JP2005082057A - 車両の操舵制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 構成部品が故障しても転舵機能を継続して発揮することができる車両の操舵制御装置を提供する。
【解決手段】 ステアリングホイールの操舵量を検出する操舵角センサ8と、操舵輪3,3の転舵量を検出する実舵角センサ13と、操舵角センサ8で検出された操舵量及び実舵角センサ13で検出された転舵量の少なくとも一方の値に基づいて操舵輪3,3に転舵力を付与可能な複数のアクチュエータ5,15とを有し、操舵角センサ8、実舵角センサ13及び複数のアクチュエータ5,15のうちの少なくとも一つが故障した場合には、操舵角センサ8、実舵角センサ13及び複数のアクチュエータ5,15のうちの故障していない正常な構成を用いて操舵輪3,3に転舵力を与え操舵輪3,3の転舵量を継続して制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の操舵制御装置に関する。
特許文献1には、ステアリング軸に取り付けられ、運転者により与えられた操舵情報を検出する操舵情報検出手段(操舵トルクセンサ)と、この操舵情報に応じた駆動力を操舵輪に付与するステアリングモータと、を有する電動パワーステアリング装置が開示されている。
特開平11−180331号公報(第2図)
しかしながら、このような構成のパワーステアリング装置においては、構成要件のいずれか一つでも失陥した場合、すなわち上記操舵情報検出手段もしくは上記ステアリングモータにいずれか一つでも失陥した場合には、操舵機能が著しく低下してしまう虞がある。
そこで、上述した課題を解決するための手段として、この出願における車両の操舵制御装置は、ステアリングホイールの操舵量を検出する操舵量検出手段と、操舵輪の転舵量を検出する転舵量検出手段と、操舵量検出手段で検出された操舵量及び転舵量検出手段で検出された転舵量の少なくとも一方の値に基づいて操舵輪に転舵力を与えることが可能な複数のアクチュエータと、を有し、操舵量検出手段、転舵量検出手段及び複数のアクチュエータのうちの少なくとも一つが故障した場合には、操舵量検出手段、転舵量検出手段及び複数のアクチュエータのうちの故障していない正常な構成を用いて操舵輪に転舵力を与え操舵輪の転舵量を継続して制御することを特徴とする。
より具体的には、本発明の車両の操舵制御装置は、ステアリングホイールに連結された入力軸と、入力軸の操舵量を検出する操舵量検出手段と、操舵輪及び入力軸に連係された出力軸と、操舵輪の転舵量を検出する転舵量検出手段と、操舵輪に転舵力を与える第1アクチュエータと、入力軸と出力軸との間に設けられ、入力軸から出力軸に伝達される回転を所定の減速比に変換する可変ギヤ機構と、可変ギヤ機構に連係され可変ギヤ機構の減速比を可変調整可能な第2アクチュエータと、操舵量検出手段で検出された操舵量及び転舵量検出手段で検出された転舵量の少なくとも一方の値に基づいて第1アクチュエータ及び第2アクチュエータを制御する操舵制御手段と、を備え、操舵量検出手段、転舵量検出手段、第1アクチュエータ、第2アクチュエータ及び可変ギヤ機構のうちの少なくとも一つが故障した場合には、操舵量検出手段、転舵量検出手段、第1アクチュエータ、第2アクチュエータ及び可変ギヤ機構のうちの故障していない構成を用いて操舵輪に転舵力を与え操舵輪の転舵量を継続して制御することを特徴とする。
これによって、操舵量検出手段、転舵量検出手段及び複数のアクチュエータのうちの少なくとも一つが故障しても、操舵量検出手段、転舵量検出手段及び複数のアクチュエータのうちの故障していない正常な構成を用いて転舵機能を継続して発揮することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る車両の操舵制御装置が適用される車両のパワーステアリング装置の概略を示し、ステアリングホイール1に連結された入力軸2と、左右操舵輪3,3の操舵用の作動機構であるラック・ピニオン機構4と、入力軸2の操舵角に応じてラック・ピニオン機構4を駆動させる第1アクチュエータとしての第1電動モータ5と、第1電動モータ5とは独立して設けられて、入力軸2の操舵角に応じてラック・ピニオン4を駆動するバックアップ手段6と、入力軸2の操舵角に応じて主として第1電動モータ5を制御する操舵制御手段としてのコントローラ7とから構成されている。
入力軸2には、ステアリングホイール1の操舵量として入力軸2の操舵角を検出する操舵量検出手段としての操舵角センサ8が設けられている。
ラック・ピニオン機構4は、バックアップ手段6を介して入力軸2の回転が伝達されるピニオン9と、ピニオン9と噛み合うことでピニオン9の回転運動を直線運動に変換し左右の操舵輪3,3に転舵力を与えるラック10と、から構成されている。また、ピニオン9は、第1電動モータ5によって回転駆動可能になっている。この第1電動モータ5は、可逆電動機であって、コントローラ7からの制御信号に基づいて正逆回転制御可能である。
