JP2003287902A - シート材固定装置 - Google Patents

シート材固定装置

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JP2003287902A
JP2003287902A JP2002088860A JP2002088860A JP2003287902A JP 2003287902 A JP2003287902 A JP 2003287902A JP 2002088860 A JP2002088860 A JP 2002088860A JP 2002088860 A JP2002088860 A JP 2002088860A JP 2003287902 A JP2003287902 A JP 2003287902A
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moving
sheet material
fixed
arranging
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Application number
JP2002088860A
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English (en)
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Takashi Fukui
隆史 福井
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転部材周面への固定部材の装着を確実に解
除できるシート材固定装置を得る。 【解決手段】 駆動面74及び回転面100が前後方向
(回転ドラム周方向)に平行となる回転位置に昇降フレ
ームのソケット72が後端チャック36の装着レバー9
6を回転させることで後端チャック36が回転ドラム周
面に装着される一方、駆動面74及び回転面100が左
右方向に平行となる回転位置にソケット72が装着レバ
ー96を回転させることで後端チャック36の回転ドラ
ム周面への装着が解除される。このため、回転ドラム周
面に装着された後端チャック36に昇降フレームが接近
した際に駆動面74が回転面100に係合しない場合で
も、回転ドラムを周方向へ回転させるのみで駆動面74
を回転面100に係合させることができ、回転ドラム周
面への後端チャック36の装着を確実に解除できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート材を固定す
るシート材固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷版露光装置としては、シート状の印
刷版(例えば所謂フォトポリプレートやサーマルプレー
ト)における画像形成層(感光層や感熱層等)に、直接
レーザビーム等で画像を記録(露光)するものが開発さ
れてきている。
【0003】この印刷版露光装置は、例えば特開200
0−112142号公報の第1の実施例に記載の如く、
円筒状の記録ドラムを備えている。記録ドラムの外周面
には印刷版が搬送され、印刷版は先端及び後端において
それぞれ先端クランプ及び後端クランプによって記録ド
ラムの外周面に固定される。
【0004】記録ドラムの近傍には記録ヘッドが設置さ
れており、記録ドラムの外周面に固定された印刷版に、
記録ドラムが高速回転されつつ、記録ヘッドからレーザ
光が照射されることで、印刷版が露光処理される構成で
ある。
【0005】ところで、上記記録ドラムの近傍には、駆
動装置が設置されている。駆動装置には駆動ピン及び一
対の保持ピンが設けられており、各保持ピンの先端は拡
径されている。
【0006】また、上記後端クランプには一対の保持孔
が形成されており、各保持孔は円形部分と幅狭部分を有
している。各保持孔の幅狭部分には各保持ピンが挿通さ
れており、これにより、各保持孔から各保持ピンが離脱
不能とされて、駆動装置に後端クランプが保持されてい
る。
【0007】後端クランプには係合部材が設けられてお
り、係合部材には四角柱状の係合孔が形成されて、係合
孔内に駆動ピンが挿入されている。係合部材はクランプ
ボルト連結板に固定されており、クランプボルト連結板
の両端には第1クランプボルトの一端が回転可能に支持
されている。各第1クランプボルトの他端は後端クラン
プに回転自在に支持されると共に、各第1クランプボル
トの他端には第2クランプボルトが固定されている。
【0008】ここで、後端クランプによって印刷版の後
端が記録ドラムの外周面に固定される際には、先ず駆動
装置が記録ドラムの外周面に接近されて、後端クランプ
が記録ドラムの外周面に接触される。
【0009】その後、駆動装置が駆動ピンを一方向へ移
動させることで、クランプボルト連結板が移動されて各
第1クランプボルトが他端を中心に回転される。このた
め、各第2クランプボルトが第1回転位置に回転されて
記録ドラムに固定されることで、後端クランプが記録ド
ラムの外周面に装着されて、後端クランプによって印刷
版の後端が記録ドラムの外周面に固定される。
【0010】さらに、これと同時に駆動装置が各保持ピ
ンを各保持孔の円形部分へ移動させることで、各保持孔
から各保持ピンが離脱可能となって、駆動装置による後
端クランプの保持が解除される。このため、駆動装置が
記録ドラムの外周面から離間されることで、各保持孔か
ら各保持ピンが離脱される。
【0011】一方、後端クランプによる印刷版後端の記
録ドラム外周面への固定が解除される際には、先ず駆動
装置が後端クランプに接近されて、駆動ピンが係合孔に
挿入されると共に、各保持ピンが各保持孔の円形部分へ
挿入される。
【0012】その後、駆動装置が駆動ピンを他方向へ移
動させることで、クランプボルト連結板が移動されて各
第1クランプボルトが他端を中心に逆回転される。この
ため、各第2クランプボルトが第2回転位置に回転され
て各第2クランプボルトの記録ドラムへの固定が解除さ
れることで、後端クランプの記録ドラム外周面への装着
が解除されて、後端クランプによる印刷版後端の記録ド
ラム外周面への固定が解除される。
【0013】さらに、これと同時に駆動装置が各保持ピ
ンを保持孔の幅狭部分へ移動させることで、各保持孔か
ら各保持ピンが離脱不能となって、駆動装置に後端クラ
ンプが保持される。このため、駆動装置が記録ドラムの
外周面から離間されることで、駆動装置と共に後端クラ
ンプが記録ドラムの外周面から離間される構成である。
【0014】さらにまた、上記公報の第2の実施例で
は、記録ドラムの外周面に複数の係止板が設けられてお
り、各係止板は記録ドラムの周方向に沿って配置されて
いる。記録ドラムの近傍には、駆動装置が設置されてお
り、駆動装置には2対の駆動ピン及び上記と同様の一対
の保持ピンが設けられている。
【0015】後端クランプには上記と同様の一対の保持
孔が形成されており、各保持孔の幅狭部分に各保持ピン
が挿通されることで、各保持孔から各保持ピンが離脱不
能とされて、駆動装置に後端クランプが保持されてい
る。
【0016】後端クランプには、一対のクランプ機構が
設けられている。各クランプ機構は一対のクランプ部材
を備えており、一対のクランプ部材は、それぞれく字状
とされて中央においてシャフトに回動自在に支持されて
いる。シャフトの両端には押さえ板が配置されており、
各押さえ板がそれぞれ2つのねじにより後端クランプに
固定されることで、シャフトが後端クランプに保持され
ている。各クランプ部材は一側に押圧部及び他側にフッ
ク部を有しており、一対のフック部は互いに対向してい
る。一対のクランプ部材間には、ばねが架け渡されてお
り、一対のクランプ部材は、ばねによって一対のフック
部が内側に閉じる方向に付勢されている。
【0017】ここで、後端クランプによって印刷版の後
端が記録ドラムの外周面に固定される際には、先ず駆動
装置が記録ドラムの外周面に接近されて、後端クランプ
が記録ドラムの外周面に接触される。
【0018】この際、駆動装置が各保持ピンを各保持孔
の円形部分へ移動させることで、各保持孔から各保持ピ
ンが離脱可能となって、駆動装置による後端クランプの
保持が解除される。
【0019】さらに、この際には、各対の駆動ピンに各
対の押圧部が押圧されることで、各対のフック部が外側
に開かれて各係止板を通過する。その後、駆動装置が記
録ドラムの外周面から離間されることで、各保持孔から
各保持ピンが離脱されると共に、各対の駆動ピンによる
各対の押圧部の押圧が解除される。このため、各対のフ
ック部がばねの付勢力により内側に閉じられて、各対の
クランプ部材が各係止板を狭持することで、後端クラン
プが記録ドラムの外周面に装着されて、後端クランプに
よって印刷版の後端が記録ドラムの外周面に固定され
