JP2005081968A - 作業車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オペレータがどのような状況にあっても、初期設定を簡単に実施することができるようにする。
【解決手段】作業機各部に設けたセンサや設定器等の入力系機器と、アクチュエータ等の出力系機器と、当該各入出力系機器の制御を実行するための制御手段とを備えた作業機における制御装置において、前記制御手段C1〜C5は、入力手段を手動操作することにより、液晶パネルの画面に、初期設定モードの情報として、初期設定を実施するための操作手順を示す情報を順次表示するように制御する。
【選択図】図25

Description

本発明は、コンバインやトラクタ等の農用作業車両やその他作業車両における制御装置に関する。
従来から、コンバイン等の農用作業車両等は、制御目標となる制御量の信号を制御手段に伝えるためのセンサや設定器、例えば農作業機のエンジンの出力(負荷)を制御する電子式ガバナの燃料噴射量検知センサ(燃料噴射用プランジャの位置調節のためのラック位置の検出センサ)、走行機体に対する走行部の左右一対の走行クローラの相対的高さを検出するための車高センサや、前記信号に応じて制御対象の作動量を検出するためのセンサ、例えば農作業機の走行速度を検出するための車速センサ等の入力系機器と、各種アクチュエータ、例えば前記燃料噴射ポンプのラック位置を調節するための電磁ソレノイド等のラックアクチュエータ、前記走行クローラの相対的高さを調節するための油圧シリンダ等の出力系機器とを備えており、通常、これら各入出力系機器はマイクロコンピュータ等の制御手段で制御されている。
そして、最近では、この種の農作業機の操作部近傍に、液晶ディスプレイや表示計器等の表示装置が設けられており、これらの表示装置に農作業機各部の状態情報を表示することにより、作動状況(例えばエンジンの回転数や負荷、車速、穀粒タンク内の穀粒の積載量等)をオペレータが視覚的に認識できるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−104210号公報
ところで、従来、各種センサや制御手段を交換した際に刈高さ位置等の各種設定を行う初期設定を実施する際には、初期設定モードの実行時に、液晶ディスプレイ等の表示装置の画面に、各種センサに対応した初期設定項目を示す文字情報を表示させて、この初期設定項目のいずれかを選択することで、制御手段に備えられたEEPROM等の不揮発性メモリからなる記憶手段にセンサのリミット位置や補正値等の調整情報を記憶させて初期設定を実施し、初期設定の結果を文字情報として液晶ディスプレイの画面に表示するようにし、電源を「切」とした場合でも記憶を維持できるようにしていた。
しかし、前記従来の構成では、前記液晶ディスプレイの画面に表示される初期設定項目を示す文字情報が、番号(英数字等)のみの文字情報であったから、オペレータは前記画面を見ただけでは、どの番号を選択すればよいか分からなくて初期設定を実施することができないことがあった。また、この問題を解消するには、これらの番号について説明する取扱説明書を用意しなければならず不便であった。
さらに、液晶ディスプレイの画面に表示される情報が、初期設定項目と初期設定の結果を示す情報だけであったので、初期設定を実施する際に必要な条件が満たされていない場合、必要な条件を満たすためにどのような操作をすればよいかがわからず初期設定を実施することができない場合があった。
また、初期設定モードの実行時には、制御手段が各入出力機器を制御しない状態となるため、例えば脱穀クラッチが入り状態で、初期設定を実施するに際して、排わらカッタを覆うカッターカバーが開いていてもエンジン等の緊急停止制御が働かず、危険な状態が発生することがあり、安全性に問題があった。
そこで本発明は、以上の問題に鑑みて、オペレータがどのような状況にあっても、初期設定を簡単に実施することができる制御装置を提供することを技術的課題とするものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、作業車両の操作部に表示手段と、該表示手段近傍に設ける操作手段と、不揮発性メモリと、各部の入力機器やアクチュエータ等の制御を行う複数の制御手段とを有し、該複数の制御手段間を相互に接続した作業車両の制御装置において、前記制御手段は、操作手段の特定操作により初期設定モードに移行して表示手段に初期設定モードであることを表示し、初期設定モードでは、設定項目を表示する処理と、設定項目選択後に初期設定方法とその操作指示を表示する処理を有するものである。
請求項2においては、前記制御手段は、初期設定を実施する際に必要な条件をチェックし、条件が満たされない項目を検出した場合には、その項目が条件を満たすようにする操作を前記表示手段に表示する処理を有するものである。
請求項3においては、前記制御手段は、初期設定の結果を表示手段に表示する処理を有するものである。
請求項4においては、前記制御手段は、初期設定モードの実行中であっても、前記各入出力機器を制御するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、液晶パネル等の表示手段の画面に表示された操作手順に従って入力手段を操作すれば、初期設定を実施することができるから、簡単な操作で、初期設定を確実に行うことができる。したがって、初期設定の操作手順について記した取扱説明書等がなくて初期設定できないという不具合が生ずることはない。
請求項2においては、初期設定に必要な条件が満たされない場合でも、表示手段の画面に表示された情報に従って操作を実行することにより、必要な条件を満たすことができるようになるため、何をすればよいかわからず初期設定を行えないという不具合が生じることもなく、確実に初期設定を行うことができる。
請求項3においては、オペレータは、初期設定の結果を示す情報の内容から、初期設定が正常に実施されたか否かを簡単に把握できる。
請求項4においては、初期設定モードの実行中においても、初期設定モード以外のモードの実行中と同様に手動操作及び緊急停止等の制御を実行することが可能となり、安全性が向上する。
次に、発明の実施の形態を作業機としてのコンバインに適用した場合について説明する。
図1は本発明の一実施例に係るコンバインの左側面図、図2は同じく右側面図、図3は同じく正面図、図4は動力伝達系のスケルトン図、図5は油圧回路図、図6は運転室の概略斜視図、図7は操向丸ハンドル及び液晶表示装置を示す拡大平面図、図8は制御装置全体の機能ブロック図、図9はCANコントローラC1の機能ブロック図、図10はCANコントローラC2の機能ブロック図、図11はCANコントローラC3の機能ブロック図、図12はCANコントローラC4の機能ブロック図、図13はCANコントローラC5の機能ブロック図、図14は各モードの遷移図、図15は通常モードの遷移図、図16は初期モードの画像情報を示す画面の図、図17は非作業モードの画像情報を示す画面の図、図18は作業モードの画像情報を示す画面の図、図19は作業系異常情報のうち扱胴詰り情報を示す画面の図、図20はエンジン系異常情報のうちエンジン油圧異常情報を示す画面の図、図21はエラー標識が表示された通常モードの画面の図、図22はエラー表示モードの画像情報を示す画面の図、図23は環境設定モードの画像情報を示す画面の図、図24は画面にメンテナンスモードにおける選択メニュー情報を示した状態の液晶表示装置の拡大平面図、図25は(a)(b)いずれも初期設定メニュー情報を示す画面の図、図26はオーガ収納位置の初期設定実施時の画像情報を示す第一の画面の図、図27はオーガ収納位置の初期設定実施時の画像情報を示す第二の画面の図、図28はオーガ収納位置の初期設定実施時の画像情報を示す第三の画面の図、図29はオーガ収納位置の初期設定実施時の画像情報を示す第四の画面の図、図30はオーガ収納位置の初期設定実施時の画像情報を示す第五の画面の図、図31はオーガ収納位置の初期設定実施時の画像情報を示す第六の画面の図、図32は車高最下位置の初期設定実施時の画像情報を示す第一の画面の図、図33は車高最下位置の初期設定実施時の画像情報を示す第二の画面の図、図34は(a)〜(c)車高最下位置の初期設定実施時において、初期設定の実施条件を満たさない場合の画像情報を示す画面の図、図35は別実施例におけるオーガ収納位置の初期設定実施時の画像情報を示す第一の画面の図、図36は初期設定が実施されていない場合に表示される画像情報を示す画面の図、図37はパスワード入力時の画像情報を示す画面の図、図38は初期設定の実施に係る機器が交換された場合に表示される画像情報を示す画面の図である。