バックアップ手段6は、入力軸2に連結された可変ギヤ機構としての遊星歯車機構20と、遊星歯車機構20を介して入力軸2に連係された出力軸11と、出力軸11とラックピニオン機構4のピニオン9との間に介装され、出力軸11の回転をピニオン9に伝達するトーションバー12と、を備えている。出力軸11には、操舵輪3,3の転舵量として出力軸11の実舵角を検出する転舵量検出手段としての実舵角センサ13が設けられている。また、トーションバー12には、トーションバー12の捩り量を検出するトルクセンサ14が設けられている。
遊星歯車機構20は、入力軸2に一体に設けられたサンギヤ21と、出力軸11と一体となって回転するプラネタリキャリア22と、サンギヤ21外周に設けられた歯に噛み合いつつプラネタリキャリア22の複数の支軸22aを介してサンギヤ21の外周を公転する複数のプラネタリギヤ23と、これら複数のプラネタリギヤ23の外側に位置しプラネタリギヤ23の外周に設けられた歯に噛み合うリングギヤ24と、を有している。
そして、この遊星歯車機構20においては、リングギヤ24の回転が第2アクチュエータとしての第2電動モータ15によって制御されている。すなわち、リングギヤ24の外周面には、第2電動モータ15の回転軸に固定されたウォーム16と噛み合う歯が形成されており、リングギヤ24は、このウォーム16とウォームギヤを構成し、第2電動モータ15の回転に応じて正逆回転可能となっている。
第2電動モータ15でリングギヤ24を回転させることにより、入力軸2の回転数と出力軸11の回転数との比が可変可能、すなわち遊星歯車機構20の減速比が可変調整可能となっており、入力軸2と出力軸11との間の回転位相差の調整、ステアリングホイール1に対する所望の操舵反力の付与、出力軸11からトーションバー12を介してラックピニオン機構4に伝達されるステアリングホイール1からの操舵入力のアシスト等が可能となっている。尚、第2電動モータ15は、可逆電動機であって、コントローラ7からの制御信号に基づいて正逆回転制御可能である。
コントローラ7は、車速センサ(図示せず)から出力された現在の車速信号、操舵角センサ8から出力された操舵角信号、実舵角センサ13から出力された実舵角信号及びトルクセンサ14から出力された捩りトルク信号等が入力されたものであって、これらの入力信号に応じて、第1電動モータ5及び第2電動モータ15の駆動制御を行っている。
尚、上記構成のパワーステアリング装置は、原則的には、操舵角センサ8、実舵角センサ13及びトルクセンサ14の検出値に応じて駆動制御された第1電動モータ5からの駆動力でラック・ピニオン機構4のピニオン9を回転させ、操舵輪3,3の転舵を行うものである。
次に、遊星歯車機構20、操舵角センサ8、実舵角センサ13、トルクセンサ14、第1電動モータ5及び第2電動モータ15のいずれかに部品異常(故障)が生じた場合に行うラック・ピニオン機構4の操舵制御について説明する。
まず、図2に示すように、故障個所に応じて操舵制御の種類を決定する。遊星歯車機構20、操舵角センサ8、実舵角センサ13、トルクセンサ14、第1電動モータ5及び第2電動モータ15のいずれかに部品異常(故障)があるかどうか、また遊星歯車機構20、操舵角センサ8、実舵角センサ13、トルクセンサ14、第1電動モータ5及び第2電動モータ15のうちのどれが部品異常であるかを判定する(S1)。
第1電動モータ5及び第2電動モータ15に関しては、電流値をモニタリングすることで、すなわち例えばコントローラ7から出される指令電流値に対して、実際にモータに流れている電流値が低い場合に異常と判定する。操舵角センサ8、実舵角センサ13及びトルクセンサ14に関しては、センサの自己診断(例えば多重系による自己診断)機能により出力される異常信号や、出力値の出力レベルが通常の使用範囲を大きく逸脱している場合等に異常と判定する。遊星歯車機構20に関しては、第2電動モータ15の電流値、操舵角センサ8と実舵角センサ13の出力値等から異常の有無を判定する。尚、遊星歯車機構20の故障判定では、遊星歯車機構20の動きをモニタリングするセンサを別途に設けて、このセンサを用いて故障判定を行ってもよい。
そして、遊星歯車機構20に異常があると判定されると(S2)、操舵制御の種類として、第1電動モータ5による実舵角フィードバック制御(後述)によりラック・ピニオン機構4の作動を制御する(S3)。
操舵角センサ8、実舵角センサ13、または第2電動モータ15のいずれかに異常があると判定されると(S4)、操舵制御の種類として、第1電動モータ5によるトルクアシスト制御(後述)によりラック・ピニオン機構4の作動を制御する(S5)。
