JP2005081925A - カップホルダ - Google Patents
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Abstract
【課題】例えば飲料容器としてペットボトルを用いる場合、ペットボトルを収納部に入れたままでキャップを取り外すことができるカップホルダを提供する。
【解決手段】カップホルダ10は、上面が開口した収納部11を備えており、その収納部11にペットボトルP等の飲料容器が収納される。収納部11は、アウタ部材12に形成された周壁部13と、収納部11の底部を構成する底板部15を備える回動部材16とを備えている。回動部材16は、軸20によりアウタ部材12に対して軸支されている。このため、回動部材16は、軸20を中心にして保持部19が収納部11に収納された飲料容器に対して接離する方向に回動可能である。これにより、収納部11に収納されたペットボトルPが下方に押されることで回動部材16が回動し、保持部19と当接部17との間でペットボトルPが保持される。
【選択図】 図1
【解決手段】カップホルダ10は、上面が開口した収納部11を備えており、その収納部11にペットボトルP等の飲料容器が収納される。収納部11は、アウタ部材12に形成された周壁部13と、収納部11の底部を構成する底板部15を備える回動部材16とを備えている。回動部材16は、軸20によりアウタ部材12に対して軸支されている。このため、回動部材16は、軸20を中心にして保持部19が収納部11に収納された飲料容器に対して接離する方向に回動可能である。これにより、収納部11に収納されたペットボトルPが下方に押されることで回動部材16が回動し、保持部19と当接部17との間でペットボトルPが保持される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ペットボトルやドリンク缶等の飲料容器を収納するためのカップホルダに関する。
従来、一般に車両のインストルメントパネルやコンソール等には、ペットボトルやドリンク缶等の飲料容器を収納するためのカップホルダが取り付けられている。この種のカップホルダは飲料容器を収納するための収納部を備えており、この収納部としては単に穴からなるものが一般的である。また、これ以外の種類には、収納部に入れられた飲料容器が収納部から外へ飛び出さないように飲料容器を保持するホールド機構を有するものもある。
ここで、ホールド機構を有しないカップホルダでは、ペットボトルを収納部に入れたまま片手でキャップを取り外そうとしても、キャップの開操作に伴ってペットボトルが収納部内で回転してしまい、片手でキャップを外すことができない。従って、キャップを外すためにはペットボトルを両手で持つ必要があり、キャップを開ける作業が面倒であるという問題があった。
また、カップホルダにホールド機構が備えられていても、この種のカップホルダは走行中の車両に振動に対してカップホルダ内の飲料容器が外へ飛び出ない程度の保持力しかない。このため、このカップホルダにおいてもキャップの開操作に伴うペットボトルの回転方向への動きを規制するような保持力はなく、この場合もキャップの開操作のときはペットボトルを両手で持つ必要があった。
本発明は、例えば飲料容器としてペットボトルを用いる場合、ペットボトルを収納部に入れたままでキャップを取り外すことができるカップホルダを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、飲料容器を収納可能な収納部を備えたカップホルダであって、前記収納部に収納された飲料容器の側面に当接して支持する当接部と、前記収納部に収納された飲料容器が下方に向かって押された際、その飲料容器の下降移動に伴って軸を中心に回動し、前記当接部との間で前記飲料容器を保持する回動部材とを備えたことを要旨とする。
この発明によれば、例えば飲料容器がペットボトルの場合、収納部に入れたままペットボトルのキャップを下方に押すことで、回動部材が軸を中心に回動して当接部との間でペットボトルが保持される。このため、ペットボトルのキャップを取り外そうと回転方向の力を加えても、ペットボトルの本体は回動部材及び当接部によってその回転方向への動きが規制されているので、加えた力でキャップのみを回すことが可能となり、収納部に入れたままキャップを取り外すことが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記回動部材及び前記当接部のうち少なくとも一方は、前記飲料容器と当接する部分に滑り止め部材を備えていることを要旨とする。この発明によれば、回動部材及び当接部の少なくとも一方は、すべり止め部材を介して飲料容器に当接する。このため、飲料容器の回転方向への動きが一層抑制され、例えばペットボトルからキャップを取り外す際、キャップをより一層取り外し易くなる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記回動部材は、前記収納部に収納された飲料容器の底部を支持する底板部と、該底板部から立ち上がる側板部と、該側板部に設けられた保持部とを備え、前記飲料容器の下降移動に伴い前記底板部が前記軸を中心にして回動するとともに、前記側板部及び前記保持部が前記飲料容器に向かって回動し、前記保持部と前記当接部との間で前記飲料容器が保持されることを要旨とする。
