JP2005080728A - 遊技機 - Google Patents

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高明 市原
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重貴 稲葉
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Abstract

【課題】 起動時からの表示制御RAMの損傷に起因する不正な動画像表示を防止することができる遊技機を提供する。
【解決手段】 パチンコ機10は、主制御装置20と、表示制御装置30と、LCD35とを備え、表示制御装置30のCPU311は、制御ファイルがSDRAM313に格納される前に、SDRAM313のメモリ領域毎の信頼性を判断し、この信頼性に基づいて制御ファイルの記憶を実行するメモリ領域を選定し、MMU312は、CPU311が制御ファイルの読み書きに用いる論理アドレスを、選定されたメモリ領域上の物理アドレスに変換する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像表示装置を備えた遊技機に関するものである。
パチンコ機やスロットマシンなどの遊技機には、遊技の進行に応じた動画像を液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、以下、LCDという)などの画像表示装置に表示することによって、遊技の興趣を高めたものがある。これらの遊技機は、遊技の進行を制御する主制装置、画像表示装置の動画像表示を制御する表示制御装置を備え、表示制御装置が主制御装置の指示に基づいて動画像表示を制御することによって、遊技の進行に応じた動画像が画像表示装置に表示される。
この表示制御装置は、主制御装置の指示に基づいて動画像の表示態様を制御する表示制御プロセッサと、表示制御プロセッサの指示に基づいて映像信号を生成する画像表示プロセッサ(Video Display Processor、以下、VDPという)とを備える。この映像信号とは、画像表示装置によって画像表示が可能な信号であり、RGBデータや同期信号などから成る信号である。VDPには、画像表示装置の表示書き換え速度に対応する高速処理能力が求められるため、論理回路を組み合わせたハードウェアに基づいて処理を行うプロセッサが用いられている。一方、表示制御プロセッサには、VDP程の高速処理能力の必要性よりも、表示態様の制御処理の開発における自由度が求められるため、ソフトウェアに基づいて処理を行うプロセッサが用いられている。
表示制御装置の表示制御プロセッサは、メインメモリにロードされたプログラムを実行するセントラルプロセッシングユニット(Central Processing Unit、以下、CPUという)、CPUのメインメモリの一部である表示制御ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、以下、RAMという)、CPUの動作を規定したプログラム等を不揮発的に記憶するリードオンリメモリ(Read Only Memory、以下、ROMという)を備える。遊技機の起動の際には、ROMに記憶されたプログラムが表示制御RAMにロードされ、CPUは表示制御RAMに格納されたプログラムを実行することによって表示態様の制御処理を実現する。
遊技機においては、供給される電源の瞬断やサージ、遊技機に帯電する静電気などの外的異常要因によって、表示制御RAMに記憶するデータの誤書き込みが発生する場合がある。表示制御プロセッサのCPUが、誤書き込みされたデータに基づいて処理を続行すると、正常な表示態様の制御処理が阻害される。その結果、プログラムの暴走による動画像表示の不能や、遊技の進行に沿わない動画像の表示などの不正な動画像表示となってしまう問題があった。例えば、図柄の組み合わせによる変動表示を用いて「あたり」または「はずれ」の表示を行う遊技機にあっては、「はずれ」の表示態様とすべきであるところを「あたり」の表示態様としてしまった場合に、遊技の進行と表示態様との相違から遊技者の混乱を招いてしまう。
従来、外的異常要因による表示制御RAMの誤書き込みによる問題を解決するため、外的異常要因の発生の前後で表示制御RAMに記憶するデータが変化しているか否かの確認を行う遊技機があった。この遊技機は、外的異常要因の発生の前後で表示制御RAMのデータが変化しておらず正常であると判断した場合には、その表示制御RAMの内容で表示態様の制御処理を続行する。一方、外的異常要因の発生の前後で表示制御RAMのデータが変化しており異常であると判断した場合には、表示制御RAMの内容を初期化して表示態様の制御処理を再開する。その結果、外的異常要因による表示制御RAMの誤書き込みが発生したとしても、不正な動画像表示を防止することができた。
特開2001−340606号公報
従来の遊技機は、外的異常要因による表示制御RAMの誤書き込みには、表示制御RAMに記憶するデータの変化を確認することによって対応することができるが、遊技機の起動時からの表示制御RAMの損傷によって誤書き込みが発生する場合には、不正な動画像表示を防止することができなかった。表示制御RAMの損傷に起因する場合には、表示制御RAMに書き込む時点で誤書き込みが発生するため、書き込まれたデータの変化を確認しても誤書き込みであるか否かを判別することができなかった。また、例え、表示制御RAMの内容を初期化したとしても、再び表示制御RAMの損傷領域に書き込みがなされるため、誤書き込みを繰り返すこととなっていた。
本発明は、上記の問題を解決することを目的としてなされ、起動時からの表示制御RAMの損傷に起因する不正な動画像表示を防止することができる遊技機を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するため、本発明の遊技機は、動画像を表示する画像表示装置を備えた遊技機であって、遊技の進行を制御する主制御装置と、前記主制御装置からの指示に基づいて前記画像表示装置における動画像の表示態様を制御する表示制御プロセッサを有し、遊技の進行に応じた動画像を前記画像表示装置に表示させる表示制御装置とを備え、前記表示制御プロセッサは、前記表示態様の制御に必要な動作を規定した制御プログラムを記憶するリードオンリメモリと、所定のデータを揮発的に記憶可能な複数のメモリ領域を有するランダムアクセスメモリと、前記リードオンリメモリに記憶された前記制御プログラムを、前記ランダムアクセスメモリが有する少なくとも1つの前記メモリ領域にロードし実行するセントラルプロセッシングユニットと、前記制御プログラムが前記ランダムアクセスメモリにロードされる前に、前記複数のメモリ領域毎の信頼性を判断し、前記制御プログラムの記憶を実行するメモリ領域を、前記判断した信頼性に基づいて前記複数のメモリ領域から選定するメモリ選定手段と、前記セントラルプロセッシングユニットが前記ランダムアクセスメモリに対する前記制御プログラムの読み書きに用いる論理アドレスを、前記選定されたメモリ領域上の物理アドレスに変換するメモリ管理ユニットとを備えたことを特徴とする。かかる遊技機によれば、メインメモリの一部として表示制御RAMに記憶されるファイルのうち、一部の誤書き込みによって暴走などの異常な処理を引き起こす危険性の高い制御プログラムを、信頼性の高い表示制御RAMのメモリ領域に記憶することができる。その結果、起動時からの表示制御RAMの損傷に起因する誤書き込みの発生を抑制し、不正な動画像表示を低減することができる。
