JP2005080237A - フィルム画像処理装置及び写真処理装置 - Google Patents

フィルム画像処理装置及び写真処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005080237A
JP2005080237A JP2003311897A JP2003311897A JP2005080237A JP 2005080237 A JP2005080237 A JP 2005080237A JP 2003311897 A JP2003311897 A JP 2003311897A JP 2003311897 A JP2003311897 A JP 2003311897A JP 2005080237 A JP2005080237 A JP 2005080237A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
data
scratch
image data
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003311897A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Kamitsuji
雅義 上辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritsu Koki Co Ltd filed Critical Noritsu Koki Co Ltd
Priority to JP2003311897A priority Critical patent/JP2005080237A/ja
Publication of JP2005080237A publication Critical patent/JP2005080237A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 従来の回路構成を変更することなく、フィルムの傷、埃等の傷消し処理に用いる傷消し用データをフィルムのコマ毎に求め、画像の傷消し処理を好適に行なう。
【解決手段】 プレスキャン時は、スキャナ11に読み取られた1コマ分のR,G,Bデータ及びDデータは、傷消し回路基板12のメモリ制御部121から画像処理回路部13に転送され、更に画像処理回路部13から制御部14に転送され、閾値算出部144によって1コマ分のRデータ及びDデータから傷画像検出のための閾値が算出され、閾値記憶部124に設定される。本スキャン時にはノイズ補正部123より閾値記憶部124に記憶される閾値と各画素のDデータの値との差分をとることで傷等による各画素の損失分を算出し、ノイズ補正部123により各画素のR,G,Bデータに損失分の値を加算することで、可視画像データの傷消し処理を行なう。
【選択図】 図2

Description

本発明は、フィルムの画像データの傷消し処理を行うフィルム画像処理装置及び写真処理装置に関する。
従来、現像済みフィルムの各コマの画像を光学的に読み取り(スキャンし)、次いで読み取った画像を露光装置を用いてシート状の感光紙に画像形成する写真処理装置が知られている。このような写真処理装置は、光源とCCD等のラインセンサを備えると共にフィルムを光源とラインセンサ間で所定速度で移送する搬送系を備え、画像をライン単位で順次撮像してコマの画像を読み取るフィルムスキャナが一般的に採用されている。近年、フィルムスキャナに赤外光を同時に射出する光源及び赤外光を受光し得るCCD等の赤外光用ラインセンサを併用することで、可視光によるフィルム画像の読み取りと、赤外光によるフィルム画像の読み取りとを同期して行うものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。これは、フィルムを透過する光のうち可視光はフィルム上の画像自体とフィルムに付いている傷、埃等にも反応する一方、フィルムを透過する光のうち赤外光が画像自体には反応せず(画像の濃淡の影響を受けず)、フィルムに付いている傷、埃等のみに反応することに着目したもので、読み取った画像から傷の影響を取り除くいわゆる傷消しを可能にしている。
写真処理装置は、フィルムスキャナから入力された赤外画像の各画素値と予め設定されている閾値とを比較し、赤外画像の画素値が閾値より低い場合は当該画素を傷画素であると判断し、この傷画像情報を利用して可視光で撮像した画像に含まれる傷画像を画像処理技術で削除する傷消し回路基板と、傷消し回路基板から傷消し処理された可視画像データを順次受信して、フィルム1コマ分の可視画像データとしてメモリに格納した時に、プリンタ等に出力する画像処理回路基板とを備えている。
