JP2004045598A - 回転ドラム用シート材剥離防止装置 - Google Patents

回転ドラム用シート材剥離防止装置 Download PDF

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小柳 祥啓
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Abstract

【課題】シート材を回転ドラムから迅速に排出することができ、かつ、排出不良が生じない回転ドラム用シート材剥離防止装置を得る。
【解決手段】スクイズローラ10はローラ44を備え、このローラ44には所定の回転抵抗が付与されている。また、このスクイズローラ10はワンウェイクラッチ56を有している。印刷版14を回転ドラム16に巻き付ける際には、ワンウェイクラッチ56は作動せず印刷版14には緊張力が付与され、印刷版14は回転ドラム16に密着する。一方、印刷版14を回転ドラム16から巻き出す際には、ワンウェイクラッチ56が作動してローラ44が空転する。したがって、印刷版14がローラ44に詰まったり、印刷版14とローラ44とが擦れたりするといった排出不良が生じない。また、これらの問題が生じないので、回転ドラム16の回転速度を遅くする必要もない。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート材が回転ドラム外周面から剥離するのを防止する回転ドラム用シート材剥離防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
印刷版露光装置としては、シート状の印刷版における画像記録層(感光層、感熱層等)に、直接レーザビーム等で画像を記録(露光)するものが開発されてきている。
【0003】
このような印刷版露光装置では、印刷版は円筒形に形成された回転ドラムの外周面に巻き付けられる。回転ドラムに印刷版を巻き付ける際には、印刷版先端部を回転ドラムの外周面の所定位置に設けられた先端チャックにより保持させ、当該印刷版先端部保持状態で回転ドラムを所定方向に回転させる。
【0004】
また、回転ドラムは、この印刷版が巻き付けられた状態で高速回転され、回転ドラムと共に回転する印刷版に画像情報に基づいて変調されたレーザビームを照射することにより、印刷版に画像が記録(露光)される。
【0005】
また、露光処理が終了した印刷版は、回転ドラムから排出される。このとき、回転ドラムは印刷版の先端部を保持した状態で巻き付け時とは反対の方向に回転する。これにより、回転ドラムは印刷版を後端部側から巻き出す。
【0006】
この回転ドラムの近傍には、円筒形のスクイズローラが設けられている。このスクイズローラは回転ドラムに印刷版が巻き付けられる際、及び、回転ドラムから印刷版が巻き出される際に印刷版に接触することで、印刷版を回転ドラムとの間に挟み込む。このとき、スクイズローラは印刷版との摩擦力により回転ドラム(印刷版)と共に(回転ドラムに追従して)回転する。これにより、印刷版が回転ドラムに巻き付けられる際、及び、印刷版が回転ドラムから巻き出される際の、印刷版の回転ドラムからの剥離が防止される。
【0007】
ところで、このスクイズローラには、所定の回転抵抗(負荷トルク)が付与されており、印刷版巻き付け時においては、印刷版は当該回転抵抗に抗して巻き付けられる。これにより、印刷版には巻き付け方向に緊張力が付与され、印刷版と回転ドラムとの密着性が高められる。
【0008】
一方、印刷版巻き出し時においては、スクイズローラに付与された回転抵抗が原因となり、回転ドラムの回転にスクイズローラの回転が追従せず、印刷版がスクイズローラに詰まったり、スクイズローラと印刷版とが擦れて印刷版の表面(感光層、感熱層)に損傷が発生する等、排出不良が発生するという問題があった。このため、従来は印刷版巻き出しの際には、回転ドラムの回転速度を下げ(遅くし)、上記問題を解決していた。
【0009】
しかしながら、この場合には印刷版巻き出し作業の効率が低下するという問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮して、シート材を回転ドラムから迅速に排出することができ、かつ、排出不良が生じない回転ドラム用シート材剥離防止装置を得ることが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の回転ドラム用シート材剥離防止装置は、円筒形に形成され軸線方向回りの所定方向に回転することでシート材を外周面に巻き付けると共に、前記所定方向とは反対の方向に回転することで当該巻き付けた前記シート材を巻き出す回転ドラムに用いられ、前記シート材が前記回転ドラムに巻き付けられる際及び前記シート材が前記回転ドラムから巻き出される際に前記シート材の前記回転ドラムからの剥離を防止する回転ドラム用シート材剥離防止装置において、円筒形に形成され軸線方向回りに回転抵抗が付与された状態で回転自在に設けられると共に、前記シート材が前記回転ドラムに巻き付けられる際及び前記シート材が前記回転ドラムから巻き出される際に前記回転ドラムを押圧することで前記シート材を前記回転ドラムとの間で挟み込み前記シート材との摩擦力により前記回転ドラムと共に回転する回転ローラと、前記シート材が前記回転ドラムから巻き出される際に前記回転ローラに対する前記回転抵抗の付与を遮断するワンウェイクラッチとを有している。