上記の構成を有する本発明の遊技機は、以下の態様を採ることもできる。前記ランダムアクセスメモリは、前記制御プログラムに加え、前記メインメモリの一部として、画像データを収めた画像ファイルを、少なくとも1つの前記メモリ領域に記憶するメモリであり、前記メモリ選定手段は、前記制御ファイルの記憶を実行するメモリ領域を選定した残りのメモリ領域から、前記画像ファイルの記憶を実行するメモリ領域を前記判断した信頼性に基づいて選定する手段であり、前記メモリ管理ユニットは、前記セントラルプロセッシングユニットが前記ランダムアクセスメモリに対する前記制御プログラムおよび前記画像ファイルの読み書きに用いる論理アドレスを、前記選定されたメモリ領域上の物理アドレスにそれぞれ変換するユニットであっても良い。かかる遊技機によれば、制御プログラムを信頼性の高いメモリ領域に記憶することができる一方、一部に誤書き込みが発生したとしても動画像表示への影響が小さい画像ファイルを、制御プログラムに割り当てた残りのメモリ領域に記憶することができる。その結果、不正な動画像表示を低減するとともに、表示制御RAMのメモリ領域を有効に活用することができる。
また、前記メモリ選定手段は、前記制御プログラムが前記ランダムアクセスメモリにロードされる前に、前記複数のメモリ領域毎に正常または異常の判別を行うことによって信頼性を判断し、前記制御プログラムの記憶を実行するメモリ領域を、前記正常と判別したメモリ領域から選定する手段であっても良い。かかる遊技機によれば、制御プログラムを表示制御RAMの損傷領域に書き込むことを回避することができる。その結果、起動時からの表示制御RAMの損傷に起因する誤書き込みの発生を回避し、不正な動画像表示を防止することができる。
また、本発明の遊技機は、前記正常と判別したメモリ領域の総メモリ容量が、所定のメモリ容量に満たない場合には、前記セントラルプロセッシングユニットの動作を停止しても良い。かかる遊技機によれば、表示制御RAMのメモリ容量が不足する場合にはCPUの停止によって画像表示装置において遊技の進行に応じた動画像の表示が行われないため、遊技が開始される以前に遊技機の異常を発見することができる。その結果、メモリ容量不足にも関わらず遊技が開始され、遊技中におけるメモリ容量不足による暴走を回避することができる。
また、前記メモリ選定手段は、前記セントラルプロセッシングユニットが、前記リードオンリメモリに記憶されたプログラムを実行することによって実現される手段であっても良い。かかる遊技機によれば、RAMチェックを行うメモリ選定手段としての専用のハードウェアを、表示制御装置に別途設ける必要がない。よって、遊技機におけるシステムの簡素化を図ることができる。例えば、信頼性の判断処理を規定したプログラムをROMに予め記憶しておき、遊技機の起動の際に、CPUは、このプログラムをROMから直接読み込み実行することによって、CPUによるRAMチェックを実現することができる。
また、前記表示制御装置は、複数のキャラクタ画像データを不揮発的に記憶するキャラクタ画像メモリと、前記表示制御プロセッサの指示に基づいて、前記画像表示装置によって画像表示が可能な映像信号を、少なくとも1つの前記キャラクタ画像データを用いて生成する画像表示プロセッサとを備え、前記画像表示プロセッサは、前記表示制御プロセッサの指示に基づいた映像信号を生成するとともに、前記表示態様の制御が開始されるまで、所定の前記キャラクタ画像データを用いて映像信号を生成するプロセッサであっても良い。かかる遊技機によれば、遊技機の起動時にRAMチェックが行われている際に、VDPが、表示制御プロセッサからの指示を受けずに映像信号を生成することによって、画像表示装置に画像を表示することができる。その結果、RAMチェック中であることを画像の表示により確認することができる。また、CPUの停止によって表示態様の制御が開始されない場合には、この画像が表示され続けることによって、VDP側の異常ではなく、表示制御プロセッサ側の異常であることを確認することができる。
以上説明した本発明の構成および作用を一層明らかにするために、以下本発明を適用した遊技機の1つとして、画像表示装置を備えたパチンコ機について説明する。
目次
A.実施例
A−(1).表示制御装置30の構成
A−(2).パチンコ機10の構成
A−(3).CPU311の動作(初期設定処理)
A−(4).CPU311の動作(RAMチェック処理)
A−(5).VDP320の動作
B.その他の実施形態
A.実施例:
A−(1).表示制御装置30の構成:
はじめに、本発明の一形態であるパチンコ機10が備える表示制御装置30の構成について説明する。図1は、表示制御装置30の電気的な内部構成を示すブロック図である。表示制御装置30は、遊技の進行を制御する主制御装置20からの指示に基づいて、遊技の進行に応じた動画像を画像表示装置であるLCD35に表示させる装置である。この表示制御装置30は、主制御装置20からの指示に基づいてLCD35における動画像の表示態様を制御する表示制御プロセッサ310、表示制御プロセッサ310の指示に基づいて映像信号を生成するVDP320、映像信号の生成に用いられる複数のキャラクタ画像データを不揮発的に記憶するキャラクタROM330を備える。表示制御装置30を構成するこれらの各種回路は、6層の配線層を有する単一の基板上に設けられている。
表示制御プロセッサ310は、動画像の1フレーム毎の描画指示データを生成しVDP320に出力する。VDP320は、描画指示データに基づいて、キャラクタROM330のキャラクタ画像データを用いて生成したRGBデータと、RGBデータをLCD35において展開するための同期信号(SYNC信号)とを、映像信号としてLCD35に出力する。LCD35は、この映像信号に基づいて1フレームの画像表示を行う。1フレーム毎の画像表示を繰り返し行うことによって、LCD35では遊技の進行に応じた動画像の表示が行われる。
