JP4637872B2 - 配線構造およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、配線構造およびその製造方法に関し、詳しくは、配線パターンの形状寸法の管理および測定精度の向上を図ることができる配線構造およびその製造方法に関する。
半導体装置の製造においては、例えばトランジスタのゲート電極パターンや配線パターンの寸法が電気特性に大きく影響するため、トランジスタや配線の品質、性能改善のためには、パターン形成工程における高速、非破壊、高精度な形状管理が非常に重要である。パターンの線幅、膜厚およびピッチ等を含むパターン形状の測定結果に基き、APC(Advanced Process Control)などの高度なプロセス制御によってトランジスタや配線パターンの形状ばらつきを低減することで、これらの品質、性能を大幅に改善することが可能である。
例えば、配線パターンの配線幅、膜厚、配線ピッチ等を測定する方法としては、可視光やUV光を使用して非破壊で測定するエリプソメトリ、電子線を使用し非破壊でパターン寸法を測定する測長SEM法、電子線を使用しパターンの断面形状を破壊検査する断面SEM法などの光学的形状測定法が挙げられる。
半導体装置の製造においては、生産性の向上等の観点から、配線や素子等のパターン形状を高速かつ非破壊で測定することが求められており、これらの要求に対して、近年、可視光やUV光を使用し、パターン形状が有する配線幅、膜厚、パターン間隔、断面形状等を非破壊で測定するスキャッタロメトリ法が開発されている。スキャッタロメトリ法では、直線偏向を利用し、測定されるパターンのパターン形状、屈折率および誘電率などの各光学特性値から計算した理論波形と、実際の測定波形とをフィッティングすることによって、パターンの3次元形状を測定することができる。
半導体装置製造工程におけるパターンの形状管理方法に関しては様々な提案がされており、例えば特許文献1には、半導体ウェハのデバイス形成領域またはスクライブ領域にTEG(Test Element Group)と呼ばれる測定用パターンを形成し、このTEGに対して上述のスキャッタロメトリ法、各種SEM法などの光学的形状測定法を用いて寸法計測を行うことによってプロセスにおけるパターン形状管理を行う方法が記載されている。
このような測定用パターンを用いたプロセスにおけるパターン形状管理において、上層配線パターンを有する半導体装置の前記上層配線パターンの形状管理は、一般的に図5および図6に示すような製造工程中に行われている。なお、図5および図6は、従来の配線構造の製造工程の一部を示す工程図であって、図5における左側の(A1)〜(C1)および図6における左側の(A1)〜(B1)は半導体基板上におけるデバイス形成領域の製造工程を示し、図5における右側の(A2)〜(C2)および図6における右側の(A2)〜(B2)は半導体基板上におけるスクライブ領域の製造工程を示している。
図5(A1)および(A2)では、素子分離膜2を有するウェハ状の半導体基板1上に下地デバイス構造201および下地スクライブ構造202が形成され、下地デバイス構造201および下地スクライブ構造202の上に下層配線パターン208および測定用下層配線パターン209が形成されている状態を示している。
下地デバイス構造201は、半導体基板1上に形成されたゲート酸化膜、ゲート電極3、サイドウォールスペーサ4、ソース・ドレイン領域5を有するFET13aと、このFET13aを覆う層間絶縁膜6と、層間絶縁膜6を貫通してソース・ドレイン領域5と前記下層配線パターン208とを電気的に接続するコンタクトプラグ7とを備える。
下地スクライブ構造202は、下地デバイス構造201のFET13aと同じ設計寸法で半導体基板1上に形成されたゲート酸化膜、ゲート電極3、サイドウォールスペーサ4、ソース・ドレイン領域5を有する測定用FET13bと、この測定用FET13bを覆う前記層間絶縁膜6と、層間絶縁膜6を貫通して測定用FET13bのソース・ドレイン領域5と測定用下層配線パターン209とを接続するコンタクトプラグ7とを備える。なお、測定用FET13bにおけるゲート電極3およびサイドウォールスペーサ4は、下地デバイス構造201におけるゲート電極3およびサイドウォールスペーサ4等の形状を前記光学的形状測定法を用いて測定するためのものであり、下地デバイス構造201と同じ設計レイアウトに基いて形成されている。
下地デバイス構造201および下地スクライブ構造202の上には第1絶縁膜203および第2絶縁膜204が形成され、それらの内部に前記下層配線パターン208および測定用下層配線パターン209が埋め込まれるようにして形成されている。なお、スクライブ領域にある測定用下層配線パターン209は、デバイス形成領域にある下層配線パターン208の形状を前記光学的形状測定法により測定するためのものであり、下層配線パターン208と同じ設計レイアウトに基いて形成されている。
そして、このように形成されたデバイス形成領域の下層配線パターン208上に、上層配線パターン218を形成する場合(図6(B1)参照)、先ず、図5(A1)および(A2)に示すように、下層配線パターン208および第2絶縁膜204上に第3絶縁膜210および第4絶縁膜211を順に形成する。その後、第4絶縁膜211上にレジストパターン212を形成するが、このとき、デバイス形成領域のみにマスク開口部を有するパターンを形成する。
次いで、レジストパターン212をマスクとしてドライエッチングを行うことにより、図5(B1)に示すように、デバイス形成領域の第4絶縁膜211にビアホール213を形成する。このとき、第3絶縁膜210がエッチングストッパ層として機能する。一方、図5(B2)に示すように、スクライブ領域の第4絶縁膜211にはビアホールは形成されない。その後、レジストパターン212は除去される。
続いて、図5(C1)および(C2)に示すように、ビアホール213内を完全に埋め込む膜厚で埋め込み膜214を第4絶縁膜211上に堆積し、この埋め込み膜214上に新たなレジストパターン215を形成する。このとき、図5(C1)に示すように、レジストパターン215におけるデバイス形成領域には、上層配線パターン218(図6(B1)参照)の配線幅、膜厚および配線ピッチ(パターン間隔)を有するパターン形状の設計レイアウトに基いてマスク開口部が形成され、これと同様に、レジストパターン215におけるスクライブ領域にも、上層配線パターン218の前記設計レイアウトに基いてマスク開口部が形成される。そのため、デバイス形成領域におけるレジストパターン215のマスク開口部の一部は、ビアホール213の位置に配置される。
次に、レジストパターン215をマスクとして埋め込み膜214および第4絶縁膜211をドライエッチングする。このドライエッチングは、図5(C1)、(C2)および図6(A1)、(A2)に示すように、デバイス形成領域およびスクライブ領域において、形成しようとする上層配線パターン218の膜厚と同じ深さの上層配線用溝パターン216および測定用溝パターン217が第4絶縁膜211に形成されるように制御される。なお、このドライエッチングでは、デバイス形成領域において、ビアホール内の埋め込み膜214が第3絶縁膜210の保護膜として機能しており、ビアホール内には埋め込み膜214が残存している。