【0012】
請求項1記載の回転ドラム用シート材剥離防止装置では、円筒形の回転ドラムが所定方向(巻付方向)に回転することで、シート材を外周面に巻き付ける。また、回転ドラムは、上記所定方向とは反対の方向(巻出方向)に回転することで、当該巻き付けたシート材を巻き出す(排出する)。
【0013】
また、上記シート材巻き付け時及びシート材巻き出し時には、円筒形の回転ローラが回転ドラムを押圧することでシート材に接触し、シート材を回転ドラムとの間で挟み込む。これにより、回転ローラは回転ドラムが回転すると、シート材との摩擦力により回転ドラムに追従して回転する。このとき、シート材は回転ドラムと回転ローラとの間に挟み込まれているので、回転ドラムからの剥離(浮き)が防止される。また、シート材巻き付け時とシート材巻き出し時とでは、回転ドラムの回転方向が異なっている。したがって、回転ローラの回転方向もシート材巻き付け時とシート材巻き出し時とでは異なっている。
【0014】
ここで、当初回転ローラには回転抵抗(負荷トルク)が付与されているが、シート材巻き出し時、すなわち、回転ローラがシート材巻き出し時に対応する所定の回転方向に回転する際には、ワンウェイクラッチが作動し、回転ローラに対する回転抵抗の付与を遮断する。したがって、回転ローラは回転ドラムに追従して円滑に回転することが可能になる。一方、シート材巻き付け時には、回転ローラに対する回転抵抗の付与が維持されるため、巻き付け作業は従来通り行うことができる。
【0015】
これにより、シート材巻き出し(排出)時に、シート材が回転ローラに詰まったり、シート材と回転ローラとが擦れてシート材に損傷が発生することが防止される。しかも、シート材を巻き出し時に、回転ドラムの回転速度を落とす必要がない。
【0016】
このように、請求項1記載の回転ドラム用シート材剥離防止装置は、シート材を回転ドラムから迅速に排出することができ、かつ、排出不良が生じない。
【0017】
【発明の実施の形態】
図4には、本発明の回転ドラム用シート材剥離防止装置としてのスクイズローラ10が適用されて構成された実施の形態に係る印刷版露光装置12の概略構成が側面図にて示されている。
【0018】
本実施の形態に係る印刷版露光装置12は、シート材としての印刷版14(フォトポリプレート、サーマルプレート等)における支持体上の画像形成層(感光層、感熱層等)に画像を露光(記録)するものである。
【0019】
印刷版露光装置12は、回転ドラム16を備えている。回転ドラム16は、円筒形に形成され、両側端部にはそれぞれ回転軸18が設けられている。この回転軸18は、印刷版露光装置12に設けられた図示しない軸受部材に回転可能に軸支されると共に、同じく図示しない駆動装置に接続されている。これにより、回転ドラム16は、駆動装置によって矢印C方向又は矢印D方向に回転されるようになっている。
【0020】
また、回転ドラム16の外周の所定位置には板状に形成された先端チャック20が設けられている。この先端チャック20は、図示しないばねを有しており、前端部側(図4の右側)が回転ドラム14を常時押圧するようになっている。これにより、先端チャック20は、回転ドラム16に向けて搬送される印刷版14の搬送方向先端部を回転ドラム16の周面との間で挟み込む(保持する)ようになっている。回転ドラム16は、この印刷版14の先端部を保持した状態で、矢印D方向に回転することで、印刷版14を外周面に巻き付けるようになっている。
【0021】
また、この回転ドラム16の周辺には、記録ヘッド22、搬送ガイドユニット24、パンチャー26、及び、チャック操作ユニット28が設けられている。
【0022】
記録ヘッド22は、回転ドラム16の前方(図4の右側)に設けられ、回転ドラム16に巻き付けられた印刷版14に向けて画像情報に基づいて変調されたレーザビームを照射することによって、印刷版14の感光層または感熱層に画像を露光させる構成となっている。また、記録ヘッド22は、回転ドラム16の回転軸18方向と平行な方向に移動可能となっている。これにより、印刷版露光装置12は、回転ドラム16を高速回転させながら(主走査)記録ヘッド22を同期して移動させる(副走査)、所謂走査露光を行う構成になっている。