表示制御装置30の表示制御プロセッサ310は、メインメモリにロードされたプログラムを実行するCPU311、CPU311のメインメモリの一部であるSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)313、CPU311が実行するプログラムなどのデータを不揮発的に記憶する制御ROM314を備える。このCPU311は、SDRAM313におけるメモリ領域の管理を行うメモリ管理ユニット(Memory Management Unit、以下、MMUという)312を備える。MMU312は、表示態様の制御などのプログラムを実行する際のCPU311がSDRAM313へのアクセスに用いる論理アドレスと、SDRAM313のメモリ領域上に割り当てられた物理アドレスとの変換を行うユニットである。表示制御プロセッサ310は、制御ROM314に記憶されたプログラムをSDRAM313にロードし、ロードしたプログラムをSDRAM313上からCPU311によって実行させる。これによって、制御ROM314のアクセス時間が比較的長いメモリであったとしても、表示態様の制御などの種々の処理に要求される処理速度を実現することができる。本実施例では、SDRAM313の仕様は、メモリ容量が64メガビットであり、アクセス時間が50ナノセカンドである。制御ROM314の仕様は、メモリ容量が16メガビットであり、アクセス時間が100ナノセカンドである。なお、各メモリの仕様は、これらの仕様に限定するものではないことは勿論である。
CPU311とSDRAM313とは、MCM(Multi Chip Module)315に収められ、単一のパッケージとして封止されている。CPU311は、SDRAM313および制御ROM314と16ビット幅のデータバスでそれぞれ接続され、SDRAM313に対してデータの書き込みおよび読み出しが可能であり、制御ROM314に対してデータの読み出しが可能である。
表示制御装置30のVDP320は、ハードウェアに基づいて処理を実行するプロセッサであり、表示制御プロセッサ310からの描画指示データを格納する属性テーブル321、属性テーブル321の初期設定を行う初期設定回路322を備えるとともに、RGBデータおよびSYNC信号を生成・出力するための種々の回路で構成されている。初期設定回路322は、所定の描画指示データを不揮発的に記憶し、この描画指示データを表示制御装置30の起動の際に属性テーブル321に書き込みを行う。
ここで、表示制御装置30が備える各種メモリのメモリ構成について説明する。図2は、制御ROM314のメモリ構成を模式的に示した説明図である。図3は、SDRAM313のメモリ構成を模式的に示した説明図である。図4は、キャラクタROM330のメモリ構成を模式的に示した説明図である。図5は、属性テーブル321のメモリ構成を模式的に示した説明図である。
制御ROM314には、図2に示したように、種々のプログラムやデータを収めたファイルが不揮発的に記憶されている。このファイルとしては、表示制御装置30の始動時に実行される初期設定処理のための初期設定プログラムやデータを収めた初期設定ファイル群が不揮発的に記憶されている。この他、表示態様の制御処理などに必要な制御プログラムやデータを収めた制御ファイルとして、表示制御プロセッサ310を稼働させるためのシステムプログラムやデータを収めたシステムファイル群、システムプログラムの下で実行され種々の処理を行うためのアプリケーションプログラムやデータを収めた種々のアプリケーションファイル群などが不揮発的に記憶されている。表示制御装置30の起動時には、初期設定ファイル群に収められた初期設定プログラムがCPU311によって制御ROM314上から実行され、SDRAM313におけるメモリ領域の確認を行うRAMチェック処理が行われる。その後、システムファイル群および種々のアプリケーションファイル群が、CPU311によってSDRAM313にロードされ、これらのファイル群に収められたプログラムがCPU311によってSDRAM313上から実行される。なお、初期設定プログラムに基づいてSDRAM313にロードされるアプリケーションファイル群に、種々の演出のバリエーションを用意し、表示制御装置30に内蔵する時計回路(図示しない)の日時に応じたバリエーションのアプリケーションファイル群をロードするようにしても良い。これによって、日時に応じてバリエーションに富んだ表示態様を実現することができる。また、時計回路などで自動的に演出を切り替えるのではなく、切り替えスイッチ(図示しない)を設けて、ホールの店員または遊技者によって手動で演出を切り替えるようにしても良い。
SDRAM313は、MMU312によって、図3に示したようにページング方式で管理される。所定のデータを記憶可能な複数のメモリ領域を有するSDRAM313の物理メモリ空間は、1バイト毎に物理アドレスが割り当てられ、所定の固定長の単位(例えば、64キロバイト)に区分けして(n)個の物理ページPa0〜Pa(n−1)によって管理されている。この物理ページのうちCPU311の表示態様の制御処理に用いられるページは、表示制御装置30の起動時に実行されるRAMチェック処理において実使用ページとして設定されたページである。CPU311が実行する種々のタスク上の論理メモリ空間で取り扱われる論理アドレスは、MMU312によって、このタスクに対応し実使用ページとして設定された物理ページ内の物理アドレスとの変換が行われる。
図3に示した一例では、簡単に説明するため8個の実使用ページPu0〜Pu7に対して、物理ページPa0,Pa2,Pa3,Pa4,Pa(n−7),Pa(n−6),Pa(n−4),Pa(n−3)の順で対応付けられている。実使用ページPu0に対応する物理ページには、システム領域としてシステムファイル群およびその処理データが格納され、実使用ページPu1〜7に対応する物理ページには、ユーザ領域として種々のアプリケーションファイル群およびその処理データが格納される。なお、実使用ページは、8個に限るものではなく、その他の個数としても良い。また、SDRAM313をページング方式で管理するのではなく、セグメント方式で管理しても良い。また、システム領域およびユーザ領域の使用方法についても、これに限るものではなく、種々の使用方法を用いることができる。例えば、システムファイル群およびアプリケーションファイル群を格納するプログラムエリアとして実使用ページPu0〜Pu3を使用し、処理データを格納するワークエリアとして実使用ページPu4〜Pu7を使用するとしても良い。この場合には、プログラムエリアとしての実使用ページPu0〜Pu3には、SDRAM313の全メモリ領域のうち上位半分の物理ページを対応させ、ワークエリアとしての実使用ページPu4〜Pu7には、SDRAM313の下位半分の物理ページを対応させるとしても良い。