作業車両の実施例としてコンバインについて説明する。コンバインの走行機体1は、左右一対の走行クローラ2・2に対して後述する走行部昇降駆動手段を介して昇降可能に構成されている。図1に示すように、走行機体1の進行方向に向かって左側には脱穀装置3が搭載されている。走行機体1の前部に配置した刈取前処理装置4は、走行機体1に対して、昇降フレーム14を介して昇降回動可能に支持されており、この昇降フレーム14と走行機体1との間に装着したアクチュエータとしての刈取部用油圧シリンダ9で昇降調節可能に構成されている。
刈取前処理装置4の下部にはバリカン式の刈刃装置5が配置されており、前部には六条分の穀稈引起装置6が配置されている(図3参照)。この穀稈引起装置6と脱穀装置3におけるフィードチェーン7の前端との間には穀稈搬送装置8が配置されており、穀稈引起装置6の下部前方には、走行機体の進行方向に向かって突出する分草体10が取付けられている。そして、走行機体1の右側前部には運転室11が配置されており、この運転室11の後方には穀粒タンク12が配置されている。
図4に示すように、運転室11の後方下部に備わるエンジン15からの動力の一部は、オーガクラッチ16を介して、穀粒タンク12内の底スクリューコンベヤ17と排出オーガ28内の縦横スクリューコンベヤ18a・18bとに伝達される一方、エンジン15からの残りの動力は、動力分岐ミッション19を介して油圧ポンプ油圧モータ式走行駆動部24、脱穀装置3の扱胴13及び処理胴20、唐箕21、一番受樋のスクリューコンベヤ22a、二番受樋のスクリューコンベヤ22bやフィードチェーン7、穀粒タンク12への揚穀スクリューコンベヤ23、搖動選別機構40、排わらカッタ27等を回転駆動させるようになっている。
刈取前処理装置4への動力は、走行速度と同期するときには、走行駆動部24からの出力軸26を介して伝達され、同期しないときには、動力分岐ミッション19からの分岐動力をワンウェイクラッチ25を介して伝達されるようになっている。
図1及び図2に示すように、穀粒タンク12内の穀粒を機外に排出するための排出オーガ28は、走行機体1の後端に配置した縦筒28aと、この縦筒28aの上端に上下回動可能に連設した横筒28bとからなり、縦筒28a内には縦スクリューコンベア18aが、横筒28b内には横スクリューコンベア18bがそれぞれ内装されている。
縦筒28aは、オーガモータ29とギア機構30とで縦軸回りに旋回可能に構成されており、横筒28bは、縦筒28aとの間に装架したオーガ用油圧シリンダ31とリンク機構32とで上下傾斜角度を変更可能に構成されている。
そして、オーガモータ29に設けたロータリエンコーダ等の旋回角センサ81により、縦筒28aの水平旋回角度、ひいては横筒28bの水平旋回位置を検出でき、オーガ用油圧シリンダ31またはリンク機構32の箇所に設けたポテンショメータ等の上下回動角センサ82により、横筒28bの上下傾斜角度、ひいては横筒28b先端の排出部の高さ位置を検出できるようになっている。
なお、排出オーガ28を使用しないときには、穀粒タンク12の上面に設けたレスト台33等に横筒28bの中途部が載置されるようになっている。このレスト台33には、横筒28bが載置されたか否かを検出する接触センサ等のレスト検出器が取付けられている。
左右各走行クローラ2は、トラックフレーム35の前後端に各々配置した駆動輪36及び従動輪37と、トラックフレーム35の下面中途部に複数個配置した転動輪38との外周に巻回してなり、左右各トラックフレーム35と走行機体1とは、走行部用油圧シリンダ39a(39b)と、トラックフレーム35の前後位置に設けた側面視L字状の前後レバーを同時に作動させるように連結した連結杆(図示せず)等とからなる走行部昇降駆動手段を介して連結されている。
左右の走行部用油圧シリンダ39a・39bは、互いに独立的に作動させることにより、左右各走行クローラ2を、走行機体1の左右に対して独立的に昇降させ得るようになっている。
したがって、左右両側の走行部用油圧シリンダ39a・39bのピストンロッドを同時に突出させると、走行機体1は左右両走行クローラ2・2から上方に離れて(上昇し)、走行機体1の走行クローラ2・2に対する相対的高さ(車高)は高くなる。逆に、前記ピストンロッドを同時に後退させると、走行機体1は左右両走行クローラ2・2に近付いて(下降し)、走行機体1の走行クローラ2・2に対する相対的高さ(車高)は低くなる。
そして、左側の走行部用油圧シリンダ39aにおけるピストンロッドを突出させるか、または、右側の走行部用油圧シリンダ39bにおけるピストンロッドを後退させると(もしくはこの両方の動作を同時に実行しても)、右走行クローラ2に対する走行機体1の車高は低くなり(左走行クローラ2に対する走行機体1の車高は高くなり)、走行機体1は右下がりに傾斜する。
逆に、右側の走行部用油圧シリンダ39bにおけるピストンロッドを突出させるか、または、左側の走行部用油圧シリンダ39aにおけるピストンロッドを後退させると(もしくはこの両方の動作を同時に実行しても)、左走行クローラ2に対する走行機体1の車高は低くなり(右走行クローラ2に対する走行機体1の車高は高くなり)、走行機体1は左下がりに傾斜するのである。
左右各走行部用油圧シリンダ39a・39bのピストンロッドの突出量を検出して、走行機体1の左右各走行クローラ2・2に対する相対的高さ(車高)を検出するためのロータリエンコーダ等の車高センサ41a・41bは、前記連結杆に連設した連結ロッドやリンク機構(図示せず)を介して連動するように構成されている。走行機体1の左右の傾斜角度を検出するための振り子式(重力式)等の傾斜センサ43は、走行機体1の任意の位置、例えば運転室11内等に配置されている。
なお、図3に示すように、刈取前処理装置4と圃場面との対地高さを検出するための超音波センサ44a・44bは、発信器の発信部(ホーン部)と受信器の受信部とを圃場面に向けた状態で、刈取前処理装置4の左右両側における穀稈引起装置6の裏面側に設けたブラケット(図示せず)に配置されている。
超音波センサ44a・44bの設置高さと刈刃装置5の設置高さとが異なる場合には、超音波センサ44a・44bの検出値から所定の換算により刈取前処理装置4と圃場面との対地高さを求めることができるようになっている。但し、対地高さを検出する手段は検知アームを突出して、該検知アームの角度を検出する構成としてもよく、限定するものではない。
また、昇降フレーム14の基端に取付けた昇降ポジションセンサ45は、昇降フレーム14の回動角度を検出することにより、走行機体1と刈取前処理装置4との相対的高さを求めることができるようになっている。
図5に示すように、アクチュエータとしての油圧シリンダ9・31・39a・39bのための油圧回路は、油圧ポンプ46からの圧油を分流する分流弁47を介して分岐しており、この分流弁47の一方の吐出路からは、オーガ用油圧シリンダ31と左側の走行部用油圧シリンダ39aとに対する第一油圧回路48ヘ圧油を送給し、他方の吐出路からは、刈取部用油圧シリンダ9と右側の走行部用油圧シリンダ39bとに対する第二油圧回路49へ圧油を送給するように構成されている。
両油圧回路48・49には、それぞれの油圧シリンダ9・31・39a・39bに対する電磁制御弁50・51・52・53や逆止弁、リリーフ弁等が接続されている。該電磁制御弁は制御手段となるコントローラと接続されている。