る。
【0020】一方、後端クランプによる印刷版後端の記
録ドラム外周面への固定が解除される際には、先ず駆動
装置が後端クランプに接近されて、各保持ピンが各保持
孔の円形部分へ挿入される。
【0021】この際、各対の駆動ピンに各対の押圧部が
押圧されて、各対のフック部が外側に開かれることで、
各対のクランプ部材による各係止板の狭持が解除され
て、各対のフック部が各係止板を通過可能とされる。こ
のため、後端クランプの記録ドラム外周面への装着が解
除されて、後端クランプによる印刷版後端の記録ドラム
外周面への固定が解除される。
【0022】また、各保持ピンが各保持孔の円形部分へ
挿入された後には、駆動装置が各保持ピンを各保持孔の
幅狭部分へ移動させることで、各保持孔から各保持ピン
が離脱不能となって、駆動装置に後端クランプが保持さ
れる。このため、駆動装置が記録ドラムの外周面から離
間されることで、各対のフック部が係止板を通過して、
駆動装置と共に後端クランプが記録ドラムの外周面から
離間される構成である。
【0023】しかしながら、上記第1の実施例に係る後
端クランプは、複雑かつ大型な装着補助機構(係合部
材、クランプボルト連結板及び一対の第1クランプボル
ト)を備えている。一方、上記第2の実施例に係る後端
クランプは、複雑かつ大型な一対のクランプ機構(2対
のクランプ部材、2つのシャフト、2対の押さえ板、8
つのねじ及び2つのばね)を備えている。このため、何
れの後端クランプも、重量が大きく、これにより、記録
ドラムが高速回転される際に後端チャックの遠心力によ
って記録ドラムが変形するという問題がある。
【0024】さらに、上述の如く各保持孔の幅狭部分に
各保持ピンが挿通されることで後端クランプが駆動装置
に保持されて、後端クランプが一対の保持ピンを中心に
回転可能である。このため、後端クランプが駆動装置に
対しガタ付くという問題がある。
【0025】また、駆動装置に保持された後端クランプ
が記録ドラムの外周面に接近される際には、後端クラン
プが記録ドラムの外周面に対し略垂直に移動されるた
め、印刷版がたるんだまま固定されて、印刷版を記録ド
ラムの外周面に密着させることができない可能性があ
る。
【0026】さらにまた、上述の如く記録ドラムの外周
面に装着された後端クランプに駆動装置が接近された際
に、記録ドラムの回転停止位置精度が悪い場合でも、上
記第1の実施例の駆動ピンを係合孔に挿入できたり、上
記第2の実施例の各対の駆動ピンが各対の押圧部を押圧
できれば、記録ドラムの外周面への後端クランプの装着
を確実に解除することができる。
【0027】また、記録ドラムの外周面に装着された後
端クランプに駆動装置が接近される際に、記録ドラムの
回転静止位置精度が悪い場合には、駆動装置と共に移動
する駆動ピンや保持ピンが後端クランプを強く押圧し
て、記録ドラム、後端クランプ及び駆動装置(特に駆動
ピンや保持ピン)が損傷する可能性がある。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、回転部材周面への固定部材の装着を確実に解除で
きると共に固定部材の重量を軽減できるシート材固定装
置、移動部材に保持された固定部材のガタ付きを抑制で
きるシート材固定装置、シート材を配置部材に密着させ
ることができるシート材固定装置、及び、配置部材、移
動部材及び固定部材の損傷を抑制できるシート材固定装
置を得ることが目的である。
【0029】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のシート
材固定装置は、周方向へ回転可能とされ、周面にシート
材が配置される回転部材と、前記回転部材の近傍に設け
られ、前記回転部材の周面に接近可能とされた移動部材
と、前記移動部材に保持され、前記移動部材が前記回転
部材の周面に接近されて前記回転部材の周面に装着され
る際には前記移動部材による保持が解除されると共に前
記回転部材の周面に前記シート材を固定し、前記移動部
材が接近されて前記回転部材の周面への装着が解除され
る際には前記移動部材に保持されると共に前記回転部材
の周面への前記シート材の固定を解除する固定部材と、
を備えたシート材固定装置であって、前記移動部材に回
転可能に設けられ、平面状の駆動面を有する駆動部材
と、前記固定部材に設けられると共に、平面状の回転面
を有して前記駆動面が前記回転面に係合した際に前記駆
動部材が回転されることで回転され、前記固定部材を保
持して前記駆動面が前記回転面に係合する前記移動部材
が前記回転部材の周面に接近された際には前記駆動面が
前記回転部材の周方向に平行となる回転位置に前記駆動
部材が回転されることで前記回転面が前記回転部材の周
方向に平行となる回転位置に回転されて前記固定部材を
前記回転部材の周面に装着し、前記移動部材が前記固定
部材に接近されて前記駆動面が前記回転面に係合した際
には前記駆動面が前記回転部材の周方向に平行でない回
転位置に前記駆動部材が回転されることで前記回転面が
前記回転部材の周方向に平行でない回転位置に回転され
て前記固定部材の前記回転部材周面への装着を解除する
装着部材と、を備えたことを特徴としている。
【0030】請求項1に記載のシート材固定装置では、
回転部材の近傍に移動部材が設けられており、移動部材
には固定部材が保持されている。移動部材には駆動部材
が設けられると共に、固定部材には装着部材が設けられ
ており、駆動部材の駆動面が装着部材の回転面に係合し
ている。
【0031】移動部材が回転部材の周面に接近された際
には、駆動面が回転部材の周方向に平行となる回転位置
に駆動部材が回転されることで、回転面が回転部材の周
方向に平行となる回転位置に装着部材が回転されて、固
定部材が回転部材の周面に装着される。この際、移動部
材による固定部材の保持が解除されると共に、固定部材
によって回転部材の周面にシート材が固定される。
【0032】さらに、移動部材が固定部材に接近されて
駆動面が回転面に係合した際には、駆動面が回転部材の
周方向に平行でない回転位置に駆動部材が回転されるこ
とで、回転面が回転部材の周方向に平行でない回転位置
に装着部材が回転されて、固定部材の回転部材周面への
装着が解除される。この際、移動部材に固定部材が保持
されると共に、固定部材による回転部材の周面へのシー
ト材の固定が解除される。
【0033】ここで、上述の如く固定部材が回転部材の
周面に装着された際には、駆動面及び回転面が回転部材
の周方向に平行とされている。このため、固定部材の回
転部材周面への装着を解除するために移動部材が固定部
材に接近された際に、仮に回転部材の回転停止位置精度
が悪くて駆動面が回転面に係合しない場合でも、回転部
材を周方向へ回転させるのみで、駆動面を回転面に係合
させることができる。これにより、駆動部材によって装
着部材を確実に回転させることができ、回転部材周面へ
の固定部材の装着を確実に解除することができる。
【0034】さらに、装着部材は固定部材に対し回転可
能であればよいため、装着部材を単純かつ小型な構成に
でき、これにより、固定部材の重量を軽減することがで
きる。
【0035】請求項2に記載のシート材固定装置は、シ
ート材が配置される配置部材と、前記配置部材の近傍に
設けられ、前記配置部材に接近可能とされた移動部材
と、前記移動部材に保持され、前記移動部材が前記配置
部材に接近されて前記配置部材に装着される際には前記
移動部材による保持が解除されると共に前記配置部材に
前記シート材を固定し、前記移動部材が接近されて前記
配置部材への装着が解除される際には前記移動部材に保
持されると共に前記配置部材への前記シート材の固定を
解除する固定部材と、前記移動部材または前記固定部材
に設けられ、前記移動部材に保持された前記固定部材の
一部位を押圧することで前記固定部材に回転力を付与し
て前記固定部材の他部位を前記移動部材に当接させる押
圧部材と、を備えている。
【0036】請求項2に記載のシート材固定装置では、
配置部材の近傍に移動部材が設けられており、移動部材
には固定部材が保持されている。
【0037】移動部材が配置部材に接近されて固定部材
が配置部材に装着される際には、移動部材による固定部
材の保持が解除されると共に、固定部材によって配置部
材にシート材が固定される。
【0038】さらに、移動部材が固定部材に接近されて
固定部材の配置部材への装着が解除される際には、固定
部材が移動部材に保持されると共に、固定部材による配
置部材へのシート材の固定が解除される。
【0039】ここで、移動部材に固定部材が保持された
際には、移動部材または固定部材に設けられた押圧部材
が固定部材の一部位を押圧することで、固定部材に回転
力が付与されて固定部材の他部位が移動部材に当接され
る。これにより、移動部材に保持された固定部材が移動
部材に対しガタ付くことを防止できる。