トルクセンサ14に異常があると判定されると(S6)、操舵制御の種類として、第1電動モータ5によるオープンループ位置制御(後述)によりラック・ピニオン機構4の作動を制御する(S7)。
第1電動モータ5に異常があると判定されると(S8)、操舵制御の種類として、第2電動モータ15によるセミパワーアシスト制御(後述)によりラック・ピニオン機構の作動を制御する(S9)。
図3を用いて、遊星歯車機構20に異常があると判定された場合に行われる第1電動モータ5によるラック・ピニオン機構4の実舵角フィードバック制御について説明する。遊星歯車機構20の故障としては、遊星歯車機構20を構成するギヤの歯が噛んで動かなくなるロック状態と、遊星歯車機構20を構成するギヤの歯が欠けてることによって生じるすべり状態と、がある。
そこで、S31にて、遊星歯車機構20の異常はロック状態によるものか、すべり状態によるものかを判定し、ロック状態の場合にはS32へ進み、すべり状態である場合にはS33へ進む。尚、ロック状態とすべり状態の判別は、例えば、第2電動モータ15に対するコントローラ7からの制御指令と、第2電動モータ15に実際に流れる電流値とを比較することで行われる。
S32では、操舵角センサ8の出力値、すなわち入力軸2の回転角度(ステアリングホイール1の回転角度)と、リングギヤ24の回転角度とが同期(一致)するよう第2電動モータ15を駆動し、S34へ進む。
S33では、リングギヤ24が回転しないように第2電動モータ15の駆動を停止し、入力軸2と出力軸11との間の減速比を所定の一定比として、S34へ進む。
S34では、操舵角センサ8の出力値を基に演算されたラック・ピニオン機構4の目標作動量、すなわち操舵輪3,3の目標舵角量を目標値にし、実舵角センサ13の出力値をフィードバックして、実舵角センサ13の出力値を基に演算されたラック・ピニオン機構4の現在の作動量が上記目標値に近づくように第1電動モータ5を駆動する実舵角フィードバック制御によりラックピニオン機構4の作動を制御する。
図4を用いて、操舵角センサ8、実舵角センサ13、第2電動モータ15のいずれかに異常があると判定された場合に行われる第1電動モータ5によるラック・ピニオン機構4のトルクアシスト制御について説明する。
S41では、操舵角センサ8と実舵角センサ13のいずれかが異常であるのか、第2電動モータ15が異常であるのかを判定し、第2電動モータ15に異常が場合にはS42に進み、操舵角センサ8もしくは実舵角センサ13に異常がある場合にはS43に進む。
S42では、第2電動モータ15を停止し、S44へ進む。尚、S42に関して詳述すれば、第2電動モータ15をコントローラ7からの指令で制御的に停止させてもよいし、コントローラ7からの指令で第2電動モータ15を停止できない場合には第2電動モータ15の電源を落として強制的に停止させてもよい。
S43では、リングギヤ24が回転しないように第2電動モータ15の駆動を停止し、入力軸2と出力軸11との間の減速比を所定の一定比として、S44へ進む。
S44では、トルクセンサ14の出力値に応じて第1電動モータ5の回転を制御し、出力軸11の回転によって作動しているラック・ピニオン機構4に転舵力を補助するトルクアシスト制御を行う。
図5を用いて、トルクセンサ14に異常があると判定された場合に行われる第1電動モータ5によるラック・ピニオン機構4のオープンループ位置制御について説明する。
S51では、第2電動モータ15を停止し、リングギヤ24の回転を停止する。
S52では、操舵角センサ8の出力値を基に演算されたラック・ピニオン機構4の目標作動量、すなわち操舵輪3,3の目標舵角量を目標値にして第1電動モータ5を駆動するオープンループ位置制御によりラック・ピニオン機構4の作動を制御する。
図6を用いて、第1電動モータ5に異常があると判定された場合に行われる第2電動モータ15によるラック・ピニオン機構4のセミパワーアシスト制御について説明する。
S61では、第1電動モータ5を停止する。尚、S61に関して詳述すれば、第1電動モータ5をコントローラ7からの指令で制御的に停止させてもよいし、コントローラ7からの指令で第1電動モータ5を停止できない場合には第1電動モータ5の電源を落として強制的に停止させてもよい。
S62では、操舵角センサ8の出力値に応じて第2電動モータ15の回転を制御し、遊星歯車機構20の減速比を変化させて、出力軸11の回転によって作動しているラック・ピニオン機構4に転舵力を補助するセミパワーアシスト制御を行う。具体的には、遊星歯車機構20の減速比が増大するように第2電動モータ15を制御することによって、運転者の操舵力軽減を図っている。
