JP2005083834A - 膜厚測定方法、膜厚測定システム、半導体装置の製造方法及び膜厚測定システム制御プログラム - Google Patents

膜厚測定方法、膜厚測定システム、半導体装置の製造方法及び膜厚測定システム制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】多層積層構造であっても、短時間で測定可能で、製造コスト低減が可能な膜厚測定方法、膜厚測定システムを提供する。
【解決手段】 多層構造の積層の順に、各層の膜厚データを蓄積する膜厚値記憶部26を有するCIMサーバ5と、CIMサーバ5と通信ネットワーク4を介して情報を交換可能な膜厚測定装置6とを含む。膜厚測定装置6は、多層構造の表面から光学的測定データを取得する光学系(11,12,13)、光学系により取得された光学的測定データを格納する波形記憶部24、多層構造の各層の測定レシピを格納した測定レシピ記憶部25、新たな薄膜を測定する測定レシピに膜厚測定装置6から各層の膜厚データを読み出し、新たな薄膜の理論曲線を算出する理論波形算出モジュール22、新たな薄膜の光学的測定データと新たな薄膜の理論曲線とを比較し、新たな薄膜の膜厚を決定する膜厚決定モジュール23とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は膜厚測定方法、膜厚測定システム、膜厚測定システム制御プログラムに係り、特に積層構造の膜厚測定方法、膜厚測定システム、膜厚測定システム制御プログラムに関する。更には、この膜厚測定方法によるインライン検査を用いた半導体装置の製造方法に関する。
LSI等の半導体集積回路の高集積密度化に伴い、配線層も多層化の傾向が進んでいる。更に、例えば、8層程度の金属配線層の場合であっても、工程上の要請から現実には、13〜14層程度の層間絶縁膜が積層されることになるのが一般的である。このような事情からは、多層の積層構造の膜厚のインライン検査が極めて重要になってきている。
簡単な例として、光干渉式の膜厚測定装置を用いた場合の、従来の3層の積層構造の膜厚測定の手順を図20〜図22に示すフローチャート及び図23に示すデータフローダイアグラムを用いて説明する。
(イ)先ず、ステップS901において、基板上に第1の薄膜を成膜する。次に、膜厚測定装置6を用い、ステップS902において、白色の入射光を第1の薄膜が成膜された基板に照射する。膜厚測定装置6は、ステップS903において、基板からの反射光を分光器で分光し、分光された各波長毎の反射光強度を光検出器で検出する。更に、ステップS904において、光検出器で検出した光強度を膜厚測定装置6の制御用コンピュータで実測波形として記録する。実測波形は横軸を波長、縦軸を光強度で示すと、例えば、200nm〜800nmの波長範囲では、谷が2つの蛇行した波形となる。
(ロ)そして、ステップS905において、理論波形を膜厚測定装置6の制御用コンピュータの第1測定レシピに登録された第1の薄膜の膜厚範囲(tA〜tA+ΔtA)で複数個計算する。更に、ステップS906において、ステップS905で得られた理論波形の中でステップS904で得られた実測波形に近い曲線の膜厚TAを決定する。そして、ステップS907において、この膜厚値を所定のロット、ウェーハの膜厚値TA,L1,W1として表示する(更に、図23に示すように、管理サーバ9に膜厚値TA,L1,W1として格納する。)。
(ハ)図21のステップS911において、第1の薄膜上に第2の薄膜を成膜する。
次に、膜厚測定装置6を用い、ステップS912において、白色の入射光を第2の薄膜が成膜された基板に照射する。膜厚測定装置6は、ステップS913において、基板からの反射光を分光器で分光し、分光された各波長毎の反射光強度を光検出器で検出する。更に、ステップS914において、光検出器で検出した光強度を膜厚測定装置6の制御用コンピュータで実測波形として記録する。実測波形は、第1の薄膜と第2の薄膜との界面での反射を反映し、複雑なスペクトルを示す。材料や膜厚の関係にもよるが、例えば、横軸を波長、縦軸を光強度で示すと、200nm〜800nmの波長範囲では、谷が3つ山が4つ程度の蛇行した波形となる。
(ニ)ステップS915において、理論波形を複数個計算する。この際、膜厚測定装置の制御用コンピュータの第2測定レシピに登録された測定対象(第2の薄膜)の膜厚範囲(tB〜tB+ΔtB)に加え、その下地である第1の薄膜の膜厚範囲(tA〜tA+ΔtA)も含めて計算する。そして、ステップS916において、ステップS915で計算した理論波形の中でステップS914で得られた実測波形に近い曲線の膜厚TBを決定し、ステップS917において、この膜厚値を所定のロット、ウェーハの膜厚値TB,L1,W1として表示する(更に、図23に示すように、管理サーバ9に、所定のロット、ウェーハの膜厚値TB,L1,W1として格納する。)。
(ホ)図22のステップS921において、第3の薄膜を第2の薄膜上に成膜する。次に、膜厚測定装置6を用い、ステップS922において、白色の入射光を第3の薄膜が成膜された基板に照射する。膜厚測定装置6は、ステップS923において、基板からの反射光を分光器で分光し、分光された各波長毎の反射光強度を光検出器で検出する。更に、ステップS924において、光検出器で検出した光強度を膜厚測定装置6の制御用コンピュータで実測波形として記録する。実測波形は、第1の薄膜と第2の薄膜との界面での反射、第2の薄膜と第3の薄膜の薄膜で界面での反射を反映し、複雑な干渉スペクトルを示す。材料や膜厚の関係にもよるが、例えば、横軸を波長、縦軸を光強度で示すと、200nm〜800nmの波長範囲では、谷が5つ山が5つ程度の蛇行した波形となる。
(ヘ)ステップS925において、理論波形を膜厚測定装置6の制御用コンピュータの第3測定レシピに登録された測定対象(第3の薄膜)の膜厚範囲(tC〜tC+ΔtC)に加え、
その下地である第2の薄膜の膜厚範囲(tB〜tB+ΔtB)及び第1の薄膜の膜厚範囲(tA〜tA+ΔtA)も含めて複数個計算する。そして、ステップS926において、ステップS925で算出した理論波形の中でステップS924で得られた実測波形に近い曲線の膜厚TCを決定する。更に、ステップS927において、所定のロット、ウェーハの膜厚値TC,L1,W1として表示する(更に、図23に示すように、管理サーバ9に、所定のロット、ウェーハの膜厚値TB,L1,W1として格納する。)。
特開2001−133227号公報
以上のように、従来技術で積層構造の膜厚を測定する場合は、積層構造の最上層を測定する場合でも、その下層の膜厚まで同時に測定しなければならないという不都合があった。即ち、第3の薄膜成膜後の第3の薄膜/第2の薄膜/第1の薄膜からなるの3層構造の場合、
本当に測定したい第3の薄膜の膜厚の範囲(tC〜tC+ΔtC)の他に、その下地の第2の薄膜の膜厚範囲(tB〜tB+ΔtB)及び第1の薄膜の膜厚範囲(tA〜tA+ΔtA)においても
理論波形を計算し、3層の膜厚を同時に測定しなければならないという不都合があった。したがって,第3の薄膜/基板のような単層構造の第3の薄膜の膜厚の範囲(tC〜tC+ΔtC)で理論波形を計算し、1層の膜厚を測定する場合より、測定時間が長くなり、測定精度が低下(「とび値」が出る等)する問題があった。最近のLSIでは、10層〜13層以上の多層構造もかなり一般的であり、これらの層数の多い多層構造において、下層の膜厚の範囲の理論波形を計算するのは、コンピュータのメモリ資源を費やし、非常に長い計算時間が必要になる。
更には、各膜を成膜する工程段階で膜厚測定専用の余分な基板を追加投入して、第3の薄膜び膜厚膜厚TCを測定することも可能であるが、基板が高価な場合、製造コストの上昇につながる問題点がある。10層〜13層以上の多層構造の状況で、下地の膜厚分の余分な基板を投入することは、200mmφから300mmφの口径の半導体ウェーハに移行する状況では、深刻な製造コストの上昇につながる。
更に、光干渉式の膜厚測定装置等の場合のように、屈折率の等しい若しくは極めて近い多層構造の場合、膜厚測定ができなくなるか、精度が低下する場合があった。
上記問題点を鑑み、本発明の目的は、多層の積層構造であっても、短時間で測定可能で、製造コスト低減が可能な膜厚測定方法、膜厚測定システム、膜厚測定システム制御プログラム、更には、この膜厚測定方法によるインライン検査を用いた半導体装置の製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の第1の特徴は、光学的測定データと対応する理論曲線とを比較して、膜厚を決定する膜厚測定方法であって、以下の各段階を含むことを要旨とする:
(イ)多層構造の積層の順に、各層からの光学的測定データを順次取得し、各層の膜厚を比較により順次決定し、各層の膜厚データを順次蓄積する一連の段階;
(ロ)この一連の段階により、それぞれの膜厚データが既に順次蓄積された積層構造の上に、更に堆積された新たな薄膜の光学的測定データを取得する段階;
(ハ)測定レシピに順次蓄積された各層の膜厚データを読み出す段階;
(ニ)測定レシピを用いて、新たな薄膜の理論曲線を算出する段階;
(ホ)新たな薄膜の光学的測定データと新たな薄膜の理論曲線とを比較し、新たな薄膜の膜厚を決定する段階。
本発明の第2の特徴は、多層構造の積層の順に、各層の膜厚データを順次蓄積する膜厚値記憶部を有するCIMサーバと、このCIMサーバと通信ネットワークを介して互い情報を交換可能な膜厚測定装置とを含む膜厚測定システムに関する。即ち、膜厚測定システムを構成する膜厚測定装置は、(イ)多層構造の表面から光学的測定データを取得する光学系;(ロ)この光学系により、取得された光学的測定データを格納する波形記憶部;(ハ)多層構造の各層の測定レシピを格納した測定レシピ記憶部;(ニ)膜厚データが既に順次蓄積された積層構造の上に、更に堆積された新たな薄膜を測定する測定レシピに、膜厚測定装置から各層の膜厚データを読み出し、この測定レシピを用いて、新たな薄膜の理論曲線を算出する理論波形算出モジュール;及び(ホ)新たな薄膜の光学的測定データと新たな薄膜の理論曲線とを比較し、新たな薄膜の膜厚を決定する膜厚決定モジュール とを備える膜厚測定システムであることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、光学的測定データと対応する理論曲線とを比較して、膜厚を決定する膜厚測定方法をインライン検査として用い、多層配線構造を構成する半導体装置の製造方法であって、以下の各段階を含むことを要旨とする:
(イ)多層配線構造を構成する複数の薄膜を積層する段階;
(ロ)この複数の薄膜を積層する順に、各層からの光学的測定データを順次取得し、各層の膜厚を比較により順次決定し、各層の膜厚データを順次蓄積する一連の段階;
(ハ)この一連の段階により、それぞれの膜厚データが既に順次蓄積された積層構造の上に、更に新たな薄膜を堆積する段階;
(ニ)この新たな薄膜の光学的測定データを取得する段階;
(ホ)測定レシピに順次蓄積された各層の膜厚データを読み出す段階;
(へ)測定レシピを用いて、新たな薄膜の理論曲線を算出する段階;
(ト)新たな薄膜の光学的測定データと新たな薄膜の理論曲線とを比較し、新たな薄膜の膜厚を決定する段階。
本発明の第4の特徴は、多層構造の積層の順に、各層の膜厚データを順次蓄積する膜厚値記憶部を有するCIMサーバと、このCIMサーバと通信ネットワークを介して互い情報を交換可能な膜厚測定装置とを含む膜厚測定システムを制御するプログラムであって、以下の命令を含むことを要旨とする:
(イ)多層構造の積層の順に、各層からの光学的測定データを順次取得させ、各層の膜厚を比較により順次決定させ、各層の膜厚データを順次蓄積させる一連の命令;
(ロ)この一連の命令により、それぞれの膜厚データが既に順次蓄積された積層構造の上に、更に堆積された新たな薄膜の光学的測定データを取得させる命令;
(ハ)測定レシピに順次蓄積された各層の膜厚データを読み出させる命令;
(ニ)測定レシピを用いて、新たな薄膜の理論曲線を算出させる命令;
(ホ)新たな薄膜の光学的測定データと新たな薄膜の理論曲線とを比較させ、新たな薄膜の膜厚を決定させる命令。
本発明によれば、多層の積層構造の最上層の膜厚を測定する場合でも、その下層の膜厚まで同時に測定する必要はないので、測定時間の短縮とコンピュータのメモリ資源が削減された膜厚測定方法、膜厚測定システム、膜厚測定システム制御プログラムが提供出来る。
更に、本発明によれば、各膜を成膜する段階で、インライン検査専用の余分な基板を追加投入する必要もないので、製造コスト低減が可能な半導体装置の製造方法を提供することが可能である。
次に、図面を参照して、本発明の第1〜第3の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
又、以下に示す第1〜第3の実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係る膜厚測定システムは、図1に示すように、膜厚測定装置6が、通信ネットワーク(LAN)4を介して、CIMサーバ(膜厚測定中央制御サーバ)5に接続されている。即ち、熱酸化、酸化膜CVD、PSG膜CVD、BPSG膜CVD、窒化膜CVD、ポリシリコンCVD、各種メタルのスパッタリング若しくは真空蒸着等、各薄膜形成工程に応じたそれぞれの薄膜の膜厚のインライン検査を単一の膜厚測定装置6及びCIMサーバ(膜厚測定中央制御サーバ)5で制御するシステム構成である。
CIMサーバ(膜厚測定中央制御サーバ)5には、多層膜の各層の膜厚値をそれぞれ格納する膜厚値記憶部26が接続されている。膜厚値記憶部26は、図3及び図4に示すように、多層膜の各層に対応して、それぞれのロット、そのロット内ウェーハ、そのウェーハ内サイト毎に整理して、膜厚値TA,Lp,Wq,Sr,TB,Lp,Wq,Sr,TC,Lp,Wq,Sr,・・・・・(p=1〜m;q=1〜n;r=1〜k)を記録している。
図1に示すように、膜厚測定装置6は、白色の入射光hνiを基板1の表面に照射する光源11、基板1の表面から反射光hνrを、分光する分光器12、この分光された各波長毎の反射光強度を検出する光検出器13からなる光学系を備えた光干渉式の膜厚測定装置である。ここで、分光器12は、周知の回折格子(グレーティング)型分光器若しくはプリズム型分光器等が使用可能である。又、光検出器13としては、CCDイメージセンサ等の各種イメージセンサが使用可能である。なお、図示を省略しているが、基板1上に、順に、第1の薄膜2a、第2の薄膜2b,第3の薄膜2cを堆積した試料を搭載するための台座や台座の移動機構等が存在することは勿論である。又、図1では、3層が積層された構造を示しているが、インライン検査の性質から、基板1上に、第1の薄膜2aのみが堆積した試料、基板1上に、第1の薄膜2aと第2の薄膜2bが堆積された試料を測定後、3層構造が測定されるのは勿論である。
光検出器13の出力は、測定装置側コンピュータ3に接続されている。即ち、光検出器13の出力は、入出力インターフェイス27を介して、CPU(演算処理部)21に接続されている。CPU21は、理論波形を計算する理論波形算出モジュール22と、理論波形と光検出器13が検出した実測波形とを比較して膜厚を決定する膜厚決定モジュール23とを備えている。更に、CPU21には、光検出器13で検出した光強度のスペクトルを格納する波形記憶部24と、測定レシピを格納する測定レシピ記憶部25とが接続されている。
更に、図1に示すように、第1の実施の形態に係る測定装置側コンピュータ3は、操作者からのデータや命令などの入力を受け付ける入力装置28と、測定結果を出力する出力装置29を備えている。図示を省略しているが、理論波形算出モジュール22の行う演算に必要な所定のデータなどを格納したデータ記憶部と、膜厚測定の制御や演算のプログラムなどを格納したプログラム記憶部を備えることは勿論である。データ記憶部は入出力データや膜厚測定パラメータ及びその履歴や演算途中のデータ等を記憶するRAM等で構成可能である。図1において、入力装置28はキーボード、マウス、ライトペン又はフレキシブルディスク装置などで構成される。入力装置28より膜厚測定実行者は、入出力データを指定したり、必要なパラメータの設定をすることができる。更に、入力装置28より出力データの形態等の膜厚測定パラメータを設定することも可能で、又、演算の実行や中止等の指示の入力も可能である。又出力装置29には、プリンタ装置及びディスプレイ装置等が含まれる。出力装置29は入出力データや測定結果や膜厚測定パラメータ等を表示可能である。
図1に示す膜厚測定装置6は、基板1の表面の反射光と多層膜の界面若しくは基板との界面の反射光が干渉し、図5に示すような、積層構造(多層構造)に固有なスペクトルを示す。このため、理論波形算出モジュール22が算出した理論波形と、波形記憶部24に格納された光強度のスペクトルの波形を比較することにより、膜厚決定モジュール23が膜厚を決定する。使用波長範囲は、例えば図5に示すように、200nm〜800nmである。例えば、20nm程度から数十ミクロン程度まで、測定可能である。
図2は、第1の薄膜2a、第2の薄膜2b,第3の薄膜2cからなる3層の積層構造の膜厚測定をインライン検査する場合の第1の実施の形態に係る膜厚測定システムの動作を説明するデータフローダイアグラムで、図3及び図4は、膜厚値記憶部26に格納される第1の薄膜2a、第2の薄膜2b,第3の薄膜2cの膜厚データのデータ構造の詳細を説明する図である。
LSI等の半導体集積回路の製造工程は、通常ロット単位でなされる。例えば、1ロットは25枚のウェーハからなる。そして、例えば、200mmφのウェーハの場合、各ウェーハはそれぞれ9〜13点の測定箇所(サイト)を有するので、それぞれの予め取り決めた測定箇所(サイト)について膜厚測定がなされる。第1の実施の形態に係る膜厚測定システムでは、CIMサーバ(膜厚測定中央制御サーバ)5の膜厚値記憶部26に、図3に示すように、第1の薄膜2a、第2の薄膜2b,第3の薄膜2c毎にデータが整理されて格納される。但し、各ロットのすべてのウェーハについて、インライン検査をする必要は必ずしもなく、例えば、25枚のウェーハ中の代表的な数枚を選んで、サンプリング検査をしても良いことは勿論である。
図3(a)は、第1の薄膜2aの膜厚のデータが、測定したそれぞれのロット毎、ウェーハ毎、サイト毎の膜厚値TA,Lp,Wq,Sr(p=1〜m;q=1〜n;r=1〜k)として記録された状態(データ構造)を示す。例えば、ロット1のウェーハ1,ウェーハ2,ウェーハ3,・・・・・,ウェーハnの膜厚値は、それぞれTA,L1,W1,TA,L1,W2,TA,L1,W3,・・・・・,TA,L1,Wnとして記録され、ロット2のウェーハ1,ウェーハ2,ウェーハ3,・・・・・,ウェーハnの膜厚値は、それぞれTA,L2,W1,TA,L2,W2,TA,L2,W3,・・・・・,TA,L2,Wnとして記録され、ロット3のウェーハ1,ウェーハ2,ウェーハ3,・・・・・,ウェーハnの膜厚値は、それぞれTA,L3,W1,TA,L3,W2,TA,L3,W3,・・・・・,TA,L3,Wnとして記録される。同様にして、ロットmのウェーハ1,ウェーハ2,ウェーハ3,・・・・・,ウェーハnの膜厚値は、それぞれTA,Lm,W1,TA,Lm,W2,TA,Lm,W3,・・・・・,TA,Lm,Wnとして記録される。より詳細には、図4に示すように、各ウェーハの測定値は、各サイト毎に整理して記録される。
図3(b)は、第2の薄膜2bの膜厚データを示す。例えば、ロット1のウェーハ1,ウェーハ2,ウェーハ3,・・・・・,ウェーハnの膜厚値は、それぞれTB,L1,W1,TB,L1,W2,TB,L1,W3,・・・・・,TB,L1,Wnとして記録され、ロット2のウェーハ1,ウェーハ2,ウェーハ3,・・・・・,ウェーハnの膜厚値は、それぞれTB,L2,W1,TB,L2,W2,TB,L2,W3,・・・・・,TB,L2,Wnとして記録され、ロット3のウェーハ1,ウェーハ2,ウェーハ3,・・・・・,ウェーハnの膜厚値は、それぞれTB,L3,W1,TB,L3,W2,TB,L3,W3,・・・・・,TB,L3,Wnとして記録される。同様にして、ロットmのウェーハ1,ウェーハ2,ウェーハ3,・・・・・,ウェーハnの膜厚値は、それぞれTB,Lm,W1,TB,Lm,W2,TB,Lm,W3,・・・・・,TB,Lm,Wnとして記録される。より詳細には、図4に示すように、各ウェーハの測定値は、各サイト毎に整理して記録される。