【0040】請求項3に記載のシート材固定装置は、シ
ート材が配置される配置部材と、前記配置部材の近傍に
設けられ、前記配置部材上の前記シート材に接近可能と
されると共に、当該シート材に接近される際に当該シー
ト材の中央から端部へ向かう方向へ移動される移動部材
と、前記移動部材に保持され、前記移動部材が当該シー
ト材に接近されて前記配置部材に装着される際には前記
移動部材による保持が解除されると共に前記配置部材に
前記シート材を固定し、前記移動部材が接近されて前記
配置部材への装着が解除される際には前記移動部材に保
持されると共に前記配置部材への前記シート材の固定を
解除する固定部材と、を備えている。
【0041】請求項3に記載のシート材固定装置では、
配置部材の近傍に移動部材が設けられており、移動部材
には固定部材が保持されている。
【0042】移動部材が配置部材上のシート材に接近さ
れて固定部材が配置部材に装着される際には、移動部材
による固定部材の保持が解除されると共に、固定部材に
よって配置部材にシート材が固定される。
【0043】さらに、移動部材が固定部材に接近されて
固定部材の配置部材への装着が解除される際には、固定
部材が移動部材に保持されると共に、固定部材による配
置部材へのシート材の固定が解除される。
【0044】ここで、移動部材が配置部材上のシート材
に接近される際には、移動部材が当該シート材の中央か
ら端部へ向かう方向へ移動される。このため、固定部材
が、当該シート材をその中央から端部へ向かう方向へ引
っ張りつつ配置部材に装着される。これにより、シート
材を配置部材にたるみをなくして固定することができ、
シート材を配置部材に密着させることができる。
【0045】請求項4に記載のシート材固定装置は、シ
ート材が配置される配置部材と、前記配置部材の近傍に
設けられ、前記配置部材に接近可能とされる移動部材
と、前記移動部材に保持され、前記移動部材が前記配置
部材に接近されて前記配置部材に装着される際には前記
移動部材による保持が解除されると共に前記配置部材に
前記シート材を固定し、前記移動部材が接近されて前記
配置部材への装着が解除される際には前記移動部材に保
持されると共に前記配置部材への前記シート材の固定を
解除する固定部材と、を備えたシート材固定装置であっ
て、前記移動部材に設けられた駆動部材と、前記固定部
材に設けられ、前記移動部材が前記固定部材に接近され
て前記駆動部材が係合した状態で装着解除操作されるこ
とで前記固定部材の前記配置部材への装着が解除される
装着部材と、前記移動部材及び固定部材の何れか一方に
設けられ、前記移動部材の前記固定部材への接近時に前
記駆動部材が前記装着部材に係合しない際には前記駆動
部材及び装着部材の何れか一方を反前記移動部材及び固
定部材の何れか他方側へ後退させる第1後退手段と、を
備えたことを特徴としている。
【0046】請求項4に記載のシート材固定装置では、
配置部材の近傍に移動部材が設けられており、移動部材
には固定部材が保持されている。
【0047】移動部材が配置部材に接近されて固定部材
が配置部材に装着される際には、移動部材による固定部
材の保持が解除されると共に、固定部材によって配置部
材にシート材が固定される。
【0048】さらに、移動部材が固定部材に接近されて
固定部材の配置部材への装着が解除される際には、固定
部材が移動部材に保持されると共に、固定部材による配
置部材へのシート材の固定が解除される。
【0049】ところで、移動部材が固定部材に接近され
て移動部材の駆動部材が固定部材の装着部材に係合した
状態で、駆動部材が装着解除操作されることで、上述の
如く固定部材の配置部材への装着が解除される。
【0050】ここで、移動部材の固定部材への接近時に
駆動部材が装着部材に係合しない際には、移動部材及び
固定部材の何れか一方に設けられた第1後退手段が、駆
動部材及び装着部材の何れか一方を反移動部材及び固定
部材の何れか他方側へ後退させる。このため、駆動部材
及び装着部材の何れか一方が移動部材及び固定部材の何
れか他方を強く押圧することを抑制でき、これにより、
配置部材、移動部材及び固定部材(特に駆動部材または
装着部材)の損傷を抑制することができる。
【0051】請求項5に記載のシート材固定装置は、シ
ート材が配置される配置部材と、前記配置部材の近傍に
設けられ、前記配置部材に接近可能とされる移動部材
と、前記移動部材に保持され、前記移動部材が前記配置
部材に接近されて前記配置部材に装着される際には前記
移動部材による保持が解除されると共に前記配置部材に
前記シート材を固定し、前記移動部材が接近されて前記
配置部材への装着が解除される際には前記移動部材に保
持されると共に前記配置部材への前記シート材の固定を
解除する固定部材と、を備えたシート材固定装置であっ
て、前記移動部材に設けられた保持部と、前記固定部材
に設けられ、前記移動部材が前記固定部材に接近されて
前記保持部が係合した状態で保持操作されることで前記
移動部材に前記固定部材が保持される被保持部と、前記
移動部材及び固定部材の何れか一方に設けられ、前記移
動部材の前記固定部材への接近時に前記保持部が前記被
保持部に係合しない際には前記保持部及び被保持部の何
れか一方を反前記移動部材及び固定部材の何れか他方側
へ後退させる第2後退手段と、を備えたことを特徴とし
ている。
【0052】請求項5に記載のシート材固定装置では、
配置部材の近傍に移動部材が設けられており、移動部材
には固定部材が保持されている。
【0053】移動部材が配置部材に接近されて固定部材
が配置部材に装着される際には、移動部材による固定部
材の保持が解除されると共に、固定部材によって配置部
材にシート材が固定される。
【0054】さらに、移動部材が固定部材に接近されて
固定部材の配置部材への装着が解除される際には、固定
部材が移動部材に保持されると共に、固定部材による配
置部材へのシート材の固定が解除される。
【0055】ところで、移動部材が固定部材に接近され
て、移動部材の保持部が固定部材の被保持部に係合した
状態で、保持部及び被保持部の少なくとも一方が保持操
作されることで、上述の如く移動部材に固定部材が保持
される。
【0056】ここで、移動部材の固定部材への接近時に
保持部が被保持部に係合しない際には、移動部材及び固
定部材の何れか一方に設けられた第2後退手段が、保持
部及び被保持部の何れか一方を反移動部材及び固定部材
の何れか他方側へ後退させる。このため、保持部及び被
保持部の何れか一方が移動部材及び固定部材の何れか他
方を強く押圧することを抑制でき、これにより、配置部
材、移動部材及び固定部材(特に保持部または被保持
部)の損傷を抑制することができる。
【0057】なお、本発明のシート材固定装置は、請求
項1に記載のシート材固定装置において、前記駆動部材
は前記駆動面を一対有すると共に、前記装着部材は前記
回転面を一対有し、かつ、前記移動部材に設けられ、前
記移動部材が前記固定部材を保持した際に前記回転部材
の回転軸方向における前記固定部材の位置を規制する規
制部材を備えるようにしても良い。
【0058】このような構成とすることにより、移動部
材が固定部材を保持した際に、移動部材に設けられた規
制部材によって回転部材の回転軸方向における固定部材
の位置が規制される。しかも、この際には、上述の如く
駆動面及び回転面が回転部材の周方向に平行でないた
め、一対の駆動面と一対の回転面との係合により、回転
部材の周方向における固定部材の位置が規制される。こ
のため、移動部材が固定部材を保持する位置を安定させ
ることができ、これにより、固定部材の回転部材周面へ
の装着位置の再現性を高くすることができる。
【0059】さらに、本発明のシート材固定装置は、請
求項4に記載のシート材固定装置において、前記駆動部
材及び装着部材の何れか一方の反前記移動部材及び固定
部材の何れか他方側への後退を検出する第1検出手段を
備えるようにしても良い。
【0060】このような構成とすることにより、第1検
出手段が駆動部材及び装着部材の何れか一方の反移動部
材及び固定部材の何れか他方側への後退を検出するた
め、例えばこの際に移動部材の固定部材への接近を停止
させることで、配置部材、移動部材及び固定部材の損傷
を一層抑制することができる。
【0061】また、本発明のシート材固定装置は、請求
項5に記載のシート材固定装置において、前記保持部及
び被保持部の何れか一方の反前記移動部材及び固定部材
の何れか他方側への後退を検出する第2検出手段を備え
るようにしても良い。
【0062】このような構成とすることにより、第2検
出手段が保持部及び被保持部の何れか一方の反移動部材
及び固定部材の何れか他方側への後退を検出するため、
例えばこの際に移動部材の固定部材への接近を停止させ
ることで、配置部材、移動部材及び固定部材の損傷を一
層抑制することができる。