特開平2001−157003号公報
傷画像を検出するための閾値として、予め設定された固定値を用いているが、固定値ではコマ毎に正確に傷画像を検出することができないという問題点があった。即ち、各コマ毎に適正な閾値を得るために各コマの赤外画像データが必要であるが、従来の傷消し回路基板は、フィルムスキャナで読み取られた可視画像データ及び赤外画像データを画像メモリの所定アドレスに書き込み、傷消し処理後に可視画像データを読み出し、画像処理回路部に出力するメモリ制御部を有し、メモリ制御部による画像メモリの読み出しアドレスは予め可視画像データが書き込まれているアドレスに設定されているものであり、赤外画像データを読み出し、出力する回路構成は不要であった。そのため、傷消し回路基板から画像処理回路部へのデータバスは、赤、緑、青各色の画像データを伝送するものであった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、従来の回路構成を変更することなく、傷消し処理に用いる傷消し用データをフィルムのコマ毎に求め得て、画像の傷消し処理を確実に行なうことができるフィルム画像処理装置及び写真処理装置を提供することを目的とする。
請求項1に係るフィルム画像処理装置は、光源から出射された可視光及び赤外光であって画像が各コマに撮影されたフィルムを透過して得られた可視画像データ及び赤外画像データを読み取る読取部と、読取部から所定のデータバスを介して出力された可視画像データ及び赤外画像データを一時的に記憶する複数コマ分の画像メモリを有し、読取部で読み取られた可視画像データに傷消し処理を施す傷消し処理部と、傷消し処理部から所定のデータバスを介して出力された可視画像データを一時的に記憶する複数コマ分の画像メモリを有し、傷消し処理が施された画像データに所定の画像処理を施すと共にプリンタに出力する画像処理部と、読取部、傷消し処理部及び画像処理部の動作を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記読取部に対してコマ画像を所定の粗さで読み取るプレスキャンと、プレスキャンで読み取られた画像の状況に応じた所定の細かさでコマ画像を読み取る本スキャンとをこの順で行わせ、本スキャン時には、傷消し処理部で処理された各画素毎の可視画像データを前記データバスを用いて順次前記画像処理部に出力し、プレスキャン時には、傷消し処理部に取り込まれた各画素毎の可視画像データと赤外画像データとを前記所定のデータバスを用いて交互に前記画像処理部を介して取り込むと共に、取り込んだ可視画像データと赤外画像データとからコマ画像内の傷を消すための傷消し用データを作成し、かつ傷消し用データを前記傷消し処理部に出力するものであり、前記傷消し処理部は、本スキャンで読み取られた可視画像に対して前記傷消し用データで傷消し処理を行うものであることを特徴とする。
請求項2に係るフィルム画像処理装置は、請求項1記載のフィルム画像処理装置において、前記可視画像データは、R、G、Bの3色分の画像データであり、前記データバスは3色分の画像データを伝送するものであり、前記制御部は、前記赤外画像の1画素分の画素データを前記3色分の画像データのデータバスのそれぞれに出力するものであることを特徴とする。
請求項3に係る写真処理装置は、請求項1又は2記載のフィルム画像処理装置と、前記画像処理部からの処理画像を印画紙上に形成するプリンタとからなることを特徴とする。
請求項1に係るフィルム画像処理装置によれば、プレスキャン時での傷消し基板によるデータ読み出し制御をプレスキャン時特有のものに切り替えて、傷消し処理部から画像処理回路部を介して可視画像及び赤外画像を取り込むようにしたので、従来の傷消し基板,画像処理回路部及びそのデータバスの構成を変更することなく、コマ画像単位で傷消し用データを作成することができ、傷消し処理部は、傷消し用データにより確実に傷消し処理を行なうことができる。
請求項2に係るフィルム画像処理装置によれば、前記可視画像は、R、G、Bの3色分の画像データであり、前記バスは3色分の画像データを伝送するものであり、前記制御部は、前記赤外画像の1画素分の画素データを前記3色分の画像データのバスのそれぞれで重複して伝送するものであるので、従来のデータバスを用いて可視画像データ及び赤外画像データを効率的に制御部に伝送することができ、従来の構成で簡易に傷消し処理を行い高画質の画像を得ることができる。