図3(c)は、第3の薄膜2cの膜厚データを示す。例えば、ロット1のウェーハ1,ウェーハ2,ウェーハ3,・・・・・,ウェーハnの膜厚値は、それぞれTC,L1,W1,TC,L1,W2,TC,L1,W3,・・・・・,TC,L1,Wnとして記録され、ロット2のウェーハ1,ウェーハ2,ウェーハ3,・・・・・,ウェーハnの膜厚値は、それぞれTC,L2,W1,TC,L2,W2,TC,L2,W3,・・・・・,TC,L2,Wnとして記録され、ロット3のウェーハ1,ウェーハ2,ウェーハ3,・・・・・,ウェーハnの膜厚値は、それぞれTC,L3,W1,TC,L3,W2,TC,L3,W3,・・・・・,TC,L3,Wnとして記録される。同様にして、ロットmのウェーハ1,ウェーハ2,ウェーハ3,・・・・・,ウェーハnの膜厚値は、それぞれTC,Lm,W1,TC,Lm,W2,TC,Lm,W3,・・・・・,TC,Lm,Wnとして記録される。より詳細には、図4に示すように、各ウェーハの測定値は、各サイト毎に整理して記録される。
なお、図3及び図4は、各ロットのすべてのウェーハについて、インライン検査をすることを要求するデータ構造を示しているのではないことに留意されたい。即ち、例えば、1ロットを構成するウェーハ中の代表的な数枚を選んで、サンプリング検査をしても良いので、図3及び図4のデータは連番のデータではなく、飛び飛びのウェーハ番号についてのデータに読み直すことが可能である。又、すべてのロットについて検査せず、特定のロットについてのサンプリング検査でもかまわないことは勿論である。
図3及び図4に示すデータ構造と、図6〜図8のフローチャートを参照しながら、第1の実施の形態に係る膜厚測定方法(インライン検査方法)を説明する:
(イ)先ず、図6のステップS101において、基板1をCVD炉の反応管(若しくはチャンバー)内に投入し、基板1上に第1の薄膜2aとして、厚さ100nmのシリコン酸化膜(SiO2膜)を成膜する。
(ロ)次に、ステップS102において、図1の光源11から白色の入射光hνiを第1の薄膜2aが成膜された基板1に照射する。続いて、ステップS103において、基板1から反射光hνrを、グレーティング若しくはプリズム等の分光器12で分光する。更に、この分光された各波長毎の反射光強度を光検出器13で検出する。更に、ステップS104において、光検出器13で検出した光強度を測定装置側コンピュータ3の波形記憶部24に、図5(a)に示すような実測波形(光学的測定データ)として記録する。実測波形(光学的測定データ)は、それぞれのロット、そのロット内ウェーハ、そのウェーハ内サイト毎に記録する。各ロット、各ウェーハの予め取り決めた測定箇所(サイト)について測定し、記録する。図5(a)において、横軸は光の波長、縦軸は、光強度である。
(ハ)そして、ステップS105において、測定装置側コンピュータ3のCPU21に内蔵された理論波形算出モジュール22により、理論波形を複数個計算する。即ち、第1の薄膜2aの膜厚の候補となる範囲の複数の数値を変数として入力し、複数の理論曲線を算出する。この理論波形の計算は、測定装置側コンピュータ3の測定レシピ記憶部25の第1測定レシピに登録された第1の薄膜2aの膜厚範囲(tA〜tA+ΔtA)で複数個計算する。
(ニ)次に、ステップS106において、上記のステップS105で得られた理論波形の中で波形記憶部24に格納された第1の薄膜2aの実測波形(光学的測定データ)に近い曲線を検索し、この最も近い理論曲線の基礎となった数値を、第1の薄膜2aの膜厚TAと決定する。膜厚TAは、それぞれのロット、そのロット内ウェーハ、そのウェーハ内サイト毎に決定する。
(ホ)ステップS107において、CIMサーバ(膜厚測定中央制御サーバ)5の膜厚値記憶部26に、この膜厚値TAを、測定したそれぞれのロット毎、ウェーハ毎、サイト毎の膜厚値TA,Lp,Wq,Sr(p=1〜m;q=1〜n;r=1〜k)として記録する。即ち、膜厚値記憶部26には、図3(a)に示すように、それぞれのロット毎、ウェーハ毎に整理して、膜厚値が記録される。
(ヘ)次に、図7のステップS111において、CVD炉を用い、第1の薄膜2aの上部に、第2の薄膜2bとして、厚さ100nmのシリコン窒化膜(Si34膜)を成膜する。
を成膜する。
(ト)その後、ステップS112において、図1の光源11から白色の入射光hνiを第2の薄膜2bが成膜された基板1に照射する。基板1への入射光hνiの照射箇所(サイト)は、第1の薄膜2aの照射箇所(サイト)と対応させ、それぞれのロット、そのロット内ウェーハ、そのウェーハ内サイト毎に整理して同一箇所に照射する。ステップS113で、基板1からの反射光hνrを分光器12で分光する。この分光された各波長毎の反射光強度を光検出器13で検出する。その後、ステップS114において、光検出器13で検出した光強度を波形記憶部24に、図5(b)に示すような実測波形(光学的測定データ)として、それぞれのロット、そのロット内ウェーハ、そのウェーハ内サイト毎に測定し、記録する。図5(b)は、
厚さ100nmのシリコン酸化膜(SiO2膜)と厚さ100nmのシリコン窒化膜(Si34膜)の2層構造について、横軸を光の波長、縦軸を光強度として示している。
(チ)そして、ステップS115において、CIMサーバ(膜厚測定中央制御サーバ)5の膜厚値記憶部26に記録された下地(第1の薄膜2a)のロット毎、ウェーハ毎、サイト毎の膜厚TA,Lp,Wq,Sr(p=1〜m;q=1〜n;r=1〜k)を読み出す。そして、ステップS116において、理論波形算出モジュール22は、測定レシピ記憶部25の第2測定レシピに登録された測定対象の第2の薄膜2bの膜厚範囲(tB〜tB+ΔtB)を用い、理論波形を複数個計算する。即ち、第2の薄膜2bの膜厚の候補となる範囲の複数の数値を変数として入力し、複数の理論曲線を算出する。
(リ)その後、ステップS117において、ステップS116で算出した理論波形の中で波形記憶部24に格納された第2の薄膜2bの実測波形(光学的測定データ)に近い曲線を検索し、この最も近い理論曲線の基礎となった数値を、第2の薄膜2bの膜厚TBと決定する。膜厚TBは、対応するロット毎、ウェーハ毎、サイト毎に決定する。そして、ステップS118において、CIMサーバ(膜厚測定中央制御サーバ)5の膜厚値記憶部26に、膜厚TBを、それぞれのロット毎、ウェーハ毎、サイト毎の膜厚値TB,Lp,Wq,Sr(p=1〜m;q=1〜n;r=1〜k)として登録する。即ち、膜厚値記憶部26には、図3(b)に示すように、それぞれのロット毎、ウェーハ毎に整理して、膜厚値が記録される。
(ヌ)そして、図8のステップS121において、CVD炉を用い、第2の薄膜2bの上に、第3の薄膜2cとして、厚さ100nmのシリコン酸化膜(SiO2膜)を成膜する。
(ル)その後、ステップS122において、図1の光源11から白色の入射光hνiを第3の薄膜2cが成膜された基板1に照射する。基板1への入射光hνiの照射箇所(サイト)は、第1の薄膜2aの照射箇所(サイト)及び第2の薄膜2bの照射箇所(サイト)と対応させ、それぞれのロット、そのロット内ウェーハ、そのウェーハ内サイト毎に整理して、同一箇所に照射する。ステップS123において、基板1から反射光hνrを分光器12で分光し、分光された各波長毎の反射光強度を光検出器13で検出する。ステップS124において、光検出器13で検出した光強度を波形記憶部24に、図5(c)に示すような実測波形(光学的測定データ)として記録する。図5(c)は、厚さ100nmのシリコン酸化膜(SiO2膜)、厚さ100nmのシリコン窒化膜(Si34膜)及び厚さ100nmのシリコン酸化膜(SiO2膜)からなる3層構造について、横軸を光の波長、縦軸を光強度として示している。
(ヲ)更に、ステップS125において、膜厚値記憶部26に記録された下地のロット毎、ウェーハ毎、サイト毎の膜厚データ即ち、第1の薄膜2aの膜厚TA,Lp,Wq,Sr(p=1〜m;q=1〜n;r=1〜k)及び第2の薄膜2bの膜厚TB,Lp,Wq,Sr(p=1〜m;q=1〜n;r=1〜k)を読み出す。そして、理論波形算出モジュール22は、ステップS126において、第3測定レシピに登録された測定対象の第3の薄膜2cの膜厚範囲(tC〜tC+ΔtC)を用い、理論波形を複数個計算する。即ち、第3の薄膜2cの膜厚の候補となる範囲の複数の数値を変数として入力し、複数の理論曲線を算出する。
(ワ)続いて、ステップS127において、ステップS126で算出した理論波形の中で波形記憶部24に格納された第3の薄膜2cの実測波形(光学的測定データ)に近い曲線を検索し、この最も近い理論曲線の基礎となった数値を、第3の薄膜2cの膜厚TCと決定する。この膜厚TCは、ロット毎、ウェーハ毎、サイト毎に決定する。そして、ステップS128において、膜厚値記憶部26に、この膜厚値を測定したそれぞれのロット毎、ウェーハ毎、サイト毎の膜厚値TC,Lp,Wq,Sr(p=1〜m;q=1〜n;r=1〜k)として登録する。即ち、膜厚値記憶部26には、図3(c)に示すように、それぞれのロット毎、ウェーハ毎に整理して、膜厚値が記録される。