【0063】
【発明の実施の形態】図8には、本発明のシート材固定
装置が適用されて構成された実施の形態に係る印刷版自
動露光装置10が側面図にて示されている。
【0064】本実施の形態に係る印刷版自動露光装置1
0は、シート材としてのフォトポリプレートやサーマル
プレート等の印刷版12における支持体上の画像形成層
(感光層や感熱層等)に画像を露光(記録)するもので
ある。印刷版自動露光装置10は、搬送ガイドユニット
14とパンチ部16と露光部18とに分かれており、搬
送ガイドユニット14の前方にパンチ部16及び露光部
18が配置されると共に、パンチ部16の下方に露光部
18が配置されている。
【0065】搬送ガイドユニット14は、略四角形平板
状の給版ガイド20と、略四角形平板状の排版ガイド2
2と、を有しており、給版ガイド20と排版ガイド22
とは互いの相対位置関係が横V字型とされている。搬送
ガイドユニット14は、図8の中央付近を中心として所
定角度回動する構造となっており、この回動によって、
給版ガイド20や排版ガイド22を選択的にパンチ部1
6や露光部18に対応させることができる。また、給版
ガイド20上には、印刷版12が供給される。
【0066】ここで、搬送ガイドユニット14が回動さ
れて給版ガイド20がパンチ部16に対応(対向)され
ることで、給版ガイド20上の印刷版12の前端部がパ
ンチ部16内に搬送されて、パンチ部16によって印刷
版12の前端部に例えば円孔と長孔等の所定数のパンチ
孔(図示省略)が穿孔される。パンチ部16での処理が
終了すると、印刷版12が給版ガイド20上へ戻され
る。
【0067】露光部18は、回転部材及び配置部材とし
ての回転ドラム24を備えており、回転ドラム24は円
柱状とされて、互いに対向する一対の支持板40間に支
持される(図3及び図4参照)と共に、周方向両側(図
8の矢印A及び矢印Bの方向)へ回転可能とされてい
る。回転ドラム24の周面には所定数(本実施の形態で
は4対)の装着孔42が形成されており、各装着孔42
は、回転ドラム24周面の周方向全体に亘って形成され
ると共に、回転ドラム24外側部位が回転ドラム24内
側部位に比し左右方向(回転ドラム24の回転軸方向)
において小さくされている(図2乃至図4参照)。
【0068】ここで、上述の如くパンチ部16から給版
ガイド20上へ印刷版12が戻されると、搬送ガイドユ
ニット14が回動されて給版ガイド20が露光部18に
対応される(回転ドラム24の接線方向に対向される)
ことで、回転ドラム24の周面上に印刷版12の前端が
搬送(配置)されて、印刷版12が位置決めされる。
【0069】回転ドラム24の周面には、印刷版12の
前端が搬送される位置において、前端チャック26が所
定数(本実施の形態では11個)左右方向に沿って設け
られている(図4参照)。各前端チャック26は板状と
されて回転自在に支持されており、各前端チャック26
の前側には、回転ドラム24周面から離間される方向へ
弾性力が付与されている。
【0070】各前端チャック26の上方には装着カム2
8が設けられており、装着カム28が各前端チャック2
6の前側を押圧することで、各前端チャック26の後端
が上記弾性力に抗して回転ドラム24の周面から離間し
ている。これにより、上述の如く給版ガイド20から回
転ドラム24の周面上に搬送される印刷版12の前端が
各前端チャック26の後端と回転ドラム24の周面との
間に挿入され、この状態で上記印刷版12の位置決めが
行われる。また、上記印刷版12の位置決めが終了した
後には、装着カム28が回動して各前端チャック26前
側の押圧を解除することで、各前端チャック26の後端
が上記弾性力により印刷版12の前端を回転ドラム24
の周面に押し付けて、回転ドラム24の周面に印刷版1
2の前端が固定される。その後、回転ドラム24が図8
の矢印Aの方向へ回転されことで、印刷版12が回転ド
ラム24の周面に巻き付けられる。
【0071】回転ドラム24の周面近傍には、各装着カ
ム28よりも図8の矢印Aの方向側において、円柱状の
スクイズローラ30が配設されている。スクイズローラ
30は、回転ドラム24側へ移動されることで、回転ド
ラム24に巻き付けられる印刷版12を回転ドラム24
へ向けて押圧しつつ回転され、印刷版12を回転ドラム
24の周面に密着させる。
【0072】回転ドラム24の周面近傍には、各装着カ
ム28とスクイズローラ30との間において、後端チャ
ック着脱ユニット32が配設されており、上述の如く回
転ドラム24の周面に巻き付けられる印刷版12の後端
が後端チャック着脱ユニット32に対向する位置で回転
ドラム24が一時停止される。
【0073】図3及び図4に示す如く、後端チャック着
脱ユニット32は円軸状のカム軸44を有しており、カ
ム軸44は、回転ドラム24の上方において一対の支持
板40間に回転可能に支持されている。カム軸44の両
端近傍には昇降カム46が固定されており、各昇降カム
46は、円盤状とされて、中心の真下にカム軸44の中
心が配置されている。カム軸44の右端は、右側の支持
板40から外側へ突出されて連結ギヤ48が固定されて
おり、連結ギヤ48は、右側の支持板40に固定された
昇降モータ50に連結されている。ここで、昇降モータ
50が駆動されると、連結ギヤ48及びカム軸44を介
して各昇降カム46が回転される。
【0074】連結ギヤ48及び右側の支持板40には昇
降センサ52が設けられており、昇降センサ52が連結
ギヤ48の回転位置を感知することで、各昇降カム46
が中心の真上にカム軸44の中心が配置される回転位置
に回転されたこと及び各昇降カム46が中心の真下にカ
ム軸44の中心が配置される回転位置に回転されたこと
が検出され、この際には、昇降モータ50の駆動が停止
されて、各昇降カム46の回転が停止される。
【0075】カム軸44の下方には、移動部材としての
昇降フレーム34が配置されており、昇降フレーム34
は上面が開口した長尺直方体箱状とされている。昇降フ
レーム34の両端には案内板54が固定されており、各
案内板54の上部には断面U字板状の支持部材56が固
定されている。各支持部材56の内部には円盤状の駆動
盤58が回転自在に支持されると共に、各支持部材56
と各支持板40との間には引張コイルスプリング59が
架け渡されており、各引張コイルスプリング59によっ
て各支持部材56が上方へ付勢されることで、駆動盤5
8の上端が昇降カム46の下端に当接している。
【0076】各案内板54に対応して各支持板40には
案内溝60が設けられており、各案内溝60には各案内
板54が部分的に嵌入されている。ここで、昇降モータ
50が駆動されて、各昇降カム46が中心の真上にカム
軸44の中心が配置される回転位置に回転される際に
は、各昇降カム46に各駆動盤58が押圧されて、各引
張コイルスプリング59の付勢力に抗して各案内板54
が各案内溝60に案内されつつ各支持部材56が下降さ
れることで、昇降フレーム34が回転ドラム24の周面
に接近される。また、この状態から昇降モータ50が駆
動されて、各昇降カム46が中心の真下にカム軸44の
中心が配置される回転位置に回転される際には、各引張
コイルスプリング59の付勢力によって各案内板54が
各案内溝60に案内されつつ各支持部材56が上昇され
ることで、昇降フレーム34が回転ドラム24の周面か
ら離間される。
【0077】各案内溝60は、下方へ向かうに従い後方
へ向かう方向(回転ドラム24の回転中心へ向かわない
方向)へ傾斜されており、これにより、昇降フレーム3
4が回転ドラム24の周面(回転ドラム24周面上の印
刷版12)に接近される際には、昇降フレーム34は当
該印刷版12の中央から後端へ向かう方向へ移動され
る。
【0078】図5及び図6に示す如く、昇降フレーム3
4内には、第1後退手段及び第2後退手段を構成する長
板状の揺動フレーム62が設けられており、揺動フレー
ム62後端の左右方向両端には、第1後退手段及び第2
後退手段を構成する円柱状の支持軸64が固定されてい
る。各支持軸64は、昇降フレーム34内で左右方向に
平行に配置されて回転自在に支持されており、これによ
り、揺動フレーム62が一対の支持軸64を中心に上方
へ揺動可能とされている。
【0079】揺動フレーム62の左端には屈曲板66が
形成されており、屈曲板66は上方へ突出している。昇
降フレーム34内には、第1検出手段及び第2検出手段
としての揺動センサ68が固定されており、揺動センサ
68は一対のセンサ部70を有している。一対のセンサ
部70は屈曲板66の上方において互いに対向してお
り、揺動フレーム62が上方へ揺動された際には、屈曲
板66が一対のセンサ部70間に挿入されることで、揺
動センサ68によって揺動フレーム62の上方への揺動
が検出される。
【0080】揺動フレーム62には、駆動部材としての