このような第1実施形態においては、遊星歯車機構20、操舵角センサ8、実舵角センサ13、トルクセンサ14、第1電動モータ5及び第2電動モータ15の内の一つが故障した場合には、遊星歯車機構20、操舵角センサ8、実舵角センサ13、トルクセンサ14、第1電動モータ5及び第2電動モータ15の内の故障していない構成を用いて、転舵機能を継続して発揮することができる。
尚、上述した第1実施形態においては、遊星歯車機構20に異常がある場合に、第1電動モータ5による実舵角フィードバック制御を行っているが、操舵角センサ8の出力値から演算されるラック・ピニオン機構4の目標作動量を目標値として、第1電動モータ5によるオープンループ位置制御を行うようにしてもよい。第1電動モータ5をオープンループ位置制御を行う場合、上述した図3におけるS31〜S33と同様に、遊星歯車機構20がロック状態による異常の場合には、入力軸2の回転角度と、リングギヤ24の回転角度とが同期(一致)するよう第2電動モータ15を駆動し、遊星歯車機構20がすべり状態による異常の場合にはリングギヤ24が回転しないように第2電動モータ15を駆動するものとする。
また、例えば、遊星歯車機構20とトルクセンサ14に異常がある場合には、第1電動モータ5をオープンループ位置制御することも可能であり、上記第1実施形態においては、場合によっては、遊星歯車機構20、操舵角センサ8、実舵角センサ13、トルクセンサ14、第1電動モータ5及び第2電動モータ15の内の複数が故障したとしても転舵機能を継続して発揮することができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図7は、本発明の第2実施形態に係る車両の操舵制御装置が適用される車両のパワーステアリング装置の概略を示し、ステアリングホイール30に連結された入力軸31と、左右操舵輪32,32の操舵用の作動機構である第1パワーシリンダ33と、第1パワーシリンダ33に作動油を供給する電動サーボユニット34と、電動サーボユニット34とは独立し、入力軸31の操舵角に応じて左右操舵輪33,33を駆動する操舵用の作動機構である第2パワーシリンダ35を駆動するバックアップ手段36と、入力軸31の操舵角に応じて主として電動サーボユニット34を制御する操舵制御手段としてのコントローラ37とから構成されている。
入力軸31には、ステアリングホイール1の操舵量として入力軸31の操舵角を検出する操舵量検出手段としての操舵角センサ38が設けられている。
第1パワーシリンダ33は、車体幅方向に延設された筒状のシリンダ部39と、このシリンダ部39内を貫通するピストンロッド40と、ピストンロッド40に固定されシリンダ部39内を摺動可能な第1ピストン41と、から大略構成されており、この第1ピストン41によって、シリンダ部39内に第1液圧室42、第2液圧室43が形成されている。尚、シリンダ部39及びピストンロッド40は、第2パワーシリンダ35と共用されるものである(詳細は後述)。
またピストンロッド40には、シリンダ部39から突出した部分に、操舵輪32,32の転舵量としてピストンロッド40の変位量、すなわち操舵輪32,32の実転舵角を検出する転舵量検出手段としての実転舵角センサ44が設けられている。
電動サーボユニット34は、第1液圧室42、第2液圧室43に油圧を供給する油圧ポンプ45と、油圧ポンプ45を入力軸31の操舵角に応じて駆動させる第1アクチュエータとしての正逆回転型モータ46とから構成されており、コントローラ37により正逆回転型モータ46の駆動が制御されている。
油圧ポンプ45から第1液圧室42に作動油が供給されると第1液圧室42の圧力が上昇して第1ピストン41が第2液圧室43側に相対的に移動し、油圧ポンプ45から第2液圧室43に作動油が供給されると第2液圧室43の圧力が上昇して第1ピストン41が第1液圧室42側に相対的に移動する。この第1ピストン41の移動に伴って、ピストンロッド40がシリンダ部39の軸方向(車両幅方向)に沿った直線運動を行い、操舵輪32,32に転舵力を付与する。
バックアップ手段36は、入力軸31に連結された可変ギヤ機構としての遊星歯車機構50と、遊星歯車機構50を介して入力軸31に連係された出力軸47と、出力軸47に連結され、出力軸47の回転によって作動する可逆式のギヤポンプ60と、ギヤポンプ60から供給された作動油によって作動する第2パワーシリンダ35と、を備えている。
遊星歯車機構50は、入力軸31に一体に設けられたサンギヤ51と、出力軸47と一体となって回転するプラネタリキャリア52と、サンギヤ51外周に設けられた歯に噛み合いつつプラネタリキャリア52の複数の支軸52aを介してサンギヤ51の外周を公転する複数のプラネタリギヤ53と、これら複数のプラネタリギヤ53の外側に位置しプラネタリギヤ53の外周に設けられた歯に噛み合うリングギヤ54と、を有している。