次に、運転室11内に配置する操作部について、各種操作用のレバーやスイッチ類の構成を、図6及び図7を参照して説明する。運転座席56の前方のフロントコラムカバー体57から上向きに突出するハンドル軸(図示せず)には、走行機体1を操向操作する操向丸ハンドル58が取付けられている。
フロントコラムカバー体57の上端部位には、表示手段としての液晶表示装置60が、平面視で操向丸ハンドル58における略半円形状のハンドルホイル58aの内径側に位置するように取付けられている。
この液晶表示装置60は、フロントコラムカバー体57のみに固定されていて、操向丸ハンドル58には連結していない構成としているので、操向丸ハンドル58を回動させても、液晶表示装置60は動かないようになっている。また、液晶表示装置60の上面(画面)を操向丸ハンドル58のハンドルホイル58aよりも下方に位置させているので、操向丸ハンドル58を回動させても、液晶表示装置60には接触しないようになっている。
また、操向丸ハンドル58近傍の左右両側方には、操作パネル69・69が配設されており、この操作パネル69・69には選別調節ダイヤル136や刈取自動昇降スイッチ131等の入力機器となる各種スイッチ類が配置されている。
運転座席56の左方には、前後に長いサイドコラム61が配置されており、このサイドコラム61には、車速を無段階変速させる主変速レバー65と、作業状態に応じて走行駆動部24の出力及び回転数を所定範囲に設定保持する副変速レバー66とが左右に平行状に配置されており、これら各レバー65・66は前後回動可能に構成されている。
さらに、主変速レバー65の後方部位には、作業クラッチレバー68が前後回動可能に配置されている。作業クラッチレバー68は平面視逆L字状のガイド溝に沿って移動可能に構成されており、ガイド溝の後端左寄り位置に作業クラッチレバー68が位置するときには、刈取スイッチ134及び脱穀スイッチ135が切り作動して刈取クラッチ「切り」且つ脱穀クラッチ「切り」の状態となり、左右反対側となる後端右寄り位置では脱穀スイッチ135のみが入り作動して刈取クラッチ「切り」且つ脱穀クラッチ「入り」の状態となり、ガイド溝の前端である位置では脱穀スイッチ135とともに刈取スイッチ134が入り作動して刈取クラッチ「入り」且つ脱穀クラッチ「入り」の状態となるように構成されている。
主変速レバー65の握り部65aにおいては、その同一平面上に、刈取前処理装置4を強制的に上昇させるオートリフトスイッチ137や、刈取前処理装置4を所定の刈高さまで強制的に下降させるオートセットスイッチ138、刈取前処理装置4の昇降動を手動操作するための刈取昇降スイッチ139等の複数の各種スイッチ類が配置されている。
図6及び図7に示すように、液晶表示装置60は、文字、記号、画像等の情報を表示できるモノクロのドットマトリクス形の表示手段としての液晶パネル60bと、これを収納するケース60aとにより構成されている。なお、液晶パネル60bはカラー型であってもよい。
このケース60aの表面の前後左右略中心に液晶パネル60bを配置し、該液晶パネル60bの近傍外周側には、コンバイン全体の電源を入り切り操作する電源スイッチ142の入り操作時等に点灯する作業ランプ70と、画面表示の切替え等のための操作手段となるスイッチ71・72・73・74が左右各2つずつ設けられている。これら各スイッチ71〜74は、スイッチの一回の押下により一つのONパルス信号が出るいわゆるプッシュスイッチで、ノンロックタイプのものである。また、これら各スイッチ71〜74は本発明における入力手段に相当する。
ケース60a内であって液晶パネル60bの裏面側には、コンバインの各種モードのうち実行中のモードに対応した画像情報を液晶パネル60bの画面に表示するように制御するCANコントローラC5(詳細は後述する)が内装されている。
次に、走行機体1の車速、姿勢及び車高、排出オーガ28の排出位置等コンバインの操作全般を制御するとともに、実行中のモード(コンバインの動作の状態)に対応した画像情報を液晶パネル60bの画面に表示するように制御するための制御手段の構成について説明する。
図8に示すように、制御手段としてのマイクロコンピュータ等の電子式制御装置75は、複数(本実施例では5つ)のCAN(Controller Area Network)コントローラC1・C2・C3・C4・C5と、これらの間を相互に接続するCAN通信バス76とで構成されている。CANコントローラC1及びC5には、制御データの反射を抑制する終端抵抗としての抵抗器(図示せず)が内蔵されている。
各CANコントローラC1〜C5は、各種演算処理や制御を実行するCPU77、後述する各制御プログラムを記憶させる不揮発性メモリとしてのEEPROM78、各種データ等を一時的に記憶させるRAM79、タイマ機能としてのクロック、各種入力系機器及び出力系機器に接続してデータを伝送する入出力インターフェイス(図示せず)等を備えている。
CANコントローラC1〜C5のEEPROM78の各々には、それぞれに対応するアプリケーション制御プログラム(ソフト)S1・S2・S3・S4・S5を予め記憶(格納)させている(図8参照)。
各アプリケーション制御プログラムS1・S2・S3・S4・S5は例えば、アプリケーション制御プログラムS1は、脱穀装置3及び刈取前処理装置4の各種アクチュエータ(例えば刈り高さを調節するための刈取部用油圧シリンダ9や穂先の位置を検知して扱き深さを調節するための縦搬送装置を調節するシリンダ等)を作動させる制御プログラムとし、アプリケーション制御プログラムS2は、走行機体1の左右の走行部用油圧シリンダ39a・39bを作動させて、走行機体1の姿勢及び車高制御を実行するための制御プログラムとする。
アプリケーション制御プログラムS3は、エンジン15の出力を制御するための制御プログラムとし、アプリケーション制御プログラムS4は、排出オーガ28におけるオーガモータ29及びオーガ用油圧シリンダ31の作動等を制御するための制御プログラムとする。
そして、アプリケーション制御プログラムS5は、各コントローラC1〜C5に接続された全ての入出力系機器の入出力を管理・制御して、実行中のモードに対応した画像情報を液晶パネル60bの画面に表示する制御を司る制御プログラムとする。
また、各EEPROM78には、CAN通信に必要な通信制御プログラムと、入出力系機器間で制御データ(情報)を伝送するための入出力用制御プログラムとについても予め格納しており、アプリケーション制御プログラムに対して入出力用制御プログラムがベースとなるように階層化している。
各CANコントローラC1〜C5は、目安として、入出力系機器のハーネスの長さがなるべく短くなるように組み合せてそれらを制御するようにしており、それぞれの配置箇所でコントローラボックス(図示せず)内に格納されている。
例えば、CANコントローラC1は、運転室11における床板の下面側に設置されている(図1〜図3参照)。CANコントローラC1の入力インターフェイスには、入力系機器として、昇降ポジションセンサ45、刈取前処理装置4において刈取穀稈を搬送しているか否かを検出する穀稈搬送センサ96、搬送中の刈取穀稈の長さを検出する穀稈長さセンサ97、扱深さセンサ98、オーガクラッチモータスイッチ99、超音波センサ44a・44b、車速センサ100、2番受樋スクリューコンベア回転センサ101、操向丸ハンドルリミットスイッチ102等がそれぞれ接続されている(図9参照)。
CANコントローラC1の出力インターフェイスには、出力系機器として、扱深さ制御モータにおけるリレーユニット等の制御回路部103、オーガクラッチモータにおけるリレーユニット等の制御回路部104、脱穀クラッチを駆動させるための電磁ソレノイド105等がそれぞれ接続されている(図9参照)。