例えば、64メガビットのSDRAM313を用いて、物理ページを64キロバイト単位で区分けした場合には、128個の物理ページPa0〜Pa127を管理することとなる。この場合には、16メガビットの制御ROM314に対して、SDRAM313の上位半分の32メガビット(64個の物理ページPa0〜Pa63)をプログラムエリアとしての実使用ページに充分に対応させることができるとともに、残りの32メガビット(64個の物理ページPa64〜Pa127)をワークエリアとしての実使用ページに対応させることができる。すなわち、制御ROM314に記憶されたプログラムのブート時のロード先であるSDRAM313を、予め大容量のものを採用することによって、残りのエリアをワークエリアとして使用することができる。
キャラクタROM330には、図4に示したように、種々のキャラクタ画像データが不揮発的に記憶されている。これらのキャラクタ画像データとしては、スプライトとして表示される複数のキャラクタの種々の動きに対応した画像データや、バックグラウンドとして表示される画像データの他、初期設定回路322による描画指示データに基づいてRGBデータの生成に用いられるデフォルト画像データが記憶されている。なお、図4に示した一例では、1個のデフォルト画像データが記憶されているが、1個に限るものではなく、複数のデフォルト画像データを記憶しても良い。
属性テーブル321には、図5に示したように、描画指示データとして複数のキャラクタ属性データを格納することができる。キャラクタ属性データには、LCD35上の垂直位置を指定する垂直表示位置データ,そのキャラクタ画像データの記憶場所を識別するための表示画像識別データ,色を指定するカラー識別データ,LCD35上の水平位置を指定する水平表示位置データなどがある。これらの描画指示データは、表示制御プロセッサ310のCPU311、および、VDP320の初期設定回路322によって書き込まれる。VDP320は、属性テーブル321に格納されたキャラクタ属性データに基づいて、キャラクタROM330からキャラクタ画像データを読み出し合成することによって、RGBデータの生成を行う。
A−(2).パチンコ機10の構成:
次に、表示制御装置30を搭載するパチンコ機10の構成について説明する。図6は、パチンコ機10の正面図である。図7は、パチンコ機10の電気的な概略構成を示すブロック図である。前述の表示制御装置30は、LCD35を備えたパチンコ機10の裏面(図示しない)に搭載されている。図6に示したように、パチンコ機10は、パチンコ店の島設備等に固定される外枠11、外枠11に嵌め込まれる内枠12、内枠12の中央上寄りに配置され遊技球による遊技が行われる遊技板13、遊技板13の前面に配置され中央部にガラス板を有するガラス枠14、遊技者による遊技板13への遊技球の発射の指示を受け付けるハンドル15、遊技球の貸し出しを処理するカードユニット90などを備える。
遊技板13の中央部には、LCD35が設けられ、このLCD35の下方には、遊技球の入賞を受け付ける入賞口61が設けられている。この入賞口61は、入賞した遊技球を検知するスイッチ65、所定の場合に遊技球の導入経路を拡縮するソレノイド66を備える。パチンコ機10は、発光ダイオード(Light Emitting Diode、以下、LEDという)を内蔵し発光する電飾55,56,57,58,59を備える。電飾55,56は遊技板13の左右の端にそれぞれ設けられ、電飾57はLCD35の上部に設けられ、電飾58,59は、ガラス枠14の上部の左右にそれぞれ設けられている。内枠12の正面中央には、音声を出力するスピーカ45が内蔵されている。
次に、パチンコ機10は、図7に示したように、遊技の進行を制御する主制御装置20を備え、主制御装置20には、表示制御装置30,音声制御装置40,ランプ制御装置50,パネル入出力装置60,払出制御装置70などが電気的に接続されている。これらの主制御装置20,表示制御装置30,音声制御装置40,ランプ制御装置50,パネル入出力装置60,払出制御装置70は、内枠12の裏面(図示しない)に設けられている。
表示制御装置30は、主制御装置20の制御信号に基づいて、LCD35における動画像表示を制御する。音声制御装置40は、主制御装置20の制御信号に基づいてスピーカ45における音声の出力を制御する。ランプ制御装置50は、主制御装置20の制御信号に基づいて電飾55,56,57,58,59の発光を制御する。パネル入出力装置60は、スイッチ65の入力信号を主制御装置20に伝達するとともに、主制御装置20の制御信号に基づいてソレノイド66を駆動する。払出制御装置70は、主制御装置20の制御信号に基づいて景品球としての遊技球の払い出しを行い、カードユニット90の制御信号に基づいて貸出球としての遊技球の払い出しを行う。なお、図6および図7には電飾、スイッチ、ソレノイドの全てを示さないが、パチンコ機10は、それぞれを複数備える。また、LCD35およびスピーカ45を複数備えた構成としても良い。
A−(3).CPU311の動作(初期設定処理):
次に、表示制御プロセッサ310におけるCPU311の動作として、表示制御装置30の起動の際に実行される初期設定処理について説明する。図8は、表示制御プロセッサ310におけるCPU311の初期設定処理を示すフローチャートである。表示制御プロセッサ310におけるCPU311は、表示制御装置30の起動によって電源が供給されると、制御ROM314に記憶された初期設定プログラムを読み出し初期設定処理を開始する。処理を開始すると、RAMチェック処理を実行する(ステップS10)。RAMチェック処理では、SDRAM313における物理メモリ空間の物理ページ毎に正常または異常の判別を行うことによって信頼性を判断し、正常と判別した物理ページを実使用ページに対応付ける処理である。
RAMチェック処理を終了した後(ステップS10)、ロード処理を実行する(ステップS20)。ロード処理では、制御ROM314に記憶されたシステムファイル群および種々のアプリケーションファイル群を、SDRAM313の実使用メモリ空間にロードする。RAMチェック処理(ステップS10)において、実使用メモリ空間には、正常と判別された物理ページが対応付けられているため、これらのファイルは、正常と判別された物理ページに記憶される。