そして、この遊星歯車機構50においては、リングギヤ54の回転が第2アクチュエータとしての第3電動モータ61によって制御されている。すなわち、リングギヤ54の外周面には、第3電動モータ61の回転軸に固定されたウォーム62と噛み合う歯が形成されており、リングギヤ54は、このウォーム62とウォームギヤを構成し、第3電動モータ61の回転に応じて正逆回転可能となっている。
第3電動モータ61でリングギヤ54を回転させることにより、入力軸31の回転数と出力軸47の回転数との比が可変可能、すなわち遊星歯車機構50の減速比が可変調整可能となっており、入力軸31と出力軸47との間の回転位相差の調整、ステアリングホイール30に対する所望の操舵反力の付与、ギヤポンプ60を駆動するステアリングホイール30からの操舵入力のアシスト等が可能となっている。尚、第3電動モータは、可逆電動機であって、コントローラ37からの制御信号に基づいて正逆回転制御が可能である。
ギヤポンプ60から供給される作動油によって作動する第2パワーシリンダ35は、上述したシリンダ部39及びピストンロッド40と、ピストンロッド40に固定されシリンダ部39内を摺動可能な第2ピストン63と、から大略構成されており、この第2ピストン63によって、シリンダ部39内に、上述した第1液圧室42及び第2液圧室43とは独立した第3液圧室64、第4液圧室65が形成されている。
第2パワーシリンダ35内の第3液圧室64及び第4液圧室65には、ギヤポンプ60によって作動油が供給されている。ギヤポンプ60から第3液圧室64に作動油が供給されると第3液圧室64の圧力が上昇して第2ピストン63が第4液圧室65側に相対的に移動し、ギヤポンプ60から第4液圧室65に作動油が供給されると第4液圧室65の圧力が上昇して第2ピストン63が第3液圧室64側に相対的に移動する。この第2ピストン63の移動に伴って、ピストンロッド40がシリンダ部39の軸方向(車両幅方向)に沿った直線運動を行い、操舵輪32,32に転舵力を付与する。
コントローラ37は、車速センサ(図示せず)から出力された現在の車速信号、操舵角センサ38から出力された操舵角信号、実転舵角センサ44から出力された実転舵角信等が入力されたものであって、これらの入力信号に応じて、正逆回転型モータ46及び第3電動モータ61の駆動制御を行っている。
尚、上記構成のパワーステアリング装置は、原則的には、操舵角センサ38、実転舵角センサ44の検出値に応じて駆動制御された正逆回転型モータ46により油圧ポンプ45を作動させ、操舵輪32,32の転舵を行うものである。
次に、遊星歯車機構50、操舵角センサ38、実転舵角センサ44、ギヤポンプ60、電動サーボユニット34及び第3電動モータ61のいずれかに部品異常(故障)が生じた場合に行う操舵制御について説明する。
まず、図8に示すように、故障個所に応じて操舵制御の種類を決定する。遊星歯車機構50、操舵角センサ38、実転舵角センサ44、ギヤポンプ60、電動サーボユニット34及び第3電動モータ61のいずれかに部品異常(故障)があるかどうか、また遊星歯車機構50、操舵角センサ38、実転舵角センサ44、ギヤポンプ60、電動サーボユニット34及び第3電動モータ61のうちのどれが部品異常であるかを判定する(S81)。
ギヤポンプに関しては、第3電動モータ61の電流値をモニタリングすることで異常の有無を判定する。すなわち、異物等の噛み込みによりギヤポンプ60がロック状態となった場合には、第3電動モータ61もロック状態に陥り、第3電動モータ61の電流値が大きく上昇するので、ギヤポンプ60に異常があると判定できる。また、コントローラ37から出される第3電動モータ61への電流指令値と、第3電動モータ61の実際の回転数とを比較し、この電流指令値に対して第3電動モータ61の実際の回転数が追従しておらず電流指令値に対して第3電動モータ61の実際の回転数が極端に低い場合にも、ギヤポンプ60に異常があると判定する。ギヤポンプ60特有の異常としては、ギヤポンプ60内のギヤ60aの折損や、ギヤポンプ60内の一方のギヤ60aが脱落したときに生じるギヤポンプ60内のギヤ60a,60aの滑りが考えられるが、このような場合には、ギヤポンプ60はポンプ作用をすることなく単に回転することになるので第3電動モータ61に作用する負荷は非常に小さいものとなり、第3電動モータ61が通常時(ギヤポンプ60内のギヤ60a,60aに滑りがない状態)よりも高い回転数で回転することになるので、このことをもってギヤポンプ61に異常があると判定する。尚、ギヤポンプ60に異常があるのか第3電動モータ61に異常があるのか厳密に判別するのは難しい点もあるが、この第2実施形態においては、後述するように、ギヤポンプ60または第3電動モータ51に異常がある場合には、同一の処理(フィードバック位置制御)を行うことになるので、実質的な問題はない。