請求項3に係る写真処理装置は、請求項1又は2記載のフィルム画像処理装置と、前記画像処理部からの処理画像を印画紙上に形成するプリンタとからなるので、従来の構成を用いて画像の傷消し用データをコマ毎に作成し、画像の傷消し処理をコマ毎に好適に行なうことができ、高画質の画像を得ることができる。
本発明の写真処理装置の一実施形態について説明する。本実施形態に係る写真処理装置の外観構成を図1に示す。写真処理装置は、フィルム上に各コマに撮影された画像を一旦スキャナで読み込み、印画紙片上にプリントするものである。
図1に示すように、写真処理装置は、フィルム上に形成された画像を読み取るスキャナ11と、スキャナ11で読み取ったディジタル画像データに傷消し処理等の所定の処理を施す画像データ処理部と、制御部とからなるデータ処理部1と、印画紙上にR(赤)、G(緑)及びB(青)光を入力部1からの各色画素のデータに対応する光量で露光し、露光された印画紙を現像処理することによって画像を形成する画像形成部(プリンタ)2とで構成されている。
画像形成部2は、それぞれ幅の異なる複数種類(例えば2種類)の長尺印画紙を巻回収納したマガジン21,22と、マガジン21又は22から引き出した印画紙を所定サイズに切断し、切断された印画紙片上に画像データ処理部2から送信された画像を露光する露光部23と、露光された印画紙片を現像、漂白、定着及び安定化処理する現像処理部24と、現像された印画紙片を乾燥する乾燥部25と、乾燥された印画紙片を例えばフィルム単位に仕分けるソート部26等で構成されている。
図2は写真処理装置の構成を示すブロック図である。
スキャナ11は、フィルムに形成された画像を光学的に読み取るものである。傷消し回路基板12は、スキャナ11とデータバスB1で接続され、スキャナ11で読み取られた可視画像データに傷消し処理を施すものである。画像処理回路部2は、傷消し回路基板12とデータバスB2で接続されると共に画像形成部3とデータバスB4で接続されており、傷消し回路基板12により傷消し処理が施された可視画像データとデータバスB2を介して受信し、可視画像データに所定の画像処理を施した後、画像形成部3に出力する。
制御部14は,画像処理回路部2とデータバスB3で接続されており、例えば、マイクロコンピュータを備えると共に、キーボード等の入力操作部141と、スキャナ11による読み取り画像、画像処理回路部2による処理画像の確認、入力操作部141からの各種入力情報の確認のために画像データ及び入力情報を表示するモニタ140とを備える。制御部14は、所定の画像処理やプリント処理の指示が入力操作部141から入力されると、プリントする画像データに所定の処理を施すための指示、データの入出力指示等をスキャナ11、傷消し回路基板12、画像処理回路部13に対して行わせるものである。各データバスは画像データに注目すると、データバスB1は、可視画像のR,G,Bデータ及び赤外画像のDデータをそれぞれ伝送する4本のバスから構成され、データバスB2,3,4は、可視画像のR、G、Bデータそれぞれ伝送する3本のバスから構成されるものである。
スキャナ11は、光源111、コールドミラー112、可視用ラインセンサ113、赤外用ラインセンサ114及びフィルム搬送機構115等を備える。
光源111は、可視光成分及び赤外光成分を有する光を写真フィルムにライン状に照射する。光源111としては、例えばハロゲンランプや発光ダイオード等が用いられる。コールドミラー112は、光源111と第1、赤外用ラインセンサ113,114の間に介設され、フィルムを透過した光を可視光成分及び赤外光成分に分離する。可視用ラインセンサ113は、コールドミラー112で反射された可視光を受光し、光量に応じたレベルの電気信号を得る。赤外用ラインセンサ114は、コールドミラー112を透過した赤外光を受光し、光量に応じたレベルの電気信号を得る。
可視用ラインセンサ113は、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色成分の光を受光する3個のライン状のCCDを備えている。各CCDは、フィルムの長尺方向と直交する方向(幅方向)である主走査方向に複数、例えば5000個の受光素子がライン状に配列されており、各受光素子の表面には対応する色のフィルタが設けられている。赤外用ラインセンサ114は、赤外線の波長帯域の光(赤外光)を受光するライン状のCCDを備えている。この赤外用ラインセンサ114は、主走査方向に複数、例えば5000個の受光素子がライン状に配列され、受光素子の表面には赤外光を透過するフィルタが設けられている。
