JP2005084410A - 電装基板支持構造および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電装部品を装備した回路が構成されている電装基板の支持構造であって、各種電装基板のうちで、電磁波放射あるいは電磁波によるノイズの影響を受けやすい基板A1,A2同士を纏めて収容可能な収納ケース4と、収納ケース内4に位置する電装基板A1,A2と接続される電装基板B1,B2を接続するために収納ケース4における一面において着脱可能に設けられた中継部6とを備え、収納ケース4内に配置されている電装基板A1,A2とこれら電装基板A1,A2に対して収納ケース4外から接続する側の電装基板B1,B2とを中継部6を介して直接接続できる構成としたことを特徴する。
【選択図】図3
Description
制御部には、種々のICなどの電装部品を有する回路が形成された電装基板、いわゆる、プリント基板が用いられ、このプリント基板のピン端子などを用いた出力端子からハーネスを介して必要な箇所に信号が送信される場合がある。
画像形成装置1の正面側には、図2に示すように、画像形成に用いられる記録紙を収容した複数の給紙カセット2が出し入れ自在に設けられ、その上部には図示しないが、内部に感光体をはじめとする画像形成部が設けられている。
画像形成装置置1における画像形成部の上部には、図示しない原稿載置台を備えた原稿読み取り部3(図2参照)が設けられている。
画像形成装置1における側面には、図示しない排紙部が設けられており、この排紙部には、ソータなどの後処理装置を連結できるようになっている。
図3において、収納ケース4は、図示しないフレーム材に対して筐体の外側に対向する面板4Aが着脱可能な金属製のシールドケースを構成している。
収納ケース4は、筐体の奥側および外側に向かう方向(図示矢印方向)と直角な方向の一方端に設けられている支軸5により矢印R1で示す方向に揺動することができることにより、筐体の奥側を開閉することができる。なお、図3において符号R2は、収納ケース4の外部から接続する側の電装基板B1,B2が揺動可能に支持されている場合の揺動方向を示している。
メイン基板A1は、画像形成処理に関する読みとり情報や書き込み情報の変換処理を始めとして画像形成処理に係る各機構部での検知信号などを取り込んで画像形成に必要な処理を行うためのプロセスコンピュータなどの電装部品を備えた回路基板であり、コントロール基板A2は、メイン基板A1からの出力信号に基づき各機構部での複写作業に必要な駆動制御を行うための回路基板である。さらに記憶装置A3は、シーケンスプログラムや取り込まれた情報の一時記憶を行うための部品として用いられる。
メイン基板A1,コントロール基板A2には、後述する中継部4Bに設けてある中継用コネクタ7,7’に挿脱可能な端子用コネクタ(図示されず)が取り付けてある。
収納ケース外から接続する側の電装基板B1,B2は、画像形成装置1の機能変更などに応じて増設される基板等が用いられ、本実施例では、複写機として用いられる原稿読み取り装置をスキャナとして用いて原稿内容を送信することができるファクシミリ機能を付加する場合のモデムを装備したファックスボードなどが用いられる。
図4は、収納ケース4側の構成を示す図であり、同図において収納ケース4は、揺動支点となる支軸5を上下各端部に備えた揺動支持片50と、揺動支持片50に締結されるサイドフレーム51と、サイドフレーム51の上面および筐体奥側に相当する背面にそれぞれ締結されて収納ケース4における筐体奥側の面および上面をそれぞれ覆うことができる形状を備えて図4において符号4Cで示したものに相当する背面板52と、背面板52におけるサイドフレーム51側と反対側の側部において着脱可能に設けられている中継フレーム4Dと、中継フレーム4Dに着脱可能な中継基板5と、背面板52に対して着脱可能に設けられて収納ケース4における筐体外側の面を覆うことができるシールド板53,54を備えている。