CANコントローラC2は、刈取前処理装置4の上部でかつ運転室11に近い箇所に設置されている(図1〜図3参照)。このCANコントローラC2の入力インターフェイスには、入力系機器として、燃料センサ106、傾斜センサ43、車高センサ41a・41b、選別装置の流穀板における籾流量センサ107、選別装置各部での籾の有無を検出する籾センサ108、排藁カッタ詰まりセンサ109、旋回角センサ81、横筒28bの先端部に設けて排出オーガ28の水平旋回等を操作する排出オーガ先端操作部110、上下回動角センサ82、オーガクラッチセンサ111、排出オーガ過負荷センサ112、搖動選別過負荷センサ113、扱胴回転センサ114、処理胴回転センサ115等がそれぞれ接続されている(図10参照)。
CANコントローラC2の出力インターフェイスには、出力系機器として、搖動選別駆動モータ116、FCクラッチ駆動回路部117、排出オーガ28の縦筒28aを水平旋回させるためのオーガモータ29、排出オーガブレーキ118、オーガ用油圧シリンダ31に対する電磁制御弁51の電磁ソレノイド51a、走行機体1の左側の走行部用油圧シリンダ39aに対する電磁制御弁52の電磁ソレノイド52a、走行機体1の右側の走行部用油圧シリンダ39bに対する電磁制御弁53の電磁ソレノイド53a、刈取部用油圧シリンダ9に対する電磁制御弁50の電磁ソレノイド50a等がそれぞれ接続されている(図10参照)。
図1〜図3に示すように、CANコントローラC3は、運転室11における運転座席56の後部に設置されている。このCANコントローラC3の入力インターフェイスには、入力系機器として、エンジン回転数センサ119、エンジンオイル量センサ120、エンジン水温センサ121、エンジン15の出力(負荷)を制御する電子ガバナ付き燃料噴射ポンプのラック位置を検出するための燃料噴射ポンプラック位置センサ122、エンジンスタータスイッチ123、排出オーガ28の水平旋回位置を予め記憶させるためのオーガセット位置ダイヤル124、運転室11に設けて排出オーガ28の水平旋回等を操作する排出オーガ操作部125、刈取クラッチモータリミットスイッチ126等がそれぞれ接続されている(図11参照)。
CANコントローラC3の出力インターフェイスには、出力系機器として、エンジン15の回転数が所定の回転数となるように燃料噴射ポンプのラック位置を調節するための燃料噴射ポンプラックアクチュエータ127、エンジンスタータリレー128、警報ブザー129等が各々接続されている(図11参照)。
CANコントローラC4は、運転室11のサイドコラム61内に設置されている(図1〜図3参照)。このCANコントローラC4の入力インターフェイスには、入力系機器として、アクセルレバー59の操作位置を検出するアクセルレバーセンサ59a、車高調節レバー62、車高制御切替スイッチ63、傾斜設定器64、扱深さ自動制御スイッチ130、刈取自動昇降スイッチ131、刈取前処理装置4が所定の刈高さまで下降すると自動的に前記刈取前処理装置4へ動力伝達するための刈取オートクラッチスイッチ132、刈取スイッチ134、脱穀スイッチ135、選別装置における穀粒の選別状態を調節するための選別調節ダイヤル136、オートリフトスイッチ137、オートセットスイッチ138、刈取昇降レバー139、扱深さ調節レバー140、副変速レバー66、走行機体1を後退動させるための後退スイッチ141、電源スイッチ142等がそれぞれ接続されている(図12参照)。
CANコントローラC4の出力インターフェイスには、出力系機器として、車高制御を自動操作に切替えたときに点灯する車高制御切替スイッチランプ143、扱深さ制御を自動操作に切替えたときに点灯する扱深さ自動制御スイッチランプ144等が接続されている(図12参照)。
ケース60a内に内装されたCANコントローラC5の入力インターフェイスには、液晶パネル60bの画面上のカーソルを画面上方向に移動させるために用いる第一設定スイッチ71、画面下方向に移動させるために用いる表示切替スイッチ72、液晶パネル60bの画面表示を切替える操作等をするために用いるブザー停止スイッチ73、第二設定スイッチ74等がそれぞれ接続されている(図13参照)。
そして、CANコントローラC5の出力インターフェイスには、表示手段としての液晶パネル60b、コンバイン全体の電源を入り切り操作する電源スイッチ142の入り操作時等に点灯する作業ランプ70等がそれぞれ接続されている(図13参照)。
次に、CANコントローラC5によるモードの切替え制御の態様について説明する。図14に示すように、コンバインのモード(動作の状態)は、初期モードM1、路上走行や各種作業をする通常モードM2、コンバイン各部の異常状態を報知する警報表示モードM3、検出エラー等の各種エラーの内容を報知するエラー表示モードM5及び自動走行制御等の設定を行うための環境設定モードM4の5つに大別され、各モード毎にそれぞれ制御手段によって処理される。
そして、通常モードM2には、路上走行等をする非作業モードM2aと刈取・脱穀作業をする作業モードM2bとがあり、非作業モードM2aからのみ移行できるメンテナンスモードM6も設定されている(図15参照)。
まず、電源スイッチ142を入り操作すると、初期モードM1が起動して、液晶パネル60bの画面に図16に示す初期画像情報が表示される。
次いで、CANコントローラC5のEEPROM78に予め設定された時間(本実施例では10秒)が経過するか、あるいは、エンジン15の回転数が予め設定された回転数(本実施例では240rpm)以上になると、自動的に通常モードM2のうち非作業モードM2aに移行して(図15参照)、液晶パネル60bの画面の表示が、前記初期画像情報からエンジン回転数や燃料の残量等の画像情報(非作業モードM2aに対応した画像データ)に遷移する(図17参照)。
この場合、液晶パネル60bの画面には、非作業モードM2aの画像情報として、走行機体1の走行速度(車速)を示す速度計85、エンジン回転数を示す略L字状の回転数グラフ86、穀粒タンク12内のもみの量を知らせるタンクモニタ87、燃料の残量を知らせる燃料計88、副変速レバー66の設定状態を知らせる副変速モニタ89、刈取前処理装置4の速度の設定状態を知らせる刈取変速モニタ90、及びエンジン15の稼動時間を積算した値等を知らせる積算値モニタ91とが表示される。
初期モードM1の実行中に、脱穀装置3への動力伝達のための脱穀クラッチが入り状態、すなわち、脱穀スイッチ135が入り作動している場合は、警報表示モードM3に移行して、警報ブザー129を作動させるとともに、液晶パネル60bの画面に、扱胴詰まりの画像情報が切替え表示される(図19(a)参照)。これは、脱穀スイッチ135が入り状態のままで始動することを防止するためである。
図19(a)(b)に示す両画像情報は、液晶パネル60bの画面上下方向に自動的にスクロールして表示される。この場合、脱穀スイッチ135が切り作動させると、警報ブザー129は作動停止するとともに非作業モードM2aに移行して、液晶パネル60bの画面が図18に示す画面に遷移する。
図15に示すように、通常モードM2のうち非作業モードM2aの実行中に脱穀スイッチ135を入り作動させると、作業モードM2bに移行して、図17の画像情報を示す画面の表示がエンジン負荷や燃料の残量等の画像情報(作業モードM2bに対応した画像データ)に遷移する(図18参照)。逆に、脱穀スイッチ135を切り作動させると、非作業モードM2aに移行して、液晶パネル60bの画面に、非作業モードM2aの画像情報が切替え表示される。
図14に示すように、通常モードM2(非作業モードM2aまたは作業モードM2b)の実行中に、例えば、各出力系外部機器において許容される制御範囲から外れた異常制御データを、CANコントローラユニットC5が受信した場合、または、前記異常制御データをCANコントローラユニットC5が受信しているときにブザー停止スイッチ73を押下した場合は、警報表示モードM3に移行して、図17または図18に示す画面が、前記異常制御データの発信元である各出力系外部機器の異常状態、例えば扱胴詰まりや油圧異常等を報知する画像情報を示す画面(図19(a)(b)及び図20(a)(b)参照)に遷移する。なお、各種異常データが発生した場合には、液晶表示装置60のケース60aに設けた作業ランプ70(図7参照)が点灯するようになっている。