ソケット72が所定数(本実施の形態では4対)回転可
能に支持されている。各ソケット72は昇降フレーム3
4の下面から下方へ突出しており、各ソケット72の下
端には平面状の駆動面74が一対形成されている。ま
た、各対の駆動面74は、前後方向において互いに対向
されて、左右方向に平行(回転ドラム24の周方向に垂
直)とされている(図1(A)参照)。
【0081】揺動フレーム62には、保持部としてのロ
ックレバー76が所定数(本実施の形態では各対のソケ
ット72の間における4つ)回転可能に支持されてい
る。各ロックレバー76は昇降フレーム34の下面から
下方へ突出しており、各ロックレバー76の下端は直角
に屈曲されている。また、各ロックレバー76下端の屈
曲部位は、前後方向に平行とされている。
【0082】各ソケット72の上端及び各ロックレバー
76の上端には、連結板78の一端が固定されており、
各連結板78は揺動フレーム62の上方に配置されてい
る。昇降フレーム34内には、揺動フレーム62の上方
において長板状の操作リンク80が略左右方向へ移動可
能に設けられており、操作リンク80には各連結板78
の他端が回動自在に支持されると共に、操作リンク80
は左側の位置に配置されている。操作リンク80の右端
には操作モータ82が連結されており、操作モータ82
は揺動フレーム62上に固定されている(図4参照)。
【0083】ここで、操作モータ82が正方向へ駆動さ
れると、操作リンク80が右方へ移動されて、図5に示
す如く右側の位置に配置される。これにより、各連結板
78が正方向へ90度回動されることで各ソケット72
及び各ロックレバー76が90度正回転され、このた
め、図6に示す如く、各対の駆動面74が前後方向(回
転ドラム24の周方向)に平行とされる(図1(B)参
照)と共に、各ロックレバー76下端の屈曲部位が左右
方向に平行とされる。
【0084】また、この状態から操作モータ82が逆方
向へ駆動されると、操作リンク80が左方へ移動され
て、左側の位置に配置される。これにより、各連結板7
8が逆方向へ90度回動されることで各ソケット72及
び各ロックレバー76が90度逆回転され、このため、
各対の駆動面74が左右方向に平行とされると共に、各
ロックレバー76下端の屈曲部位が前後方向に平行とさ
れる。
【0085】揺動フレーム62の下面にはチャックセン
サ84が所定数(本実施の形態では4つ)設けられてお
り、各チャックセンサ84は揺動フレーム62の下面か
ら下方へ突出している。各チャックセンサ84は、後記
後端チャック36を感知して、昇降フレーム34に後端
チャック36が保持されているか否かを検出する。
【0086】昇降フレーム34の下面には、押圧部材と
しての与圧バネ86が所定数(本実施の形態では4つ)
設けられており、各与圧バネ86は、板バネとされて昇
降フレーム34の下面から突出すると共に、各ロックレ
バー76の後側近傍に配置されている。
【0087】昇降フレーム34の下面には、規制部材と
しての規制ピン88が複数(本実施の形態では5つ)設
けられており、複数の規制ピン88は、それぞれ円柱状
とされて昇降フレーム34の下面から突出すると共に、
左右方向へ等間隔で配置されている。
【0088】昇降フレーム34の下面には所定数(本実
施の形態では4対)の前押付部材90が設けられてお
り、各前押付部材90は半円柱状とされて昇降フレーム
34の下面から突出している。さらに、昇降フレーム3
4の下面には所定数(本実施の形態では4対)の後押付
部材92が設けられており、各後押付部材92は半円柱
状とされて昇降フレーム34の下面から突出している。
【0089】図3に示す如く、昇降フレーム34の下方
には、固定部材としての後端チャック36が所定数(本
実施の形態では4つ)左右方向に沿って配置されてお
り、各後端チャック36は長方形板状とされている。図
7に示す如く、後端チャック36の中央には、被保持部
としての長方形状の保持孔94が形成されており、保持
孔94の左右方向長さは前後方向長さに比し長くされて
いる。保持孔94内には上記ロックレバー76の下側が
挿入(係合)されており、前後方向に平行とされたロッ
クレバー76下端の屈曲部位が、保持孔94近傍の後端
チャック36に引っ掛かることで、保持孔94からのロ
ックレバー76の離脱が不能とされて、後端チャック3
6が昇降フレーム34に保持されている。
【0090】後端チャック36の保持孔94より後側の
部位(一部位)は、上記与圧バネ86によって下方へ押
圧されており、これにより、後端チャック36にロック
レバー76を中心とした回転力が付与されて、後端チャ
ック36の保持孔94より前側の部位(他部位)が上記
一対の前押付部材90に当接されている。
【0091】後端チャック36の左右方向両外側には上
記規制ピン88が配置されており、規制ピン88によっ
て左右方向(回転ドラム24の回転軸方向)における後
端チャック36の位置が規制されている(図1参照)。
【0092】後端チャック36には、右側部位の略中央
及び左側部位の略中央においてそれぞれ、装着部材とし
ての装着レバー96が回転可能に設けられており、後端
チャック36は一対の装着レバー96を中心に揺動可能
とされている。
【0093】各装着レバー96の上端にはナット98が
固定されており、各ナット98は後端チャック36の上
面から露出されている。各ナット98は、直方体状とさ
れており、長手方向に平行な平面状の回転面100を一
対有している。図1(A)に示す如く、一対の回転面1
00は、前後方向において互いに対向されて、それぞれ
左右方向に平行(回転ドラム24の周方向に垂直)とさ
れている。各ナット98は上記各ソケット72の一対の
駆動面74間に配置されており、各対の駆動面74が各
対の回転面100に係合(対向)されている。
【0094】図2(A)及び図8に示す如く、各装着レ
バー96の下側は後端チャック36の底面から突出して
おり、装着レバー96の下端は、前後方向が長尺かつ左
右方向が短尺とされている。
【0095】図7及び図8に示す如く、後端チャック3
6の前端には、右側部位下端及び左側部位下端において
それぞれ押付板102が設けられている。押付板102
の表面はゴムコーティングされており、押付板102の
摩擦係数が大きくされている。また、図3にも示す如
く、後端チャック36の後側底面には、一対のコイルス
プリング104の上端が固定されており、各コイルスプ
リング104は各装着レバー96の後方に配置されてい
る。
【0096】ここで、上述の如く回転ドラム24に巻き
付けられる印刷版12の後端が後端チャック着脱ユニッ
ト32に対向すると、昇降モータ50が駆動されて昇降
フレーム34が回転ドラム24の周面に接近されること
で、各後端チャック36が回転ドラム24の周面に接触
すると共に、各対の前押付部材90及び各対の後押付部
材92によって各後端チャック36が回転ドラム24の
周面に押し付けられる。これにより、図2(A)に示す
如く各装着レバー96の下端が回転ドラム24の各装着
孔42に挿入され、この状態で、操作モータ82が正方
向へ駆動されることで、各ソケット72及び各ロックレ
バー76が90度正回転されて、各対の駆動面74が前
後方向に平行とされると共に、各ロックレバー76下端
の屈曲部位が左右方向に平行とされる。
【0097】このため、各ソケット72によって各装着
レバー96(各ナット98)が90度正回転されて、図
1(B)に示す如く各対の回転面100が前後方向に平
行とされると共に、図2(B)に示す如く各装着レバー
96下端の左右方向が長尺とされて各装着レバー96の
各装着孔42からの離脱が不能になり、各後端チャック
36が回転ドラム24の周面に装着される。この際、各
コイルスプリング104の下端が回転ドラム24の周面
に押圧されることで、各後端チャック36前端の各押付
板102が各対のコイルスプリング104の付勢力によ
り印刷版12の後端を回転ドラム24の周面に押し付け
て、回転ドラム24の周面に印刷版12の後端が固定さ
れる。
【0098】さらに、左右方向に平行とされた各ロック
レバー76下端の屈曲部位が各保持孔94から離脱可能
となって、昇降フレーム34による各後端チャック36
の保持が解除される。その後、昇降モータ50が駆動さ
れることで、昇降フレーム34が回転ドラム24の周面
から離間される。
【0099】このように、各前端チャック26及び各後
端チャック36によって印刷版12の前端及び後端が回
転ドラム24の周面に固定されると、スクイズローラ3
0が回転ドラム24から離間された後に、回転ドラム2
4が所定の回転速度で高速回転される。
【0100】図8に示す如く、回転ドラム24周面の後
側近傍には、記録ヘッド38が配設されており、記録ヘ
ッド38は、高速回転される回転ドラム24に向け、こ
の回転ドラム24の回転に同期させて、読み込まれた画
