JP2005082330A - シート材固定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 シート材が配置部材から外れることを防止できるシート材固定装置を得る。
【解決手段】 露光部18では、前端チャック28が印刷版12の前端を回転ドラム24の周面へ押し付けて固定すると共に、後端チャック42が印刷版12の後端を反前端チャック28側へ引っ張りつつ回転ドラム24の周面へ押し付けて固定する。ここで、前端チャック28による印刷版12の押付力により印刷版12に作用する前端チャック28との間及び回転ドラム24の周面との間の摩擦力の合計が、回転ドラム24の回転による遠心力により印刷版12に作用する反前端チャック28側への張力と後端チャック42により印刷版12に作用する反前端チャック28側への引張力との合計以上にされている。このため、前端チャック28による印刷版12の回転ドラム24周面への固定が解除されることを防止でき、印刷版12が回転ドラム24の周面から外れることを防止できる。
【選択図】 図1
【解決手段】 露光部18では、前端チャック28が印刷版12の前端を回転ドラム24の周面へ押し付けて固定すると共に、後端チャック42が印刷版12の後端を反前端チャック28側へ引っ張りつつ回転ドラム24の周面へ押し付けて固定する。ここで、前端チャック28による印刷版12の押付力により印刷版12に作用する前端チャック28との間及び回転ドラム24の周面との間の摩擦力の合計が、回転ドラム24の回転による遠心力により印刷版12に作用する反前端チャック28側への張力と後端チャック42により印刷版12に作用する反前端チャック28側への引張力との合計以上にされている。このため、前端チャック28による印刷版12の回転ドラム24周面への固定が解除されることを防止でき、印刷版12が回転ドラム24の周面から外れることを防止できる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、シート材を配置部材へ固定するシート材固定装置に関する。
画像記録装置としては、回転ドラムの外周面に印刷版を巻き付けて印刷版に画像を記録するものがある(例えば、特許文献1参照)。
このような画像記録装置では、例えば回転ドラムの内部と外周面とが連通されており、回転ドラムの内部を減圧することで、回転ドラムの外周面に印刷版を吸着させて密着保持する。
ここで、回転ドラムの回転中に、回転ドラムの外周面から印刷版が浮く等することにより印刷版の回転ドラム外周面への吸着不良が発生すると、印刷版の回転ドラム外周面への吸着不良が検出されてから印刷版が回転ドラムの外周面から完全に外れるまでに、回転ドラムの回転を停止させる必要がある。
しかしながら、特に回転ドラムの高速回転中(印刷版への画像の記録中)では、印刷版が回転ドラムの外周面から外れかける際における印刷版の挙動を検出することは困難であり、このため、印刷版が回転ドラムの外周面から完全に外れるまでに回転ドラムの回転を停止させることは困難である。
これにより、いかなる状況でも印刷版が回転ドラムの外周面から外れない機構が必要になる。
特開2000−112142公報
本発明は上記事実を考慮し、シート材が配置部材から外れることを防止できるシート材固定装置を得ることが目的である。
請求項1に記載のシート材固定装置は、シート材が配置され、回転される配置部材と、前記シート材を前記配置部材へ押し付けて固定する第1固定部材と、前記シート材を反前記第1固定部材側へ引っ張って前記配置部材へ固定する第2固定部材と、を備えたシート材固定装置であって、前記第1固定部材による前記シート材の押付力により前記シート材に作用する前記第1固定部材との間及び前記配置部材との間の摩擦力の合計を、前記配置部材の回転による遠心力により前記シート材に作用する反前記第1固定部材側への張力と前記第2固定部材により前記シート材に作用する反前記第1固定部材側への引張力との合計以上にした、ことを特徴としている。
請求項2に記載のシート材固定装置は、シート材が配置され、回転される配置部材と、前記シート材を前記配置部材へ押し付けて固定する第1固定部材と、前記シート材を反前記第1固定部材側へ引っ張って前記配置部材へ固定する第2固定部材と、を備えたシート材固定装置であって、前記第1固定部材による前記シート材の押付力により前記シート材に作用する前記第1固定部材との間及び前記配置部材との間の摩擦力の合計を、前記配置部材の回転による遠心力により前記シート材に作用する反前記第1固定部材側への張力の2倍以上にした、ことを特徴としている。