第1の実施の形態に係る膜厚測定方法によれば、積層構造の最上層を測定する場合でも、従来技術のように、その下層の膜厚まで同時に測定する必要はない。即ち、図1に示したように、第3の薄膜2c成膜後の第3の薄膜2c/第2の薄膜2b/第1の薄膜2a/基板1からなる3層構造の膜厚測定場合、本当に測定したい第3の薄膜2cの膜厚範囲(tC〜tC+ΔtC)の他の膜厚データ、即ち、その下地の第2の薄膜2bの膜厚膜厚は、既に測定されている第2の薄膜2b成膜時の測定値TB及び第1の薄膜2a成膜時の測定値TAをCIMサーバ(膜厚測定中央制御サーバ)5から測定レシピに読み出しするため、3層の膜厚構成でも測定するのは1層である。したがって,第3の薄膜2c/基板1のような単層構造の第3の薄膜2cの膜厚)tC〜tC+ΔtCで理論波形を計算し、1層の膜厚を測定する場合と、測定時間、測定精度とも同等になる。上記において、3層構造で説明したが、これらは、4層以上の多層構造でより、顕著になる。最近のLSIでは、10層〜13層以上の多層構造もかなり一般的であり、これらの層数の多い多層構造において、第1の実施の形態に係る膜厚測定方法は、顕著な測定時間の短縮効果が得られる。
又、第1の実施の形態に係る膜厚測定方法によれば、各膜を成膜する段階で、インライン検査専用の余分な基板を追加投入する必要もないので、製造コストの上昇も抑制出来る。特に、層数の多い多層構造において、第1の実施の形態に係る膜厚測定方法は、顕著な製造コストの抑制効果が得られる。
図1に示すシステムは、膜厚測定装置6が、通信ネットワーク(LAN)4を介して、CIMサーバ(膜厚測定中央制御サーバ)5に接続された構成である。しかし、場合によっては、通信ネットワーク(LAN)4を介さない構成も可能である。図9は、本発明の第1の実施の形態の変形例に係る膜厚測定システムの構成を示し、測定装置側コンピュータ(膜厚算出装置)3が、直接、膜厚値記憶部26を有する構成である。膜厚算出装置(測定装置側コンピュータ)3に実測波形(光学的測定データ)を送る光学系やCPU(演算処理部)21の内容等は、図1に示した構成と実質的に同様であり、重複した説明を省略する。
3層の積層構造の膜厚測定をインライン検査する場合の第1の実施の形態の変形例に係る膜厚測定システムは、図2に示すデータフローダイアグラムと同様な内容にしたがって動作する。このため、基本的に図1に示した膜厚測定システムと等価な動作が可能で、図1に示した膜厚測定システムと等価な効果を奏することが可能である。即ち:
(イ)先ず、測定装置側コンピュータのCPU21が、第1の薄膜2aの膜厚TAを決定し、この膜厚値TAを、測定装置側コンピュータの膜厚値記憶部26に、それぞれのロット毎、ウェーハ毎、サイト毎に分類して、膜厚値TA,Lp,Wq,Sr(p=1〜m;q=1〜n;r=1〜k)を記録する
(ロ)次に、第1の薄膜2aの上部に、第2の薄膜2bを成膜した後、測定装置側コンピュータのCPU21が、膜厚値記憶部26から膜厚値TA,Lp,Wq,Sr(p=1〜m;q=1〜n;r=1〜k)を読み出す。そして、第2の薄膜2bの膜厚TBを決定し、それぞれのロット毎、ウェーハ毎、サイト毎の膜厚値TB,Lp,Wq,Sr(p=1〜m;q=1〜n;r=1〜k)として膜厚値記憶部26へ登録する。
(ハ)更に、第2の薄膜2bの上部に、第3の薄膜2cを成膜した後、CPU21が、膜厚値記憶部26から膜厚値TA,Lp,Wq,Sr(p=1〜m;q=1〜n;r=1〜k)及びTB,Lp,Wq,Sr(p=1〜m;q=1〜n;r=1〜k)を読み出す。そして、第3の薄膜2cの膜厚TCを決定し、それぞれのロット毎、ウェーハ毎、サイト毎の膜厚値TC,Lp,Wq,Sr(p=1〜m;q=1〜n;r=1〜k)として膜厚値記憶部26に登録する。
このように、第1の実施の形態の変形例に係る膜厚測定方法(インライン検査方法)によれば、CPU21の各レシピと膜厚値記憶部26との間で、図2に示すデータフローダイアグラムとほぼ同様に、膜厚データTA,Lp,Wq,Sr,TB,Lp,Wq,Sr,TC,Lp,Wq,Srの格納/読み出しを行うことにより、多層の積層構造を測定する場合でも単層構造の膜厚を測定するのと同様の測定時間で済み、測定精度も単層構造の膜厚測定と同程度であり、測定コストも単層構造の膜厚測定と同程度に安価にすることができる。
(第2の実施の形態)
図10に示すように、本発明の第2の実施の形態に係る膜厚測定システムは、複数の膜厚測定装置6a,6b,6c,・・・・・が、通信ネットワーク(LAN)4を介して、CIMサーバ(膜厚測定中央制御サーバ)5に接続された構成である。即ち、スチームによる熱酸化、ドライ雰囲気における熱酸化、酸化膜CVD、PSG膜CVD、BPSG膜CVD、窒化膜CVD、ポリシリコンCVD、各種メタルのスパッタリング若しくは真空蒸着等、各薄膜形成工程に応じたそれぞれの薄膜の膜厚のインライン検査を、それぞれ第1の膜厚測定装置6a,第2の膜厚測定装置6b,第3の膜厚測定装置6c,・・・・・等の複数の膜厚測定装置とそれを統括し、制御する単一のCIMサーバ(膜厚測定中央制御サーバ)5からなるシステム構成図である。
なお、図10では、第1の膜厚測定装置6a,第2の膜厚測定装置6b,第3の膜厚測定装置6c,・・・・・に、それぞれ測定装置側コンピュータが内蔵された場合で図示しているが、第1の膜厚測定装置6a,第2の膜厚測定装置6b,第3の膜厚測定装置6c,・・・・・の光学系で測定した実測波形(光学的測定データ)を単一の測定装置側コンピュータの測定レシピを用いて膜厚を測定するシステムとしても良い。
第1の膜厚測定装置6a,第2の膜厚測定装置6b,第3の膜厚測定装置6c,・・・・・は、すべて同一の測定方式の膜厚測定装置でも良く、一部に異なる測定方式の膜厚測定装置が含まれていてもかまわない。又、すべて異なる測定方式の膜厚測定装置で構成することも可能である。
図12に示すように、第2の実施の形態に係る膜厚測定システムにおいては、第1の膜厚測定装置6a及び第2の膜厚測定装置6bは、第1の実施の形態と同様な光干渉式の膜厚測定装置で、第3の膜厚測定装置6cは、分光エリプソメータであるとして説明する。即ち、3層の積層構造の膜厚測定をインライン検査する場合、第1の薄膜2aと第2の薄膜2bの測定は、光干渉式の膜厚測定装置で測定し、第3の薄膜2cの測定は、図12に示す分光エリプソメータで測定する。
図12に示すように、第3の膜厚測定装置6cとしての分光エリプソメータは、光源11から入射光hνiを光軸周りの所望の回転角(方位角)θの直線偏光に設定する回転機構付き偏光子(ポラライザー)14と、基板1からの楕円偏光の反射光hνrを、光軸周りの回転角を固定して透過させる検光子(アナライザー)15を備える点が、図1に示す
光干渉式の膜厚測定装置とは異なる。Xeランプ等の光源11、検光子(アナライザー)15を通過した光を分光する分光器12や、分光された各波長毎の反射光強度を検出する光検出器13は、図1に示す光干渉式の膜厚測定装置と基本的に同様であり、重複した説明を省略する。又、第2の実施の形態に係る測定装置側コンピュータ3の構成は、基本的に 第1の実施の形態に係る測定装置側コンピュータ3の構成と同様であるので、重複した説明は省略する。
図12に示すように、第3の膜厚測定装置(分光エリプソメータ)6cでは、光源11から出た振動方向の全くでたらめな入射光hνiが、偏光子(ポラライザー)14を通過することで回転角(方位角)θの直線偏光に変わり、入射角φで試料表面に入射する。第2の実施の形態では、試料は、図12に示すように、基板1上に、順に、第1の薄膜2a、第2の薄膜2b,第3の薄膜2cを堆積した試料であるが、このような構造に限定されるものではない。回転角(方位角)θは偏光子(ポラライザー)14の設定角度で決まる。第3の膜厚測定装置(分光エリプソメータ)6cでは偏光子(ポラライザー)14と検光子(アナライザー)15は連動しているので、検光子(アナライザー)15の角度入力で自動的に設定される。一方、直線偏光の入射光hνiは試料で反射され、強度変化と位相変化が起こり楕円偏光になる。この楕円偏光の反射光hνrは、検光子(アナライザー)15を通過して分光器12で分光される。検光子(アナライザー)15は、偏光子(ポラライザー)14が1回転する間の透過強度とエリプソパラメーターのΨ、Δを検出し、この値を使って図13(a)に示すようなtanΨ、図13(b)に示すようなcosΔのデータを作る。
図13(a)の横軸は波長λで、縦軸は、反射光hνrのP偏光の強度rpとS偏光の強度rs の比をtanΨで示している。即ち、tanΨは次のような式で表される。
tanΨ =rp/rs ・・・・・(1)
図13(b)の横軸は、波長λで縦軸は、反射光hνrのP偏光とS偏光の位相差をcosΔで示している。cosΔは次のような式で表される。
cosΔ=(1/tanΨ)・M1・M2 ・・・・・(2)
ここで、M1は、1行目を(cosθ,sinθ)、2行目を(sinθ,cosθ)とする2×2のマトリクスで、偏光子(ポラライザー)14の回転のパラメータを示す。M2は、1行目を(rp,0)、2行目を(0,rs )とする2×2のマトリクスで、試料の反射係数を示す。
入射光hνiと反射光hνrの偏光変化量(Ψ,Δ)が膜厚と光学定数の積に比例するのでr、膜厚を算出することが可能になる。
なお、第3の膜厚測定装置(分光エリプソメータ)6cの光学系は、入射光hνiを光軸周りの所望の回転角の直線偏光に設定する偏光子(ポラライザー)14と、反射光hνrを、光軸周りの回転角を固定して透過させる検光子(アナライザー)15との組み合わせでも、入射光hνiを光軸周りの回転角を固定して直線偏光に設定する偏光子(ポラライザー)14と、反射光hνrを、光軸周りの所望の回転角の直線偏光に設定して透過させる検光子(アナライザー)15との組み合わせでも構わない。
図11は、3層の積層構造の膜厚測定をインライン検査する場合の第2の実施の形態に係る膜厚測定システムの動作を説明するデータフローダイアグラムである。第1の薄膜2aと第2の薄膜2bの測定は、図6及び図7のフローチャートの説明と同様であるが、第3の薄膜2cの測定は、図14に示すフローチャートのような手順になる。以下に、第2の実施の形態に係る膜厚測定方法(インライン検査方法)を説明する:
(イ)先ず、基板1上に第1の薄膜2aを成膜し、第1の膜厚測定装置6aで、第1の実施の形態と同様に、反射光hνrを分光器で分光し、光検出器で検出した光強度を波形記憶部に実測波形(光学的測定データ)として記録する。第1の膜厚測定装置6aに内蔵された測定装置側コンピュータ(図示省略:図1参照。)の理論波形算出モジュールにより、理論波形を複数個計算する。この理論波形の計算は、測定装置側コンピュータの測定レシピ記憶部の第1測定レシピに登録された第1の薄膜2aの膜厚範囲(tA〜tA+ΔtA)で複数個計算する。そして、理論波形の中で波形記憶部に格納された実測波形(光学的測定データ)に近い曲線の膜厚TAを、それぞれのロット、そのロット内ウェーハ、そのウェーハ内サイト毎に決定し、図11に示すように、CIMサーバ(膜厚測定中央制御サーバ)5の膜厚値記憶部26に、この膜厚値TAを格納する(図12参照。)。
(ロ)次に、第1の薄膜2aの上部に、第2の薄膜2bを成膜し、第2の膜厚測定装置6bを用い、第2の薄膜2bの膜厚TBを決定する。この際、図11に示すように、第2の膜厚測定装置6bに内蔵された測定装置側コンピュータ(図示省略:図1参照。)は、CIMサーバ(膜厚測定中央制御サーバ)5の膜厚値記憶部26に記録された下地の膜厚TAを読み出して、理論波形算出モジュールで、第2の薄膜2bの膜厚範囲(tB〜tB+ΔtB)を用い、理論波形を複数個計算し、膜厚TBを決定する。そして、図11に示すように、CIMサーバ(膜厚測定中央制御サーバ)5の膜厚値記憶部26に、この膜厚TBを格納する。
(ハ)更に、第2の薄膜2bの上に、第3の薄膜2cを成膜する。ステップS201において、図12の光源11から入射光hνiを光軸周りの回転角θ1に設定した回転機構付き偏光子14を介して、第3の薄膜2cが成膜された基板1に照射する。回転角θ1に設定した入射光hνiの基板1への入射光hνiの照射箇所(サイト)は、第1の薄膜2aの照射箇所(サイト)及び第2の薄膜2bの照射箇所(サイト)と対応させ、それぞれのロット、そのロット内ウェーハ、そのウェーハ内サイト毎に整理して、同一箇所に照射する。ステップS202において、基板1から反射光hνrを、光軸周りの回転角を固定した検光子15を介して、分光器12で分光し、分光された各波長毎の反射光強度を光検出器13で検出する。光検出器13で検出した回転角θ1に対応する光強度I1を波形記憶部24に、図13に示すような実測波形(光学的測定データ)として記録する。同様に、ステップS201〜S202の処理を、偏光子14の回転角θ2,θ3,・・・・・,θξに対して行い、第3の薄膜2cが成膜された試料からの各波長毎の対応する反射光強度I2,I3,・・・・・,Iξを、波形記憶部24に実測波形(光学的測定データ)として記録する。この一連の処理を、それぞれのロット、そのロット内ウェーハ、そのウェーハ内サイト毎に行う。偏光子14の各回転角θ1,θ2,θ3,・・・・・,θξにおいて、光検出器13で検出した反射光強度I1,I2,I3,・・・・・,Iξから各波長毎のtanΨ及びcosΔを算出し、波形記憶部24に、図13と同様な実測波形(光学的測定データ)として記録する。
(ニ)ステップS205において、膜厚値記憶部26に記録された下地の膜厚データ即ち、ロット毎、ウェーハ毎、サイト毎の第1の薄膜2aの膜厚TA,Lp,Wq,Sr(p=1〜m;q=1〜n;r=1〜k)及び第2の薄膜2bの膜厚TB,Lp,Wq,Sr(p=1〜m;q=1〜n;r=1〜k)を読み出す。そして、理論波形算出モジュール22cは、このステップS205において、第3測定レシピに登録された測定対象の第3の薄膜2cの膜厚範囲(tC〜tC+ΔtC)を用い、理論波形を複数個計算する。
(ホ)ステップS206において、ステップS205で算出した理論波形の中で波形記憶部24に記憶された実測波形(光学的測定データ)に近い曲線の膜厚TCを、ロット毎、ウェーハ毎、サイト毎に決定する。そして、図11に示すように、膜厚値記憶部26に、この膜厚値を測定したそれぞれのロット毎、ウェーハ毎、サイト毎の膜厚値TC,Lp,Wq,Sr(p=1〜m;q=1〜n;r=1〜k)として登録する。
このように、第2の実施の形態に係る膜厚測定方法(インライン検査方法)によれば、CIMサーバ(膜厚測定中央制御サーバ)5と、第1の膜厚測定装置6a,第2の膜厚測定装置6b,第3の膜厚測定装置6c,・・・・・のそれぞれ測定装置側コンピュータ間での膜厚データの格納/読み出しを図11に示すように行い、積層構造を測定する場合でも単層構造の膜厚を測定するのと同様の測定時間で、単層構造の膜厚を測定するのと同様の精度で実現出来、検査コストも単層構造の膜厚を測定するのと同様である。
通信ネットワーク(LAN)4は、半導体装置の製造工程に対応して、複数の膜厚測定装置が接続される。図15は、そのような変形例に係る一例を示す。即ち、本発明の第2の実施の形態の変形例に係る膜厚測定システムは、複数の膜厚測定装置6a,6b,6c,6d,・・・・・が、通信ネットワーク(LAN)4を介して、CIMサーバ(膜厚測定中央制御サーバ)5に接続された構成である。
図15に示すように、第2の実施の形態の変形例に係る膜厚測定システムにおいては、第1の膜厚測定装置6a,第2の膜厚測定装置6b及び第3の膜厚測定装置6cの他に、第4の薄膜2dの膜厚を測定する第4の膜厚測定装置6dを備えている。第2の実施の形態の変形例において、第4の膜厚測定装置6dは、光音響式膜厚測定装置である。即ち、上記で説明した3層の積層構造の上に更に4層目として金属膜2dが堆積された場合の金属膜2dの膜厚を測定可能である。第1の膜厚測定装置6a,第2の膜厚測定装置6b及び第3の膜厚測定装置6cは、光干渉式の膜厚測定装置でも分光エリプソメータでも、更に他の方式の膜厚測定装置でもかまわない。
図15に示すように、第4の膜厚測定装置6dとしての光音響式膜厚測定装置は、第4の薄膜(金属膜)2dが成膜された試料の表面に入射光(プローブ光)hνiを照射するプローブレーザ51と、プローブレーザ51からの入射光(プローブ光)hνiが照射された位置に重ねてパルス状の入射光(励起光)hνpを照射する励起レーザ52を備えている点が、図1に示す光干渉式の膜厚測定装置とは異なる。更に、第4の薄膜(金属膜)2dが成膜された試料の表面からの反射光hνrを検出出来るように、光検出器13が配置されているが、第2の実施の形態の変形例に係る測定装置側コンピュータ3の構成は、基本的に、第1の実施の形態に係る測定装置側コンピュータ3の構成と同様であるので、重複した説明は省略する。
図18は、3層の積層構造の上に更に4層目として金属膜2dが堆積された場合の膜厚測定をインライン検査する場合の第2の実施の形態の変形例に係る膜厚測定システムの動作を説明するデータフローダイアグラムである。第1の薄膜2a、第2の薄膜2b及び第3の薄膜2cの測定は図11に示したデータフローダイアグラムと同様である。ここでは、第4の薄膜2dの測定についてのみ、図17に示すフローチャートを用いて説明し、重複した説明を省略する。即ち、第2の実施の形態の変形例に係る膜厚測定方法(インライン検査方法)の第4の薄膜2dの測定は、以下のように実施する:
(a)更に、第3の薄膜2cの上に、第4の薄膜2dとして金属膜をスパッタリング法若しくは真空蒸着法等で成膜する。ステップS301において、図15のプローブレーザ51からの入射光(プローブ光)hνiを、第4の薄膜(金属膜)2dが成膜された試料に照射する。照射箇所(サイト)は、第1の薄膜2a〜第3の薄膜2cの照射箇所(サイト)と対応させ、それぞれのロット、そのロット内ウェーハ、そのウェーハ内サイト毎に整理して、同一箇所に照射する。そして、それぞれの照射箇所(サイト)からの反射光hνrを、光検出器13で検出出来るように設定し、且つ波形記憶部24に、実測波形(光学的測定データ)として記録可能なように設定する。
(b)この状態で、ステップS302において、励起レーザ52からの入射光(励起光)hνpを、第4の薄膜(金属膜)2dのプローブレーザ51からの入射光(プローブ光)hνiが照射された位置に重ねて照射する。励起レーザ52からのパルス状の入射光(励起光)hνpは、第4の薄膜(金属膜)2dを加熱し、音響を発生させる。パルス状の入射光(励起光)hνpが、照射されてから所定の時間内におけるプローブレーザ51からの入射光(プローブ光)hνiに対する反射光hνrは、図16に示す減衰波形を示す。したがって、図16に示すような反射光hνrの強度の時間変化を、波形記憶部24に、実測波形(光学的測定データ)として記録する。
(c)ステップS303において、膜厚値記憶部26に記録された下地の膜厚データ即ち、ロット毎、ウェーハ毎、サイト毎の第1の薄膜2aの膜厚TA,Lp,Wq,Sr(p=1〜m;q=1〜n;r=1〜k),第2の薄膜2bの膜厚TB,Lp,Wq,Sr(p=1〜m;q=1〜n;r=1〜k)及び第3の薄膜2cの膜厚TC,Lp,Wq,Sr(p=1〜m;q=1〜n;r=1〜k)を読み出す。そして、理論波形算出モジュール22cは、このステップS303において、第4測定レシピに登録された測定対象の第4の薄膜(金属膜)2dの膜厚範囲(tM〜tM+ΔtM)を用い、理論波形を複数個計算する。
(d)ステップS304において、ステップS303で算出した理論波形の中で波形記憶部24に記憶された実測波形(光学的測定データ)に近い曲線の膜厚TDを、ロット毎、ウェーハ毎、サイト毎に決定する。そして、図18に示すように、膜厚値記憶部26に、この膜厚値を測定したそれぞれのロット毎、ウェーハ毎、サイト毎の膜厚値TD,Lp,Wq,Sr(p=1〜m;q=1〜n;r=1〜k)として登録する。
(第3の実施の形態)
図19は、3層の積層構造の膜厚測定をインライン検査する場合の本発明の第3の実施の形態に係る膜厚測定システムの動作を説明するデータフローダイアグラムである。図19に示すように、第3の実施の形態に係る膜厚測定システムは、第1及び第2の実施の形態の組み合わせのシステムに相当する。即ち、第3の実施の形態に係る膜厚測定方法(インライン検査方法)においては、第1の薄膜2a及び第2の薄膜2bの成膜までは第1の膜厚測定装置6pが実測波形(光学的測定データ)を取得し、これを第1の膜厚測定装置6pの測定装置側コンピュータで処理して測定値を算出する。一方、第3の薄膜2cは第2の膜厚測定装置6qが実測波形(光学的測定データ)を取得し、これを第2の膜厚測定装置6qの測定装置側コンピュータ処理して測定値を算出する。即ち:
(イ)先ず、第1の膜厚測定装置6pが第1の薄膜2aの膜厚TAを決定し、この膜厚値TAを、図19に示すように、CIMサーバ(膜厚測定中央制御サーバ)5の膜厚値記憶部26に、それぞれのロット毎、ウェーハ毎、サイト毎に分類して、膜厚値TA,Lp,Wq,Sr(p=1〜m;q=1〜n;r=1〜k)を記録する
(ロ)次に、第1の薄膜2aの上部に、第2の薄膜2bを成膜した後、図19に示すように、第1の膜厚測定装置6pが、CIMサーバ(膜厚測定中央制御サーバ)5の膜厚値記憶部26から膜厚値TA,Lp,Wq,Sr(p=1〜m;q=1〜n;r=1〜k)を読み出す。そして、第2の薄膜2bの膜厚TBを決定し、それぞれのロット毎、ウェーハ毎、サイト毎の膜厚値TB,Lp,Wq,Sr(p=1〜m;q=1〜n;r=1〜k)としてCIMサーバ(膜厚測定中央制御サーバ)5の膜厚値記憶部26に登録する。
(ハ)更に、第2の薄膜2bの上部に、第3の薄膜2cを成膜した後、図19に示すように、第2の膜厚測定装置6qが、CIMサーバ(膜厚測定中央制御サーバ)5の膜厚値記憶部26から膜厚値TA,Lp,Wq,Sr(p=1〜m;q=1〜n;r=1〜k)及びTB,Lp,Wq,Sr(p=1〜m;q=1〜n;r=1〜kを読み出す。そして、第3の薄膜2cの膜厚TCを決定し、それぞれのロット毎、ウェーハ毎、サイト毎の膜厚値TC,Lp,Wq,Sr(p=1〜m;q=1〜n;r=1〜k)としてCIMサーバ(膜厚測定中央制御サーバ)5の膜厚値記憶部26に登録する。
このように、本発明の第3の実施の形態に係る膜厚測定方法(インライン検査方法)によれば、第1の膜厚測定装置6p及び第2の膜厚測定装置6qの測定装置側コンピュータの各レシピとCIMサーバ(膜厚測定中央制御サーバ)5間で、図19に示すように、膜厚データTA,Lp,Wq,Sr,TB,Lp,Wq,Sr,TC,Lp,Wq,Srの格納/読み出しを行うことにより、多層の積層構造を測定する場合でも単層構造の膜厚を測定するのと同様の測定時間で済み、測定精度も単層構造の膜厚測定と同程度であり、測定コストも単層構造の膜厚測定と同程度に安価にするこおとができる。
(膜厚測定プログラム)
図6〜図8、或いは図14又は図17に示した一連の膜厚測定の操作は、図6〜図8、或いは図14又は図17と等価なアルゴリズムのプログラムにより、図1、図9,図10,図12,図15等に示した膜厚測定システムを制御して実行出来る。このプログラムは、本発明の膜厚測定システムを構成するコンピュータシステムのプログラム記憶装置(図示省略)に記憶させれば良い。又、このプログラムは、コンピュータ読取り可能な記録媒体に保存し、この記録媒体を膜厚測定システムのプログラム記憶装置に読み込ませることにより、本発明の一連の膜厚測定の操作を実行することができる。ここで、「コンピュータ読取り可能な記録媒体」とは、例えばコンピュータの外部メモリ装置、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープなどのプログラムを記録することができるような媒体などを意味する。具体的には、フレキシブルディスク、CD−ROM,MOディスク、カセットテープ、オープンリールテープなどが「コンピュータ読取り可能な記録媒体」に含まれる。
例えば、CIMサーバ(膜厚測定中央制御サーバ)5の本体は、フレキシブルディスク装置(フレキシブルディスクドライブ)及び光ディスク装置(光ディスクドライブ)を内蔵若しくは外部接続するように構成出来る。フレキシブルディスクドライブに対してはフレキシブルディスクを、又光ディスクドライブに対してはCD−ROMをその挿入口から挿入し、所定の読み出し操作を行うことにより、これらの記録媒体に格納されたプログラムを膜厚測定システムを構成するプログラム記憶装置にインストールすることができる。又、所定のドライブ装置を接続することにより、例えばゲームパック等に利用されているメモリ装置としてのROMや、磁気テープ装置としてのカセットテープを用いることもできる。更に、インターネット等の情報処理ネットワークを介して、このプログラムをプログラム記憶装置に格納することが可能である。
(半導体装置の製造方法)
ここでは、CMOS構造の半導体集積回路を例に、本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を説明する。なお、以下に述べる半導体装置の製造方法は、一例であり、この変形例を含めて、これ以外の種々の製造方法により、実現可能であることは勿論である。
(イ)先ず、半導体基板1として、2〜3Ωcm程度の(100)面を主表面とするn型シリコンウェハを用意する。この半導体基板1の主表面に150nm程度の熱酸化膜(SiO)を形成後,フォトレジスト膜を塗布し、これをフォトリソグラフィー技術によりパターニングしてpウェル形成領域を開口する。次に、pウェル形成領域に熱酸化膜を通して1012〜1013cm−2程度のドーズ量でボロン(B)をイオン注入する。次に、熱酸化膜のウェル形成領域の部分をエッチング除去する。又、フォトレジスト膜も除去し、所定の清浄化工程を終えてから、約1200℃でイオン注入されたボロンを熱拡散してpウェルを形成する。
(ロ)次に、半導体基板1の主表面の熱酸化膜をすべて除去(剥離)してから、再び膜厚100nm程度の熱酸化膜(SiO膜)を半導体基板1の主表面に形成する。その後、CVD法を用いて膜厚200nm程度の窒化膜(Si膜)を成長させる。この窒化膜の上にフォトリソグラフィー技術によりパターニングされたフォトレジスト膜を形成し、これをマスクに反応性イオンエッチング(RIE)を行って、素子分離形成領域の窒化膜を除去する。更に、引き続き半導体基板1の主表面の一部を、例えば0.3μm〜1.0μm程度ッチングし、素子分離溝を形成する。この工程により素子形成領域と素子分離領域が区画される。この時点で素子形成領域は窒化膜によって被覆されている。その後、窒化膜のパターニングに用いた、フォトレジスト膜を除去する。この素子分離溝の底部に、反転層防止不純物をチャネルストップイオン注入する。更に、素子分離溝にCVD法で酸化膜(SiO膜)を埋め込む。この後、窒化膜をストッパとして化学的機械研磨(CMP)により、半導体基板1の主表面を平坦化する。
(ハ)次に、窒化膜を除去してから素子形成領域に膜厚が数10nmのダミー酸化膜を形成する。次に、ゲートしきい値電圧制御(Vth制御)イオン注入を行う。この際、フォトリソグラフィー技術により、フォトレジスト膜で被覆してからpMOSのゲートしきい値電圧制御用の不純物、nMOSのゲートしきい値電圧制御用用の不純物を、それぞれ選択的にイオン注入する。その後、Vth制御イオン注入イオン注入時の保護膜として使用されたダミー酸化膜を剥離し、熱酸化を行ってゲート酸化膜を形成する。この熱酸化が、例えば、図6のステップS101に対応する。
(ニ)したがって、図6のステップS102において、図1の光源11から白色の入射光hνiを第1の薄膜2aが成膜された半導体基板1に照射し、ステップS103において、半導体基板1から反射光hνrを、分光器12で分光し、更に、この分光された各波長毎の反射光強度を光検出器13で検出する。そして、ステップS104において、光検出器13で検出した光強度を測定装置側コンピュータ3の波形記憶部24に実測波形(光学的測定データ)として記録する。そして、ステップS105において、測定装置側コンピュータ3のCPU21に内蔵された理論波形算出モジュール22により、理論波形を複数個計算する。この理論波形の計算は、測定装置側コンピュータ3の測定レシピ記憶部25の第1測定レシピに登録された第1の薄膜2aの膜厚範囲(tA〜tA+ΔtA)で複数個計算する。そして、ステップS106において、得られた理論波形の中で波形記憶部24に格納された実測波形(光学的測定データ)に近い曲線の膜厚TAを決定する。ステップS107において、CIMサーバ(膜厚測定中央制御サーバ)5の膜厚値記憶部26に、この膜厚値TAを記録する。
(ホ)次に、図7のステップS111において、CVD炉を用い、ゲート酸化膜(第1の薄膜)2aの上部に、第2の薄膜2bとして、ポリシリコン膜を成膜する。その後、ステップS112において、白色の入射光hνiをポリシリコン膜(第2の薄膜)2bが成膜された半導体基板1に照射する。ステップS113で、半導体基板1からの反射光hνrを分光器12で分光し、分光された各波長毎の反射光強度を光検出器13で検出する。その後、ステップS114において、光検出器13で検出した光強度を波形記憶部24に実測波形(光学的測定データ)として記録する。そして、ステップS115において、CIMサーバ5の膜厚値記憶部26に記録された下地(ゲート酸化膜)の膜厚TA,Lp,Wq,Sr(p=1〜m;q=1〜n;r=1〜k)を読み出す。そして、ステップS116において、理論波形算出モジュール22は、測定レシピ記憶部25の第2測定レシピに登録されたポリシリコン膜(第2の薄膜)2bの膜厚範囲(tB〜tB+ΔtB)を用い、理論波形を複数個計算する。その後、ステップS117において、理論波形の中でポリシリコン膜(第2の薄膜)2bの実測波形(光学的測定データ)に近い曲線の膜厚TBを対応するロット毎、ウェーハ毎、サイト毎に決定する。そして、ステップS118において、CIMサーバ5の膜厚値記憶部26に、膜厚TBを登録する。即ち、膜厚値記憶部26には、図3(b)に示すように、それぞれのロット毎、ウェーハ毎に整理して、膜厚値が記録される。
