JP2005081592A - 二重環縫い中綴じ製本方法及びその装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 二重環縫いミシンMの動作を停止して、刷本Fを折り目fに沿わせて非綴じ合わせ状態で連続移送させる第1ステップと、刷本Fが所定位置に達したとき、刷本移送装置Tを間欠駆動に切り換えるとともに、二重環縫いミシンMを動作開始して折り目の複数箇所に所定長さの二重環縫い目Sを形成して刷本Fを綴じ合わせる第2ステップとを有している。
【選択図】 図23
Description
図1は本発明に係る二重環縫い中綴じ製本装置の主要部の外観斜視図であり、この二重環縫い中綴じ製本装置は、大別すると、最終的に図24及び図25に示すような二重環縫い目Sを形成する二重環縫綴手段としての二重環縫いミシンMと、図26に示すように、折り目fを有する複数枚の用紙を重ね合わせてなる重ね合わせ用紙(以下、刷本という)Fをその折り目fに沿わせて折り目長手方向の一端部から他端部に向けて直線的に移送する刷本移送装置Tと、前記刷本Fを水平姿勢に載せ付けて二重環縫いミシンMに対して該刷本Fの移送を摺接案内する水平案内面1aを有する固定ガイド板1と、前記二重環縫いミシンMを駆動回転するミシンモータ2(図22参照)と、このミシンモータ2とは別に設けられて前記刷本移送装置Tを駆動するパルスモータ3とを具備している。
(1)図6(a),(b)に示すスタンバイ状態で、刷本Fをその見開き側を上にして固定ガイド板1の水平案内面1a上に載せ付けるとともに、その先端がガイドローラ23に少し重なる程度の位置まで押し込む。
(2)この状態で、スタートスイッチ39の第1回目の押し操作を行うと、シリンダ24を介してガイドローラ23が下降して、図7(a),(b)に示すように、刷本Fの折り目fの表面部側に当接する。
(3)続いて、刷本Fを図8(a),(b)に示すように、その先端がストッパーガイド26に当たるまで押し込む。このとき、ガイドローラ23の作用によって、刷本Fの折り目fの表紙側が前記水平案内面1aに形成の略V字状の溝1b内に押し込み案内されて以後の移送が折り目fに沿って直線的になるように調整される。
(4)ついで、スタートスイッチ39の第2回目の押し操作を行うと、図9(a),(b)に示すように、シリンダ21を介して刷本移送装置Tにおける上送りベルト20が降下するとともに、シリンダ27を介してストッパーガイド26が上昇する。
(5)ここで、再びスタートスイッチ39の第3回目の押し操作を行うと、図23に示されるタイムチャートに従って各部材が制御され、先ずパルスモータ3を介して上,下送りベルト20,19が予め設定されている時間T1に亘り同期駆動されて刷本Fが図10(a),(b)に示す縫製開始位置まで連続移送される。
(7)上記第一回目の第2ステップ動作による解け止め二重環縫い目Sの形成が完了すると、ミシンモータ2は回転停止され、この状態での押え上げレバー53による刷本押え金10の上昇操作に伴い上,下送りベルト20,19が予め設定されている時間T2に亘り同期駆動されて図12(a),(b)に示すように、刷本Fを次の縫製箇所までの所定長さL2に亘り非綴じ合わせ状態で連続移送、つまり、空移送する二回目の第1ステップ動作(第1作用状態)に切り換えられる。この連続移送開始時において、針糸ループ捕捉切断器12により切断されて針4の目孔4aから刷本Fの下方へ垂れ下がっている針糸部分5aは、エア式針糸払い31により針4の左側から右側に吹き飛ばされて吸引ノズル32内に吸引され、このノズル32内でその先端部が針糸つかみ33によって捕まれているとともに、ルーパ糸ループ捕捉切断器11により切断されてルーパ7側に残ったルーパ糸8は刷本Fの移送に伴い二重環縫い目Sの縫い終わり端から外れながら固定ガイド1の水平案内面1a上に引き出される。
(8)そして、吸引ノズル32内で針糸つかみ33によってその先端部が掴まれている針糸部分5aは、刷本Fの移送に伴い、図17〜図19に示すように、その基部が刷本Fに縫い付けられるとともに、針糸トリミング装置29のメス34によって刷本押え金10上で切断される。同時に、二重環縫い目Sの縫い始め端の表紙側に残存しているルーパ糸部分8aは、刷本移送装置Tに同期して図20及び図21に示すように動作するルーパ糸トリミング装置30における可動メス37の回転によって、短く切断される。