像データに基づいて変調した光ビームを照射し、これに
より、印刷版12が画像データに基づいて露光される。
この露光処理は、回転ドラム24を高速で回転させなが
ら(主走査)、記録ヘッド38を回転ドラム24の軸線
方向へ移動させる(副走査)、所謂走査露光である。
【0101】この印刷版12への露光処理が終了する
と、各後端チャック36が昇降フレーム34に対向する
位置で回転ドラム24が一時停止される。さらに、昇降
モータ50が駆動されて昇降フレーム34が回転ドラム
24の周面(各後端チャック36)に接近されること
で、各ソケット72の一対の駆動面74間に各ナット9
8が配置されて各対の駆動面74が各対の回転面100
に係合すると共に、各ロックレバー76下端の屈曲部位
が各保持孔94に挿入される。その後、操作モータ82
が逆方向へ駆動されることで、各ソケット72及び各ロ
ックレバー76が90度逆回転されて、各対の駆動面7
4が左右方向に平行とされると共に、各ロックレバー7
6下端の屈曲部位が前後方向に平行とされる。
【0102】このため、各ソケット72によって各装着
レバー96(各ナット98)が90度逆回転されて、図
1(A)に示す如く各対の回転面100が左右方向に平
行とされると共に、図2(A)に示す如く各装着レバー
96下端の前後方向が長尺とされて各装着レバー96を
各装着孔42から離脱可能になり、各後端チャック36
の回転ドラム24周面への装着が解除されて、各後端チ
ャック36前端の各押付板102による回転ドラム24
周面への印刷版12後端の固定が解除される。
【0103】さらに、前後方向に平行とされた各ロック
レバー76下端の屈曲部位が各保持孔94から離間不能
となって、昇降フレーム34に各後端チャック36が保
持される。その後、昇降モータ50が駆動されること
で、昇降フレーム34が各後端チャック36と共に回転
ドラム24の周面から離間される。
【0104】また、印刷版12への露光処理終了後にお
ける回転ドラム24の回転停止位置精度が悪い場合に
は、昇降フレーム34が各後端チャック36に接近され
る際に、昇降フレーム34の各ソケット72、各ロック
レバー76及び各チャックセンサ84が各後端チャック
36に当接(干渉)することで、揺動フレーム62が軽
い負荷で上方へ揺動されて反各後端チャック36側へ後
退される。これにより、揺動センサ68によって揺動フ
レーム62の上方への揺動が検出され、この際には、昇
降モータ50の駆動が停止されて、昇降フレーム34の
各後端チャック36への接近が停止される。
【0105】さらに、上述の如く昇降フレーム34が各
後端チャック36と共に回転ドラム24の周面から離間
された際には、搬送ガイドユニット14が回動されて排
版ガイド22が露光部18に対応された(回転ドラム2
4の接線方向に対向された)後、回転ドラム24が図8
の矢印Bの方向へ回転されることで、印刷版12が後端
側から排版ガイド22上へ排出される。この際、装着カ
ム28が回動されて各前端チャック26の前側を押圧す
ることで、各前端チャック26の後端による印刷版12
前端の固定が解除される。また、印刷版12が排版ガイ
ド22に送られると、搬送ガイドユニット14が回動さ
れて、排版ガイド22から印刷版12が排出され、これ
により、印刷版12が印刷版自動露光装置10に隣接す
る次工程の現像装置または印刷装置(図示省略)へ搬送
される構成である。
【0106】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0107】以上の構成の印刷版自動露光装置10で
は、印刷版12を給版ガイド20に載置すると、先ず、
搬送ガイドユニット14を回動させて給版ガイド20を
パンチ部16に対応させることで、印刷版12の前端部
をパンチ部16内に搬送する。パンチ部16内に搬送さ
れた印刷版12は、前端部にパンチ部16により所定数
のパンチ孔が穿孔された後、給版ガイド20上に戻され
る。
【0108】さらに、搬送ガイドユニット14を回動さ
せて給版ガイド20を露光部18に対応させることで、
印刷版12を露光部18へ搬送して、位置決めする。位
置決めされた印刷版12は、前端と後端とがそれぞれ前
端チャック26と後端チャック36とによって回転ドラ
ム24の周面に固定されると共にスクイズローラ30に
よって回転ドラム24の周面に密着されつつ、回転ドラ
ム24の周面に巻き付けられる。回転ドラム24の周面
に印刷版12を巻き付けると、回転ドラム24を高速回
転させた状態で、記録ヘッド38から光ビームを印刷版
12へ照射することで、露光処理を行う。
【0109】露光処理が終了すると、搬送ガイドユニッ
ト14を回動させて排版ガイド22を回転ドラム24へ
対応させると共に、前端チャック26及び後端チャック
36による印刷版12の回転ドラム24周面への保持を
解除しつつ、印刷版12を回転ドラム24から排版ガイ
ド22へ排出する。その後、搬送ガイドユニット14を
回動させて排版ガイド22から印刷版12を排出する。
【0110】ところで、露光部18では、回転ドラム2
4の近傍に昇降フレーム34が設けられており、昇降フ
レーム34のロックレバー76が後端チャック36の保
持孔94に挿入されると共に、ロックレバー76下端の
屈曲部位が前後方向に平行とされることで、保持孔94
からのロックレバー76の離脱が不能とされて、昇降フ
レーム34に後端チャック36が保持されている。昇降
フレーム34にはソケット72が設けられると共に、後
端チャック36には装着レバー96が設けられており、
図1(A)に示す如く、ソケット72下端の駆動面74
及び装着レバー96上端(ナット98)の回転面100
が左右方向に平行(回転ドラム24の周方向に垂直)と
されて、駆動面74が回転面100に係合すると共に、
図2(A)に示す如く、装着レバー96下端の前後方向
が長尺とされている。
【0111】昇降モータ50が駆動されて昇降フレーム
34が回転ドラム24の周面(回転ドラム24周面上の
印刷版12)に接近された際(図2(A)に示す如く装
着レバー96の下端が回転ドラム24の装着孔42に挿
入された際)には、操作モータ82が正方向へ駆動され
て、図1(B)に示す如く駆動面74が前後方向(回転
ドラム24の周方向)に平行となる回転位置にソケット
72が正回転されることで、回転面100が前後方向に
平行となる回転位置に装着レバー96が正回転される。
このため、図2(B)に示す如く装着レバー96下端の
左右方向が長尺とされて装着レバー96の装着孔42か
らの離脱が不能になり、後端チャック36が回転ドラム
24の周面に装着される。これにより、後端チャック3
6前端の押付板102がコイルスプリング104の付勢
力により印刷版12の後端を回転ドラム24の周面に押
し付けて、回転ドラム24の周面に印刷版12の後端が
固定される。
【0112】また、操作モータ82が正方向へ駆動され
た際には、ロックレバー76が正回転されてロックレバ
ー76下端の屈曲部位が左右方向に平行とされ、このた
め、ロックレバー76下端の屈曲部位が保持孔94から
離脱可能となって、昇降フレーム34による後端チャッ
ク36の保持が解除される。これにより、昇降モータ5
0が駆動されることで、昇降フレーム34が回転ドラム
24の周面から離間される。
【0113】さらに、露光処理が終了した後には、後端
チャック36が昇降フレーム34に対向する回転位置に
回転ドラム24が停止された後、昇降モータ50が駆動
されることで昇降フレーム34が後端チャック36に接
近される。駆動面74が回転面100に係合すると共に
ロックレバー76下端の屈曲部位が保持孔94に挿入さ
れた際には、操作モータ82が逆方向へ駆動されること
で、図1(A)に示す如く、駆動面74が左右方向に平
行となる回転位置にソケット72が逆回転されて(装着
解除操作されて)、回転面100が左右方向に平行とな
る回転位置に装着レバー96が逆回転される。このた
め、図2(A)に示す如く装着レバー96下端の前後方
向が長尺とされて装着レバー96が装着孔42から離脱
可能になり、後端チャック36の回転ドラム24周面へ
の装着が解除される。これにより、後端チャック36前
端の押付板102による回転ドラム24周面への印刷版
12後端の固定が解除される。
【0114】また、操作モータ82が逆方向へ駆動され
た際には、ロックレバー76が逆回転されてロックレバ
ー76下端の屈曲部位が前後方向に平行とされ(保持操
作され)、このため、ロックレバー76下端の屈曲部位
が保持孔94から離脱不能となって、昇降フレーム34
に後端チャック36が保持される。これにより、昇降モ
ータ50が駆動されることで、昇降フレーム34が後端
チャック36と共に回転ドラム24の周面から離間され
る。
【0115】ここで、上述の如く後端チャック36が回
転ドラム24の周面に装着された際には、駆動面74及