請求項3に記載のシート材固定装置は、シート材が配置される配置部材と、前記シート材を前記配置部材へ固定する第1固定部材と、前記シート材を反前記第1固定部材側へ引っ張って前記配置部材へ固定する第2固定部材と、を備えたシート材固定装置であって、前記第2固定部材が前記シート材を固定する際における前記第2固定部材による前記シート材の引張量を、前記シート材における前記第1固定部材による固定位置から当該固定位置より反前記第2固定部材側の端縁までの長さ以下にした、ことを特徴としている。
請求項4に記載のシート材固定装置は、シート材が配置され、回転される配置部材と、前記シート材を前記配置部材へ押し付けて固定する固定部材と、を備えたシート材固定装置であって、前記固定部材による前記シート材の押付力により前記シート材に作用する前記固定部材との間及び前記配置部材との間の最低保証摩擦力の合計を、前記配置部材の回転による遠心力により前記シート材に作用する張力以上にした、ことを特徴としている。
請求項1に記載のシート材固定装置では、第1固定部材がシート材を配置部材へ押し付けて固定すると共に、第2固定部材がシート材を反第1固定部材側(第2固定部材側)へ引っ張って配置部材へ固定する。
ここで、第1固定部材によるシート材の押付力によりシート材に作用する第1固定部材との間及び配置部材との間の摩擦力の合計が、配置部材の回転による遠心力によりシート材に作用する反第1固定部材側への張力ととの合計以上にされている。このため、シート材に第2固定部材による反第1固定部材側への引張力が作用しても、配置部材の回転中に第1固定部材によるシート材の固定が解除されることを防止でき、シート材が配置部材から外れることを防止することができる。
請求項2に記載のシート材固定装置では、第1固定部材がシート材を配置部材へ押し付けて固定すると共に、第2固定部材がシート材を反第1固定部材側(第2固定部材側)へ引っ張って配置部材へ固定する。
ところで、第2固定部材がシート材を反第1固定部材側へ引っ張った状態を常に維持するためには、第2固定部材によりシート材に作用する反第1固定部材側への引張力を、配置部材の回転による遠心力によりシート材に作用する反第2固定部材側(第1固定部材側)への張力以上にしなければならない。
また、配置部材の回転による遠心力によりシート材に作用する反第2固定部材側への張力は、配置部材の回転による遠心力によりシート材に作用する反第1固定部材側への張力と等しい。
すなわち、第2固定部材によりシート材に作用する反第1固定部材側への引張力は、配置部材の回転による遠心力によりシート材に作用する反第1固定部材側への張力以上であらなければならない。
ここで、第1固定部材によるシート材の押付力によりシート材に作用する第1固定部材との間及び配置部材との間の摩擦力の合計を、配置部材の回転による遠心力によりシート材に作用する反第1固定部材側への張力と第2固定部材によりシート材に作用する反第1固定部材側への引張力(配置部材の回転による遠心力によりシート材に作用する反第1固定部材側への張力以上のもの)との合計以上にすることで、配置部材の回転中に第1固定部材によるシート材の固定が解除されることを防止できる。
このため、第1固定部材によるシート材の押付力によりシート材に作用する第1固定部材との間及び配置部材との間の摩擦力の合計が、配置部材の回転による遠心力によりシート材に作用する反第1固定部材側への張力の2倍以上にされている。これにより、シート材に第2固定部材による反第1固定部材側への引張力が作用しても、配置部材の回転中に第1固定部材によるシート材の固定が解除されることを防止でき、シート材が配置部材から外れることを防止することができる。
請求項3に記載のシート材固定装置では、第1固定部材がシート材を配置部材へ固定すると共に、第2固定部材がシート材を反第1固定部材側(第2固定部材側)へ引っ張って配置部材へ固定する。
ここで、第2固定部材がシート材を固定する際における第2固定部材によるシート材の引張量が、シート材における第1固定部材による固定位置から当該固定位置より反第2固定部材側の端縁までの長さ以下にされている。このため、仮に当該固定位置においてシート材の第1固定部材との間や配置部材との間の摩擦力が非常に小さい場合でも、第1固定部材によるシート材の固定が解除される前に、第2固定部材によるシート材の引張動作が終了する。これにより、第1固定部材によるシート材の固定が解除されることを防止でき、シート材が配置部材から外れることを防止することができる。
請求項4に記載のシート材固定装置では、固定部材がシート材を配置部材へ押し付けて固定する。