この発明によれば、収納部に収納された飲料容器が下方に押されることで底板部が回動するとともに、該底板部から立ち上がる側板部及び保持部が飲料容器に向かって回動する。そして、保持部と当接部との間で飲料容器が保持される。このため、保持部及び当接部の保持により飲料容器の回転方向への動きが規制され、例えばペットボトルを収納部に入れたままキャップを取り外すことが可能となる。
本発明によれば、例えば飲料容器としてペットボトルを用いる場合、ペットボトルを収納部に入れたままでキャップを取り外すことができる。
以下、本発明を具体化したカップホルダの一実施形態を図1〜図3を参照にして説明する。
図1に示すように、カップホルダ10は、飲料容器としてのペットボトルPやドリンク缶等の飲料容器を保持するために使用され、車両のセンターコンソール等に設けられている。カップホルダ10は、上面が開口した収納部11を備えており、その収納部11に上記ペットボトルP等の飲料容器が収納される。
図1に示すように、カップホルダ10は、飲料容器としてのペットボトルPやドリンク缶等の飲料容器を保持するために使用され、車両のセンターコンソール等に設けられている。カップホルダ10は、上面が開口した収納部11を備えており、その収納部11に上記ペットボトルP等の飲料容器が収納される。
図1〜図3に示すように、収納部11は、車両のセンターコンソールの一部を構成するアウタ部材12内に設けられており、上面の孔12aを形成する周壁部13と、アウタ部材12を構成する側壁部14と、収納部11の底部を構成する底板部15を備えた回動部材16とを備えている。側壁部14には、収納部11に収納される飲料容器の側部に当接してその飲料容器を支持する当接部17が設けられている。当接部17は、滑り止め部材として例えばゴムで形成されている。なお、ゴムに代えてウレタン等の他の滑り止め部材を使用してもよい。また、当接部17は、飲料容器と接触する部分が凹状の曲面で形成されており、飲料容器に対して面で接触することが可能である。
収納部11を構成する回動部材16は、断面略L字形状で構成されており、飲料容器の底部を支持する底板部15、底板部15から立ち上がる側板部18、及び側板部18の先端側に取り付けられた保持部19を備えている。底板部15は、第1の底板15aと、該第1の底板15aに対して屈折した第2の底板15bとで構成されており、第1の底板15aが単に収納されただけの状態の飲料容器を、第2の底板15b部が後述するように保持状態の飲料容器を支持するようになっている。また、保持部19は、滑り止め部材として例えばゴムで形成されている。なお、ゴムに代えてウレタン等の他の滑り止め部材を使用してもよい。また、保持部19は、飲料容器と接触する部分が凹状の曲面で形成されており、飲料容器に対して面で接触することが可能である。
回動部材16は、軸20によりアウタ部材12に対して軸支されている。このため、回動部材16は、軸20を中心にして保持部19が収納部11に収納された飲料容器に対して接離する方向に回動可能である。
回動部材16の側板部18の上端は、アウタ部材12の下面に形成された突部21に対してばね22(例えば、ねじりコイルばね)を介して組み付けられている。ばね22は、単に飲料容器が収納された状態では図1に示す状態で回動部材16を維持するように組み付けられる。これにより、回動部材16は、収納部11に収納された飲料容器が下方に押された場合に、ばね22の付勢力(弾性力)に反するように回動することになる。なお、ばね22の付勢力は、例えば500mlペットボトルが収納部11に収納された場合に回動部材16が回動しないだけの力を有するものが使用される。
また、収納部11近傍のアウタ部材12上面には、ペットボトルPのキャップCを置くための凹状の載置部23が設けられている。載置部23の底部には、ゴム製のマット24が設けられている。このため、載置されたキャップCの滑り止め作用を発揮する。
次に、本実施形態におけるカップホルダの作用について説明する。
