjの電圧値Vjが電圧計VMjから読み込まれ、電圧値Vjが予め設定された閾値未満か否かが判定される(ステップS205)。電圧値Vj≧閾値の場合(S205のNO)、以下の処理はバイパスし、ステップS207に移行する。一方、電圧値Vj<閾値の場合(S205のYES)、後述する燃料電池切り替え処理へと制御を移す(ステップS206)。その後、燃料電池切り替え処理から制御が戻ってくると、jがインクリメントされ(ステップS207)、jが燃料電池の個数Nを越えていないか確認する(ステップS208)。j>Nの大きい場合(S208のYES)は、ステップS203に戻り、jに1をセットする。一方、j≦Nの場合(S208のNO)は、ステップS204に戻る。
図7は、図6のフローチャートにおける燃料電池切り替え処理の処理手順を示すフローチャートである。
図6から制御が移行すると(ステップS210)、i番目の燃料電池群FCiの切り替えスイッチSWiが、燃料電池群側に切り替えられるとともに、j番目の燃料電池群FCjの切り替えスイッチSWjが、補助ラインLj側に切り替えられる(ステップS211)。これにより、電圧値Vjが閾値未満のj番目の燃料電池群FCjが外部負荷803から電気的に切断され、休止状態に入り、代わりに休止していたi番目の燃料電池群FCiが使用されることとなる。
その後、タイマ811の計時開始が指示され、タイマ811は、予め設定された所定時間の計時を開始する(ステップS212)。コントローラ809は、タイマ811を監視し(ステップS213)、タイムアップした場合(S213のYES)、j番目の燃料電池群FCjの切り替えスイッチSWjが、燃料電池群側に切り替える(ステップS214)。
次いで、iがインクリメントされ(ステップS215)、i>Nであるか否かが判定される(ステップS216)。i>Nの場合(S216のYES)は、iに1がセットされる(ステップS217)。
一方、i≦Nの場合(S216のNO)は、i=jであるか否かが判定され(ステップS218)、i=jの場合(S218のYES)は、ステップS215に戻り、iがさらにインクリメントされる。一方、i≠jの場合(S218のNO)は、i番目の燃料電池群FCiの切り替えスイッチSWiが、補助ライン側に切り替えられる(ステップS219)。これにより、一定時間休止していたj番目の燃料電池群FCjが燃料電池システム830に復帰し、i番目の燃料電池群が外部負荷803から電気的に切断され、休止状態となる。その後、図6に制御を戻す(S220)。
このように構成された本実施の形態の燃料電池システム830の動作を図5から図7を用いて以下に説明する。
図6において、システムが起動すると(S200)、コントローラ809により、i=1がセットされることにより(S201)、始めに動作を休止させる燃料電池群として、1番目の燃料電池群FC1が選択され、切り替えスイッチSW1が補助ラインL1側に設定されるとともに、その他の燃料電池群の切り替えスイッチが、燃料電池群側に設定される(S202)。
次に、電圧値を監視する燃料電池を示す第2の識別番号jに1がセットされるが(S203)、これは第1の識別番号iに等しいので、ステップS204からステップS207に進み、jがインクリメントされ、j=2となる。j>N(N=4)ではなく(S208のNO)、かつ、j=iではない(S204のNO)ので、2番目の燃料電池群FC2の電圧値V2が電圧計VM2から読み込まれ、電圧値V2が閾値未満か否かが判定される(S205)。ここで、電圧値V2≧閾値であったとすると(S205のNO)、ステップS207に進み、jがインクリメントされ、j=3となる。ここで、j>Nではなく(S208のNO)、かつ、j=iではないので(S204のNO)、3番目の燃料電池群FC3の電圧値V3が電圧計VM3から読み込まれ、電圧値V3が閾値未満か否かが判定される(S205)。ここで、電圧値V3<閾値であったとすると(S205のYES)、燃料電池切り替え処理に制御を移す(S206)。
図7の燃料電池切り替え処理では、1番目の燃料電池群FC1の切り替えスイッチSW1が燃料電池群FC1側に切り替えられるとともに、3番目の燃料電池群FC3の切り替えスイッチSW3が補助ラインL3側に切り替えられる(S211)。これによって、電圧値が閾値未満の3番目の燃料電池群FC3が外部負荷803から電気的に切断されて休止状態となり、そのかわりに今まで休止していた1番目の燃料電池群FC1が燃料電池システム830に復帰することになる。
その後、タイマ811により、予め設定された時間、3番目の燃料電池群FC3を休止した後(S212、S213)、3番目の燃料電池群FC3の切り替えスイッチSW3が燃料電池群側に切り替えられる(S214)。そして、iがインクリメントされ(S215)、i=2となり、i>Nではなく(S216のNO)、かつi=jではない(S218のNO)なので、2番目の燃料電池群FC2の切り替えスイッチSW2が補助ラインL2側に切り替えられる(S219)。こにより、3番目の燃料電池群FC3が燃料電池システム830に復帰するとともに、2番目の燃料電池群FC2が外部負荷803から電気的に切断され、休止状態となる。その後、図6に制御を戻す(S220)。