ここで、固定部材によるシート材の押付力によりシート材に作用する固定部材との間及び配置部材との間の最低保証摩擦力の合計が、配置部材の回転による遠心力によりシート材に作用する張力以上にされている。このため、固定部材とシート材との間やシート材と配置部材との間の摩擦力が汚れ等により低下しても、配置部材の回転中に固定部材によるシート材の固定が解除されることを防止でき、シート材が配置部材から外れることを防止することができる。
図1には、本発明のシート材固定装置が適用されて構成された実施の形態に係る印刷版自動露光装置10が側面図にて示されている。
本実施の形態に係る印刷版自動露光装置10は、シート材としてのフォトポリプレートやサーマルプレート等の印刷版12における支持体上の画像形成層(感光層や感熱層等)に画像を露光(記録)するものであり、所謂アウタードラムプレートセッターとされている。
印刷版自動露光装置10は、搬送ガイドユニット14と、パンチ部16と、露光部18と、に分かれており、搬送ガイドユニット14の前方にパンチ部16及び露光部18が配置されると共に、パンチ部16の下方に露光部18が配置されている。
搬送ガイドユニット14は、略四角形平板状の給版ガイド20と排版ガイド22とを有しており、給版ガイド20と排版ガイド22とは互いの相対位置関係が横V字型とされている。搬送ガイドユニット14は、給版ガイド20の後端付近を中心として所定角度回動する構造となっており、この回動によって、搬送ガイドユニット14を選択的にパンチ部16や露光部18に対応させることができる。また、給版ガイド20上には、印刷版12が供給される。
ここで、搬送ガイドユニット14が回動されてパンチ部16に対応(対向)されることで、給版ガイド20上の印刷版12の前端部がパンチ部16内に搬送されて、パンチ部16によって印刷版12の前端部に例えば円孔と長孔等の所定数のパンチ孔(図示省略)が穿孔される。パンチ部16での処理が終了すると、印刷版12が給版ガイド20上へ戻される。
露光部18は、配置部材としての円柱状の回転ドラム24を備えており、回転ドラム24は、図1の矢印A及び矢印Bの方向へ回転可能とされている。回転ドラム24の周面には、断面台形状の装着溝26(図3参照)が所定数(本実施の形態では4対)形成されており、各装着溝26は、回転ドラム24周面の周方向略全体に配置されている。
ここで、上述の如くパンチ部16から給版ガイド20上へ印刷版12が戻されると、搬送ガイドユニット14が回動されて露光部18に対応される(給版ガイド20及び排版ガイド22が回転ドラム24の接線方向に対向される)ことで、給版ガイド20から回転ドラム24の周面上に印刷版12の前端が搬送(配置)されて、印刷版12が位置決めされる。
図2に詳細に示す如く、回転ドラム24の周面には、印刷版12の前端が搬送される位置において、第1固定部材としての所定数(本実施の形態では11個)の前端チャック28が左右方向に沿って設けられている。前端チャック28は、後端近傍の支軸30において回転ドラム24に回転自在に支持されると共に、前端チャック28の前側には回転ドラム24の周面から離間される方向へ弾性力が付与されている。
所定数の前端チャック28の上方には前端チャック開閉ユニット32が設けられており、前端チャック開閉ユニット32には、所定数(本実施の形態では11個)の押しピン34が設けられている。各押しピン34は棒状とされて前端チャック開閉ユニット32から各前端チャック28へ向けて突出しており、各押しピン34が各前端チャック28の前側を押圧することで、各前端チャック28の後端が上記弾性力に抗して回転ドラム24の周面から離間している。これにより、上述の如く給版ガイド20から回転ドラム24の周面上に搬送される印刷版12の前端が各前端チャック28の後端と回転ドラム24の周面との間に挿入され、この状態で上記印刷版12の位置決めが行われる。
また、印刷版12の位置決めが終了した後には、各押しピン34が各前端チャック28から離間して各前端チャック28前側の押圧を解除することで、各前端チャック28の後端が上記弾性力により印刷版12の前端を回転ドラム24の周面に押し付けて、回転ドラム24の周面に印刷版12の前端が固定される。さらに、回転ドラム24の周面に印刷版12の前端が固定されると、回転ドラム24が図1の矢印Aの方向へ回転されて、印刷版12が回転ドラム24の周面に巻き付けられる。