その後、酸素等のアッシングガスを用いてプラズマアッシングを行ってレジストパターン215および埋め込み膜214を除去し、続いて、ドライエッチングを行って第3絶縁膜210を除去し、それによって図6(A1)および(A2)に示すように、デバイス形成領域に、下層配線パターン208まで到達するビアホール213が形成され、かつ上層配線用溝パターン216の一部がビアホール213と連通する。
次に、ビアホール213および上層配線用溝パターン216内に完全に埋め込まれる膜厚で導電性金属膜を第4絶縁膜211上に堆積し、CMP(化学的機械的研磨)を行って表面の金属膜を除去し第4絶縁膜211を露出させることにより、デバイス形成領域には、図6(B1)に示すように、ビアパターン220および上層配線パターン218が形成され、これと同時に、スクライブ領域には、図6(B2)に示すように、測定用上層配線パターン219が形成される。
このような従来の半導体装置の製造工程において、上層配線パターン218の形状管理は、金属膜を堆積する前の段階で、スキャッタロメトリ法、各種SEM法などの前記光学的形状測定法を用いて測定用溝パターン217の形状を計測することにより行われる。
このとき、例えば、スキャッタロメトリ法による測定用溝パターン217の形状計測は、以下のようにして行われる。
(1)測定用溝パターン217に直線偏光を入射する。
(2)パターン水平方向、垂直方向の回折光を測定する。
(3)パターン水平方向、垂直方向の回折光と、測定用溝パターン217の膜構造から計算される理論波形とを比較してスペクトル解析を行う。この際、測定用溝パターン217が形成された層の膜厚、上辺寸法、下辺寸法および側壁角度が必須的パラメータとなり、これら必須的パラメータを調整して理論波形を変化させ、実測波形とのフィッティングを行い、必須的パラメータの最適解を求める。
(4)実測波形と理論波形とのフィッティングが最適となる、必須的パラメータ(層の膜厚、上辺寸法、下辺寸法および側壁角度)の値、フィッティング精度を測定結果として出力する。
(5)フィッティング精度について、設定した基準に対して測定の良否判定を行う。
特開2006−100619号公報
しかしながら、このような従来の半導体装置の製造工程におけるパターンの形状管理では、前記光学的形状測定法を用いてスクライブ領域にある測定用溝パターン217の形状測定を行う場合、測定用溝パターン217よりも下には、第3絶縁膜210、第2絶縁膜204、第1絶縁膜203等を含む光透過率の高い積層膜構造およびこの積層膜構造内に形成された測定用下層配線パターン209および下地スクライブ構造202などの下層構造が存在し、このような下層構造による影響を大きく受ける。その結果、測定時のパラメータ数が増加し、測定精度の低下が生じ、測定用溝パターン217の形状測定を高精度に行うことができない。
つまり、前記光学的形状測定法により従来の測定用溝パターン217の形状測定を行う場合、第4絶縁膜211の膜厚および測定用溝パターン217の深さ、上辺寸法、下辺寸法および側壁角度といった必須的パラメータ以外に、第4絶縁膜211よりも下の第3絶縁膜210の膜厚、第2絶縁膜204の膜厚、上辺寸法、下辺寸法および側壁角度、第1絶縁膜203の膜厚、上辺寸法、下辺寸法および側壁角度、測定用下層配線209の膜厚、上辺寸法、下辺寸法および側壁角度、層間絶縁膜6の膜厚、上辺寸法、下辺寸法および側壁角度等の不要な多数のパラメータまで考慮する必要が生じている。このように、必須的パラメータ以外に考慮しなければならないパラメータ数が多くなる程、実際の寸法と異なるパラメータの組み合わせにより、ある程度のフィッティングができる局所解に陥りやすく、最適解を得難くなるため、測定精度の低下が生じる。
本発明は、このような問題に鑑みなされあものであり、下層構造の影響を抑制して高精度にパターン形状管理を行うことができる配線構造およびその製造方法を提供するものである。
かくして、本発明によれば、複数のデバイス形成領域および該複数のデバイス形成領域を区画するスクライブ領域を有する基板と、該基板上に形成された配線パターンと、前記基板上に形成されて測定光が照射される測定用パターンと、該測定用パターンの真下の領域に形成された光透過抑制膜と、該光透過抑制膜の真下の領域に設けられた配線および素子の少なくとも一方を含む下地スクライブ構造とを備え、
前記デバイス形成領域は、基板表面に形成された下地デバイス構造と、該下地デバイス構造上に形成された第1絶縁膜と、該第1絶縁膜上に形成された第2絶縁膜と、前記下地デバイス構造上の前記第1絶縁膜および第2絶縁膜の一部を除去して形成した凹部内に埋め込まれた下層配線パターンと、該下層配線パターン上に形成された第3絶縁膜と、該第3絶縁膜上に形成された第4絶縁膜と、前記下層配線パターン上の前記第3絶縁膜および第4絶縁膜の一部を除去して形成した凹部内に埋め込まれた前記配線パターンとを有し、
前記スクライブ領域は、基板表面に形成されて前記下地デバイス構造の形状、寸法およびパターン間隔を含む構造要素を計測するためにこれらの構造要素と同じ構造要素を含むように形成されたテスト用の前記下地スクライブ構造と、該下地スクライブ構造上に形成された前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜と、前記下地スクライブ構造上の前記第1絶縁膜および第2絶縁膜の一部を除去して形成した凹部内に埋め込まれた前記光透過抑制膜と、該光透過抑制膜上に形成された前記第3絶縁膜および前記第4絶縁膜と、前記測定用パターンとを有し、
前記測定用パターンは、前記配線パターンと同一のパターンであって、第4絶縁膜内に形成した溝パターンに導電性材料が埋め込まれて形成された実パターンであり、
前記下層配線パターンは導電性材料からなり、
前記光透過抑制膜は、前記第4絶縁膜の材料の光透過率よりも小さい光透過率を有する絶縁性材料からなる配線構造が提供される。
また、本発明の別の観点によれば、前記配線構造を製造する方法であって、
前記デバイス形成領域において、(a1)基板表面に下地デバイス構造を形成し、(a2)該下地デバイス構造上に第1絶縁膜および第2絶縁膜を形成し、(a3)前記下地デバイス構造上の前記第1絶縁膜および第2絶縁膜の一部を除去して凹部を形成し、その凹部内に下層配線パターンを埋め込み状に形成し、(a4)該下層配線パターン上に第3絶縁膜および4絶縁膜を形成し、(a5)前記下層配線パターン上の前記第3絶縁膜および第4絶縁膜の一部を除去して凹部を形成し、その凹部内に配線パターンを埋め込み状に形成する配線パターン形成工程と、
前記スクライブ領域において、(b1)基板表面に前記下地デバイス構造の形状、寸法およびパターン間隔を含む構造要素を計測するためにこれらの構造要素と同じ構造要素を含むようにテスト用の前記下地スクライブ構造を形成し、(b2)該下地スクライブ構造上に前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜を形成し、(b3)前記下地スクライブ構造上の前記第1絶縁膜および第2絶縁膜の一部を除去して凹部を形成し、その凹部内に前記光透過抑制膜を埋め込み状に形成し、(b4)該光透過抑制膜上に前記第3絶縁膜および前記第4絶縁膜を形成し、(b5)前記測定用パターンを形成する測定用パターン形成工程とを備え、
絶縁性材料にて光透過抑制膜を形成し、
工程(b5)が、