フィルム搬送機構115は、主走査方向と直交する方向である副走査方向にフィルムを所定速度で搬送することにより、フィルムから1ライン分の画像が順次可視用ラインセンサ113及び赤外用ラインセンサ114によって読み取られ、R、G及びBの色成分の画像信号並びに赤外成分の画像信号に光電変換される。赤外用ラインセンサ114を所定時間周期で露光動作を行わせると共にフィルムが搬送されることでフィルムのコマに対しての読み取りが行なわれることとなる。
傷消し回路基板12は、メモリ制御部121、画像メモリ122、ノイズ補正部123、閾値記憶部124を備えている。メモリ制御部121は、画像メモリ122に記憶される画像データの読み出し、書き込み制御を行なう。スキャナ処理には、フィルムに含まれる各画像の露光状態等を調べるために、予めフィルムに含まれる全ての画像を粗く読み取るプレスキャンモードと、プレスキャンによって得られた露光状態に応じて、フィルムに含まれる画像を高精細等で読み取る本スキャンモードとを有している。本スキャンモードにおいては、可視用ラインセンサ及び赤外用ラインセンサ113,114で読み取られたフィルム1コマ分の画素データを全て画像メモリ122に記憶するのに対し、プレスキャンモードにおいては、例えば主走査方向の画像データを間引きするなどして取り込んで画像メモリ122に記憶する。
画像メモリ122は、RAM等で構成され、プレスキャンモードで読み取った画像(プレスキャン画像)を記憶する領域と、本スキャンモードで読み取った画像(本スキャン画像)を記憶する領域とを含み、メモリ制御部121が読み取ったプレスキャン画像及び本スキャン画像をコマ番号と対応づけて、対応する領域に記憶する。また、画像メモリ122には、プレスキャン時または本スキャン時に可視用ラインセンサ113により読み取られた可視画像(R、G、B)データを画素毎に記憶する領域(可視画像領域)と、赤外用ラインセンサ114により読み取られた赤外画像(D)データを画素毎に記憶する領域(赤外画像領域)とを含む。
ノイズ補正部123は、閾値記憶部124に記憶される閾値から画像メモリ122に記憶される赤外画像の各画素値を減算することにより、傷による各画素の画素値の損失分を算出し、各画素のR,G,Bデータのそれぞれに対し損失分を画素ごとに加算することにより、画像メモリ122に記憶された画像データに補正処理を施し、可視画像中に含まれるフィルムの傷等を除去する。
画像処理回路部13は、メモリ制御部131、画像メモリ132及び画像処理部133を備える。
メモリ制御部131は、画像メモリ132に記憶される画像データの読み出し及び書き込み制御を行なう。画像メモリ132はRAM等で構成され、プレスキャン画像及び本スキャン画像を記憶する領域を有し、各領域は更に可視画像(R、G、B)データを記憶する可視画像領域と、赤外画像(D)データを記憶する赤外画像領域とに分けられている。画像処理部133は、画像メモリ132に記憶される可視画像データに基づき、露出値の変更やR,G,B色の色合いの修正等を行なう。
制御部14は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等から構成され、ROM内蔵のプログラムに従ってスキャナ11、傷消し回路基板12、画像処理回路部13に対する動作制御を行なう。制御部14は、プレスキャンモード、本スキャンモードの各モードに応じてスキャナ11、傷消し回路基板12及び画像処理回路部13を制御するプレスキャン制御部142及び本スキャン制御部142を備える。
プレスキャン制御部142は、プレスキャン時には傷消し回路基板12に赤外画像データ及び可視画像データの出力指示を出力することで、メモリ制御部121は画像メモリ122からのデータ読み出しアドレスを可視画像領域及び赤外画像領域に設定し、可視画像領域及び赤外画像領域から可視画像データ及び赤外画像データを読み出し、画像処理回路部13に出力する。また、プレスキャン制御部142は、画像処理回路部13に対し赤外画像データ及び可視画像データの出力指示を行なうと共に、その出力先を制御部14に設定する。これにより、画像処理回路部13は画像メモリ132からのデータ読み出しアドレスを可視画像領域及び赤外画像領域に設定し、可視画像領域及び赤外画像領域から可視画像データ及び赤外画像データを読み出し、制御部14に出力する。また、制御部14は閾値算出部144を備え、閾値算出部144は、画像処理回路部13から受信した赤外画像データ及び可視画像データから傷画素を検出する際の閾値を算出し、当該閾値を閾値記憶部124に設定する。