回転ドラム24の周面近傍には、前端チャック開閉ユニット32よりも図1の矢印Aの方向側において、円柱状のスクイズローラ36が配設されている。スクイズローラ36は、回転ドラム24側へ移動されることで、回転ドラム24の周面に巻き付けられる印刷版12を回転ドラム24へ向けて押圧しつつ回転され、印刷版12を回転ドラム24の周面に密着させる。
回転ドラム24の周面近傍には、前端チャック開閉ユニット32よりも図1の矢印Bの方向側において、後端チャック着脱ユニット38が配設されている。後端チャック着脱ユニット38は所定数(本実施の形態では4個)のシャフト40を有しており、各シャフト40の先端(下端)には、第2固定部材及び固定部材としての後端チャック42が保持されている。
図3に詳細に示す如く、後端チャック42の前側には一対の装着レバー44が設けられており、回転ドラム24の周面に巻き付けた印刷版12の後端が後端チャック着脱ユニット38に対向すると、後端チャック着脱ユニット38が各後端チャック42と共に回転ドラム24側へ移動して、各後端チャック42の一対の装着レバー44を回転ドラム24の各対の装着溝26に装着する。これにより、各後端チャック42が回転ドラム24に装着されると共に、各シャフト40から各後端チャック42が離脱される。
後端チャック42の後側には一対のアーム46が設けられており、アーム46は、略長方体棒状とされて、基端が後端チャック42に回転可能に支持されている。アーム46は先端が回転ドラム24へ向かう方向へ付勢されており、各後端チャック42が回転ドラム24に装着される際には、各後端チャック42の一対のアーム46が回転ドラム24の各対の装着溝26に挿入されて各対の装着溝26の底面を押圧する。これにより、各後端チャック42の前端が印刷版12を図1の矢印Bの方向側(反前端チャック28側または後端チャック42側)へ引っ張りつつ印刷版12の後端を回転ドラム24の周面に押し付けることで、回転ドラム24の周面に印刷版12の後端が固定される。
このように、各前端チャック28及び各後端チャック42によって印刷版12の前端及び後端が回転ドラム24の周面に固定されると、後端チャック着脱ユニット38及びスクイズローラ36が回転ドラム24から離間された後に、回転ドラム24が所定の回転速度で周方向へ高速回転される。
回転ドラム24周面の後側近傍には、記録ヘッド48が配設されており、記録ヘッド48は、高速回転される回転ドラム24に向け、この回転ドラム24の回転に同期させて、読み込まれた画像データに基づいて変調した光ビームを照射し、これにより、印刷版12が画像データに基づいて露光される。この露光処理は、回転ドラム24を周方向へ高速で回転させながら(主走査)、記録ヘッド48を回転ドラム24の軸方向へ移動させる(副走査)、所謂走査露光である。
印刷版12への走査露光が終了すると、回転ドラム24の所定回転位置でスクイズローラ36が印刷版12に当接される。次に、所定数の後端チャック42が後端チャック着脱ユニット38に対向する位置で回転ドラム24が一時停止されて、後端チャック着脱ユニット38が所定数の後端チャック42側へ移動される。これにより、後端チャック着脱ユニット38によって、各後端チャック42の一対の装着レバー44が各対の装着溝26から離脱されて各後端チャック42が回転ドラム24から取り外されることで、各後端チャック42の前端による印刷版12後端の固定が解除されると共に、各シャフト40に各後端チャック42が保持される。その後、後端チャック着脱ユニット38が各後端チャック42と共に回転ドラム24から離間される。
さらに、回転ドラム24が図1の矢印Bの方向へ回転されることで、印刷版12が後端側から後方へ搬送されて排版ガイド22へ排出される。この際、回転ドラム24の所定回転位置でスクイズローラ36が印刷版12から離間されると共に、前端チャック開閉ユニット32の各押しピン34が回転ドラム24側へ移動されて各前端チャック28の前側を押圧することで、各前端チャック28の後端による印刷版12前端の固定が解除される。
また、印刷版12が排版ガイド22に送られると、搬送ガイドユニット14が回動されて、排版ガイド22から印刷版12が排出され、これにより、印刷版12が次工程の現像装置または印刷装置(図示省略)へ搬送される構成である。