第4絶縁膜上に前記配線パターンと同一のレジストパターンを前記測定用パターンとして形成する工程(b5−1)、または
第4絶縁膜上に前記配線パターンと同一のレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクとして第4絶縁膜をエッチングして溝パターンを前記測定用パターンとして形成する工程(b5−2)、または
第4絶縁膜上に前記配線パターンと同一のレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクとして第4絶縁膜をエッチングして溝パターンを形成し、前記溝パターン内に導電性材料を埋め込んで実パターンを前記測定用パターンとして形成する工程(b5−3)を含み、
工程(a5)と工程(b5−3)が、同じ導電性材料にて配線パターンと測定用パターンを同時に形成する配線構造の製造方法が提供される。
本発明によれば、測定用パターンの形状測定を光学的形状測定法によって行う際に、測定用パターンに照射する測定光が光透過抑制膜によって測定用パターンを有する層よりも下層へ透過し難くなる。この結果、配線構造が、測定用パターンよりも下層に配線パターンや下地デバイス等を含む下層構造を有するものであっても、測定すべき測定用パターン以外の下層構造の影響を抑制した適確な光学的測定を行うことができ、高精度な測定用パターンの形状測定を行うことが可能となる。したがって、測定用パターンの高精度な形状測定結果をもとに、APCなどの高度なプロセス制御によるばらつき低減を実現でき、トランジスタ、メモリ、抵抗、キャパシタ等のデバイスや配線の品質および性能を大幅に改善することが可能である。
また、測定用パターンは、本来動作させるためのものではないため、デバイス形成領域と異なる領域に形成されることにより、デバイス形成領域を必要最小限の面積で形成することが可能となり、必要であれば測定用パターンの領域を切除してデバイス形成領域のみにしたチップをチップ面積を増加させずに作製することも可能である。
本発明の配線構造は、複数のデバイス形成領域および該複数のデバイス形成領域を区画するスクライブ領域を有する基板と、該基板上に形成された配線パターンと、前記基板上に形成されて測定光が照射される測定用パターンと、該測定用パターンの真下の領域に形成された光透過抑制膜と、該光透過抑制膜の真下の領域に設けられた配線および素子の少なくとも一方を含む下地スクライブ構造とを備え、
前記デバイス形成領域は、基板表面に形成された下地デバイス構造と、該下地デバイス構造上に形成された第1絶縁膜と、該第1絶縁膜上に形成された第2絶縁膜と、前記下地デバイス構造上の前記第1絶縁膜および第2絶縁膜の一部を除去して形成した凹部内に埋め込まれた下層配線パターンと、該下層配線パターン上に形成された第3絶縁膜と、該第3絶縁膜上に形成された第4絶縁膜と、前記下層配線パターン上の前記第3絶縁膜および第4絶縁膜の一部を除去して形成した凹部内に埋め込まれた前記配線パターンとを有し、
前記スクライブ領域は、基板表面に形成されて前記下地デバイス構造の形状、寸法およびパターン間隔を含む構造要素を計測するためにこれらの構造要素と同じ構造要素を含むように形成されたテスト用の前記下地スクライブ構造と、該下地スクライブ構造上に形成された前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜と、前記下地スクライブ構造上の前記第1絶縁膜および第2絶縁膜の一部を除去して形成した凹部内に埋め込まれた前記光透過抑制膜と、該光透過抑制膜上に形成された前記第3絶縁膜および前記第4絶縁膜と、前記測定用パターンとを有し、
前記測定用パターンは、前記配線パターンと同一のパターンであって、第4絶縁膜内に形成した溝パターンに導電性材料が埋め込まれて形成された実パターンであり、
前記下層配線パターンは導電性材料からなり、
前記光透過抑制膜は、前記第4絶縁膜の材料の光透過率よりも小さい光透過率を有する絶縁性材料からなる。
この配線構造は、前記デバイス形成領域において、(a1)基板表面に下地デバイス構造を形成し、(a2)該下地デバイス構造上に第1絶縁膜および第2絶縁膜を形成し、(a3)前記下地デバイス構造上の前記第1絶縁膜および第2絶縁膜の一部を除去して凹部を形成し、その凹部内に下層配線パターンを埋め込み状に形成し、(a4)該下層配線パターン上に第3絶縁膜および4絶縁膜を形成し、(a5)前記下層配線パターン上の前記第3絶縁膜および第4絶縁膜の一部を除去して凹部を形成し、その凹部内に配線パターンを埋め込み状に形成する配線パターン形成工程と、
前記スクライブ領域において、(b1)基板表面に前記下地デバイス構造の形状、寸法およびパターン間隔を含む構造要素を計測するためにこれらの構造要素と同じ構造要素を含むようにテスト用の前記下地スクライブ構造を形成し、(b2)該下地スクライブ構造上に前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜を形成し、(b3)前記下地スクライブ構造上の前記第1絶縁膜および第2絶縁膜の一部を除去して凹部を形成し、その凹部内に前記光透過抑制膜を埋め込み状に形成し、(b4)該光透過抑制膜上に前記第3絶縁膜および前記第4絶縁膜を形成し、(b5)前記測定用パターンを形成する測定用パターン形成工程とを備え、
絶縁性材料にて光透過抑制膜を形成し、
工程(b5)が、
第4絶縁膜上に前記配線パターンと同一のレジストパターンを前記測定用パターンとして形成する工程(b5−1)、または
第4絶縁膜上に前記配線パターンと同一のレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクとして第4絶縁膜をエッチングして溝パターンを前記測定用パターンとして形成する工程(b5−2)、または
第4絶縁膜上に前記配線パターンと同一のレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクとして第4絶縁膜をエッチングして溝パターンを形成し、前記溝パターン内に導電性材料を埋め込んで実パターンを前記測定用パターンとして形成する工程(b5−3)を含み、
工程(a5)と工程(b5−3)が、同じ導電性材料にて配線パターンと測定用パターンを同時に形成する配線構造の製造方法によって製造することができる。
このような配線構造は、例えば電界効果トランジスタを有する半導体装置に適用可能である。
本発明は、測定用パターンの形状測定を光学的形状測定法によって行う場合に、配線パターンが設計レイアウト通りに形成されているか形状管理を行うことができる配線構造およびその製造方法であって、測定用パターンの真下の領域に形成された光透過抑制膜によって、測定用パターンに照射した測定光が光透過抑制膜の下層に透過するのを抑制し、それによって形状測定時に生ずる下層の構造の影響を低減し、高精度な形状測定を行い得るものである。換言すると、測定光は、主として測定用パターンおよび光透過抑制膜で反射して解析されるため、形状測定時の調整すべきパラメータ数を必要最小限に低減でき、高精度にパターン形状を測定することが可能となる。
ここで、本発明において、測定用パターンとは、被測定物とされる配線、電極等の実パターン、この実パターンを形成するための溝パターンおよびこの溝パターンを形成するためのレジストパターンを含むと定義する。