び回転面100が回転ドラム24の周方向に平行とされ
ている。このため、後端チャック36の回転ドラム24
周面への装着を解除するために昇降フレーム34が後端
チャック36に接近された際に、仮に回転ドラム24の
回転停止位置精度が悪くて駆動面74が回転面100に
係合しない場合でも、回転ドラム24を周方向へ回転さ
せるのみで、駆動面74を回転面100に係合させるこ
とができる。これにより、ソケット72によって装着レ
バー96を確実に回転させることができ、回転ドラム2
4周面への後端チャック36の装着を確実に解除するこ
とができる。
【0116】さらに、装着レバー96は後端チャック3
6に対し回転可能であればよいため、装着レバー96を
単純かつ小型な構成にでき、これにより、後端チャック
36の重量を軽減することができる。したがって、記録
ドラムが高速回転される際に後端チャック36の遠心力
によって回転ドラム24が変形することを抑制でき、記
録ヘッド38と印刷版12との距離が変わって記録画像
にピントボケが生じることを抑制できる。
【0117】また、昇降フレーム34が後端チャック3
6を保持した際に、昇降フレーム34に設けられた規制
ピン88によって左右方向(回転ドラム24の回転軸方
向)における後端チャック36の位置が規制される。し
かも、この際には、上述の如く駆動面74及び回転面1
00が左右方向に平行(回転ドラム24の周方向に垂
直)であるため、一対の駆動面74と一対の回転面10
0との係合により、前後方向(回転ドラム24の周方
向)における後端チャック36の位置も規制される。こ
のため、昇降フレーム34が後端チャック36を保持す
る位置を安定させることができ、これにより、後端チャ
ック36の回転ドラム24周面への装着位置の再現性を
高くすることができる。
【0118】さらに、昇降フレーム34に後端チャック
36が保持された際には、後端チャック36に設けられ
た与圧バネ86が後端チャック36の保持孔94より後
側の部位を押圧することで、後端チャック36にロック
レバー76を中心とした回転力が付与されて、後端チャ
ック36の保持孔94より前側の部位が昇降フレーム3
4の前押付部材90に当接される。これにより、昇降フ
レーム34に保持された後端チャック36が昇降フレー
ム34に対しガタ付くことを防止できる。
【0119】また、昇降フレーム34が後端チャック3
6と共に回転ドラム24周面上の印刷版12に接近され
る際には、支持部材56が案内溝60に案内されること
で、昇降フレーム34が印刷版12の中央から後端へ向
かう方向へ移動される。このため、後端チャック36前
端の押付板102が、印刷版12をその中央から後端へ
向かう方向へ引っ張りつつ回転ドラム24に装着され
る。これにより、印刷版12を回転ドラム24にたるみ
をなくして固定することができ、印刷版12を回転ドラ
ム24に密着させることができる。したがって、記録ヘ
ッド38と印刷版12との距離が変わって記録画像にピ
ントボケが生じることを一層抑制できる。
【0120】さらにまた、露光処理終了後の回転ドラム
24の回転停止位置精度が悪くて、昇降フレーム34の
後端チャック36への接近時にソケット72(一対の駆
動面74)が装着レバー96(一対の回転面100)に
係合しない際には、ソケット72が後端チャック36に
当接されて、揺動フレーム62が支持軸64を中心に上
方へ揺動されることで、ソケット72が反後端チャック
36側へ後退される。このため、ソケット72が後端チ
ャック36を強く押圧することを抑制でき、これによ
り、回転ドラム24、昇降フレーム34(特にソケット
72)及び後端チャック36の損傷を抑制することがで
きる。
【0121】しかも、揺動センサ68が、揺動フレーム
62の上方への揺動を感知して、ソケット72の反後端
チャック36側への後退を検出するため、この際に昇降
モータ50の駆動を停止させて昇降フレーム34の後端
チャック36への接近を停止させることで、回転ドラム
24、昇降フレーム34及び後端チャック36の損傷を
一層抑制することができる。
【0122】また、露光処理終了後の回転ドラム24の
回転停止位置精度が悪くて、昇降フレーム34の後端チ
ャック36への接近時にロックレバー76が保持孔94
に挿入されない際には、ロックレバー76が後端チャッ
ク36に当接されて、揺動フレーム62が支持軸64を
中心に上方へ揺動されることで、ロックレバー76が反
後端チャック36側へ後退される。このため、ロックレ
バー76が後端チャック36を強く押圧することを抑制
でき、これにより、回転ドラム24、昇降フレーム34
(特にロックレバー76)及び後端チャック36の損傷
を抑制することができる。
【0123】しかも、揺動センサ68が、揺動フレーム
62の上方への揺動を感知して、ロックレバー76の反
後端チャック36側への後退を検出するため、この際に
昇降モータ50の駆動を停止させて昇降フレーム34の
後端チャック36への接近を停止させることで、回転ド
ラム24、昇降フレーム34及び後端チャック36の損
傷を一層抑制することができる。
【0124】さらに、露光処理終了後の回転ドラム24
の回転停止位置精度が悪くて、昇降フレーム34の後端
チャック36への接近時にチャックセンサ84が後端チ
ャック36に当接する際には、揺動フレーム62が支持
軸64を中心に上方へ揺動されることで、チャックセン
サ84が反後端チャック36側へ後退される。このた
め、チャックセンサ84が後端チャック36を強く押圧
することを抑制でき、これにより、回転ドラム24、昇
降フレーム34及び後端チャック36(特にチャックセ
ンサ84)の損傷を抑制することができる。
【0125】しかも、揺動センサ68が、揺動フレーム
62の上方への揺動を感知して、チャックセンサ84の
反後端チャック36側への後退を検出するため、この際
に昇降モータ50の駆動を停止させて昇降フレーム34
の後端チャック36への接近を停止させることで、回転
ドラム24、昇降フレーム34及び後端チャック36の
損傷を一層抑制することができる。
【0126】なお、本実施の形態では、与圧バネ86を
昇降フレーム34に設けた構成としたが、与圧バネ(押
圧部材)を後端チャック(固定部材)に設けた構成とし
てもよい。
【0127】さらに、本実施の形態では、昇降フレーム
34の後端チャック36への接近時において、ソケット
72が装着レバー96に係合しない際やロックレバー7
6が保持孔94に係合しない際に、ソケット72やロッ
クレバー76が反後端チャック36側へ後退される構成
としたが、この際に、装着レバー96(装着部材)や保
持孔94(被保持部)が反昇降フレーム(移動部材)側
へ後退される構成としてもよい。
【0128】また、本実施の形態では、本発明を後端チ
ャック36に適用した構成としたが、本発明を前端チャ
ックに適用した構成としてもよい。
【0129】
【発明の効果】請求項1に記載のシート材固定装置で
は、固定部材が回転部材の周面に装着された際に駆動面
及び回転面が回転部材の周方向に平行とされているた
め、移動部材が固定部材に接近された際に、仮に回転部
材の回転停止位置精度が悪い場合でも、回転部材を周方
向へ回転させるのみで、駆動面を回転面に係合させるこ
とができる。これにより、回転部材周面への固定部材の
装着を確実に解除することができる。
【0130】さらに、装着部材は固定部材に対し回転可
能であればよいため、装着部材を単純かつ小型な構成に
でき、固定部材の重量を軽減することができる。
【0131】請求項2に記載のシート材固定装置では、
移動部材に固定部材が保持された際に、押圧部材が固定
部材の一部位を押圧することで、固定部材に回転力が付
与されて固定部材の他部位が移動部材に当接されるた
め、固定部材が移動部材に対しガタ付くことを防止でき
る。
【0132】請求項3に記載のシート材固定装置では、
移動部材が配置部材上のシート材に接近される際に、移
動部材が当該シート材の中央から端部へ向かう方向へ移
動されるため、固定部材が当該シート材をその中央から
端部へ向かう方向へ引っ張りつつ配置部材に装着され
る。これにより、シート材を配置部材に密着させること
ができる。
【0133】請求項4に記載のシート材固定装置では、
移動部材の固定部材への接近時において駆動部材が装着
部材に係合しない際に、第1後退手段が駆動部材及び装
着部材の何れか一方を反移動部材及び固定部材の何れか
他方側へ後退させるため、配置部材、移動部材及び固定
部材の損傷を抑制することができる。
【0134】請求項5に記載のシート材固定装置では、
移動部材の固定部材への接近時において保持部が被保持
部に係合しない際に、第2後退手段が保持部及び被保持
部の何れか一方を反移動部材及び固定部材の何れか他方
側へ後退させるため、配置部材、移動部材及び固定部材