【0023】
搬送ガイドユニット24は、共に板状に形成された給版ガイド30と排版ガイド32とで構成されている。この給版ガイド30及び排版ガイド32には、共に図示しない搬送ローラが設けられており、印刷版14が載置された状態で搬送ローラが回転することで、印刷版14を所定方向に搬送することが可能になっている。また、搬送ガイドユニット24は後端部(図4の右側)を中心として回動可能とされており、先端部を回転ドラム16又はパンチャー26に対応させることが可能となっている。これにより、搬送ガイドユニット24が回転ドラム16に対応する位置(図4の実線で示す位置)にあるときには、給版ガイド30は印刷版14を回転ドラム16に向けて(図4の矢印A方向に)搬送できるようになっている。また、排版ガイド32は印刷版14を次工程の図示しない現像装置に(図4の矢印B方向に)搬送できるようになっている。さらに、搬送ガイドユニット24がパンチャー26に対応する位置(図4の2点鎖線で示す位置)にあるときには、給版ガイド30は、印刷版14をパンチャー26に搬送できるようになっている。このパンチャー26は、印刷版14の先端部分に輪転機において位置決めに用いられる切欠を形成するようになっている。
【0024】
チャック操作ユニット28は、先端チャック操作部34と後端チャック操作部36とで構成されている。これらは搬送ガイドユニット24から見て印刷版14搬送方向(矢印A方向)に後端チャック操作部36、先端チャック操作部34の順で配置されている。また、この先端チャック操作部34及び後端チャック操作部36は、それぞれ回転ドラム16に向けて伸縮可能な伸縮ロッド38、40を備えている。
【0025】
先端チャック操作部34の伸縮ロッド38は、先端チャック20と対向する位置で伸びることにより、先端チャック20の前端部側の回転ドラム16への押圧を解除し、当該前端部を回転ドラム16から離間させるようになっている。これにより、先端チャック20と回転ドラム16の間への印刷版14の挿入が可能となる構成である。
【0026】
また、後端チャック操作部36の伸縮ロッド40の先端部には、後端チャック42が着脱可能に設けられている。この後端チャック42は、伸縮ロッド40が回転ドラム16に向けて伸びることにより、回転ドラム16の外周面に周方向に沿って設けられた図示しない溝と嵌合し、回転ドラム16に取り付けられる構成になっている。また、後端チャック42は、後端チャック操作部36と印刷版14の後端部とが対向した状態で、回転ドラム16に取り付けられることで、印刷版14後端部を回転ドラム16との間に挟み込む(保持する)ようになっている。
【0027】
また、回転ドラム16の上方であって、先端チャック操作部34の印刷版14搬送方向下流側には、スクイズローラ10が設けられている。
【0028】
図1には、スクイズローラ10の構成が側面図で示されている。また、図2にはスクイズローラ10の概略構成図が示されている。
【0029】
スクイズローラ10は、支持プレート48を備えている。この支持プレート48の先端部側にはトルクリミッタ54及びワンウェイクラッチ56を介して、回転ローラとしてのローラ44が回転可能に軸支されている。このローラ44は、円筒形に形成され、その軸方向寸法は回転ドラム16の軸方向寸法と略同一とされている。また、このローラ44の軸線方向と、回転ドラム16の軸線方向とは平行になっている。一方、支持プレート48は、基端部側において印刷版露光装置12内の所定位置に固定された支持軸50に回動可能に軸支されており、図示しないモータから回転力が伝達されることにより、支持軸50回りに回動するようになっている。これにより、ローラ44は、回転ドラム16に接触した状態(図4の実線で示す位置)と、回転ドラム16から所定距離離間した状態(図4の破線で示す位置)との間で移動可能になっている。また、支持プレート48には、ばね52が接続されており、上記ローラ44が回転ドラム16に接触した状態で、ローラ44に回転ドラム16を所定圧力で押圧する付勢力を付与している。
【0030】
また、ローラ44の軸方向両側端部には、回転軸46がそれぞれ設けられている。この回転軸46には、摩擦力による回転抵抗(負荷トルク)が付与されており、ローラ44の回転が制動されている。この負荷トルクは、例えば、0.5kg・cm以上とされている。
【0031】
さらに、回転軸46には、ワンウェイクラッチ56が設けられている。このワンウェイクラッチ56は、ローラ44が図1の矢印E方向に回転する際に切断されることにより、上記回転抵抗がローラ44に付与されるのを遮断するようになっている。これにより、ローラ44は、矢印E方向に回転する際には、所謂、空転するようになる。