本スキャン制御部142は、本スキャン時に傷消し回路基板12に傷消し処理指示を行なうと共に可視画像データの出力指示を出力することで、ノイズ補正部123は、閾値記憶部124に記憶されている閾値に基づき画像メモリ122に書き込まれている可視画像データの傷の検出と傷消し処理を行い、メモリ制御部121は、画像メモリ122からのデータ読み出しアドレスを可視画像領域に設定し、傷消し処理がなされた可視画像データを読み出し、画像処理回路部13に出力する。また、本スキャン制御部142は、画像処理回路部13に対し可視画像データの出力指示を行うと共に、その出力先を画像形成部2に設定する。これにより、画像処理回路部13は画像メモリ132からのデータ読み出しアドレスを可視画像領域に設定し、可視画像領域から可視画像データを読み出し、画像形成部2に出力する。
露光部23は、本実施形態では、レーザ方式のものが採用されている。露光部23は、それぞれ赤、緑及び青色のレーザビームを射出するレーザ光源と、レーザ光源から射出されたレーザビームを画像データに応じて変調する音響光学変調素子と、変調されたレーザビームを合波する合波プリズムと、合波されたレーザビームを印画紙Pの幅方向(主走査方向)に走査するポリゴンミラー等を備えている。現像処理部24は、それぞれ現像、漂白、定着及び安定化液を貯蔵する4つのタンクを備えている。露光部23が露光することにより形成された印画紙Pの潜像は、現像、漂白、定着及び安定化液に順次浸漬されることにより顕在化される。
図3は、プレスキャンモード及び本スキャンモードによる制御部14の動作を説明するためのフローチャートである。
まず、キーボード及びマウス等による入力操作部141によってスキャン開始要求が入力されると、ステップS1においてプレスキャン制御部142からスキャナ11に対しプレスキャン開始指示が出力される。
スキャナ11によるプレスキャンが開始する。光源111から照射される赤外光及び可視光はフィルムを透過し、可視用ラインセンサ113及び赤外用ラインセンサ114によりそれぞれ電気信号に変換され、各画素のR,G,Bデータ及びDデータが順次傷消し回路基板12に出力され、画像メモリ122に記憶される。図4(a)は、プレスキャン時に画像メモリ122に記憶される画像データを説明するための図であり、画像メモリ122の所定アドレスに各画素のR,G,Bデータ及びDデータが記憶される。
次に、ステップS3においてプレスキャン制御部142は、傷消し回路基板12に対し可視画像データ及び赤外画像データの出力指示を行なう。メモリ制御部121は、データの読み出しアドレスを画像メモリ122の可視画像領域及び赤外画像領域に設定し、各領域に記憶される各画素のR,G,Bデータ及びDデータを読み出し、画像処理回路部13に順次出力する。図4(b)は、プレスキャン時に傷消し回路基板12から画像処理回路部13に出力される画像データを説明するための図であり、メモリ制御部121は、1画素のR,G,BデータをデータバスB2により画像処理回路部13に送信した後、当該画素のDデータを3個分としてR,G,Bの各データの場合と同様のアドレス設定方法に従って、データバスB2により画像処理回路部13に出力する。このようにメモリ制御部121は、データバスB2を用いて各画素のR,G,Bデータ及びDデータを交互に送信していくが、Dデータは複数個送信する必要は無く、少なくとも1つのバスのみで出力するようにしてもよい。
画像処理回路部13に入力されたR,G,Bデータ及びDデータは、メモリ制御部131により順次画像メモリ132に記憶され、1コマ分のR,G、Bデータ及びDデータが画像メモリ132に記憶されると、画像処理回路部13からプレスキャン制御部142に対しデータ格納信号が出力される。ステップS5において、プレスキャン制御部142によりデータ格納信号が受信されたか否かが判断され、データ格納信号が受信されたと判断されると、ステップS7に進み、画像処理回路部13に対し可視画像データ及び赤外画像データの出力指示がなされると共にデータ出力先として制御部14が設定される。これにより、メモリ制御部131は、画像メモリ132の可視画像領域及び赤外画像領域から各画素のR,G,Bデータ及びDデータを読み出し、各画素のR,G,Bデータ及びDデータ交互にデータバスB2に出力することで、可視画像データ及び赤外画像データを制御部14に出力する。