図6では、jがインクリメントされ、j=4となり(S207)、j>Nではなく(S208のNO)、かつ、j=iではない(S204のNO)ので、4番目の燃料電池群FC4の電圧値V4が電圧計VM4から読み込まれ、電圧値V4が閾値未満か否かが判定される(S205)。ここで、電圧値V4≧閾値であったとすると(S205のNO)、ステップS207に進み、jがインクリメントされ、j=5となる。J>Nであるので(S208のYES)、ステップS203に進み、jに1がセットされ、j=iではない(S204のNO)ので、1番目の燃料電池群FC1の電圧値V1が電圧計VM1から読み込まれ、電圧値V1が閾値未満か否かが判定される(S205)。
同様にして、現在休止していない燃料電池群の電圧値を順番に読み込み、電圧値を監視し、閾値未満の場合に、その燃料電池群を外部負荷803から電気的に切断し、休止状態とし、一定時間経過後、復帰させ、別の燃料電池群を休止させるよう制御を行う。
以上のように、本実施の形態の燃料電池システム830によれば、各燃料電池群801の電圧値を監視することにより、電圧値が閾値未満の燃料電池群801を一定時間休止させることができ、休止中に燃料電池群の出力を回復できる。これにより燃料電池群を長時間連続的に使用した場合に比べて、安定した出力を保ち、燃料電池群の寿命を延ばすことができる。なお、燃料電池群を休止させる順は以上で説明した順に限られず、また燃料電池群の電圧値を監視する順番も以上で説明した順には限られない。たとえば、一定期間毎に休止させていない燃料電池群の電圧値を順次測定し、その中で最も電圧値の低い燃料電池群を次に休止させるように選択することもできる。
(第四の実施の形態)
図8は、本発明の第四の実施の形態における燃料電池システムの燃料電池切り替え処理の処理手順を示すフローチャートである。本実施の形態において、燃料電池群の故障を検知して、故障した燃料電池群を燃料電池システムから切り離す処理を設けた点が第三の実施の形態と異なる。
図8に示すように、本実施の形態の燃料電池システムの燃料電池切り替え処理(S230)においては、図7に示した処理手順のステップS214の後、復帰させた燃料電池群FCjの故障を検知するステップS231〜S233をさらに含む。
詳細には、j番目の燃料電池群FCjの電圧値Vjが電圧計VMjから読み込まれ、電圧値Vjが予め設定された閾値未満か否かが判定される(ステップS231)。電圧値Vj≧閾値の場合(S231のNO)、ステップS215に移行する。一方、電圧値Vj<閾値の場合(S231のYES)、j番目の燃料電池群FCjの切り替えスイッチSWjが、補助ラインLj側に切り替えられる(ステップS232)。これにより、電圧値Vjが閾値未満のj番目の燃料電池群FCjが外部負荷803から電気的に切断される。ここで、補助ラインLjには予備の燃料電池群等の補助電源を設けておくこともできる。次いで、燃料電池群が故障したことを報知し(ステップS233)、図6に制御を戻す(S220)。
このようにすれば、所定の時間休止させたにも関わらず、電圧値等の特性が向上しない燃料電池群FCjについては故障していると判断することができ、燃料電池システムから切り離すことができる。
ここでは、詳細は示さないが、j番目の燃料電池群FCjの故障が検知され、外部負荷803から電気的に切断された後は、その故障したj番目の燃料電池群FCjについては、これ以降図6および図8に示した処理手順を省略して、他の燃料電池群についてのみ図6および図8に示した処理手順を実行する。
ステップS233における故障の報知部としては、特に限定しないが、外部へのアラーム信号の出力、故障表示器(不図示)、たとえば、LED表示器、液晶表示器への故障表示、あるいは、スピーカ(不図示)へのアラーム音の出力などがある。
また、予備の燃料電池群を設けている場合は、予備の燃料電池群も故障した場合にのみ故障の報知を行うようにすることもできる。また、複数の予備の燃料電池群を準備している場合、故障していない予備の燃料電池群の残量が少なくなってきた場合に報知を行うようにすることもできる。さらに、所定の時間休止させたにも関わらず、電圧値等の特性が向上しない燃料電池群については、休止させる時間を長くして再度燃料電池群の故障を検知する処理を行うこともできる。このような処理を繰り返しても燃料電池群の電圧値等の特性が向上しない場合に故障の報知を行うようにすることもできる。
以上のように構成された本実施の形態の燃料電池システムの動作を図8を用いて以下に説明する。