ところで、図2及び図3に示す如く、印刷版12の露光処理のために回転ドラム24が高速回転される際には、所定数の前端チャック28に印刷版12を回転ドラム24の周面へ押し付ける方向側への遠心力W1(合計の遠心力)が作用すると共に、所定数の後端チャック42に印刷版12を回転ドラム24の周面へ押し付ける方向側への遠心力W2(合計の遠心力)が作用し、かつ、印刷版12に遠心力によって反前端チャック28側(後端チャック42側)及び反後端チャック42側(前端チャック28側)への張力Tが作用する。このため、所定数の前端チャック28に作用する遠心力W1及び各前端チャック28に付与された弾性力によって、所定数の前端チャック28は、印刷版12を回転ドラム24の周面に、回転ドラム24径方向内側へ押付力F1(合計の押付力)で押し付ける。さらに、所定数の後端チャック42に作用する遠心力W2及び各反後端チャック42(各対のアーム46)に付与された付勢力によって、所定数の後端チャック42は、印刷版12を回転ドラム24の周面に、回転ドラム24径方向内側へ押付力F2(合計の押付力)で押し付ける。
また、回転ドラム24の周面と印刷版12との間の最低保証摩擦係数、前端チャック28の後端と印刷版12との間の最低保証摩擦係数、及び、後端チャック42の前端と印刷版12との間の最低保証摩擦係数は、全て0.2とされている。この最低保証摩擦係数は、例えば印刷版12が10万枚から20万枚程度処理されて、印刷版12、回転ドラム24の周面、前端チャック28、後端チャック42が汚れた際等でも、実験的または経験的に保証されるものである。
このため、所定数の前端チャック28による印刷版12の押付力F1により印刷版12に作用する所定数の前端チャック28との間の最低保証摩擦力、及び、所定数の前端チャック28による印刷版12の押付力F1により印刷版12に作用する回転ドラム24の周面との間の最低保証摩擦力は、それぞれ0.2×F1となる。これにより、所定数の前端チャック28による印刷版12の押付力F1により印刷版12に作用する所定数の前端チャック28との間及び回転ドラム24の周面との間の最低保証摩擦力の合計は、0.4×F1となる。
また、同様に、所定数の後端チャック42による印刷版12の押付力F2により印刷版12に作用する所定数の後端チャック42との間及び回転ドラム24の周面との間の最低保証摩擦力の合計は、0.4×F2となる。
ここで、所定数の前端チャック28による印刷版12の押付力F1により印刷版12に作用する所定数の前端チャック28との間及び回転ドラム24の周面との間の最低保証摩擦力の合計(0.4×F1)が、回転ドラム24の高速回転による遠心力により印刷版12に作用する反前端チャック28側への張力Tと所定数の後端チャック42により印刷版12に作用する反前端チャック28側への引張力との合計以上にされている。
さらに、所定数の前端チャック28による印刷版12の押付力F1により印刷版12に作用する所定数の前端チャック28との間及び回転ドラム24の周面との間の最低保証摩擦力の合計(0.4×F1)が、回転ドラム24の高速回転による遠心力により印刷版12に作用する反前端チャック28側への張力Tの2倍以上にされている。すなわち、0.4×F1≧2×Tであるため、F1≧5×Tとされている。
また、所定数の後端チャック42による印刷版12の押付力F2により印刷版12に作用する所定数の後端チャック42との間及び回転ドラム24の周面との間の最低保証摩擦力の合計(0.4×F2)が、回転ドラム24の高速回転による遠心力により印刷版12に作用する反後端チャック42側への張力T以上にされている。すなわち、0.4×F2≧Tであるため、F2≧2.5×Tとされている。
さらに、所定数の後端チャック42が印刷版12を回転ドラム24の周面へ固定する際における所定数の後端チャック42による印刷版12の引張量が、印刷版12における所定数の前端チャック28による固定位置の後端チャック42側端から当該固定位置より反後端チャック42側の端縁(前端縁)までの長さ以下にされている。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成の印刷版自動露光装置10では、先ず、印刷版12の所謂手差しや自動枚葉装置等による送り込みによって、印刷版12が給版ガイド20に供給される。搬送ガイドユニット14が回動されてパンチ部16に対応されると、給版ガイド20から印刷版12がパンチ部16へ搬送されて印刷版12の前端部に所定数のパンチ孔が穿孔された後、印刷版12が給版ガイド20上へ戻される。
さらに、搬送ガイドユニット14が回動されて露光部18に対応されると、給版ガイド20から印刷版12が前方へ搬送されて回転ドラム24に位置決めされる。このように位置決めされた印刷版12は、前端と後端とがそれぞれ所定数の前端チャック28と所定数の後端チャック42とによって回転ドラム24の周面に固定されると共にスクイズローラ36によって回転ドラム24の周面に密着されつつ、回転ドラム24の図1の矢印Aの方向への回転によって回転ドラム24の周面に巻き付けられる。その後、回転ドラム24が高速回転されて、記録ヘッド48によって印刷版12の露光処理が行われる。