異常制御データが複数発生している場合は、所定時間ずつ順送りで、各異常制御データに対応する出力系外部機器の異常状態についての画像情報を液晶パネル60bの画面に表示する。
なお、図19(a)(b)に示す両画像情報のみならず、図20(a)(b)に示す両画像情報も、液晶パネル60bの画面上下方向に、自動的にスクロールして表示される。
そして、各出力系外部機器の異常状態を解除するか、または、油圧異常等のエンジン関係に異常が発生しているときにブザー停止スイッチ73を一回押下すると、警報表示モードM3から通常モードM2に移行して、図19(a)(b)または図20(a)(b)に示す画面が、図17または図18に示す画面に遷移するのである。
図14に示すように、通常モードM2(非作業モードM2aまたは作業モードM2b)の実行中に、例えばセンサや設定器等の検出エラーや各種アクチュエータの作動エラー等の各種エラーが発生した場合には、液晶パネル60bの画面における副変速モニタ89の右側部位に、「エラー」の文字標識92が点滅表示される(図21参照)。このエラー標識92の点滅により、オペレータは、何らかのエラーが生じたことを、通常モードM2の画像情報を示した画面上で迅速に視認できる。
この状態で、ブザー停止スイッチ73を適宜時間(本実施例では5秒)以上押下すると、エラー表示モードM5に移行して、液晶パネル60bの画面の表示がこのとき発生したエラーの内容を示す画像情報に遷移する(図22(a)〜(d)参照)。
それから、もう一度ブザー停止スイッチ73を一回押下するか、または、前記エラーが解消されると、エラー表示モードM5から通常モードM2に戻って、液晶パネル60bの画面に、通常モードM2の画像情報が切替え表示される。
通常モードM2の実行中に第二設定スイッチ74を一回押下した場合は、環境設定モードM4に移行して、液晶パネル60bの画面の表示が、通常モードM2の画像情報から環境設定モードM4の画像情報に遷移する(図23参照)。もう一度、第二設定スイッチ74を押下すると、通常モードM2に移行して、液晶パネル60bの画面の表示が、環境設定モードM4の画像情報から通常モードM2の画像情報に戻る。本実施例では、環境設定モードM4を実行する頻度が少ないので、ブザー停止スイッチ73とは別に第二設定スイッチ74を設けて、不用意に環境設定モードM4を作動させることがないようになっている。
図15に示すように、コントローラは、非作業モードM2aの実行中に、通常では行わない特定の操作をすることによりメンテナンスモードM6に移行するように処理している。例えば、ケース60aに設けた表示切替スイッチ72とブザー停止スイッチ73とを同時に適宜時間(本実施例では5秒)以上入り作動させると、警報ブザー129の鳴動に伴ってメンテナンスモードM6に移行し、液晶パネル60bの画面に、メンテナンスモードM6における選択メニューの画像情報(以下、選択メニュー情報という)が切替え表示される(図24参照)。警報ブザー129は前記画面が切替わった時点で鳴動を停止する。但しこのメンテナンスモードに入る操作は限定するものではなく、いずれか二つまたは三つのスイッチを同時に所定時間以上押すような通常では行わない操作であればよい。
このメンテナンスモードM6では、各入出力系機器の故障診断や、これら各機器の制御範囲の設定を変更できるから、前述した複雑な手順を踏まないとメンテナンスモードM6へ移行しないようにして、いたずらや誤操作により設定変更されることを防止している。
メンテナンスモードM6に入ると更に複数の設定項目の選択画面(選択メニュー)が表示される。本実施例では選択画面に次の三つのモードが表示される。各種センサやCANコントローラC1〜C5を交換した際に刈高さ位置等の各種設定を行う初期設定モード、入出力系機器の故障の有無を診断する故障診断モードとしてのチェッカーモード、過去のメンテナンス情報を消去したり、各CANコントローラC1〜C5のEEPROM78の記憶内容を書き替えたりするサービスマンモードの三つの態様がある。
選択メニュー情報を示した図24の画面には、「初期設定モード」、「チェッカーモード」、「サービスマンモード」の文字情報161〜163と、選択する文字情報を指し示すカーソル160とが表示されている。
また、この画面の四隅部位には、入力手段としての各スイッチ71・72・73・74の機能を示す操作指示標識165・166・167・168とが表示されるようになっている。
これら各操作指示標識165〜168は、その表示位置と対応した各スイッチ71〜74を押下した際の作動内容を、文字や図形等で簡略化して表したものである。例えば、図24の画面で説明すると、画面左上隅部の操作指示標識165(上向き矢印)に対応した第一設定スイッチ71を押下すると、カーソル160が画面の上方向に移動し、左下隅部の操作指示標識166(下向き矢印)に対応した表示切替スイッチ72を押下すると、カーソル160が画面の下方向に移動するのである。また、画面右上隅部の操作指示標識168(「戻る」の文字)に対応した第二設定スイッチ74を押下すると、液晶パネル60bの画面の表示が選択メニュー情報に戻る。
前記各文字情報161〜163は、カーソル160で指し示した状態では反転表示される。そして、例えば図24に示すように、「初期設定モード」の文字情報162を反転表示させた状態で、画面右下隅部の操作指示標識167(「決定」の文字)に対応したブザー停止スイッチ73を押下すると、初期設定モードを選択(決定)したことになり、選択メニュー情報を示した画面の表示が初期設定メニューの画像情報(以下、初期設定メニュー情報という)に遷移する(図25(a)(b)参照)。
初期設定メニュー情報としては、文字情報171〜178、すなわち「刈取最上位置」(171)、「刈取最下位置」(172)、「扱ぎ深さ浅扱ぎ位置」(173)、「扱ぎ深さ浅扱ぎ位置」(174)、「オーガ収納位置」(175)、「車高最上位置」(176)、「車高最下位置」(177)、及び「履歴消去」(178)とがあり、これら文字情報群171〜182の一覧は、液晶パネル60bの画面に表示できる画素数等に応じて、一画面にまとめてまたは二以上に分けて表示されるようになっている(本実施例では二つに分けている。図25参照)。
なお、前記画面(図25参照)における複数のメニュー情報の切替え表示は、前述した選択メニュー情報でのスイッチ操作と同様に、第一設定スイッチ71を押下して、カーソル160を画面の上方向に移動させ、このカーソル160で指し示した「次(1/2)の画面へ」の文字情報169を反転表示させた状態で、ブザー停止スイッチ73を押下することにより実行される。
そして、選択後の各初期設定は、初期設定の方法が表示され確認の操作をすると次の操作方法が表示処理されるという具合に、オペレータと操作手段と表示手段の間の対話形式の如く操作して初期設定が行えるようにしている。更に、初期設定操作の各段階で必要な条件がチェックされ、その条件が満たされていないと、コントローラ(制御手段)が判断すると、その条件を満たすための操作が表示画面に表示され、条件を満たすように促す操作手順の指示画面を表示する処理を行う。また、特定のスイッチ(前記操作するスイッチ以外のスイッチ)を操作することによって、表示されている操作の説明を表示することもできるようにしている。この説明は文字であっても図形等であってもかまわない。
例えばオーガ収納位置の初期設定の場合、図25(a)に示すように、「オーガ収納位置」の文字情報を反転表示させた状態で、スイッチ74を押下すると、液晶パネル60bの画面に、オーガ収納位置初期設定の画像情報が切替え表示される(図26参照)。
この場合、液晶パネル60bの画面には、「オーガをレスト位置に収納しオーガモータをブラケットから外してモータを回せる状態にしてください。」の文字情報180が表示され、オーガ収納位置の初期設定を実施するための操作手順がオペレータに示される。