中継用コネクタ7,7’は中継基板6の厚さ方向両面、いわゆる、表裏両面にそれぞれ設けられており、各面での基板挿入構造がプラグとレセプタクルとをそれぞれ露呈させるようになっている。これにより、収納ケース4内の電装基板A1,A2に設けてある端子用コネクタおよび収納ケース外に位置する電装基板B1,B2に設けてある端子用コネクタ8,8’がそれぞれ相反する形態で中継用コネクタ7,7’に挿入され、さらに、中継用コネクタ7,7’を用いない場合には直接端子用コネクタ同士が同一平面上で接続できる。
同図において、筐体内に収められてフレームFに固定される収納ケース4に対して収納ケース外から接続する側の電装基板B1,B2は、予め、図6に示すように、中継基板6に有する中継用コネクタ7,7’に対して挿入されることにより収納ケース4内の電装基板A1,A2と電気的接続された状態とされる。
収納ケース4の内側および外側からそれぞれ中継基板6の中継用コネクタ7,7’に電装基板A1,A2およびB1,B2が電気的接続されると、コネクタ7,7’により電装基板が強固に保持されることになり、特別な支持部材を敢えて設けなくても安定した電気的接続が維持されることになる。
電装基板同士を電気的接続させた状態を維持する中継用コネクタ7,7’を備えた中継基板6は、筐体内から揺動させて外部に張り出した状態の収納ケース4に対して中継フレーム4Dに取り付けられることで収納ケース4の壁面の一部を構成することができる。
図7は、この状態を示しており、同図において、収納ケース4は、揺動支持片50を揺動させることで筐体内の駆動装置類の配備位置を外部に露呈させることができる。これにより、収納ケース4を一々取り外す手間が不要となり、作業負担を軽減して駆動装置類のメンテナンス作業性を改善することができる。
また、この場合には、図7において収納ケース4が閉じられているときの電装基板B1の位置を二点鎖線で示すように、周の魚ケース内の電装基板途中形容コネクタ7’を介して接続されているケース外に位置する今一つの電装基板B2と重畳する位置関係を設定することにより、観音開きから閉じられた際の奥行き方向のデッドスペースを有効に利用して駆動装置DR類の露呈面積を大きく確保するための構成が得られる。
一方、図9においては、中継基板6が取り除かれる状態が示されており、この場合には、中継フレーム4Dにおける中継基板6の設置スペースとして形成されている切除部分に対して電装基板A1,A2,B1,B2の端子用コネクタを直接位置させることができるので、各電装基板に装備されている端子用コネクタ同士を直接接続させることができる。特に電装基板同士は中継基板6の中継用コネクタ7,7’を介して同一平面上に位置するようになっているので、中継用コネクタ7,7’が存在しない場合でも、自身に装備されている端子用コネクタを介して同一平面上で接続される。これにより、中継用コネクタの存否に応じた構造を変更する必要をなくして構造変更を行う際のコスト上昇を抑制することができる。
図9では、収納ケース4内の電装基板A1に対してケース外に位置する電装基板B1が端子用コネクタ同士(図9では、便宜上、電装基板B1側の端子用コネクタのみが符号8で示してある)を直接挿入することでハーネスを用いることなく電気的接続される。このように、本実施例では、画像形成装置の仕様変更あるいは機能変更に際して、一々、筐体側の構造変更を行わなくても中継基板6のみを交換あるいは取り外すだけで変更に対応した電装基板を装備させることが可能となる。特に、収納ケース4の構造を変更することなく中継基板6の設置状態を選択するだけで機能や仕様の変更に対応することができ、筐体構造を変更する場合に比べてコストの上昇を防止することが可能となる。特に、画像形成装置での仕様や機能が変更されるような場合、あるいは将来に見込まれる機能のバージョンアップの際に変更される箇所として中継基板6を変更あるいは中継基板6の設置状態を選択するだけで、その他の電装基板A1,B1およびB2への仕様変更を強制させないでそれら電装基板A1,B1,B2を仕様に拘わらず仕様毎で共通に用いることができる。 また、中継フレーム4Dも交換できるので、電装基板の変更、特にサイズ変更などに合わせて中継フレーム4Dを交換するだけで収納ケース4の構造変更を行うことなく電装基板のサイズ変更に対応することも可能となる。
4 収納ケース
4D 中継フレーム
6 中継基板
7,7’ 中継用コネクタ
50 揺動支持片
A1,A2 収納ケース内の電装基板
B1,B2 収納ケース外に位置する電装基板