図1に示すように、カップホルダ10の収納部11にペットボトルPが収納されると、そのペットボトルPの底部が回動部材16の第1の底板15aにより支持される。そして、ペットボトルPがばね22の付勢力よりも大きな力で下方に押されると、ペットボトルPが下降移動し、それに伴い回動部材16が軸20を中心にして回動してペットボトルPの支持が第1の底板15aから第2の底板15bに移行する。また、図2に示すように、回動部材16の回動に伴い、保持部19がペットボトルPの側部に当接する。これにより、ペットボトルPが保持部19と当接部17とにより挟持され、ペットボトルPは矢印Aで示す回転方向における動きが規制された状態(保持状態)で保持される。
図1に示すように、カップホルダ10の収納部11にペットボトルPが収納されると、そのペットボトルPの底部が回動部材16の第1の底板15aにより支持される。そして、ペットボトルPがばね22の付勢力よりも大きな力で下方に押されると、ペットボトルPが下降移動し、それに伴い回動部材16が軸20を中心にして回動してペットボトルPの支持が第1の底板15aから第2の底板15bに移行する。また、図2に示すように、回動部材16の回動に伴い、保持部19がペットボトルPの側部に当接する。これにより、ペットボトルPが保持部19と当接部17とにより挟持され、ペットボトルPは矢印Aで示す回転方向における動きが規制された状態(保持状態)で保持される。
次に、キャップCを外す場合、ペットボトルPが保持部19及び当接部17により挟持された状態で保持されているため、キャップCを外すために加える力が直接キャップに伝わり、キャップCのみを回すことが可能である。ここで、ペットボトルPの保持力が弱い場合は、ペットボトルPを下方にさらに押すことで強く保持される。そして、外したキャップCは載置部23に置くことで邪魔にならない。キャップCを外した後、ペットボトルPから手を離すと、ばね22の付勢力により回動部材16は図1に示す状態に戻る。これにより、ペットボトルPを収納部11から取り外し可能な状態となり、ペットボトルPを収納部11から取り出してペットボトルP内の飲料を飲むことが可能である。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)収納部11にペットボトルPを入れてそのペットボトルPを下方に押すと、回動部材16が軸20を中心にして回動し、保持部19と当接部17とによりペットボトルPが回転方向における動きを規制された状態で保持される。このため、キャップCのみを回すことが可能となり、ペットボトルPを収納部11に入れたまま片手でキャップCを取り外すことができる。また、押すことでペットボトルPの回転方向における動きを規制するため、ペットボトルP以外にドリンク缶等を収納する場合であっても、通常のカップホルダとして問題なく使用することができる。
(1)収納部11にペットボトルPを入れてそのペットボトルPを下方に押すと、回動部材16が軸20を中心にして回動し、保持部19と当接部17とによりペットボトルPが回転方向における動きを規制された状態で保持される。このため、キャップCのみを回すことが可能となり、ペットボトルPを収納部11に入れたまま片手でキャップCを取り外すことができる。また、押すことでペットボトルPの回転方向における動きを規制するため、ペットボトルP以外にドリンク缶等を収納する場合であっても、通常のカップホルダとして問題なく使用することができる。
(2)ペットボトルPを保持する当接部17及び保持部19をゴム等の滑り止め部材で構成した。このため、ペットボトルPの回転方向への動きをより一層規制することができ、より容易にキャップCを外すことができる。
(3)収納部11の近傍にキャップCを置くための載置部23を設けた。このため、ペットボトルPのキャップCを片手で取り外した後、キャップCの置き場に困ることがなくなる。また、載置部23の底部にゴム製のマット24を設けたため、滑り止めの機能を発揮し、さらには、車両の振動等でキャップCとアウタ部材12との間で打音が発生することがなくなる。
(4)保持部19と対向する位置に当接部17を設けた。このため、例えば、当接部17を設けず、保持部19と周壁部13との間で保持される構成とした場合に比べてより強固にペットボトルPを保持することができる。
なお、本実施の形態は以下のように変更してもよい。
・ 上記実施の形態では、第1の底板15aと第2の底板15bとを屈折した状態に一体形成していたが、第1の底板15aと第2の底板15bとを全体として曲面状をなすように一体形成してもよい。これにより、収納部内のペットボトルPが下方に押された場合、第1の底板15aから第2の底板15bへと節度感なくスムーズに移行する。従って、操作感を向上させることができる。