(9)次に、押え上げレバー53を非動作にしミシンモータ2を回転させて二重環縫いミシンMによる縫製をスタートさせると、上記(6)と同様に、上,下送りベルト20,19は予め設定入力されている1針当たりの運針距離分づつ間欠駆動されて刷本Fが間欠的に移送され、この間欠移送に伴って、刷本Fの折り目fの所定長さLに亘る範囲に「JIS L0120ステッチ形式401」で、かつ、縫い目ほつれ防止機能によりその縫い終わり端のルーパ糸部分8aからの解けが防止された所定長さLの二重環縫い目Sを形成する二回目の第2ステップ動作(第2作用状態)となり、この二回目の第2ステップ動作による二重環縫い目Sの形成終了時には、図11(a),(b)と同様に、針4は上昇位置に、かつ、ルーパ7は前進位置にあって、針4から刷本Fに連なる針糸ループ5Lはルーパ7に係合保持され、かつ、ルーパ糸8はルーパ7の目孔7aから刷本Fに連なっている。
(10)そして、上記二回目の第2ステップ動作による解け止め二重環縫い目Sの形成が完了すると、ミシンモータ2は回転停止され、この状態での押え上げレバー53による刷本押え金10の再上昇操作に伴い上,下送りベルト20,19が予め設定されている時間T3に亘り同期駆動されて図13(a),(b)に示すように、刷本Fをその折り目長手方向の他端部にまで連続移送する三回目の第1ステップ動作(第1作用状態)に切り換えられる。このような二回目の第2ステップ動作による二重環縫い目Sの形成終了後の刷本Fの連続移送時にも図14(a),(b)に示すとおり、上記(7)及び(8)と同様に、針糸5aを適当長さに切断する針糸トリミング並びにルーパ糸8bを短く切断するルーパ糸トリミングが行われる。
1a 水平案内面
2 ミシンモータ(ミシン駆動源)
3 パルスモータ(刷本移送装置駆動源)
4 針
5 針糸
5L 針糸ループ
7 ルーパ
8 ルーパ糸
8L ルーパ糸ループ
10 刷本押え金
11 ルーパ糸ループ捕捉切断器
12 針糸ループ捕捉切断器
19 下送りベルト
20 上送りベルト
29 針糸トリミング装置
30 ループ糸トリミング装置(ループ糸切断器)
34 メス
41 CPU(駆動制御手段)
M 二重環縫いミシン
F 刷本(重ね合わせ用紙)
f 折り目
S 二重環縫い目
T 刷本移送装置
Claims (8)
- 針糸を挿通保持した状態で上下動して針糸ループを形成する針、ルーパ糸を挿通保持した状態で前記針を挟んだ前進位置と後退位置との間に亘り進退移動して前記針糸ループにルーパ糸を掛合させて二重環縫目を形成するルーパ及び用紙押え金を備えた二重環縫綴手段と、この二重環縫綴手段とは別の駆動源を有し、複数枚の折り目付き重ね合わせ用紙をその折り目に沿わせて折り目長手方向の一端部から他端部に向けて直線的に移送する用紙移送手段と、前記重ね合わせ用紙の移送を案内する水平案内面とを備え、重ね合わせ用紙を用紙移送手段により水平案内面に案内させて移送しながら、その折り目に二重環縫い目を形成して綴じ合わせる二重環縫い中綴じ製本方法であって、
前記二重環縫綴手段を動作停止させるとともに、前記用紙移送手段を連続駆動させて重ね合わせ用紙を非綴じ合わせ状態で連続移送する第1ステップと、
その連続移送により重ね合わせ用紙がその折り目長手方向の少なくとも両端部近くを含む複数の設定位置にまで達したとき、前記用紙移送手段を間欠駆動に切換えるとともに、前記二重環縫綴手段を動作開始させて折り目の複数箇所に所定長さの二重環縫い目を形成して綴じ合わせる第2ステップと、
からなることを特徴とする二重環縫い中綴じ製本方法。 - 前記綴じ合わせ第2ステップにおける二重環縫い目の形成終了と同時に、重ね合わせ用紙からルーパに連なるルーパ糸ループを捕捉させ、この状態で二重環縫綴手段を1針分駆動させてルーパ糸ループを切断した後、ルーパに係合保持されている針糸ループを捕捉し切断する工程を有している請求項1に記載の二重環縫い中綴じ製本方法。