ここで、1番目の燃料電池群FC1が現在休止中で、3番目の燃料電池群FC3の電圧値V3が閾値未満であったとする。燃料電池切り替え処理(S230)において、1番目の燃料電池群FC1の切り替えスイッチSW1が燃料電池群FC1側に切り替えられるとともに、3番目の燃料電池群FC3の切り替えスイッチSW3が補助ラインL3側に切り替えられる(S211)。これによって、電圧値が閾値未満の3番目の燃料電池群FC3が外部負荷803から電気的に切断され、休止状態となり、かわりに今まで休止していた1番目の燃料電池群FC1が燃料電池システム830に復帰することになる。
その後、タイマ811により、予め設定された時間、3番目の燃料電池群FC3を休止させた後(S212、S213)、3番目の燃料電池群FC3の切り替えスイッチSW3が燃料電池群側に切り替えられる(S214)。そして、3番目の燃料電池群FC3の電圧値V3が電圧計VM3から読み込まれ、電圧値V3が閾値未満か否かが判定される(S231)。
ここで、電圧値VM3≧閾値であった場合(S231のNO)は、ステップS215に進み、上記第三の実施の形態と同様の処理が行われ、これにより、2番目の燃料電池群FC2が外部負荷803から電気的に切断され、休止状態となる。
一方、電圧値VM3が閾値未満であった場合(S231のYES)は、3番目の燃料電池群FC3の切り替えスイッチSW3が補助ラインL3側に切り替えられる(S232)。これによって、電圧値が閾値未満の3番目の燃料電池群FC3が外部負荷803から電気的に切断されることとなる。そして、燃料電池群に故障があったことを報知し(S233)、本処理を終了し、メイン処理に戻る(S220)。
以上のように、本実施の形態の燃料電池システム830によれば、燃料電池群801の電圧値が閾値未満の場合、一定時間休止させ、復帰した後、再度電圧値の確認を行い、電圧値が回復していないものは、故障と判断し、システムから切り離すことができるので、燃料電池システムの信頼性を向上させることができる。
(第五の実施の形態)
図9は、本発明の第五の実施の形態の燃料電池システムの要部構成を模式的に示したブロック図である。本実施の形態において、燃料電池システム840は、燃料電池群801の積算電流値を計測する電流計841をさらに含む点で第二の実施の形態における燃料電池システムと異なる。
図9では、複数の燃料電池群801のうち一つのみを示してあり、記号「FCi」(ただし、i=1〜N、本実施の形態では、N=4)で示される。燃料電池システム840は、燃料電池群FCiと電気的に並列に接続された補助電源821に電気的に直列に接続された電流計841を有する。図9において、補助電源821は、記号「AUXi」、電流計841は、記号「CMi」で示される。ここで、燃料電池システム840の積算電流値は、外部負荷803から電気的に切断され、休止状態にされた燃料電池群FCiに設けられた電流計CMiを用いて測定することができる。なお、ここでは複数の燃料電池群801それぞれに電流計841を設ける構成を示しているが、燃料電池システム840は、一つの電流計841のみを有する構成とすることもできる。この場合、電流計841は、たとえば図1に示した燃料電池システム800における外部負荷803と燃料電池群801の間に設けた構成とすることもできる。
なお、他の実施の形態において、補助電源821と電気的に直列に接続された抵抗と、この抵抗の両端に設けられた電圧計により計測された電圧値を計測するようにしてもよい。
コントローラ809は、この各燃料電池群FCiに設けられた電流計CMiのいずれかによって計測された電流値を読み込み、電流積算値を算出する。
図10は、図9に示された燃料電池システム840のコントローラ809の処理手順を示すフローチャートである。
まず、システムが起動すると(ステップS240)、コントローラ809において、iに1がセットされる(ステップS241)。ここで、識別番号iで示されるi番目の燃料電池群FCiは、外部負荷803から電気的に切断され、休止状態になる燃料電池群である。次いで、i番目の燃料電池群FCiの切り替えスイッチSWiが、補助ライン側に切り替えられるとともに、その他の燃料電池群の切り替えスイッチが、燃料電池群側に切り替えられる(ステップS242)。これにより、i番目の燃料電池群FCiのみが、外部負荷803から電気的に切断され、休止状態となる。
次いで、休止中のi番目の燃料電池群FCiのかわりに燃料電池システム840に組み込まれている補助電源AUXiに流れ込む電流値Iiが、電流計CMiから読み込まれ、積算電流値が算出される(ステップS243)。算出された積算電流値が予め設定された閾値以上か否かが判定される(ステップS244)。積算電流値<閾値の場合(S244のNO)、ステップS243に戻る。一方、積算電流値≧閾値の場合(S244のYES)、後述する燃料電池切り替え処理へと制御を移す(ステップS245)。その後、燃料電池切り替え処理から制御が戻ってくると、積算電流値がリセットされ(S246)、その後、ステップS243に戻る。
図11は、図10のフローチャートにおける燃料電池切り替え処理の処理手順を示すフローチャートである。