電動サーボユニット34に関しては、正逆回転型モータ46の電流値をモニタリングすることで異常の有無を判定する。すなわち、コントローラ37から出される指令電流値に対して、実際に正逆回転型モータ46に流れている電流値が低い場合に異常と判定する。
尚、遊星歯車機構50、操舵角センサ38、実転舵角センサ44、第3電動モータ61の故障判定は、上述した第1実施形態と同様の方法で異常の有無を判定する。
操舵角センサ38及び実転舵角センサ44のいずれかに異常があると判定されると(S82)、操舵制御の種類として、正逆回転型モータ46によるパワーアシスト制御(後述)を行う(S83)。
遊星歯車機構50、第3電動モータ61、またはギヤポンプ60のいずれかに異常があると判定されると(S84)、正逆回転型モータ46によるフィードバック位置制御(後述)を行う(S85)。
電動サーボユニット34に異常があると判定されると(S86)、操舵制御の種類として、第3電動モータ61によるパワーアシスト制御(後述)を行う(S87)。
図9を用いて、操舵角センサ38及び実転舵角センサ44のいずれかに異常があると判定された場合に行われる正逆回転型モータ46によるパワーアシスト制御について説明する。
S91では、操舵角センサ38と実転舵角センサ44のどちらに異常があるのかを判定し、実舵角センサ44に異常がある場合にはS92へ進み、操舵角センサ38に異常がある場合には94へ進む。
S92では、第3電動モータ61を停止し、遊星歯車機構50のリングギヤ54の回転を停止して、遊星歯車機構の減速比を所定の一定比としてS93に進む。
S93では、操舵角センサ38の出力値に応じて正逆回転型モータ46の回転を制御し、出力軸47の回転によってバックアップ手段36に発生した操舵輪32,32の転舵力を補助するパワーアシスト制御を行う。
S94では、第3電動モータ61を停止し、遊星歯車機構50のリングギヤ54の回転を停止して、遊星歯車機構の減速比を所定の一定比としてS95に進む。
S95では、実転舵角センサ44の出力値に応じて正逆回転型モータ46の回転を制御し、出力軸47の回転によってバックアップ手段36に発生した操舵輪32,32の転舵力を補助するパワーアシスト制御を行う。
図10を用いて、遊星歯車機構50、第3電動モータ61、またはギヤポンプ60のいずれかに異常があると判定された場合に行われる正逆回転型モータ46によるフィードバック位置制御について説明する。
S101では、遊星歯車機構50、第3電動モータ61及びギヤポンプ60のうちのどの構成に異常があるか否かを判定し、遊星歯車機構50に異常がある場合にはS102へ進み、第3電動モータ61に異常がある場合にはS103へ進み、ギヤポンプ60に異常がある場合にはS104へ進む。
S102では、遊星歯車機構50が上述したすべり状態による異常であれば第3電動モータ61を停止し、遊星歯車機構50が上述したロック状態による異常であれば、操舵角センサ38の出力値、すなわち入力軸31の回転角度(ステアリングホイールの回転角度)と、リングギヤの回転角度とが同期(一致)するよう第3電動モータ61を駆動し、S105へ進む。
S103では、第3電動モータ61を停止し、遊星歯車機構50の減速比を所定の一定比としてS105へ進む。
S104では、ステアリングホール30からのハンドル入力に対して、ギヤポンプ60が非回転、すなわち入力軸31が回転しても出力軸47が回転しないように、第3電動モータ61の回転を制御してS105へ進む。
S105では、操舵角センサ38の出力値を基に演算された操舵輪の目標舵角量を目標値にし、実転舵角センサ44の出力値をフィードバックして、実転舵角センサ44の出力値を基に演算された操舵輪32,32の現在の転舵量が上記目標値に近づくように正逆回転型モータ46を駆動するフィードバック位置制御を行う。
図11を用いて、電動サーボユニット34に異常があると判定された場合に行われる第3電動モータ61によるパワーアシスト制御について説明する。
S111では、正逆回転型モータ46を停止する。尚、S111に関して詳述すれば、正逆回転型モータ46をコントローラ37からの指令で制御的に停止させてもよいし、コントローラ37からの指令で正逆回転型モータ46を停止できない場合には正逆回転型モータ46の電源を落として強制的に停止させてもよい。
S112では、操舵角センサ38もしくは実転舵角センサ44の出力値に応じて第3電動モータ61の回転を制御し、入力軸31の回転をアシストすることによって、運転者の操舵力軽減を図りつつ、出力軸47の回転によってバックアップ手段36に操舵輪32,32の転舵力を発生させるパワーアシスト制御を行う。
このような第2実施形態においても上述した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