ステップS9において、閾値算出部144によって1コマ分のR,G、Bデータ及びDデータから赤外画像に含まれる傷画像を検出するための閾値が算出される。図5は、閾値算出部144による閾値算出方法の一例を説明するためのフローチャートである。ステップS31において、閾値算出部144は、1コマ分のDデータから赤外画像における全画素の画素値の平均値である赤外平均値を算出する。ステップS33において、閾値算出部144は、第1の変数X=赤画像(Rデータ)の画素値−赤外画像(Dデータ)の画素値+赤外平均値と、第2の変数Y=赤画像(Rデータ)の画素値とを画素ごとに求め、ステップS35において、最小二乗法を用いて、回帰式Y=aX+bの係数a,bを求める。また、係数b(Y切片)は、赤外平均値が傷、埃等の影響を受け、非傷画素の値から低下した低下分を表しているので、ステップS37において、閾値(非傷画素の値)=赤外平均値+bの式に各値を代入して、閾値を求める。ステップS11に戻り、プレスキャン制御部142は、閾値算出部144により算出された閾値を傷消し回路基板12に出力すると共に閾値設定指示を行い、傷消し回路基板12は、プレスキャン制御部142から受信した閾値を閾値記憶部124に設定する。
次に、ステップS13において本スキャン制御部142からスキャナ11に対し本スキャン開始指示が出力されると、フィルム搬送機構115によりフィルムが搬送され、コマ画像の1ライン目がスキャン位置まで引き戻されて、スキャナ11により本スキャンが開始される。光源111から照射される赤外光及び可視光はフィルムを透過し、可視用ラインセンサ113及び赤外用ラインセンサ114によりそれぞれ電気信号に変換され、各画素のR,G,Bデータ及びDデータが順次傷消し回路基板12に出力され、画像メモリ122に記憶される。本スキャン時に画像メモリ122に記憶される画像データは、図4(a)と同様であり、画像メモリ122の所定アドレスに各画素のR,G,Bデータ及びDデータが記憶される。
スキャナ11によるデータ読み取り処理が繰り返し行われ、画像メモリ122に1コマ分の画像データが記憶されると、傷消し回路基板12から本スキャン制御部143に対しデータ格納信号が出力される。本スキャン制御部143はデータ格納信号を受信すると(ステップS15でYes)、ステップS17において傷消し回路基板12に対し傷消し指示を行う。ノイズ補正部123によって、閾値記憶部124に記憶される閾値から画像メモリ122に記憶される赤外画像の各画素値であるDデータを減算することにより、傷による各画素の画素値の損失分を算出し、さらに、各画素のR,G,Bデータのそれぞれに対し損失分を画素ごとに加算することにより、画像メモリ122に記憶された画像データに補正処理を施し、可視画像中に含まれるフィルムの傷等を除去する。
ノイズ補正部123により1コマ分の可視画像データの傷消し処理が終了すると、ステップS19において、ノイズ補正部123から制御部14に対し傷消し処理の終了を知らせるための終了信号が出力される。本スキャン制御部14は、終了信号を受信すると、ステップS21において、傷消し回路基板12に可視画像データの出力指示を行なう。メモリ制御部121は、画像メモリ122の可視画像領域から傷消し処理されたR,G,Bデータを読み取り、画像処理回路部13に順次出力する。図4(c)は、本スキャン時にメモリ制御部121により画像処理回路部13に出力される画像データを説明するための図であり、メモリ制御部121は各画素のR,G,BデータをデータバスB2の各データ対応のバスにより伝送する。
画像処理回路部13に入力されたR,G,Bデータは、メモリ制御部131により順次画像メモリ132に記憶され、1コマ分のR,G、Bデータが画像メモリ132に記憶されると、画像処理回路部13から本スキャン制御部142に対しデータ格納信号が出力される。本スキャン制御部142によってデータ格納信号が受信されると(ステップS23でYes)、画像処理回路部13に対し可視画像データの出力指示がなされると共にデータ出力先として画像形成部3が設定される(ステップS25)。これにより、メモリ制御部131は、画像メモリ132の可視画像領域から各画素のR,G,Bデータ及びDデータを読み出しデータバスB4に出力することで、傷消し処理された可視画像データが画像形成部14に入力され、画像形成部3による画像形成が行なわれる。
このように,本実施形態では、プレスキャン時にはプレスキャン制御部142は傷消し回路基板12及び画像処理回路13に対しプレスキャン時特有のデータ出力指示を行なうので、プレスキャン制御部121は、従来の傷消し回路基板12,画像処理回路部13及びデータバスB2,B3の構成を用いて、画像メモリ122に記憶される可視画像データ及び赤外画像データを画像処理回路部13を介して得ることができ、コマ毎に傷画像検出のための閾値等の傷消し用データを算出し、本スキャン時での画像データの傷消し処理を正確に行なうことができる。