【0032】
また、このワンウェイクラッチ56は、ジョイント55を介して支持プレート48の先端部側に設けられたトルクリミッタ54に接続されている。このトルクリミッタ54は、所望の設定値以上のトルクがローラ44に伝達されるのを遮断するものであり、設定トルクは、例えば、2.0kg・cmに設定されている。これにより、ワンウェイクラッチ56の接続状態でローラ44が図1の矢印F方向に回転する際のローラ44に掛かる負荷トルクは、0.5kg・cm〜2.0kg・cmの範囲内となるようになっている。
【0033】
次に、本実施の形態の作用について説明する。
【0034】
上記構成の印刷版露光装置12では、印刷版14は枚葉装置等により装置内に送り込まれ、給版ガイド30上に感光層が上向きとなった状態で載置される。給版ガイド30は、印刷版14が載置されるとパンチャー26に対応する位置に回動され、印刷版14をパンチャー26に搬送する。印刷版14は、パンチャー26により位置決め用の切欠が形成された後に、再び給版ガイド30に載置される。
【0035】
給版ガイド30は、印刷版14が再び載置されると、回転ドラム16に対応する位置に回動され、印刷版14を回転ドラム16の接線方向に向けて搬送する。印刷版14の先端部が回転ドラム16の先端チャック20に対応する位置に達すると、給版ガイド30による印刷版14の搬送が停止され、先端チャック操作部34の伸縮ロッド38が回転ドラム16に向けて伸び、先端チャック20を操作する。これにより、印刷版14の先端部が回転ドラム16の外周面に保持される。
【0036】
回転ドラム16は印刷版14の先端部を保持すると、図4における矢印D方向に回転することで印刷版14を外周面に巻き付け、また、印刷版14の後端部が後端チャック42に対応する位置で停止する。回転ドラム16が停止すると、後端チャック操作ユニット28の伸縮ロッド40が回転ドラム16に向けて伸び、後端チャック42が回転ドラム16の外周面に取り付けられる。これにより、印刷版14の後端部が回転ドラム16に保持され、印刷版14が回転ドラム16の外周面に巻き付けられる。
【0037】
ここで、回転ドラム16に印刷版14が巻き付けられる際、スクイズローラ10のローラ44が、回転ドラム16に接触すると共に、回転ドラム16の外周面を押圧する。このローラ44が回転ドラム16に接触する時期は、先端チャック20がローラ44と対向する位置を通過した直後である(図3(A)参照)。
【0038】
このとき、ローラ44は回転ドラム16(印刷版14)を押圧しつつ、印刷版14との摩擦力により、回転ドラム16と共に(回転ドラム16に追従して)回転する。このときのローラ44の回転方向は、図1における矢印F方向である。
【0039】
これにより、印刷版14の回転ドラム16外周面からの剥離(浮き)が防止される。また、このとき、ローラ44にはトルクリミッタ54により制御された0.5kg・cm〜2.0kg・cmの回転抵抗が付与され、ローラ44は回転が制動される。すなわち、印刷版14が回転ドラム16に巻き付けられる際には、印刷版14は当該回転抵抗(制動力)に抗して回転ドラム16に巻き付けられる。これにより、印刷版14には前後方向に緊張力が付与され、印刷版14と回転ドラム16外周面との密着性が高められる。
【0040】
一方、回転ドラム16は、印刷版14が巻き付けられると、当該印刷版14の感光層または感熱層に画像を記録(露光)するために、矢印D方向に高速回転する。このとき、搬送ガイドユニット24が回動して、パンチャー26に対応する位置に退避する。また、スクイズローラ10の支持プレート48が回動し、ローラ44が回転ドラム16から離間する。
【0041】
回転ドラム16が高速回転すると、記録ヘッド22が回転ドラム16(印刷版14)に向けて、画像データに基づいて変調されたレーザビームを照射させながら回転ドラム16の軸線方向に平行に移動する。
【0042】
このように、印刷版露光装置12では、レーザビームを照射する記録ヘッド22が、高速回転される印刷版14(回転ドラム16)に対して(主走査)、当該軸線方向に平行な方向に移動する(副走査)ことで、印刷版14の感光層または感熱層に画像が記録(走査露光)される。
【0043】
また、印刷版14への露光処理が終了すると、回転ドラム16が後端チャック42と後端チャック操作部36とが対向する位置に回転され、回転ドラム16から後端チャック42が取り外される。これりより、印刷版14後端部の回転ドラム16外周面からの剥離が可能となる。
【0044】