また、本明細書において、光学的形状測定法とは、スキャッタロメトリ法、測長SEM法、断面SEM法、AFM法、エリプソメトリなどの当該分野で通常用いられている光学的測定方法を意味する。また、パターンの形状とは、そのパターンが配線パターンまたは電極パターンである場合は、その配線または電極の幅、膜厚、配線または電極のピッチ等のパラメータを含んだ形状を意味し、そのパターンが例えば溝パターンまたはレジストパターンである場合は、その溝幅、溝深さ、側壁角度、溝ピッチ等のパラメータを含んだ形状を意味する。
本発明の配線構造は、光学的形状測定法を用いて測定用パターンに照射した測定光が、光透過抑制膜によって下地デバイス構造へ到達することを抑制できる。したがって、下地デバイス構造として、例えばトランジスタ、メモリ、抵抗、キャパシタ等のデバイスパターンや下層配線パターン、あるいはそれらの形状を測定するための測定用パターン(テスト用パターン)を備えた配線構造を構成することができる。
また、本発明において、基板としては特に限定されず、例えば、半導体基板、SOI基板、ガラス基板、プラスチックシート基板等を用いることができる。
また、本発明によれば、半導体ウェハ上の複数のデバイス形成領域に配線構造を形成した後、スクライブ領域を切断して複数のチップを不必要に大きくすることなく形成することができる。この場合、光透過抑制膜の直下に、上述の下地デバイス構造として他の測定用パターンも形成することができる。なお、例えば、デバイス形成領域の面積に余裕をとれる場合は、測定用パターンをデバイス形成領域に設けてもよい。
また、前記デバイス形成領域の形状は特に限定されないが、四角形とした場合、測定用パターンは、デバイス形成領域の周囲4辺における各辺に沿って配置されるようにすることができる。この場合、デバイス形成領域の各辺に沿って1つまたは2つ以上の測定用パターンを配置することができる。
このようにすれば、デバイス形成領域内の配線パターンにおける任意の複数箇所を複数の測定用パターンに振り分けて形状測定することができる。つまり、配線パターンにおけるパターン形状が異なる複数箇所の形状管理を行うことができる。また、デバイス形成領域の各辺に配置される複数の測定用パターンの位置を、全デバイス形成領域について統一することにより、基板上の中央部と周辺部とでパターン形状に差が生じているかを観察することができる。
本発明において、前記測定光は、上述の種々の光学的測定方法を実施可能な光学的形状測定装置によって得ることができ、その波長としては200nm〜800nmが適当であり、好ましくは100nm〜1000nmであり、さらに好ましくは200nm〜800nmである。測定光の波長を200nm〜800nmに設定することにより、高感度かつ低ダメージで測定可能になるという利点がある。なお、200nm未満の極紫外領域では、測定光エネルギーが測定する材料の膜質が変化してしまう懸念があり、一方、800nmを越える赤外領域では、200nm〜800nmの紫外・可視光領域と比較して波長が長いため、物質の検出感度が低くなると考えられる。
本発明において、前記光透過抑制膜の材料は、測定用パターンを構成する材料の光透過率よりも小さい光透過率を有する絶縁性材料からなる。具体的な光透過抑制膜の材料としては、例えば、WN、TaN、TiN、SiNまたはSiONなどの無機系材料が挙げられ、測定用パターンを構成する絶縁膜の材料としては、例えば酸化シリコン、SiOF、SiOC、SiC、SiCN、多孔質シリカ等の無機系絶縁性材料が挙げられる。
光透過抑制膜および測定用パターンを構成する絶縁膜の波長200nm〜800nmの測定光に対する光透過率は、材料、膜厚等により変化するが、光透過抑制膜の光透過率は、測定用パターンを構成する絶縁膜の光透過率の0〜0.95倍が好ましく、0〜0.7倍がさらに好ましく、0〜0.5倍が特に好ましい。
本発明において、光透過抑制膜は、測定光のビーム径以上の平面的な大きさを有し、測定用パターンは、測定光のビーム径以上の平面的な大きさを有し、かつ測定光の波長の10分の1以上で10倍以下の配線幅および配線ピッチを有するようにしてもよい。このようにすれば、光透過抑制膜よりも下層の構造の影響を受けることなく高精度に測定用パターンの形状測定を行うことができるための、測定用パターンの設計寸法の下限値および上限値を設定することができる。
さらに、測定用パターンの平面的な大きさは、10μm角以上で100μm角以下であるようにしてもよい。つまり、測定用パターンの平面的な大きさは、測定光のビーム径に対して下限値を、配線パターンのデザインルールに対して上限値を設定することができる。
また、測定用パターンは、単一の配線幅および配線ピッチを有する繰り返しパターンであるようにしてもよい。このようにすれば、光の干渉を用いるスキャッタロメトリ法での形状測定を行うことができる。
以下、図面を参照しながら本発明の配線構造およびその製造方法の実施形態を説明する。
(実施形態1:参考例1
図1〜図3は本発明に係る配線構造の製造方法の実施形態1を説明する工程図である。なお、図1における左側の(A1)〜(C1)と図2における左側の(A1)〜(C1)と図3における左側の(A1)〜(B1)は半導体基板上におけるデバイス形成領域の製造工程を示し、図1における左側の(A2)〜(C2)と図2における左側の(A2)〜(C2)と図3における左側の(A2)〜(B2)は半導体基板上におけるスクライブ領域の製造工程を示している。なお、図1〜図3において、図5および図6に記載された要素と同一の要素には、同一の符号を付している。
この実施形態1では、図3(B1)および(B2)に示すように、FET(電界効果トランジスタ)を有する半導体装置に適用された配線構造を例示している。
この配線構造の製造に際しては、先ず、図1(A1)および(A2)に示すように、半導体基板1上に、素子分離膜2を形成すると共に、デバイス形成領域およびスクライブ領域にゲート酸化膜、ゲート電極3、サイドウォールスペーサ4、ソース・ドレイン領域5を形成してFETを形成する。なお、スクライブ領域に形成するFETは、デバイス形成領域に形成するFETが所望の形状、寸法およびパターン間隔で形成されているかを前記スキャッタロメトリ法、各種SEM法等により測定するためのテスト用デバイスパターンである。
次に、前記FETを有する半導体基板1上に層間絶縁膜6を形成すると共に、層間絶縁膜6にソース・ドレイン領域5に連通するコンタクトホールを形成し、コンタクトホール内に導電性材料を埋め込んでコンタクトプラグ7を形成する。このようにして、デバイス形成領域に下地デバイス構造101が形成され、スクライブ領域に下地スクライブ構造102が形成される。
この後、本発明の配線構造の製造方法では、基板1上に光透過抑制膜を形成する工程(a)と、光透過抑制膜の直上に絶縁膜を形成し、この絶縁膜に前記測定用パターンを形成する工程(b)と、基板1上における光透過抑制膜とは異なる領域に絶縁膜を形成し、この絶縁膜に前記配線パターンを形成する工程(c)とを備え、前記工程(b)と工程(c)とが同時に行われる。
なお、工程(b)で形成される配線パターンとは、本実施形態1では上層配線パターンを意味し、この上層配線パターンと電気的に接続される下層配線パターンが工程(a)で形成される。