(ヘ)フォトリソグラフィー技術によりパターニングされたフォトレジスト膜をポリシリコン膜上に形成する。そして、このフォトレジスト膜をマスクとして、RIEなどによりポリシリコン膜をエッチングして、ゲート電極及びポリシリコン配線を形成する。その後、フォトレジスト膜を除去する。次に、半導体基板1にソース/ドレイン領域を形成する。先ず、フォトリソグラフィー技術を用いて、pウェルとその上のゲート電極などの上を、新たなフォトレジスト膜で被覆する。そして、ポリシリコンゲート電極をマスクとして、自己整合的に、ボロン(B)をドーズ量1015cm−2のオーダーでイオン注入する。この時、ポリシリコンゲート電極にもボロン(B)がイオン注入される。ついでフォトレジスト膜を除去してから、フォトリソグラフィー技術を用いて、pウェル以外の領域上に他のフォトレジスト膜を被覆する。そして、ポリシリコンゲート電極をマスクとして、自己整合的に、砒素(As)を1015cm−2のオーダーでイオン注入する。この時、ポリシリコンゲート電極にも砒素(As)がイオン注入される。その後、フォトレジスト膜を除去する。次に、半導体基板1を加熱処理し、不純物が拡散し、p型ソース/ドレイン領域及びpウェルにn型ソース/ドレイン領域が形成される。この時、ポリシリコンゲート電極に注入されたボロン(B)及び砒素(As)も活性化されるので、pMOSFET側及びnMOSFET側の両方のポリシリコンゲート電極が低抵抗化する。
(ト)次に、トランジスタ間を接続する第1層金属配線とゲート電極を形成するポリシリコン膜間の絶縁のため、第3の薄膜(第1層間絶縁膜)2cをCVD法で堆積させる。この第3の薄膜(第1層間絶縁膜)2cを堆積は、図8のステップS121に対応する。したがって、その後、ステップS122において、白色の入射光hνiを第3の薄膜(第1層間絶縁膜)2cが成膜された基板1に照射し、ステップS123において、反射光hνrを分光器12で分光し、分光された各波長毎の反射光強度を光検出器13で検出する。ステップS124において、光検出器13で検出した光強度を波形記憶部24に実測波形(光学的測定データ)として記録する。更に、ステップS125において、膜厚値記憶部26に記録された第1の薄膜(ゲート酸化膜)2aの膜厚TA,Lp,Wq,Sr及び第2の薄膜(ポリシリコン膜)2bの膜厚TB,Lp,Wq,Srを読み出す。そして、理論波形算出モジュール22は、ステップS126において、第3測定レシピに登録された第3の薄膜(第1層間絶縁膜)2cの膜厚範囲(tC〜tC+ΔtC)を用い、理論波形を複数個計算する。続いて、ステップS127において、ステップS126で算出した理論波形の中で波形記憶部24に記憶された実測波形(光学的測定データ)に近い曲線の膜厚TCを決定する。そして、ステップS128において、膜厚値記憶部26に、この膜厚値TCを膜厚値TC,Lp,Wq,Srとして登録する。
(チ)次に、第3の薄膜(第1層間絶縁膜)2cの上に、フォトリソグラフィー技術によりパターニングされたフォトレジスト膜を形成し、これをマスクにRIEを行って、第3の薄膜(第1層間絶縁膜)2c中に、p型ソース/ドレイン領域及びpウェルにn型ソース/ドレイン領域に到達するコンタクトホールを開口する。更に、フォトリソグラフィー技術によりパターニングされた新たなフォトレジスト膜を形成し、これをマスクにRIEを行って、第1層金属配線用の溝(ダマシン溝)を形成する。コンタクトホールの内部と溝(ダマシン溝)の内部に銅(Cu)を鍍金で充填する。そして、CMP法により、第3の薄膜(第1層間絶縁膜)2cの表面を平坦化し、コンタクトホールの内部と溝(ダマシン溝)の内部に銅(Cu)を埋め込む。
(リ)次に、トランジスタ間を接続する第2層金属配線と第1層金属配線間の絶縁のため、第4の薄膜(第2層間絶縁膜)をCVD法で堆積させる。その後、白色の入射光hνiを第4の薄膜(第2層間絶縁膜)が成膜された基板1に照射し、反射光hνrを分光器12で分光し、分光された各波長毎の反射光強度を光検出器13で検出する。光検出器13で検出した光強度を波形記憶部24に実測波形(光学的測定データ)として記録する。更に、膜厚値記憶部26に記録された第1の薄膜(ゲート酸化膜)2aの膜厚TA,Lp,Wq,Sr、第2の薄膜(ポリシリコン膜)2bの膜厚TB,Lp,Wq,Sr及び第3の薄膜(第1層間絶縁膜)2cの膜厚TC,Lp,Wq,Srを読み出す。そして、理論波形算出モジュール22は、第4測定レシピに登録された第4の薄膜(第2層間絶縁膜)の膜厚範囲を用い、理論波形を複数個計算する。続いて、理論波形の中で波形記憶部24に記憶された実測波形(光学的測定データ)に近い曲線の膜厚を決定する。そして、膜厚値記憶部26に、この膜厚値を登録する。
(ヌ)次に、第4の薄膜(第2層間絶縁膜)の上に、フォトリソグラフィー技術によりパターニングされたフォトレジスト膜を形成し、これをマスクにRIEを行って、第4の薄膜(第2層間絶縁膜)中に、第1層金属配線に到達するコンタクトホールを開口する。更に、フォトリソグラフィー技術によりパターニングされた新たなフォトレジスト膜を形成し、これをマスクにRIEを行って、第2層金属配線用の溝(ダマシン溝)を形成する。コンタクトホールの内部と溝(ダマシン溝)の内部に銅(Cu)を鍍金で充填する。そして、CMP法により、第4の薄膜(第2層間絶縁膜)の表面を平坦化し、コンタクトホールの内部と溝(ダマシン溝)の内部に銅(Cu)を埋め込む。
(リ)次に、トランジスタ間を接続する第3層金属配線と第2層金属配線間の絶縁のため、第5の薄膜(第3層間絶縁膜)をCVD法で堆積させる。その後、第1の薄膜〜第4の薄膜の膜厚決定と同様に、第1の薄膜〜第4の薄膜の膜厚値を膜厚値記憶部26から読み出し、第5測定レシピに登録された第5の薄膜(第3層間絶縁膜)の膜厚範囲を用い、理論波形を複数個計算する。続いて、理論波形の中で波形記憶部24に記憶された実測波形(光学的測定データ)に近い曲線の膜厚を決定する。そして、膜厚値記憶部26に、この膜厚値を登録する。以後同様に、第6の薄膜(第4層間絶縁膜)〜例えば第9の薄膜(第8層間絶縁膜)まで、インライン検査を介しながら、必要な多層配線をすることにより、本発明の実施の形態に係る半導体装置が完成する。最上層には、機械的損傷防止と、水分や不純物の浸入の防止を目的とした膜厚1μm程度のパッシベーション膜が最上層の金属配線の上にCVD法により積層される。パッシベーション膜にはPSG膜や窒化膜などが利用される。
本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法によれば、多層配線を構成している積層構造の最上層を測定する場合でも、従来技術のように、その下層の膜厚まで同時に測定する必要はない。即ち、第jの薄膜成膜後の第jの薄膜/第(j−1)の薄膜/第(j−2)の薄膜/・・・・・・/第2の薄膜/第1の薄膜/基板1からなるj層構造の膜厚測定場合、本当に測定したい第jの薄膜の膜厚範囲の他の膜厚データ、即ち、その下地の第(j−1)の薄膜〜第1の薄膜の膜厚膜厚は、既に測定されている第(j−1)の薄膜〜第1の薄膜の膜厚の薄膜成膜時のインライン検査値をCIMサーバ(膜厚測定中央制御サーバ)5から測定レシピに読み出しするため、j層の膜厚構成でも測定するのは最上層の1層である。したがって,第1の薄膜/基板1のような単層構造の薄膜の膜厚で理論波形を計算し、1層の膜厚を測定する場合と、測定時間、測定精度とも同等になる。最近のLSIでは、10層〜13層以上の多層構造もかなり一般的であり、これらの層数の多い多層構造において、本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、顕著なインライン検査時間の短縮効果と、それに伴う半導体装置の製造時間の短縮化が得られる。
又、本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法によれば、各工程の各膜を成膜する段階で、インライン検査専用の余分な基板を追加投入する必要もないので、製造コストの上昇も抑制出来る。特に、層数の多い多層構造において、本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、顕著な製造コストの抑制効果を実現出来る。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は第1〜第3の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。したがって、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求)に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の第1の実施の形態に係る膜厚測定システムの概略を膜厚測定装置を主眼に説明する模式図である。 3層の積層構造の膜厚測定をインライン検査する場合の第1の実施の形態に係る膜厚測定システムの動作を説明するデータフローダイアグラムである。 第1の実施の形態に係る膜厚測定システムにおいて、CIMサーバ(膜厚測定中央制御サーバ)の膜厚値記憶部に格納される各層の膜厚データのデータ構造の詳細を説明する図である。 測定箇所(サイト)毎に分類されたCIMサーバの膜厚値記憶部に格納される膜厚データのデータ構造の詳細を説明する図である。 第1の実施の形態に係る膜厚測定システムにおいて、測定装置側コンピュータの波形記憶部に格納される各層の実測波形(光学的測定データ)の例を示す図である。 第1の実施の形態に係る膜厚測定方法(インライン検査方法)を説明するフローチャートである(その1)。 第1の実施の形態に係る膜厚測定方法(インライン検査方法)を説明するフローチャートである(その2)。 第1の実施の形態に係る膜厚測定方法(インライン検査方法)を説明するフローチャートである(その3)。 本発明の第1の実施の形態の変形例に係る膜厚測定システムの概略を膜厚測定装置を主眼に説明する模式図である。 本発明の第2の実施の形態に係る膜厚測定システムの概略を通信ネットワークとの接続関係を主眼に説明する模式図である。 3層の積層構造の膜厚測定をインライン検査する場合の第2の実施の形態に係る膜厚測定システムの動作を説明するデータフローダイアグラムである。 本発明の第2の実施の形態に係る膜厚測定システムの概略を第3の膜厚測定装置を主眼に説明する模式図である。 図13(a)は、第2の実施の形態に係る第3の膜厚測定装置(分光エリプソメータ)で測定される反射光のP偏光の強度とS偏光の強度の比、図13(b)は、P偏光とS偏光の位相差を示す図である。 第2の実施の形態に係る第3の膜厚測定装置(分光エリプソメータ)の測定の手順を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態の変形例に係る膜厚測定システムの概略を第4の膜厚測定装置を主眼に説明する模式図である。 第2の実施の形態の変形例に係る第4の膜厚測定装置(光音響式膜厚測定装置)における反射光強度の時間変化を示す図である。 第2の実施の形態の変形例に係る第4の膜厚測定装置(光音響式膜厚測定装置)の測定の手順を説明するフローチャートである。 4層の積層構造の膜厚測定をインライン検査する場合の第2の実施の形態の変形例に係る膜厚測定システムの動作を説明するデータフローダイアグラムである。 3層の積層構造の膜厚測定をインライン検査する場合の第3の実施の形態に係る膜厚測定システムの動作を説明するデータフローダイアグラムである。 従来の膜厚測定方法を説明するフローチャートである(その1)。 従来の膜厚測定方法を説明するフローチャートである(その2)。 従来の膜厚測定方法を説明するフローチャートである(その3)。 3層の積層構造の膜厚測定をインライン検査する場合の、従来の膜厚測定システムの動作を説明するデータフローダイアグラムである。