しかる後に、排版ガイド32が回転ドラム16に対応する位置に回動し、回転ドラム16が矢印C方向に回転する。これにより、印刷版14は後端部側から排版ガイド32に向けて回転ドラム16から巻き出される(排出される)。また、排版ガイド32は印刷版14が載置されると搬送ローラが回転し、印刷版14を現像装置へ搬送する。
【0045】
ここで、回転ドラム16から印刷版14が巻き出される際にも、スクイズローラ10のローラ44が、回転ドラム16に接触して外周面を押圧する。このローラ44が回転ドラム16に接触する時期は、後端チャック42が回転ドラム16から取り外される前である。また、ローラ44は、印刷版14の排出が終了する直前に、先端チャック20と接触しないように回転ドラム16から離間する(図3(B)に示す状態の直後に回転ドラム16から離間する)。
【0046】
この印刷版14巻き出し時においても、ローラ44は巻き付け時と同様に、回転ドラム16と共に回転する。ただし、このときのローラ44の回転方向は、図1における矢印E方向である。
【0047】
また、このときワンウェイクラッチ56の作用により、ローラ44に対する回転負荷の付与が遮断される。これにより、ローラ44は、所謂、空転状態となる(トルクリミッタ54は機能しない)。したがって、ローラ44に付与された回転抵抗が原因となり、回転ドラム16の回転にローラ44の回転が追従せず、印刷版14がローラ44の排出方向直前部分で詰まったり、ローラ44と印刷版14とが擦れて感光層または感熱層に損傷が発生するといった問題(排出不良)が生じない。さらに、このような問題が生じないため、印刷版14の排出速度(回転ドラム16の回転速度)を遅くする必要がない。これにより、印刷版14を回転ドラム16から迅速に排出することが可能になる。
【0048】
このように、本実施の形態のスクイズローラ10は、印刷版14を回転ドラム16から迅速に排出することができ、かつ、排出不良が生じない。
【0049】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明に係る回転ドラム用シート材剥離防止装置は、シート材を回転ドラムから迅速に排出することができ、かつ、排出不良が生じないという優れた効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るスクイズローラの構成を示す側面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るスクイズローラの概略構成図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るスクイズローラのローラが印刷版に接触した状態を示し、(A)は印刷版が回転ドラムに巻き付けられる状態を示す側面図であり、(B)は印刷版が回転ドラムから排出される状態を示す側面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るスクイズローラが適用されて構成された印刷版露光装置の概略構成を示す側面図である。
【符号の説明】
10 スクイズローラ(回転ドラム用シート材剥離防止装置)
14 印刷版(シート材)
16 回転ドラム
44 ローラ(回転ローラ)
56 ワンウェイクラッチ

Claims (1)

  1. 円筒形に形成され軸線方向回りの所定方向に回転することでシート材を外周面に巻き付けると共に、前記所定方向とは反対の方向に回転することで当該巻き付けた前記シート材を巻き出す回転ドラムに用いられ、前記シート材が前記回転ドラムに巻き付けられる際及び前記シート材が前記回転ドラムから巻き出される際に前記シート材の前記回転ドラムからの剥離を防止する回転ドラム用シート材剥離防止装置において、
    円筒形に形成され軸線方向回りに回転抵抗が付与された状態で回転自在に設けられると共に、前記シート材が前記回転ドラムに巻き付けられる際及び前記シート材が前記回転ドラムから巻き出される際に前記回転ドラムを押圧することで前記シート材を前記回転ドラムとの間で挟み込み前記シート材との摩擦力により前記回転ドラムと共に回転する回転ローラと、
    前記シート材が前記回転ドラムから巻き出される際に前記回転ローラに対する前記回転抵抗の付与を遮断するワンウェイクラッチと、
    を有する回転ドラム用シート材剥離防止装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180004657A (ko) * 2016-07-04 2018-01-12 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 시트 박리 방법 및 시트 박리 장치

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