まず、前記工程(a)では、層間絶縁膜6およびコンタクトプラグ7上に、膜厚10〜100nmの第1絶縁膜103および膜厚100〜300nmの第2絶縁膜104を順に形成する。ここで第1絶縁膜103は、後述の下層配線パターンが第2絶縁膜104に形成される際のエッチングストッパ層であり、例えばSiC、SiCN等からなる無機系絶縁膜を用いることができる。第2絶縁膜104は、例えば酸化シリコン、SiOF、SiOC、多孔質シリカ等からなる無機系絶縁膜を用いることができる。
その後、第2絶縁膜104上に、第1絶縁膜103および第2絶縁膜104内に下層配線パターンを形成するための膜厚100〜1000nm程度の第1のレジストパターン105を形成する。この第1のレジストパターン105において、デバイス形成領域は形成すべき下層配線パターンと同じパターンであるが、スクライブ領域は大きい面積で開口している。
第1のレジストパターン105は、公知の方法で形成することができ、例えば、フォトレジスト組成物を塗布し、その後、KrFエキシマレーザースキャナを用いて最適な露光量とフォーカスで露光し、現像を行うことにより形成することができる。フォトレジスト組成物には、例えば、通常のベース樹脂、酸発生剤等を含む化学増幅ポジ型フォトレジスト組成物が用いることができる。
次に、図1(A1)および(A2)と図1(B1)および(B2)に示すように、第1のレジストパターン105をマスクとして、Cxy、Cxyz、O2、CO、Ar等のエッチングガスを用いて、第1絶縁膜103が露出するまで第2絶縁膜104をドライエッチングし、その後連続して第1絶縁膜103をCxy、Cxyz、O2、CO、Ar等のエッチングガスを用いてドライエッチングして、デバイス形成領域における第2絶縁膜104および第1絶縁膜103内に下層配線用溝パターン106を形成すると共に、スクライブ領域における第2絶縁膜104および第1絶縁膜103を除去して下層大面積溝パターン107を形成する。
その後、酸素ガスを含むアッシングガスを用いてプラズマアッシングを行って第1のレジストパターン105を除去する。
次に、下層配線用溝パターン106および下層大面積溝パターン107の内部を含む表面全体に、埋め込み配線用導電性金属、例えば銅(Cu)をスパッタ法およびメッキ法にて500〜1000nmの厚さで堆積し、下層配線用溝パターン106および下層大面積溝パターン107の内部以外の導電性金属をCMP(化学的機械的研磨)を行うことにより除去して、図1(C1)および(C2)に示すように、デバイス形成領域に下層配線パターン108を形成すると共に、スクライブ領域に光透過抑制膜109を形成する。
なお、下層配線パターン108および光透過抑制膜109の材料として、銅に代えて、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)等の導電性金属を用いてもよい。
また、図1で説明した工程において、スクライブ領域における光透過抑制膜109とは別の領域で、さらに好ましくは下地スクライブ構造102とは別の領域(下地スクライブ構造がないスクライブ領域)に、下層配線パターン108の形状測定用として、測定用下層配線パターン(図示省略)を形成してもよい。この測定用下層配線パターンの形成時期および形成条件は、下層配線パターン108と同様である。
この後、上述した工程(b)と工程(c)が同時に行われる。
工程(b)は、光透過抑制膜109上に絶縁膜を形成する工程(b1)と、該絶縁膜上に測定用パターンを形成するためのレジストパターンをフォトリソグラフィー法を用いて形成する工程(b2)と、前記レジストパターンをマスクとして絶縁膜をエッチングして、測定用溝パターンを形成する工程(b3)と、前記測定用溝パターンの内部に導電性材料を埋め込んで前記測定用パターンを形成する工程(b4)とを含む。
また、工程(c)は、基板1上に絶縁膜を形成する工程(c1)と、該絶縁膜上に配線パターンを形成するためのレジストパターンをフォトリソグラフィー法を用いて形成する工程(c2)と、前記レジストパターンをマスクとして絶縁膜をエッチングして、配線用溝パターンを形成する工程(c3)と、前記配線用溝パターンの内部に導電性材料を埋め込んで前記配線パターンを形成する工程(c4)とを含む。
工程(b1)および(c1)では、前記工程を経て得られた基板1の表面全面に、図2(A1)および(A2)に示すように、膜厚10〜100nmの第3絶縁膜110および膜厚500〜1000nmの第4絶縁膜111を順に形成する。ここで、第3絶縁膜110は、後述する上層配線パターンが第4絶縁膜111に形成される際のエッチングストッパ層であり、例えばSiC、SiCNなどからなる無機系絶縁膜を用いることができる。第4の絶縁膜111は、例えば酸化シリコン、SiOF、SiOC、多孔質シリカ等からなる無機系絶縁膜を用いることができる。
次いで、工程(b2)および(c2)において、まず、第4絶縁膜111の上に膜厚
100〜1000nm程度の第2のレジストパターン112を形成する。この第2のレジストパターン112は、ビアホール形成用のレジストパターンであり、デバイス形成領域のみにマスク開口部を有する。第2のレジストパターン112は、公知の方法で形成することができ、例えば、フォトレジスト組成物を塗布し、その後、KrFエキシマレーザースキャナを用いて最適な露光量とフォーカスで露光し、現像を行うことにより形成することができる。フォトレジスト組成物には、例えば、通常のベース樹脂、酸発生剤等を含む化学増幅ポジ型フォトレジスト組成物が用いることができる。
次に、第2のレジストパターン112をマスクとして、Cxy、Cxyz、O2、CO、Ar等のエッチングガスを用いてドライエッチングを行うことにより、図2(B1)に示すように、デバイス形成領域の第4絶縁膜111にビアホール113を形成する。このとき、第3絶縁膜110がエッチングストッパ層として機能する。一方、スクライブ領域においては、第2のレジストパターン112が開口部を有していないため、図2(B2)に示すように、第4絶縁膜111にはビアホールは形成されない。
その後、酸素ガスを含むアッシングガスを用いてプラズマアッシングを行って、第2のレジストパターン112を除去する。
続いて、図2(C1)および(C2)に示すように、ビアホール113内を完全に埋め込む膜厚で埋め込み膜114を第4絶縁膜111上に堆積する。この埋め込み膜114は、第4絶縁膜111に上層配線パターンを形成する際の第3絶縁膜110の保護膜であり、例えばレジスト材料等からなる有機膜、SOGなどからなる無機系絶縁膜を用いることができる。
その後、前記埋め込み膜114上に膜厚100〜1000nm程度の第3のレジストパターン115を形成する。この第3のレジストパターン115が、工程(b2)および(c2)で形成する目的となるレジストパターンである。このとき、図2(C1)に示すように、第3のレジストパターン115におけるデバイス形成領域には、上層配線パターン118(図3(B1)参照)の配線幅、膜厚および配線ピッチ(パターン間隔)を有するパターン形状の設計レイアウトに基いてマスク開口部が形成され、これと同様に、第3のレジストパターン115におけるスクライブ領域にも、上層配線パターン118の前記設計レイアウトに基いてマスク開口部が形成される。そのため、デバイス形成領域における第3のレジストパターン115のマスク開口部の一部は、ビアホール113の位置に配置される。