尚、この第2実施形態においては、操舵角センサ38もしくは実転舵角センサ44に異常がある場合に、正逆回転型モータ46によるパワーアシスト制御を行っているが、操舵角センサ38及び実転舵角センサ44のうちの異常がない方のセンサの出力値に応じて第3電動モータ61よるパワーアシスト制御を行うようにしてもよい。第3電動モータ61よるパワーアシスト制御を行う場合には、正逆回転型モータ46を停止し、遊星歯車機構50の減速比を所定の一定比とした上で行うものとする。
次に、請求項に記載された発明以外に、上述した実施形態から把握し得る発明について、以下にその効果と共に記載する。
(1) ステアリングホイールに連結された入力軸と、入力軸の操舵量を検出する操舵量検出手段と、入力軸に連係された出力軸と、操舵輪の転舵量を検出する転舵量検出手段と、入力軸と出力軸との間に設けられ、入力軸から出力軸に伝達される回転を所定の減速比に変換する可変ギヤ機構と、可変ギヤ機構に連係され可変ギヤ機構の減速比を可変調整可能な第2アクチュエータと、トーションバーを介して出力軸の回転が伝達され操舵輪に転舵力を与えるラック・ピニオン機構と、ラック・ピニオン機構を直接駆動させる第1アクチュエータと、トーションバーの捻れ量を検出する捻れ量検出手段と、操舵量検出手段で検出された操舵量、転舵量検出手段で検出された転舵量及び捻れ量検出手段で検出された捻れ量の少なくとも一方の値に基づいて第1アクチュエータ及び第2アクチュエータを制御する操舵制御手段と、を有し、操舵量検出手段、転舵量検出手段、捻れ量検出手段、第1アクチュエータ、第2アクチュエータ及び可変ギヤ機構のうちの一つが故障した場合には、操舵量検出手段、転舵量検出手段、捻れ量検出手段、第1アクチュエータ、第2アクチュエータ及び可変ギヤ機構のうちの故障していない構成を用いて操舵輪に転舵力を与え操舵輪の転舵量を継続して制御することを特徴とする車両の操舵制御装置。
(2) 上記(1)に記載の車両の操舵制御装置において、操舵制御装置内の故障個所を検出する故障検出手段と、故障検出手段が検出した故障個所に応じて故障後の転舵制御方式を選択する故障時制御選択手段と、を有することを特徴とする車両の操舵制御装置。
(3) 上記(2)に記載の車両の操舵制御装置において、第1アクチュエータが故障した場合には、操舵量検出手段で検出された操舵量に基づいて入力軸の回転量に対して出力軸の回転量が増加するよう第2アクチュエータを制御することを特徴とする車両の操舵制御装置。
(4) 上記(2)または(3)に記載の車両の操舵制御装置において、第2アクチュエータ、操舵量検出手段または転舵量検出手段が故障した場合には、捻れ量検出手段で検出された捻れ量に基づいて第1アクチュエータを制御することを特徴とする車両の操舵制御装置。
(5) 上記(2)〜(4)のいずれかに記載の車両の操舵制御装置において、可変ギヤ機構が故障した場合には、操舵量検出手段で検出された操舵量及び転舵量検出手段で検出された転舵量に基づいて第1アクチュエータを制御することを特徴とする車両の操舵制御装置。
(6) 上記(2)〜(5)のいずれかに記載の車両の操舵制御装置において、捻れ量検出手段が故障した場合には、操舵量検出手段で検出された操舵量に基づいて第1アクチュエータを制御することを特徴とする車両の操舵制御装置。
(7) ステアリングホイールに連結された入力軸と、入力軸の操舵量を検出する操舵量検出手段と、入力軸に連係された出力軸と、操舵輪の転舵量を検出する転舵量検出手段と、操舵輪に転舵力を与える第1アクチュエータと、入力軸と出力軸との間に設けられ、入力軸から出力軸に伝達される回転を所定の減速比に変換する可変ギヤ機構と、可変ギヤ機構に連係され可変ギヤ機構の減速比を可変調整可能な第2アクチュエータと、操舵量検出手段で検出された操舵量及び転舵量検出手段で検出された転舵量の少なくとも一方の値に基づいて第1アクチュエータ及び第2アクチュエータを制御する操舵制御手段と、ピストンによって内部が第1液圧室と第2液圧室とに隔成され、第1液圧室と第2液圧室に作動液を相対的に給排することにより作動するピストンの直線運動をもって操舵輪に転舵力を与えるパワーシリンダと、出力軸の連結され、出力軸の回転を駆動源としてパワーシリンダの第1液圧室及び第2液圧室に選択的に作動液を供給する可逆ポンプと、を有し、操舵量検出手段、転舵量検出手段、第1アクチュエータ、第2アクチュエータ、可変ギヤ機構及び可逆ポンプのうちの一つが故障した場合には、操舵量検出手段、転舵量検出手段、第1アクチュエータ、第2アクチュエータ及び可変ギヤ機構のうちの故障していない構成を用いて操舵輪に転舵力を与え操舵輪の転舵量を継続して制御することを特徴とする車両の操舵制御装置。尚、ここでいう第1液圧室及び第2液圧室は、上述した第2実施形態における第3液圧及び第4液圧室に相当するものである。