ロード処理を終了した後(ステップS20)、SDRAM313にロードしたファイルに収められた種々のプログラムの開始を指示し(ステップS30)、初期設定処理を終了する。プログラム開始指示によって(ステップS30)、表示態様の制御処理が開始されると、この制御処理で取り扱われる制御データを収めた制御ファイルについては、実使用メモリ空間に対して書き込みおよび読み出しが行われる。RAMチェック処理(ステップS20)において実使用メモリ空間には、正常と判別された物理ページが対応付けられているため、制御データを収めた制御ファイルは、正常と判別された物理ページに記憶される。
A−(4).CPU311の動作(RAMチェック処理):
次に、上述の初期設定処理において実行されるRAMチェック処理(図8のステップ10)の詳細について説明する。図9〜図13は、表示制御プロセッサ310におけるCPU311のRAMチェック処理を示すフローチャートである。
始めに、図9に示した処理について説明する。表示制御プロセッサ310のCPU311は、RAMチェック処理を開始すると、「(参照ページ番号P_N)=0」とし(図9のステップS110)、参照アドレスADRを次式(1)で表される値とする(図9のステップS120)。
ADR=P_TOP+(P_N×P_SIZE) ...(1)
ここで、P_TOPは、SDRAM313の物理メモリ空間における先頭物理アドレスである。P_SIZEは、バイト単位で表された一の物理ページの大きさである。
その後、「i=0」とし(図9のステップS130)、SDRAM313の物理メモリ空間における(ADR+i)番地に、二進数で表した(P_N+i)の値の下位16ビットをセットする(図9のステップS140)。これによって、SDRAM313の物理メモリ空間における(ADR+i)番地と次の(ADR+i+1)番地とに、それぞれ8ビット、すなわち、合計2バイトのチェックデータの書き込みが行われる。なお、二進数で表した(P_N+i)の値の下位16ビットをセットする際に(図9のステップS140)、この下位16ビットをインバートしたデータを同一の番地にセットした後、このデータに上書きしてセットすることも可能である。これによって、確実にメモリ領域の損傷の有無を判断することができる。
その後、「i=i+2」とし(図9のステップS150)、「i<P_SIZE」であるか否かを判断する(図9のステップS160)。「i<P_SIZE」である場合には(図9のステップS160)、一の物理ページ内の全ての物理アドレスへのチェックデータの書き込みを終えていないため、ステップS140からの処理を繰り返す。
一方、「i<P_SIZE」でない場合には(図9のステップS160)、一の物理ページ内の全ての物理アドレスへのチェックデータの書き込みを終えているため、「P_N=P_N+1」とした後(図9のステップS170)、「(参照ページ番号P_N)<(物理ページの総数Pa_MAX)」であるか否かを判断する(図9のステップS180)。「P_N<Pa_MAX」である場合には(図9のステップS180)、全ての物理ページに対してチェックデータの書き込みを終えていないため、ステップS120からの処理を繰り返す。一方、「P_N<Pa_MAX」でない場合には(図9のステップS180)、全ての物理ページに対してチェックデータの書き込みを終えているため、次の処理(図10のステップS210)を行う。
図9に示した処理(ステップS110〜ステップS180)によって、SDRAM313の全ての物理アドレスのメモリ領域に対して、各物理アドレスに基づいたチェックデータがそれぞれ書き込まれる。
次に、図10に示した処理について説明する。「P_N<Pa_MAX」でないと判断した後(図9のステップS180)、「(参照ページ番号P_N)=0」とし(図10のステップS210)、参照アドレスADRを上式(1)で表される値とする(図10のステップS220)。その後、「i=0」とし(図10のステップS230)、SDRAM313の物理メモリ空間における(ADR+i)番地から16ビット、すなわち、2バイトのデータを読み出す(図10のステップS240)。その後、この読み出したデータが二進数で表した(P_N+i)の値の下位16ビットと同一であるか否かを判断することによって、そのメモリ領域の正常または異常の判別を行う(図10のステップS250)。
読み出したデータが二進数で表した(P_N+i)の値の下位16ビットと同一である場合には(図10のステップS250)、チェックデータは書き込み(図9ステップS140)と読み出し(図10のステップS240)との前後で変化しておらず、そのチェックデータを記憶したメモリ領域は正常であると判別する。この場合には、参照中の物理ページにおける残りのメモリ領域について判別を行うため、「i=i+2」とした後(図10のステップS260)、「i<P_SIZE」であるか否かを判断する(図10のステップS270)。「i<P_SIZE」である場合には(図10のステップS270)、参照中の物理ページの残りのメモリ領域について判別を終えていないため、ステップS240からの処理を繰り返す。一方、「i<P_SIZE」でない場合には(図10のステップS270)、参照中の物理ページの全てのメモリ領域について正常であると判別した場合である。この場合には、参照中の物理ページPa(P_N)を実使用ページPu0としてMMU312に設定し(図10のステップS280)、スタックポインタを実使用ページPu0の後端に設定した後(図10のステップS290)、次の処理(図11のステップS410)を行う。
一方、読み出したデータが二進数で表した(P_N+i)の値の下位16ビットと同一でない場合には(図10のステップS250)、チェックデータは書き込み(図9ステップS140)と読み出し(図10のステップS240)との前後で変化しており、そのチェックデータを記憶したメモリ領域は異常であると判別する。この場合には、「P_N=P_N+1」とし(図10のステップS310)、「(参照ページ番号P_N)<(物理ページの総数Pa_MAX)」であるか否かを判断する(図10のステップS320)。「P_N<Pa_MAX」である場合には(図10のステップS320)、次の物理ページについてステップS220からの処理を行う。一方、「P_N<Pa_MAX」でない場合には(図10のステップS320)、全ての物理ページについてメモリ領域の異常を判別、すなわち、CPU311がメインメモリとして使用可能なメモリ領域がSDRAM313には存在しないため、CPU311の動作を停止して(図10のステップS330)、RAMチェック処理を終了する。