図10から制御が移行すると(ステップS250)、コントローラ809において、燃料電池群801の第2の識別番号jに1がセットされる(ステップS251)。ここで、j=1〜Nとする。また、第2の識別番号jで示されるj番目の燃料電池群FCjは、以下の処理で、一定時間休止させる燃料電池である。次いで、j=iであるか否かが判定され(ステップS252)、j=iの場合(S252のYES)、j番目の燃料電池群FCjは、現在既に休止中であるので、さらにjがインクリメントされ(ステップS253)、jが燃料電池の個数Nを越えていないか確認する(ステップS254)。j>Nの場合(S254のYES)は、ステップS251に戻り、jに1がセットされる。一方、j≦Nの場合(S254のNO)は、i番目の燃料電池群FCiの切り替えスイッチSWiが、燃料電池群側に切り替えられるとともに、j番目の燃料電池群FCjの切り替えスイッチSWjが、補助電源側に切り替えられる(ステップS255)。これにより、今まで休止していたi番目の燃料電池群FCiが燃料電池システム840に復帰するとともに、j番目の燃料電池群FCjが外部負荷803から電気的に切断され、休止状態となる。
なお、その後の処理は、図7に示した燃料電池切り替え処理と同様であるので説明は省略する。
このように構成された本実施の形態の燃料電池システム840の動作を図9から図11を用いて以下に説明する。
図10において、システムが起動すると(S240)、コントローラ809により、i=1がセットされる(S241)。これにより、最初に動作を休止させる燃料電池として、1番目の燃料電池群FC1が選択され、切り替えスイッチSW1が補助電源AUX1側に設定されるとともに、その他の燃料電池の切り替えスイッチが、燃料電池群側に設定される(S242)。
次に、休止中の1番目の燃料電池群FC1のかわりに燃料電池システム840に組み込まれている補助電源AUX1に流れ込む電流値I1が、電流計CM1から読み込まれ、積算電流値が算出される(S243)。算出された積算電流値が予め設定された閾値以上か否かが判定される(S244)。
ここで、積算電流値<閾値であるとすると(S244のNO)、ステップS243に戻り、積算電流値の監視を続行する。一方、積算電流値≧閾値となった場合(S244のYES)、燃料電池切り替え処理へと制御を移す(S245)。
図11の燃料電池切り替え処理では、jに1がセットされ(S251)、j=i(=1)であるので(S252のYES)、jがインクリメントされ、j=2となり(S253)、j<N(N=4)であるので(S254のNO)、ステップS255に進む。
1番目の燃料電池群FC1の切り替えスイッチSW1が燃料電池群側に切り替えられるとともに、2番目の燃料電池群FC2の切り替えスイッチSW2が補助電源AUX2側に切り替えられる(S255)。これによって、今まで休止していた1番目の燃料電池群FC1が燃料電池システム840に復帰するとともに、2番目の燃料電池群FC2が外部負荷803から電気的に切断され、休止状態となる。
その後、タイマ811により、予め設定された時間、2番目の燃料電池群FC2を休止した後(S212、S213)、2番目の燃料電池群FC2の切り替えスイッチSW2が燃料電池群側に切り替えられる(S214)。そして、iがインクリメントされ(S215)、i=2となり、i>Nではなく(S216のNO)、かつi=jであるので、ステップS215に戻る。
再度、iがインクリメントされ(S215)、i=3となり、i>Nではなく(S216のNO)、かつi=jではない(S218のNO)なので、3番目の燃料電池群FC3の切り替えスイッチSW3が補助電源AUX3側に切り替えられる(S219)。これにより、2番目の燃料電池群FC2が燃料電池システム840に復帰するとともに、3番目の燃料電池群FC3が外部負荷803から電気的に切断され、休止状態となる。その後、図10に制御を戻す(S220)。
図10では、積算電流値がリセットされ(S246)、ステップS243に戻り、積算電流値の監視を続ける。なお、図11に示した処理の間にも、積算電流値の監視を並行して行うこともできる。
以後、同様に、積算電流値が閾値以上となった場合に、複数の燃料電池の中から順次、一定時間休止させる。
以上のように、本実施の形態の燃料電池システム840によれば、積算電流値を監視し、積算電流値が閾値以上となった場合、順次、一部の燃料電池群801を一定時間休止させることができ、休止中に燃料電池の出力を回復できる。これにより燃料電池を常時使用した場合に比べて、安定した出力を保ち、燃料電池の寿命を延ばすことができる。
(第六の実施の形態)
図12は、本発明の第六の実施の形態の燃料電池システムの構成を模式的に示したブロック図である。本実施の形態において、燃料電池システム850は、外部負荷803にかかる電圧値を測定する電圧計851と、外部負荷803に流れる電流値を測定する電流計853とをさらに含む点で第一の実施の形態における燃料電池システムと異なる。