印刷版12の露光処理が終了すると、印刷版12は、所定数の前端チャック28及び所定数の後端チャック42による回転ドラム24の周面への固定が解除されると共にスクイズローラ36によって回転ドラム24の周面に押し付けられつつ、回転ドラム24の図1の矢印Bの方向への回転によって回転ドラム24から排版ガイド22へ排出される。その後、搬送ガイドユニット14が回動されて排版ガイド22から印刷版12が現像装置または印刷装置へ搬送される。
ところで、露光部18では、所定数の前端チャック28が印刷版12の前端を回転ドラム24の周面へ押し付けて固定すると共に、所定数の後端チャック42が印刷版12の後端を反前端チャック28側へ引っ張りつつ回転ドラム24の周面へ押し付けて固定する。
ここで、所定数の後端チャック42が印刷版12を回転ドラム24の周面へ固定する際における所定数の後端チャック42による印刷版12の引張量が、印刷版12における所定数の前端チャック28による固定位置の後端チャック42側端から当該固定位置より反後端チャック42側の端縁(前端縁)までの長さ以下にされている。このため、仮に当該固定位置において印刷版12と所定数の前端チャック28との間や印刷版12と回転ドラム24の周面との間の摩擦力が汚れ等により非常に小さくなった場合でも、所定数の前端チャック28による印刷版12の固定が解除される前に、所定数の後端チャック42による印刷版12の引張動作が終了する。
これにより、所定数の後端チャック42が印刷版12を回転ドラム24の周面へ固定する際に、所定数の前端チャック28による印刷版12の固定が解除されることを防止でき、所定数の前端チャック28において印刷版12が回転ドラム24の周面から外れることを防止することができる。
また、所定数の後端チャック42が印刷版12を反前端チャック28側へ引っ張った状態を常に維持するためには、所定数の後端チャック42により印刷版12に作用する反前端チャック28側への引張力を、回転ドラム24の高速回転による遠心力により印刷版12に作用する反後端チャック42側への張力T以上にしなければならない。
さらに、回転ドラム24の高速回転による遠心力により印刷版12に作用する反後端チャック42側への張力Tは、回転ドラム24の高速回転による遠心力により印刷版12に作用する反前端チャック28側への張力Tと等しい。
すなわち、所定数の後端チャック42により印刷版12に作用する反前端チャック28側への引張力は、回転ドラム24の高速回転による遠心力により印刷版12に作用する反前端チャック28側への張力T以上であらなければならない。
ここで、所定数の前端チャック28による印刷版12の押付力F1により印刷版12に作用する所定数の前端チャック28との間及び回転ドラム24の周面との間の最低保証摩擦力の合計(0.4×F1)が、回転ドラム24の高速回転による遠心力により印刷版12に作用する反前端チャック28側への張力Tと所定数の後端チャック42により印刷版12に作用する反前端チャック28側への引張力(回転ドラム24の高速回転による遠心力により印刷版12に作用する反前端チャック28側への張力T以上のもの)との合計以上にされている。
すなわち、所定数の前端チャック28による印刷版12の押付力F1により印刷版12に作用する所定数の前端チャック28との間及び回転ドラム24の周面との間の最低保証摩擦力の合計(0.4×F1)が、回転ドラム24の高速回転による遠心力により印刷版12に作用する反前端チャック28側への張力Tの2倍以上にされて、F1≧5×Tとされている。
これにより、印刷版12に所定数の後端チャック42による反前端チャック28側への引張力が作用する場合に、印刷版12と所定数の前端チャック28との間や印刷版12と回転ドラム24の周面との間の摩擦力が汚れ等により低下しても、回転ドラム24の高速回転中に所定数の前端チャック28による印刷版12の回転ドラム24周面への固定が解除されることを防止でき、所定数の前端チャック28において印刷版12が回転ドラム24の周面から外れることを防止することができる。
さらに、所定数の後端チャック42による印刷版12の押付力F2により印刷版12に作用する所定数の後端チャック42との間及び回転ドラム24の周面との間の最低保証摩擦力の合計(0.4×F2)が、回転ドラム24の高速回転による遠心力により印刷版12に作用する反後端チャック42側への張力T以上にされて、F2≧2.5×Tとされている。