前記画面には、操作指示標識165〜168のうちスイッチ74に対する操作指示標識167(「次へ」の文字)だけが表示されており、前記画面に表示された操作手順に従って作業を行った後、ブザー停止スイッチ73を押下すると、液晶パネル60bの画面表示が切替えられる(図27参照)。
続いて、前記画面には、「ブザー停止スイッチを押すとオーガモータが回転し、収納位置で停止します。停止したらモータを取付けてください。」の文字情報181が表示され、次の操作手順がオペレータに示される。
前記画面に表示された操作手順に従って、操作指示標識167(「次へ」の文字)に対応したブザー停止スイッチ73を押下すると、液晶パネル60bの画面表示が切替えられて「モータ回転中」の文字情報182が表示される(図28参照)。
すなわち、ブザー停止スイッチ73を押下すると、CANコントローラC5が制御データをCAN通信バス76を経由して送信する。そして、この制御データを旋回角センサ81が接続されたCANコントローラC2が受信すると、このCANコントローラC2は初期設定動作を開始させるべく、オーガモータ29を収納位置へと回転駆動させる。
そして、この初期設定動作に基づいてCANコントローラC2が送信する制御データを、CAN通信バス76を経由してCANコントローラC5が受信すると、CANコントローラC5はオーガモータ29が駆動を開始したことを認識して、液晶パネル60bの画面に、「モータ回転中」の文字情報182を表示してオーガモータ29が駆動中であることを示すのである。
オーガモータ29が収納位置になると、CANコントローラC2はオーガモータ29の駆動を停止し、警報ブザー129を鳴動させる。同時に、CANコントローラC2からの制御データをCANコントローラC5がCAN通信バス76を経由して受信すると、CANコントローラC5はオーガモータ29が駆動を停止したことを認識して、液晶パネル60bの画面に、「モータ収納位置停止」の文字情報183を表示し、オーガモータ29が収納位置に停止したことが示される(図29参照)。
前記画面には、操作指示標識165〜168のうちブザー停止スイッチ73に対する操作指示標識167(「次へ」の文字)だけが表示されており、ブザー停止スイッチ73を押下すると、液晶パネル60bの画面表示が切替えられ次の操作手順が表示される。この操作手順は、液晶パネル60bの画面に「オーガモータを取付けたらオーガ操作スイッチを下降側に押してください。警報ブザーが停止します。」の文字情報184として表示される。(図30参照)
そして、前記画面に表示された操作手順に従って、オーガ操作スイッチを下降側に操作すると、CANコントローラC2は警報ブザー129を停止するとともに、このときのオーガモータ29の位置に対応する旋回角センサ81の値をセンサの調整情報としてEEPROM78に記憶し、その結果を制御データで、CAN通信バス76を経由してCANコントローラC5に送信する。この制御データをCANコントローラC5が受信すると、画面が切替わり初期設定の結果情報が表示される。つまり、画面には初期設定が正常に実施された場合には、「正常終了」の文字情報185が表示され、正常に実施されなかった場合には、「異常終了」の文字情報186が表示される(図31(a)(b)参照)。こうして、初期設定の実施が終了する。このように初期設定の結果が表示手段に表示され、オペレータが認識できるようにしている。
このとき、前記画面には、ブザー停止スイッチ73に対する操作指示標識167(「次へ」の文字)だけが表示されており、このブザー停止スイッチ73を押下すると、液晶パネル60bの画面の表示が初期設定メニュー情報に戻る(図25参照)。
次に、車高最下位置の初期設定を行う場合の具体例を説明する。
初期設定メニュー情報のうち「車高最下位置」の文字情報177を反転表示させた状態で、操作指示標識167(「決定」の文字)に対応するブザー停止スイッチ73を押下すると、車高最下位置の初期設定を実施することを選択(決定)したことになり、液晶パネル60bの画面に、車高最下位置初期設定の画像情報が切替え表示される(図32参照)。
前記画面には、「エンジンを定格にして、車高調節スイッチを下降側に押し続けてください。設定が終了するとブザーが鳴ります。」の文字情報188が表示され、車高最下位置の初期設定を実施するための操作手順が示される。
なお、前記画面には、操作指示標識165〜168のうちブザー停止スイッチ73に対する操作指示標識167だけが表示されており、ブザー停止スイッチ73を押下すると、液晶パネル60bの画面表示が初期設定メニュー情報に戻る(図25参照)。
そして、前記画面に表示された操作手順に従って操作し、初期設定を実施するために必要な条件を満たした状態で、車高調節スイッチ62を下降側に押し続けると、車高が下降し始め、初期設定動作が開始される。車高が所定の高さに位置して最下位置となると、車高の下降が停止し、このときの車高センサ41の値をセンサの調整情報としてCANコントローラC2がそのEEPROM78に記憶する。こうして初期設定動作が終了すると、警報ブザー129が鳴動するとともに、画面が切替えられ、初期設定の結果を示す文字情報185・186が表示される。すなわち、初期設定が正常に実施された場合には、「正常終了」の文字情報185が、正常に実施されなかった場合には、「異常終了」の文字情報186が液晶パネル60bの画面に表示される(図33参照)。このように初期設定の結果が表示手段に表示される。
一方、前記画面(図32参照)に表示された文字情報188に従って車高調節スイッチ62を押下した時点で、初期設定を実施するために必要な条件が満たされていない場合には、前記画面が切替えられ、条件を満たすための操作手順が示される。この操作手順は、例えば「エンジンを定格にしてください。」の文字情報191や、「傾斜調節ダイヤルを水平に合わせてください。」の文字情報192、「機械を水平な位置に移動してください。」の文字情報193として画面に表示される(図34(a)〜(b)参照)。同時に、複数の条件を満たす必要がある場合には、それぞれの操作手順を示す文字情報が順次切替えられて、画面に表示される。そして、前記画面に表示された操作手順に従って操作を行い、初期設定を実施するために必要な条件を満たすことで初期設定が開始される。
また、初期設定を自動的に順次実施するようにする制御することもでき、この初期設定の実行時はオペレータや周囲の人等にブザー等の音やランプや表示等の視覚による警報を報知するようにしている。この場合、初期設定メニュー情報のうち所望の初期設定、例えば、「車高最下位置」の文字情報177を選択すると前記画面に周囲の安全確認を促し警告する文字情報194が表示される(図35参照)。そして、操作指示標識166(「確認」の文字)に対応する表示切替スイッチ72を押下すると、周囲の安全が確認されたこととなり、警報ブザー129が鳴動して初期設定動作が自動的に開始される。この警報ブザー129は初期設定動作中は鳴動し続ける。そして、初期設定動作が終了すると、警報ブザー129が停止するとともに、画面が切替えられ、手動で実施した場合と同様に、初期設定の結果を示す文字情報185・186が表示される(図33参照)。
つまり、手動操作では煩雑な作業となる初期設定を自動的に実施することが可能となるため、オペレータの負担を低減することができる。さらに、作業機の構造に余り詳しくないオペレータでも、初期設定を簡単に実施することができる。また、初期設定動作中は継続して警報ブザー129を鳴動させることにより、オペレータ及び周囲に注意を喚起して安全を確保することができる。
以上のように制御すると、液晶パネル60bの画面の表示に従ってスイッチ71〜74の操作を実行すれば、初期設定を実施することができるから、簡単な操作で、各機器の初期設定を確実に行うことができる。したがって、初期設定の操作手順を記した取扱説明書等がなくて初期設定できないという不具合が生ずることはない。