コントローラ809は、電圧計851および電流計853で計測された電圧値および電流値を読み込み、燃料電池システムから外部負荷803に供給される電力を算出する。コントローラ809は、複数の燃料電池群801のうち、一部を動作させ、必要な電力を外部負荷803に供給できるよう、燃料電池群801の動作を制御する。
本実施の形態において、燃料電池システム850は、4個の燃料電池群801を含むが、たとえば通常時には、全燃料電池群801を稼働させなくても外部負荷803に必要な電力を供給可能であるとする。コントローラ809は、燃料電池システム850の電力を監視し、電力が外部負荷803に必要な量以上になった場合に、いずれかの燃料電池群801を休止させ、残りの燃料電池群801で外部負荷803に電力を供給するよう動作させる。
図13は、図12に示された燃料電池システム850のコントローラ809の処理手順を示すフローチャートである。
まず、システムが起動すると(ステップS260)、全燃料電池群801の切り替えスイッチ807が燃料電池群側に設定される(ステップS261)。次いで、電圧計851から電圧値と、電流計853から電流値とが読み込まれ、読み込まれた電圧値と電流値から電力が算出される(ステップS262)。つづいて、電力が外部負荷803に必要な電力を上回っているか否かが判定される(ステップS265)。電力が必要を上回っていた場合(S265のYES)、稼働中の燃料電池群のうちのいずれか一つの燃料電池群の切り替えスイッチが補助ライン側に切り替えられ(ステップS266)、その後ステップ262に戻る。
一方ステップ265において、電力が必要量以下の場合(S265のNO)、現在、休止中の燃料電池群があるか否かが判定され(ステップS267)、休止中の燃料電池群がある場合(S267のYES)、休止中の燃料電池群のうちいずれか一つの燃料電池群の切り替えスイッチが燃料電池群側に切り替えられ(S268)、その後ステップ262に戻る。ステップ267において、休止中の燃料電池群がない場合(S267のNO)、燃料電池群が故障したことが報知される(S269)。このような処理を繰り返すことにより、燃料電池システム850は、外部負荷803に必要な電力を適切に供給することが可能となる。
以上のように、本実施の形態の燃料電池システム850によれば、外部負荷803に供給される電力を計測して監視しつつ一部の燃料電池群を休止させたり復帰させたりするので、外部負荷803に供給されるべき電力を必要量に維持しながら、一部の燃料電池群を休止させることができ、休止中に燃料電池群の出力を回復できる。これにより燃料電池群を長時間連続的に使用した場合に比べて、安定した出力を保ち、燃料電池群の寿命を延ばすことができる。
なお、本実施の形態においては、燃料電池群は、一つずつ休止させる形態を説明したが、これに限定されるものではない。たとえば、複数の燃料電池群を同時に休止または稼働させるようにしてもよい。また、休止させる燃料電池群を、順次選択して一定時間毎に変えるようにしてもよい。
また、上記第三の実施の形態の図5に示されるように、各燃料電池群801の電圧を計測する電圧計をそれぞれ設けた構成とすることもできる。この場合、複数の燃料電池群801の総電力が外部負荷803に必要な電力を上回っている場合、複数の燃料電池群801の中から、電圧が低いものから順に休止させるように選択することができる。
(第七の実施の形態)
図14は、本発明の第七の実施の形態の燃料電池システムの要部構成を模式的に示した部分ブロック図である。本実施の形態における燃料電池システム860は、各燃料電池群801と並列に設けられた補助ライン805に替えて第2の燃料電池群861を有する点が第一の実施の形態と異なる。
図14において、各第2の燃料電池群861は、記号「FCi’」で示され、以下の説明においても、i番目の第2の燃料電池群は、「FCi’」で表すものとする。
本実施の形態の燃料電池システム860では、i番目の燃料電池群FCiの切り替えスイッチSWiを第2の燃料電池群側に切り替えて、休止させた時、第2の燃料電池群FCi’が、i番目の燃料電池群FCiのかわりに使用される。従って、i番目の燃料電池群FCiを休止させている場合でも、電力が低下することがないので、安定した出力が得られる。
本実施の形態の燃料電池システム860のコントローラ809の処理手順は、上記第一の実施の形態の処理手順と、ステップS102におけるi番目の燃料電池群FCiの切り替えスイッチSWiの切り替えを、第2の燃料電池群側にする点のみが相違する。ここでは詳細な説明は省略する。
本実施の形態において、4つの燃料電池群801すべてに第2の燃料電池群861を設けた構成としたが、これに限定されるものではなく、少なくとも一部の燃料電池群801に並列に設けた構成でもよい。また、一度に休止させて第2の燃料電池群861に切り替える燃料電池群801の個数は、複数であってもよい。あるいは、他の実施の形態において、4つの燃料電池群801に対して、少なくとも一つの第2の燃料電池群861を設け、少なくとも一つの燃料電池群801を休止させる場合に、少なくとも一つの第2の燃料電池群861に切り替えるようにしてもよい。