図10に示した処理(ステップS210〜ステップS330)によって、最初に正常と判別された物理ページが、システム領域である実使用ページPu0に対応付けられる。一方、正常と判別された物理ページがない場合には、表示態様の制御処理を開始することが不可能であるためCPU311の動作を停止させエラーとする。
次に、図11に示した処理について説明する。スタックポインタを設定した後(図10のステップS290)、「j=0」とし(図11のステップS410)、「j=(参照ページ番号P_N)であるか否かを判断する(図11のステップS420)。「j=P_N」でない場合には(図11のステップS420)、物理ページPa(j)を使用禁止状態としてメモリコントロールブロック(Memory Control Block、以下、MCBという)に登録する(図11のステップS430)。このMCBは、SDRAM313の状態を管理するための配列テーブルであり、上述の処理(図10のステップS280)において実使用ページPu0に設定された物理ページに格納される。ここで、使用禁止状態とは、その物理ページが損傷などの異常によって誤書き込みが発生するため使用を禁止される状態であることを意味する。その後、「j=j+1」とし(図11のステップS440)、ステップS420からの処理を繰り返す。
一方、「j=P_N」である場合には(図11のステップS420)、物理ページPa(P_N)をシステム使用状態としてMCBに登録し(図11のステップS450)、「P_N=P_N+1」とし(図11のステップS460)、次の処理(図12のステップS505)を行う。ここで、システム使用状態とは、その物理ページがシステム領域として使用される状態であることを意味する。
図11に示した処理(ステップS410〜ステップS460)によって、最初に正常と判別された物理ページまでの状態情報が、最初の正常な物理ページ、すなわち、実使用ページPu0に格納されるMCBに登録される。最初の正常な物理ページは、システム使用状態としてMCBに登録され、それ以前の異常な物理ページは、使用禁止状態として登録される。
次に、図12に示した処理について説明する。「P_N=P_N+1」とした後(図11のステップS460)、「k=1」とし(図12のステップS505)、参照アドレスADRを上式(1)で表される値とする(図12のステップS510)。なお、ここで表される参照アドレスは、最初の正常な物理ページ以降の物理アドレスとなる。その後、「i=0」とし(図12のステップS515)、SDRAM313の物理メモリ空間における(ADR+i)番地から16ビット、すなわち、2バイトのデータを読み出す(図12のステップS520)。その後、この読み出したデータが二進数で表した(P_N+i)の値の下位16ビットと同一であるか否かを判断することによって、そのメモリ領域の正常または異常の判別を行う(図12のステップS525)。
読み出したデータが二進数で表した(P_N+i)の値の下位16ビットと同一である場合には(図12のステップS525)、チェックデータは書き込み(図9ステップS140)と読み出し(図12のステップS520)との前後で変化しておらず、そのチェックデータを記憶したメモリ領域は正常であると判別する。この場合には、参照中の物理ページにおける残りのメモリ領域についても判別を行うため、「i=i+2」とした後(図12のステップS530)、「i<P_SIZE」であるか否かを判断する(図12のステップS535)。「i<P_SIZE」である場合には(図12のステップS535)、参照中の物理ページの残りのメモリ領域についての判別を終えていないため、ステップS520からの処理を繰り返す。一方、「i<P_SIZE」でない場合には(図12のステップS535)、参照中の物理ページの全てのメモリ領域について正常であると判別した場合である。この場合には、「k<(実使用メモリページの総数Pu_MAX)」であるか否かを判断する(図12のステップS540)。
「k<Pu_MAX」である場合には(図12のステップS540)、参照中の物理ページPa(P_N)を、ユーザ使用状態としてMCBに登録し(図12のステップS541)、実使用ページPu(k)としてMMU312に設定した後(図12のステップS545)、「k=k+1」とする(図12のステップS550)。ここで、ユーザ使用状態とは、その物理ページがユーザ領域として使用される状態であることを意味する。
一方、「k<Pu_MAX」でない場合には(図12のステップS540)、既に全ての実使用ページに対して物理ページとの対応が設定されている状態であるため、参照中の物理ページPa(P_N)を、未使用状態としてMCBに登録する(図12のステップS542)。ここで、未使用状態とは、その物理ページは正常であるが、他に正常な物理ページが十分にあるため使用されない状態であることを意味する。
また、読み出したデータが二進数で表した(P_N+i)の値の下位16ビットと同一でない場合には(図12のステップS525)、チェックデータは書き込み(図9ステップS140)と読み出し(図12のステップS520)との前後で変化しており、そのチェックデータを記憶したメモリ領域は異常であると判別する。この場合には、参照中の物理ページPa(P_N)を、使用禁止状態としてMCBに登録する(図12のステップS543)。
ステップS550,ステップS542またはステップS543の後、「P_N=P_N+1」とし(図12のステップS555)、「(参照ページ番号P_N)<(物理ページの総数Pa_MAX)」であるか否かを判断する(図12のステップS560)。「P_N<Pa_MAX」である場合には(図12のステップS560)、全ての物理ページに対して正常または異常の判別を終えていないため、ステップS510からの処理を繰り返す。一方、「P_N<Pa_MAX」でない場合には(図12のステップS560)、全ての物理ページに対して正常または異常の判別を終えているため、次の処理(図13のステップS610)を行う。
図12に示した処理(ステップS505〜ステップS560)によって、最初に正常と判別された物理ページ以降の物理ページについて判別が行われる。正常と判別された物理ページは、ユーザ領域である実使用ページに順次対応付けられるとともに、ユーザ使用状態としてMCBに登録される。正常と判別された物理ページであっても、全ての実使用ページへの対応を終えている場合には、その物理ページは未使用状態として登録される。一方、異常と判別された物理ページは、使用禁止状態として登録される。