の損傷を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る印刷版自動露光装置
における昇降フレームのソケット(駆動面)及び後端チ
ャックの装着レバー(回転面)の回転状況を示す概略的
な平面図であり、(A)は、後端チャックの回転ドラム
への装着が解除された際を示す図であり、(B)は、後
端チャックが回転ドラムへ装着された際を示す図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態に係る印刷版自動露光装置
における後端チャックの装着レバー及び回転ドラムの係
合孔を示す断面図であり、(A)は、後端チャックの回
転ドラムへの装着が解除された際を示す図であり、
(B)は、後端チャックが回転ドラムへ装着された際を
示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る印刷版自動露光装置
の後端チャック着脱ユニット及び回転ドラムを示す前方
からの斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る印刷版自動露光装置
の後端チャック着脱ユニット及び回転ドラムを示す後方
からの斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る印刷版自動露光装置
において後端チャックを保持しない状態の昇降フレーム
を示す平面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る印刷版自動露光装置
において後端チャックを保持しない状態の昇降フレーム
を示す下方からの斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る印刷版自動露光装置
において昇降フレームに保持されない状態の後端チャッ
クを示す斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る印刷版自動露光装置
を示す概略的な側面図である。
【符号の説明】
10 印刷版自動露光装置 12 印刷版(シート材) 24 回転ドラム(回転部材、配置部材) 34 昇降フレーム(移動部材) 36 後端チャック(固定部材) 62 揺動フレーム(第1後退手段、第2後退手段) 64 支持軸(第1後退手段、第2後退手段) 68 揺動センサ(第1検出手段、第2検出手段) 72 ソケット(駆動部材) 74 駆動面 76 ロックレバー(保持部) 86 与圧バネ(押圧部材) 88 規制ピン(規制部材) 94 保持孔(被保持部) 96 装着レバー(装着部材) 100 回転面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周方向へ回転可能とされ、周面にシート
    材が配置される回転部材と、 前記回転部材の近傍に設けられ、前記回転部材の周面に
    接近可能とされた移動部材と、 前記移動部材に保持され、前記移動部材が前記回転部材
    の周面に接近されて前記回転部材の周面に装着される際
    には前記移動部材による保持が解除されると共に前記回
    転部材の周面に前記シート材を固定し、前記移動部材が
    接近されて前記回転部材の周面への装着が解除される際
    には前記移動部材に保持されると共に前記回転部材の周
    面への前記シート材の固定を解除する固定部材と、 を備えたシート材固定装置であって、 前記移動部材に回転可能に設けられ、平面状の駆動面を
    有する駆動部材と、 前記固定部材に設けられると共に、平面状の回転面を有
    して前記駆動面が前記回転面に係合した際に前記駆動部
    材が回転されることで回転され、前記固定部材を保持し
    て前記駆動面が前記回転面に係合する前記移動部材が前
    記回転部材の周面に接近された際には前記駆動面が前記
    回転部材の周方向に平行となる回転位置に前記駆動部材
    が回転されることで前記回転面が前記回転部材の周方向
    に平行となる回転位置に回転されて前記固定部材を前記
    回転部材の周面に装着し、前記移動部材が前記固定部材
    に接近されて前記駆動面が前記回転面に係合した際には
    前記駆動面が前記回転部材の周方向に平行でない回転位
    置に前記駆動部材が回転されることで前記回転面が前記
    回転部材の周方向に平行でない回転位置に回転されて前
    記固定部材の前記回転部材周面への装着を解除する装着
    部材と、 を備えたことを特徴とするシート材固定装置。
  2. 【請求項2】 シート材が配置される配置部材と、 前記配置部材の近傍に設けられ、前記配置部材に接近可
    能とされた移動部材と、 前記移動部材に保持され、前記移動部材が前記配置部材
    に接近されて前記配置部材に装着される際には前記移動
    部材による保持が解除されると共に前記配置部材に前記
    シート材を固定し、前記移動部材が接近されて前記配置
    部材への装着が解除される際には前記移動部材に保持さ
    れると共に前記配置部材への前記シート材の固定を解除
    する固定部材と、 前記移動部材または前記固定部材に設けられ、前記移動
    部材に保持された前記固定部材の一部位を押圧すること
    で前記固定部材に回転力を付与して前記固定部材の他部
    位を前記移動部材に当接させる押圧部材と、 を備えたシート材固定装置。
  3. 【請求項3】 シート材が配置される配置部材と、 前記配置部材の近傍に設けられ、前記配置部材上の前記
    シート材に接近可能とされると共に、当該シート材に接
    近される際に当該シート材の中央から端部へ向かう方向
    へ移動される移動部材と、 前記移動部材に保持され、前記移動部材が当該シート材
    に接近されて前記配置部材に装着される際には前記移動
    部材による保持が解除されると共に前記配置部材に前記
    シート材を固定し、前記移動部材が接近されて前記配置
    部材への装着が解除される際には前記移動部材に保持さ
    れると共に前記配置部材への前記シート材の固定を解除
    する固定部材と、 を備えたシート材固定装置。
  4. 【請求項4】 シート材が配置される配置部材と、 前記配置部材の近傍に設けられ、前記配置部材に接近可
    能とされる移動部材と、 前記移動部材に保持され、前記移動部材が前記配置部材
    に接近されて前記配置部材に装着される際には前記移動
    部材による保持が解除されると共に前記配置部材に前記
    シート材を固定し、前記移動部材が接近されて前記配置
    部材への装着が解除される際には前記移動部材に保持さ
    れると共に前記配置部材への前記シート材の固定を解除
    する固定部材と、 を備えたシート材固定装置であって、 前記移動部材に設けられた駆動部材と、 前記固定部材に設けられ、前記移動部材が前記固定部材
    に接近されて前記駆動部材が係合した状態で装着解除操
    作されることで前記固定部材の前記配置部材への装着が
    解除される装着部材と、 前記移動部材及び固定部材の何れか一方に設けられ、前
    記移動部材の前記固定部材への接近時に前記駆動部材が
    前記装着部材に係合しない際には前記駆動部材及び装着
    部材の何れか一方を反前記移動部材及び固定部材の何れ
    か他方側へ後退させる第1後退手段と、 を備えたことを特徴とするシート材固定装置。
  5. 【請求項5】 シート材が配置される配置部材と、 前記配置部材の近傍に設けられ、前記配置部材に接近可
    能とされる移動部材と、 前記移動部材に保持され、前記移動部材が前記配置部材
    に接近されて前記配置部材に装着される際には前記移動
    部材による保持が解除されると共に前記配置部材に前記
    シート材を固定し、前記移動部材が接近されて前記配置
    部材への装着が解除される際には前記移動部材に保持さ
    れると共に前記配置部材への前記シート材の固定を解除
    する固定部材と、 を備えたシート材固定装置であって、 前記移動部材に設けられた保持部と、 前記固定部材に設けられ、前記移動部材が前記固定部材
    に接近されて前記保持部が係合した状態で保持操作され
    ることで前記移動部材に前記固定部材が保持される被保
    持部と、 前記移動部材及び固定部材の何れか一方に設けられ、前
    記移動部材の前記固定部材への接近時に前記保持部が前
    記被保持部に係合しない際には前記保持部及び被保持部
    の何れか一方を反前記移動部材及び固定部材の何れか他
    方側へ後退させる第2後退手段と、 を備えたことを特徴とするシート材固定装置。
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