なお、本実施形態では、メモリ制御部121は画像メモリ122からR,G、Bデータ及びDデータを読み出し出力しているが、傷消し用データ作成の為に必要なデータのみ読み出し、出力するようにしてもよい。
また、本実施形態では、傷消し用データとして閾値を求め、傷消し処理を行っているが、傷消し処理はこの方法に限定されず、傷画像の周辺画素で傷画素を補完する方法もあり、このときに必要なデータを制御部に出力して、補間用の処理データ(パラメータ)を求めるようにしてもよい。
また、本実施形態では、プレスキャンが終了すると、自動的に本スキャンに移行しているが、ユーザが入力操作部により本スキャンの開始指示を行なうことで本スキャンが開始するような構成にしてもよい。
本実施形態に係るディジタル式写真処理装置の外観斜視図である。 図1に示すディジタル式写真処理装置の構成を示すブロック図である。 図2に示す制御部の動作を説明するためのフローチャートである。 (a)はプレスキャン時及び本スキャン時にスキャナから画像メモリに記憶される画像データを表す図であり、(b)はプレスキャン時に傷消し回路基板から画像処理回路部に出力される画像データを表す図であり、(c)は本スキャン時に傷消し回路基板から画像処理回路部に出力される画像データを表す図である。 閾値算出部による閾値算出方法を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 入力部
2 画像形成部
11 スキャナ
12 傷消し回路基板
13 画像処理回路部
14 制御部
111 光源
112 コールドミラー
113 可視用ラインセンサ
114 赤外用ラインセンサ
115 フィルム搬送機構
121,131メモリ制御部
122,132画像メモリ
123 ノイズ補正部
124 閾値記憶部
133 画像処理部
140 モニタ
141 入力操作部
142 プレスキャン制御部
143 本スキャン制御部
144 閾値算出部

Claims (3)

  1. 光源から出射された可視光及び赤外光であって画像が各コマに撮影されたフィルムを透過して得られた可視画像データ及び赤外画像データを読み取る読取部と、読取部から所定のデータバスを介して出力された可視画像データ及び赤外画像データを一時的に記憶する複数コマ分の画像メモリを有し、読取部で読み取られた可視画像データに傷消し処理を施す傷消し処理部と、傷消し処理部から所定のデータバスを介して出力された可視画像データを一時的に記憶する複数コマ分の画像メモリを有し、傷消し処理が施された画像データに所定の画像処理を施すと共にプリンタに出力する画像処理部と、読取部、傷消し処理部及び画像処理部の動作を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記読取部に対してコマ画像を所定の粗さで読み取るプレスキャンと、プレスキャンで読み取られた画像の状況に応じた所定の細かさでコマ画像を読み取る本スキャンとをこの順で行わせ、本スキャン時には、傷消し処理部で処理された各画素毎の可視画像データを前記データバスを用いて順次前記画像処理部に出力し、プレスキャン時には、傷消し処理部に取り込まれた各画素毎の可視画像データと赤外画像データとを前記所定のデータバスを用いて交互に前記画像処理部を介して取り込むと共に、取り込んだ可視画像データと赤外画像データとからコマ画像内の傷を消すための傷消し用データを作成し、かつ傷消し用データを前記傷消し処理部に出力するものであり、
    前記傷消し処理部は、本スキャンで読み取られた可視画像に対して前記傷消し用データで傷消し処理を行うものであることを特徴とするフィルム画像処理装置。
  2. 前記可視画像データは、R、G、Bの3色分の画像データであり、前記データバスは3色分の画像データを伝送するものであり、前記制御部は、前記赤外画像の1画素分の画素データを前記3色分の画像データのデータバスのそれぞれに出力するものであることを特徴とする請求項1記載のフィルム画像処理装置。
  3. 請求項1又は2記載のフィルム画像処理装置と、前記画像処理部からの処理画像を印画紙上に形成するプリンタとからなることを特徴とする写真処理装置。