次に、図13に示した処理について説明する。「P_N<Pa_MAX」でないと判断した後(図12のステップS560)、「k<(実使用メモリページの総数Pu_MAX)」であるか否かを判断する(図13のステップS610)。「k<Pu_MAX」でない場合には(図13のステップS610)、全ての実使用ページに対して物理ページとの対応が設定されている状態で、RAMチェック処理を終了する。一方、「k<Pu_MAX」である場合には(図13のステップS610)、実使用ページに対応付けるために必要な物理ページが不足するため、CPU311の動作を停止して(図13のステップS620)、RAMチェック処理を終了する。
図13に示した処理(ステップS610,S620)によって、正常と判別された物理ページが不足する場合には、表示態様の制御処理を実行することが不可能であるためCPU311の動作を停止させエラーとする。
図9〜図13に示したRAMチェック処理によって、図3に示したSDRAM313における実使用メモリ空間と物理メモリ空間との対応が、MMU312に設定されるとともに、物理メモリ空間における各物理ページの状態情報が、MCBに登録される。一方、正常な物理ページが不足する場合には、RAMチェック処理以降のCPU311の動作を停止させる。この場合には、上述の初期設定を停止し、表示態様の制御処理は実行されない。その結果、表示制御装置30の起動後に所定の時間が経過してもLCD35では遊技の進行に応じた動画表示はなされず、不正な動画表示がなされる前に処理を停止して、エラーであることを認知させることができる。
なお、SDRAM313が、メインメモリの一部として、画像データを収めた画像ファイルや、音声などのサウンドデータを収めたサウンドファイルを記憶する場合には、これらのファイルを格納する実使用ページには、異常な物理ページを対応させることも可能である。例えば、異常な物理ページであっても、そのページ中の1ビットのみが損傷している場合には、画像ファイルやサウンドファイルを格納する実使用ページに対応させても良い。例えば、画像ファイルがビットマップデータである場合には、一部に誤書き込みが発生したとしても、LCD35における画像表示の一部分に異常なドットが表示される程度であるため、制御ファイルの誤書き込みと比較して動画像表示への影響が小さい。よって、制御ファイルを信頼性の高いメモリ領域に記憶することができる一方、一部に誤書き込みが発生したとしても動画像表示への影響が小さい画像ファイルやサウンドファイルを、制御ファイルに割り当てた残りのメモリ領域に記憶することができる。その結果、不正な動画像表示を低減するとともに、SDRAM313のメモリ領域を有効に活用することができる。
A−(4).VDP320の動作:
次に、VDP320の基本動作であるRGBデータの生成出力処理について説明する。VDP320は、属性テーブル321に格納されたキャラクタ属性データに基づいて、キャラクタROM330からキャラクタ画像データを読み出し合成することによって、RGBデータを生成する。その後、生成したRGBデータを、SYNC信号とともにLCD35に出力する。このRGBデータの生成出力処理は、表示制御装置30の起動によってVDP320に電源が供給されると、所定のタイミングで繰り返し行われる。
次に、VDP320の初期設定回路322の初期書き込み処理について説明する。図14は、VDP320の初期設定回路322の初期書き込み処理を示すフローチャートである。図15は、デフォルト画像の表示態様の一例を示す説明図である。VDP320の初期設定回路322は、表示制御装置30の起動によって電源が供給されると、ハードウェアに基づいて初期書き込み処理を開始する。処理を開始すると、不揮発的に記憶する所定の描画指示データとしてデフォルト属性データを、属性テーブル321に書き込む(ステップS710)。このデフォルト属性データは、上述したキャラクタ属性データと同形式のデータであり、その表示画像識別データには、キャラクタROM330に記憶されたデフォルト画像データが設定されている。デフォルト属性データの書き込みを終えると(ステップS710)、初期書き込み処理を終了する。
初期書き込み処理によって書き込まれたデフォルト属性データは、表示態様の制御処理を開始した表示制御プロセッサ310によって描画指示データが上書きされるまで、属性テーブル321に格納され続ける。よって、表示制御プロセッサ310が表示態様の制御処理を開始するまで、VDP320は、デフォルト属性データに基づいてRGBデータの生成出力処理を行い、図15に示したようにLCD35にデフォルト画像が表示される。図15に示した場合には、デフォルト属性データは、「初期設定中」の文字を表すデフォルト画像データをLCD35の中央にデフォルト表示させる描画指示データである。なお、このデフォルト表示の態様は、文字によるものに限るものではなく、キャラクタや背景画像であってもよい。また、静止画像に限るものではなく、デフォルト属性データの書き込みを繰り返し行うことによって動画像を表示しても良い。
以上説明した実施例のパチンコ機10によれば、システムプログラムやアプリケーションプログラムを収めた制御ファイルがSDRAM313にロードされる前に、SDRAM313のメモリ領域毎に正常または異常の判別を行うRAMチェック処理によって信頼性を判断し、制御ファイルの記憶を実行するメモリ領域を、正常と判別したメモリ領域から選定する。よって、メインメモリの一部としてSDRAM313に記憶されるファイルのうち、一部の誤書き込みによって暴走などの異常な処理を引き起こす危険性の高い制御ファイルを、信頼性の高いSDRAM313の正常なメモリ領域に記憶することができる。その結果、起動時からのSDRAM313の損傷に起因する誤書き込みの発生を回避し、不正な動画像表示を防止することができる。また、MMU312が、正常な物理ページの物理アドレスに対して論理アドレスとの変換を行うため、表示態様の制御処理の実行中におけるSDRAM313の損傷領域へのCPU311によるアクセスを回避することができる。
また、RAMチェック処理において、正常な物理ページが不足する場合には、CPU311の停止によってLCD35において遊技の進行に応じた動画像の表示が行われないため、遊技が開始される以前にパチンコ機10の異常を発見することができる。その結果、メモリ容量不足にもかかわらず遊技が開始され、遊技中におけるメモリ容量不足による暴走を回避することができる。
また、CPU311が、制御ROM314に記憶する初期設定プログラムに基づいてRAMチェック処理を行うため、SDRAM313のメモリ領域のチェックを行うメモリ選定手段としての専用のハードウェアを、表示制御装置30に別途、設ける必要がない。よって、パチンコ機10におけるシステムの簡素化を図ることができる。