・ 上記実施の形態では、第1の底板15aと第2の底板15bとを屈折した状態に一体形成していたが、第1の底板15aと第2の底板15bとを全体として曲面状をなすように一体形成してもよい。これにより、収納部内のペットボトルPが下方に押された場合、第1の底板15aから第2の底板15bへと節度感なくスムーズに移行する。従って、操作感を向上させることができる。
・ 上記実施の形態では、通常状態のペットボトルPを支持する第1の底板15a及び下方に押された状態のペットボトルPを支持する第2の底板15bを一体形成して底板部15としていたが、別々に設ける構成としてもよい。例えば、図4に示すように、第1の底板15aをペットボトルPを支持できるだけの適当な付勢力を持つばね25で下側から付勢するとともに、第2の底板15bを上記実施形態と同様にばね22で同図に示すように設ける。この場合、通常状態のペットボトルPは第1の底板15aにより支持され、一方、ペットボトルPが底部側に押された場合は、第1の底板15aが下側に押され、第2の底板15bへと移行して上記実施の形態と同様にペットボトルPは保持される。
・ 上記実施の形態において、側壁部14及び当接部17を設けない構成としてもよい。この場合、周壁部13が当接部を構成し、周壁部13と保持部19との間でペットボトルPを保持する。
次に、上記各実施の形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
(1)前記当接部を前記保持部と対向する位置に備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3に記載のカップホルダ。
(1)前記当接部を前記保持部と対向する位置に備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3に記載のカップホルダ。
(2)前記収納部近辺に飲料容器の蓋体を載置する載置部を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3及び前記技術的思想(1)に記載のカップホルダ。
P…飲料容器としてのペットボトル、10…カップホルダ、11…収納部、15…底板部、16…回動部材、17…当接部、18…側板部、19…保持部、20…軸。
Claims (3)
- 飲料容器を収納可能な収納部を備えたカップホルダであって、
前記収納部に収納された飲料容器の側面に当接して支持する当接部と、
前記収納部に収納された飲料容器が下方に向かって押された際、その飲料容器の下降移動に伴って軸を中心に回動し、前記当接部との間で前記飲料容器を保持する回動部材とを備えたことを特徴とするカップホルダ。 - 前記回動部材及び前記当接部のうち少なくとも一方は、前記飲料容器と当接する部分に滑り止め部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載のカップホルダ。
- 前記回動部材は、前記収納部に収納された飲料容器の底部を支持する底板部と、該底板部から立ち上がる側板部と、該側板部に設けられた保持部とを備え、
前記飲料容器の下降移動に伴い前記底板部が前記軸を中心にして回動するとともに、前記側板部及び前記保持部が前記飲料容器に向かって回動し、前記保持部と前記当接部との間で前記飲料容器が保持されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカップホルダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003314518A JP2005081925A (ja) | 2003-09-05 | 2003-09-05 | カップホルダ |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010162928A (ja) * | 2009-01-13 | 2010-07-29 | Nissan Motor Co Ltd | カップホルダ |
JP2011025729A (ja) * | 2009-07-21 | 2011-02-10 | Honda Motor Co Ltd | 車両用カップ支持装置 |
JP2020032976A (ja) * | 2018-08-31 | 2020-03-05 | 本田技研工業株式会社 | 車両用ドアの物品保持部の構造 |
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2003
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JP7136634B2 (ja) | 2018-08-31 | 2022-09-13 | 本田技研工業株式会社 | 車両用ドアの物品保持部の構造 |
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