また、初期設定に必要な条件が満たされない場合でも、液晶パネルの画面の表示に従って操作を実行することにより、その条件を満たすことができるようになるため、どの条件を満たせばよいかわからず初期設定を行えないという不具合が生じるということがなくなり、確実に初期設定を行うことができる。
さらに、初期設定終了後にその結果を示す文字情報を切替え表示できるから、オペレータは、この結果情報の内容から、前記選択された初期設定が正常に実施されたか否かを簡単に把握できる。
また、出荷時やメンテナンス時等において、前記CANコントローラC1〜C4は、上述の如く初期設定が実施されてEEPROM78に記憶されたセンサの調整情報に基づいて、初期設定が実施されたか否かを識別することができるように構成されている。
各制御手段となるコントローラを交換した時や出荷時等においては、不揮発性メモリとなるEEPROM78には、メンテナンス後や出荷後には使用しない所定の値が記憶されている。例えば、8バイトメモリには16進数におけるFFFFが記憶されている。よって、コントローラはこの値を読み込んだ時点で初期設定が行われていないことを判断できるのである。
具体的に本実施例では、初期モードから通常モードに移行した際に、EEPROM78にセンサの調整情報が記憶されずに、初期設定が実施されていないと識別された場合において、センサ等から入力される検出値が設定の範囲内であるかコントローラは判断し、正常範囲内であれば、液晶パネル60bの画面に初期設定の実施を促す文字情報195・196が表示される(図36(a)(b)参照)。検出値が範囲外であれば、その入力機器を特定して警報表示モードとなる。範囲内の場合、初期設定の実施を促すのみの文字情報195を画面に表示させる(図36(a)参照)。または、初期設定の実施を継続して実行可能とするための文字情報196を前記画面に表示させる(図36(b)参照)。
前者の場合メンテナンスモードから初期設定設定モードに入る。後者の初期設定の実施を継続して実行可能とする文字情報196が画面に表示された場合、文字情報196には初期設定を実施するか否かを決定するための選択肢として「はい/いいえ」の選択可能な文字が表示されており、初期設定を行う場合には、操作指示標識166(「左」の文字)に対応する表示切替スイッチ72を押下することにより、「はい/いいえ」の文字情報のうち「はい」を反転表示させ、この状態で操作指示標識167(「決定」の文字)に対応するブザー停止スイッチ73を押下すると、初期設定を実施することを決定したことになり、通常モードから初期設定モードへと移行する。なお、同様にして「いいえ」を選択した場合には、通常モードとなって液晶パネル60bの画面には非作業モードM2aの画像情報が切替え表示される。
ここで、通常モードから初期設定モードに移行する際に、通常操作しない特定の操作を促す表示を画面(表示手段)に表示するようにしている。つまり、前記初期設定メニュー情報(図25(a)参照)を画面に表示させるには一定条件を満たすような手動操作を必要とすることで、初期設定モードへの移行を複雑なものとして、オペレータが不用意に初期設定を実施することを防止している。一定条件を満たすような手動操作としては、例えばパスワードの入力があり、この場合、図36(b)の画面において、「はい」選択すると、画面表示がパスワードの入力を行うための画像情報に遷移する(図37参照)。
すなわち、前記画面には、パスワードの構成要素となる「12345戻る」の選択可能な文字を含む文字情報197が操作指示標識165〜168とともに表示される。ここで、操作指示標識165・166(「右」「左」の文字)に対応する第一設定スイッチ71、表示切替スイッチ72を押下することにより、文字情報197のうちいずれかの数字を選択して反転表示させ、この状態で操作指示標識167(「決定」の文字)に対応するブザー停止スイッチ73を押下することにより、この数字が決定されてパスワード欄198に入力される。
なお、間違った数字を入力した場合には、文字情報197のうち「戻る」を反転表示させて、ブザー停止スイッチ73を押下することにより、パスワード欄198に入力された数字は右側から順に取り消される。
同様にしてパスワード欄198に文字情報197のいずれかの数字を選択して順次入力し、パスワードの入力が終了した状態でブザー停止スイッチ73を押下することによりパスワードが決定される。このパスワードが正しく入力されていた場合には、前記画面に前記初期設定メニュー情報(図25(a)参照)が表示される。こうして、初期設定モードに移行して、初期設定を実施することが可能となる。
一方、パスワードが正しく入力されていなかった場合には、図37に示す画面のようにパスワード欄198が未入力状態に戻り、再度パスワードの入力が必要となる。
なお、初期設定モードに移行する際に必要とされる一定条件を満たすような手動操作は、パスワードの入力に限定するものではなく、ブザー停止スイッチ73を押下して初期設定の実施を選択した後に、表示切替スイッチ72とブザー停止スイッチ73を同時に適宜時間押下する操作や、電源スイッチ142を入り操作した時点から、表示切替スイッチ72を適宜時間以上押下する操作等、通常の操作では行わないような操作であればよい。
また、センサ等から入力される検出値が正常範囲にない状態となって検出エラーが発生すると、故障であるため、交換する必要がある(メンテナンスを行ってCANコントローラC1〜C4を交換した場合も同様)。交換した後、センサ等から入力される検出値が正常範囲に復帰した際には、コントローラは交換したと判断して、液晶パネル60bの画面に、このセンサに対して初期設定を実施するように促す文字情報199が表示される(図38参照)。
前記画面に表示された文字情報199には初期設定を実施するか否かを決定するための選択肢として「実施する/実施しない」の文字情報が含まれる。そして、操作指示標識166(「左」の文字)に対応する表示切替スイッチ72を押下することにより、「実施する」を反転表示させ、この状態で操作指示標識167(「決定」の文字)に対応するブザー停止スイッチ73を押下するとにより、初期設定を実施することを決定したことになり、初期設定モードへと移行する。このとき、画面に初期設定メニュー情報を表示させるには、上述したように一定条件を満たすような手動操作が必要となる。なお、同様にして「実施しない」を選択した場合には、通常モードとなって液晶パネル60bの画面には非作業モードM2aの画像情報が切替え表示される。
このように、出荷時やメンテナンスを行った際に、初期設定が実施されなかった場合、必要に応じて初期設定の実施を促す情報を画面に表示して、注意を喚起することができるので、オペレータが初期設定の実施を忘れることを防ぐことができる。これにより、初期設定の未実施に起因する始動不良や動作不良等の不具合が農作業時に発生するのを防止することができる。
また、以上のように初期設定を実施するために初期設定モードに移行すると、従来では全てのCANコントローラが各入出力機器を制御しない状態となっていた。そのため、例えば脱穀クラッチが入り状態で、初期設定モードに移行して初期設定を実施する際に、排わらカッタを覆うカッターカバーが開いていてもエンジン等の緊急停止制御が働かない状態が発生することがあった。
そこで、初期設定モードの実行時において、初期設定の実施に係るCANコントローラC1〜C5を除いた他のCANコントローラC1〜C5が、前記各入出力機器を制御するようにしている。したがって、初期設定モードの実行時においても、それ以外のモードの実行時と同様に手動操作及び緊急停止等の制御を実行することができるため、必要な操作が可能で、安全性が向上する。
また、前記CANコントローラC1〜C5においては、それぞれ不揮発性メモリとなるEEPROM78を有し、各EEPROM78にはそのコントローラに接続される機器の情報に加えて、他のCANコントローラC1〜C5に接続される機器の情報も記憶されている。つまり、各CANコントローラC1〜C5のEEPROM78には電源を「切」とした場合にも保存しておく初期設定値やアワメータの時間や異常が発生したときの履歴等の情報が記憶される情報が記憶されるが、そのうちそのコントローラで書き換え時に重要な情報は、他のコントローラの情報も全て記憶するようにしている。