- 前記綴じ合わせ第2ステップにおける針糸ループの切断工程で切断されて針から重ね合わせ用紙の下方に垂れ下がっている針糸を挟持し、その挟持した針糸を次の連続移送開始に伴って用紙押え金に設けたメスによって切断する工程を有している請求項2に記載の二重環縫い中綴じ製本方法。
- 前記綴じ合わせ第2ステップにおけるルーパ糸切断工程で切断されて二重環縫い目の縫い始め端の背面側に残存しているルーパ糸を前記連続移送ステップ時に前記水平案内面に設けた切断器により切断する工程を有している請求項1ないし3のいずれかに記載の二重環縫い中綴じ製本方法。
- 針糸を挿通保持した状態で上下動して針糸ループを形成する針、ルーパ糸を挿通保持した状態で前記針を挟んだ前進位置と後退位置との間に亘り進退移動して前記針糸ループにルーパ糸を掛合させて二重環縫い目を形成するルーパ及び用紙押え金を備えた二重環縫綴手段と、この二重環縫綴手段とは別の駆動源を有し、複数枚の折り目付き重ね合わせ用紙をその折り目に沿わせて折り目長手方向の一端部から他端部に向けて直線的に移送する用紙移送手段と、前記重ね合わせ用紙の移送を案内する水平案内面とを備え、重ね合わせ用紙を用紙移送手段により水平案内面に案内させて移送しながら、二重環縫綴手段により重ね合わせ用紙の折り目に二重環縫い目を形成して綴じ合わせる二重環縫い中綴じ製本装置であって、
前記二重環縫綴手段を動作停止するとともに、前記用紙移送手段を連続駆動して重ね合わせ用紙を非綴じ合わせ状態に連続移送する第1作用状態と、その第1作用状態で連続移送される重ね合わせ用紙がその折り目長手方向の少なくとも両端部近くを含む複数の設定位置にまで達したとき、前記用紙移送手段を間欠駆動に切換えるとともに、前記二重環縫綴手段を動作開始させて折り目の複数箇所に所定長さの二重環縫い目を形成する綴じ合わせる第2作用状態とに選択的に切り換えるべく前記二重環縫綴手段及び用紙移送手段の駆動・停止を制御する駆動制御手段が具備されていることを特徴とする二重環縫い中綴じ製本装置。 - 前記第2作用状態における二重環縫い目の形成終了と同時に、重ね合わせ用紙からルーパに連なるルーパ糸ループを捕捉させ、この状態での二重環縫綴手段の1針分の駆動後にルーパ糸ループを切断するルーパ糸ループの捕捉切断手段と、ルーパ糸ループの切断後、ルーパに係合保持されている針糸ループを捕捉し切断する針糸ループ捕捉切断手段とを有している請求項5に記載の二重環縫い中綴じ製本装置。
- 前記第2作用状態における針糸ループの切断工程で切断されて針から重ね合わせ用紙の下方に垂れ下がっている針糸を挟持し、その挟持した針糸を次の連続移送開始に伴って切断するメスが前記用紙押え金に設けられている請求項6に記載の二重環縫い中綴じ製本装置。
- 前記第2作用状態におけるルーパ糸切断工程で切断されて二重環縫い目の縫い始め端の背面側に残存しているルーパ糸を前記第1作用状態における重ね合わせ用紙の連続移送時に切断する切断器が前記水平案内面に設けられている請求項5ないし7のいずれかに記載の二重環縫い中綴じ製本装置。
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JP2003313807A JP2005081592A (ja) | 2003-09-05 | 2003-09-05 | 二重環縫い中綴じ製本方法及びその装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103350580A (zh) * | 2013-07-28 | 2013-10-16 | 张康德 | 一种线装图书装紧的方法 |
CN111546801A (zh) * | 2020-06-15 | 2020-08-18 | 济南八方九州自动化科技有限公司 | 一种卧式档案装订机及其装订方法 |
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2003
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CN111546801B (zh) * | 2020-06-15 | 2024-04-26 | 济南八方九州自动化科技有限公司 | 一种卧式档案装订机及其装订方法 |
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