Claims (13)
- 電装部品を装備した回路が構成されている電装基板の支持構造であって、
各種電装基板のうちで、電磁波放射あるいは電磁波によるノイズの影響を受けやすい基板同士を纏めて収容可能な収納ケースと、
上記収納ケース内に位置する電装基板と接続される電装基板を接続するために上記収納ケースにおける一面において着脱可能に設けられた中継部とを備え、
上記収納ケース内に配置されている電装基板とこれら電装基板に対して該収納ケース外から接続する側の電装基板とを上記中継部を介して直接接続できる構成としたことを特徴とする電装基板支持構造。 - 請求項1記載の電装基板支持構造において、
上記中継部には、上記収納ケース内に配置されている電装基板および収納ケース外から接続する側の電装基板をそれぞれ挿脱できる構成が備えられていることを特徴とする電装基板支持構造。 - 請求項1または2記載の電装基板支持構造において、
上記中継部には、上記収納ケース内の電装基板と収納ケース外から接続する側の電装基板とを同一平面上に位置させた状態でそれぞれ電気的接続が可能な構成が備えられていることを特徴とする電装基板支持構造。 - 請求項1乃至3のうちの一つに記載の電装基板支持構造において、
上記収納ケース内および該収納ケース外にそれぞれ位置する電装基板が互いに対向する中継部には、上記両方の電装基板の中継用コネクタが設けられ、該中継用コネクタに各電装基板が挿入されることで直接接続されることを特徴とする電装基板支持構造。 - 請求項4記載の電装基板支持構造において、
上記収納ケース内および収納ケース外にそれぞれ位置する電装基板同士の対向位置には、上記中継用コネクタの挿入部への形態が相対的となる関係の端子用コネクタが設けられ、上記中継用コネクタとは関係なく直接、端子用コネクタ同士が接続できることを特徴とする電装基板支持構造。 - 請求項1乃至5のうちの一つに記載の電装基板支持構造において、
上記収納ケースは、内部に収納されている電装基板の面部に対向する壁面が着脱可能な金属製のシールドケースが用いられることを特徴とする電装基板支持構造。 - 請求項6記載の電装基板支持構造において、
上記収納ケースは、揺動可能に設けられていることを特徴とする電装基板支持構造。 - 請求項1乃至7のうちの一つに記載の電装基板支持構造を用いることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項8記載の画像形成装置において、
上記電装基板支持構造に用いられる収納ケースは、画像形成装置の筐体内において駆動装置類が収納されている位置よりも外側に配置されて揺動可能に支持されていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項8または9記載の画像形成装置において、
上記収納ケースは、筐体内の駆動装置を外部に露呈させる際に筐体外部に向け揺動され、画像形成処理時には筐体内に向けて揺動して定位置に位置決めされることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項8乃至10のうちの一つに記載の画像形成装置において、
上記収納ケース外から接続される側の電装基板の一部が、上記収納ケースのよう同方向と相対する方向に揺動支持され、収納ケースと合わせて観音開きが可能な構成とされていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項11記載の画像形成装置において、
上記収納ケース外から接続される側の電装基板の一部は、上記収納ケース側の電装基板に接続されている電装基板に対して重畳する状態で配置されていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項8乃至12のうちの一つに記載の画像形成装置において、
上記収納ケース外から接続される側の電装基板は、画像形成装置の機能変更に応じて設置されることを特徴とする画像形成装置。
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2003
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