なお、本実施の形態において、上記第一の実施の形態の補助ライン805に替えて第2の燃料電池群801を設けた構成としたが、上記他の実施の形態において、少なくとも一部の燃料電池群801に並列に第2の燃料電池群861を設けた構成とすることもできる。
以上のように、本実施の形態の燃料電池システム860によれば、上記実施の形態と同様な効果を有するとともに、各燃料電池群801に並列に第2の燃料電池群861を設けたので、i番目の燃料電池群FCiを休止させても、第2の燃料電池群FCi’を使用できるので、休止時にも電力低下を防ぎ、安定した出力を得ることができる。また、i番目の燃料電池群FCiを使用している際には第2の燃料電池群FCi’を休止させることができるので、第2の燃料電池群FCi’の寿命を延ばすこともできる。
本発明の第一の実施の形態における燃料電池システムの構成を模式的に示したブロック図である。 図1に示された燃料電池システムのコントローラの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第二の実施の形態の燃料電池システムの構成を模式的に示したブロック図である。 図3示された燃料電池システムのコントローラの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第三の実施の形態の燃料電池システムの要部構成を模式的に示した部分ブロック図である。 図5に示された燃料電池システムのコントローラの処理手順を示すフローチャートである。 図6のフローチャートにおける燃料電池切り替え処理の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第四の実施の形態における燃料電池システムの燃料電池切り替え処理の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第五の実施の形態の燃料電池システムの要部構成を模式的に示したブロック図である。 図9に示された燃料電池システムのコントローラの処理手順を示すフローチャートである。 図10のフローチャートにおける燃料電池切り替え処理の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第六の実施の形態の燃料電池システムの構成を模式的に示したブロック図である。 図12に示された燃料電池システムのコントローラの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第七の実施の形態の燃料電池システムの要部構成を模式的に示した部分ブロック図である。
符号の説明
800 燃料電池システム
801 燃料電池
802 端子
803 外部負荷
805 補助ライン
807 切り替えスイッチ
809 コントローラ
811 タイマ
820 燃料電池システム
821 補助電源
830 燃料電池システム
831 電圧計
840 燃料電池システム
841 電流計
850 燃料電池システム
851 電圧計
853 電流計
860 燃料電池システム
861 第2の燃料電池群

Claims (32)

  1. 外部負荷に電力を供給する複数の燃料電池群と、
    前記複数の燃料電池群の中から少なくとも一つの燃料電池群を選択する選択部と、
    前記選択部が選択した前記燃料電池群を前記外部負荷から電気的に切断するとともに、他の前記燃料電池群を前記外部負荷に電気的に接続する接続手段と、
    を含むことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記選択部が前記外部負荷から切断する燃料電池群を選択するための処理手順を記憶する記憶部をさらに含み、
    前記選択部は、前記記憶部に記憶された処理手順に従って、前記外部負荷から切断する燃料電池群を選択することを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項2に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記記憶部は、前記選択部が前記燃料電池群を選択する順番を記憶し、
    前記選択部は、前記記憶部に記憶された順番に従って、前記外部負荷から電気的に切断する燃料電池群を順次選択することを特徴とする燃料電池システム。
  4. 請求項1または2に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記選択部は、前記複数の燃料電池群の動作状態に応じて、前記外部負荷から電気的に切断する燃料電池群を選択することを特徴とする燃料電池システム。
  5. 請求項1または2に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記燃料電池群毎の動作状態を監視する監視部をさらに含み、