第3のレジストパターン115は、公知の方法で形成することができ、例えば、フォトレジスト組成物を塗布し、その後、KrFエキシマレーザースキャナを用いて最適な露光量とフォーカスで露光し、現像を行うことにより形成することができる。フォトレジスト組成物には、例えば、通常のベース樹脂、酸発生剤等を含む化学増幅ポジ型フォトレジスト組成物が用いることができる。
この後、本発明では、第3のレジストパターン115における測定用パターン形成部分に測定光を照射してその反射光を解析することにより、第3のレジストパターン115の形状を測定し評価し、この評価が基準値外であれば、第3のレンジストパターン115を除去した後、前記工程(b2)および(c2)での露光条件を補正した上で基準値内の評価が得られるまで第3のレジストパターン115の形成および測定評価を繰り返すことができる。
測定の際、スクライブ領域において、下地スクライブ構造102の上には光透過抑制膜109が形成され、かつ光透過抑制膜109と第3のレジストパターン115の間にはパターンは存在しないため、第3のレジストパターン115を透過した測定光は、第3のレジストパターン115以外のパターンの影響を受けることなく光透過抑制膜109でほぼ全反射して、測定装置にて検出される。換言すると、この測定で考慮すべきパラメータは、第3のレジストパターン115の深さ、上辺寸法、下辺寸法、側壁角度、埋め込み膜114の膜厚、第4絶縁膜111の膜厚および第3絶縁膜110の膜厚のみと少ないため、実測波形と理論波形とのフィティングが簡素化され、精度よく最適解を得ることができる。
この測定では、例えばスキャッタロメトリ法による測定が好適である。
この工程での評価が基準値外であれば、この第3のレンジストパターン115は形状不良であると判断されるため除去され、その後、前記工程(b2)および(c2)での露光条件を補正した上で基準値内の評価が得られるまで第3のレジストパターン115の形成および測定評価が繰り返され、評価が基準値内となれば、この第3のレジストパターン115は形状が許容範囲内であると判断され、次の工程(b3)および(c3)に移る。
工程(b3)および(c3)では、第3のレジストパターン115をマスクとして、Cxy、Cxyz、O2、CO、Ar等のエッチングガスを用いて、埋め込み膜114および第4絶縁膜111をドライエッチングして、上層配線用溝パターン116および測定用溝パターン117を形成する。このドライエッチングは、図3(B1)および(B2)に示すように、デバイス形成領域およびスクライブ領域において、形成しようとする上層配線パターン118の膜厚と同じ深さ、例えば200〜800nmの深さの上層配線用溝パターン116および測定用溝パターン117が第4絶縁膜111に形成されるように制御される。なお、このドライエッチングでは、デバイス形成領域において、ビアホール内の埋め込み膜114が第3絶縁膜110の保護膜として機能しており、ビアホール内には埋め込み膜114が残存している。
その後、酸素ガスを含むアッシングガスを用いてプラズマアッシングを行って第3のレジストパターン115および埋め込み絶縁膜114を除去し、続いて、Cxy、Cxyz、O2、CO、Ar等のエッチングガスを用いてドライエッチングを行って第3絶縁膜110を除去し、それによって図3(A1)および(A2)に示すように、デバイス形成領域に、下層配線パターン108まで到達するビアホール113が形成され、かつ上層配線用溝パターン116の一部がビアホール113と連通する。
次に、前記工程(b4)および(c4)において、ビアホール113および上層配線用溝パターン116内に完全に埋め込まれる膜厚で導電性金属膜を第4絶縁膜111上に堆積し、CMP(化学的機械的研磨)を行って表面の金属膜を除去し第4絶縁膜111を露出させる。これにより、デバイス形成領域には、図3(B1)に示すように、ビアパターン120および上層配線パターン118が形成され、これと同時に、スクライブ領域には、図3(B2)に示すように、測定用上層配線パターン119が形成される。
このようにして形成された上層配線パターン118は、形状測定の評価を合格した第3のレジストパターン115に基くものであるため、設計レイアウトから逸脱しない形状に形成されたものとなる。なお、測定用上層配線パターン119の形状測定および評価は、この実施形態1では行われないが、後述の実施形態のように行うようにしてもよい。
図4は、実施形態1におけるデバイス形成領域および測定用上層配線パターンの領域を示す配置図である。
このように形成された実施形態1の配線構造において、測定用上層配線パターン119の領域t(以下、テスト領域tと称す)は、図4に示すように、デバイス形成領域Dの面積を大きく取れるように、スクライブ領域Sであって、デバイス形成領域Dの周囲4辺の1辺当り1つ配置されている。
さらに詳しくは、テスト領域tは、デバイス形成領域Dの各辺の長さ方向中間位置に配置されており、この配置は全てのデバイス形成領域Dについて統一されている。これにより、基板の中央部と周辺部とでパターン形状に差が生じているかを観察することができる。
また、デバイス形成領域Dの大きさとしては1000〜20000μm角程度であり、スクライブ領域Sの幅としては50〜200μm程度であり、テスト領域tの大きさは30〜70μm角程度である。なお、1つのデバイス形成領域Dに沿って配置される4つのテスト領域tのそれぞれの大きさは同じでも異なっていてもよく、かつ同じまたは異なる測定用上層配線パターン119でもよい。異なる測定用上層配線パターン119とすれば、デバイス形成領域Dの上層配線パターン118における任意の複数箇所を4つのテスト領域tの各測定用上層配線パターン118に振り分けて形状測定することができる。
一方、光透過抑制膜109は、少なくともテスト領域tとほぼ一致して重畳する配置、形状および大きさであればよく、隣接する2個のテスト領域tに対して1つの光透過抑制膜109が重畳するようにしてもよい。
(実施形態2:参考例2
実施形態2では、実施形態1で行われる第3のレジストパターン115の形状測定および評価に加え、第4絶縁膜111に形成した測定用溝パターン117の形状測定および評価を行う。この場合、光学的形状測定法としては、スキャッタロメトリ法が好適である。
このように、測定用溝パターン117の形状測定を行うことで、その測定結果を新たな製造サイクルへフィードバックすることができ、上層配線パターン118をより高精度に形状管理することができる。
(実施形態3:参考例4
実施形態3では、実施形態1で行われる第3のレジストパターン115の形状測定および評価に加え、測定用パターン119の形状測定および評価を行う。この場合の光学的形状測定法としても、スキャッタロメトリ法が好適である。
このように、測定用パターン119の形状測定を行うことによっても、その測定結果を新たな製造サイクルへフィードバックすることができ、上層配線パターン118をより高精度に形状管理することができる。なお、測定用溝パターン117の形状測定および評価をさらに組み合わせてもよい。
(実施形態4)
実施形態1では、図1(C2)で説明した光透過抑制膜109は、下層配線パターン108と同じ導電性金属材料を用いて同時に形成された場合を例示したが、実施形態4では、光透過抑制膜109の材料を窒化タングステン(WN)、窒化タンタル(TaN)、窒化チタン(TiN)等の金属化合物や窒化シリコン(SiN)、窒化酸化シリコン(SiON)等の絶縁性材料で形成する。この場合、光透過抑制膜109は下層配線パターン108とは別工程で形成される。