また、VDP320の初期設定回路322の初期書き込み処理によって、表示制御装置30の起動時のRAMチェック処理中に、デフォルト表示を行うことができる。その結果、RAMチェック処理中であることをデフォルト表示により確認することができる。また、CPU311の停止によって表示態様の制御が開始されない場合には、このデフォルト表示され続けることによって、VDP320側の異常ではなく、表示制御プロセッサ310側の異常であることを確認することができる。
B.その他の実施形態:
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。例えば、本発明の表示制御装置30を搭載する遊技機は、パチンコ機に限るものではなく、スロットマシンなどの画像表示装置を備えた遊技機に適用しても良い。また、画像表示装置は、LCDに限るものではなく、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、EL(Electro Luminescent)ディスプレイなどであっても良い。また、CPU311のメインメモリは、SDRAMに限るものではなく、他のRAMを適用しても良い。
また、RAMチェック処理におけるメモリ領域の正常または異常の判別は、前述の手法に限るものではなく、種々の手法を採用することができる。例えば、「55H」,「AAH」,「00H」,「FFH」,「55H」,「AAH」...というように規則的な値を書き込むことによって判別を行っても良い。また、RAMチェック処理は、CPU311によって実現するのではなく、専用のハードウェアを備えて実現しても良い。
表示制御装置30の電気的な内部構成を示すブロック図である。 制御ROM314のメモリ構成を模式的に示した説明図である。 SDRAM313のメモリ構成を模式的に示した説明図である。 キャラクタROM330のメモリ構成を模式的に示した説明図である。 属性テーブル321のメモリ構成を模式的に示した説明図である。 パチンコ機10の正面図である。 パチンコ機10の電気的な概略構成を示すブロック図である。 表示制御プロセッサ310におけるCPU311の初期設定処理を示すフローチャートである。 表示制御プロセッサ310におけるCPU311のRAMチェック処理を示すフローチャートである。 表示制御プロセッサ310におけるCPU311のRAMチェック処理を示すフローチャートである。 表示制御プロセッサ310におけるCPU311のRAMチェック処理を示すフローチャートである。 表示制御プロセッサ310におけるCPU311のRAMチェック処理を示すフローチャートである。 表示制御プロセッサ310におけるCPU311のRAMチェック処理を示すフローチャートである。 VDP320の初期設定回路322の初期書き込み処理を示すフローチャートである。 デフォルト画像の表示態様の一例を示す説明図である。
符号の説明
10...パチンコ機
11...外枠
12...内枠
13...遊技板
14...ガラス枠
15...ハンドル
20...主制御装置
30...表示制御装置
35...LCD
40...音声制御装置
45...スピーカ
50...ランプ制御装置
55,56,57,58,59...電飾
60...パネル入出力装置
61...入賞口
65...スイッチ
66...ソレノイド
70...払出制御装置
90...カードユニット
310...表示制御プロセッサ
311...CPU
312...MMU
313...SDRAM
314...制御ROM
315...MCM
320...VDP
321...属性テーブル
322...初期設定回路
330...キャラクタROM

Claims (5)

  1. 動画像を表示する画像表示装置を備えた遊技機であって、
    遊技の進行を制御する主制御装置と、
    前記主制御装置からの指示に基づいて前記画像表示装置における動画像の表示態様を制御する表示制御プロセッサを有し、遊技の進行に応じた動画像を前記画像表示装置に表示させる表示制御装置と
    を備え、
    前記表示制御プロセッサは、
    前記表示態様の制御に必要な動作を規定した制御プログラムを記憶するリードオンリメモリと、
    所定のデータを揮発的に記憶可能な複数のメモリ領域を有するランダムアクセスメモリと、
    前記リードオンリメモリに記憶された前記制御プログラムを、前記ランダムアクセスメモリが有する少なくとも1つの前記メモリ領域にロードし実行するセントラルプロセッシングユニットと、
    前記制御プログラムが前記ランダムアクセスメモリにロードされる前に、前記複数のメモリ領域毎の信頼性を判断し、前記制御プログラムの記憶を実行するメモリ領域を、前記判断した信頼性に基づいて前記複数のメモリ領域から選定するメモリ選定手段と、
    前記セントラルプロセッシングユニットが前記ランダムアクセスメモリに対する前記制御プログラムの読み書きに用いる論理アドレスを、前記選定されたメモリ領域上の物理アドレスに変換するメモリ管理ユニットと
    を備えた
    遊技機。
  2. 請求項1記載の遊技機であって、
    前記メモリ選定手段は、前記制御プログラムが前記ランダムアクセスメモリにロードされる前に、前記複数のメモリ領域毎に正常または異常の判別を行うことによって信頼性を判断し、前記制御プログラムの記憶を実行するメモリ領域を、前記正常と判別したメモリ領域から選定する手段である
    遊技機。
  3. 請求項2記載の遊技機であって、
    前記正常と判別したメモリ領域の総メモリ容量が、所定のメモリ容量に満たない場合には、前記セントラルプロセッシングユニットの動作を停止する
    遊技機。
  4. 請求項1ないし3のいずれか記載の遊技機であって、
    前記メモリ選定手段は、前記セントラルプロセッシングユニットが、前記リードオンリメモリに記憶されたプログラムを実行することによって実現される手段である
    遊技機。
  5. 請求項1ないし4のいずれか記載の遊技機であって、
    前記表示制御装置は、
    複数のキャラクタ画像データを不揮発的に記憶するキャラクタ画像メモリと、
    前記表示制御プロセッサの指示に基づいて、前記画像表示装置によって画像表示が可能な映像信号を、少なくとも1つの前記キャラクタ画像データを用いて生成する画像表示プロセッサと
    を備え、
    前記画像表示プロセッサは、前記表示制御プロセッサの指示に基づいた映像信号を生成するとともに、前記表示態様の制御が開始されるまで、所定の前記キャラクタ画像データを用いて映像信号を生成するプロセッサである
    遊技機。
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