    前記選択部は、前記監視部により得られた前記燃料電池群毎の動作状態に応じて、前記外部負荷から電気的に切断する燃料電池群を選択することを特徴とする燃料電池システム。
  6. 請求項5に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記監視部は、前記燃料電池群毎に出力電圧を測定する電圧測定部を含み、
    前記選択部は、前記電圧測定部によって測定された出力電圧に応じて、前記外部負荷から電気的に切断する燃料電池群を選択することを特徴とする燃料電池システム。
  7. 請求項1乃至6いずれかに記載の燃料電池システムにおいて、
    前記複数の燃料電池群の動作状態を監視する監視部と、
    前記監視部により得られた前記燃料電池群の動作状態に応じて、少なくとも一つの燃料電池群を前記外部負荷から電気的に切断するか否かを判断する判断部と、
    をさらに含み、
    前記選択部は、前記判断部が少なくとも一つの燃料電池群を前記外部負荷から電気的に切断すると判断した場合に、前記外部負荷から電気的に切断する燃料電池群を選択することを特徴とする燃料電池システム。
  8. 請求項7に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記監視部は、前記複数の燃料電池群の電流値を計測する電流値計測部を含み、
    前記判断部は、前記電流値計測部によって計測された電流値に応じて、少なくとも一つの燃料電池群を前記外部負荷から電気的に切断するか否かを判断することを特徴とする燃料電池システム。
  9. 請求項7または8に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記監視部は、前記複数の燃料電池群により前記外部負荷に供給される前記電力を計測する電力計測部を含み、
    前記判断部は、電力計測部によって計測された電力に応じて、少なくとも一つの燃料電池群を前記外部負荷から電気的に切断するか否かを判断することを特徴とする燃料電池システム。
  10. 請求項5乃至9いずれかに記載の燃料電池システムにおいて、
    前記監視部による監視結果を報知する報知部をさらに含むことを特徴とする燃料電池システム。
  11. 請求項1乃至10いずれかに記載の燃料電池システムにおいて、
    計時部をさらに含み、
    前記接続手段は、前記外部負荷から電気的に切断していた前記燃料電池群を、当該燃料電池群を前記外部負荷から電気的に切断してから所定の時間の経過後に、前記外部負荷に電気的に接続することを特徴とする燃料電池システム。
  12. 請求項1乃至11いずれかに記載の燃料電池システムにおいて、
    計時部をさらに含み、
    前記選択部は、所定の時間の経過毎に、前記外部負荷から電気的に切断する燃料電池群を順次選択することを特徴とする燃料電池システム。
  13. 請求項1乃至12いずれかに記載の燃料電池システムにおいて、
    前記複数の燃料電池群は互いに直列に接続され、
    前記接続手段は、
    前記複数の燃料電池群に並行に設けられた補助ラインと、
    前記選択部が選択した燃料電池群を前記外部負荷から電気的に切断したときに、他の前記燃料電池群と前記外部負荷とを前記補助ラインを介して電気的に接続するスイッチと、
    を含むことを特徴とする燃料電池システム。
  14. 請求項13に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記補助ライン上に設けられ、前記外部負荷に電力を供給する補助電源をさらに含むことを特徴とする燃料電池システム。
  15. 外部負荷に電力を供給する複数の燃料電池群と、
    前記燃料電池群毎に動作状態を監視する監視部と、
    を含むことを特徴とする燃料電池システム。
  16. 請求項15に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記監視部は、前記燃料電池群毎に出力電圧を測定する電圧測定部を含むことを特徴とする燃料電池システム。
  17. 外部負荷に電力を供給する複数の燃料電池群の中から少なくとも一つの燃料電池群を選択するステップと、
    前記選択するステップにおいて選択された前記燃料電池群を前記外部負荷から電気的に切断するステップと、
    他の前記燃料電池群を前記外部負荷に電気的に接続するステップと、
    を含むことを特徴とする燃料電池システムの運転方法。
  18. 請求項17に記載の燃料電池システムの運転方法において、
    前記燃料電池群を選択するステップにおいて、予め定められた処理手順に従って、前記外部負荷から電気的に切断する燃料電池群を選択することを特徴とする燃料電池システムの運転方法。
  19. 請求項17または18に記載の燃料電池システムの運転方法において、