(8) 上記(7)に記載の車両の操舵制御装置において、操舵制御装置内の故障個所を検出する故障検出手段と、故障検出手段が検出した故障個所に応じて故障後の転舵制御方式を選択する故障時制御選択手段と、を有することを特徴とする車両の操舵制御装置。
(9) 上記(8)に記載の車両の操舵制御装置において、第1アクチュエータが故障した場合には、可変ギヤ機構の減速比を所定の一定比とするよう第2アクチュエータを制御することを特徴とする車両の操舵制御装置。
(10) 上記(8)また(9)に記載の車両の操舵制御装置において、第2アクチュエータ、可変ギヤ機構または可逆ポンプのいずれかが故障した場合には、操舵量検出手段で検出された操舵量及び転舵量検出手段で検出された転舵量に基づいて第1アクチュエータを制御することを特徴とする車両の操舵制御装置。
(11) 上記(8)〜(10)のいずれかに記載の車両の操舵制御装置において、操舵量検出手段または転舵量検出手段が故障した場合には、操舵量検出手段及び転舵量検出手段のうちの故障していない方の検出手段からの検出値に基づいて第1アクチュエータもしくは第2アクチュエータを制御することを特徴とする車両の操舵制御装置。
本発明の第1実施形態における車両の操舵制御装置が適用される車両のパワーステアリング装置の概略構成を示す説明図。 第1実施形態における故障判定に関する説明図。 第1実施形態における第1電動モータによる実舵角フィードバック制御に関する説明図。 第1実施形態における第1電動モータによるトルクアシスト制御に関する説明図。 第1実施形態における第1電動モータによるオープンループ位置制御に関する説明図。 第1実施形態における第2電動モータによるセミパワーアシスト制御に関する説明図。 本発明の第2実施形態における車両の操舵制御装置が適用される車両のパワーステアリング装置の概略構成を示す説明図。 第2実施形態における故障判定に関する説明図。 第2実施形態における正逆回転型モータによるパワーアシスト制御に関する説明図。 第2実施形態における正逆回転型モータによるフィードバック位置制御に関する説明図。 第2実施形態における第3電動モータによるパワーアシスト制御に関する説明図。
符号の説明
2…入力軸
3…操舵輪
4…ラック・ピニオン機構
5…第1電動モータ
6…バックアップ手段
7…コントローラ
8…操舵角センサ
11…出力軸
13…実舵角センサ
14…トルクセンサ
15…第2電動モータ
20…遊星歯車機構
31…入力軸
32…操舵輪
33…第1パワーシリンダ
34…電動サーボユニット
35…第2パワーシリンダ
36…バックアップ手段
37…コントローラ
38…操舵角センサ
44…実転舵角センサ
46…正逆回転型モータ
47…出力軸
50…遊星歯車機構
60…ギヤポンプ
61…第3電動モータ

Claims (2)

  1. ステアリングホイールの操舵量を検出する操舵量検出手段と、
    操舵輪の転舵量を検出する転舵量検出手段と、
    操舵量検出手段で検出された操舵量及び転舵量検出手段で検出された転舵量の少なくとも一方の値に基づいて操舵輪に転舵力を与えることが可能な複数のアクチュエータと、を有する車両の操舵制御装置において、
    操舵量検出手段、転舵量検出手段及び複数のアクチュエータのうちの少なくとも一つが故障した場合には、操舵量検出手段、転舵量検出手段及び複数のアクチュエータのうちの故障していない正常な構成を用いて操舵輪に転舵力を与え操舵輪の転舵量を継続して制御することを特徴とする車両の操舵制御装置。
  2. ステアリングホイールに連結された入力軸と、
    入力軸の操舵量を検出する操舵量検出手段と、
    操舵輪及び入力軸に連係された出力軸と、
    操舵輪の転舵量を検出する転舵量検出手段と、
    操舵輪に転舵力を与える第1アクチュエータと、
    入力軸と出力軸との間に設けられ、入力軸から出力軸に伝達される回転を所定の減速比に変換する可変ギヤ機構と、
    可変ギヤ機構に連係され可変ギヤ機構の減速比を可変調整可能な第2アクチュエータと、
    操舵量検出手段で検出された操舵量及び転舵量検出手段で検出された転舵量の少なくとも一方の値に基づいて第1アクチュエータ及び第2アクチュエータを制御する操舵制御手段と、を備え、
    操舵量検出手段、転舵量検出手段、第1アクチュエータ、第2アクチュエータ及び可変ギヤ機構のうちの少なくとも一つが故障した場合には、操舵量検出手段、転舵量検出手段、第1アクチュエータ、第2アクチュエータ及び可変ギヤ機構のうちの故障していない構成を用いて操舵輪に転舵力を与え操舵輪の転舵量を継続して制御することを特徴とする車両の操舵制御装置。
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