具体的には、図1(A1)、(B1)および(C1)で説明した要領で先にデバイス形成領域における第4絶縁膜104および第3絶縁膜103の内部に下層配線パターン108を形成する。なお、図1(A1)に示す工程で形成する1回目の第1のレジストパターン105は、スクライブ領域においては開口部を有さないものであるため、第2絶縁膜104および第3絶縁膜103はエッチングされずそのまま残存している。
その後、図1(A2)、(B2)および(C2)で説明した要領でスクライブ領域における第4絶縁膜104および第3絶縁膜103をエッチングし、絶縁性材料を埋め込んで、光透過抑制膜109を形成する。なお、図1(A2)に示す工程で形成する2回目の第1のレジストパターン105は、デバイス形成領域においては開口部を有さないものであるため、下層配線パターン108は保護される。
WN、TaN、TiN等の金属化合物やSiN、SiON等の絶縁性材料にて光透過抑制膜109を形成することにより、Cu等の配線金属材料の拡散防止効果が期待でき、これらの金属化合物や絶縁性材料にてなる光透過抑制膜109が配線金属堆積時の下地膜としての役割も有する。なお、これらの金属化合物や絶縁性材料が金属配線のキャップ膜(第3絶縁膜110)として使用されてもよい。
(実施形態5:参考例4
実施形態1では、1層目の下層配線パターン108と2層目の上層配線パターン118とを有する2層配線構造の場合を例示したが、本発明は3層以上の配線構造にも適用可能である。
例えば、3層配線構造の場合、デバイス形成領域では、実施形態1と同様の工程を経て1層目の配線パターンと2層目の配線パターンを形成した後、第5絶縁膜および第6絶縁膜を形成し、第6絶縁膜上に3層目の配線パターンを形成するための第4のレジストパターンを形成する。
一方、スクライブ領域では、図2(C2)の工程において、光透過抑制膜109の直上領域およびこの領域以外の領域(以下、他の領域と称する)にそれぞれ開口部を有する第3のレジストパターンが形成される。この第3のレジストパターンにおいて、光透過抑制膜109の直上領域には実施形態1と同様の上層配線パターンの形状測定用のパターン開口部が形成され、他の領域には大面積パターン開口部が形成される。次に、第3のレジストパターンをマスクとして第4絶縁膜111をドライエッチングすることにより、図3(A2)に示すように、光透過抑制膜109の直上領域には実施形態1と同様の測定用上層配線溝パターン117が形成され、他の領域には大面積溝パターンが形成される。続いて、導電性金属材料を測定用上層配線溝パターン117および大面積溝パターンに埋め込むことにより、測定用上層配線パターン119および第2の光透過抑制膜が形成される。その後、前記第5絶縁膜および第6絶縁膜を形成し、第6絶縁膜上に前記第4のレジストパターンを形成する。この第4のレジストパターンにおいて、第2の光透過抑制膜の直上には、前記3層目の配線パターンと同じ形状のパターン開口部が形成される。
その後、第4のレジストパターンにおけるスクライブ領域のパターンを実施形態1と同様に光学的形状測定法によって形状測定し評価する。このとき、このパターンの直下には第2の光透過抑制膜が存在するため、第2の光透過抑制膜の直下に、例えば下層配線パターンと同形状の測定用下層配線パターンや下地スクライブ構造102が存在しても、これらの影響を受けずに形状測定を行うことができる。
この形状測定の結果の評価が基準値外であれば、この第4のレジストパターンを除去し、露光条件を補正した上で合格するまで第4のレジストパターンを繰り返し形成する。合格すれば、第4のレジストパターンをマスクとして第6絶縁膜をドライエッチングして、デバイス形成領域およびスクライブ領域に配線溝パターンおよび測定用配線溝パターンを形成し、配線溝パターンおよび測定用配線溝パターンに導電性金属材料を埋め込んで3層目の配線パターンおよび測定用配線パターンを形成する。なお、測定用配線溝パターンおよび測定用配線パターンの少なくとも一方に対してさらに光学的形状測定を行って形状管理することが好ましい。
また、4層配線構造の場合、上述の第4のレジストパターンを形成する際、スクライブ領域における前記第2の光透過抑制膜の直上領域以外の領域に大面積パターン開口部も形成し、この第4のレジストパターンをマスクとして第6絶縁膜をドライエッチングして配線溝パターンおよび大面積溝パターンを形成する。そして、この配線溝パターンおよび大面積溝パターンに導電性金属材料を埋め込んで、3層目の測定用配線パターンおよび第3の光透過抑制膜を形成する。この間、デバイス形成領域は、上述と同様にして3層目の配線パターンが形成される。その後、デバイス形成領域およびスクライブ領域において、第7絶縁膜および第8絶縁膜を形成し、第8絶縁膜上に第5のレジストパターンを形成する。この第5のレジストパターンは、デバイス形成領域に4層目の配線パターンを形成するためのパターン開口部を有し、スクライブ領域における第3の光透過抑制膜の直上に4層目の配線パターンの形状測定用のパターン開口部を有する。そして、第5のレジストパターンにおけるこの形状測定用パターンに対して光学的形状測定を行う。この測定結果が合格であれば、第8絶縁膜をドライエッチングしてデバイス形成領域およびスクライブ領域に
溝パターンおよび測定用溝パターンを形成し、溝パターンおよび測定用溝パターンに導電性金属材料を埋め込んで4層目の配線パターンおよび測定用配線パターンを形成する。なお、測定用溝パターンおよび測定用配線パターンの少なくとも一方に対してさらに光学的形状測定を行って形状管理することが好ましい。
4層配線構造の場合、さらに別の製造方法として、実施形態1と同様に図3(b1)および(b2)に示す2層配線構造を形成した後、この2層配線構造の製造工程に準拠して、デバイス形成領域およびスクライブ領域に、3層目として第2の下層配線パターンおよび第2の光透過抑制膜を形成し、4層目として第2の上層配線パターンおよび第2の測定用上層配線パターンを形成する。この場合、第2の上層配線パターンを形成するためのレジストパターンに対して光学的形状測定を行い、さらには、第2の測定用上層配線溝パターンおよび第2の測定用上層配線パターンの少なくとも一方に対してさらに光学的形状測定を行って形状管理することが好ましい。
(他の実施形態:参考例5
前記実施形態1では、光透過抑制膜109および測定用パターン119をスクライブ領域Sに形成した場合を例示したが、デバイス形成領域Dに形成してもよい。
また、テスト領域tは、四角いデバイス領域Dの1辺当り2箇所以上に配置してもよい。
本発明の配線構造およびその製造方法は、システムLSI、CMOSイメージセンサー、フラッシュメモリー等の電子機器に適用可能である。
図1は本発明に係る配線構造の製造方法の実施形態1を説明する工程図である。 図1の続きの工程図である。 図2の続きの工程図である。 実施形態1におけるデバイス形成領域および測定用上層配線パターンの領域を示す配置図である。 従来の配線構造の製造工程を示す工程図である。 図5の続きの工程図である。
符号の説明
1 基板
2 素子分離膜
3 ゲート電極
4 サイドウォールスペーサ
5 ソース・ドレイン領域
6 層間絶縁膜
7 コンタクトプラグ
101 下地デバイス構造
102 下地スクライブ構造