符号の説明
1…基板
2a…第1の薄膜
2b…第2の薄膜
2c…第3の薄膜
2d…第4の薄膜(金属膜)
3…測定装置側コンピュータ
6…膜厚測定装置
6a,6p…第1の膜厚測定装置
6b,6q…第2の膜厚測定装置
6c…第3の膜厚測定装置
6d…第4の膜厚測定装置
9…管理サーバ
11…光源
12…分光器
13…光検出器
14…偏光子
15…検光子
21…CPU
22,22c…理論波形算出モジュール
23…膜厚決定モジュール
24…波形記憶部
25…測定レシピ記憶部
26…膜厚値記憶部
27…入出力インターフェイス
28…入力装置
29…出力装置
29…又出力装置
51…プローブレーザ
52…励起レーザ
hνi…入射光
hνp…入射光(励起光)
hνr…反射光

Claims (16)

  1. 光学的測定データと対応する理論曲線とを比較して、膜厚を決定する膜厚測定方法であって、
    多層構造の積層の順に、各層からの光学的測定データを順次取得し、各層の膜厚を前記比較により順次決定し、各層の膜厚データを順次蓄積する一連の段階と、
    該一連の段階により、それぞれの膜厚データが既に順次蓄積された積層構造の上に、更に堆積された新たな薄膜の光学的測定データを取得する段階と、
    測定レシピに前記順次蓄積された各層の膜厚データを読み出す段階と、
    前記測定レシピを用いて、前記新たな薄膜の理論曲線を算出する段階と、
    前記新たな薄膜の光学的測定データと前記新たな薄膜の理論曲線とを比較し、前記新たな薄膜の膜厚を決定する段階
    とを含むことを特徴とする膜厚測定方法。
  2. 前記新たな薄膜の理論曲線を算出する段階は、前記新たな薄膜の膜厚の候補となる範囲の複数の数値を変数として入力し、複数の理論曲線を算出し、
    前記新たな薄膜の膜厚を決定する段階は、前記複数の理論曲線中から、前記新たな薄膜の光学的測定データに最も近い理論曲線を検索し、該最も近い理論曲線の基礎となった数値を、前記新たな薄膜の膜厚と決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の膜厚測定方法。
  3. 前記光学的測定データは、前記積層構造の表面に入射光を照射し、該入射光に依拠した反射光の強度と、前記入射光の波長との関係であることを特徴とする請求項1又は2に記載の膜厚測定方法。
  4. 前記光学的測定データは、前記積層構造の表面に入射する入射光及び該入射光に依拠した反射光の偏光の変化量と前記入射光の波長との関係であることを特徴とする請求項1又は2に記載の膜厚測定方法。
  5. 多層構造の積層の順に、各層の膜厚データを順次蓄積する膜厚値記憶部を有するCIMサーバと、該CIMサーバと通信ネットワークを介して互い情報を交換可能な膜厚測定装置とを含む膜厚測定システムであって、前記膜厚測定装置は、
    前記多層構造の表面から光学的測定データを取得する光学系と、
    該光学系により、取得された光学的測定データを格納する波形記憶部と、
    前記多層構造の各層の測定レシピを格納した測定レシピ記憶部と、
    膜厚データが既に順次蓄積された積層構造の上に、更に堆積された新たな薄膜を測定する測定レシピに、前記膜厚測定装置から各層の膜厚データを読み出し、該測定レシピを用いて、前記新たな薄膜の理論曲線を算出する理論波形算出モジュールと、
    前記新たな薄膜の光学的測定データと前記新たな薄膜の理論曲線とを比較し、前記新たな薄膜の膜厚を決定する膜厚決定モジュール
    とを備えることを特徴とする膜厚測定システム。
  6. 前記通信ネットワークに複数の前記膜厚測定装置が接続されていることを特徴とする請求項5に記載の膜厚測定システム。
  7. 前記通信ネットワークに複数の前記光学系が接続され、
    前記波形記憶部、前記測定レシピ記憶部、前記理論波形算出モジュール及び前記膜厚決定モジュールは、複数の前記光学系に共通であることを特徴とする請求項5に記載の膜厚測定システム。
  8. 前記理論波形算出モジュールは、前記新たな薄膜の膜厚の候補となる範囲の複数の数値を変数として入力し、複数の理論曲線を算出し、
    前記膜厚決定モジュールは、前記複数の理論曲線中から、前記新たな薄膜の光学的測定データに最も近い理論曲線を検索し、該最も近い理論曲線の基礎となった数値を、前記新たな薄膜の膜厚と決定する
    ことを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の膜厚測定システム。
  9. 前記光学系は、前記積層構造の表面に入射光を照射する光源と、該入射光に依拠した反射光の強度を測定する光検出器とを備えることを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項記載の膜厚測定システム。
  10. 前記光学系は、前記反射光を分光する分光器を更に備えることを特徴とする請求項9に記載の膜厚測定システム。
  11. 前記光学系は、前記入射光を光軸周りの所望の回転角の直線偏光に設定する偏光子と、前記反射光を、光軸周りの回転角を固定して透過させる検光子を更に備えることを特徴とする請求項9に記載の膜厚測定システム。
  12. 前記光学系は、前記入射光を光軸周りの回転角を固定して直線偏光に設定する偏光子と、前記反射光を、光軸周りの所望の回転角の直線偏光に設定して透過させる検光子を更に備えることを特徴とする請求項9に記載の膜厚測定システム。
  13. 光学的測定データと対応する理論曲線とを比較して、膜厚を決定する膜厚測定方法をインライン検査として用い、多層配線構造を構成する半導体装置の製造方法であって、
    前記多層配線構造を構成する複数の薄膜を積層する段階と、
    該複数の薄膜を積層する順に、各層からの光学的測定データを順次取得し、各層の膜厚を前記比較により順次決定し、各層の膜厚データを順次蓄積する一連の段階と、
    該一連の段階により、それぞれの膜厚データが既に順次蓄積された積層構造の上に、更に新たな薄膜を堆積する段階と、
    該新たな薄膜の光学的測定データを取得する段階と、
    測定レシピに前記順次蓄積された各層の膜厚データを読み出す段階と、
    前記測定レシピを用いて、前記新たな薄膜の理論曲線を算出する段階と、
    前記新たな薄膜の光学的測定データと前記新たな薄膜の理論曲線とを比較し、前記新たな薄膜の膜厚を決定する段階
    とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 前記新たな薄膜の理論曲線を算出する段階は、前記新たな薄膜の膜厚の候補となる範囲の複数の数値を変数として入力し、複数の理論曲線を算出し、
    前記新たな薄膜の膜厚を決定する段階は、前記複数の理論曲線中から、前記新たな薄膜の光学的測定データに最も近い理論曲線を検索し、該最も近い理論曲線の基礎となった数値を、前記新たな薄膜の膜厚と決定する
    ことを特徴とする請求項13に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 多層構造の積層の順に、各層の膜厚データを順次蓄積する膜厚値記憶部を有するCIMサーバと、該CIMサーバと通信ネットワークを介して互い情報を交換可能な膜厚測定装置とを含む膜厚測定システムを制御するプログラムであって、
    多層構造の積層の順に、各層からの光学的測定データを順次取得させ、各層の膜厚を前記比較により順次決定させ、各層の膜厚データを順次蓄積させる一連の命令と、
    該一連の命令により、それぞれの膜厚データが既に順次蓄積された積層構造の上に、更に堆積された新たな薄膜の光学的測定データを取得させる命令と、
    測定レシピに前記順次蓄積された各層の膜厚データを読み出させる命令と、
    前記測定レシピを用いて、前記新たな薄膜の理論曲線を算出させる命令と、
    前記新たな薄膜の光学的測定データと前記新たな薄膜の理論曲線とを比較させ、前記新たな薄膜の膜厚を決定させる命令
    とを含むことを特徴とする膜厚測定システム制御プログラム。
  16. 前記新たな薄膜の理論曲線を算出させる命令は、前記新たな薄膜の膜厚の候補となる範囲の複数の数値を変数として入力させ、複数の理論曲線を算出させ、
    前記新たな薄膜の膜厚を決定させる命令は、前記複数の理論曲線中から、前記新たな薄膜の光学的測定データに最も近い理論曲線を検索させ、該最も近い理論曲線の基礎となった数値を、前記新たな薄膜の膜厚と決定させる
    ことを特徴とする請求項15に記載の膜厚測定システム制御プログラム。
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