このため、印刷版12と所定数の後端チャック42との間や印刷版12と回転ドラム24の周面との間の摩擦力が汚れ等により低下しても、回転ドラム24の高速回転中に所定数の後端チャック42による印刷版12の回転ドラム24周面への固定が解除されることを防止でき、所定数の後端チャック42において印刷版12が回転ドラム24の周面から外れることを防止することができる。
以上により、印刷版12が回転ドラム24の周面から外れることを、常に防止することができる。
10 印刷版自動露光装置
12 印刷版(シート材)
24 回転ドラム(配置部材)
28 前端チャック(第1固定部材)
42 後端チャック(第2固定部材、固定部材)
12 印刷版(シート材)
24 回転ドラム(配置部材)
28 前端チャック(第1固定部材)
42 後端チャック(第2固定部材、固定部材)
Claims (4)
- シート材が配置され、回転される配置部材と、
前記シート材を前記配置部材へ押し付けて固定する第1固定部材と、
前記シート材を反前記第1固定部材側へ引っ張って前記配置部材へ固定する第2固定部材と、
を備えたシート材固定装置であって、
前記第1固定部材による前記シート材の押付力により前記シート材に作用する前記第1固定部材との間及び前記配置部材との間の摩擦力の合計を、前記配置部材の回転による遠心力により前記シート材に作用する反前記第1固定部材側への張力と前記第2固定部材により前記シート材に作用する反前記第1固定部材側への引張力との合計以上にした、
ことを特徴とするシート材固定装置。 - シート材が配置され、回転される配置部材と、
前記シート材を前記配置部材へ押し付けて固定する第1固定部材と、
前記シート材を反前記第1固定部材側へ引っ張って前記配置部材へ固定する第2固定部材と、
を備えたシート材固定装置であって、
前記第1固定部材による前記シート材の押付力により前記シート材に作用する前記第1固定部材との間及び前記配置部材との間の摩擦力の合計を、前記配置部材の回転による遠心力により前記シート材に作用する反前記第1固定部材側への張力の2倍以上にした、
ことを特徴とするシート材固定装置。 - シート材が配置される配置部材と、
前記シート材を前記配置部材へ固定する第1固定部材と、
前記シート材を反前記第1固定部材側へ引っ張って前記配置部材へ固定する第2固定部材と、
を備えたシート材固定装置であって、
前記第2固定部材が前記シート材を固定する際における前記第2固定部材による前記シート材の引張量を、前記シート材における前記第1固定部材による固定位置から当該固定位置より反前記第2固定部材側の端縁までの長さ以下にした、
ことを特徴とするシート材固定装置。 - シート材が配置され、回転される配置部材と、
前記シート材を前記配置部材へ押し付けて固定する固定部材と、
を備えたシート材固定装置であって、
前記固定部材による前記シート材の押付力により前記シート材に作用する前記固定部材との間及び前記配置部材との間の最低保証摩擦力の合計を、前記配置部材の回転による遠心力により前記シート材に作用する張力以上にした、
ことを特徴とするシート材固定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003316561A JP2005082330A (ja) | 2003-09-09 | 2003-09-09 | シート材固定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003316561A JP2005082330A (ja) | 2003-09-09 | 2003-09-09 | シート材固定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005082330A true JP2005082330A (ja) | 2005-03-31 |
Family
ID=34416425
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003316561A Pending JP2005082330A (ja) | 2003-09-09 | 2003-09-09 | シート材固定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005082330A (ja) |
-
2003
- 2003-09-09 JP JP2003316561A patent/JP2005082330A/ja active Pending
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