    前記燃料電池群を選択するステップにおいて、予め定められた順番に従って、前記外部負荷から電気的に切断する燃料電池群を順次選択することを特徴とする燃料電池システムの運転方法。
  20. 請求項17または18に記載の燃料電池システムの運転方法において、
    前記燃料電池群毎の動作状態を監視するステップをさらに含み、
    前記燃料電池群を選択するステップは、前記燃料電池群毎の動作状態に応じて、前記外部負荷から電気的に切断する燃料電池群を選択するステップを含むことを特徴とする燃料電池システムの運転方法。
  21. 請求項20に記載の燃料電池システムの運転方法において、
    前記燃料電池群毎の動作状態を監視するステップは、前記燃料電池群毎に出力電圧を測定するステップを含み、
    前記燃料電池群を選択するステップは、前記電圧を測定するステップで測定された出力電圧に応じて、前記外部負荷から電気的に切断する燃料電池群を選択するステップを含むことを特徴とする燃料電池システムの運転方法。
  22. 請求項17乃至21いずれかに記載の燃料電池システムの運転方法において、
    前記複数の燃料電池群の動作状態を監視するステップをさらに含み、
    前記燃料電池群を選択するステップは、前記複数の燃料電池群の動作状態に応じて、前記外部負荷から電気的に切断する燃料電池群を選択するステップを含むことを特徴とする燃料電池システムの運転方法。
  23. 請求項17乃至22いずれかに記載の燃料電池システムの運転方法において、
    前記複数の燃料電池群の動作状態を監視するステップと、
    前記複数の燃料電池群の動作状態に応じて、少なくとも一つの燃料電池群を前記外部負荷から電気的に切断するか否かを判断するステップと、
    をさらに含み、
    前記燃料電池群を選択するステップは、前記判断するステップにおいて、少なくとも一つの燃料電池群を前記外部負荷から電気的に切断すると判断された場合に、前記外部負荷から電気的に切断する燃料電池群を選択するステップを含むことを特徴とする燃料電池システムの運転方法。
  24. 請求項23に記載の燃料電池システムの運転方法において、
    前記動作状態を監視するステップは、前記複数の燃料電池群の電流値を計測するステップを含み、
    前記判断するステップは、前記電流値を計測するステップで計測された電流値に応じて、少なくとも一つの燃料電池群を切断するか否かを判断するステップを含むことを特徴とする燃料電池システムの運転方法。
  25. 請求項22または23に記載の燃料電池システムの運転方法において、
    前記動作状態を監視するステップは、前記外部負荷に供給される前記電力を計測するステップを含み、
    前記判断するステップは、前記電力を計測するステップで計測された電力に応じて、少なくとも一つの燃料電池群を切断するか否かを判断するステップを含むことを特徴とする燃料電池システムの運転方法。
  26. 請求項20乃至25いずれかに記載の燃料電池システムの運転方法において、
    前記動作状態を監視するステップで得られた監視結果を報知するステップをさらに含むことを特徴とする燃料電池システムの運転方法。
  27. 請求項17乃至26いずれかに記載の燃料電池システムの運転方法において、
    前記燃料電池群を前記外部負荷から電気的に切断するステップにおいて当該燃料電池群を前記外部負荷から電気的に切断してから、所定の時間の経過を検出するステップと、
    前記所定の時間の経過後に、前記燃料電池群を前記外部負荷に電気的に接続するステップと、
    をさらに含むことを特徴とする燃料電池システムの運転方法。
  28. 請求項17乃至26いずれかに記載の燃料電池システムの運転方法において、
    前記燃料電池群を前記外部負荷から電気的に切断するステップにおいて当該燃料電池群を前記外部負荷から電気的に切断してから、所定の時間の経過を検出するステップをさらに含み、
    前記燃料電池群を選択するステップは、所定の時間経過毎に、前記外部負荷から電気的に切断する燃料電池群を順次選択するステップを含むことを特徴とする燃料電池システムの運転方法。
  29. 外部負荷に電力を供給する複数の燃料電池群の動作状態を、前記燃料電池群毎に監視するステップを含むことを特徴とする燃料電池システムの運転方法。
  30. 請求項29に記載の燃料電池システムの運転方法において、
    前記動作状態を監視するステップは、前記燃料電池群毎に出力電圧を測定するステップを含むことを特徴とする燃料電池システムの運転方法。
  31. 外部負荷に電力を供給する複数の燃料電池群を含み、前記複数の燃料電池群を前記外部負荷に電気的に接続および切断可能に構成された燃料電池システムに対し、請求項17乃至30いずれかに記載の燃料電池システムの運転方法を実行させるためのプログラム。
  32. 請求項31に記載のプログラムを格納した記録媒体。
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