これにより、前記CANコントローラC1〜C5のうちいずれのコントローラが交換された場合でも、新しく交換されたCANコントローラC1〜C5のEEPROM78には、他のCANコントローラC1〜C5のEEPROM78から必要な情報をCAN通信バス76を経由して送信し、記憶させて情報の復元を可能としているのである。したがって、簡単にセンサの調整情報を復元できるため、初期設定を再度実施する必要がなくなり、メンテナンス性が向上する。なお、全てのCANコントローラC1〜C5が交換された場合には、前記液晶パネル60bの画面に初期設定の実施を促す文字情報が表示される。
また、CANコントローラC1〜C5のEEPROM78のいずれかに異常が発生した場合においても、このEEPROM78に記憶されていた情報を別のCANコントローラのEEPROMに記憶された正常な情報を用いて修復することが可能となるので、信頼性を向上させることができる。
さらに、全てのCANコントローラC1〜C5のEEPROM78に記憶させる情報を、例えばアワメータ等の情報を除外したセンサの調整情報等設定に関わる情報のみとするように限定することにより、実用性を向上させることができる。
本発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、トラクタ等の農用作業車両やその他作業車両に対して、広く適用できるものである。
また、本発明における通信バス(回線)はCAN(Controller Area Network)プロトコルのみならず、LAN(Local Area Network) プロトコルを用いてもよい。本発明は、前記したCAN通信環境のみならず、LAN通信環境の制御システムに対しても適用できるが、CAN通信プロトコルによるデータ通信の方が、各コントローラ間での制御データのやりとりが円滑で、かつ、その間の通信エラー状態の検出及びエラー処理をもスムーズに行える。なお、制御手段としてのコントローラは複数であってもよいし、単一のものであってもよい。
本発明における入力手段としては、前述した四つのスイッチ71〜74に限らず、液晶パネル60bの画面上に設けるタッチパネルであってもよい。この場合は、タッチパネルを、フレキシブル配線板を介してCANコントローラC5の入力インターフェイスに接続し、オペレータが前記タッチパネルの表面のうち操作指示標識165〜168に対応する箇所を指やペン等で押圧すると、前記タッチパネルがこの位置を検出して、この押圧位置情報をフレキシブル配線板を介してCANコントローラC5に伝送し、前記押圧位置に対応する操作指示標識165〜168の内容(例えばカーソルを画面の上方向に移動させる等)を実行するように構成すればよい。
さらに、本発明の表示装置は、液晶パネル60bを用いた液晶表示装置60に限らず、CRTディスプレイやELディスプレイ等であってもよい。
本発明の一実施例に係るコンバインの左側面図。 同じく右側面図。 同じく正面図。 動力伝達系のスケルトン図。 油圧回路図。 運転室の概略斜視図。 操向丸ハンドル及び液晶表示装置を示す拡大平面図。 制御装置全体の機能ブロック図。 CANコントローラC1の機能ブロック図。 CANコントローラC2の機能ブロック図。 CANコントローラC3の機能ブロック図。 CANコントローラC4の機能ブロック図。 CANコントローラC5の機能ブロック図。 各モードの遷移図。 通常モードの遷移図。 初期モードの画像情報を示す画面の図。 非作業モードの画像情報を示す画面の図。 作業モードの画像情報を示す画面の図。 作業系異常情報のうち扱胴詰り情報を示す画面の図。(a)詳細情報を示す画面の図。(b)処置情報を示す画面の図。 エンジン系異常情報のうちエンジン油圧異常情報を示す画面の図。(a)詳細情報を示す画面の図。(b)処置情報を示す画面の図。 エラー標識が表示された通常モードの画面の図。 エラー表示モードの画像情報を示す画面の図。(a)扱深さセンサの情報を示す図。(b)燃料センサの情報を示す図。(c)燃料噴射ポンプラックアクチュエータの情報を示す図。(d)刈取スイッチセンサの情報を示す図。 環境設定モードの画像情報を示す画面の図。 画面にメンテナンスモードにおける選択メニュー情報を示した状態の液晶表示装置の拡大平面図。 (a)(b)いずれも初期設定メニュー情報を示す画面の図。 オーガ収納位置の初期設定実施時の画像情報を示す第一の画面の図。 オーガ収納位置の初期設定実施時の画像情報を示す第二の画面の図。 オーガ収納位置の初期設定実施時の画像情報を示す第三の画面の図。 オーガ収納位置の初期設定実施時の画像情報を示す第四の画面の図。 オーガ収納位置の初期設定実施時の画像情報を示す第五の画面の図。 オーガ収納位置の初期設定実施時の画像情報を示す第六の画面の図。(a)初期設定が正常に終了した場合の情報を示す図。(b)初期設定が正常に終了しなかった場合の情報を示す図。 車高最下位置の初期設定実施時の画像情報を示す第一の画面の図。 車高最下位置の初期設定実施時の画像情報を示す第二の画面の図。(a)初期設定が正常に終了した場合の情報を示す図。(b)初期設定が正常に終了しなかった場合の情報を示す図。 (a)〜(c)車高最下位置の初期設定実施時において、初期設定の実施条件を満たさない場合の画像情報を示す画面の図。 別実施例におけるオーガ収納位置の初期設定実施時の画像情報を示す第一の画面の図。 初期設定が実施されていない場合に表示される画像情報を示す画面の図。(a)初期設定の実施を促すのみの場合の情報を示す図。(b)初期設定の実施を促して可能とする場合の情報を示す図。 パスワード入力時の画像情報を示す画面の図。 初期設定の実施に係る機器が交換された場合に表示される画像情報を示す画面の図。
符号の説明
C1〜C5 CANコントローラ
S1〜S5 アプリケーション制御プログラム
M1 初期モード
M2 通常モード
M3 警報表示モード
M4 環境設定モード
M5 エラー表示モード
M6 メンテナンスモード
1 走行機体
2 走行クローラ
3 脱穀装置
4 刈取前処理装置
15 エンジン
28 排出オーガ
56 運転座席
57 フロントコラムカバー体
58 操向丸ハンドル
60 液晶表示装置
60a ケース
60b 表示手段としての液晶パネル
70 作業ランプ
71 第一設定スイッチ
72 表示切替スイッチ
73 ブザー停止スイッチ
74 第二切替スイッチ
75 制御装置
77 CPU
78 EEPROM

Claims (4)

  1. 作業車両の操作部に表示手段と、該表示手段近傍に設ける操作手段と、不揮発性メモリと、各部の入力機器やアクチュエータ等の制御を行う複数の制御手段とを有し、該複数の制御手段間を相互に接続した作業車両の制御装置において、前記制御手段は、操作手段の特定操作により初期設定モードに移行して表示手段に初期設定モードであることを表示し、初期設定モードでは、設定項目を表示する処理と、設定項目選択後に初期設定方法とその操作指示を表示する処理を有することを特徴とする作業車両の制御装置。
  2. 前記制御手段は、初期設定を実施する際に必要な条件をチェックし、条件が満たされない項目を検出した場合には、その項目が条件を満たすようにする操作を前記表示手段に表示する処理を有することを特徴とする請求項1に記載の作業車両の制御装置。
  3. 前記制御手段は、初期設定の結果を表示手段に表示する処理を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の作業車両の制御装置。
  4. 前記制御手段は、初期設定モードの実行中であっても、前記各入出力機器を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の作業車両の制御装置。
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