103 第1絶縁膜
104 第2絶縁膜
105 第1のレジストパターン
106 下層配線用溝パターン
107 下層大面積溝パターン
108 下層配線パターン
109 光透過抑制膜
110 第3絶縁膜
111 第4絶縁膜(絶縁膜)
112 第2のレジストパターン
113 ビアホール
114 埋め込み膜
115 第3のレジストパターン
116 上層配線用溝パターン
117 測定用溝パターン
118 上層配線パターン(配線パターン)
119 測定用上層配線パターン(測定用パターン)
120 ビアパターン

Claims (12)

  1. 複数のデバイス形成領域および該複数のデバイス形成領域を区画するスクライブ領域を有する基板と、該基板上に形成された配線パターンと、前記基板上に形成されて測定光が照射される測定用パターンと、該測定用パターンの真下の領域に形成された光透過抑制膜と、該光透過抑制膜の真下の領域に設けられた配線および素子の少なくとも一方を含む下地スクライブ構造とを備え、
    前記デバイス形成領域は、基板表面に形成された下地デバイス構造と、該下地デバイス構造上に形成された第1絶縁膜と、該第1絶縁膜上に形成された第2絶縁膜と、前記下地デバイス構造上の前記第1絶縁膜および第2絶縁膜の一部を除去して形成した凹部内に埋め込まれた下層配線パターンと、該下層配線パターン上に形成された第3絶縁膜と、該第3絶縁膜上に形成された第4絶縁膜と、前記下層配線パターン上の前記第3絶縁膜および第4絶縁膜の一部を除去して形成した凹部内に埋め込まれた前記配線パターンとを有し、
    前記スクライブ領域は、基板表面に形成されて前記下地デバイス構造の形状、寸法およびパターン間隔を含む構造要素を計測するためにこれらの構造要素と同じ構造要素を含むように形成されたテスト用の前記下地スクライブ構造と、該下地スクライブ構造上に形成された前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜と、前記下地スクライブ構造上の前記第1絶縁膜および第2絶縁膜の一部を除去して形成した凹部内に埋め込まれた前記光透過抑制膜と、該光透過抑制膜上に形成された前記第3絶縁膜および前記第4絶縁膜と、前記測定用パターンとを有し、
    前記測定用パターンは、前記配線パターンと同一のパターンであって、第4絶縁膜内に形成した溝パターンに導電性材料が埋め込まれて形成された実パターンであり、
    前記下層配線パターンは導電性材料からなり、
    前記光透過抑制膜は、前記第4絶縁膜の材料の光透過率よりも小さい光透過率を有する絶縁性材料からなることを特徴とする配線構造。
  2. 前記デバイス形成領域は四角形であり、
    前記測定用パターンは、デバイス形成領域の周囲4辺における各辺に沿って配置されている請求項1に記載の配線構造。
  3. 前記測定光は、波長が200nm〜800nmである請求項1または2に記載の配線構造。
  4. 前記測定用パターンを構成する絶縁膜の材料が、酸化シリコン、SiOF、SiOC、SiC、SiCN、SiOCHまたは多孔質シリカであり、前記光透過抑制膜の材料が、WN、TaN、TiN、SiNまたはSiONである請求項1〜3のいずれか1つに記載の配線構造。
  5. 前記光透過抑制膜の光透過率が、前記測定用パターンを構成する絶縁膜の光透過率の0〜0.95倍である請求項1〜4のいずれか1つに記載の配線構造。
  6. 前記光透過抑制膜は、前記測定光のビーム径以上の平面的な大きさを有し、前記測定用パターンは、前記測定光のビーム径以上の平面的な大きさを有し、かつ測定光の波長の10分の1以上で10倍以下の配線幅および配線ピッチを有する請求項3〜5のいずれか1つに記載の配線構造。
  7. 前記測定用パターンの平面的な大きさが、10μm角以上で100μm角以下である請求項6に記載の配線構造。
  8. 測定用パターンは、単一の配線幅および配線ピッチを有する繰り返しパターンである請求項3〜7のいずれか1つに記載の配線構造。
  9. 前記請求項1に記載の配線構造を製造する方法であって、
    前記デバイス形成領域において、(a1)基板表面に下地デバイス構造を形成し、(a2)該下地デバイス構造上に第1絶縁膜および第2絶縁膜を形成し、(a3)前記下地デバイス構造上の前記第1絶縁膜および第2絶縁膜の一部を除去して凹部を形成し、その凹部内に下層配線パターンを埋め込み状に形成し、(a4)該下層配線パターン上に第3絶縁膜および4絶縁膜を形成し、(a5)前記下層配線パターン上の前記第3絶縁膜および第4絶縁膜の一部を除去して凹部を形成し、その凹部内に配線パターンを埋め込み状に形成する配線パターン形成工程と、
    前記スクライブ領域において、(b1)基板表面に前記下地デバイス構造の形状、寸法およびパターン間隔を含む構造要素を計測するためにこれらの構造要素と同じ構造要素を含むようにテスト用の前記下地スクライブ構造を形成し、(b2)該下地スクライブ構造上に前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜を形成し、(b3)前記下地スクライブ構造上の前記第1絶縁膜および第2絶縁膜の一部を除去して凹部を形成し、その凹部内に前記光透過抑制膜を埋め込み状に形成し、(b4)該光透過抑制膜上に前記第3絶縁膜および前記第4絶縁膜を形成し、(b5)前記測定用パターンを形成する測定用パターン形成工程とを備え、
    絶縁性材料にて光透過抑制膜を形成し、
    工程(b5)が、
    第4絶縁膜上に前記配線パターンと同一のレジストパターンを前記測定用パターンとして形成する工程(b5−1)、または
    第4絶縁膜上に前記配線パターンと同一のレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクとして第4絶縁膜をエッチングして溝パターンを前記測定用パターンとして形成する工程(b5−2)、または
    第4絶縁膜上に前記配線パターンと同一のレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクとして第4絶縁膜をエッチングして溝パターンを形成し、前記溝パターン内に導電性材料を埋め込んで実パターンを前記測定用パターンとして形成する工程(b5−3)を含み、
    工程(a5)と工程(b5−3)が、同じ導電性材料にて配線パターンと測定用パターンを同時に形成する配線構造の製造方法。
  10. 前記レジストパターンに測定光を照射してその反射光を解析することにより、レジストパターンの形状を測定し評価し、この評価が基準値外であれば、レンジストパターンを除去した後、露光条件を補正した上で基準値内の評価が得られるまでレジストパターンの形成および測定評価を繰り返す請求項に記載の配線構造の製造方法。
  11. 前記測定用溝パターンに測定光を照射してその反射光を解析することにより、測定用溝パターンの形状を測定し評価する工程をさらに含む請求項9または10に記載の配線構造の製造方法。
  12. 記測定用パターンに測定光を照射してその反射光を解析することにより、測定用パターンの形状を測定し評価する工程(b6)をさらに含む請求項9〜11のいずれか1つに記載の配線構造の製造方法。
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