JP2003311897A 2003-09-03 2003-09-03 フィルム画像処理装置及び写真処理装置 Pending JP2005080237A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003311897A JP2005080237A (ja) 2003-09-03 2003-09-03 フィルム画像処理装置及び写真処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003311897A JP2005080237A (ja) 2003-09-03 2003-09-03 フィルム画像処理装置及び写真処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005080237A true JP2005080237A (ja) 2005-03-24

Family

ID=34413343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003311897A Pending JP2005080237A (ja) 2003-09-03 2003-09-03 フィルム画像処理装置及び写真処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005080237A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007235737A (ja) * 2006-03-02 2007-09-13 Noritsu Koki Co Ltd 欠陥画素修正方法及び欠陥画素修正システム
CN100361503C (zh) * 2005-11-03 2008-01-09 上海交通大学 用自适应平滑修复模型修复电影胶片中霉斑噪声的方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100361503C (zh) * 2005-11-03 2008-01-09 上海交通大学 用自适应平滑修复模型修复电影胶片中霉斑噪声的方法
JP2007235737A (ja) * 2006-03-02 2007-09-13 Noritsu Koki Co Ltd 欠陥画素修正方法及び欠陥画素修正システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10117262A (ja) 画像処理装置
US7113619B1 (en) Image reading method, image reading apparatus and method of discriminating defect of image data
JP4079046B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP3954139B2 (ja) デジタル写真プリンタ
JP2005080237A (ja) フィルム画像処理装置及び写真処理装置
JP2000209396A (ja) 画像読取方法および装置
JP2009303112A (ja) 画像形成装置、画像形成システムおよびプログラム
JP2002300403A (ja) 画像処理装置
JP3559451B2 (ja) 画像処理方法及び画像処理装置
JPH0568168A (ja) 画像読取装置
JP3775312B2 (ja) 画像処理方法、画像処理プログラム、および該プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体
JP3705267B2 (ja) フィルムスキャナ
JP4513006B2 (ja) 乳剤傷判定方法及び乳剤傷判定システム
JP2005318637A (ja) デジタル写真プリンタおよびデジタル写真プリント作成方法
JP4407409B2 (ja) 画像処理装置及び写真処理装置
JP3813713B2 (ja) 画像処理装置
JP3468944B2 (ja) 画像再生方法および装置
JP3769748B2 (ja) 写真プリント装置
JP4560720B2 (ja) 乳剤傷判定方法及び乳剤傷判定システム
JP2007235737A (ja) 欠陥画素修正方法及び欠陥画素修正システム
JP4002329B2 (ja) 画像読取装置
JP2005065179A (ja) 画像処理装置及びこれを備えた画像形成装置、並びに画像処理方法
JP2003110801A (ja) 画像読取装置
JP2001045288A (ja) カラー画像読取装置及びカラー画像形成装置
JP3621564B2 (ja) 画像読取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070911

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080501